JPH0668557A - テープ移送装置 - Google Patents

テープ移送装置

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Publication number
JPH0668557A
JPH0668557A JP4222429A JP22242992A JPH0668557A JP H0668557 A JPH0668557 A JP H0668557A JP 4222429 A JP4222429 A JP 4222429A JP 22242992 A JP22242992 A JP 22242992A JP H0668557 A JPH0668557 A JP H0668557A
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JP
Japan
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tape
guide roller
speed
transfer
guide
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Application number
JP4222429A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Nagae
祐介 永江
Takayuki Hayashi
孝行 林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0668557A publication Critical patent/JPH0668557A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープ定速走行時は低走行負荷であり、かつ
良好なテープ加減速応答性を実現するテープ移送装置を
提供する。 【構成】 テープガイド本体27の支軸4は、シャーシ
3に圧入している。上面の一部に複数のV溝28を設け
たガイドローラ29が、上下一対のベアリング11a、
11bによって、支軸4に対して回転自在に支持されて
いる。テープ1は、キャプスタンにより移送され、か
つ、ガイドローラ29に添接している。レバー22は、
ガイドローラ29の回転を停止するために、ガイドロー
ラ29の上方に回動自在に配置している。このレバー2
2の先端には球面部23を付設している。離間用バネ2
4は、V溝28と球面部23が離間した状態になるよう
に、レバー22を保持し、係止用バネ25は、レバー2
2とプランジャー16の吸引アーム17とを連架してい
る。プランジャー16は、テープ1の速度を検出するテ
ープ速度検出器26の検出信号に応じて、励磁または励
磁解除を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はVTR等のテープを利用
する記録再生装置におけるテープ移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テープを利用する記録再生装置のテープ
ガイドには、ガイドローラが固定された固定式テープガ
イドと、ガイドローラが回転可能な回転式テープガイド
とがある。
【0003】以下、従来の一般的な固定式テープガイド
の構成について、図10を参照しながら説明する。
【0004】図10に示すように、固定式テープガイド
2の支軸4は、磁気記録再生装置のシャーシ3に圧入さ
れており、この支軸4には予圧バネ5、ガイドローラ6
がこの順に貫入されている。これらが貫入された後で、
高さ調節ネジ7が、支軸4上部のネジ部と螺合されてい
る。また、テープ1はガイドローラ6に添接している。
【0005】上記構成において、ガイドローラ6は、予
圧バネ5によって高さ調節ネジ7に圧接されることによ
り固定されており、このような固定式テープガイド2で
は、ガイドローラ6の周面とテープ1との間の滑り接触
によりテープ1の走行を案内している。
【0006】次に、従来の一般的な回転式テープガイド
の構成について、図11を参照しながら説明する。
【0007】図11に示すように、回転式テープガイド
8の支軸4は、磁気記録再生装置のシャーシ3に圧入さ
れており、この支軸4には予圧バネ5、予圧リング9、
下フランジ10がこの順に貫入されている。これらを貫
入した後で、ガイドローラ13が、その内周と支軸4の
