JPH066914Y2 - 複合段ボール箱 - Google Patents

複合段ボール箱

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JPH066914Y2
JPH066914Y2 JP4863388U JP4863388U JPH066914Y2 JP H066914 Y2 JPH066914 Y2 JP H066914Y2 JP 4863388 U JP4863388 U JP 4863388U JP 4863388 U JP4863388 U JP 4863388U JP H066914 Y2 JPH066914 Y2 JP H066914Y2
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liner
aluminum layer
composite cardboard
core
composite
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JP4863388U
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Inventor
純 前田
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三菱油化バーディッシェ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ハンバーグ、フライドポテト、フランクフル
トソーセージ、フライドチキン、ピザ、大学芋等調理済
食品、アイスクリーム等の冷凍食品、生野菜や果物等の
生鮮食品等の搬送、保存に使用される複合段ボール箱に
関する。
〔従来技術〕
断熱性の優れた搬送容器として段ボールの内側に発泡樹
脂シートを貼着した複合段ボールが使用されている(実
開昭49-33022号、実開昭57-105267号、特開昭58-193141
号)。
これら発泡樹脂シートを段ボールに貼合する効果は段ボ
ール箱の断熱性や緩衝性を向上し、収納物の鮮度を保つ
ためである。
かかる発泡樹脂シートを貼着した複合段ボールの断熱性
を更に向上させるために、更に表ライナーにアルミニウ
ム層を貼着し、裏ライナーに発泡押出ポリエチレンシー
トまたはウレタンフォームを貼着した複合段ボール(特
開昭58-193141号、同59-204533号)が提案されている。
このものは表1に示すように従来の紙段ボールよりは断
熱性に優れるが、発泡シートがセル径が500〜600
ミクロン、独立気泡率が65〜75%のポリエチレンフ
ォームや連続気泡のウレタンフォームであるため、型内
発泡成形による発泡ポリスチレン製容器の断熱性より劣
ることとなるので、更にポリエチレン発泡シートの内面
にもアルミニウム層を貼着した製品として実用化してい
る。
このアルミニウム層2枚をライナーおよび発泡シートに
貼着することは複合段ボールを製造する上で一工程増
え、コスト高となる。
〔課題を解決する具体的手段〕
本考案においては、ウレタンフォーム、ポリエチレン発
泡シートに代えて熱遮断性のより優れる特定の押出発泡
ポリスチレンシートを用いる。
即ち、本考案はコルゲート加工された中芯と、この中芯
の両面にライナーが貼合された両面段ボールの、一方の
ライナーにアルミニウム層を設け、他方のライナーにセ
ル径が60〜200ミクロン、独立気泡率が80%以
上、密度が0.01〜0.2g/cm3、肉厚が0.5〜
20mmの発泡ポリスチレンシートを貼着した複合ダンボ
ールからなり、アルミニウム層側を外面とする複合ダン
ボール箱を提供するものである。
〔実施例〕
