JPH0668516A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH0668516A
JPH0668516A JP4220476A JP22047692A JPH0668516A JP H0668516 A JPH0668516 A JP H0668516A JP 4220476 A JP4220476 A JP 4220476A JP 22047692 A JP22047692 A JP 22047692A JP H0668516 A JPH0668516 A JP H0668516A
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JP
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light
recording
spot
optical
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Withdrawn
Application number
JP4220476A
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English (en)
Inventor
Naoaki Tani
尚明 谷
Takusane Sugaya
卓実 菅谷
Takao Rokutan
孝郎 六反
Mitsuo Oshiba
三雄 大柴
Takashi Sakurada
剛史 桜田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報記録媒体上において、記録用光ビームス
ポットの前後を、該記録用光ビームスポットの影響を減
少させて、再生用光ビームスポットで照明することによ
り、光記録媒体の移動方向が反転した場合でも、記録の
良否を直ちにチェックできる光学的情報記録再生装置を
得る。 【構成】光カード8の記録面上の記録用光スポット30
と再生用光の0次光のスリット状スポット31および1
回折光のスリット状光スポット32との間隔は、記録
用光の光軸と再生用光の光軸に微小な角度差を与えて調
整し、記録用光スポット30と光量の大きい再生用光の
0次光のスリット状光スポット31との間隔L0を、記
録用光スポットと光量の小さい再生用光の1次回折光の
スリット状光スポット32との間隔L1よりも短く(L
0<L1)なるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光カード等の光記録媒
体に対して光学的に情報の記録/再生を行う光学的情報
記録再生装置に関するもので、特に、情報記録用光ビー
ムを発生する第1の光源と、情報再生用光ビームを発生
させる第2の光源とを備える光学的情報記録再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような光学的情報記録再生装置は、
例えば、特開平2−61830号公報などに開示されて
いる。光学的情報記録再生装置では、情報記録用光ビー
ムを発生する光源と、情報再生用光ビームを発生する光
源とをそれぞれ独立して備えているため、情報記録用光
ビームによって光記録媒体に情報を記録しながら、情報
再生用光ビームによってその情報を再生して記録の良否
を直ちにチェックする、いわゆるベリファイ動作を行う
ことができる。これは、1光源方式の装置においては、
ベリファイを行うに際して、光記録媒体上に形成したト
ラック上に光ビームスポットを2回走査させていたのに
比べて、実効記録速度がほぼ2倍になる。また、2光源
方式の装置においては、情報再生用の光源からの発光量
を一定に保つことができるため、情報再生用の光ビーム
からフォーカスサーボ用、トラックングサーボ用の信号
を得ることができ、従って、情報を記録している最中で
も安定したサーボ制御を行うことができるという利点が
ある。
【0003】図5は、従来の2光源方式の光学的情報記
録再生装置に組み込まれる光学ヘッドの構成を示す図で
ある。この半導体レーザ101で発生した記録用光ビー
ムは、コリメートレンズ102でほぼ楕円形の平行ビー
ムとなる。更に、この平行ビームは整形プリズム103
によって楕円形の長軸方向成分のみが縮小されてほぼ円
形に整形された後、円形の絞り104によって更に、記
録媒体上でスポットサイズが所定の大きさになるように
ビーム径が絞られて、偏光ビームスプリッタ105に入
射する。この記録用の円形ビームは、半導体レーザ10
1の性質によりほぼS偏光成分からなっているため、ビ
ームのほとんどが偏光ビームスプリッタ105の反射面
で反射され、対物レンズ106の光軸上に入射する。こ
の光は、対物レンズ106によって集光されて光カード
107上に円形スポットを形成し、局所的にエネルギー
密度を高め、光カード107の記録層に熱的不可逆変化
を生じさせて記録ピットを形成する。
【0004】一方、再生用光ビームの光源としては、例
えば、発光面がスリット状をなす単面発光ダイオード1
08を使用する。再生用の発光ダイオード108から発
生した再生用光ビームは、コリメートレンズ109でほ
ぼ平行光となり、偏光ビームスプリッタ105に入射す
る。偏光ビームスプリッタ105でP偏光成分のみが透
過されて、この光は対物レンズ106に対して光軸から
