JPH0668687B2 - 電子制御回路用安全装置 - Google Patents

電子制御回路用安全装置

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JPH0668687B2
JPH0668687B2 JP61006062A JP606286A JPH0668687B2 JP H0668687 B2 JPH0668687 B2 JP H0668687B2 JP 61006062 A JP61006062 A JP 61006062A JP 606286 A JP606286 A JP 606286A JP H0668687 B2 JPH0668687 B2 JP H0668687B2
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control
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仁志 兵藤
時彦 秋田
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、入力信号に応じて出力信号を発生する電子制
御回路が暴走したときに、その出力状態を指定の出力状
態にし、電子制御回路によって制御される対象が好まし
くない状態に陥るのを防止する電子制御回路用安全装置
に関するもので、特に、マイクロコンピュータ等を電子
制御回路として用いる制御装置に使用できる電子制御回
路用安全装置に関するものである。
[従来の技術] 従来のこの種の電子制御回路、例えば、マイクロコンピ
ュータの暴走監視には、デューティ比50%の矩形波を
出力とするポンピング回路出力を監視して、所定の周波
数以上及び周波数以下のとき、マイクロコンピュータの
暴走として、マイクロコンピュータをリセットするもの
がある。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、マイクロコンピュータによっては、マイクロ
コンピュータを駆動するクロックパルスの発振異常によ
って、マイクロコンピュータの全出力ポートが反転して
しまうことがある。
このような異常の場合、ポンピング出力のデューティ比
を50%とすると、ポンピング出力は正常時と変わらな
い周波数となり、マイクロコンピュータへのリセット信
号は発生せず、制御系自体は危険なモードとなる可能性
がある。
そこで、本発明は、上記問題を解決すべく、電子制御回
路が出力ポートの反転した状態で制御しつづけた場合、
電子制御回路にリセット信号が発生するようにすると共
に、電子制御回路によって制御される対象が好ましくな
い状態に陥るのを防止する電子制御回路用安全装置の提
供を目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明にかかる電子制御回路用安全装置は、入力信号に
応じて出力信号を発生するとともに、自己の作動状態を
ポンピング信号として出力する電子制御回路と、前記電
子制御回路で与えられた信号に応じて負荷を駆動する駆
動回路と、前記電子制御回路の出力するポンピング信号
を受け、ポンピング信号の周波数が所定の範囲内であ
り、かつ、ポンピング信号のデューティ比が所定の範囲
内であるとき、前記電子制御回路が正常であると判断す
る判別回路と、前記電子制御回路と前記駆動回路の間に
設けられ、前記判別回路が正常と判断しているとき、前
記電子制御回路の出力信号を前記駆動回路に与えると共
に、前記判別回路が異常と判断しているとき、負荷をオ
フする信号を前記駆動回路に与えるゲート手段とから構
成される。
[作用] 本発明においては、入力信号に応じて出力信号を発生す
る電子制御回路の出力を、駆動回路を介して制御対象の
負荷に導くことによって制御系を構成する。前記電子制
御回路が正常に作動しているときには、ポンピング回路
の出力が所定の周波数及びデューティ比範囲で出力す
る。前記電子制御回路が正常に作動していないときに
は、ポンピング回路の出力が所定の周波数及びデューテ
ィ比範囲以外の出力となる。前記周波数及びデューティ
比の状態を判別回路で判断し、前記判別回路の出力が所
定の周波数範囲または所定のデューティ比範囲以外の出
力のとき、制御対象の負荷を駆動回路の入力を制御する
ゲート手段を制御して、その制御対象の負荷を安全な状
態に設定する。
[実施例] 以下、本発明の電子制御回路用安全装置の具体例を示す
実施例について説明する。
第1図は本発明の電子制御回路用安全装置を用いた実施
例の定速走行装置の全体構成図を示す。
この構成において、電子制御回路CPUはシングルチッ
プマイクロコンピュータにより構成され、車速信号を検
出するリードスイッチSW2、クラッチ(図示せず)の
踏み込みを検出するクラッチスイッチSW3、ブレーキ
(図示せず)の踏み込みを検出するブレーキスイッチS
W6、セットスイッチSW4、リジュームスイッチSW
5の出力が入力される。また、スロットルバルブSVの
開度を制御する負圧アクチュエータACを作動させる負
圧をバキュームポンプBPで作り、それを蓄積するサー
ジタンクSTに配設したバキュームスイッチSW7の出
力が入力されている。
ここで、リジュームスイッチSW5は一旦解除された定
速走行制御を再び記憶された制御車速にて再開させるも
のであり、またクラッチスイッチSW3及びブレーキス