以下に、本考案の実施例を添付図面を参照しながら説明
する。
第1図は、本考案の複合ダンボール箱を構成する複合段
ボール1の部分斜視図で、この複合段ボール1は、中芯
3と表ライナー4と裏ライナー4′よりなる両面段ボー
ルDの表ライナー4面に肉厚2〜30ミクロンのアルミ
ニウム蒸着層もしくはアルミニウム箔層2を設け、反対
側の裏ライナー4′面に接着剤樹脂フィルム5により、
発泡ポリスチレンシート6を貼着して構成したものであ
る。
第2図はこの複合段ボールを用いて組みたてた本考案の
複合ダンボール箱の斜視図である。
第3図は、他の実施例の複合ダンボール箱を構成する複
合段ボールの斜視図で、表ライナーにアルミニウム層を
設けた両面段ボールDの裏ライナー4′の表面に接着剤
(図示しない)を用いて貼着した発泡ポリスチレンシー
ト6の表面に更に遠赤外線放射セラミックスまたはエチ
レン吸着剤を含有する熱可塑性樹脂フィルム5を貼着し
た複合段ボールである。
また遠赤外線放射セラミックスは発泡ポリスチレンシー
ト6内に含有させてもよい。
エチレン吸着剤や遠赤外線放射セラミックスを配合する
ことにより複合段ボール箱内に収容される生鮮野菜や果
物、調理済食品の鮮度をより向上できる。エチレンは生
鮮食品の老化を速める作用があるが、エチレン吸着剤は
野菜や果物から発生するエチレンを吸着するので、かか
る老化、熟成が防止される。
遠赤外線放射セラミックスは、ピザやフライドチッキン
等の調理済温食品より発生する熱を外に逃さない効果を
有する。
遠赤外線放射セラミックスとしては、炭化硅素、窒化硅
素、炭化硼素、窒化硼素、アルミナ、TiO2、ZrO2、MgO
およびこれらの混合物が使用され、形状は粉末であつて
もファイバーであってもよい。
セラミックスファイバーは、例えばシリカアルミナ等を
電気炉で溶融し、この溶融物の高速の水蒸気または空気
で吹き飛ばすBlowing Processや、高速回転するロール
に流してはね飛ばすSpinning Processによって製造され
る。
また、エチレン吸着剤としては、活性炭またはゼオライ
ト、蛭石、大谷石、クリストバライト等の粉砕物である
多孔質無機物(mSiO2・mAl2O3)、アスコルビン酸と鉄
カルボニルの混合物等が用いられる。
従って、本考案の複合段ボール箱としては、第1図に示
される構造の複合段ボールからなるものの他、以下の
〜の構造の複合段ボール箱もある。
コルゲート加工された中芯と、この中芯の両面にライ
ナーが貼合された両面段ボールの、一方のライナーにア
ルミニウム層を設け、他方のライナーに遠赤外線放射セ
ラミックスを含有するセル径が60〜200ミクロン、
独立気泡率が80%以上、密度が0.01〜0.2g/
cm3、肉厚が0.5〜20mmの発泡ポリスチレンシート
を貼着した複合段ボールからなり、アルミニウム層側を
外面とする複合段ボール箱。
コルゲート加工された中芯と、この中芯の両面にライ
ナーが貼合された両面段ボールの、一方のライナーにア
ルミニウム層を設け、他方のライナーにセル径が60〜
200ミクロン、独立気泡率が80%以上、密度が0.
01〜0.2g/cm3、肉厚が0.5〜20mmの発泡ポ
リスチレンシート及び遠赤外線放射セラミックスを含有
する非発泡樹脂フィルムを貼着した複合段ボール(第3
図参照)からなり、アルミニウム層側を外面とする複合
段ボール箱。(尚、発泡ポリスチレンシート及び遠赤外
線放射セラミックスを含有する非発泡樹脂フィルムの積
層順序は問わない。) コルゲート加工された中芯と、この中芯の両面にライ
ナーが貼合された両面段ボールの、一方のライナーにア
ルミニウム層を設け、他方のライナーにセル径が60〜
200ミクロン、独立気泡率が80%以上、密度が0.
