JPH0667108U

JPH0667108U - タイヤ空気圧警報装置

Info

Publication number: JPH0667108U
Application number: JP5262591U
Authority: JP
Inventors: 和則沢藤
Original assignee: Pacific Industrial Co Ltd
Current assignee: Pacific Industrial Co Ltd
Priority date: 1991-04-26
Filing date: 1991-04-26
Publication date: 1994-09-20

Abstract

(57)【要約】【目的】車両の停車の程度に影響されることなく常時
タイヤの異常を監視でき、しかも、電池交換の煩わしさ
を極力回避できるタイヤ空気圧警報装置の提供を目的と
するものである。【構成】本考案のタイヤ空気圧警報装置は、圧力スイ
ッチ３をタイヤ空気圧の異常時にのみ閉じるようにする
と共に、前記圧力スイッチ３と送信部１３と電池１５と
の電源回路を直列に接続し、タイヤ空気圧が異常になっ
た時にのみ前記電池１５をＯＮさせ、前記送信部１３か
らは、電源が入った時点から一定時間のみ送信するよう
にしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はタイヤ空気圧の異常を検出して、車内の運転者に警報するためのタイヤ空気圧警報装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

車両タイヤの空気圧が低下したことを検出し、これを運転者に報知するようにしたタイヤ空気圧警報装置は、実開平２−７４２０４号公報に開示されている。この従来のタイヤ空気圧警報装置における送信機１は、図３に示すように、圧力スイッチ３と送信部１３とからなりホイールリム１８に固着されている。また、前記圧力スイッチ３は、中心部に空気導入口４を有する枠体５と、タイヤ内圧に応じて上下に変位するゴム製のベローズ６と、内方に張りだしたフランジ面を接点７とする固定リング８と、フランジ部に接点９を有する可動リング１０と、該可動リングを下方に押し付けるコイルばね１１と、導電板１２とで構成し、また、発信器１３は、マイコンによる信号処理回路１４と、バッテリー１５と、アンテナ１７と、蓋１６とからなっている。そして、タイヤの空気圧に応じて前記圧力スイッチ３をＯＮ／ＯＦＦさせ、この状態を検出して電波で車体側の受信機（図示せず）に信号を送信し、運転者に警告するようにしていた。

【０００３】また、別のタイヤ空気圧警報装置としては、図４〜図５に示すように、タイヤ内のホイールリム１８に空気圧の適否を検出する送信機１９を設け、該送信機１９としては、圧電素子発電機を用いた電源２０と無線発信器２１を備え、タイヤ圧スイッチ２２の作動で信号を送信し、それを車体側のアンテナで受信し警報するという装置が考案されている。なお、前記の電源２０は、車両の走行時に圧電素子に及ぶ機械的歪みを利用して発電を行うようにしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図３に示した従来の送信機１に内蔵される電池１５は、収納スペースに制約があって極力小さな電池が使用されている。このため、発信機１を常時、電波による送信状態としておくと電池の消耗が激しく、頻繁に電池交換が必要になるという問題が生じていた。また、図５に示すように、圧電素子発電機を電源とする警報装置では、車両の走行中には電源を確保できても、車両が走行して初めて発電がされるものであるから、停止時には電源が確保できないという大きな問題があった。尚、この場合、コンデンサ等を利用した充電回路を備えさせることも考えられるが、長期間にわたり車両を走行させなかったときには、コンデンサが完全に放電してしまうから実用的なものと言えなかった。そこで、本考案の目的は、車両の停車の程度に影響されることなく常時タイヤの異常を監視でき、しかも、電池交換の煩わしさを極力回避できるタイヤ空気圧警報装置を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のタイヤ空気圧警報装置は、タイヤの空気圧を検出する圧力スイッチ３と、送信用電源の電池１５を備えタイヤ空気圧情報を送信する送信部１３とで構成される送信機１をホイールリム１８に装着し、該送信機１からの電波信号を車体側に装着された受信機２３により受信し、この信号を運転席の表示装置２４に表示させるようにしたタイヤ空気圧警報装置において、前記圧力スイッチ３をタイヤ空気圧の異常時にのみ閉じるようにすると共に、前記圧力スイッチ３と送信部１３と電池１５との電源回路を直列に接続し、タイヤ空気圧が異常になった時にのみ前記電池１５をＯＮさせ、前記送信部１３からは、電源が入った時点から一定時間のみ送信するようにしたことを特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案のタイヤ空気圧警報装置の実施例について図面を参照して説明する。図１は、本考案のシステム構成図を示す。本考案は、空気圧を検出すべき車両の４本のタイヤにそれぞれ装着された送信機１ａ、送信機１ｂ、送信機１ｃ、送信機１ｄと、車体側に装着され前記送信機１ａ〜１ｄから送られる電波を受信する受信機２３と、運転者に警報表示する表示装置２４から構成されるシステムである。図２は、前記各送信機１の構成図を示す。前記送信機１は、タイヤの空気圧が異常な値まで低下した時に接点が閉じる圧力スイッチ３と、前記圧力スイッチ３の接点を電源ラインに直列に持ち、電源が供給された時点から３０秒間電波を送信する回路を持つ送信部１３と、前記送信部１３の電源の電池１５とから構成されている。

