JPH0668701U - チャンネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡 - Google Patents

チャンネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡

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JPH0668701U
JPH0668701U JP1048293U JP1048293U JPH0668701U JP H0668701 U JPH0668701 U JP H0668701U JP 1048293 U JP1048293 U JP 1048293U JP 1048293 U JP1048293 U JP 1048293U JP H0668701 U JPH0668701 U JP H0668701U
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久雄 矢部
明 鈴木
善洋 飯田
秀雄 伊藤
稔 山崎
芳夫 田代
修 瑞田
元一 中村
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Olympus Corp
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Olympus Optic Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性の良い視度等の調整機構を有するチャ
ンネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡を提供すること。 【構成】 カバーで覆われて使用されるカバー用内視鏡
における視度調整リング37が設けられた接眼部14を
覆い、操作部カバー部12Aに対し、回転可能に取り付
けた接眼キャップ42を設け、接眼部14を接眼キャッ
プ42で覆った状態のまま、視度調整リング37を調整
可能な構造にしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は内視鏡挿入チャンネルを有するチャンネル付き内視鏡カバーにチャン ネル付き内視鏡カバー用内視鏡を装着して使用されるチャンネル付き内視鏡カバ ー方式の内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡検査には、検査前に十分な洗浄・消毒をした清潔な内視鏡を使用する必 要がある。 従来の繰り返し使用型の内視鏡に対し、事前に洗浄・消毒をした挿入部と検査 後の挿入部を交換する使い捨て型の内視鏡カバー方式の内視鏡が提案されている 。
【0003】 例えば、特開平3ー37030号公報に開示されているように内視鏡カバー方 式の内視鏡は、内視鏡カバーと内視鏡カバーに挿入する内視鏡カバー用内視鏡の 組み合わせからなる。 この内視鏡カバー方式の内視鏡には、内視鏡先端の像を、光ファイバを介し、 操作部後端に設けられた接眼レンズで観察する接眼式内視鏡と、内視鏡先端の像 をCCDを介しモニタ上に映す電子式内視鏡がある。
【0004】 接眼式内視鏡に於いては、観察者の視度に応じて接眼レンズの位置を調整する 視度調整機構が設けられている。 この視度調整機構は特公昭62−32451に示されているように接眼部周囲 のリングを回すことにより、接眼レンズが移動し、視度調整ができるものが一般 的である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら内視鏡カバー用内視鏡に内視鏡カバーをかぶせた状態では視度調 整用のリングも覆われてしまっており、内視鏡カバー外からの操作が困難であっ た。
【0006】 従って、内視鏡カバーを装着する前に、視度を調整しなければならないが、術 中に術者が変わる場合、内視鏡カバーを外して視度を再調整する必要があり、操 作性が悪かった。
【0007】 本考案は、前記事情に鑑みてなされたもので、操作性の良い視度等の調整機構 を有するチャンネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡を提供することを目的とする 。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