偏心した位置に入射して、光カード107の上に発光ダ
イオード108の発光面の像を結像する。
【0005】図6は、光カード107上に形成された半
導体レーザ101からの記録用光ビームの光スポット1
23と発光ダイオード108からの再生用光ビームスポ
ット124との位置関係を示す図である。光カード10
7上には、そのなが手方向に複数のガイドトラック12
1が互いに平行に形成されており、これらのガイドトラ
ック121の間に情報トラック120が形成されてい
る。光カード107と光ビームスポット123、124
とはトラックの延在方向に平行な矢印aあるいはbに示
す方向に相対的に移動するように構成されている。記録
すべき情報によって変調されたパルスが半導体レーザ1
01に与えられて、このパルスに応じて半導体レーザ1
01が発光する。光カード107の上にはピット122
が次々に生成され、図6に示すように情報トラック12
0の上にピット列として情報が記録されていく。再生用
光ビームスポット124と記録用光ビームスポット12
3との相対距離は、光学ヘッドの組立調整時に、対物レ
ンズ106へ入射前の記録用光ビームの光軸と再生光ビ
ームの光軸との間に相対的な角度差を与えることにより
調整する。
【0006】発光ダイオード108から発せられた情報
再生用に光ビームは、光カード107上のガイドトラッ
ク121とピット122との有無によって光量変調をか
けられた状態となり光カード107上で正反射される。
この反射光は、対物レンズ106を逆方向に通過して、
ほぼ平行光となって偏光ビームスプリッタ105に導か
れる(図5参照)。この平行光は、光カード107上で
正反射されているため、ほぼP偏光を保持しており、ほ
とんどの成分が偏光ビームスプリッタ105を通過して
反射ミラー114に導かれる。反射ミラー114で反射
された光は、集光レンズ115で集光され、更にハーフ
ミラーレンズ116で分割されて、信号再生用及びトラ
ッキング用光検出器117及びフォーカス用光検出器1
18にそれぞれ入射する。上述の通り、再生用光ビーム
は、対物レンズ106に対して光軸から偏心した位置に
入射して、いわゆる、軸はずし方式でフォーカスエラー
の検出が行われる。フォーカス用光検出器118には、
例えば、2分割の受光素子を配設してフォーカスずれに
よる再生用光ビームスポット114の像の移動を検出す
るように構成している。
【0007】図7は、信号再生用及びトラッキング用光
検出器117上に投影された記録用光ビームスポットの
像123a及び再生用光ビームスポットの像124aを
示す図である。光検出器117上には、信号再生用の受
光素子132、133及びトラッキング用受光素子13
0、131が配設されており、この図では、再生用光ビ
ームスポットが拡大投影された像124aは、トラック
ずれフォーカスずれのない状態で、これらの受光素子上
の適正な位置に結像している。トラッキング用受光素子
130、131では、トラックづれによって生じるトラ
ックガイドの像の位置変化を受光量の変化として検出し
て、トラッキングエラー信号を生成する。また、信号再
生時には、信号再生用受光素子132、133によっ
て、トラック2本分についてのピットの有無を検出し
て、再生信号を出力する。
【0008】情報記録時には、図6に示すように光カー
ド107が矢印aの方向に移動しているときは、記録用
光ビームスポット123によって形成されたピット12
2が、再生用光ビームの光像124の方向に移動してい
くため、ピット122が光像124の位置に達したとき
に、光検出器117上で信号再生用受光素子133に光
量変化が生じる。信号再生用受光素子133では、その
光量変化を検出して再生信号を出力する。すなわち、光
カード107が矢印aの方向に移動する場合には、情報
を記録した直後にその情報の再生信号を得て、いわゆる
ベリファイ動作を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の2光源方式の光学的情報記録再生装置におい
ては、図6から明らかなように、記録用光ビームスポッ
ト123に対して、再生用光ビームの光像124は一カ
所にしか形成されないため、光記録媒体が一定方向、上
述の例で言えば矢印aの方向に移動している場合には、
記録直後にベリファイ動作を行うことができるが、光記
録媒体の移動方向が反転して矢印bの方向に移動する場
合には、記録直後の再生信号を得ることができないとい
う欠点があった。
【0010】本発明は、上記欠点に着目してなされたも
ので、情報記録媒体上において、記録用光ビームスポッ
トの前後を、該記録用光ビームスポットの影響を減少さ
せて再生用光ビームスポットで照明することにより、光
記録媒体の移動方向が反転した場合でも、記録の良否を
直ちにチェックできる光学的情報記録再生装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光学的情報記録
再生装置は、情報記録用光を発生する第1の光源と、情
報再生用光を発生させる第2の光源とを備える光学的情
報記録再生装置において、光記録媒体と光学ヘッドの相
対的移動方向に対して、前記情報記録用光により前記光
記録媒体上に形成される情報記録用光スポットより前と
なる位置に、前記情報再生用光により第1の情報再生用
光照明領域を形成する第1領域形成手段と、前記情報記