外周との間に介在させた上下一対のベアリング11a、
11bにより回転自在に支持されている。そして上フラ
ンジ12が貫入され、最後に高さ調節ネジ7が、支軸4
の上部と螺合されている。また、テープ1はガイドロー
ラ13に添接している。
【0008】上記構成において、ガイドローラ13は、
ベアリング11a、11bによって回転自在に支持され
ることにより、テープ1の走行に追従して回転する。よ
って、回転式テープガイド8では、テープ1とガイドロ
ーラ6の周面との間の静接触により、テープ1の走行を
案内している。
【0009】更に、回転式テープガイドにおいて、ガイ
ドローラ13の回転を制動するための制動手段を設け、
固定式及び回転式を使い分ける方式もある。このような
構成のテープガイドの従来例として、実開昭54−41
212号がある。以下、その構成について、図12を参
照しながら説明する。
【0010】図12に示すように、テープ1をガイドす
るガイドローラ21は、小径の回転ローラを構成してお
り、その上下両端が、ガイド支持体20の上下一対の支
軸4a、4bに、一対のベアリング11a、11bを介
して回転自在に支持されている。このガイドローラ21
の回転を制動するために、制動杆14が設けられてい
る。この制動杆14は、ガイドローラ21の回転中心軸
に対してほぼ直交する方向に摺動自在となるように、ガ
イド支持体20に保持されている。そしてこの制動杆1
4の先端に取り付けられたブレーキシュー15は、制動
杆14の摺動運動によって、ガイドローラ21の周面に
圧接および離間する構成となっている。この制動杆14
の駆動機構には、プランジャーソレノイド(以下プラン
ジャーと記載する)16が用いられている。そして、こ
のプランジャー16の吸引アーム17は、連動杆18を
介して制動杆14に連動されている。なお、制動杆14
は、制動用バネ19によってガイドローラ21側に押圧
されている。また、プランジャー16は、テープ1の走
行状態を変える各種テープ走行モードスイッチ(図示せ
ず)を押すことによって、励磁または励磁解除するよう
に構成されている。
【0011】上記構成において動作を説明する。記録ま
たは再生などのテープ通常走行を行うために、FWD釦
が押されると、プランジャー16は励磁されて、吸引ア
ーム17が引かれる。すると制動杆14は、連動杆18
を介して引かれ、ガイドローラ6から離間される。この
時、ガイドローラ21の制動は解除され、ガイドローラ
21の回転は許容される。一方、FFやREWの高速走
行を行うために、FF釦やREW釦が押されると、即時
に、または一定時間後にプランジャー16の励磁が解除
され、制動杆14が、制動用バネ19によってガイドロ
ーラ21側に摺動される。よって、ガイドローラ21の
回転は制動される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示した固定式テープガイド2では、テープ1とガイド
ローラ6の周面との滑り接触によりテープ1の走行を案
内しているので、テープ1とガイドローラ6との間の摩
擦抵抗のためテープ走行負荷が大きい。よって、テープ
巻取りのために必要なリール駆動電力が大きい、ガイド
ローラの摩耗やテープダメージが激しい等の課題があ
る。
【0013】一方、ガイドローラ6が固定されているの
で、テープ加減速時にはガイドローラ6の慣性による影
響が無い。このため、テープ加速時には立ち上がりが早
く、減速時にはテープ1が通常走行に戻るまでのテープ
整定時間が短い。よって、テープ加減速時において、テ
ープ駆動力に対する応答性がよいという利点がある。
【0014】また、図11に示した回転式テープガイド
8において、ガイドローラ13はテープ1の走行に追従
して回転するため、この両者は静接触しており、テープ
1を走行させるにはベアリング11a、11bを回転さ
せるために必要なだけの負荷を与えればよい。また、こ
の負荷は、テープ1とガイドローラ13との間の摩擦抵
抗による負荷と比較して小さい。よって、回転式テープ
ガイド8では、テープ走行負荷が小さいという利点があ
る。
【0015】一方、ガイドローラ13は、テープ走行に
追従して回転するので、テープ1の加減速に追従して、
ガイドローラ13の回転角速度も加減速する。このた
め、テープ加減速時にはガイドローラ13の慣性モーメ
ントにより走行負荷が大きくなる。よって、回転式テー
プガイド8では、テープ1が高速走行に移行する時の立
ち上がりが悪い。また、高速サーチの頭出しをする時の