内視鏡カバー用内視鏡の視度調整リング等の調整用可動部を覆う内視鏡カバー 側部分に変位可能な機構を設けることにより、内視鏡カバー側を変位させて内側 の調整用可動部を変位可能であるため、内視鏡カバー外から視度等の調整が行え る。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。 図1ないし図11は本考案の第1実施例に係り、図1は第1実施例を備えた内 視鏡カバー方式の内視鏡装置の構成を示す全体図、図2は第1実施例の内視鏡カ バー方式の内視鏡の構造を示す断面図、図3はカバー用内視鏡の先端部を示す斜 視図、図4はカバーの先端部を示す斜視図、図5はカバー用内視鏡及びカバーを 分離してを示す斜視図、図6は図5のA矢視方向から操作部カバー部及びブリッ ジカバーのヒンジを示す側面図、図7は図5のC−C′線断面図、図8は接眼キ ャップ付近を示す断面図、図9は接眼部付近の構造を示す断面図、図10は視度 調整用のカム孔を示す図、図11は図8のD−D′線断面図である。
【0010】 図1に示すように内視鏡カバー方式の内視鏡装置1はチャンネル付き内視鏡カ バー(以下、カバーと略記する)2A及びこのカバー2Aに装着されるカバー用 内視鏡2Bからなる第1実施例のチャンネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡(以 下、カバー方式の内視鏡と略記する)2と、このカバー用内視鏡2Bに照明光を 供給する光源装置3と、カバー2Aのチューブを介して送気、送水などを行う流 体制御装置5と、カバー2Aにカバー用内視鏡2Bを装着するために使用される チャンネル付き内視鏡カバー拡張器(以下、カバー拡張器と略記する)6とから 構成され、光源装置3、流体制御装置5、カバー拡張器6はカート8に収納され るようになっている。
【0011】 図2は図1のカバー方式の内視鏡2部分を拡大して示し、図5はカバー方式の 内視鏡2をカバーと、カバー用内視鏡2Bを分離して示す。 内視鏡検査が行われる場合、清潔なカバー2Aによって清潔なカバー用内視鏡 2Bは覆われ、検査の後にはカバー2Aは廃棄され、一方、カバー用内視鏡2B は、新しい清潔なカバー2Aによって覆われ、繰り返し使用されることが特徴と なる。
【0012】 カバー2Aを構成する挿入部カバー部11Aに、カバー用内視鏡2Bを装着す る場合及び装着されたカバー用内視鏡2Bを取り外す場合には図1に示すカバー 保持具9を用い、例えばカバー2Aの基端側をカバー保持具9に引っかけた状態 にしてカバー用内視鏡2Bの内視鏡挿入部11Bを挿入或いは抜去する。
【0013】 図5に示すようにカバー用内視鏡2Bは、細長で可撓性を有し、半円形断面の 内視鏡挿入部(以下、挿入部と略記する)11Bと、この挿入部11Bの基端側 に形成された内視鏡操作部(以下、操作部と略記する)12Bと、この操作部1 2Bの側部から延出されたライトガイドケーブル13Bと、接眼部14とからな る。この接眼部14には視度調整リング37が設けてある。
【0014】 また、ライトガイドケーブル13Bの末端にはライトガイドケーブルコネクタ 10が設けてあり、光源装置3に着脱自在で接続することにより、光源装置3内 部のランプからの照明光がコネクタ10の照明光入射端10bに供給される。
【0015】 挿入部11Bは先端部19Bと、この先端部19Bの後端に形成された湾曲自 在の湾曲部20と、この湾曲部20の後端に形成された長尺の可撓部40とから 構成され、操作部12Bに設けられた図示しない湾曲操作ノブを回動する操作を 行うことにより、湾曲部20を上下、左右の方向に湾曲できるようになっている 。
【0016】 この第1実施例ではカバー用内視鏡2Bは、例えば下部消化管用の内視鏡で、 上下左右(UDRL)の4方向にそれぞれ180°,180°,160°,16 0°湾曲でき、最大湾曲角方向はU及びD方向となり、湾曲の使用頻度が最も大 きいのはU方向である(U方向の湾曲が最も多く使用される)。
【0017】 一方、カバー2Aはカバー用内視鏡2Bの挿入部11B、操作部12Bをそれ ぞれ被覆する挿入部カバー部11A、操作部カバー部12Aと、ライトガイドケ ーブル13Bを被覆するライトガイドケーブルカバー部13A及び操作部カバー 部12Aとライトガイドケーブルカバー部13Aとを連結するブリッジ15と、 このブリッジ15に蓋をすることによって操作部12Bの上部側と接眼部14を 覆う、ブリッジカバー15Aから構成される。
【0018】 図2に示すように挿入部カバー部11Aは、挿入部11Bを覆う挿入部カバー 外皮17Aと、この挿入部カバー外皮17Aの基端に水密的に設けられた内視鏡 操作部固定用口体部18と、挿入部カバー外皮17Aの末端に水密的に設けられ たカバー先端部19Aとから構成される。 操作部カバー部12Aは、鉗子挿入口31や、拡張チューブ口体33を有する 硬質の内視鏡固定用口体部18と同じく硬質のカバー部材で構成しても良い。
