JPH0668007B2 - 注型用樹脂組成物 - Google Patents

注型用樹脂組成物

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JPH0668007B2
JPH0668007B2 JP62034279A JP3427987A JPH0668007B2 JP H0668007 B2 JPH0668007 B2 JP H0668007B2 JP 62034279 A JP62034279 A JP 62034279A JP 3427987 A JP3427987 A JP 3427987A JP H0668007 B2 JPH0668007 B2 JP H0668007B2
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尚彦 坂下
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Daiso Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、成型性,耐熱性,機械的特性に優れ、成型に
際してクラックの発生のないジアリルフタレート系注型
用液状樹脂組成物に関する。
(従来技術) ジアリルフタレート系樹脂は、耐熱性,寸法安定性,機
械的特性に優れた樹脂として知られ、成型材料用マトリ
ックスとして広く用いられている。しかしながら、これ
を注型用材料として用いる場合、液状成分としてモノマ
ー成分を添加する必要があるが、酸化に際してはこのモ
ノマー成分の架橋収縮に起因して成型物の表面にクラッ
クが発生するという問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) 従来注型用材料におけるクラック発生を抑制する手段と
しては、各種方法が行われた。例えば、成型に際して極
めて緩慢に硬化させる方法あるいは熱可塑性ゴム状ポリ
マーをブレンドする方法、または無機質充填剤を主成分
としてジアリルフタレート系樹脂をバインダーとして数
パーセント以下用いる方法などである。しかしながら、
上記のごとき従来法ではクラックの発生を皆無にするこ
とはできず、しかも著しく生産性を低下せしめたり、ジ
アリルフタレート系樹脂の本来有する特性を十分に発揮
させることができないという問題が生じた。
(問題を解決するための手段) 本発明者らは、ジアリルフタレート系樹脂本来の特性を
損うことなく、クラックの発生のないジアリルフタレー
ト系注型用樹脂組成物を得るべく鋭意検討した結果、モ
ノマー成分としてジアリルフタレートを用い、特定量の
エポキシ樹脂及び無機質充填剤を配合した組成物が上記
要求を満足する組成物であることを見出したものであ
る。
すなわち、本発明は、(イ)ジアリルフタレート系樹脂
10〜70重量%及び(ロ)ジアリルフタレートモノマー90
〜30重量%からなる樹脂成分100重量部に対して、
(ハ)分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するエ
ポキシ樹脂5〜60重量部及び(ニ)粒径10μ以下のアル
ミナ300〜700重量部を配合したことを特徴とする注型用
樹脂組成物である。
本発明に用いられる(イ)成分のジアリルフタレート系
樹脂とは、既に知られているオルソ,イソはテレ−ジア
リルフタレートプレポリマーの単独またはこれらの混合
物あるいはこれらを変性したプレポリマー等を含めたジ
アリルフタレート系プレポリマーを総称していう。変性
プレポリマーとしては、テレフタル酸ジアリルエステル
と下記一般式(I)で表わされるベンジル位に少なくと
も1個の水素原子を有する芳香族炭化水素とから導かれ
た共重合体がある。
(但し、(I)式において、R及びRは、それぞれ
水素原子,低級アルキル基より選ばれた基であり、nは
1〜3の整数である) 上記(I)式の芳香族炭化水素の具体例としては、トル
エン,エチルエンゼン,n−プロピルベンゼン,イソプ
ロピルベンゼン,n−ブチルベンゼン,ジソブチルベン
ゼン,sec−ブチルベンゼン,n−アミルベンゼン,sec
−アミルベンゼン,イソアミルベンゼン,o−,m−又
はp−キシレン,1,2,1,3−又は1,4−ジエチルベンゼ
ン,1,2−,1,3−又は1,4−ジプロピルベンゼン,ジイ
ソプロピルベンゼン,p−シメン,1,2−,1,3−又は1,
4−ジブチルベンゼン,1,2−,1,3−又は1,4−ジイソア
ミルベンゼン,1,2,3−トリメチルベンゼン,プソイド
クメンなどが挙げられ、特にo−,m−又はp−キシレ
ンあるいはこれらの混合物が好ましい。
上記共重合体は、テレフタル酸ジアリルエステルと上記
(I)式の芳香族炭化水素とを有機過酸化物,アゾ化合
