JP3026516B2 - 細胞培養器 - Google Patents
細胞培養器Info
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Description
度で培養する細胞培養器に関する。
養して、細胞代謝による有用副産物の回収、ウイルスワ
クチンの製造などに利用することが盛んに行われてきて
おり、そのための細胞培養器が種々提案されている。そ
の一例として、特開昭63−317075号公報に開示
された技術がある。この技術は、ハウジング内の細胞培
養空間に、中空糸膜を利用して培養液を供給するととも
に、ハウジング内に挿入した多孔中空管から、バブリン
グによって酸素を細胞培養空間に供給して、細胞培養の
促進を図っている。
3号公報に開示された技術がある。この技術は、培養液
供給用の中空糸膜を上下2枚のガス供給用の平膜で巻い
て、両平膜の間に細胞培養空間を形成したものである。
うには、多数の細胞に対して一様に多量の酸素を供給す
る必要がある。ところが、前者の技術では、酸素を含む
ガス(以下、単に「酸素」という)が1本の多孔中空管
から細胞培養空間内に供給されるので、酸素の供給通路
面積を充分大きくすることができない。しかも、培養液
中に酸素を、拡散ではなく吹き込みにより混入させてい
るから、酸素の溶解速度が遅い。また、酸素の供給量を
増大させるために酸素の供給速度を増すと、細胞培養空
間内の培養液が強く攪拌されるので、過敏で脆弱な細胞
の繁殖をかえって妨げる。このように、酸素の供給量に
制約を受けるから、細胞の培養効率が低い。
培養空間に酸素を供給するので、酸素は、細胞培養空間
における平膜に近い部分に沿って多量に流れる反面、平
膜から遠い部分には、少量しか流れない、つまり、酸素
が細胞培養空間に一様に供給されにくい。また、平膜で
あることから、細胞培養空間内の培養液との接触面積を
充分大きくできないので、細胞培養空間への酸素供給量
が制約される。したがって、やはり細胞の培養効率が低
い。
もので、細胞培養空間に一様に多量の酸素を供給して、
細胞培養効率を高めることを主な目的としている。
のこの発明の構成を、実施例に係る図1を用いて説明す
る。この発明に係る細胞培養器は、第1および第2の供
給口5,9と、第1および第2の排出口7,11とを有
するハウジング1内を備えている。このハウジング1内
に、選択透過性を有する多数の中空糸膜15を備えた第
1の膜集合体16と、ガス透過性を有する多数の中空糸
膜17を備えた第2の膜集合体18とを収納して、上記
第1の膜集合体16を形成する中空糸膜15の内部空間
25を、この膜集合体16の一端部16Aと他端部16
Bのそれぞれにおいて、培養液4が供給される上記第1
の供給口5と上記第1の排出口7とに連通させるととも
に、上記第2の膜集合体18を形成する中空糸膜17の
内部空間25を、この膜集合体18の一端部18Aと他
端部18Bのそれぞれにおいて、酸素8が供給される上
記第2の供給口9と上記第2の排出口11とに連通させ
ている。
6,18を形成する中空糸膜15,17の外部で、かつ
上記ハウジング1の内部に、培養対象の細胞2を収容す
る細胞培養空間30を設けている。さらに、上記第1お
よび第2の膜集合体16,18は、1本の中空糸膜1
5,17または複数本の中空糸膜の束36を横に多数並
べて、縦糸35で縦方向の相対移動不能に連結した中空
糸膜シート31,32を複数有し、第1の膜集合体16
の中空糸膜シート31と第2の膜集合体18の中空糸膜
シート32とを、1枚または複数枚ずつ交互に重合させ
ている。
から第2の膜集合体18の中空糸膜17の内部に入り、
中空糸膜17の膜壁から中空糸膜17の外部の細胞培養
空間30に供給される。このとき、第2の膜集合体18
は多数の中空糸膜17を有しているから、酸素8は、こ
れら中空糸膜17を通って、細胞培養空間30に一様に
供給されて、細胞培養を促進する。しかも、酸素8は中
空糸膜17から細胞培養空間30内の培養液4に拡散に
よって供給されるから、培養液への溶解速度が大きくな
って、大量の酸素供給が可能になる。
および酸素供給用の第2の膜集合体18はともに、1本
の中空糸膜15,17または複数本の中空糸膜の束36
を横に多数並べて、縦糸35で縦方向の相対移動不能に
連結しているから、中空糸膜15,17同士または中空
糸膜の束36同士が謬着して、細胞培養空間30への露