【0019】 上記光源装置3内の図示しないランプからコネクタ10の照明光入射端10b に入射された照明光は図示しない光ファイバ束で形成されたライトガイドにより 挿入部11Bの先端側の端面まで伝送される。そして図3に示すように挿入部1 1Bの先端部19Bの照明窓22B(図3参照)に取り付けた照明光学系と、こ の照明光学系を覆うように設けられたカバー照明窓22A(図4参照)の透明板 を経て前方の被写体側に出射される。 この先端部19Bには、照明窓22Bに隣接して観察窓23Bが設けられてお いる。
【0020】 一方、図4に示すカバー先端部19Aには上記した観察窓23B、照明窓22 Bを覆うように、カバー照明窓22Aとカバー観察窓23Aが設けてある。また 、カバー照明窓22Aとカバー観察窓23Aの反対側に送気・送水ノズル29が 設けられ、更に、鉗子出口30が開口している。
【0021】 カバー照明窓22Aを通った照明光で照明された患部等の被写体は、カバー観 察窓23Aの透明板と、このカバー観察窓23Aの内側に設けられた観察窓23 Bに取り付けられた対物光学系24(図2参照)を経てこの対物光学系24の焦 点面に光学像を結ぶ。
【0022】 この対物光学系24の焦点面にはイメージガイド25の先端面が配置され、結 像された光学像は挿入部11B,操作部12B内を挿通されたこのイメージガイ ド25で伝送され、接眼部14側の後端面まで伝送される。
【0023】 挿入部カバー部11A内には図2に示すように送気チューブと送水チューブと 、吸引チューブとが設けられ、それぞれ送気管路26と送水管路27と吸引管路 28とが形成されている。図4に示すように送気管路26と送水管路27の先端 はカバー先端部19Aのノズル29と連通し、このノズル29の先端開口はカバ ー観察窓23Aの外表面に対向している。
【0024】 また、送気管路26と送水管路27と吸引管路28の基端側は内視鏡操作部固 定用口体部18の内部からブリッジ部15、ライトガイドケーブルカバー部13 A内を挿通された後、ライトガイドケーブルカバー部13Aの先端から突出され 、流体制御装置5に接続される。
【0025】 従って、カバー観察窓23Aに体液等が付着した場合には送気管路26、送水 管路27を介して送気とか送水することによって付着物を除去できる。 上記内視鏡操作部固定用口体部18の側面に鉗子挿入口31と、カバー拡張器 6に接続された拡張チューブ32を接続する拡張チューブ口体33とが設けられ ている。図2に示すようにこの鉗子挿入口31は吸引管路28と合流しており、 カバー先端部19Aで吸引口の機能も兼ねる鉗子出口30で開口している。
【0026】 図2及び図5に示すように内視鏡操作部固定用口体部18の上面にはカバー用 内視鏡2Bの挿入部11Bを挿入(装着)するための内視鏡挿入チャンネル34 の開口部35が設けられている。 この開口部35は、内視鏡操作部固定用口体部18の側方に開口するように設 けられた拡張チューブ口体33と連通している。
【0027】 この内視鏡挿入チャンネル34は、その基端側の開口部35と、拡張チューブ 32が接続される拡張チューブ口体33とで外部に開口し、その他は外部に露出 しないようになっている。
【0028】 従って、挿入部11Bが挿入された場合、この挿入部11Bは内視鏡挿入チャ ンネル34を形成するチャンネル形成部材(挿入部カバー外皮17A等)によっ て覆われ、外部に露出しない状態になる。挿入部11Bの基端側の操作部12B 等も操作部カバー部12Aと図5に示すブリッジカバー15Aにおける操作部1 2Bの上部側を覆う操作部キャップ41で覆われることになる。
【0029】 この操作部キャップ41には、さらに接眼部14を覆う接眼キャップ42が設 けられ、後述するようにこの接眼キャップ42は操作部キャップ41に対して、 変位自在、この場合には回転自在に取り付けられている。
【0030】 図5のA矢視である図6に示すように、操作部カバー部12Aの開口部35の 上端には一部が弾性体のブリッジカバー15Aとヒンジで連結され、また操作部 カバー部12Aの開口部35及びブリッジ部15の内面には、凹部43が設けら れ、一方、ブリッジカバー15Aの下端には、凸部44が設けられている。
【0031】 従って、ブリッジカバー15Aを図6のBで示す方向に押すつけることにより 、凸部44を凹部43に収納して連結できるようになっている。ブリッジ15と ブリッジカバー15Aとの関係も同様である。
【0032】 図7は図5のC−C′断面を示し、例えば図中の上下左右の方向が湾曲の場合 の上下左右(UDLR)の湾曲方向を示す。挿入部カバー部11A内には半円形 断面の内視鏡挿入チャンネル34とこの内視鏡挿入チャンネル34より突出した (拡張チューブ口体22からの)空気通路となる四角形断面の拡張用管路46と からなる室と、半円形断面の流体管路収納チャンネル47よりなる室が設けられ ている。 流体管路収納チャンネル47内には、上述した送気管路26、送水管路27、 吸引管路28が収納されている。