録用光スポットより後となる位置に、前記情報再生用光
により第2の情報再生用光照明領域を形成する第2領域
形成手段とを備え、前記情報記録用光スポットは、前記
第1の情報再生用光照明領域と前記第2の情報再生用光
照明領域のうち、光量の大きい情報再生用光照明領域に
近い位置に形成する。
【0012】
【作 用】前記情報記録用光による前記情報記録用光ス
ポットを光量の大きい方の情報再生用光照明領域側に偏
らせることにより、光量の少ない方の情報再生用光照明
領域での前記情報記録用光スポットの漏れを、光量の多
い方の情報再生用光照明領域での前記情報記録用光スポ
ットの漏れよりも少なくして、前記光記録媒体と前記光
学ヘッドの相対的移動方向によらず信頼性の高いベリフ
ァイ動作を行う。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
【0014】図1ないし図4は本発明に一実施例に係わ
り、図1は相対的に移動方向が変化する光カードに情報
を記録再生する光学ヘッドの光学系の構成を示す構成
図、図2は光カード上での記録用光ビームスポットと再
生用光ビームスポットを説明する説明図、図3は光検出
器上の受光素子の配置を説明する説明図、図4は光検出
器上の受光素子による再生信号を説明するタイミング図
である。
【0015】図1に示すように、レーザダイオード(L
D)1で発生した記録用光は、コリメートレンズ2でほ
ぼ楕円形の平行光となり、整形プリズム3において楕円
の長軸方向のみが縮小されてほぼ円形に整形され、さら
に円形の絞り4によって記録用光のスポットサイズが所
定の値になるように平行光の径が絞られる。この円形の
記録用光はレーザダイオード1の特性により偏光ビーム
スプリッタ5の反射面に対してほぼS偏光で入射するの
で、その殆どが反射された対物レンズ7の光軸から偏心
した位置に入射し、光カード7上に集光されて円形の光
スポット30となる。
【0016】一方、再生用光は記録用光を発生するレー
ザダイオード1とは別に設けられたレーザダイオード9
を光源とし、コリメートレンズ10でほぼ楕円形の平行
光となる。この平行光は整形プリズム11で楕円の短軸
方向のみが拡大されてほぼ円形に整形された後、さらに
円形の絞り12によって再生用光のスポットサイズが所
定の値になるように平行光の径が絞られる。この円形の
平行光は、平凹シリンドリカルレンズ13により光カー
ド8と光学ヘッドの相対的移動方向に直交する方向(図
1における紙面に垂直な方向)で屈折作用を受け、その
方向に僅かに発散する再生用光は光カード8と光学ヘッ
ドの相対的移動方向と平行な方向に回析格子16で0次
光と1次回析光に分けられる。これらの再生用光はレー
ザダイオード9の特性により偏光ビームスプリッタ5の
反射面に対してほぼP偏光で入射するので、その殆どが
透過されて対物レンズ7の光軸からの偏心した位置に入
射して光カード8上に集光され、0次光は平凹シリンド
リカルレンズ13で発散された方向に長いスリット状光
スポット31、1次回析光は平凹シリンドリカルレンズ
13で発散された方向に長いスリット状光スポット32
となる。この結果光カード8の記録面上には記録用光に
よる円形の光スポットと再生用光による2つのスリット
状光スポットが形成される。
【0017】ところで、図1において光カード8上で反
射された記録用光と再生用光の0次光と1次回析光は、
対物レンズ7を逆方向に通過してミラー6に入射する。
ミラー6の反射面で反射した記録用光および再生用光は
結像レンズ14に入射して、複数の受光素子を受光面上
に配置した光検出器15上に集光し、光カード8の記録
面上の光スポットの像を光検出器15の受光面上に形成
する。
【0018】図2は、本発明の光学的情報記録再生装置
において光カード上に形成される記録用光スポット30
と再生用光の0次光による光スポット31と1次回析光
によるスリット状光スポット32の位置を示している。
光カード8の記録面上には複数のトラック33の間にト
ラッキング制御を行うためのトラックガイド35が平行
に形成されており、トラック33にはデータを記録した
ピット34が形成されている。記録用光スポット30と
再生用光の0次光のスリット状スポット31および1次
回析光のスリット状光スポット32との間隔は記録用光
の光軸と再生用光の光軸に微小な角度差を与えて調整
し、記録用光スポット30と光量の大きい再生用光の0
次光のスリット状光スポット31との間隔L0を、記録
用光スポットと光量の小さい再生用光の1次回析光のス
リット状光スポット32との間隔L1よりも短く(L0
<L1)なるようにしている。
【0019】図3は、これに対応した光検出器上の受光
素子の配置を示している。すなわち光検出器15の受光
面20上には、図3に示すように記録用光スポットの像
30a、再生用光の0次光スポットの像31a、1次回
析光スポットの像32aが形成され、これらの光スポッ
トの像からデータの再生信号やフォーカスサーボ、トラ
ックサーボ用の信号を得るための受光素子を配置してあ
る。
【0020】受光素子46乃至49はデータ再生信号を
得るための受光素子である。このうち、受光素子46乃
至48は、再生用光の0次光スポットの像31a内に形
成されるピットの像34aによる受光量の変化を検出
し、同時に複数のトラックからの再生信号を得る。ま
