JPH0668587U - 浴室収納棚の棚板構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納棚の上面部からの収納物の落下を防ぐと
ともに、上面部に溜る水滴の排水を図る。 【構成】 収納棚の棚板上面部を奥行方向に向かって下
るテーパー状に設けるとともに、該上面部の奥行側に幅
方向にわたる排水路を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば浴室に取付けられ、石けん・シャンプー等の小物類を収納す る収納棚の棚板構造に改良を施すものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常浴室内には鏡及び小物類を整理・収納する収納棚が設けられている。図５ は従来の鏡付収納棚１の取付状態の一例を示すものであり、浴室内の壁面Ｗに取 付けた鏡付収納棚１はその正面に鏡２を配置し、その下方に収納棚１０が設けれ られており、該収納棚１０の棚板上面部１１には石けん類やシャンプー等の容器 類が置かれる。また、図示は省略するが、このような鏡付収納棚１は洗面台と組 合わせて洗面化粧台として使用される場合もあり、鏡部分を函体状として収納棚 を設けたり、三面鏡に構成してなるもの等もある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記のような鏡付収納棚を浴室に設置し、その収納棚に石けん 類やシャンプー等の容器類などの収納物を載置すると、収納棚の上面部は床面と 略平行となっていることから、特に濡れたままの石けん類などは滑り落ち易いも のとなり、収納物の取扱いによっては、その収納物が収納棚から落下してしまう といった不都合があった。またこのような構造の収納棚を洗面台と組合わせた場 合にあっては、上面部に溜った水滴が収納棚の先端部の不特定箇所から洗面台側 に落ちてしまい、使用に際して不快感を与える等といった問題点があった。 本考案は上記した事情のもとになされたものであり、その目的とするところは 、収納棚の上面部に傾斜をつけるとともに該上面部の水滴を排水する溝を設ける ことにより、収納物の落下を防ぎ、上面部上の排水性に富んだ収納棚を構成する ことにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 上記した目的を達成するために、本考案は、収納棚の棚板上面部を奥行方向に 向かって下るテーパー状に設けるとともに、該上面部の奥行側に幅方向にわたる 排水路を形成したことを特徴とする浴室収納棚の棚板構造を提供するものである 。

【０００５】

【作用】

上記構造としたことにより、本考案によれば、収納棚の上面部が壁面側（奥行 方向）に下る勾配であることから、該収納棚に収納される小物類も壁面側（奥行 方向）に傾倒支持され、収納物が手前側に落下するようなことがなくなり、また 、収納棚の上面部の水滴は排水路に流れ込むことから所定箇所への排水がなされ るものとなる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１から第４を参照しながら詳細に説明する。なお、 本実施例において、図５に示す従来構造のものと構成が重複する部分には同一符 号を用い、その説明を省略する。 図１および図２は本考案の一実施例を示すものであり、符号１は鏡付収納棚、 符号２はこの鏡付収納棚の正面に配設してなる鏡である。前記鏡付収納棚１の下 方には一体成形により収納棚の棚板１０が形成されている。図のように前記棚板 １０にあっては、その上面部１１を先端部１０ａから付け根部１０ｂにわたる奥 行方向Ｄに下向するテーパー状に設けるとともに、奥行（付け根部１０ｂ）側に 該棚板１０の幅方向Ｈにわたる排水路１２を設けてある。

【０００７】 また、前記排水路１２は、その左右の側縁部１２ａ，１２ａの少なくとも一方 側に、または中央部分から左右方向に向けて傾斜するように適度な勾配を設けて 形成することが好ましく、上面部１１から流入する水滴等がさらに鏡付収納棚１ の側縁にまで達するように形成するものである。

【０００８】 すなわち、鏡付収納棚１を浴室内の壁面Ｗに配設した状態時において、前記棚 板１０の上面部１１が床面に対して平行とはならずに奥行方向に下向し、かつ排 水路１２は側縁部方向に下向してなる勾配が設けられた構造を呈するものであり 、これにより、棚板１０の先端部１０ａの不特定箇所から水滴等が手前に落ちる ことがなくなる。

【０００９】 さらに前記排水路１２の両端部の構造にあっては、鏡付収納棚１の側方から直 接に排水するように切欠いて形成しても良いが、例えば図３に示すように、側縁 部１２ａ，１２ａからさらに棚板の先端部１０ａにまで達する棚板上面部１１と は逆の勾配をつけてなる排水路１２’を延長して設けても良く、また、図示は省 略するが、前記排水路１２の左右端部に収納棚１０の下面部側にまで貫通する排 水孔を設けて形成しても良い。

【００１０】 なお、本実施例においては、浴室内に設置される鏡付収納棚の例で説明したが 、例えば洗面化粧台に実施することも可能であり、また、図４に示すように、棚 板１０部分のみを形成して浴室の壁面に直接に配設することも可能である。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、収納棚の上面部を先端部から付け根部 に向かって下るテーパー状に設けるとともに、上面部の付け根部側に幅方向にわ たる排水路を形成したことにより、収納棚の上面部が壁面側（奥行方向）に下る 勾配であることから、上面部に収納される石けんや容器類等の小物類も壁面側（ 奥行方向）に傾倒支持され、手前側に落下するようなことがなくなり、また、上 面部上の水滴は全ては排水路内に流れ込むことから、所定箇所への排水が可能と なり、収納棚の不特定箇所から落下していた不快な水滴を生ずるようなことがな くなるとともに収納棚の上面部が清潔に保たれるといった優れた効果を奏するも のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す説明図である。

【図２】 図１のII−II線に沿って示す断面図である。

【図３】 本考案に係る排水路の構造の一例を示す説明
図である。

【図４】 本考案の別の実施例を示す説明図である。

【図５】 従来の鏡付収納棚の一例を浴室に設置した状
態で示す説明図である。

【符号の説明】

１……鏡付収納棚、１０……収納棚の棚板、１０ａ……
先端部、１０ｂ……付け根部、１１……収納棚の上面
部、１２……排水路、２……鏡。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 収納棚の棚板上面部を奥行方向に向かっ
   て下るテーパー状に設けるとともに、該上面部の奥行側
   に幅方向にわたる排水路を形成したことを特徴とする浴
   室収納棚の棚板構造。