イッチSW6は定速走行制御の解除スイッチ手段であ
る。
リードスイッチSW2の近傍には、図示しないスピード
メータケーブルに接続された永久磁石PMが配置されて
おり、車輌の移動によって永久磁石PMが回転すると、
リードスイッチSW2の接点が開閉し、車速に比例した
周波数のパルス(車速信号)が電子制御回路CPUに送
られる。
クラッチスイッチSW3は、車輌のクラッチペダルに連
動して開閉し、ブレーキスイッチSW6は車輌のブレー
キペダルに連動して開閉する。ブレーキスイッチSW6
にはストップランプLが接続されており、ブレーキスイ
ッチSW6のオン(閉)でストップランプLが点灯す
る。
セットスイッチSW4及びリジュームスイッチSW5
は、押しボタンスイッチであり、ドライバの操作のし易
い位置に配置されている。セットスイッチSW4の押圧
により車速が記憶されると共に定速走行制御が開始さ
れ、ブレーキスイッチSW6の押圧で定速走行が解除さ
れるが、記憶された車速は残る。リジュームスイッチS
W5を押せば、定速走行を解除する前の記憶車速で定速
走行制御が開始される。
なお、ブレーキスイッチSW6にはヒューズFを介して
電源が供給され、電子制御回路CPUには電源スイッチ
SW1を介して電源が供給される。
電子制御回路CPUの出力には後述する負圧アクチュエ
ータACを制御するコントロールバルブV1のソレノイ
ドをNOT1(ノット回路またはインバータ)及びナン
ドゲートNAND1及び駆動回路D1を介して、ベント
バルブV2のソレノイドをNOT2及びナンドゲートN
AND2及び駆動回路D2を介して、リリースバルブV
3のソレノイドをNOT3及びナンドゲートNAND3
及び駆動回路D3を介してそれぞれ接続される。そし
て、バキュームポンプBPのモータ等には駆動回路D4
を介して接続される。前記ナンドゲートNAND1及び
ナンドゲートNAND2及びナンドゲートNAND3の
他方の入力は、NOT4またはNOT5またはNOT6
を介してナンドゲートNAND4の出力に接続されてい
る。前記ナンドゲートNAND4の一方の入力は、AN
D1を介してコンパレータCOMP1及びCOMP2の
出力が導かれている。前記ナンドゲートNAND4の他
方の入力は、AND2を介してコンパレータCOMP3
及びCOMP4の出力が導かれている。
前記コンパレータCOMP1及びCOMP2には、直列
抵抗R51,R52,R53により分圧した高い閾値電圧VFH
または低い閾値電圧VFLが一方に入力されており、他方
に入力には電子制御回路CPU内の処理工程で、ソフト
ウェア的にその出力を“H”、“L”とするポンピング
出力の周波数を電圧に変換する周波数/電圧変換回路F
/Vの出力が入力されている。即ち、前記コンパレータ
COMP1及びCOMP2、直列抵抗R51,R52,R53
は、ウィンド形コンパレータを構成する。なお、前記周
波数/電圧変換回路F/Vは、通常F/V変換回路と呼
称されているもので公知の回路である。また、前記コン
パレータCOMP3及びCOMP4には、直列抵抗R6
1,R62,R63により分圧した高い閾値電圧VDHまたは
低い閾値電圧VDLが一方に入力されており、他方の入力
には電子制御回路CPU内の処理工程で、ソフトウェア
的にその出力を“H”、“L”とするポンピング出力を
電圧に変換するデューティ比/電圧変換回路D/Vの出
力が入力されている。即ち、前記コンパレータCOMP
3及びCOMP4、直列抵抗R61,R62,R63は、ウィ
ンド形コンパレータを構成する。なお、前記デューティ
比/電圧変換回路D/Vは、通常ローパスフィルター、
積分回路と呼称されているもので公知の回路である。
したがって、ポンピング出力の周波数及びデューティ比
が所定の範囲内で、周波数/電圧変換回路F/Vの出力
が所定の電圧範囲内にあるとき、コンパレータCOMP
1及びCOMP2の出力は“H”となる。また、デュー
ティ比/電圧変換回路D/Vの出力が所定の電圧範囲内
にあるとき、コンパレータCOMP3及びCOMP4の
出力は“H”となる。前記コンパレータCOMP1及び
COMP2の出力はAND1に入力され、その出力を
“H”とし、また、前記コンパレータCOMP3及びC
OMP4の出力はAND2に入力され、その出力を
“H”とするからナンドゲートNAND4の出力は、
“L”となる。ナンドゲートNAND4の出力の“L”
は、NOT4及びNOT5及びNOT6によってナンド
ゲートNAND1及びNAND2及びNAND3の一方
の入力が“H”となり、ナンドゲートNAND1及びN
AND2及びNAND3の出力は、他方の入力のNOT
1またはNOT2またはNOT3の出力に依存すること
になる。即ち、ゲートが開かれた状態となる。故に、N
OT1またはNOT2またはNOT3の入力側の出力ポ
ートが“H”のとき、ナンドゲートNAND1またはN
AND2またはNAND3の出力は“H”となり、NO
T1またはNOT2またはNOT3の入力側の出力ポー
トが“L”のとき、ナンドゲートNAND1及びNAN
D2及びNAND3の出力は“L”となり、電子制御回
路CPUの出力ポートの“H”、“L”により、コント
ロールバルブV1のソレノイドは駆動回路D1またはベ
ントバルブV2のソレノイドは駆動回路D2またはリリ
ースバルブV3のソレノイドは駆動回路D3によって励
磁されることになる。