物の存在下で重合して得られるもので、該芳香炭化水素
単位1個あたりテレフタル酸ジアリルエステル単位3〜
11個の割合で重合した重量平均分子量(w)70,000〜
200,000の共重合体が本発明において好ましく用いられ
る。該共重合体及びその製法については本出願人の出願
に係る特開昭59−80409号公報に詳細に記載して
いる。
本発明に用いられる(ロ)成分のジアリルフタレートモ
ノマーとしては、オルソ,イソ又はテレ−ジアリルフタ
レートの単独またはこれらの混合物がある。
本発明組成物に配合される(ハ)成分のエポキシ樹脂と
しては、分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有する
公知のビスフェノールタイプ,ノボラックタイプ,樹脂
族タイプのエポキシ樹脂でよく、市販品としては、ビス
フェノールタイプの「DER332」(ダウケミカル社
製)、「エピコート828」(シエル化学社製)、「GY2
55」(チバガイギー社製)、ノボラックタイプの「DE
N431」(ダウケミカル社製)、樹脂族タイプの「CY1
79」(チバガイギ−社製)が挙げられる。これらは単独
として用いてもよく、混合物として用いてもよい。
本発明組成物に配合されるアルミナとしては、成型物へ
の補強性、即ち強度の面から粒径10μ以下のものが使用
される。
本発明組成物の各成分割合は、(イ)成分10〜70重量
%、好ましくは20〜50重量%と(ロ)成分90〜30重量
%、好ましくは80%〜50重量%とを100重量%とした樹
脂100重量部に対して(ハ)成分5〜60重量部、好まし
くは10〜40重量部、(ニ)成分300〜700重量部である。
上記(ロ)成分のジアリルフタレートモノマーの量が30
重量%より少ないと組成物自体の粘度が高くなり脱泡が
困難になると共に加工性も悪化する。一方ジアリルフタ
レートモノマー量が90重量%を超えると、(ハ)及び
(ニ)成分の添加にかかわらず成型の際硬化収縮による
クラックの発生をみるようになる。また(ハ)成分のエ
ポキシ樹脂は、成型時のクラック発生を抑制するために
非常に有効であるが、上記配合量が、5重量部より少な
いとクラック発生抑制効果が小さく有効な添加効果が得
られない。一方配合量が60重量部を超えると成型物の耐
熱性が低下する。(ニ)成分の無機質充填剤は、成型物
の機械的物性の向上と成型時のクラック発生抑制に有効
であるが、配合量が300重量部より少ないとその効果が
十分に得られず、また配合量が700重量部を超えると組
成物の粘度が上昇し脱泡が困難になって加工性を低下せ
しめる。
本発明組成物には、(イ),(ロ)及び(ハ)成分の硬
化剤が添加される。(イ),(ロ)成分の硬化剤は知ら
れており、通常有機過酸化物が用いられる。例えば過酸
化ベンゾイル,ターシャリーブチルパーオキシベンゾエ
ート,ジクミルパーオキシド等があり、単独でまた併用
して用いられる。使用量は(イ),(ロ)成分の合計量
100重量部に対して2〜8重量部の範囲が適当であり、
これより少ないと架橋密度が小さく十分な耐熱性が得ら
れないし、また上記量より多いと架橋密度が大きくなり
すぎて耐衝撃性の低下を招くので好ましくない。(ハ)
成分の硬化剤は、エポキシ樹脂用として通常知られてい
るものの中から選択して使用される。例えば酸無水物
系,アミン系,ルイス酸とアミンの錯化合物,金属塩及
び金属キレート等を挙げることができる。これらの中か
ら酸無水物系硬化剤が組成物の粘度安定性,硬化所要時
間の観点から特に好ましい。
これら硬化剤の具体例としては、酸無水物として、メチ
ルテトラヒドロフタル酸無水物,メチルヘキサヒドロフ
タル酸無水物,メチルエンドメチレンテトラヒドロフタ
ル酸無水物などの環状のものが挙げられ、アミン系とし
ては、メタフェニレンジアミン,キシリレンジアミン,
ジエチルトリアミン等、ルイス酸としては、三フッ化ホ
ウ素,三塩化ホウ素,三フッ化リン、五フッ化砒素等、
金属塩及び金属キレートとしては、トリクレジルボレー
ト,トリエタノールアミンチタネート,コバルトアセチ
ルアセトネート,オチル酸亜鉛,オクチル酸錫等が挙げ
られる。これら硬化剤は必要に応じて混合して用いても
よい。使用量は一般に行われる如くエポキシ樹脂中のエ
ポキシ基と化学当量の添加量でよく、通常エポキシ樹脂
100重量部に対して20〜150重量部の範囲である。
本発明組成物には、上記成分の他当該技術分野において
通常使用されている各種配合剤を添加することができ
る。このような配合剤としては、例えば硬化促進剤,顔
料,カップリング剤,充填剤,補強剤,滑剤などが挙げ
られる。
本発明組成物の混合方法には特に制約はなく、各種混合
機、例えば三本ロールミル,擂潰機,ホモミキサー等を
