JPH0669166U - 大型ポリタンク用コンテナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 調味料等の液体を収納する大型ポリタンクの
運搬，保管に便利で、しかも同じポリタンクを長期間に
わたって使用させることが出来るコンテナーを提案す
る。 【構成】 上端面開口の矩形筒状をなすとともに、周壁
６に重量軽減用の大型窓孔９を穿設した合成樹脂製の本
体３と、上記本体周壁の前後壁部6a，6b上部対応位置に
穿設した嵌合孔７に着脱自在に掛け渡した係止板４とか
ら構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は大型ポリタンク用コンテナーに関し、詳しくは、調味料等の液体を収 納した大型ポリタンクの運搬，保管の際に使用するコンテナーに関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

醤油，酒，タレ等の液体調味料を運搬，保管する場合、従来は例えばブリキ鑵 等に収納して行っている。しかしながら、これらは洗浄し難いため何回も使用す ることが難しく、しかも廃棄が行い難く、また、衝撃ですぐに凹んでしまう等耐 久性の面でも問題がある。そこで、これらに代わり合成樹脂製のポリタンクを使 用するようになってきている。これらポリタンクは一般にポリエチレン等の合成 樹脂により形成した正面横長矩形状をなす箱型で、上面に注出口及び吸気用口を 突設して構成している。これらはブリキ鑵と比較して傷付き難く、洗浄が容易で 度重なる使用にも充分耐えうるものであるが、比較的柔軟なため積み重ねが不向 きであり、あまり多くを積み重ねることが出来ない不便がある。また、持ち運び に際しては、例えば、頂壁中央部を凹ませてその凹部内に一体に掛け渡した把手 を掴んで運搬するものであるが、把手の無いものも有り、それらの場合には運搬 し難い欠点がある。

【０００３】 本考案は上記した点に鑑みなされたもので、ポリタンクの運搬，保管に便利で 、しかも同じポリタンクを長期間にわたって使用させることが出来る優れたポリ タンク用コンテナーを提案するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案コンテナーは上記課題を解決するため、底壁５周縁部より周壁６を立設 してなる上端面開口の矩形筒状をなすとともに、周壁６に重量軽減用の大型窓孔 ９を穿設してなる合成樹脂製の本体３と、上記本体周壁６の前後壁部6a，6b上部 の対応位置に各々穿設した嵌合孔７に着脱可能に掛け渡すとともに、収納ポリタ ンク２上面を一部空隙をあけて係止する合成樹脂製の係止板４とから構成した。

【０００５】

【作用】

コンテナー本体３上方よりポリタンク２を挿入嵌合し、次いで係止板４を一方 の嵌合孔７より挿通して他方の嵌合孔７へ掛け渡し、ポリタンク２にコンテナー １を装着する。この際、凹溝17部分で係止板４を掴むことが出来、把手として使 用することが出来る。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００７】 図１は本考案の一実施例を示すもので、コンテナー１は、ポリタンク２を収納 する本体３と、ポリタンク２の本体３からの抜け出しを係止する係止板４とから 構成している。

【０００８】 本体３は、ポリプロピレン等の合成樹脂より形成したもので、横長長方形状の 底壁５周縁部より周壁６を立設してなる上端面開口の四角筒状をなしている。ま た、周壁６の前壁部6a中央上端部及び後壁部6b中央上端部の相対応する位置に各 々把手取付け用の正面横長楕円状をなす嵌合孔７を穿設している。また、周壁６ の左右両側壁部6c，6d上端部には逆台形状の切欠き８を各々形成して装着したポ リタンク２を取出す際の指掛け部を構成している。また、左右壁部6c，6dの上記 各切欠き８下方には縦長矩形状の大型窓孔９を穿設するとともに、前後壁部6a， 6bの上記各嵌合孔７下部にも各々矩形状の大型窓孔９を穿設して本体３の重量を 軽減させる様構成している。

【０００９】 また、前後壁部6a，6bの上記窓孔９にはその中央部を縦断して各々支柱10を掛 け渡し、前部の支柱10全面中央部には正面正方形状でかつ周面がテーパ状の突部 11を、また、後部の支柱10後面中央部は上記突部11とピッタリ嵌合する大きさの 凹部12を穿設している。これらの突部11及び凹部12を設けることにより、ポリタ ンク２を収納したコンテナー１を横倒しにして積み重ねる際に、下方の突部11内 に上方の凹部12が嵌合して適正位置での積み重ねを容易に行えるものであり、ひ いては積み重ね量を多くすることが出来る。尚、上記凹部12に代えて突部が嵌合 可能な透孔を穿設しても良い。

【００１０】 収納するポリタンク２はポリエチレン等の合成樹脂より形成されたもので、正 面横長長方形状の中空箱型の胴部13を有し、上面一端よりキャップを着脱自在に 装着した注出口14を、他端より小径の吸気口15を突設している。また、上面中央 部を前後に縦断して上記係止板４下面が当接する凹部16を形成している。また、 この凹部16の前後方向中央部を横断する凹溝17を形成して装着した係止板４を把 持可能に構成している。

【００１１】 係止板４はポリプロピレン等の合成樹脂により形成したもので、断面が上記嵌 合孔７に密に嵌合可能な横長楕円形状をなす矩形板状で、上記両嵌合孔７間を掛 け渡し可能な長さを有している。そして、本体３内にポリタンク２を収納した後 、一方の嵌合孔７より挿入して他方の嵌合孔７に掛け渡した際に、その下面がポ リタンク２の凹部16底面を当接係止する如く構成している。尚、係止板４は嵌合 孔７に嵌合させることにより本体２を横倒ししても外れない様構成しているが、 係止板の所定箇所に嵌合孔を穿設してそこに係止棒等を着脱自在に装着せること により抜け出しを防止することも可能である。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明した如く本考案コンテナーは、既述構成としたことにより、ポリタン クを傷つけることなく、またタンク外面の汚損を防止して運搬，保管を行えるも のであり、収納するタンクを長期間にわたって使用させることが出来るものであ る。

【００１３】 また、重量軽減用の大型窓孔を設けているため軽く、また、ポリタンク上面と 一部空隙をあけて係止板を設けているため係止板が把手を兼用し、持ち運びも容 易である。

【００１４】 更に、ポリタンクを本体内に収納した後係止板を嵌合孔に挿通するという極め て簡単な操作でポリタンクの装着が出来、取り外すに当たっても係止板を外して 本体を取り外すという簡単な操作で行えるため取扱いが便利である。

【００１５】 また、横倒ししての積み重ねも安定的に行えるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案コンテナーの一実施例を示す分解斜視
図である。

【符号の説明】

２…ポリタンク，３…本体，４…係止板，５…本体底
壁，６…本体周壁，6a…本体周壁前壁部，6b…本体周壁
後壁部，７…嵌合孔，９…大型窓孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底壁５周縁部より周壁６を立設してなる
   上端面開口の矩形筒状をなすとともに、周壁６に重量軽
   減用の大型窓孔９を穿設してなる合成樹脂製の本体３
   と、上記本体周壁６の前後壁部6a，6b上部の対応位置に
   各々穿設した嵌合孔７に着脱可能に掛け渡すとともに、
   収納ポリタンク２上面を一部空隙をあけて係止する合成
   樹脂製の係止板４とからなることを特徴とする大型ポリ
   タンク用コンテナー。