JPH05101386A - 2光源方式光学的情報記録再生装置 - Google Patents
2光源方式光学的情報記録再生装置Info
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- JPH05101386A JPH05101386A JP26075591A JP26075591A JPH05101386A JP H05101386 A JPH05101386 A JP H05101386A JP 26075591 A JP26075591 A JP 26075591A JP 26075591 A JP26075591 A JP 26075591A JP H05101386 A JPH05101386 A JP H05101386A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 情報を記録しようとするトラック上の情報記
録用光ビームスポットの前後の状態を常に監視できるよ
うに構成し、ベリファイ動作を効率良く行えるようにし
た情報記録再生装置を提供する。 【構成】 情報記録用光ビームを発生する第1の半導体
レーザ(1)と、情報再生用光ビームを発生する第2の
半導体レーザ(40)とを具え、第2の半導体レーザ
(40)と光記録媒体(7)との間に回折格子(44)
を設け、光記録媒体(7)と情報記録用及び再生用の光
ビームとの相対的な移動方向において、情報記録媒体
(7)上における記録用光ビームスポット(23)の前
後を再生用光ビームの0次回折光(25a)と1次回折
光(25b)とで照明するように構成した情報記録再生
装置。
録用光ビームスポットの前後の状態を常に監視できるよ
うに構成し、ベリファイ動作を効率良く行えるようにし
た情報記録再生装置を提供する。 【構成】 情報記録用光ビームを発生する第1の半導体
レーザ(1)と、情報再生用光ビームを発生する第2の
半導体レーザ(40)とを具え、第2の半導体レーザ
(40)と光記録媒体(7)との間に回折格子(44)
を設け、光記録媒体(7)と情報記録用及び再生用の光
ビームとの相対的な移動方向において、情報記録媒体
(7)上における記録用光ビームスポット(23)の前
後を再生用光ビームの0次回折光(25a)と1次回折
光(25b)とで照明するように構成した情報記録再生
装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光カード等の光記録媒
体に対して光学的に情報の記録/再生を行う光学的情報
記録再生装置に関するものであり、特に、情報記録用光
ビームを発生する第1の光源と、情報再生用光ビームを
発生する第2の光源とを具える2光源方式光学的情報記
録再生装置に関するものである。
体に対して光学的に情報の記録/再生を行う光学的情報
記録再生装置に関するものであり、特に、情報記録用光
ビームを発生する第1の光源と、情報再生用光ビームを
発生する第2の光源とを具える2光源方式光学的情報記
録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような2光源方式光学的情報記録再
生装置は、例えば特開平2−61830号公報などに開
示されている。2光源方式光学的情報記録再生装置で
は、情報記録用光ビームを発生する光源と、情報再生用
光ビームを発生する光源とをそれぞれ独立して具えてい
るため、情報記録用光ビームによって、光記録媒体に情
報を記録しながら、情報再生用光ビームによってその情
報を再生して記録の良否を直ちにチェックする、いわゆ
るベリファイ動作を行うことができる。これは、1光源
方式の装置においては、ベリファイを行うに際して、光
記録媒体上に形成したトラック上に光ビームスポットを
2回走査させていたのに比べて、実効記録速度がほぼ2
倍になる。また、2光源方式の装置においては、情報再
生用の光源からの発光量を一定に保つことができるた
め、情報再生用の光ビームからフォーカスサーボ用、ト
ラッキングサーボ用の信号を得ることができ、したがっ
て、情報を記録している最中でも、安定したサーボ制御
を行うことができるという利点がある。
生装置は、例えば特開平2−61830号公報などに開
示されている。2光源方式光学的情報記録再生装置で
は、情報記録用光ビームを発生する光源と、情報再生用
光ビームを発生する光源とをそれぞれ独立して具えてい
るため、情報記録用光ビームによって、光記録媒体に情
報を記録しながら、情報再生用光ビームによってその情
報を再生して記録の良否を直ちにチェックする、いわゆ
るベリファイ動作を行うことができる。これは、1光源
方式の装置においては、ベリファイを行うに際して、光
記録媒体上に形成したトラック上に光ビームスポットを
2回走査させていたのに比べて、実効記録速度がほぼ2
倍になる。また、2光源方式の装置においては、情報再
生用の光源からの発光量を一定に保つことができるた
め、情報再生用の光ビームからフォーカスサーボ用、ト
ラッキングサーボ用の信号を得ることができ、したがっ
て、情報を記録している最中でも、安定したサーボ制御
を行うことができるという利点がある。
【0003】図4は、従来の2光源方式の光学的情報記
録再生装置に組み込まれる光学ヘッドの構成を示す図で
ある。情報記録用の光源として半導体レーザ1を配設し
ており、この半導体レーザ1で発生した記録用光ビーム
は、コリメートレンズ2でほぼ楕円形の平行ビームとな
る。更に、この平行ビームは整形プリズム3によって楕
円形の長軸方向成分のみが縮小されてほぼ円形に整形さ
れた後、円形の絞り4によって更に、記録媒体上でスポ
ットサイズが所定の大きさになるようにビーム径が絞ら
れて、偏光ビームスプリッタ5に入射する。この記録用
の円形ビームは、半導体レーザ1の性質によりほぼS偏
光成分からなっているため、ビームのほとんどが偏光ビ
ームスプリッタ5の反射面で反射されて、対物レンズ6
の光軸上に入射する。この光は、対物レンズ6によって
集光されて光カード7上に円形スポットを形成し、局所
的にエネルギー密度を高め、光カード7の記録層に熱的
不可逆変化を生じさせて記録ピットを形成する。
録再生装置に組み込まれる光学ヘッドの構成を示す図で
ある。情報記録用の光源として半導体レーザ1を配設し
ており、この半導体レーザ1で発生した記録用光ビーム
は、コリメートレンズ2でほぼ楕円形の平行ビームとな