テープ整定時間が長い等の課題がある。
【0016】以上述べた両方式の課題を解決し、テープ
定速走行時は低走行負荷であり、かつ良好なテープ加減
速応答性を実現するテープガイド装置を提供するために
は、通常は回転式で、テープ加減速時には固定式となる
ようなテープガイドを構成することが考えられる。
【0017】このような回転式と固定式を使い分ける構
成の従来例として、前述の実開昭54−41212号の
示すような構成がある。この図12に示した従来例は、
テープ高速走行に伴うガイドローラ21の高速回転によ
る、ベアリング11a、11bの摩耗および破損を防ぐ
ために考案されたもので、テープ1が一定速度以上にな
ると、ガイドローラ21の回転は制動されるという構成
である。しかし、この従来例の構成であると、ブレーキ
シュー15とガイドローラ21の外周面との滑りのため
に、制動杆14を駆動してからガイドローラ21が停止
するまでに時間がかかり、更には、一旦ガイドローラ6
を停止した後でも、テープテンションの変動によりブレ
ーキシュー15とガイドローラ21の外周面との滑りが
再発する恐れがある。従って、この構成では、テープ1
の加減速開始からその終了までの加減速時全般にわたっ
て、ガイドローラ21の回転を確実に停止することがで
きないため、テープ加減速中にテープ走行負荷が変動し
たり、テープ1の加減速が不安定になる。よって、この
従来例の構成では、良好なテープ加減速応答性を実現す
るためには不十分である。
【0018】本発明は、以上の課題を解決するもので、
テープ定速走行時は低走行負荷であり、かつ良好なテー
プ加減速応答性を実現するテープ移送装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、テープに添接して回転するガイドロ
ーラと、前記ガイドローラを回転自在に支持する軸受
と、前記ガイドローラに付設された被係合部と、前記被
係合部に係合し前記ガイドローラの回転を係止する固定
手段と、前記テープを移送するテープ移送手段と、前記
テープの速度を検出するテープ速度検出手段と、前記テ
ープ速度検出手段の出力に応じて前記固定手段を駆動す
る駆動手段とからなるテープ移送装置である。
【0020】上記目的を達成するために、第2の発明
は、テープに添接して回転するガイドローラと、前記ガ
イドローラを回転自在に支持する軸受と、前記ガイドロ
ーラに付設された被係合部と、前記被係合部に係合し前
記ガイドローラの回転を係止する固定手段と、前記テー
プを移送するテープ移送手段と、前記テープ移送手段の
速度を検出する移送速度検出手段と、前記移送速度検出
手段の出力に応じて前記固定手段を駆動する駆動手段と
からなるテープ移送装置である。
【0021】上記目的を達成するために、第3の発明
は、テープに添接して回転するガイドローラと、前記ガ
イドローラを回転自在に支持する軸受と、前記ガイドロ
ーラに付設された被係合部と、前記被係合部に係合し前
記ガイドローラの回転を係止する固定手段と、前記テー
プを移送するテープ移送手段と、前記テープ移送手段を
テープ移送速度の異なる複数のモードに制御する制御手
段と、前記制御手段の出力に応じて前記固定手段を駆動
する駆動手段とからなるテープ移送装置である。
【0022】
【作用】第1の発明において、上述した構成による作用
を説明する。
【0023】テープ走行が、ある速度(以下、第1の速
度と記載する)に保たれた定速走行の時、ガイドローラ
は、軸受により回転自在に支持されている。
【0024】テープ走行が、第1の速度の定速走行から
別の速度(以下、第2の速度と記載する)の定速走行に
移行する時、テープ速度検出手段は、テープ速度の加速
または減速を検出する。この検出信号を受けて、駆動手
段が固定手段を駆動すると、固定手段は、ガイドローラ
に付設された被係合部と係合し、ガイドローラの回転を
即時に、且つ確実に係止する。
【0025】そして、テープ走行が、第2速度の定速走
行に移行完了した時、テープ速度検出手段は、テープ速
度が第2速度になったことを検出する。この検出信号を
受けて、駆動手段が固定手段の駆動を解除すると、固定
手段と被係合部が離間し、ガイドローラの回転が許容さ
れる。
【0026】以上の構成及びその動作により、この第1
の発明は、テープ速度変動に迅速に反応して、通常は回
転式であり、テープ加減速時には固定式となるテープ移
送装置を実現するものである。
【0027】次に、第2の発明において、上述した構成