出面積が減少することがなくなるので、培養液4と酸素
8の両方の通路面積が充分確保される結果、培養液4お
よび酸素8が大量に細胞培養空間30に供給される。し
かも、各中空糸膜15,17の間または各中空糸膜束3
6の間の間隔が一定に保持されるので、培養液4および
酸素8が一様に細胞培養空間に供給される。
ぞれ、多数の中空糸膜を縦糸で連結してなる中空糸膜シ
ートを複数有し、第1の膜集合体の中空糸膜シートと第
2の膜集合体の中空糸膜シートとが、1枚または複数枚
ずつ交互に重合されているので、培養液と酸素は、細胞
培養空間に、偏ることなく、混在した状態で供給され
る。したがって、この面からも、一様な供給が促進され
る。
説明する。図1において、細胞培養器は、樹脂製のハウ
ジング1を有し、このハウジング1は、上下2つ割りの
本体1Aと、この本体1Aにねじ止めされて上部開口B
を閉塞するカバー1Bと、本体1Aの側部に設けられた
4つの開口Cを閉塞するキャップ1Cとからなる。
細胞導入口3が設けられている。また、4つのキャップ
1Cのそれぞれには、培養液4が供給される第1の供給
口5、培養液と細胞2からの老廃物との混合液6を排出
する第1の排出口7、酸素8が供給される第2の供給口
9、酸素と細胞2が出す代謝ガスとの混合ガス10を排
出する第2の排出口11、および老廃物12を排出する
ためのドレイン抜き13が設けられている。
有する多数の中空糸膜15を備えた第1の膜集合体16
と、ガス透過性を有する多数の中空糸膜17を備えた第
2の膜集合体18とが収納されている。上記第1の膜集
合体16は培養液4の供給用に、第2の膜集合体18は
酸素8の供給用にそれぞれ使用される。膜集合体16,
18の上下には、図2に示す多孔板からなる形状保持板
19,19が添えられている。
第1の膜集合体16の両端部16A,16Bは、相対向
する1組の開口C,Cに臨んで、樹脂製の隔壁21によ
ってハウジング1の内面に液密に支持されており、その
中空糸膜15の両端部が隔壁21から露出している。同
様に、上記第2の膜集合体18の両端部18A,18B
も、樹脂製の隔壁22によって、他の1組の開口C,C
に臨んで、ハウジング1の内面に液密に支持されてお
り、その中空糸膜17の両端部が、隔壁22から露出し
ている。
とによって、ハウジング1内の側部に、第1および第2
の入口室26,28と、第1および第2の出口室27,
29とが形成されるとともに、上記隔壁21,22によ
って、ハウジング1内の中央部に、上記各室26〜29
のそれぞれから液密に隔離された細胞培養空間30が形
成されている。この細胞培養空間30は、上記第1およ
び第2の膜集合体16,18を形成する中空糸膜15,
17の外部空間に相当する。
5の内部空間25は、この膜集合体16の一端部16A
において、上記第1の入口室26を介して第1の供給口
5に連通し、他端部16Bにおいて、上記第1の出口室
27を介して第1の排出口7に連通している。また、第
2の膜集合体18を形成する中空糸膜17の内部空間2
5は、この膜集合体18の一端部18Aにおいて、上記
第2の入口室28を介して第2の供給口9に連通し、他
端部18Bにおいて、上記第2の出口室29を介して第
2の排出口11に連通している。
はそれぞれ、図4に示すように、簾状の中空糸膜シート
31,32を複数有している。中空糸膜シート31,3
2は、1本の中空糸膜15,17を横に多数並べて、縦
糸35で縦方向Lの相対移動不能に連結したものであ
る。第1の膜集合体16の中空糸膜シート31と第2の
膜集合体18の中空糸膜シート32とは、1枚ずつ交互
に直交して重合されている。両シート31,32の交差
角度は90度以外でもよい。
に連結する方法としては、例えば図5に示すようなくさ
り編みがある。中空糸膜15,17は、複数本ずつ束に
して連結してもよく、その場合、図6に示すように、例
えば3本ずつの束36を縦糸35でくさり編みで連結す
る。また、各中空糸膜シート31,32は、複数枚、例
えば図7に示すように、3枚を縦糸35で連ねておき、
折り畳んで使用してもよい。その場合、両シート31,
32は、3枚ずつ交互に重合される。
5は、培養液4を透過させる選択透過性を有するもので
あり、通常、分画分子量1000〜200000の範囲の中空糸膜
が用いられる。かかる中空糸膜として、例えば酢酸セル