また、ポンピング出力のデューティ比が所定の範囲内
で、周波数のみ所定の範囲外に脱すると、周波数/電圧
変換回路F/Vの出力が所定の電圧範囲外となり、コン
パレータCOMP1またはCOMP2の出力は“L”と
なる。このとき、デューティ比/電圧変換回路D/Vの
出力は所定の電圧範囲内にあるから、コンパレータCO
MP3及びCOMP4の出力は“H”となる。前記コン
パレータCOMP1及びCOMP2の出力はAND1に
入力され、その出力を“L”とし、また、前記コンパレ
ータCOMP3及びCOMP4の出力はAND2に入力
され、その出力を“H”とするからナンドゲートNAN
D4の出力は、“H”となる。ナンドゲートNAND4
の出力の“H”は、NOT4及びNOT5及びNOT6
によってナンドゲートNAND1及びNAND2及びN
AND3の一方の入力が“L”となり、ナンドゲートN
AND1及びNAND2及びNAND3は閉じることに
なる。故に、NOT1またはNOT2またはNOT3の
入力側の電子制御回路CPUの出力ポートの“H”、
“L”にかかわらず、コントロールバルブV1のソレノ
イド及びベントバルブV2のソレノイド及びリリースバ
ルブV3のソレノイドは励磁されることがない。
そして、ポンピング出力の周波数が所定の範囲内で、デ
ューティ比のみ所定の範囲外に脱すると、デューティ比
/電圧変換回路D/Vの出力が所定の電圧範囲外とな
り、コンパレータCOMP3またはCOMP4の出力は
“L”となる。このとき、周波数/電圧変換回路F/V
の出力は所定の電圧範囲内にあるから、コンパレータC
OMP1及びCOMP2の出力は“H”となる。前記コ
ンパレータCOMP1及びCOMP2の出力はAND1
に入力され、その出力を“H”とし、また、前記コンパ
レータCOMP3及びCOMP4の出力はAND2に入
力され、その出力を“L”とするからナンドゲートNA
ND4の出力は、“H”となる。ナンドゲートNAND
4の出力の“H”は、NOT4及びNOT5及びNOT
6によってナンドゲートNAND1及びNAND2及び
NAND3の一方の入力が“L”となり、ナンドゲート
NAND1及びNAND2及びNAND3は閉じること
になる。故に、この場合にも、NOT1またはNOT2
またはNOT3の入力側の電子制御回路CPUの出力ポ
ートの“H”、“L”にかかわらず、コントロールバル
ブV1のソレノイド及びベントバルブV2のソレノイド
及びリリースバルブV3のソレノイドは励磁されること
がない。
当然ながら、ポンピング出力の周波数及びデューティ比
が所定の範囲外に脱すると、この場合にも、ナンドゲー
トNAND1及びNAND2及びNAND3が閉じ、N
OT1またはNOT2またはNOT3の入力側の電子制
御回路CPUの出力ポートの“H”、“L”にかかわら
ず、コントロールバルブV1のソレノイド及びベントバ
ルブV2のソレノイド及びリリースバルブV3のソレノ
イドは励磁されることがない。
負圧アクチュエータACは次のように構成されており、
作動する。
負圧アクチュエータACはハウジングA5内に配設され
たダイアフラムA4によって封止された負圧室A1を構
成し、前記ダイアフラムA4の反対側は大気側A2とな
る。前記ダイアフラムA4は負圧室A1側に配設された
圧縮コイルスプリングA3により附勢されている。な
お、前記ダイアフラムA4はスロットルバルブSVのバ
ルブB2を開閉するスロットルロッドB1が接続されて
いる。
また、前記負圧アクチュエータACの負圧室A1には、
サージタンクSTの負圧をコントロールバルブV1及び
ベントバルブV2及びリリースバルブV3を介して導入
している。
前記コントロールバルブV1はそのソレノイドが励磁状
態のとき、サージタンクSTの負圧を負圧アクチュエー
タAC側に送出し、非励磁状態のとき、それを遮断する
ものである。また、ベントバルブV2は、そのソレノイ
ドが励磁状態のとき、コントロールバルブV1側から送
出された負圧を負圧アクチュエータAC側に送出し、非
励磁状態のとき、負圧アクチュエータAC側の負圧を大
気中に排出する。そして、リリースバルブV3は制御系
に異常が生じて、適格な制御が不可能になったとき、負
圧アクチュエータACの負圧室A1の負圧を大気中に排
出し、負圧室A1を大気圧状態にするものである。この
とき、スロットルバルブSVは、スロットルロッドB1
に押し戻され、バルブB2を閉じる。通常、リリースバ
ルブV3のソレノイドは励磁状態にあり、ベントバルブ
V2と負圧アクチュエータACの負圧室A1とが連通状
態となっている。
コントロールバルブV1及びベントバルブV2はその制
御が電子制御回路CPUによってデューティ比制御され
る。即ち、定速走行制御時には、電子制御回路CPU内
で記憶車速とその時の車速とが比較され、その差が等し
くなるように、前記コントロールバルブV1及びベント
バルブV2のソレノイドを励磁する信号のデューティ比
を決定する。例えば、減速が必要な場合にはデューティ
比は小さくなり、ベントバルブV2から大気を負圧アク
チュエータACに連通させる時間の割合を大きくして、
ダイアフラムA4によってスロットルバルブSVを閉じ
る。逆に、加速が必要なときはデューティ比を大きく
し、負圧アクチュエータACによりスロットルバルブS
Vを開ける。
次に、電子制御回路CPUのマイクロコンピュータの動
作を第2図から第12図のフローチャートを用いて説明
する。