【0033】 ここで、これらの管路は、内部に流体が流れる関係上、表面が滑らかな材料、 例えば、ポリテトラフルオロエチレン等でできている。表面が滑らかな反面、こ れらの材料は曲げに弱く、強い曲げが加わって、内側の曲率半径が小さくなり過 ぎると座屈を起こす。
【0034】 これに対し、挿入部カバー部11Bの挿入部カバー外皮17Aは、表面が滑ら かである必要がないため、例えばウレタンゴムやシリコンゴムや延伸したポリテ トラフルオロエチレン等の柔かく、曲げに強い材質でできている。また、挿入部 カバー外皮17Aは、内視鏡挿入チャンネル34から外周までは薄く、それ以外 は厚くなっている。
【0035】 つまり、R方向の可撓性は柔かく、流体管路収納チャンネル50のあるL方向 の可撓性は低く、つまり湾曲に対してR方向側よりL方向側の方が硬くした構造 にして、最大湾曲角方向に湾曲操作を行った場合、R方向側は簡単に湾曲される が、L方向側は湾曲されにくく、最大湾曲角状態付近まで湾曲操作を行った状態 ではL方向側は湾曲の外側に逃げるようにねじれて湾曲される機構を形成し、こ の湾曲の際に流体管路の曲率半径がねじれて湾曲されない場合よりも大きくなる ようにして座屈を防止している。
【0036】 図5において、ライトガイドケーブルカバー部13A内には、ライトガイドケ ーブル13Bの外径よりも大きい径のライトガイドケーブル挿入管路48が設け てある。また、ブリッジ15にもライトガイドケーブル13Bを収納可能な溝部 48aが設けてある。
【0037】 カバー用内視鏡2Bをカバー2Aに装着するには、挿入部11Bを内視鏡用挿 入チャンネル34に入れ、ライトガイドケーブル13Bをライトガイドケーブル 挿入管路48に入れた後、ブリッジカバー15Aを操作部カバー部12A側およ びブリッジ15側に倒し、両者を連結することにより行われる。
【0038】 本実施例では、ブリッジカバー15Aを操作部カバー部12A及びブリッジ1 5に連結した構成としたが、これに限らず両者は分離しても良い。 その時には、ブリッジカバー15Aおよび、接眼キャップ42は硬質材でも良 い。
【0039】 図8はカバー用内視鏡2Bの操作部12Bの上端側部分及び接眼部14付近を 示す図である。
【0040】 図8のように、操作部12Bは、操作部カバー部12A及びブリッジカバー1 5A(の操作部キャップ41)で覆われて外部環境から隔離され、接眼部14は 接眼キャップ42で外部環境から隔離されている。接眼キャップ42は、接眼部 14のレンズをのぞく部分は透明でそれ以外は例えば黒色の樹脂等の弾性体より なっている。
【0041】 ここで、接眼キャップ42の基端の爪部とブリッジカバー15Aの上端開口部 の爪部とが係合して、接眼キャップ42はブリッジカバー15Aに対し、回転自 在に連結されており、かつ、爪部の間に収納したOリング52によりブリッジカ バー15Aと接眼キャップ42間は防水構造となっている。
【0042】 ここで接眼部14には、視度調整リング37が設けられており、これを回すこ とにより視度の調整が行える構造になっている。以下、視度調整リング37周辺 の機構を説明する。
【0043】 図9は接眼部14の断面図である。図中54は、操作部12Bに設けられた像 伝達光学系であるイメージガイド25の固定部材で、この固定部材54の先端部 には環状の接続体55が突設されている。 この接続体55には、先端に大径部56が形成された支持筒57が下端をねじ 58によって連結固定されている。
【0044】 上記固定部材54には、像伝達光学系の光ファイバ束からなるイメージガイド 25の接眼側端部が貫通して固定され、このイメージガイド25の接眼側端部は 保持管60によって包囲固定されていて、支持筒57内に突出している。 また、支持筒57内には、レンズ筒61が摺動自在に設けられている。
【0045】 このレンズ筒61には接眼レンズ62が保持されていて、この接眼レンズ62 を通してイメージガイド25の端面に伝送された像を外部から観察できるように なっている。 上記支持筒57の外周には、視度カム筒63および視度調整リング37が回転 自在に順次被嵌されている。この視度カム筒63には、周壁に視度カム孔64が 穿設されている。
【0046】 図10に示すように視度カム孔64は傾斜面64aを有する。 前記視度調整リング37と視度カム筒63とはねじ65によって一体的に回転 するように連結固定されている。