ロース、鹸化セルロースエステル、異方性ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン、ナイロン、ポリアクリロニ
トリル、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコ
ール共重合体、またはアクリル系コポリマーなどの樹脂
を素材とした中空糸膜が用いられる。
7は、酸素を透過させればよく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリプロピレンなど
のポリオレフィン系樹脂や、ポリテトラフロオロエチレ
ン、ポリスルフォンなどの樹脂を素材とした多孔質膜、
またはシリコンゴムなどの均質膜が用いられる。
は50〜2000μ、膜厚は3〜500μ程度であり、
通常、外径100〜500μ、膜厚6〜100μが好ま
しく用いられる。
32に形成する縦糸35は、特に限定されないが、例え
ば、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアク
リルニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリア
リレート、ポリビニルアルコールなどのように細くても
強度の高い糸が用いられる。なかでも、マルチフィラメ
ントよりなる10〜150デニール、好ましくは25〜
75デニールのポリエステルやポリアミドのヤーンは、
適当な柔らかさと高い機械的強度を兼ね備えているた
め、簾状に加工する際に中空糸膜15,17を傷つける
ことがないので、好ましく用いられる。
16,18が大型化したときに、中空糸膜15,17の
たるみを防止するために用いるのものであり、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ポリオレフィン系のような樹
脂、または金属の板からなる。
は、まず、図4のような中空糸膜15,17を簾状に連
結した中空糸膜シート31,32を作製し、これら中空
糸膜シート31,32を重合して、第1および第2の膜
集合体16,18を作製する。各中空糸膜15,17の
両端部を予め粘度の高い樹脂で目詰めし、図2に示す形
状保持板19,19を上下に添えて、図1の2つ割りの
ハウジング本体1Aに入れる。
ールで広く利用されている遠心接着法により、図3のハ
ウジング本体1Aの4つの開口Cにポリウレタン、シリ
コーンまたはエポキシ樹脂などを注入して硬化させたの
ち、樹脂の外端部を切断して中空糸膜15,17の両端
を開口させる。こうして、樹脂からなる隔壁21,22
を形成し、これら隔壁21,22によって、第1および
第2の膜集合体16,18をハウジング1に液密に支持
させる。つぎに、キャップ1Cをハウジング1の側部の
各開口Cに取り付け、図1のカバー1Bを上部開口Bに
ねじ込んで、細胞培養器を組み上げる。
胞を培養する方法はつぎのとおりである。まず、図1の
細胞導入口3から細胞2をハウジング1内へ入れる。ハ
ウジング1内の細胞2は、図8に示すように、もっぱ
ら、第1の膜集合体16を形成する培養液供給用の中空
糸膜15に付着する。ついで、第1の供給口5から培養
液4を供給するとともに、図1の第2の供給口9から酸
素を供給する。
液4は、第1の入口室26を通り、第1の膜集合体16
の中空糸膜15の内部空間25から膜壁を透過して細胞
培養空間30に入り、細胞2に栄養を補給する。このと
き、第1の膜集合体16は多数の中空糸膜15を有して
いるから、培養液4は、これら中空糸膜15を通って細
胞培養空間30に、偏りなく一様に供給される。したが
って、培養液4が細胞2にまんべんなく行き渡るので、
細胞培養が効率よくなされる。細胞2から排出される老
廃物は、中空糸膜15を透過して、その内部空間25に
入り、培養液と老廃物との混合液6となって、第1の排
出口7から外部に排出される。
8は、図3の第2の入口室28を通り、第2の膜集合体
18の中空糸膜17の内部空間25から膜壁を透過して
細胞培養空間30に入り、細胞2に酸素を補給する。こ
のとき、第2の膜集合体18は多数の中空糸膜17を有
しているから、酸素8は、これら中空糸膜を通って、細
胞培養空間30に一様に供給されて、細胞培養を促進す
る。しかも、酸素8は中空糸膜17から細胞培養空間3
0内の培養液4に、吹き込みではなく、拡散によって供
給されるから、培養液4への溶解速度が大きくなって、