イグニッションスイッチがオンとなり、本プログラムが
スタートすると、ステップ1でメモリを初期設定する。
このとき、制御状態分岐プログラムの制御状態S=0の
『待機状態制御フロー』を設定する。ステップ2で各ス
イッチSW2〜SW7の状態を読み込む。そして、ステ
ップ3でポンピングフラグをセット、即ち、ポンピング
フラグを立てる(“H”とする)。
ステップ4は制御状態Sを判断して、それに応じた処理
機能の選択を行う分岐ステップである。即ち、このプロ
グラムが各制御状態に対応して分岐し、その分岐された
プログラムに従って機能するようにプログラミングされ
ているから、各機能毎に制御状態Sを指示して、各制御
状態のフローの処理に入る。
ステップ1で制御状態S=0に設定されているから、ス
テップ4でS=0の『待機状態制御フロー』に入る。
制御状態S=0;『待機状態制御フロー』 このフローでは、リジュームスイッチSW5の操作状態
を検出し、制御系をキャンセル状態とする。
このフローに入ると、まず、ステップ01で全バルブ、
即ち、コントロールバルブV1及びベントバルブV2、
リリースバルブV3をオフ状態とし、負圧アクチュエー
タACの制御を停止して、定速走行制御の停止を行う。
そして、ステップ02でリジュームスイッチSW5の操
作状態を検出する。オンされているときにはステップ0
3で記憶車速をみて、記憶車速0km/h(クリア状態)で
ないとき、ステップ04で制御状態S=1の『フルオン
制御フロー』を設定し、更に、ステップ05でバキュー
ムポンプBPを作動状態とするバキュームポンプフラグ
を立てる(“H”とする)。即ち、制御状態S=1の
『フルオン制御フロー』に入る準備を行う。
また、リジュームスイッチSW5がオンされていないと
き、或いは、記憶車速が0km/h(クリア状態)のとき
は、リジューム機能を否定することであるから、制御状
態Sを変化させない。
制御状態S=1;『フルオン制御フロー』 このフローは、負圧アクチュエータACを素早く所定の
位置まで駆動するために、見込制御を行うものである。
即ち、制御状態S=4の『減速制御フロー』では、コン
トロールバルブV1がオフとなっており、負圧アクチュ
エータACの負圧室A1内の圧力が低下しており、『待
機制御フロー』では本定速走行制御に入った時点、或い
は、『キャンセル制御フロー』の後であるから、負圧ア
クチュエータACの負圧室A1内の負圧と設定速度とが
一致していないから、このまま定速走行制御を再開し
て、コントロールバルブV1をデューティ比制御して
も、直ちには、所定のスロットル開度に達することがで
きないためである。そこで、ステップ11で、このフロ
ーに初めて入ったか判断して、初めて入ったとき、ステ
ップ12で全バルブV1、V2、V3をオンにして、ス
テップ13で予め車速に比例して長くするように定めた
フルオン制御時間を設定する。ステップ11でこのフロ
ーに入ってフルオン制御時間を設定した後のときには、
ステップ14で設定したフルオン制御時間の経過をみ
る。フルオン制御時間を経過すると、まず、ステップ1
5で、コントロールバルブV1をオフとし、ステップ1
6で制御状態S=2を設定し、『定速制御フロー』に入
る。
制御状態S=2;『定速制御フロー』 このフローは、記憶された車速で定速走行を行うための
フローである。ステップ201でリードスイッチSW2
のパルスから車速を得て、車速からコントロールバルブ
V1及びベントバルブV2を開閉するデューティ比を決
定する。
ステップ202からステップ207はデューティ比制御
による車速制御において、何等かの原因により車速が記
憶車速に制御できない場合のステップである。まず、ス
テップ205で車速偏差が15km/hより大きくなると、
ステップ206でリリースバルブV3をオフとし、負圧
アクチュエータACの負圧室A1内の負圧を減じて大気
圧に等しくし、スロットルバルブSVの制御を解除す
る。そして、ステップ207でブザーをオンとして、そ
れを報知する。そして、車速偏差が10km/hより小さく
なると、ステップ203でリリースバルブV3をオンと
し、ステップ204でブザーをオフとし、ステップ20
8でコントロールバルブV1及びベントバルブV2のデ
ューティ比制御が有効に作用し、車輌の定速走行制御が
可能となる。このとき、ステップ202の車速偏差が1
0km/hから、ステップ205の車速偏差が15km/hに加
速される間、及び、ステップ205の車速偏差が15km
/hからステップ202の車速偏差が10km/hまで減速さ
れる間は、負圧アクチュエータACの制御を再開する設
定値のヒステリシスとなる。
ステップ209でリジュームスイッチSW5が所定時間
(ここでは、0.5秒)以上オンされると、ステップ2
10で制御状態S=3の『加速制御フロー』を設定す
る。そして、ステップ211でセットスイッチSW4が
オンとなると、ステップ212で制御状態S=4の『減
速制御フロー』を設定する。ステップ213でクラッチ
スイッチSW3がオンのとき、ステップ214で制御状
態S=1またはS=2であるかを判断する。即ち、クラ
ッチスイッチSW3にリジューム機能を持たせているか
ら、『加速制御フロー』または『減速制御フロー』のい
ずれから、このフローに入ったかを判断し、両フローの
いずれかからこのフローに入ったときは、ステップ21
5で制御状態S=6の『クラッチリジューム制御フロ