01〜0.2g/cm3、肉厚が0.5〜20mmの発泡ポ
リスチレンシート及びエチレン吸着剤1〜20%を含有
する非発泡樹脂フィルムを貼着した複合段ボールからな
り、アルミニウム層側を外面とする複合段ボール箱。
上記構成において、段ボールDの肉厚、発泡ポリスチレ
ンシート6の肉厚は、形成される箱の容量、寸法、用途
により異なるが、段ボールの肉厚は2〜12mm、発泡ポ
リスチレンシート6の肉厚は0.5〜20mm、好ましく
は0.5〜5mmである。また、接着剤樹脂フイルム5、
及び、エチレン吸着剤若しくは遠赤外線放射セラミック
ス含有の非発泡樹脂フィルム層5の肉厚は8〜60ミク
ロンが経済的である。遠赤外線放射セラミックスやエチ
レン吸着剤含有の非発泡樹脂フィルム層5の素材樹脂と
してはポリエチレンやエチレン・酢酸ビニル共重合体、
アイオノマー樹脂等がそれぞれ用いられる。
次に、本考案の複合段ボール箱と従来のリンゴ箱して用
いられている運搬容器の熱貫流率(値が小さい方が断熱
性に優れる)を表1に示す。
なお、熱貫流率(K)は、内寸法が縦430mm、横35
0mm、高さ105mmの各々容器の内表面積0.4648
m2(A)と外気温度と容器内温度の温度差(T℃)と氷
の融解量(Wkg)と時間(H)と氷の融解潜熱80kcal
/kgより次式で求められる。
は、内寸法が430mm×350mm、高さ105mmの容器
内に−13℃の氷を5kg入れ、蓋をし、これを23℃の
恒温室に20時間保存したのち、溶解した水を除去し、
残つた氷の重量より前式で熱貫流率(kcal/hr・m2
℃)を求めた。
なお、素材として次のものを用いた。
両面段ボール:肉厚5.5mm、クラフト紙製 アルミ蒸着フィルム:ポリエステル製 7ミクロン 発泡PE :押出発泡ポリエチレン、 肉厚1.1mm PSP :セル径80〜100ミクロン、 密度0.1g/cm3、独立気泡
率 90%、肉厚1mmの押出発泡ポ リスチレンペーパー EVA :エチレン・酢酸ビニル共重合体 接着剤フィルム、20ミクロン 〔考案の効果〕 本考案は上記の如くであって、発泡ポリスチレンシート
とアルミニウム層により段ボール箱の断熱性はより向上
する。
また、遠赤外線放射セラミックスによる常温における鮮
度保持機能を有するので、本考案の複合段ボール箱は、
アイスクリームやケーキ、野菜サラダ等の低温保存やピ
ザ、てんぷら、弁当等の高温保存が要求される収納食品
は勿論のこと、鮮度保持が要求される生野菜や果物等の
生鮮食品の保存、搬送容器としても本考案の複合段ボー
ル箱は有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案における複合段ボールの構成を示す斜視
図、第2図は本考案の複合段ボール箱の斜視図、第3図
は本考案における他の実施態様の複合段ボールの斜視図
である。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コルゲート加工された中芯と、この中芯の
    両面にライナーが貼合された両面段ボールの、一方のラ
    イナーにアルミニウム層を設け、他方のライナーにセル
    径が60〜200ミクロン、独立気泡率が80%以上、
    密度が0.01〜0.2g/cm3、肉厚が0.5〜20m
    mの発泡ポリスチレンシートを貼着した複合段ボールか
    らなり、アルミニウム層側を外面とする複合段ボール
    箱。
  2. 【請求項2】コルゲート加工された中芯と、この中芯の
    両面にライナーが貼合された両面段ボールの、一方のラ
    イナーにアルミニウム層を設け、他方のライナーに遠赤
    外線放射セラミックスを含有するセル径が60〜200
    ミクロン、独立気泡率が80%以上、密度が0.01〜
    0.2g/cm2、肉厚が0.5〜20mmの発泡ポリスチ
    レンシートを貼着した複合段ボールからなり、アルミニ
    ウム層側を外面とする複合段ボール箱。
  3. 【請求項3】コルゲート加工された中芯と、この中芯の
    両面にライナーが貼合された両面段ボールの、一方のラ
    イナーにアルミニウム層を設け、他方のライナーにセル
    径が60〜200ミクロン、独立気泡率が80%以上、
    密度が0.01〜0.2g/cm3、肉厚が0.5〜20m
    mの発泡ポリスチレンシート及び遠赤外線放射セラミッ
    クスを含有する非発泡樹脂フイルムを貼着した複合段ボ
    ールからなり、アルミニウム層側を外面とする複合段ボ
    ール箱。
  4. 【請求項4】コルゲート加工された中芯と、この中芯の
    両面にライナーが貼合された両面段ボールの、一方のラ
    イナーにアルミニウム層を設け、他方のライナーにセル
    径が60〜200ミクロン、独立気泡率が80%以上、
    密度が0.01〜0.2g/cm3、肉厚が0.5〜20m
    mの発泡ポリスチレンシート及びエチレン吸着剤1〜2
    0%を含有する非発泡樹脂フイルムを貼着した複合段ボ
    ールからなり、アルミニウム層側を外面とする複合段ボ
    ール箱。
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JPH01156027U JPH01156027U (ja) 1989-10-26
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