【0047】 また、レンズ筒61には視度カム孔64に挿通されたレンズピン66が連結固 定されている。 このレンズピン66は、上記支持筒57外周面においてこの部分に遊挿された リング67の周壁を貫通しこのリング67と一体的となっている。
【0048】 このリング67の上端面と上記支持筒57の大径部56下端面にはばね68が 圧縮されて設けられている。 従って接眼レンズ62を保持したレンズ筒61は上記ばね68によりリング6 7およびレンズピン66を介して、このレンズピン66が図10に示すように視 度カム筒63の視度カム孔64の傾斜面64aに当接する状態に付勢されている 。
【0049】 この構成によれば、視度調整リング37を回転させると、視度調整リング37 と共に視度カム筒63が回転するから、この視度カム筒63の視度カム孔64の 傾斜面64aに当接したレンズピン66が図10中で左右に動く。 従ってレンズピン66に接眼レンズ62を保持したレンズ筒61が連動するか ら視度を調整することができる。
【0050】 ここで、視度調整リング外周には、図11に示す通り軸方向に複数の溝69が 設けられている。 そして、図8のD−D′断面である図11に示すように溝69には接眼キャッ プ42の内側への突起70がかみ合っている。
【0051】 つまり、接眼キャップ42と視度調整リング37は一体化しており、接眼キャ ップ42を回すと、視度調整リング37も回転するよう構成されている。 なお、視度調整機構もリングに限らずレバーでも良い。 次に第1実施例におけるカバー2Aの装着から検査までの手順を説明する。
【0052】 図1でカバー保持具9に、図示しないカバー保持具カバーをかぶせた後、カバ ー2Aの内視鏡操作部固定用口体部18をセットする。 カバー拡張器6のスイッチを入れる。これにより拡張チューブ32の開端より 送気される。拡張チューブ32をカバー2Aの拡張チューブ口体22に取り付け る。
【0053】 これにより、図11の拡張用管路46に空気が流入し、隣接した内視鏡挿入チ ャンネル34内にも送気が行われ、内視鏡挿入チャンネル34が膨張する。 ここで、カバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを、内視鏡挿入チャンネル34に 挿入する。挿入チャンネル34が膨張しているため、挿入部11Bをスムーズに 挿入でき、かつ、挿入部11Bの挿入時にも、内視鏡チャンネル34より突出し た拡張用管路46があるため、送気が妨げられることはない。
【0054】 図2のように、挿入部11Bの先端部19Bを挿入部カバー部11Aの先端に セットし、操作部12Bもセットする。拡張チューブ32を外す。 次にライトガイドケーブル13Bをライトガイドケーブルカバー部13Aのラ イトガイドケーブル挿入管路48に挿入する。ライトガイドケーブル13Bより も大きい穴があいているためスムーズに挿入できる。この時、コネクタ10は、 ライトガイドケーブルカバー部13Aから突出することになる。
【0055】 挿入が終わったら図5のブリッジカバー15Aと操作部カバー部12Aおよび ブリッジ15は一端がヒンジで連結しており、他端にそれぞれ凸凹部があるため 、ブリッジカバー15Aを操作部カバー部12Aおよびブリッジ15側に倒すだ けで、両者は簡単に連結する。
【0056】 この時、同時に、図11に示すように視度調整リング37の溝69と、接眼キ ャップ42の突起70がかみ合う。 ライトガイドケーブルカバー部13Aから突出したコネクタ10を、光源装置 3に接続し、同様に突出した送気管路26、送水管路27、吸引管路28を流体 制御装置5に接続する。この状態で、内視鏡検査を行うことができる。
【0057】 内視鏡検査に入り、視度調整を行うには、図8に示す接眼キャップ42の透明 部分を介して接眼部14をのぞく。 視度がずれている場合には、接眼キャップ42を回転させる。
【0058】 すると図11に示すように接眼キャップ42の突起70と視度調整リング37 の溝69がかみ合っているため、両者は一体に回転する。 すると図9に於いて視度調整リング37が回転し、一緒に視度カム筒63が回 転し、この視度カム筒63の視度カム孔64の傾斜面64aに当接したレンズピ ン66が、図10中で左右に動く。
【0059】 従ってレンズピン66に接眼レンズ62を保持したレンズ筒61が連動するか ら視度を調整することができる。 この第1実施例によれば、カバー2Aで覆った状態で視度の調整を行うことが できる。
【0060】 次に第2実施例を説明する。本実施例は、第1実施例の接眼キャップ42のみ を変更したものでその他は同じなので、同じものは同符号を付し説明を省略する 。