ー』が設定され、そうでないとき、ステップ216でク
ラッチスイッチSW3のオンにともなうキャンセル機能
の制御状態S=5の『キャンセル制御フロー』が設定さ
れる。ステップ217でブレーキスイッチSW6がオン
となると、ステップ218で制御状態S=5の『キャン
セル制御フロー』が設定される。ステップ219及びス
テップ220で、低速リミットを判断し、現車速が所定
の制御車速以下であると、制御状態S=7を設定し、定
速走行制御を禁止する。そして、ステップ221で『バ
キュームポンプ制御サブルーチン』の処理に入る。
制御状態S=3;『加速制御フロー』 このフローは、車輌の定速走行制御中に加速して、定速
走行速度を更新するためのフローである。まず、ステッ
プ31で全バルブ、即ち、コントロールバルブV1及び
ベントバルブV2、リリースバルブV3をオンとし、負
圧アクチュエータACの負圧室A1の負圧を上げ、スロ
ットルバルブSVを開き、ステップ32でリジュームス
イッチSW5がオフされるまで加速される。リジューム
スイッチSW5がオフされると、ステップ33で制御状
態S=2の『定速制御フロー』を設定し、そのときの車
速をステップ34でメモリに記憶する。
制御状態S=4;『減速制御フロー』 このフローは定速走行制御中に制御車速を減速し、定速
走行制御を再開するめのフローであり、定速走行制御中
にセットスイッチSW4がオンされると制御状態S=4
となって、この『減速制御フロー』に入る。ステップ4
1でキャンセル機能を有するクラッチスイッチSW3ま
たはブレーキスイッチSW6のいずれかのスイッチがオ
ンであるか判断し、いずれか一つでもオンのとき、ステ
ップ42で全バルブV1、V2、V3をオフとして、
『減速制御フロー』に入ってからの定速走行制御の停止
を行う。ステップ41でクラッチスイッチSW3または
ブレーキスイッチSW6のいずれのスイッチもオンされ
ていないとき、ステップ43でコントロールバルブV1
及びベントバルブV2をオフ、リリースバルブV3をオ
ンとする。このように、負圧アクチュエータACの負圧
供給を断つと、徐々にスロットルバルブSVが閉じて行
き、車速が漸次減ずることになる。ステップ44でセッ
トスイッチSW4のオフを検出して、ステップ45でセ
ットスイッチSW4がオフになった時点の車速を記憶す
る。そして、ステップ46で再び、キャンセル機能を有
するクラッチスイッチSW3またはブレーキスイッチS
W6のいずれかがオンとなって、定速走行制御から脱し
ない限り、ステップ48で制御状態S=1を設定し、
『フルオン制御フロー』に入る。即ち、減速制御はセッ
トスイッチSW4がオンされている間継続し、セットス
イッチSW4がオフとなった時点での車速で定速走行を
再開する。ステップ46でクラッチスイッチSW3また
はブレーキスイッチSW6のいずれかがオンとなると、
ステップ47で制御状態S=5を設定し、『キャンセル
制御フロー』に入る。そして、ステップ44でセットス
イッチSW4がオンであると、ステップ49でバキュー
ムポンプフラグを立てる(“H”とする)。
制御状態S=5;『キャンセル制御フロー』 このフローは、制御状態S=2の『定速制御フロー』の
処理中にクラッチスイッチSW3またはブレーキスイッ
チSW6がオンとなると定速走行制御を解除するもので
ある。ステップ51でキャンセル機能を有するクラッチ
スイッチSW3またはブレーキスイッチSW6がオンと
なると、ステップ52で制御状態S=0の『待機状態制
御フロー』が選択され、ステップ53で全バルブV1、
V2、V3をオフ状態とする。
制御状態S=6;『クラッチリジューム制御フロー』 このフローは、制御状態S=2の『定速制御フロー』の
処理中に、クラッチスイッチSW3がオンとなり、一
旦、定速走行制御を解除して、再び、定速走行制御に入
るためのフローである。まず、ステップ61で全バルブ
V1、V2、V3をオフ状態とし、ステップ62でクラ
ッチスイッチSW3がオフとなったことが判断される
と、ステップ63で制御状態S=1の『フルオン制御フ
ロー』に入る。
制御状態S=7;『低速リミット制御フロー』 このフローは、ステップ219及び220で車速が所定
の速度よりも低い場合にキャンセル及び記憶速度をクリ
アするものである。ステップ71で記憶車速をクリア
し、ステップ72で全バルブV1、V2、V3をオフと
し、ステップ73で制御状態S=0の『待機状態制御フ
ロー』に入る。
以上が各制御状態フローの説明である。
そして、『バキュームポンプ制御サブルーチン』は、次
のように制御するものである。
『バキュームポンプ制御サブルーチン』 ステップ221で『バキュームポンプ制御サブルーチ
ン』の処理に入る。ステップ81でバキュームポンプフ
ラグが立っている。(“H”)が判断して、バキューム
ポンプフラグが立っているとき(“H”のとき)、ステ
ップ82でタイマT1の設定時間が経過するまで、ステ
ップ83でバキュームポンプBPを作動状態とする。ス
テップ82でタイマT1の設定時間が経過すると、ステ
ップ84でバキュームポンプフラグを下ろし(“L”と
する)、更に、ステップ85でタイマT1をクリアす
る。そして、ステップ81でバキュームポンプフラグが
立っていないとき(“L”のとき)、ステップ86でバ
キュームスイッチフラグが立っている(“H”)か判断
し、バキュームスイッチフラグが立っていないとき