る。更に、この平行ビームは整形プリズム3によって楕
円形の長軸方向成分のみが縮小されてほぼ円形に整形さ
れた後、円形の絞り4によって更に、記録媒体上でスポ
ットサイズが所定の大きさになるようにビーム径が絞ら
れて、偏光ビームスプリッタ5に入射する。この記録用
の円形ビームは、半導体レーザ1の性質によりほぼS偏
光成分からなっているため、ビームのほとんどが偏光ビ
ームスプリッタ5の反射面で反射されて、対物レンズ6
の光軸上に入射する。この光は、対物レンズ6によって
集光されて光カード7上に円形スポットを形成し、局所
的にエネルギー密度を高め、光カード7の記録層に熱的
不可逆変化を生じさせて記録ピットを形成する。
【0004】一方、再生用光ビームの光源としては、例
えば発光面がスリット状をなす端面発光ダイオード8を
使用する。再生用の発光ダイオード8から発生した再生
用光ビームは、コリメートレンズ9でほぼ平行光とな
り、偏光ビームスプリッタ5に入射する。偏光ビームス
プリッタ5でP偏光成分のみが透過されて、この光は対
物レンズ6に対して光軸から偏心した位置に入射して、
光カード7の上に発光ダイオード8の発光面の像を結像
する。
えば発光面がスリット状をなす端面発光ダイオード8を
使用する。再生用の発光ダイオード8から発生した再生
用光ビームは、コリメートレンズ9でほぼ平行光とな
り、偏光ビームスプリッタ5に入射する。偏光ビームス
プリッタ5でP偏光成分のみが透過されて、この光は対
物レンズ6に対して光軸から偏心した位置に入射して、
光カード7の上に発光ダイオード8の発光面の像を結像
する。
【0005】図5は、光カード7上に形成された半導体
レーザ1からの記録用光ビームの光スポット23と発光
ダイオード8からの再生用光ビームスポット24との位
置関係を示す図である。光カード7上には、その長手方
向に複数のガイドトラック21が互いに平行に形成され
ており、これらガイドトラック21の間に情報トラック
20が形成される。光カード7と光ビームスポット2
3、24とはトラックの延在方向に平行な矢印aあるい
はbに示す方向に相対的に移動するように構成されてい
る。記録すべき情報によって変調されたパルスが半導体
レーザ1に与えられて、このパルスに応じて半導体レー
ザ1が発光する。光カード7の上にはピット22が次々
に生成され、図5に示すように情報トラック20の上に
ピット列として情報が記録されていく。再生用光ビーム
スポット24と記録用光ビームスポット23との相対距
離は、光学ヘッドの組立調整時に、対物レンズ6へ入射
前の記録用光ビームの光軸と再生用光ビームの光軸との
間に相対的な角度差を与えることによって調整する。
レーザ1からの記録用光ビームの光スポット23と発光
ダイオード8からの再生用光ビームスポット24との位
置関係を示す図である。光カード7上には、その長手方
向に複数のガイドトラック21が互いに平行に形成され
ており、これらガイドトラック21の間に情報トラック
20が形成される。光カード7と光ビームスポット2
3、24とはトラックの延在方向に平行な矢印aあるい
はbに示す方向に相対的に移動するように構成されてい
る。記録すべき情報によって変調されたパルスが半導体
レーザ1に与えられて、このパルスに応じて半導体レー
ザ1が発光する。光カード7の上にはピット22が次々
に生成され、図5に示すように情報トラック20の上に
ピット列として情報が記録されていく。再生用光ビーム
スポット24と記録用光ビームスポット23との相対距
離は、光学ヘッドの組立調整時に、対物レンズ6へ入射
前の記録用光ビームの光軸と再生用光ビームの光軸との
間に相対的な角度差を与えることによって調整する。
【0006】発光ダイオード8から発せられた情報再生
用の光ビームは、光カード7上のガイドトラック21と
ピット22との有無によって光量変調をかけられた状態
となり光カード7上で正反射される。この反射光は、対
物レンズ6を逆方向に通過して、ほぼ平行光となって偏
光ビームスプリッタ5に導かれる(図4参照)。この平
行光は、光カード7上で正反射されているため、ほぼP
偏光を保持しており、ほとんどの成分が偏光ビームスプ
リッタ5を通過して反射ミラー14に導かれる。反射ミ
ラー14で反射された後、集光レンズ15で集光され、
更にハーフミラー16で分割されて、信号再生用及びト
ラッキング用光検出器17及びフォーカス用光検出器1
8にそれぞれ入射する。上述のとおり、再生用光ビーム
は、対物レンズ6に対して光軸から偏心した位置に入射
して、いわゆる軸はずし方式でフォーカスエラーの検出
が行われる。フォーカス用光検出器18には例えば2分
割の受光素子を配設してフォーカスずれによる再生用光
ビームスポット24の像の移動を検出するように構成し
ている。
用の光ビームは、光カード7上のガイドトラック21と
ピット22との有無によって光量変調をかけられた状態
となり光カード7上で正反射される。この反射光は、対
物レンズ6を逆方向に通過して、ほぼ平行光となって偏
光ビームスプリッタ5に導かれる(図4参照)。この平
行光は、光カード7上で正反射されているため、ほぼP
偏光を保持しており、ほとんどの成分が偏光ビームスプ
リッタ5を通過して反射ミラー14に導かれる。反射ミ
ラー14で反射された後、集光レンズ15で集光され、
更にハーフミラー16で分割されて、信号再生用及びト
ラッキング用光検出器17及びフォーカス用光検出器1
8にそれぞれ入射する。上述のとおり、再生用光ビーム
は、対物レンズ6に対して光軸から偏心した位置に入射
して、いわゆる軸はずし方式でフォーカスエラーの検出
が行われる。フォーカス用光検出器18には例えば2分
割の受光素子を配設してフォーカスずれによる再生用光
ビームスポット24の像の移動を検出するように構成し
ている。
【0007】図6は、信号再生用及びトラッキング用光
検出器17上に投影された記録用光ビームスポットの像
23a及び再生用光ビームスポットの像24aを示す図
である。光検出器17上には、信号再生用の受光素子3
2、33及びトラッキング用受光素子30、31が配設
されており、この図では、再生用光ビームスポットが拡
大投影された像24aは、トラックずれフォーカスずれ
のない状態で、これらの受光素子上の適正な位置に結像
している。トラッキング用受光素子30、31では、ト
ラックずれによって生じるトラックガイドの像の位置変
化を受光量の変化として検出して、トラッキングエラー
