JPH0667876U - トロコロイド式ギヤポンプ - Google Patents

トロコロイド式ギヤポンプ

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JPH0667876U
JPH0667876U JP617093U JP617093U JPH0667876U JP H0667876 U JPH0667876 U JP H0667876U JP 617093 U JP617093 U JP 617093U JP 617093 U JP617093 U JP 617093U JP H0667876 U JPH0667876 U JP H0667876U
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inclined surface
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rotor
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和義 弓削
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビテーションの防止性能の向上。 【構成】 吸入ポート5aの傾斜面5cのさらに下流側
に、インナロータの外歯の1/2ピッチ以上の長さL1
で、インナロータ1/5以下の深さH1 の浅溝5dを、
傾斜面5cに連続して形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の自動変速機等に用いられるトロコロイド式ギヤポンプに関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トロコロイド式ギヤポンプとしては、例えば、実開昭63−182号公 報に記載のものが知られている。この従来のトロコロイド式ギヤポンプは、周知 のように、インナロータ,アウタロータ,駆動軸,ハウジングおよびカバーを有 し、ハウジングあるいはカバーに吸入ポートおよび吐出ポートが形成された構造 となっている。そして、図4に示すように、吸入ポート01の下流端部には、底 面の深さが連続的に浅くなる傾斜面02が形成され、これにより、キャビテーシ ョンを防止するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術にあっては、傾斜面02において、図3の矢印 aで示すような垂直方向の成分を持つ油の流れが生じるもので、この流れが、ロ ータの高回転時に、剥離および剪断を起こして渦が発生し、渦中心の負圧により エアを析出し、このエアを上死点閉じ込み部または吐出ポート内でつぶすことに なり、その際に衝撃振動、いわゆるキャビテーションが発生するもので、キャビ テーションを確実に防止することができなかった。
【0004】 本考案は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、キャビテーション の防止性能の向上を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案では、吸入ポートの下流端部の傾斜面のさらに下流に傾斜面に 連続して浅溝を形成して上述の目的を達成することとした。
【0006】 すなわち、本考案では、外歯を有したインナロータと、このインナロータの外 歯に内歯を噛み合わせたアウタロータと、これらロータを駆動する駆動軸と、両 ロータを収納して保持するハウジングおよびカバーと、これらハウジングとカバ ーの両方あるいはいずれか一方に形成された吸入ポートおよび吐出ポートと、前 記吸入ポートのロータ回転方向の端部である下流端部に、底面の深さがその下流 端に近付くにつれて連続的に浅くなる傾斜面が形成されたトロコロイド式ギヤポ ンプにおいて、前記吸入ポートの前記傾斜面の下流側に、インナロータの外歯の 1/2ピッチ以上の長さの浅溝を傾斜面に連続して形成した。
【0007】 なお、前記浅溝の深さは、インナロータ厚さの1/5以下であることが好まし い。
【0008】
【作用】
インナ・アウタ両ロータが回転して両ロータの間に吸入ポートから作動油を吸 引する時には、吸入ポートの下流端部において、傾斜面に沿った流れに含まれる 垂直方向成分は、さらに、その下流に形成された浅溝により垂直方向成分が十分 に緩和される。したがって、吸入ポートの下流端部において、垂直方向成分によ る流れの剥離および剪断による渦は殆ど生じることがなくなり、キャビテーショ ンの発生が確実に防止される。
【0009】 なお、上記浅溝の長さを、インナロータの外歯の1/2ピッチ以上の長さとす ることにより、上記緩和作用を確実に得ることができ、さらに、浅溝の深さを、 インナロータの1/5以下の深さとすれば、より確実に緩和作用が得られる。
【0010】
【実施例】
本考案実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 図2は、本考案の実施例のトロコロイド式ギヤポンプの全体の概略を示す図で あって、1は外歯1aを有したインナロータ,2はインナロータ1の外歯1aに 内歯2aを噛み合わせたアウタロータ,3はインナロータ1を駆動する駆動軸で ある。また、両ロータ1,2は、ハウジング4とカバー5(図1参照)との間に 収納されて保持されている。そして、カバー5には、吸入ポート5aおよび吐出 ポート5bが形成されている。なお、以上の構成は、従来公報などで周知である ので詳細な説明を省略する。