大量の酸素供給が可能になる。したがって、細胞培養が
一層効率的になされる。細胞2ら排出される炭酸ガスな
どの代謝ガスは、中空糸膜17を透過して、その内部空
間25に入り、酸素とガスとの混合ガス10となって、
第2の排出口11から外部に排出される。
を増大させようとして、その供給圧力を上げると、中空
糸膜15,17が揺動して、中空糸膜15(または1
7)同志が謬着し、細胞培養空間30への露出面積、つ
まり有効膜面積を減少させるおそれがある。
膜集合体16,18はともに、図5および図6で示した
ように、1本の中空糸膜15,17または複数本の中空
糸膜の束36を横に多数並べて、縦糸35で縦方向Lの
相対移動不能に連結しているから、中空糸膜15,17
同士または中空糸膜の束36同士が謬着するのが防止さ
れる。その結果、図3の培養液4と酸素8の両方の通路
面積が充分確保されて、培養液4および酸素8が大量に
細胞培養空間30に供給される。しかも、各中空糸膜1
5,17の間または各中空糸膜束36の間の間隔が一定
に保持されるので、培養液4および酸素8が一様に細胞
培養空間30に供給される。
18はそれぞれ、図4で示したように、多数の中空糸膜
15,17を縦糸35で連結してなる中空糸膜シート3
1,32を複数有し、第1の膜集合体16の中空糸膜シ
ート31と第2の膜集合体18の中空糸膜シート32と
が、1枚または複数枚ずつ交互に重合されているので、
培養液4と酸素8は、細胞培養空間30に、偏ることな
く、混在した状態で供給される。したがって、この面か
らも、培養液4および酸素8の一様な供給が促進され
る。
2は、図8のドレイン抜き13を開放することにより、
外部へ排出される。このドレイン抜き13には、細胞2
を通過させず、老廃物12のみを通過させるフィルタ
(図示せず)が装着されており、老廃物排出の際に細胞
2が不測に排出されない。
ながら7〜10日かけて細胞2を培養する。培養が完了
すれば、図8のカバー1Bを外して、上部開口Bから細
胞2を洗い出す。こうして取り出した細胞2を、細胞代
謝による有用副産物の回収、ウイルスワクチンの製造な
どに利用する。
た例を図9に示す。図9において、細胞培養器41を保
温器42に収納し、温水43を循環させて、細胞培養器
41を細胞の繁殖に好適な37°Cに保持している。こ
れにより、細胞培養の効率が向上する。
μ、内径300μ、最大孔径0.2μで、アルブミン、
γーグロブリン、フィブリノーゲンの透過率は90%で
あるが、細胞は透過させないポリビニルアルコール(以
下PVAという)中空糸膜を使用した。このPVA中空
糸膜15をポリエステル糸(縦糸)35を用いてシート
状に編み、中空糸膜の中心間隔が700μの中空糸膜シ
ート31を作製した。
て、外径260μ、内径210μ、酸素透過性20×1
0-5(マイナス5乗)cm3/cm2 ・cmHg・sec のポリ−4
メチルペンテン−1中空糸膜を使用した。この中空糸膜
17をポリエステル糸35を用いてシート状に編み、中
空糸膜の中心間隔が450μの中空糸膜シート32を作
製した。
−4メチルペンテン−1中空糸膜シート32を、互いに
交差するように、一枚ずつ交互に40枚重合して、厚さ
3.2cmの重合体16,18を作製し、これを形状保持
板19で狭持してハウジング1内に収容し、図1に示す
細胞培養器を組み立てた。この細胞培養器のPVA中空
糸膜シート31の有効長は7cm、シート幅は5cm、有効
膜面積は930cm2 (内径基準)であった。一方、ポリ
−4メチルペンテン−1中空糸膜シート32の有効長は
7cm、シート幅は5cm、有効膜面積は1240cm2 (外
径基準)であった。また、ハウジング1内の細胞培養空
間30の容量は120ml(ミリリットル)であった。
ガスにより滅菌した後、0.02%コラーゲン溶液を細
胞培養空間30内に充満させ、24時間静置して排出
し、しかる後PBS(Phosphate Buffered Saline) を用
いて洗浄し、以下の細胞培養実験を行った。
ラットからSeglenの方法に準じたコラゲナーゼ灌流法に
よって得た遊離肝細胞6×106cells(細胞2)を、牛
胎児血清10%、インスリン10μg/ml、ペニシリン
100μg/ml、デキサメサゾン10-9M、EGF(Epi
dernal Growth Factor) 20ng/mlを添加したWillia