信号を生成する。また、、信号再生時には、信号再生用
受光素子32、33、トラック2本分についてのピット
の有無を検出して、再生信号を出力する。
検出器17上に投影された記録用光ビームスポットの像
23a及び再生用光ビームスポットの像24aを示す図
である。光検出器17上には、信号再生用の受光素子3
2、33及びトラッキング用受光素子30、31が配設
されており、この図では、再生用光ビームスポットが拡
大投影された像24aは、トラックずれフォーカスずれ
のない状態で、これらの受光素子上の適正な位置に結像
している。トラッキング用受光素子30、31では、ト
ラックずれによって生じるトラックガイドの像の位置変
化を受光量の変化として検出して、トラッキングエラー
信号を生成する。また、、信号再生時には、信号再生用
受光素子32、33、トラック2本分についてのピット
の有無を検出して、再生信号を出力する。
【0008】情報記録時には、図5に示すように光カー
ド7が矢印aの方向に移動しているときは、記録用光ビ
ームスポット23によって形成されたピット22が、再
生用光ビームの光像24の方向に移動してゆくため、ピ
ット22が光像の24の位置に達したときに、光検出器
17上で信号再生用受光素子33に光量変化が生じる。
信号再生用受光素子33では、その光量変化を検出して
再生信号を出力する。すなわち、光カード7が矢印aの
方向に移動する場合には、情報を記録した直後にその情
報の再生信号を得ていわゆるベリファイ動作を行うこと
ができる。
ド7が矢印aの方向に移動しているときは、記録用光ビ
ームスポット23によって形成されたピット22が、再
生用光ビームの光像24の方向に移動してゆくため、ピ
ット22が光像の24の位置に達したときに、光検出器
17上で信号再生用受光素子33に光量変化が生じる。
信号再生用受光素子33では、その光量変化を検出して
再生信号を出力する。すなわち、光カード7が矢印aの
方向に移動する場合には、情報を記録した直後にその情
報の再生信号を得ていわゆるベリファイ動作を行うこと
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の2光源方式の光学的情報記録再生装置におい
ては、図5から明らかなように、記録用光ビームスポッ
ト23に対して、再生用光ビームの光像24は一か所に
しか形成されないため、光記録媒体が一定の方向、上述
の例で言えば矢印aの方向に移動している場合には、記
録直後にベリファイ動作を行うことができるが、光記録
媒体の移動方向が反転して矢印bの方向に移動する場合
には、記録直後の再生信号を得ることができないという
欠点があった。
うな従来の2光源方式の光学的情報記録再生装置におい
ては、図5から明らかなように、記録用光ビームスポッ
ト23に対して、再生用光ビームの光像24は一か所に
しか形成されないため、光記録媒体が一定の方向、上述
の例で言えば矢印aの方向に移動している場合には、記
録直後にベリファイ動作を行うことができるが、光記録
媒体の移動方向が反転して矢印bの方向に移動する場合
には、記録直後の再生信号を得ることができないという
欠点があった。
【0010】本発明は、上記問題点に着目してなされた
もので、情報記録媒体上において、記録用光ビームスポ
ットの前後を再生用ビームスポットで照明するようにし
て、光記録媒体の移動方向が反転した場合でも、記録の
良否を直ちにチェックできるように構成した光学的情報
記録再生装置を提供することを目的とするものである。
もので、情報記録媒体上において、記録用光ビームスポ
ットの前後を再生用ビームスポットで照明するようにし
て、光記録媒体の移動方向が反転した場合でも、記録の
良否を直ちにチェックできるように構成した光学的情報
記録再生装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の2光源方式光学的情報記録再生装置は、半
導体レーザからなり情報記録用光ビームを発生する第1
の光源と、情報再生用光ビームを発生する第2の光源と
を具える2光源方式光学的情報記録再生装置において、
前記第2の光源を半導体レーザで構成するとともに、前
記第2の光源と光記録媒体との間の情報再生用光ビーム
の光路上に回折格子を設け、前記光記録媒体上に前記情
報記録用光ビームによって形成される光スポットの前記
光記録媒体と前記記録用光ビームの相対的な移動方向に
おける前後の領域を、前記情報再生用光ビームの0次回
折光と1次回折光とによって照明することを特徴とする
ものである。
め、本発明の2光源方式光学的情報記録再生装置は、半
導体レーザからなり情報記録用光ビームを発生する第1
の光源と、情報再生用光ビームを発生する第2の光源と
を具える2光源方式光学的情報記録再生装置において、
前記第2の光源を半導体レーザで構成するとともに、前
記第2の光源と光記録媒体との間の情報再生用光ビーム
の光路上に回折格子を設け、前記光記録媒体上に前記情
報記録用光ビームによって形成される光スポットの前記
光記録媒体と前記記録用光ビームの相対的な移動方向に
おける前後の領域を、前記情報再生用光ビームの0次回
折光と1次回折光とによって照明することを特徴とする
ものである。
【0012】
【作用】上述のとおり、本発明の情報記録再生装置で
は、再生用光ビームを発生する第2の光源として、半導
体レーザを用い、この半導体レーザと回折格子を組み合
わせることにより、効率良く再生用光ビームを分割し、
光記録媒体上で、この分割した光ビームに照射される照
明領域が記録用光ビームスポットの前後に位置するよう
に構成されている。したがって、記録を行っているトラ
ックの記録用光ビームスポットの前後情報を常に得るこ
とができ、光カードのように、光ピックアップと記録媒
体との相対的な移動方向が反転する場合でも、効率良く
ベリファイ動作を行うことができる。また、光ディスク
のように一定の方向において情報の記録/再生を行うよ
うな場合にも、情報の記録を行う前に記録しようとする
トラックの状態を検出し、ゴミやほこりなどでトラック
に異常が発見された場合に別のトラックに記録するなど
の処置を行うことが可能となる。
は、再生用光ビームを発生する第2の光源として、半導
体レーザを用い、この半導体レーザと回折格子を組み合
わせることにより、効率良く再生用光ビームを分割し、
光記録媒体上で、この分割した光ビームに照射される照