(“L”のとき)、ステップ91でバキュームスイッチ
SW7がオンしているをみる。ステップ91でバキュー
ムスイッチSW7がオンしていないとき、ステップ90
でバキュームポンプBPを停止させる。ステップ91で
バキュームスイッチSW7のオンが判断されると、ステ
ップ92でバキュームスイッチフラグを立てる(“H”
とする)。
一旦、ステップ92でバキュームスイッチフラグが立つ
(“H”となる)と、ステップ86でバキュームスイッ
チフラグが立っている(“H”になっている)のを判断
され、ステップ87でタイマT2の設定時間が経過する
まで、ステップ83でバキュームポンプBPを作動状態
とする。ステップ87でタイマT2の設定時間が経過す
ると、ステップ88でバキュームスイッチフラグを下ろ
し(“L”とする)、ステップ89でタイマT2をクリ
アして、ステップ90でバキュームポンプBPを停止さ
せる。
『タイマインタラプト』 第13図は前記定速走行制御に割り込みをかける『タイ
マインタラプト』のフローチャートである。
この処理は、次のように定速走行の制御中に、所定の時
間毎に割り込みをかけて、現在行われているプログラム
の処理を中断し、割り込み処理を行うものである。この
割り込み処理を行うときは、元のプログラムのレジスタ
及びフラグ等の情報破壊が生じないように、この処理に
入るまでにスタック等にセーブし、割り込み処理が終了
したときに、再び情報をスタック等から回復させ、元の
プログラム処理に使用する。
まず、定速走行の制御中に、所定の時間毎にタイマで割
り込みがかかると、現在行われているプログラムの処理
を中断し、『タイマインタラプト』に入る。
ステップ101でポンピングフラグが立っている
(“H”)か判断して、ポンピングフラグが立っていな
いとき、割り込み処理を終了し、再び情報をスタック等
から回復させて、元のプログラム処理に入る。ステップ
101でポンピングフラグが立っている(“H”の)と
き、ステップ102でポンピング出力フラグが立ってい
る(“H”)かみて、立っている(“H”の)ときは、
ステップ103で出力を“L”とし、ステップ104で
ポンピング出力フラグを下し(“L”とし)た後に、ス
テップ105でこの割り込み制御に使用するタイマをポ
ンピング周期の90%に設定する。そして、ステップ1
09でポンピングフラグを下し(“L”とし)、定速走
行の処理に入る。ステップ102でポンピング出力フラ
グが立っていないとき(“L”のとき)には、ステップ
106でポンピング出力を“H”とし、ステップ107
でポンピング出力フラグを立て(“H”とし)た後に、
ステップ108でこの割り込み制御に使用するタイマ
を、ポンピング周期の10%に設定する。そして、ステ
ップ109でポンピングフラグを下し(“L”とし)、
割り込み処理を終了する。
上記のように、本発明の電子制御回路用安全装置を用い
た定速走行装置では、ポンピング出力のデューティ比が
10%のとき、ポンピング出力を受ける周波数/電圧変
換回路F/V及びデューティ比/電圧変換回路D/Vの
出力が所定の電圧範囲内にあり、コンパレータCOMP
1及びCOMP2の出力が“H”となり、前記コンパレ
ータCOMP1及びCOMP2の出力はAND1に入力
され、その出力を“H”とし、また、前記コンパレータ
COMP3及びCOMP4の出力はAND2に入力さ
れ、その出力を“H”とするからナンドゲートNAND
4の出力は、“L”となる。ナンドゲートNAND4の
出力の“L”は、NOT4及びNOT5及びNOT6に
よってナンドゲートNAND1及びNAND2及びNA
ND3の一方の入力が“H”となり、エートが開かれた
状態となる。
したがって、ナンドゲートNAND1及びNAND2及
びNAND3の出力は、他方の入力のNOT1またはN
OT2またはNOT3の出力に依存することになり、N
OT1またはNOT2またはNOT3の入力側の出力ポ
ートが“L”のとき、ナンドゲートNAND1及びNA
ND2及びNAND3の出力は“L”となり、電子制御
回路CPUの出力ポートの“H”、“L”により、コン
トロールバルブV1のソレノイドは駆動回路D1または
ベントバルブV2のソレノイドは駆動回路D2またはリ
リースバルブV3のソレノイドは駆動回路D3によって
励磁制御されることになる。即ち、正常時の動作とな
る。
この状態で電子制御回路CPU内の処理速度が変化する
と、ポンピング出力のデューティ比が10%の状態で、
ポンピング出力周波数が変化する。ポンピング出力周波
数が所定の周波数範囲外となると、周波数/電圧変換回
路F/Vの出力は所定の電圧範囲外となるから、コンパ
レータCOMP1及びCOMP2の出力は“L”とな
る。デューティ比は10%の状態を維持するから、デュ
ーティ比/電圧変換回路D/Vの出力は所定の電圧範囲
内となり、コンパレータCOMP3またはCOMP4の
出力は“H”となる。前記コンパレータCOMP1及び
COMP2の出力はAND1に入力され、その出力を
“L”とし、前記コンパレータCOMP3及びCOMP
4の出力はAND2に入力され、その出力を“H”とす
るから、ナンドゲートNAND4の出力は、“H”とな
る。ナンドゲートNAND4の出力の“H”は、NOT
4及びNOT5及びNOT6によってナンドゲートNA
ND1及びNAND2及びNAND3の一方の入力が
“L”となり、ナンドゲートNAND1及びNAND2