た、受光素子47、49は記録用光スポットの形成され
るトラックと同一のトラックからの再生信号を得るため
のものであり、データ記録時にベリファイ動作のための
再生信号を出力する。
【0021】受光素子40乃至45はフォーカスサー
ボ、トラックサーボ用の信号を得るための受光素子であ
る。受光素子44、45はその差信号をとることで、記
録用光スポットの像30aの位置変化から記録用光のフ
ォーカス検出を行い、受光素子42、43も同様に再生
用光の0次光スポットの位置変化から再生用光のフォー
カス検出を行う。また、受光素子40、41は再生用光
の0次光スポットの像31a内のトラックガイドの像3
5aの位置変化を検出し、トラック検出を行う。尚、記
録用光は、データ記録時の記録レベルで発光している時
以外は記録レベルより弱いレベルで発光しており、受光
素子44、45の記録用光のフォーカス検出信号に基づ
いて、通常再生用光で行っているフォーカス制御に対す
るフォーカスの補正を行えるようにしている。
【0022】記録用光スポットの像30aは、図3に示
すように、再生用光の1次回析光の受光素子49よりも
0次光の受光素子47側に偏っているので、データ記録
のために記録用光が記録レベルで発光した場合に生じる
再生用光の受光素子に受光量変化は、0次光の受光素子
47よりも1次回析の受光素子49の方が小さくなる。
【0023】図4はデータ記録時の記録用光の変調され
た光出力(a)と、再生用光の0次光がベリファイ用の
再生信号を出力する場合の再生信号(b)、光カードと
光学ヘッドの相対的移動方向が反転し、再生用光の1次
回析光がベリファイ用の再生信号を出力する場合の再生
信号(c)を示している。記録用光と0次光または1次
回析光による再生信号との間隔T0またはT1は、記録
用光スポットによるピットの形成から再生用光によるピ
ットの検出までに要する時間を示している。
【0024】図4(b)の再生用光の0次光がベリファ
イ用の再生信号を出力する場合、例えば記録用光が記録
レベルで発光する記録パルスaに対して記録パルスと同
時にa’で示す再生信号の変化が現れるが、T0だけ遅
れて検出されたピットの再生信号の振幅はこのような記
録用光による再生信号の変化に対して十分大きいので、
ベリファイ用の再生信号として満足できるものである。
【0025】また、図4(c)の再生用光の1次回析光
がベリファイ用の再生信号を出力する場合、例えば記録
用光が記録レベルで発光する記録パルスaに対して記録
パルスと同時にa”で示す再生信号の変化が現れる。1
次回析光は0次光に比べて光量が少なく再生信号の振幅
が小さいが、前述したように記録用光スポットは光量の
大きい0次回析光側に偏って配置してあるので、データ
記録のために記録用光が記録レベルで発光した場合に生
じる再生用光の受光素子に受光量変化は、0次光の受光
素子よりも1次回析光の受光素子の方が小さくなる。従
って、1次回析光の場合にもT1だけ遅れて検出された
ピットの再生信号の振幅はこのような記録用光による再
生信号の変化に対して十分大きくなるので、ベリファイ
用の再生信号として満足できるものになる。
【0026】このように、光カード上において、記録用
光ビームスポットの前後を再生用光ビームスポットで照
明することにより、光カードの移動方向が反転した場合
でも、記録の良否を直ちにチェックができると共に、記
録用光による光スポットを光量の大きい方の再生用光の
照明領域側に偏らせることにより、光検出器上で光量の
少ない方の再生用光の受光素子に対する記録用光の漏れ
を、光量の多い方の再生用光の受光素子に対する記録用
光の漏れよりも少なくして、光カードと光学ヘッドの相
対的移動方向によらず信頼性の高いベリファイ動作が行
える。
【0027】尚、本発明は上記実施例に限定されること
なく種々の変形が可能である。例えば、上記実施例では
再生用光の照明領域を円柱レンズを使用して複数のトラ
ックを照明するスリット状の光スポットとしたが、1本
のトラックを照明する通常のほぼ円形の光スポットとし
てもよいし、光源に発光ダイオードなどを使用して更に
広い領域を照明してもよい。また、フォーカス検出の方
式は軸はずし法としたが、非点収差法や臨界角法、ナイ
フエッジ法などの他の方法でもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光学的情報
記録再生装置によれば、情報記録媒体上において、記録
用光ビームスポットの前後を、該記録用光ビームスポッ
トの影響を減少させて、再生用光ビームスポットで照明
することにより、光記録媒体の移動方向が反転した場合
でも、記録の良否を直ちにチェックができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例に係る相対的に移動方向が変化する
光カードに情報を記録再生する光学ヘッドの光学系の構
成を示す構成図である。
【図2】 一実施例に係る光カード上での記録用光ビー
ムスポットと再生用光ビームスポットを説明する説明図
である。
【図3】 一実施例に係る光検出器上の受光素子の配置
を説明する説明図である。
【図4】 一実施例に係る光検出器上の受光素子による
再生信号を説明するタイミング図である。
【図5】 従来例に係る光学ヘッドの光学系の構成を示
す構成図である。
【図6】 従来例に係る光カード上での記録用光ビーム