用いて行うことができる。本発明組成物は注型用として
粘度5,000〜50,000cp(30℃)に調製されるのがよい。
本発明組成物の成型は、上記混合した組成物を脱泡後、
注型及び加熱によって所望の形状の硬化物を得ることが
できる。加熱温度及び時間は、(イ),(ロ)の硬化剤
及び(ハ)の硬化剤の種類によって異なるが、通常100
〜200℃で1〜300分間の範囲が適当である。
(実施例) 実施例1〜6比較例1〜6 第1表に示される各組成物を擂潰機で混合し、脱泡後金
型に注型して150℃で2時間加熱硬化せしめ、第1表に
示されるようなJISK6911に基く各試験片を作製し物
性を測定した。なお、第1表におけるクラックの発生有
無が成型後の試験片の表面を観察して評価した。
なお、実施例3において用いたジアリルフタレート系プ
レポリマーとは、特開昭59−80409号公報記載の
方法により製造された、テレフタル酸ジアリルエステル
とキシレン(オルソ,イソ及びパラ化合物の混合物)と
の共重合体であり、下記のような特性を有するプレポリ
マーである。
共重合体(キシレン単位、1個あたりのテレフタル酸ジ アリルエステル単位の数) 3.5 ウイス法によるヨウ素価 53 真比重(25℃) 1.225 GPC法によるw 118,000 軟化範囲(℃) 80〜89 溶液粘度(50wt%メチルエチルケトン溶液、30℃ (cp)) 162 比較例1は、エポキシ樹脂の配合量が本発明の範囲未満
の例であり、このものはクラックの発生が著しく、表面
美麗な成型物が得られなかった。比較例2は、エポキシ
樹脂の配合量が本発明の範囲を超える例であり、得られ
た成型物は熱変形温度が著しく低下していた。比較例3
及び比較例4は、ジアリルフタレート系樹脂とジアリル
フタレートモノマーの配合量が本発明の範囲外の例であ
り、比較例3は成型時のクラックの発生が著しかった。
また比較例4は組成物が高粘性のため脱泡できず成型を
行わなかった。比較例5は、無機質充填剤の配合量が本
発明の範囲未満の例であり、このものはクラックの発生
が著しく、表面美麗な成型物が得られなかった。比較例
6は、無機質充填剤の配合量が多い例であり、組成物が
高粘度のため脱泡が不可能であった。
(発明の効果) 本発明組成物は、成型に際してはクラックの発生が全く
なく、しかも得られた成型物は耐熱性や機械的特性等に
おいてジアリルフタレート系成型物本来の優れた諸物性
を兼ね備えている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 31/08 LHN 6904−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)ジアリルフタレート系樹脂 10〜70重量% (ロ)ジアリルフタレートモノマー 90〜30重量% 上記(イ),(ロ)100重量部に対して (ハ)分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するエ ポキシ樹脂 5〜60重量部 (ニ)粒径10μ以下のアルミナ 300〜700重量部 を配合したことを特徴とする注型用樹脂組成物。
JP62034279A 1987-02-16 1987-02-16 注型用樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0668007B2 (ja)

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JPS63199707A JPS63199707A (ja) 1988-08-18
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Families Citing this family (1)

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JPS5980409A (ja) * 1982-10-30 1984-05-09 Osaka Soda Co Ltd テレフタル酸ジアリルエステル共重合体及びその製法
JPS59219364A (ja) * 1983-05-30 1984-12-10 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化プラスチツク中間素材

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
阿部嘉長、須藤真編「新版・プラスチック配合剤−基礎と応用」大成社(昭59−1−30)P.109,122−123

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