及びNAND3は閉じることになる。
したがって、電子制御回路CPUの出力ポートの
“H”、“L”にかかわらず、コントロールバルブV1
のソレノイド及びベントバルブV2のソレノイド及びリ
リースバルブV3のソレノイドは励磁されることがない
から、定速走行制御が電子制御回路CPUの暴走によっ
て異常状態に陥ることがない。
また、ポンピング出力のデューティ比が10%のときの
処理中に、ポンピング出力の位相が反転すると、ポンピ
ング出力のデューティ比は90%となる。これによっ
て、譬え、ポンピング出力の周波数が所定の範囲内であ
っても、デューティ比のみ所定の範囲外になり、デュー
ティ比/電圧変換回路D/Vの出力が所定の電圧範囲外
となり、コンパレータCOMP3またはCOMP4の出
力は“L”となる。このとき、周波数/電圧変換回路F
/Vの出力は所定の電圧範囲内にあるから、コンパレー
タCOMP1及びCOMP2の出力は“H”となる。前
記コンパレータCOMP1及びCOMP2の出力はAN
D1に入力され、その出力を“H”とし、また、前記コ
ンパレータCOMP3及びCOMP4の出力はAND2
に入力され、その出力を“L”とするからナンドゲート
NAND4の出力は、“H”となる。ナンドゲートNA
ND4の出力の“H”は、NOT4及びNOT5及びN
OT6によってナンドゲートNAND1及びNAND2
及びNAND3の一方の入力が“L”となり、ナンドゲ
ートNAND1及びNAND2及びNAND3は閉じる
ことになる。
したがって、電子制御回路CPUの出力ポートの
“H”、“L”にかかわらず、コントロールバルブV1
のソレノイド及びベントバルブV2のソレノイド及びリ
リースバルブV3のソレノイドは励磁されることがない
から、定速走行制御が電子制御回路CPUの暴走によっ
て異常状態に陥ることがない。
このように、本実施例の電子制御回路用安全装置は、入
力信号に応じて出力信号を発生するとともに、自己の作
動状態をポンピング信号として出力する電子制御回路C
PUと、電子制御回路CPUで与えられた信号に応じて
負荷を駆動する駆動回路D1,D2,D3と、電子制御
回路CPUの出力するポンピング信号を受け、ポンピン
グ信号の周波数が所定の範囲内であり、かつ、ポンピン
グ信号のデューティ比が所定の範囲内であるとき、前記
電子制御回路CPUが正常であると判断する周波数/電
圧変換回路F/V及びウィンド型コンパレータCOMP
1及びCOMP2並びにデューティ比/電圧変換回路D
/V及びウィンド型コンパレータCOMP3及びCOM
P4からなる判別回路と、前記電子制御回路CPUと駆
動回路D1,D2,D3の間に設けられ、判別回路が正
常と判断しているとき、電子制御回路CPUの出力信号
を駆動回路D1,D2,D3に与えると共に、判別回路
が異常と判断しているとき、負荷をオフする信号を駆動
回路D1,D2,D3に与えるNAND1,NAND
2,NAND3からなるゲート手段とを備えたものであ
る。
したがって、ポンピング信号の出力をみて電子制御回路
CPUが暴走したときに、その出力状態をNAND1,
NAND2,NAND3からなるゲート手段により指定
の出力状態にし、電子制御回路CPUによって制御され
る対象が好ましくない状態に陥るのを防止することがで
きる。
上記の実施例では、ポンピング出力が所定の周波数範囲
及び所定のデューティ比範囲であるか判断する判別回路
として、ポンピング出力を周波数/電圧変換回路F/V
に導いた後、またはデューティ比/電圧変換回路D/V
に導いた後、ウィンド形コンパレータに入力し、出力電
圧の大きさで所定の範囲内か所定の範囲外かの判断を行
っている。しかし、本実施例では、異常に対応するモー
ドをポンピング出力の周波数及びデューティ比を変化さ
せることで対応しているから、パルス幅比較回路を使用
できる。前記パルス幅比較回路で判断する場合には、ポ
ンピング出力のパルスの立ち上りまたは立ち下りで基準
パルス幅長の単安定回路をトリガすると共に、前記基準
パルス幅長とポンピング出力とをパルス幅比較回路で比
較する構成とすればよい。或いは、ポンピング出力のパ
ルス幅をクロックパルスで計数することによって、その
パルス幅長を計測することもできる。
また、上記のように本発明の実施例では、ゲート手段と
してナンドゲートNANDを使用しているが、本発明を
実施する場合は、NAND回路に限定されるものではな
く、AND回路、NOR回路、インヒビット回路、アナ
ログゲート、リレー等の一方の入力で他方の入力を拘束
できる回路構成であればよい。そして、それらのゲート
手段は制御対象の必要な箇所に設定すればよい。
そして、上記実施例によれば、ポンピング出力としてデ
ューティ比10%を使用しているから、譬え、電子制御
回路CPUの内部でポンピング出力の位相が反転して
も、異常時に電子制御回路CPUの出力をゲート手段に
よって拘束することができる。なお、前記ポンピング出
力のデューティ比は、前記デューティ比10%に限定さ
れるものではなく、電子制御回路CPUの内部でポンピ
ング出力の位相が反転した場合の検出を容易にあるもの
であるから、本発明を実施する場合には、ポンピング出
力としてデューティ比が50%以外の矩形波を出力とし
て用いればよい。
更に、上記のように本発明の実施例では、入力信号に応
じて出力信号を発生する電子制御回路CPUと、前記電
子制御回路CPUが正常に作動しいるとき、所定のデュ