による作用を説明する。テープ移送手段が、ある移送速
度(以下、第1の移送速度と記載する)に保たれた定速
移送の時、ガイドローラは、軸受により回転自在に支持
されている。
【0028】テープ移送手段が、第1の移送速度の定速
移送から別の移送速度(以下、第2の移送速度と記載す
る)の定速移送に移行する時、移送速度検出手段は、移
送速度の加速または減速を検出する。この検出信号をを
受けて、駆動手段が固定手段を駆動すると、固定手段は
ガイドローラに付設された被係合部と係合することによ
って、ガイドローラの回転を即時に、且つ確実に係止す
る。
【0029】そして、テープ移送手段が、第2の移送速
度の定速移送に移行完了した時、移送速度検出手段は、
移送速度が第2の移送速度になったことを検出する。こ
の検出信号を受けて、駆動手段が固定手段の駆動を解除
すると、固定手段と被係合部が離間し、ガイドローラの
回転が許容される。
【0030】以上の構成及びその動作により、この第2
の発明は、移送速度変動に迅速に反応して、通常は回転
式であり、テープ加減速時には固定式となるテープ移送
装置を実現するものである。
【0031】次に、第3の発明において、上述した構成
による作用を説明する。テープ移送手段は、制御手段に
よってテープ移送速度の異なる複数のモードに制御され
ている。そして、テープ移送手段が、ある移送速度に保
たれた定速移送のモード(以下、第1モードと記載す
る)に制御されている時、ガイドローラは、軸受により
回転自在に支持されている。
【0032】テープ移送手段のモードが、第1モードか
ら別の移送速度に保たれた定速移送のモード(以下、第
2モードと記載する)に移行する時、制御手段は、モー
ド移行開始の指令信号を出力する。テープ移送手段がこ
れを受けると同時に、駆動手段もまた、この指令信号を
受けて固定手段を駆動し、固定手段はガイドローラに付
設された被係合部と係合することによって、ガイドロー
ラの回転を即時に、且つ確実に係止する。
【0033】そして、テープ移送手段のモードが、第2
モードに移行完了した時、制御手段は、モード移行完了
の指令信号を出力する。テープ移送手段がこれを受ける
と同時に、駆動手段もまた、この指令信号を受けて固定
手段の駆動を解除するので、固定手段と被係合部が離間
し、ガイドローラの回転が許容される。
【0034】以上の構成及びその動作により、この第3
の発明はテープ移送手段のモード変更に迅速に反応し
て、通常は回転式であり、テープ加減速時には固定式と
なるテープ移送装置を実現するものである。
【0035】
【実施例】以下、第1の発明の一実施例に係るテープ移
送装置について図1、図2、図3、図4、図5、図6を
参照しながら説明する。
【0036】図1に示すように、テープガイド本体27
の支軸4は、磁気記録再生装置のシャーシ3に圧入して
いる。この支軸4には予圧バネ5、予圧リング9をこの
順に貫入している。これらを貫入した後、上面の一部に
複数のV溝28を設けたガイドローラ29が、上下一対
のベアリング11a、11bによって、支軸4に対して
回転自在に支持されている。また、高さ調節ネジ7は、
支軸4上部のネジ部と螺合している。そして、テープ1
は、キャプスタン(図示せず)により移送され、かつ、
ガイドローラ29に添接している。
【0037】更に、レバー22は、ガイドローラ29の
回転を停止するために、ガイドローラ29の上方に回動
自在に配置している。このレバー22の先端には球面部
23を付設している。離間用バネ24は、V溝28と球
面部23が離間した状態になるように、レバー22を保
持している。係止用バネ25は、レバー22とプランジ
ャー16の吸引アーム17とを連架している。そして、
プランジャー16は、テープ1の速度を検出するテープ
速度検出器26の検出信号に応じて、励磁または励磁解
除を行う。
【0038】上記構成による動作を説明する。テープ1
が第1速度で定速走行している時、ガイドローラ29
は、ベアリング11a、11bにより回転自在に支持さ
れている。
【0039】テープ1の走行が、第1速度の定速走行か
ら第2速度の定速走行に移行する時、テープ速度検出器
26は、テープ1の加速または減速を検出する。この検
出信号を受けて、プランジャー16は、励磁して、吸引
アーム17を吸引する。レバー22は、係止用バネ25
を介して吸引アーム17と連動して下降する。これによ
り、球面部23は、ガイドローラ29の上面に接触す
る。この後、図2に示すように、ガイドローラ29が、
