JPH0667406B2 - 細胞活性器 - Google Patents

細胞活性器

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JPH0667406B2
JPH0667406B2 JP61261510A JP26151086A JPH0667406B2 JP H0667406 B2 JPH0667406 B2 JP H0667406B2 JP 61261510 A JP61261510 A JP 61261510A JP 26151086 A JP26151086 A JP 26151086A JP H0667406 B2 JPH0667406 B2 JP H0667406B2
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cell
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清 福井
利明 増田
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株式会社ニツシヨ−
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、高分子半透膜を介して、被活性化物質を含有
する体液と生理活性物質産生細胞の層とを接触させ、生
理活性物質産生細胞から産生されて高分子半透膜を透過
した生理活性物質により、被活性化物質を活性化させ、
癌治療や免疫不全の治療等に適用される、たとえばリン
フオカイン活性化キラー細胞などの活性化細胞を製造す
るために使用される細胞活性器に関する。
〈従来の技術〉 従来、癌治療には、薬剤による化学療法、放射線などの
電磁波や熱などによる理学療法が実用されている。しか
しながら、これらの治療法による治療効果は十分なもの
ではなく、化学療法の場合には副作用による悪影響もあ
って問題であった。
また、近年、インターフェロンやインターロイキンなど
の生理活性物質を直接投与して癌治療を行う、いわゆる
免疫療法が実用化されつつあるが、効能が一時的であ
り、治療効果も未だ十分なものとは言えない。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、十分な治療
効果が期待でき、かつ副作用などを生じない、癌や免疫
不全などの治療用活性化細胞を製造するための細胞活性
器を提供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、上記の問題を解決すべく鋭意検討の結
果、生体内から採取した被活性化細胞を含有する体液、
たとえばリンパ液などと、たとえばリンフオカイン産生
細胞などの生理活性物質産生細胞の層とを接触させるこ
とにより、癌治療等に適用できるリンフオカイン活性化
キラー細胞などの活性化細胞を製造できることを見出
し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、細胞半透過性かつ生理活性物質透過
性の多数の高分子半透膜と、該半透膜をその両端部で支
持固定する膜支持体、および該膜支持体で固定された半
透膜を収容する外殻とから構成され、前記高分子半透膜
がリンパ液の流通路に形成されるとともに、該体液流通
路の外壁に接して、リンパ球を活性化する生理活性物質
産生細胞の層が形成されたことを特徴とする細胞活性器
に関する。
〈作用〉 本発明の細胞活性器は、細胞半透過性かつ生理活性物質
透過性の高分子半透膜によって、リンパ液の流通路と、
その外側に形成された生理活性物質産生細胞の層とに区
画されているので、体液流通路を流通するリンパ液は、
流通路を形成する半透膜を透過した生理活性物質によっ
て活性化されることができ、一方生理活性物質産生細胞
は、同様に半透膜を透過したリンパ液の液成分によって
酸素や養分を獲得することができる。
また体液流通路の内外の細胞はお互いに流通路を形成す
る半透膜を透過することができないので、体液流通路側
に生理活性物質産生細胞などの異物の混入を防ぐことが
できる。
〈実施例〉 次に図面に基づいて本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る細胞活性器を示す要部
断面正面図、第2図は他の実施例に係る細胞活性器を示
す要部断面正面図であり、第3図は第1図における要部
断面の一部拡大図である。
第1図は中空糸型高分子半透膜からなる細胞活性器を示
すもので、細胞活性器は、細胞不透過性かつ生理活性物
質透過性の高分子半透膜としての多数の中空糸膜(1)
と、これらの中空糸膜(1)をその両端部で支持固定す
る膜支持体(2)、およびこの膜支持体(2)で固定さ
れた中空糸膜(1)を収容する外殻(3)とから構成さ
れており、中空糸膜(1)によって内側のリンパ液の流
通路(4)と、外側の、中空糸膜(1)の外壁と膜支持
体(2)および外殻(3)とから構成される生理活性物
質産生細胞の培養空間(5)とに区画されており、この
細胞培養空間(5)には中空糸膜(1)の外壁に接して
生理活性物質産生細胞の層(図示せず)が形成されてい
る。
(6)はリンパ液の流入する体液流入口、(7)は体液
流出口、(8)は生理活性物質産生細胞を注入するため
の細胞注入口、(9)は流入したリンパ液を体液流通路
(4)に分散するための体液分散室である。
細胞活性器の使用に際しては、たとえば癌の治療に適用
される活性化細胞を製造する場合には、あらかじめ癌患
者から採取した白血球にインターロイキン2を加えてな
るリンフオカイン産生細胞を、細胞注入口(8)から細
胞培養空間(5)に注入し、高分子半透膜としての中空
糸膜(1)の外面に付着させ、たとえば血清培地などを
用いて凡そ3週間細胞培養を行い、リンフオカイン産生
細胞の層を形成しておき、次いで体液流入口(6)か
ら、生体から注出されたリンパ液を注入させて体液流通