ーティ比で出力するポンピング回路とを同一マイクロコ
ンピュータ内の処理しているが、本発明を実施する場合
は、ポンピング回路を別の回路構成として、電子制御回
路CPUの出力で発振回路、分周回路、或いは電圧制御
形発振回路等を制御する構成としてもよい。
なお、上記本発明の実施例では、定速走行装置の事例で
電子制御回路用安全装置を説明したが、本発明を実施す
る場合には、前記定速走行装置に限定されるものではな
い。勿論、この場合の負荷は、その用途に応じて種々対
応するものとなる。
[発明の効果] 以上のように、本発明の電子制御回路用安全装置は、入
力信号に応じて出力信号を発生するとともに、自己の作
動状態をポンピング信号として出力する電子制御回路で
与えられた信号に応じて負荷を駆動する駆動回路と、そ
の電子制御回路の出力するポンピング信号を受け、ポン
ピング信号の周波数が所定の範囲内であり、かつ、ポン
ピング信号のデューティ比が所定の範囲内であるとき、
前記電子制御回路が正常であると判断する判別回路と、
前記電子制御回路と前記駆動回路の間に設けられ、前記
判別回路が正常と判断しているとき、前記電子制御回路
の出力信号を前記駆動回路に与えると共に、前記判別回
路が異常と判断しているとき、負荷をオフする信号を前
記駆動回路に与えるゲート手段とからなるものであり、
ポンピング出力をみて電子制御回路が暴走したときに、
その出力状態をゲート手段により指定の出力状態にし、
電子制御回路によって制御される対象が好ましくない状
態に陥るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電子制御回路用安全装置の実施例を定
速走行装置に用いた全体構成図、第2図から第12図は
電子制御回路の定速走行制御動作のフローチャート、第
13図は前記定速走行制御に割り込みをかけるタイマイ
ンタラプトのフローチャートである。 図において、 BP……バキュームポンプ、 SV……スロットルバルブ、 AC……負圧アクチュエータ、 ST……サージタンク、 CPU……電子制御回路、 F/V……周波数/電圧変換回路、 D/V……デューティ比/電圧変換回路、 NAND1〜NAND4……ナンドゲート、 COMP1〜COMP4……コンパレータ、 AND1,NAND2……アンド回路、 NOT1〜NOT6……ノット回路、 である。 なお、図中、同一符号及び同一記号は、同一または相当
部分を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号に応じて出力信号を発生するとと
    もに、自己の作動状態をポンピング信号として出力する
    電子制御回路と、 前記電子制御回路で与えられた信号に応じて負荷を駆動
    する駆動回路と、 前記電子制御回路の出力するポンピング信号を受け、ポ
    ンピング信号の周波数が所定の範囲内であり、かつ、ポ
    ンピング信号のデューティ比が所定の範囲内であると
    き、前記電子制御回路が正常であると判断する判別回路
    と、 前記電子制御回路と前記駆動回路の間に設けられ、前記
    判別回路が正常と判断しているとき、前記電子制御回路
    の出力信号を前記駆動回路に与えると共に、前記判別回
    路が異常と判断しているとき、負荷をオフする信号を前
    記駆動回路に与えるゲート手段と を備えたことを特徴とする電子制御回路用安全装置。
  2. 【請求項2】前記電子制御回路は、デューティ比50%
    を除くデューティ比のポンピング信号を出力することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の電子制御回路
    用安全装置。
  3. 【請求項3】前記電子制御回路は、マイクロコンピュー
    タとしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の電子制御回路用安全装置。
  4. 【請求項4】前記判別回路は、周波数/電圧変換回路及
    びウィンド型コンパレータ並びにデューティ比/電圧変
    換回路及びウィンド型コンパレータとしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の電子制御回路用安全
    装置。
  5. 【請求項5】前記判別回路は、パルス幅比較回路とした
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の電子制
    御回路用安全装置。
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DE2946081C3 (de) * 1979-11-15 1995-09-21 Wabco Vermoegensverwaltung Schaltungsanordnung zur Überwachung der Funktion eines Mikroprozessors
JPS5750004A (en) * 1980-09-08 1982-03-24 Honda Motor Co Ltd Fault compensation device for electronic circuit

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