ms’E培地に懸濁し、細胞培養器の細胞培養空間30に
充填した。次に、この細胞培養器のPVA中空糸膜15
の内部にポンプを用いてWilliams’E培地を(培養液)
4を循環供給した。
膜17の内部に混合ガス(酸素40%、窒素55%、炭
酸ガス5%)8を供給した。なお、培養温度は37°C
とした。7日間培養した後、細胞2の状態を観察したと
ころ、中空糸膜表面のいたるところで肝細胞2が伸展増
殖していることが観察された。
ほかに、人工肝臓のような人工臓器への応用が考えられ
る。つまり、この発明の細胞培養器で肝細胞を培養した
後、図1の培養液4の代わりに血液を循環させれば、人
工肝臓として利用できる。また、人工内分泌機腺として
の利用も考えられる。
ば、酸素が細胞培養空間に一様に、かつ多量に供給され
るので、細胞培養が効率的になされる。また、培養液と
酸素の両方が、細胞培養空間に、偏ることなく、混在し
た状態で供給されるので、培養液および酸素の一様な供
給が促進されて、細胞培養の効率が一層向上する。
視図である。
視図である。
る。
る。
る。
概略図である。
および第2の供給口、7,11…第1および第2の排出
口、15,17…中空糸膜、16…第1の膜集合体、1
6A,16B…一端部および他端部、18…第2の膜集
合体、18A,18B…一端部および他端部、25…内
部空間、30…細胞培養空間、31,32…中空糸膜シ
ート、35…縦糸、36…中空糸膜の束、L…縦方向。
Claims (1)
- 【請求項1】 第1および第2の供給口5,9と、第1
および第2の排出口7,11とを有するハウジング1内
に、選択透過性を有する多数の中空糸膜15を備えた第
1の膜集合体16と、ガス透過性を有する多数の中空糸
膜17を備えた第2の膜集合体18とを収納し、上記第
1の膜集合体16を形成する中空糸膜15の内部空間2
5を、この膜集合体16の一端部16Aと他端部16B
のそれぞれにおいて、培養液4が供給される上記第1の
供給口5と上記第1の排出口7とに連通させ、上記第2
の膜集合体18を形成する中空糸膜17の内部空間25
を、この膜集合体18の一端部18Aと他端部18Bの
それぞれにおいて、ガス8が供給される上記第2の供給
口9と上記第2の排出口11とに連通させ、上記第1お
よび第2の膜集合体16,18を形成する中空糸膜1
5,17の外部で、かつ上記ハウジング1の内部に、培
養対象の細胞2を収容する細胞培養空間30が設けら
れ、上記第1および第2の膜集合体16,18は、1本
の中空糸膜15,17または複数本の中空糸膜の束36
を横に多数並べて、縦糸35で縦方向Lの相対移動不能
に連結した中空糸膜シート31,32を複数有し、第1
の膜集合体16の中空糸膜シート31と第2の膜集合体
18の中空糸膜シート32とが、1枚または複数枚ずつ
交互に重合されてなる細胞培養器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3140913A JP3026516B2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | 細胞培養器 |
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JP3140913A JP3026516B2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | 細胞培養器 |
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JPH04341176A JPH04341176A (ja) | 1992-11-27 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010148497A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-07-08 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 細胞培養用モジュール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04341176A (ja) | 1992-11-27 |
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