【０００７】

【作用】

今、仮に、送信機１が装着されたタイヤの空気圧が異常な値まで低下したとき、圧力スイッチ３の接点が閉じ、送信部１３に電源が供給されて３０秒間電波を送信する。この送信電波を受信機２３が受信して空気圧異常と判断し、表示装置２４により運転者に警報する。

【０００８】

【考案の効果】

本考案のタイヤ空気圧警報装置によれば、タイヤの空気圧が正常であるかぎり、前記送信部１３の電源ラインに直列に接続された圧力スイッチ３の接点は開いているため、電源である前記電池１５は消耗せず、また、タイヤ空気圧が異常になったときは３０秒間電波を送信し、それ以後は送信しない。すなわち、タイヤ空気圧が異常となったときのみに微電流を消費するだけであるから、電池１５の消耗を最小限におさえ、電池交換の煩わしさを極力回避でき、車両の停車程度に影響されることなく常時タイヤの異常を監視できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のシステム構成図。

【図２】本考案の送信機の構成図。

【図３】従来のタイヤ空気圧警報装置における送信機
の縦断面図。

【図４】従来のタイヤ空気圧警報装置の他の例を示す
斜視図。

【図３】図４に示すタイヤ空気圧警報装置として使用
される送信機の拡大縦断面図。

【符号の説明】

１・・・送信機。３・・・圧力スイ
ッチ。１３・・・送信部。１５・・・
電池。１８・・・ホイールリム。２３・・・
受信機。２４・・・表示装置。

【手続補正書】

【提出日】平成６年３月１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のシステム構成図。

【図２】本考案の送信機の構成図。

【図５】図４に示すタイヤ空気圧警報装置として使用
される送信機の拡大縦断面図。

【符号の説明】１・・・送信機。３・・・圧力スイ
ッチ。１３・・・送信部。１５・・・
電池。１８・・・ホイールリム。２３・・・
受信機。２４・・・表示装置。９従来のリード線。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】タイヤの空気圧を検出する圧力スイッチ
３と、送信用電源の電池１５を備えタイヤ空気圧情報を
送信する送信部１３とで構成される送信機１をホイール
リム１８に装着し、該送信機１からの電波信号を車体側
に装着された受信機２３により受信し、この信号を運転
席の表示装置２４に表示させるようにしたタイヤ空気圧
警報装置において、前記圧力スイッチ３をタイヤ空気圧
の異常時にのみ閉じるようにすると共に、前記圧力スイ
ッチ３と送信部１３と電池１５との電源回路を直列に接
続し、タイヤ空気圧が異常になった時にのみ前記電池１
５をＯＮさせ、前記送信部１３からは、電源が入った時
点から一定時間のみ送信するようにしたことを特徴とす
るタイヤ空気圧警報装置。