スポットと再生用光ビームスポットを説明する説明図で
ある。
【図7】 従来例に係る光検出器上の受光素子の配置を
説明する説明図である。
【符号の説明】
1…レーザダイオード 5…偏光ビームスプリッタ 7…対物レンズ 8…光カード 9…レーザダイオード 13…平凹シリンドリカルレンズ 15…光検出器 16…回折格子
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 光学的情報記録再生装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光カード等の光記録媒
体に対して光学的に情報の記録/再生を行う光学的情報
記録再生装置に関するもので、特に、情報記録用光ビー
ムを発生する第1の光源と、情報再生用光ビームを発生
させる第2の光源とを備える光学的情報記録再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような光学的情報記録再生装置は、
例えば、特開平2−61830号公報などに開示されて
いる。光学的情報記録再生装置では、情報記録用光ビー
ムを発生する光源と、情報再生用光ビームを発生する光
源とをそれぞれ独立して備えているため、情報記録用光
ビームによって光記録媒体に情報を記録しながら、情報
再生用光ビームによってその情報を再生して記録の良否
を直ちにチェックする、いわゆるベリファイ動作を行う
ことができる。これは、1光源方式の装置においては、
ベリファイを行うに際して、光記録媒体上に形成したト
ラック上に光ビームスポットを2回走査させていたのに
比べて、実効記録速度がほぼ2倍になる。また、2光源
方式の装置においては、情報再生用の光源からの発光量
を一定に保つことができるため、情報再生用の光ビーム
からフォーカスサーボ用、トラックングサーボ用の信号
を得ることができ、従って、情報を記録している最中で
も安定したサーボ制御を行うことができるという利点が
ある。
【0003】図5は、従来の2光源方式の光学的情報記
録再生装置に組み込まれる光学ヘッドの構成を示す図で
ある。この半導体レーザ101で発生した記録用光ビー
ムは、コリメートレンズ102でほぼ楕円形の平行ビー
ムとなる。更に、この平行ビームは整形プリズム103
によって楕円形の長軸方向成分のみが縮小されてほぼ円
形に整形された後、円形の絞り104によって更に、記
録媒体上でスポットサイズが所定の大きさになるように
ビーム径が絞られて、偏光ビームスプリッタ105に入
射する。この記録用の円形ビームは、半導体レーザ10
1の特性によりほぼS偏光でビームスプリッタ105の
反射面に入射するため、ビームのほとんどが偏光ビーム
スプリッタ105の反射面で反射され、対物レンズ10
6の光軸上に入射する。この光は、対物レンズ106に
よって集光されて光カード107上に円形スポットを形
成し、局所的にエネルギー密度を高め、光カード107
の記録層に熱的不可逆変化を生じさせて記録ピットを形
成する。
【0004】一方、再生用光ビームの光源としては、例
えば、発光面がスリット状をなす単面発光ダイオード1
08を使用する。再生用の発光ダイオード108から発
生した再生用光ビームは、コリメートレンズ109でほ
ぼ平行光となり、偏光ビームスプリッタ105に入射す
る。偏光ビームスプリッタ105でP偏光成分のみが透
過されて、この光は対物レンズ106に対して光軸から
偏心した位置に入射して、光カード107の上に発光ダ
イオード108の発光面の像を結像する。
【0005】図6は、光カード107上に形成された半
導体レーザ101からの記録用光ビームの光スポット1
23と発光ダイオード108からの再生用光ビームスポ
ット124との位置関係を示す図である。光カード10
7上には、その長手方向に複数のガイドトラック121
が互いに平行に形成されており、これらのガイドトラッ
ク121の間に情報トラック120が形成されている。
光カード107と光ビームスポット123、124とは
トラックの延在方向に平行な矢印aあるいはbに示す方
向に相対的に移動するように構成されている。記録すべ
き情報によって変調されたパルスが半導体レーザ101
に与えられて、このパルスに応じて半導体レーザ101
が発光する。光カード107の上にはピット122が次
々に生成され、図6に示すように情報トラック120の
上にピット列として情報が記録されていく。再生用光ビ
ームスポット124と記録用光ビームスポット123と
の相対距離は、光学ヘッドの組立調整時に、対物レンズ
106へ入射前の記録用光ビームの光軸と再生光ビーム
の光軸との間に相対的な角度差を与えることにより調整
する。
【0006】発光ダイオード108から発せられた情報
再生用光ビームは、光カード107上のガイドトラッ
ク121とピット122との有無によって光量変調をか
けられた状態となり光カード107上で正反射される。
この反射光は、対物レンズ106を逆方向に通過して、
ほぼ平行光となって偏光ビームスプリッタ105に導か
れる(図5参照)。この平行光は、光カード107上で
正反射されているため、ほぼP偏光を保持しており、ほ
とんどの成分が偏光ビームスプリッタ105を通過して
反射ミラー114に導かれる。反射ミラー114で反射
された光は、集光レンズ115で集光され、更にハーフ
ミラー116で分割されて、信号再生用及びトラッキン