【0012】 図1は、前記カバー5およびハウジング4の要部を示す断面図であり、前記吸 入ポート5aのロータ回転方向Aの端部である下流端部に、底面の深さがその下 流端に近付くにつれて連続的に浅くなる傾斜面5cが形成されている。そして、 本実施例では、前記傾斜面5cのさらに下流側に、長さL1 で深さH1 で一定の 浅溝5dが、傾斜面5cに連続して形成されている。
【0013】 したがって、本実施例では、両ロータ1,2が回転して吸入ポート5aから作 動油が吸引された場合に、矢印Bで示す傾斜面5cに沿った流れに含まれる垂直 方向成分は、浅溝5dにより十分に緩和された後、矢印Cで示すロータ間の高速 の流れに入っていくので、吸入ポート5aの下流端部において、流れの剥離およ び剪断による渦は殆ど生じることがなくなり、キャビテーションの発生が確実に 防止される。よって、キャビテーションを原因とした騒音,浸食,油圧振動を防 止できる。
【0014】 なお、浅溝5dの長さL1 および深さH1 は、出願人による実験結果である図 3に示すように、長さL1 が、インナロータ1の外歯1aの1/2ピッチ以上で 、深さH1 が、両ロータ1,2の厚さの1/5以下であれば、上記キャビテーシ ョンの発生防止効果が極めて効果的に得られることがわかっている。
【0015】 以上、実施例について説明してきたが具体的な構成はこの実施例に限られるも のではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本考案に含 まれる。
【0016】
【考案の効果】
以上説明してきたように本考案のトロコロイド式ギヤポンプでは、吸入ポート の下流端部の傾斜面のさらに下流に傾斜面に連続してインナロータの外歯の1/ 2ピッチ以上の長さの浅溝を形成したため、吸入ポートからの流れの内でロータ 間の流れに対して垂直方向成分の流れが、垂直方向成分を十分に緩和してからロ ータ間の流れと合流することになり、流れの剥離および剪断による渦の発生を防 止して、キャビテーションの発生を確実に防止できるという効果が得られる。
【0017】 また、浅溝を、請求項2のように、インナロータの厚さの1/5以下の深さに することにより、上記垂直成分の緩和作用が確実に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例のトロコロイド式ギヤポンプの要
部を示す断面図である。
【図2】実施例ポンプの概略を示す説明図である。
【図3】本考案実施例の効果を示す実験結果である。
【図4】従来技術の問題点を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 インナロータ 2 アウタロータ 3 駆動軸 4 ハウジング 5 カバー 5a 吸入ポート 5b 吐出ポート 5c 傾斜面 5d 浅溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外歯を有したインナロータと、このイン
    ナロータの外歯に内歯を噛み合わせたアウタロータと、
    これらロータを駆動する駆動軸と、両ロータを収納して
    保持するハウジングおよびカバーと、これらハウジング
    とカバーの両方あるいはいずれか一方に形成された吸入
    ポートおよび吐出ポートと、前記吸入ポートのロータ回
    転方向の端部である下流端部に、底面の深さがその下流
    端に近付くにつれて連続的に浅くなる傾斜面が形成され
    たトロコロイド式ギヤポンプにおいて、 前記吸入ポートの前記傾斜面の下流側に、インナロータ
    の外歯の1/2ピッチ以上の長さの浅溝を傾斜面に連続
    して形成したことを特徴とするトロコロイド式ギヤポン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記浅溝の深さがインナロータ厚さの1
    /5以下であることを特徴とする請求項1記載のトロコ
    ロイド式ギヤポンプ。
JP1993006170U 1993-02-23 1993-02-23 トロコロイド式ギヤポンプ Expired - Lifetime JP2588113Y2 (ja)

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JP1993006170U JP2588113Y2 (ja) 1993-02-23 1993-02-23 トロコロイド式ギヤポンプ

Publications (2)

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JPH0667876U true JPH0667876U (ja) 1994-09-22
JP2588113Y2 JP2588113Y2 (ja) 1999-01-06

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6896500B2 (en) 2001-12-03 2005-05-24 Aisin Aw Co., Ltd. Gear pump

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6896500B2 (en) 2001-12-03 2005-05-24 Aisin Aw Co., Ltd. Gear pump
DE10296838B4 (de) * 2001-12-03 2016-02-04 Aisin Aw Co., Ltd. Zahnradpumpe

Also Published As

Publication number Publication date
JP2588113Y2 (ja) 1999-01-06

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