球面部23に摺接しながら、矢印Aの向きに回転し、V
溝28は球面部23に達する。この時、球面部23は、
矢印Bの向きに下降してV溝28と係合し、ガイドロー
ラ29の回転を係止する。
【0040】そして、テープ1の走行が第2速度の定速
走行に移行完了した時、テープ速度検出器26は、テー
プ1の速度が第2速度になったことを検出する。この検
出信号を受けて、プランジャー16が励磁を解除する
と、レバー22は、離間用バネ24により上昇する。こ
の時、球面部23は、V溝28から離れ、ガイドローラ
29の回転を許容する。
【0041】以上の動作を行う際、本実施例のテープ移
送装置によれば、固定手段として、V溝28に係合する
球面部23を設けたレバー22を用いているので、ガイ
ドローラ29とレバー22との間で滑りは発生しない。
よって、テープテンションの変動によらず、ガイドロー
ラ29の回転を確実に係止することができる。
【0042】また、ガイドローラ29の上面にV溝28
を複数設け、球面部23が摺動する部分を少なくするこ
とで、レバー22の駆動からガイドローラ29が係止さ
れるまでの時間を短縮することができる。よって、図3
のように、多数のV溝28を放射状に連続して設けるこ
とで、瞬時にガイドローラ29を係止することができ
る。
【0043】以上の構成及び動作により、この第1の実
施例のテープ移送装置におけるテープガイド本体27
は、テープ速度変動に迅速に反応して、通常は回転式で
あり、テープ加減速時には固定式となることができる。
【0044】図1の実施例の他に同様の機能を有するテ
ープガイド本体と固定手段として、例えば、図4、図5
で示すような構成も考えられる。なお、図5は図4のX
−X´における断面図である。図4で示すテープガイド
本体27aは、図11で示した構成からなる回転式テー
プガイド8の一部を改良したものである。テープガイド
本体27aにおけるガイドローラ30内周の上部にV溝
28aが付設しており、上フランジ12aの一部が切り
欠いてある。そして、この切り欠きに、レバー22a
が、ガイドローラ30の回転中心軸に対して直交する方
向に遊嵌しており、このレバー22aの先端には円筒部
23aを付設している。レバー22aは、プランジャー
(図示せず)により駆動されると、ガイドローラ30の
回転中心軸から外向きの方向に引かれる。この時、円筒
部23aは、V溝28と係合する。以上の構成により、
図1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0045】このように、第1の実施例ではガイドロー
ラ29の上面に被係合部を付設したが、ガイドローラ2
9の内周にV溝28を設けたり、その他同種の機能を有
する構造であれば何でもよい。付設する被係合部及び係
合部についても、それぞれV溝、球面に限らず、その他
同種の機能を有するものであれば何でもよい。更に、駆
動手段についても、プランジャーに限らず、その他同種
の機能を有するものであれば何でもかまわない。テープ
速度検出器26は、レーザードップラ速度計など、テー
プ速度を直接検出できるものであれば何でも良い。
【0046】また、本実施例では、テープ1の加減速時
にのみ、レバー22を駆動したが、レバー22の駆動
は、テープ速度の変化と同時に行う方法に限らず、遅延
させたり、場合によっては定速走行時でも駆動すること
により、各種の走行状態に適した制御を行うことができ
る。
【0047】図6は、上記テープガイド装置を有して構
成したテープ移送装置の一構成例を示している。図6に
おいて、従来の固定式テープガイド2a、2b、2c、
2d、2e、2f、2gと、従来の回転式テープガイド
8と、第1の実施例のテープガイド本体27は、テープ
1が回転ドラム31の外周に添接するようにテープ1を
案内している。テープ1は、ピンチローラ33とキャプ
スタン32とで移送されている。リール34a、34b
は、テープ1を供給または巻取っている。
【0048】なお、本実施例のテープ移送装置は、図5
のようにテープ走行系に一つだけ配置することに限ら
ず、コストや性能を考慮した上で複数配置することがで
きるのはもちろんのことである。
【0049】次に、第2の発明の一実施例に係るテープ
移送装置について、図7を参照しながら説明する。
【0050】図7は、上述した実施例で示した構成によ
るテープガイド本体27及びレバー22と、テープ1を
移送するキャプスタン32と、キャプスタン32のFG