明領域が記録用光ビームスポットの前後に位置するよう
に構成されている。したがって、記録を行っているトラ
ックの記録用光ビームスポットの前後情報を常に得るこ
とができ、光カードのように、光ピックアップと記録媒
体との相対的な移動方向が反転する場合でも、効率良く
ベリファイ動作を行うことができる。また、光ディスク
のように一定の方向において情報の記録/再生を行うよ
うな場合にも、情報の記録を行う前に記録しようとする
トラックの状態を検出し、ゴミやほこりなどでトラック
に異常が発見された場合に別のトラックに記録するなど
の処置を行うことが可能となる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の2光源方式光学的情報記録
再生装置に組み込まれる光学ヘッドの構成を示す図であ
る。図4に示す従来の装置と同様の構成要素については
同じ符号を付して説明は省略する。
再生装置に組み込まれる光学ヘッドの構成を示す図であ
る。図4に示す従来の装置と同様の構成要素については
同じ符号を付して説明は省略する。
【0014】情報記録用の光源である半導体レーザ1で
発生した光ビームを用いて、上述の従来の装置と同様に
光カード7上にピットを生成し、情報の記録が行われ
る。一方、上記半導体レーザ1とは別個に、情報再生用
の光源として設けた半導体レーザ40から発せられた光
ビームはコリメートレンズ9を通過してほぼ楕円形の平
行ビームとなり、整形プリズム41で楕円の短軸成分の
みが拡大されてほぼ円形に整形される。この円形ビーム
は更に、円形の絞り42によって記録媒体上でスポット
サイズが所定の大きさになるようにビーム径が絞られ
て、平凹シリンドリカルレンズ43に入射する。この光
ビームは平凹シリンドリカルレンズ43によって光軸に
対して垂直面内の一方向のみが屈折作用を受け、この方
向に僅かに発散するビームとなる。更に回折格子44で
0次回折光及び2本の1次回折光に分割される。この
時、シリンドリカルレンズ43と回折格子44とは、シ
リンドリカルレンズ43による光ビームの発散方向と、
回折格子44による回折方向とがほぼ直交するような位
置に配設する。回折格子44によって分割された3本の
光ビームは、半導体レーザの性質により、ほぼP偏光成
分からなっているため、ほとんどの成分が偏光ビームス
プリッタ5を透過して対物レンズ6に対して光軸から偏
心した位置に入射する。これらの3本のビームは、対物
レンズ6によって集光され、3つのスポットとなって光
カード7上に形成される。もともと光ビームがシリンド
リカルレンズ43によって発散されているため、光カー
ド7上に形成されるそれぞれの光ビームスポットも発散
方向に拡大されて形成されることとなる。
発生した光ビームを用いて、上述の従来の装置と同様に
光カード7上にピットを生成し、情報の記録が行われ
る。一方、上記半導体レーザ1とは別個に、情報再生用
の光源として設けた半導体レーザ40から発せられた光
ビームはコリメートレンズ9を通過してほぼ楕円形の平
行ビームとなり、整形プリズム41で楕円の短軸成分の
みが拡大されてほぼ円形に整形される。この円形ビーム
は更に、円形の絞り42によって記録媒体上でスポット
サイズが所定の大きさになるようにビーム径が絞られ
て、平凹シリンドリカルレンズ43に入射する。この光
ビームは平凹シリンドリカルレンズ43によって光軸に
対して垂直面内の一方向のみが屈折作用を受け、この方
向に僅かに発散するビームとなる。更に回折格子44で
0次回折光及び2本の1次回折光に分割される。この
時、シリンドリカルレンズ43と回折格子44とは、シ
リンドリカルレンズ43による光ビームの発散方向と、
回折格子44による回折方向とがほぼ直交するような位
置に配設する。回折格子44によって分割された3本の
光ビームは、半導体レーザの性質により、ほぼP偏光成
分からなっているため、ほとんどの成分が偏光ビームス
プリッタ5を透過して対物レンズ6に対して光軸から偏
心した位置に入射する。これらの3本のビームは、対物
レンズ6によって集光され、3つのスポットとなって光
カード7上に形成される。もともと光ビームがシリンド
リカルレンズ43によって発散されているため、光カー
ド7上に形成されるそれぞれの光ビームスポットも発散
方向に拡大されて形成されることとなる。
【0015】図2は、光カード7上に形成された記録用
光ビームスポット23と、再生用光ビームの回折光によ
るスポット25a,25b,25cの位置関係を示す図
である。これらのビームスポットは、記録用光ビームス
ポット23が再生用光ビームの0次回折光によるスポッ
ト25aと、1次回折光によるスポット25b、25c
のどちらか一方との間に位置するように配置する。この
配置は、光学ヘッドの組み立て調整時に、対物レンズ6
へ入射する前の記録用光ビームの光軸と再生用光ビーム
の光軸との間に相対的な角度差を与えることによって調
整する。光カード7上における再生用光ビームスポット
25a,25b,25cの拡大される方向がトラックの
延在方向にほぼ直交するようにシリンドリカルレンズ4
3を配設しているため、複数のトラックに関する情報を
同時に得ることができる。
光ビームスポット23と、再生用光ビームの回折光によ
るスポット25a,25b,25cの位置関係を示す図
である。これらのビームスポットは、記録用光ビームス
ポット23が再生用光ビームの0次回折光によるスポッ
ト25aと、1次回折光によるスポット25b、25c
のどちらか一方との間に位置するように配置する。この
配置は、光学ヘッドの組み立て調整時に、対物レンズ6
へ入射する前の記録用光ビームの光軸と再生用光ビーム
の光軸との間に相対的な角度差を与えることによって調
整する。光カード7上における再生用光ビームスポット
25a,25b,25cの拡大される方向がトラックの
延在方向にほぼ直交するようにシリンドリカルレンズ4
3を配設しているため、複数のトラックに関する情報を
同時に得ることができる。
【0016】再生用光ビームの回折光によるスポット2
5a,25b,25cは、光カード7上のガイドトラッ
ク21とピット22との有無によって光量変調をかけら
れた状態で光カード7上で正反射される。これらの反射
光は、対物レンズ6を逆方向に通過して、ほぼ平行光と
なって偏光ビームスプリッタ5に導かれる。これらの反
射光は、光カード7上で正反射されているため、ほぼP