【0061】 図12は第2実施例の主要部を示す図である。 操作部12Bは操作部カバー部12Aとブリッジカバー71で外部環境から隔 離され、接眼部14は透明な樹脂よりなる弾性体の接眼キャップ72で外部環境 から隔離されている。ここでブリッジカバー71と接眼キャップ72は一体成形 されている。
【0062】 ここで接眼キャップ72の接眼部14の視度調整リング37まわりは、軟かく 樹脂が自由に変形し、接眼キャップ72外から視度調整リング37をつかんで回 転できるようになっている。 他は第1実施例と同じなので割愛する。次に作用を説明する。
【0063】 内視鏡検査では、接眼キャップ72を介して接眼部14をのぞく。 視度がずれている場合には、接眼キャップ72の視度調整リング37まわりを つかみ回す。ここで、視度調整リング37まわりの接眼キャップ72は軟かくで きているため、接眼キャップ72を介して視度調整リング37をつかみ回すこと ができる。
【0064】 視度調整リング37が回転することにより、第1実施例と同様に視度調整が行 える。 この実施例によれば、接眼キャップ72をブリッジカバー71と一体化したの で、コスト低減に役立つという効果がる。
【0065】 次に第3実施例を説明する。本実施例は、第2実施例の接眼キャップ周囲に調 整補助用のリングを追加したものである。 その他は第2実施例と同様なので、同じものは同符号を付し説明を省略する。 図13は第3実施例を示す図である。
【0066】 操作部12Bはブリッジカバー71で外部環境から隔離され、接眼部14はブ リッジカバー71と一体的な接眼キャップ72で外部環境から隔離されている。 また、接眼キャップ72の視度調整リング37周囲には調整補助用リング74 が覆っている。
【0067】 この調整補助用リング74は、図13のE−E′断面である図14に示すよう に、内側に突起75を有し、これが弾性体の接眼キャップ72を変形させながら 視度調整リング37の溝69にかみ合っている。 つまり、調整補助リング74を回すことにより視度調整リング37も回るよう に構成されている。
【0068】 他は第2実施例と同じなので割愛する。作用は次のようになる。 接眼キャップ72をのぞき視度がずれている場合は、調整補助リング74を回 す。
【0069】 すると調整補助リング74の内側への突起75が視度調整リング37の溝69 にかみ合っているため視度調整リング37が回り、視度調整が行える。 この実施例は第2実施例の効果に加え、カバー外に調整補助リング74がある ため回しやすく操作性向上に役立つという効果がある。
【0070】 次に第4実施例を説明する。本実施例は第1実施例の接眼部にフォーカス調整 リングを追加したものである。その他は第1実施例と同様なので、同じものは同 符号を付し説明を省略する。
【0071】 図15は第4実施例の主要部を示す図である。操作部12Bには図示しない挿 入部先端の対物レンズを動かしフォーカスの調整を行うフォーカスリング76が 回転自在に設けられている。
【0072】 フォーカスの機構は第1実施例で述べたカム機構に先端の図示しない対物レン ズが固定された部材をワイヤでつなぎ、挿入部内を軸方向に移動できるようにし たものである。 フォーカスリング76の後端には細径部があり、その後端には、視度調整リン グ37が設けられている。
【0073】 そして、操作部12Bは、ブリッジカバー15Aで覆われ、フォーカスリング 76はフォーカスリングカバー77で、視度調整リング37は、接眼キャップ7 8で覆われている。フォーカスリングカバー77はブリッジカバー15Aに回転 自在に連結し、接眼キャップ78は、フォーカスリングカバー77にそれぞれ回 転自在に連結している。
【0074】 また、それぞれの連結部には防水用のOリング80,81が設けられている。 また、フォーカスリング76と視度調整リング37の外周には、溝79,69 が設けられおり、図示しない、フォーカスリングカバー77および、接眼キャッ プ78の内側に突出した突起とかみ合っている。
【0075】 つまり、フォーカスリングカバー77を回すことにより、フォーカスリング7 9が回転し、接眼キャップ78を回すことにより視度調整リング37が回転する よう構成されている。 この実施例では接眼キャップ78を回すことにより、視度調整リング37が回 転して視度調整が行え、フォーカスリングカバー77を回すことによりフォーカ スリング76が回転し、焦点調整が行える。
【0076】 この実施例によれば、第1実施例の効果にフォーカス機構が追加され、より操 作性が向上するという効果がある。
【0077】
【考案の効果】