グ用光検出器117及びフォーカス用光検出器118に
それぞれ入射する。上述の通り、再生用光ビームは、対
物レンズ106に対して光軸から偏心した位置に入射し
て、いわゆる、軸はずし方式でフォーカスエラーの検出
が行われる。フォーカス用光検出器118には、例え
ば、2分割の受光素子を配設してフォーカスずれによる
再生用光ビームスポット114の像の移動を検出するよ
うに構成している。
【0007】図7は、信号再生用及びトラッキング用光
検出器117上に投影された記録用光ビームスポットの
像123a及び再生用光ビームスポットの像124aを
示す図である。光検出器117上には、信号再生用の受
光素子132、133及びトラッキング用受光素子13
0、131が配設されており、この図では、再生用光ビ
ームスポットが拡大投影された像124aは、トラック
ずれフォーカスずれのない状態で、これらの受光素子上
の適正な位置に結像している。トラッキング用受光素子
130、131では、トラックずれによって生じるトラ
ックガイドの像の位置変化を受光量の変化として検出し
て、トラッキングエラー信号を生成する。また、信号再
生時には、信号再生用受光素子132、133によっ
て、トラック2本分についてのピットの有無を検出し
て、再生信号を出力する。
【0008】情報記録時には、図6に示すように光カー
ド107が矢印aの方向に移動しているときは、記録用
光ビームスポット123によって形成されたピット12
2が、再生用光ビームの光像124の方向に移動してい
くため、ピット122が光像124の位置に達したとき
に、光検出器117上で信号再生用受光素子133に光
量変化が生じる。信号再生用受光素子133では、その
光量変化を検出して再生信号を出力する。すなわち、光
カード107が矢印aの方向に移動する場合には、情報
を記録した直後にその情報の再生信号を得て、いわゆる
ベリファイ動作を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の2光源方式の光学的情報記録再生装置におい
ては、図6から明らかなように、記録用光ビームスポッ
ト123に対して、再生用光ビームの光像124は一カ
所にしか形成されないため、光記録媒体が一定方向、上
述の例で言えば矢印aの方向に移動している場合には、
記録直後にベリファイ動作を行うことができるが、光記
録媒体の移動方向が反転して矢印bの方向に移動する場
合には、記録直後の再生信号を得ることができないとい
う欠点があった。
【0010】本発明は、上記欠点に着目してなされたも
ので、情報記録媒体上において、記録用光ビームスポッ
トの前後を、該記録用光ビームスポットの影響を減少さ
せて再生用光ビームスポットで照明することにより、光
記録媒体の移動方向が反転した場合でも、記録の良否を
直ちにチェックできる光学的情報記録再生装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光学的情報記録
再生装置は、情報記録用光を発生する第1の光源と、情
報再生用光を発生させる第2の光源とを備える光学的情
報記録再生装置において、光記録媒体と光学ヘッドの相
対的移動方向に対して、前記情報記録用光により前記光
記録媒体上に形成される情報記録用光スポットより前と
なる位置に、前記情報再生用光により第1の情報再生用
光照明領域を形成する第1領域形成手段と、前記情報記
録用光スポットより後となる位置に、前記情報再生用光
により第2の情報再生用光照明領域を形成する第2領域
形成手段とを備え、前記情報記録用光スポットは、前記
第1の情報再生用光照明領域と前記第2の情報再生用光
照明領域のうち、光量の大きい情報再生用光照明領域に
近い位置に形成する。
【0012】
【作 用】前記情報記録用光による前記情報記録用光ス
ポットを光量の大きい方の情報再生用光照明領域側に偏
らせることにより、光量の少ない方の情報再生用光照明
領域での前記情報記録用光スポットの漏れを、光量の多
い方の情報再生用光照明領域での前記情報記録用光スポ
ットの漏れよりも少なくして、前記光記録媒体と前記光
学ヘッドの相対的移動方向によらず信頼性の高いベリフ
ァイ動作を行う。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
【0014】図1ないし図4は本発明一実施例に係わ
り、図1は相対的に移動方向が変化する光カードに情報
を記録再生する光学ヘッドの光学系の構成を示す構成
図、図2は光カード上での記録用光ビームスポットと再
生用光ビームスポットを説明する説明図、図3は光検出
器上の受光素子の配置を説明する説明図、図4は光検出
器上の受光素子による再生信号を説明するタイミング図
である。
【0015】図1に示すように、レーザダイオード(L
D)1で発生した記録用光は、コリメートレンズ2でほ
ぼ楕円形の平行光となり、整形プリズム3において楕円
の長軸方向のみが縮小されてほぼ円形に整形され、さら
に円形の絞り4によって記録用光のスポットサイズが所
定の値になるように平行光の径が絞られる。この円形の
記録用光はレーザダイオード1の特性により偏光ビーム
スプリッタ5の反射面に対してほぼS偏光で入射するの
で、その殆どが反射されて対物レンズ7の光軸から偏心
した位置に入射し、光カード7上に集光されて円形の光
スポット30となる。