偏光を保持しており、ほとんどの成分が偏光ビームスプ
リッタ5を通過して反射ミラー14に導かれる。反射ミ
ラー14で反射された後、集光レンズ15で集光され、
更にハーフミラー16で分割されて、信号再生用及びト
ラッキング用光検出器17及びフォーカス用光検出器1
8の受光面にそれぞれ入射して、前記スポットの像を拡
大投影する。上述のとおり、再生用光ビームは、対物レ
ンズ6に対して光軸から偏心した位置に入射して、いわ
ゆる軸はずし方式でフォーカスエラーの検出が行われ
る。フォーカス用光検出器18には例えば2分割の受光
素子を配設してフォーカスずれによる再生用光ビームス
ポットの像の移動を検出するように構成している。
5a,25b,25cは、光カード7上のガイドトラッ
ク21とピット22との有無によって光量変調をかけら
れた状態で光カード7上で正反射される。これらの反射
光は、対物レンズ6を逆方向に通過して、ほぼ平行光と
なって偏光ビームスプリッタ5に導かれる。これらの反
射光は、光カード7上で正反射されているため、ほぼP
偏光を保持しており、ほとんどの成分が偏光ビームスプ
リッタ5を通過して反射ミラー14に導かれる。反射ミ
ラー14で反射された後、集光レンズ15で集光され、
更にハーフミラー16で分割されて、信号再生用及びト
ラッキング用光検出器17及びフォーカス用光検出器1
8の受光面にそれぞれ入射して、前記スポットの像を拡
大投影する。上述のとおり、再生用光ビームは、対物レ
ンズ6に対して光軸から偏心した位置に入射して、いわ
ゆる軸はずし方式でフォーカスエラーの検出が行われ
る。フォーカス用光検出器18には例えば2分割の受光
素子を配設してフォーカスずれによる再生用光ビームス
ポットの像の移動を検出するように構成している。
【0017】図3は光検出器17上に投影された記録用
光ビームのスポット像及び再生用光ビームの0次回折光
及び1次回折光のスポット像を示す図である。今、記録
用光ビームのスポット像23aが、再生用光ビームの0
次回折光によるスポットの像25dと一方の1次回折光
によるスポットの像25eとの間に位置するように、光
学ヘッドを組み立てておく。図3から明らかな通り、光
検出器17の上には信号再生用受光素子51、52、5
3及びトラッキング用受光素子61、62、63、64
が配設されており、更に、再生用光ビームの光像の拡大
投影された像25d、25e,25fがトラックずれフ
ォーカスずれのない状態でこれらの受光素子上の適正な
位置に結像した場合に、前記1次回折光によるスポット
25bに対応する像25eが形成される位置に信号再生
用の受光素子54を設ける。トラッキング用受光素子6
1、62及び63、64では、トラックずれによるガイ
ドトラックの像の位置変化を受光量の変化として検出し
て、トラッキングエラー信号を生成し、信号再生用受光
素子51、52及び53では、トラック3本分について
のピットの有無を光量の変化により検出して、再生信号
を出力する。
光ビームのスポット像及び再生用光ビームの0次回折光
及び1次回折光のスポット像を示す図である。今、記録
用光ビームのスポット像23aが、再生用光ビームの0
次回折光によるスポットの像25dと一方の1次回折光
によるスポットの像25eとの間に位置するように、光
学ヘッドを組み立てておく。図3から明らかな通り、光
検出器17の上には信号再生用受光素子51、52、5
3及びトラッキング用受光素子61、62、63、64
が配設されており、更に、再生用光ビームの光像の拡大
投影された像25d、25e,25fがトラックずれフ
ォーカスずれのない状態でこれらの受光素子上の適正な
位置に結像した場合に、前記1次回折光によるスポット
25bに対応する像25eが形成される位置に信号再生
用の受光素子54を設ける。トラッキング用受光素子6
1、62及び63、64では、トラックずれによるガイ
ドトラックの像の位置変化を受光量の変化として検出し
て、トラッキングエラー信号を生成し、信号再生用受光
素子51、52及び53では、トラック3本分について
のピットの有無を光量の変化により検出して、再生信号
を出力する。
【0018】情報記録時は、図5に示すように光カード
7が矢印aの方向に移動しているときは、記録用光ビー
ムスポット23によって形成されたピット22が、再生
用光ビームの0次回折光によるスポット25aの方向に
移動してゆき、ピット22がスポット25aの位置に達
したときに、光検出器17上で信号再生用受光素子51
に光量変化が生じ、再生信号が出力されてベリファイ動
作が行われる。また、光カード7の移動方向が反転し
て、矢印bで示す方向に移動する場合は、記録用光ビー
ムスポット23によって形成されたピット22が、再生
用光ビームの一方の1次回折光によるスポット25bの
方向に移動して行きピット22がスポット25bの位置
に達したときに、信号再生用受光素子54に光量変化が
生じ、この光量変化から記録直後の再生信号を得ること
ができる。
7が矢印aの方向に移動しているときは、記録用光ビー
ムスポット23によって形成されたピット22が、再生
用光ビームの0次回折光によるスポット25aの方向に
移動してゆき、ピット22がスポット25aの位置に達
したときに、光検出器17上で信号再生用受光素子51
に光量変化が生じ、再生信号が出力されてベリファイ動
作が行われる。また、光カード7の移動方向が反転し
て、矢印bで示す方向に移動する場合は、記録用光ビー
ムスポット23によって形成されたピット22が、再生
用光ビームの一方の1次回折光によるスポット25bの
方向に移動して行きピット22がスポット25bの位置
に達したときに、信号再生用受光素子54に光量変化が
生じ、この光量変化から記録直後の再生信号を得ること
ができる。
【0019】したがって、本発明の装置によれば、光カ
ード7の移動方向が矢印a,bのどちらの方向に移動す
る場合であっても、記録直後に再生信号を得ることがで
きる。すなわち、光学ヘッドに対して往復運動する光カ
ードの移動方向に関係なく、記録直後に再生信号を得
て、記録の良否をチェックするベリファイ動作を行うこ
とができる。したがって、所定の一方向に移動している
ときのみしか記録直後にベリファイを行うことができな
かった従来の2光源方式情報記録再生装置に比して、実
効記録速度をほぼ2倍に上げることができる。
ード7の移動方向が矢印a,bのどちらの方向に移動す