路(4)を充填させる。リンパ液が体液流通路(4)内
を流通する間に、リンパ液中のリンパ球が活性化されて
活性化リンパ球となる。この活性化リンパ球を含有する
リンパ液は、体液流出口から取り出して癌患者の腫瘍部
および/または静脈に注入することができる。
次に第2図についてであるが、第2図はチューブ状平膜
型高分子半透膜からなる細胞活性器を示すもので、第1
図の細胞活性器との違いは、体液流通路(4)を形成す
る高分子半透膜がチューブ状平膜(1′)である点であ
り、他は全く第1図の場合と同様である。
次に本細胞活性器の個々の構成要素について詳述する。
まず高分子半透膜についてであるが、その形状は中空糸
膜でも平膜(チューブ状平膜を含む)でもよく、体液流
通路(4)に形成されている。
半透膜の材質としては再生セルロース、けん化セルロー
スなどのセルロース膜や、酢酸セルロースやアミノ化セ
ルロースなどの半合成膜、ポリアクリロニトリルや、ポ
リアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリメタクリレート、ポリスルホン、ポリカーボ
ネートなどの合成膜が使用される。膜の最大孔径は0.01
〜1μmであり好ましくは0.05〜0.5μmである。最大
膜孔径が0.01μm以下の場合には、リンフオカインなど
の生理活性物質の透過性が不十分であり、1μm以上の
場合には、細胞または細胞片が膜を透過する可能性があ
るからである。高分子半透膜の本数は特に限定されない
が、中空糸膜の場合には一般に500〜5,000本である。
膜支持体(2)については、半透膜が中空糸膜である場
合と平膜である場合とで異る。半透膜が中空糸膜の場合
には、一般にポリウレタン樹脂やエポキシ樹脂、シリコ
ーン樹脂などが使用され、いわゆるポッティングという
手法で中空糸が固着される。一方半透膜が平膜の場合に
は、中空糸の場合と同様、両端部はポリウレタン樹脂や
エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などでポッティングされ
固着されるが、さらに平膜の外部に、ポリエチレンやポ
リプロピレンなどのプラスチックメッシュ等が配置され
支持される。
外殻(3)については、一般にポリエチレンやポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリメタクリレート、ポリカーボネートなどの合成
樹脂またはガラス、セラミック、金属などを用いて成形
される。
生理活性物質産生細胞については、抗原刺激T細胞やイ
ンターロイキン2刺激T細胞、抗原刺激マクロファージ
などがあげられ、これらから産生される生理活性物質と
しては、γ−インターフェロンや、T細胞代替因子(TR
F)、B細胞増殖因子(BCGF)、インターロイキン1、
インターロイキン2、インターロイキン3などがある。
以上本発明の細胞活性器について説明したが、本発明は
このような例に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々の変更例を採用することができる。
〈発明の効果〉 以上説明してきたことから明らかなように、本発明の細
胞活性器を使用することにより次のような利点を得るこ
とができる。
(1) 細胞活性器内であらかじめ細胞培養した生理活
性物質産生細胞層を使用するので、取り扱い容易であ
り、また外部からの汚染を防ぐことができる。
(2) 患者自らの細胞を使用できるので、治療効果が
期待できる。
(3) 生体と直結して活性化細胞を製造でき、また活
性化細胞を生体と直結して注入・返還することができ
る。
(4) 高分子半透膜を介しているので、活性化細胞液
中への異物の混入を防ぐことができる。
(5) 高分子半透膜を介しているので、他の患者由来
の生理活性物質産生細胞の層を使用しても有効であり、
異型による副作用を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の要部断面正面図、第2図は他
の実施例の要部断面正面図であり、第3図は第1図の要
部断面の一部拡大図である。 〈主な符号の説明〉 1:中空糸膜、1′:チューブ状平膜 2:膜支持体、3:外殻 4:体液流通路、5:培養空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細胞不透過性かつ生理活性物質透過性の多
    数の高分子半透膜と、該半透膜をその両端部で支持固定
    する膜支持体、および該膜支持体で固定された半透膜を
    収容する外殻とから構成され、前記高分子半透膜がリン
    パ液の流通路に形成されるとともに、該流通路の外壁に
    接して、リンパ球を活性化する生理活性物質産生細胞の
    層が形成されたことを特徴とする細胞活性器。
  2. 【請求項2】前記半透膜が中空糸膜または平膜であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の細胞活性
    器。
  3. 【請求項3】前記半透膜の最大膜孔径が0.01〜1μmで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の細胞
    活性器。
  4. 【請求項4】前記生理活性物質がリンフォカインである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の細胞活性
    器。
  5. 【請求項5】前記生理活性物質産生細胞層が、前記流通
    路の外面に付着された生理活性物質産生細胞の細胞培養
    により形成された細胞層からなることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の細胞活性器。
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