【0016】一方、再生用光は記録用光を発生するレー
ザダイオード1とは別に設けられたレーザダイオード9
を光源とし、コリメートレンズ10でほぼ楕円形の平行
光となる。この平行光は整形プリズム11で楕円の短軸
方向のみが拡大されてほぼ円形に整形された後、さらに
円形の絞り12によって再生用光のスポットサイズが所
定の値になるように平行光の径が絞られる。この円形の
平行光は、平凹シリンドリカルレンズ13により光カー
ド8と光学ヘッドの相対的移動方向に直交する方向(図
1における紙面に垂直な方向)で屈折作用を受け、その
方向に僅かに発散する再生用光は光カード8と光学ヘッ
ドの相対的移動方向と平行な方向に回折格子16で0次
光と1次回折光に分けられる。これらの再生用光はレー
ザダイオード9の特性により偏光ビームスプリッタ5の
反射面に対してほぼP偏光で入射するので、その殆どが
透過されて対物レンズ7の光軸からの偏心した位置に入
射して光カード8上に集光され、0次光は平凹シリンド
リカルレンズ13で発散された方向に長いスリット状光
スポット31、1次回折光は平凹シリンドリカルレンズ
13で発散された方向に長いスリット状光スポット32
となる。この結果光カード8の記録面上には記録用光に
よる円形の光スポットと再生用光による2つのスリット
状光スポットが形成される。
【0017】ところで、図1において光カード8上で反
射された記録用光と再生用光の0次光と1次回折光は、
対物レンズ7を逆方向に通過してミラー6に入射する。
ミラー6の反射面で反射した記録用光および再生用光は
結像レンズ14に入射して、複数の受光素子を受光面上
に配置した光検出器15上に集光し、光カード8の記録
面上の光スポットの像を光検出器15の受光面上に形成
する。
【0018】図2は、本発明の光学的情報記録再生装置
において光カード上に形成される記録用光スポット30
と再生用光の0次光による光スポット31と1次回折
によるスリット状光スポット32の位置を示している。
光カード8の記録面上には複数のトラック33の間にト
ラッキング制御を行うためのトラックガイド35が平行
に形成されており、トラック33にはデータを記録した
ピット34が形成されている。記録用光スポット30と
再生用光の0次光のスリット状スポット31および1次
回折光のスリット状光スポット32との間隔は記録用光
の光軸と再生用光の光軸に微小な角度差を与えて調整
し、記録用光スポット30と光量の大きい再生用光の0
次光のスリット状光スポット31との間隔L0を、記録
用光スポットと光量の小さい再生用光の1次回折光のス
リット状光スポット32との間隔L1よりも短く(L0
<L1)なるようにしている。
【0019】図3は、これに対応した光検出器上の受光
素子の配置を示している。すなわち光検出器15の受光
面20上には、図3に示すように記録用光スポットの像
30a、再生用光の0次光スポットの像31a、1次
光スポットの像32aが形成され、これらの光スポッ
トの像からデータの再生信号やフォーカスサーボ、トラ
ックサーボ用の信号を得るための受光素子を配置してあ
る。
【0020】受光素子46乃至49はデータ再生信号を
得るための受光素子である。このうち、受光素子46乃
至48は、再生用光の0次光スポットの像31a内に形
成されるピットの像34aによる受光量の変化を検出
し、同時に複数のトラックからの再生信号を得る。ま
た、受光素子47、49は記録用光スポットの形成され
るトラックと同一のトラックからの再生信号を得るため
のものであり、データ記録時にベリファイ動作のための
再生信号を出力する。
【0021】受光素子40乃至45はフォーカスサー
ボ、トラックサーボ用の信号を得るための受光素子であ
る。受光素子44、45はその差信号をとることで、記
録用光スポットの像30aの位置変化から記録用光のフ
ォーカス検出を行い、受光素子42、43も同様に再生
用光の0次光スポットの位置変化から再生用光のフォー
カス検出を行う。また、受光素子40、41は再生用光
の0次光スポットの像31a内のトラックガイドの像3
5aの位置変化を検出し、トラック検出を行う。尚、記
録用光は、データ記録時の記録レベルで発光している時
以外は記録レベルより弱いレベルで発光しており、受光
素子44、45の記録用光のフォーカス検出信号に基づ
いて、通常再生用光で行っているフォーカス制御に対す
るフォーカスの補正を行えるようにしている。
【0022】記録用光スポットの像30aは、図3に示
すように、再生用光の1次回折光の受光素子49よりも
0次光の受光素子47側に偏っているので、データ記録
のために記録用光が記録レベルで発光した場合に生じる
再生用光の受光素子の受光量変化は、0次光の受光素子
47よりも1次回折光の受光素子49の方が小さくな
る。
【0023】図4はデータ記録時の記録用光の変調され
た光出力(a)と、再生用光の0次光がベリファイ用の
再生信号を出力する場合の再生信号(b)、光カードと
光学ヘッドの相対的移動方向が反転し、再生用光の1次
回折光がベリファイ用の再生信号を出力する場合の再生
信号(c)を示している。記録用光と0次光または1次
回折光による再生信号との間隔T0またはT1は、記録
用光スポットによるピットの形成から再生用光によるピ
ットの検出までに要する時間を示している。
【0024】図4(b)の再生用光の0次光がベリファ