る場合であっても、記録直後に再生信号を得ることがで
きる。すなわち、光学ヘッドに対して往復運動する光カ
ードの移動方向に関係なく、記録直後に再生信号を得
て、記録の良否をチェックするベリファイ動作を行うこ
とができる。したがって、所定の一方向に移動している
ときのみしか記録直後にベリファイを行うことができな
かった従来の2光源方式情報記録再生装置に比して、実
効記録速度をほぼ2倍に上げることができる。
【0020】また、光カード7が矢印aの方向に移動す
る際には、記録用光ビームスポット23で情報の記録を
行う直前に光検出器17上の再生用受光素子54を使っ
て、記録トラックの状態を監視することができる。した
がって、トラックにすでに記録ピットが存在する場合
や、トラックに欠陥やゴミが存在する場合にこれを検出
して、記録動作を中止したり、他のトラックに記録する
ようにしたりすることができる。また、光カード7が矢
印bの方向に移動する際には、記録用光ビームスポット
23で情報の記録を行う直前に光検出器17上の再生用
受光素子51を用いて記録しようとするトラックの状態
を監視することが可能となる。すなわち、本発明の装置
によれば、光カードの移動方向にかかわらず、情報の記
録を行う直前に記録しようとするトラックの状態を監視
することができる。
る際には、記録用光ビームスポット23で情報の記録を
行う直前に光検出器17上の再生用受光素子54を使っ
て、記録トラックの状態を監視することができる。した
がって、トラックにすでに記録ピットが存在する場合
や、トラックに欠陥やゴミが存在する場合にこれを検出
して、記録動作を中止したり、他のトラックに記録する
ようにしたりすることができる。また、光カード7が矢
印bの方向に移動する際には、記録用光ビームスポット
23で情報の記録を行う直前に光検出器17上の再生用
受光素子51を用いて記録しようとするトラックの状態
を監視することが可能となる。すなわち、本発明の装置
によれば、光カードの移動方向にかかわらず、情報の記
録を行う直前に記録しようとするトラックの状態を監視
することができる。
【0021】
【発明の効果】上述した通り、本発明の情報記録再生装
置によれば、少なくとも記録ビームスポットが位置して
いるトラックと同一のトラックについては、記録ビーム
スポットの前後のトラックの情報を得ることが可能であ
る。したがって、光カードのように移動方向が反転する
情報記録媒体であっても、記録媒体の移動方向に無関係
に、記録ビームスポットで記録した情報の記録状態の良
否を、記録直後にチェックすることができる。また、光
ディスクのように媒体の移動方向が一方向のみであるよ
うな場合でも、記録トラックの異常を記録を行う直前に
検出することができ、記録を中止するあるいは別のトラ
ックに再度起録を行うなどして、効率良く情報の記録を
行うことができる。
置によれば、少なくとも記録ビームスポットが位置して
いるトラックと同一のトラックについては、記録ビーム
スポットの前後のトラックの情報を得ることが可能であ
る。したがって、光カードのように移動方向が反転する
情報記録媒体であっても、記録媒体の移動方向に無関係
に、記録ビームスポットで記録した情報の記録状態の良
否を、記録直後にチェックすることができる。また、光
ディスクのように媒体の移動方向が一方向のみであるよ
うな場合でも、記録トラックの異常を記録を行う直前に
検出することができ、記録を中止するあるいは別のトラ
ックに再度起録を行うなどして、効率良く情報の記録を
行うことができる。
【0022】更に、再生用光ビームの光源として、直線
偏光ビームを発生する半導体レーザを使用するようにし
ているため、発光ダイオードを光源として使用した場合
に比べて偏光ビームスプリッタにおける損失を少なくす
ることができ、光源から発生した光ビームを有効に使う
ことができる。
偏光ビームを発生する半導体レーザを使用するようにし
ているため、発光ダイオードを光源として使用した場合
に比べて偏光ビームスプリッタにおける損失を少なくす
ることができ、光源から発生した光ビームを有効に使う
ことができる。
【図1】 本発明の情報記録再生装置に組み込む光学ヘ
ッドの構成を示す図である。
ッドの構成を示す図である。
【図2】 本発明の情報記録再生装置における光カード
上でのビームスポットを示す図である。
上でのビームスポットを示す図である。
【図3】 本発明の情報記録再生装置における光検出器
上に投影された光像を示す図である。
上に投影された光像を示す図である。
【図4】 従来の情報記録再生装置に組み込む光学ヘッ
ドの構成を示す図である。
ドの構成を示す図である。
【図5】 従来の情報記録再生装置における光カード上
でのビームスポットを示す図である。
でのビームスポットを示す図である。
【図6】 従来の情報記録再生装置における光検出器上
に投影された光像を示す図である。
に投影された光像を示す図である。
1 情報記録ビーム発生用半導体レーザ 5 偏光ビームスプリッタ 6 対物レンズ 7 光カード 8 情報再生ビーム発生用発光ダイオード 17、18 光検出器 20 記録トラック 21 ガイドトラック 22 ピット 23 情報記録用ビームスポット 24、25 情報再生用ビームスポット 40 情報再生ビーム発生用半導体レーザ 43 シリンドリカルレンズ 44 回折格子 51 52 53 54 再生信号検出用受光素子 61、62、63、64 トラッキング信号検出用受光
素子
素子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】図5は、光カード7上に形成された半導体
レーザ1からの記録用光ビームの光スポット23と発光
ダイオード8からの再生用光ビームスポット24との位
置関係を示す図である。光カード7上には、その長手方
向に複数のガイドトラック21が互いに平行に形成され
ており、これらガイドトラック21の間に情報トラック
20が形成されている。光カード7と光ビームスポット
23、24とはトラックの延在方向に平行な矢印aある
いはbに示す方向に相対的に移動するように構成されて
いる。記録すべき情報によって変調されたパルスが半導
体レーザ1に与えられて、このパルスに応じて半導体レ
ーザ1が発光する。光カード7の上にはピット22が次
々に生成され、図5に示すように情報トラック20の上
にピット列として情報が記録されていく。再生用光ビー