視度調整用可動部等を覆うカバー部分に変位可能な部分を設けてあるので、カ バーで覆ったまま、視度調整等を行うことのでき、操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を備えたカバー方式の内視
鏡装置の構成を示す全体図。
【図2】第1実施例のカバー方式の内視鏡の構成を示す
断面図。
【図3】カバー用内視鏡の先端部を示す斜視図。
【図4】カバーの先端部を示す斜視図。
【図5】カバーとカバー用内視鏡を分離して示す斜視
図。
【図6】図5のA矢視方向から操作部カバー部及びブリ
ッジカバーのヒンジを示す側面図。
【図7】図5のC−C′線断面図。
【図8】接眼キャップ付近を示す断面図。
【図9】接眼部付近の構造を示す断面図。
【図10】視度調整用のカム孔を示す図、
【図11】図8のD−D′線断面図。
【図12】本考案の第2実施例における接眼キャップ付
近を示す断面図。
【図13】本考案の第3実施例における接眼キャップ付
近を示す断面図。
【図14】図13のE−E′線断面図。
【図15】本考案の第4実施例における接眼キャップ付
近を示す断面図。
【符号の説明】
1…カバー方式の内視鏡装置 2…カバー方式の内視鏡 2A…カバー 2B…カバー用内視鏡 3…光源装置 5…流体制御装置 6…カバー拡張器 8…カート 9…カバー保持具 10…ライトガイドケーブルコネクタ 11A…挿入部カバー部 11B…挿入部 12A…操作部カバー部 12B…操作部 13A…ライトガイドケーブルカバー部 13B…ライトガイドケーブル 14…接眼部 17A…挿入部カバー外皮 18…内視鏡操作部固定用口体部 19A…カバー先端部 19B…先端部 20…湾曲部 23A…カバー観察窓 23B…観察窓 24…対物光学系 25…イメージガイド 26…送気管路 27…送水管路 28…吸引管路 31…鉗子挿入口 32…拡張チューブ 33…拡張チューブ口体 34…内視鏡挿入チャンネル 35…開口部 37…視度調整リング 41…操作部キャップ 42…接眼キャップ 47…流体管路収納チャンネル 52…Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 伊藤 秀雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 山崎 稔 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 田代 芳夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 瑞田 修 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 中村 元一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡挿入チャンネルを有するチャンネ
    ル付き内視鏡カバーと、前記内視鏡挿入チャンネルに挿
    入される挿入部、操作部を有するチャンネル付き内視鏡
    カバー用内視鏡とからなるチャンネル付き内視鏡カバー
    方式の内視鏡に於いて、 前記チャンネル付き内視鏡カバー用内視鏡が調整用可動
    部を有し、調整用可動部周辺のチャンネル付き内視鏡カ
    バーが変位可能であることを特徴とするチャンネル付き
    内視鏡カバー方式の内視鏡。
JP1048293U 1993-03-11 1993-03-11 チャンネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡 Withdrawn JPH0668701U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1048293U JPH0668701U (ja) 1993-03-11 1993-03-11 チャンネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡
US08/037,100 US5460166A (en) 1993-03-11 1993-03-25 Endoscope of an endoscope cover system wherein, at the time of the maximum curvature, a fluid tube path will be curved as twisted so as to move to the side on which the radius of curvature will become larger

Applications Claiming Priority (1)

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