信号によりキャプスタン32の回転数を検出し、この回
転数から移送速度を算出するFG検出器35と、このF
G検出器35の出力に応じてレバー22を駆動するプラ
ンジャー16とを備えたテープ移送装置のテープ走行系
を示すものである。
【0051】上記構成による動作を説明する。キャプス
タン32が、第1の移送速度である定速移送の時、テー
プガイド本体27のガイドローラ29(図1)、または
30(図4)は、ベアリング11a、11bにより回転
自在に支持されている。
【0052】キャプスタン32が、第1の移送速度の定
速移送から、第2の移送速度の定速移送に移行する時、
FG検出器35は、移送速度の加速または減速を検出す
る。この検出信号を受けて、プランジャー16が励磁す
ると、レバー22は、上述の実施例において示した動作
と同様に、ガイドローラ29または30の回転を係止す
る。
【0053】そして、キャプスタン32が、第2の移送
速度の定速移送に移行完了した時、FG検出器35は移
送速度が第2の移送速度になったことを検出する。この
検出信号を受けて、プランジャー16が励磁を解除する
と、レバー22は上述した実施例において示した動作と
同様に、ガイドローラ29または30の回転を許容す
る。
【0054】以上の構成及び動作により、この実施例の
テープ移送装置におけるテープガイド本体27は、移送
速度変動に迅速に反応して、通常は回転式であり、テー
プ加減速時には固定式となることができる。
【0055】この方式によれば、移送速度を検出する手
段としてキャプスタン32のFG信号を利用しているの
で、FG検出器35をキャプスタン32のサーボ用FG
検出器と併用することができる。よって、新たに検出器
を設ける必要がなくコスト、省スペースの面で有効であ
る。
【0056】なお、この第2の実施例では、移送速度を
求めるためにキャプスタン32を用い、その回転数から
移送速度を算出したが、その他リールのモータ等、移送
速度を求められるものであれば何でもよい。
【0057】次に、第3の発明の一実施例に係るテープ
移送装置について、図8を参照しながら説明する。
【0058】図8は、上述した実施例で示した構成によ
るテープガイド本体27及びレバー22と、テープ1を
移送するキャプスタン32と、キャプスタン32をテー
プ移送速度の異なる複数のモードに制御する制御装置3
6と、この制御装置36の出力に応じてレバー22を駆
動するプランジャー16とを備えたテープ移送装置のテ
ープ走行系を示すものである。また制御装置36は、外
部から釦などによりモード変更指令を入力されるスイッ
チ38と、この指令を受けて実際にキャプスタン32の
制御を行う制御回路37とからなる。
【0059】上記構成による動作を説明する。キャプス
タン32が、第1モードに制御されている時、テープガ
イド本体27のガイドローラ29は、ベアリング11
a、11bにより回転自在に支持されている。
【0060】キャプスタン32のモードが、第1モード
から第2モードへ移行する時、制御回路37は、モード
移行開始の指令を出力する。キャプスタン32がこれを
受けると同時に、プランジャー16もまた、この指令信
号を受けて励磁し、レバー22は、上述した動作と同様
に、ガイドローラ29の回転を係止する。
【0061】そして、キャプスタン32のモードが、第
2モードに移行完了した時、制御回路37は、モード移
行完了の指令を出力する。キャプスタン32がこれを受
けると同時に、プランジャー16もまた、この指令信号
を受けて励磁を解除し、レバー22は、上述した動作と
同様に、ガイドローラ29を回転が許容する。
【0062】以上の構成及び動作により、この第3の実
施例のテープ移送装置におけるテープガイド本体27
は、キャプスタン32のモード変更に迅速に反応して、
通常は回転式であり、テープ加減速時には固定式となる
ことができる。
【0063】この方式によれば、新たにテープ速度検出
器やテープ移送速度検出器等を設ける必要がなく、キャ
プスタン32と同時にレバー22を制御するので、レバ
ー22の制御が容易である。
【0064】なお、この第3の実施例では、制御回路3
7からの出力によってレバー22を制御したが、図9に
示すように、スイッチ38からの出力でレバー22を制
御する方式にすることもできる。また、レバー22の制
御は、キャプスタン32に限らず、リール34a、34
bのモータ等、他のテープ移送手段の制御と同時に制御
することもできるのはもちろんのことである。