ムスポット24と記録用光ビームスポット23との相対
距離は、光学ヘッドの組立調整時に、対物レンズ6へ入
射前の記録用光ビームの光軸と再生用光ビームの光軸と
の間に相対的な角度差を与えることによって調整する。
レーザ1からの記録用光ビームの光スポット23と発光
ダイオード8からの再生用光ビームスポット24との位
置関係を示す図である。光カード7上には、その長手方
向に複数のガイドトラック21が互いに平行に形成され
ており、これらガイドトラック21の間に情報トラック
20が形成されている。光カード7と光ビームスポット
23、24とはトラックの延在方向に平行な矢印aある
いはbに示す方向に相対的に移動するように構成されて
いる。記録すべき情報によって変調されたパルスが半導
体レーザ1に与えられて、このパルスに応じて半導体レ
ーザ1が発光する。光カード7の上にはピット22が次
々に生成され、図5に示すように情報トラック20の上
にピット列として情報が記録されていく。再生用光ビー
ムスポット24と記録用光ビームスポット23との相対
距離は、光学ヘッドの組立調整時に、対物レンズ6へ入
射前の記録用光ビームの光軸と再生用光ビームの光軸と
の間に相対的な角度差を与えることによって調整する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】発光ダイオード8から発せられた情報再生
用の光ビームは、光カード7上のガイドトラック21と
ピット22との有無によって光量変調をかけられた状態
となり光カード7上で正反射される。この反射光は、対
物レンズ6を逆方向に通過して、ほぼ平行光となって偏
光ビームスプリッタ5に導かれる(図4参照)。この平
行光は、光カード7上で正反射されているため、ほぼP
偏光を保持しており、ほとんどの成分が偏光ビームスプ
リッタ5を通過して反射ミラー14に導かれる。さらに
この平行光は反射ミラー14で反射された後、集光レン
ズ15で集光され、更にハーフミラー16で分割され
て、信号再生用及びトラッキング用光検出器17及びフ
ォーカス用光検出器18にそれぞれ入射する。上述のと
おり、再生用光ビームは、対物レンズ6に対して光軸か
ら偏心した位置に入射して、いわゆる軸はずし方式でフ
ォーカスエラーの検出が行われる。フォーカス用光検出
器18には例えば2分割の受光素子を配設してフォーカ
スずれによる再生用光ビームスポット24の像の移動を
検出するように構成している。
用の光ビームは、光カード7上のガイドトラック21と
ピット22との有無によって光量変調をかけられた状態
となり光カード7上で正反射される。この反射光は、対
物レンズ6を逆方向に通過して、ほぼ平行光となって偏
光ビームスプリッタ5に導かれる(図4参照)。この平
行光は、光カード7上で正反射されているため、ほぼP
偏光を保持しており、ほとんどの成分が偏光ビームスプ
リッタ5を通過して反射ミラー14に導かれる。さらに
この平行光は反射ミラー14で反射された後、集光レン
ズ15で集光され、更にハーフミラー16で分割され
て、信号再生用及びトラッキング用光検出器17及びフ
ォーカス用光検出器18にそれぞれ入射する。上述のと
おり、再生用光ビームは、対物レンズ6に対して光軸か
ら偏心した位置に入射して、いわゆる軸はずし方式でフ
ォーカスエラーの検出が行われる。フォーカス用光検出
器18には例えば2分割の受光素子を配設してフォーカ
スずれによる再生用光ビームスポット24の像の移動を
検出するように構成している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】図6は、信号再生用及びトラッキング用光
検出器17上に投影された記録用光ビームスポットの像
23a及び再生用光ビームスポットの像24aを示す図
である。光検出器17上には、信号再生用の受光素子3
2、33及びトラッキング用受光素子30、31が配設
されており、この図では、再生用光ビームスポットが拡
大投影された像24aは、トラックずれフォーカスずれ
のない状態で、これらの受光素子上の適正な位置に結像
している。トラッキング用受光素子30、31では、ト
ラックずれによって生じるトラックガイドの像の位置変
化を受光量の変化として検出して、トラッキングエラー
信号を生成する。また、、信号再生時には、信号再生用
受光素子32、33により、トラック2本分についての
ピットの有無を検出して、再生信号を出力する。
検出器17上に投影された記録用光ビームスポットの像
23a及び再生用光ビームスポットの像24aを示す図
である。光検出器17上には、信号再生用の受光素子3
2、33及びトラッキング用受光素子30、31が配設
されており、この図では、再生用光ビームスポットが拡
大投影された像24aは、トラックずれフォーカスずれ
のない状態で、これらの受光素子上の適正な位置に結像
している。トラッキング用受光素子30、31では、ト
ラックずれによって生じるトラックガイドの像の位置変
化を受光量の変化として検出して、トラッキングエラー
信号を生成する。また、、信号再生時には、信号再生用
受光素子32、33により、トラック2本分についての
ピットの有無を検出して、再生信号を出力する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】情報記録用の光源である半導体レーザ1で
発生した光ビームを用いて、上述の従来の装置と同様に
光カード7上にピットを生成し、情報の記録が行われ
る。一方、上記半導体レーザ1とは別個に、情報再生用
の光源として設けた半導体レーザ40から発せられた光
ビームはコリメートレンズ9を通過してほぼ楕円形の平
行ビームとなり、整形プリズム41で楕円の短軸方向成
分のみが拡大されてほぼ円形に整形される。この円形ビ
ームは更に、円形の絞り42によって記録媒体上でスポ
ットサイズが所定の大きさになるようにビーム径が絞ら
れて、平凹シリンドリカルレンズ43に入射する。この
光ビームは平凹シリンドリカルレンズ43によって光軸
に対して垂直面内の一方向のみが屈折作用を受け、この
方向に僅かに発散するビームとなる。更に回折格子44
で0次回折光及び2本の1次回折光に分割される。この
時、シリンドリカルレンズ43と回折格子44とは、シ
リンドリカルレンズ43による光ビームの発散方向と、
回折格子44による回折方向とがほぼ直交するような位
置に配設する。回折格子44によって分割された3本の