イ用の再生信号を出力する場合、例えば記録用光が記録
レベルで発光する記録パルスaに対して記録パルスと同
時にa’で示す再生信号の変化が現れるが、T0だけ遅
れて検出されたピットの再生信号の振幅はこのような記
録用光による再生信号の変化に対して十分大きいので、
ベリファイ用の再生信号として満足できるものである。
【0025】また、図4(c)の再生用光の1次回折
がベリファイ用の再生信号を出力する場合、例えば記録
用光が記録レベルで発光する記録パルスaに対して記録
パルスと同時にa”で示す再生信号の変化が現れる。1
回折光は0次光に比べて光量が少なく再生信号の振幅
が小さいが、前述したように記録用光スポットは光量の
大きい0次回折光側に偏って配置してあるので、データ
記録のために記録用光が記録レベルで発光した場合に生
じる再生用光の受光素子に受光量変化は、0次光の受光
素子よりも1次回折光の受光素子の方が小さくなる。従
って、1次回折光の場合にもT1だけ遅れて検出された
ピットの再生信号の振幅はこのような記録用光による再
生信号の変化に対して十分大きくなるので、ベリファイ
用の再生信号として満足できるものになる。
【0026】このように、光カード上において、記録用
光ビームスポットの前後を再生用光ビームスポットで照
明することにより、光カードの移動方向が反転した場合
でも、記録の良否を直ちにチェックができると共に、記
録用光による光スポットを光量の大きい方の再生用光の
照明領域側に偏らせることにより、光検出器上で光量の
少ない方の再生用光の受光素子に対する記録用光の漏れ
を、光量の多い方の再生用光の受光素子に対する記録用
光の漏れよりも少なくして、光カードと光学ヘッドの相
対的移動方向によらず信頼性の高いベリファイ動作が行
える。
【0027】尚、本発明は上記実施例に限定されること
なく種々の変形が可能である。例えば、上記実施例では
再生用光の照明領域を円柱レンズを使用して複数のトラ
ックを照明するスリット状の光スポットとしたが、1本
のトラックを照明する通常のほぼ円形の光スポットとし
てもよいし、光源に発光ダイオードなどを使用して更に
広い領域を照明してもよい。また、フォーカス検出の方
式は軸はずし法としたが、非点収差法や臨界角法、ナイ
フエッジ法などの他の方法でもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光学的情報
記録再生装置によれば、情報記録媒体上において、記録
用光ビームスポットの前後を、該記録用光ビームスポッ
トの影響を減少させて、再生用光ビームスポットで照明
することにより、光記録媒体の移動方向が反転した場合
でも、記録の良否を直ちにチェックができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例に係る相対的に移動方向が変化する
光カードに情報を記録再生する光学ヘッドの光学系の構
成を示す構成図である。
【図2】 一実施例に係る光カード上での記録用光ビー
ムスポットと再生用光ビームスポットを説明する説明図
である。
【図3】 一実施例に係る光検出器上の受光素子の配置
を説明する説明図である。
【図4】 一実施例に係る光検出器上の受光素子による
再生信号を説明するタイミング図である。
【図5】 従来例に係る光学ヘッドの光学系の構成を示
す構成図である。
【図6】 従来例に係る光カード上での記録用光ビーム
スポットと再生用光ビームスポットを説明する説明図で
ある。
【図7】 従来例に係る光検出器上の受光素子の配置を
説明する説明図である。
【符号の説明】 1…レーザダイオード 5…偏光ビームスプリッタ 7…対物レンズ 8…光カード 9…レーザダイオード 13…平凹シリンドリカルレンズ 15…光検出器 16…回折格子
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大柴 三雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 桜田 剛史 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録用光を発生する第1の光源と、
    情報再生用光を発生させる第2の光源とを備える光学的
    情報記録再生装置において、 光記録媒体と光学ヘッドの相対的移動方向に対して、前
    記情報記録用光により前記光記録媒体上に形成される情
    報記録用光スポットより前となる位置に、前記情報再生
    用光により第1の情報再生用光照明領域を形成する第1
    領域形成手段と、 前記情報記録用光スポットより後となる位置に、前記情
    報再生用光により第2の情報再生用光照明領域を形成す
    る第2領域形成手段とを備え、 前記情報記録用光スポットは、前記第1の情報再生用光
    照明領域と前記第2の情報再生用光照明領域のうち、光
    量の大きい情報再生用光照明領域に近い位置に形成する
    ように構成することを特徴とする光学的情報記録再生装
JP4220476A 1992-08-19 1992-08-19 光学的情報記録再生装置 Withdrawn JPH0668516A (ja)

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Effective date: 19991102