【0065】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、ガイドローラの回転を停止するために、ガイ
ドローラに付設した非係合部に係合する固定手段を設け
たので、固定手段を駆動させるとガイドローラの回転を
即時に、且つ確実に係止する事ができる。よってテープ
速度変動、または移送速度変動、走行モード変更に迅速
に反応して、通常は回転式であり、テープ加減速時には
固定式となるテープガイド装置を実現することができ
る。これにより、固定式テープガイドと回転式テープガ
イドの双方の課題を一挙に解決し、テープ定速走行時は
低走行負荷であり、かつ良好なテープ加減速応答性を合
わせ持つテープ移送装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例であるテープ移送装置に
おける、テープガイド本体の断面図
【図2】第1の発明の一実施例におけるテープガイド本
体の斜視図
【図3】第1の発明の他の実施例におけるテープガイド
本体の斜視図
【図4】第1の発明の他の実施例であるテープ移送装置
における、テープガイド本体の断面図
【図5】図4のX−X´における断面図
【図6】第1の発明の一実施例であるテープ移送装置を
表す構成図
【図7】第2の発明の一実施例であるテープ移送装置を
表す構成図
【図8】第3の発明の一実施例であるテープ移送装置を
表す構成図
【図9】第3の発明の他の実施例であるテープ移送装置
を表す構成図
【図10】従来の固定式テープガイドの断面図
【図11】従来の回転式テープガイドの断面図
【図12】従来のテープガイドの断面図
【符号の説明】
1 テープ 11a,11b ベアリング 16 プランジャー 22 レバー 23 球面部 26 テープ速度検出器 27 テープガイド本体 28 V溝 29 ガイドローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープに添接して回転するガイドローラ
    と、前記ガイドローラを回転自在に支持する軸受と、前
    記ガイドローラに付設された被係合部と、前記被係合部
    に係合し前記ガイドローラの回転を係止する固定手段
    と、前記テープを移送するテープ移送手段と、前記テー
    プの速度を検出するテープ速度検出手段と、前記テープ
    速度検出手段の出力に応じて前記固定手段を駆動する駆
    動手段とからなるテープ移送装置。
  2. 【請求項2】テープに添接して回転するガイドローラ
    と、前記ガイドローラを回転自在に支持する軸受と、前
    記ガイドローラに付設された被係合部と、前記被係合部
    に係合し前記ガイドローラの回転を係止する固定手段
    と、前記テープを移送するテープ移送手段と、前記テー
    プ移送手段の速度を検出する移送速度検出手段と、前記
    移送速度検出手段の出力に応じて前記固定手段を駆動す
    る駆動手段とからなるテープ移送装置。
  3. 【請求項3】テープに添接して回転するガイドローラ
    と、前記ガイドローラを回転自在に支持する軸受と、前
    記ガイドローラに付設された被係合部と、前記被係合部
    に係合し前記ガイドローラの回転を係止する固定手段
    と、前記テープを移送するテープ移送手段と、前記テー
    プ移送手段をテープ移送速度の異なる複数のモードに制
    御する制御手段と、前記制御手段の出力に応じて前記固
    定手段を駆動する駆動手段とからなるテープ移送装置。
JP4222429A 1992-08-21 1992-08-21 テープ移送装置 Pending JPH0668557A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4811050A (en) * 1986-10-15 1989-03-07 Mita Industrial Co., Ltd. Apparatus for the forming of images with a cleaning device for a corona wire
EP1605452A2 (en) * 2004-06-04 2005-12-14 Quantum Corporation Adaptive tape drive roller guide

Cited By (3)

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