光ビームは、半導体レーザの性質によりほぼP偏光成分
からなっているため、ほとんどの成分が偏光ビームスプ
リッタ5を透過して、対物レンズ6に対して光軸から偏
心した位置に入射する。これらの3本のビームは、対物
レンズ6によって集光され、3つのスポットとなって光
カード7上に形成される。もともと光ビームがシリンド
リカルレンズ43によって発散されているため、光カー
ド7上に形成されるそれぞれの光ビームスポットも発散
方向に拡大されて形成されることとなる。
発生した光ビームを用いて、上述の従来の装置と同様に
光カード7上にピットを生成し、情報の記録が行われ
る。一方、上記半導体レーザ1とは別個に、情報再生用
の光源として設けた半導体レーザ40から発せられた光
ビームはコリメートレンズ9を通過してほぼ楕円形の平
行ビームとなり、整形プリズム41で楕円の短軸方向成
分のみが拡大されてほぼ円形に整形される。この円形ビ
ームは更に、円形の絞り42によって記録媒体上でスポ
ットサイズが所定の大きさになるようにビーム径が絞ら
れて、平凹シリンドリカルレンズ43に入射する。この
光ビームは平凹シリンドリカルレンズ43によって光軸
に対して垂直面内の一方向のみが屈折作用を受け、この
方向に僅かに発散するビームとなる。更に回折格子44
で0次回折光及び2本の1次回折光に分割される。この
時、シリンドリカルレンズ43と回折格子44とは、シ
リンドリカルレンズ43による光ビームの発散方向と、
回折格子44による回折方向とがほぼ直交するような位
置に配設する。回折格子44によって分割された3本の
光ビームは、半導体レーザの性質によりほぼP偏光成分
からなっているため、ほとんどの成分が偏光ビームスプ
リッタ5を透過して、対物レンズ6に対して光軸から偏
心した位置に入射する。これらの3本のビームは、対物
レンズ6によって集光され、3つのスポットとなって光
カード7上に形成される。もともと光ビームがシリンド
リカルレンズ43によって発散されているため、光カー
ド7上に形成されるそれぞれの光ビームスポットも発散
方向に拡大されて形成されることとなる。
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体レーザからなり情報記録用光ビー
ムを発生する第1の光源と、情報再生用光ビームを発生
する第2の光源とを具える2光源方式光学的情報記録再
生装置において、前記第2の光源を半導体レーザで構成
するとともに、前記第2の光源と光記録媒体との間の情
報再生用光ビームの光路上に回折格子を設け、前記光記
録媒体上に前記情報記録用光ビームによって形成される
光スポットの前記光記録媒体と前記記録用光ビームの相
対的な移動方向における前後の領域を、前記情報再生用
光ビームの0次回折光と1次回折光とによって照明する
ことを特徴とする2光源方式光学的情報記録再生装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26075591A JPH05101386A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 2光源方式光学的情報記録再生装置 |
US08/273,140 US5475665A (en) | 1991-10-08 | 1994-07-14 | Optical information writing and reading apparatus having two light sources |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26075591A JPH05101386A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 2光源方式光学的情報記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05101386A true JPH05101386A (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=17352283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26075591A Pending JPH05101386A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 2光源方式光学的情報記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05101386A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0731455A2 (en) * | 1995-03-06 | 1996-09-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical information recording and reproducing apparatus and method |
CN112955306A (zh) * | 2018-07-31 | 2021-06-11 | 普瑞利思生物制品公司 | 三维打印的方法和系统 |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP26075591A patent/JPH05101386A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0731455A2 (en) * | 1995-03-06 | 1996-09-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical information recording and reproducing apparatus and method |
CN112955306A (zh) * | 2018-07-31 | 2021-06-11 | 普瑞利思生物制品公司 | 三维打印的方法和系统 |
CN112955306B (zh) * | 2018-07-31 | 2023-12-22 | 普瑞利思生物制品公司 | 三维打印的方法和系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000418 |