JPH0666925U - 高速極性反転電源を利用した電解バリ取り方法 - Google Patents
高速極性反転電源を利用した電解バリ取り方法Info
- Publication number
- JPH0666925U JPH0666925U JP7577092U JP7577092U JPH0666925U JP H0666925 U JPH0666925 U JP H0666925U JP 7577092 U JP7577092 U JP 7577092U JP 7577092 U JP7577092 U JP 7577092U JP H0666925 U JPH0666925 U JP H0666925U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polarity reversal
- power supply
- processed
- positive electrode
- electrolytic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械加工において発生するバリを除去し被
処理物に歪を与えず、エッジ部を残し洗浄も行える。 【構成】 高速極性反転電源を使用し、電解浴リン酸
三ナトリウム電解液を建浴し、電解研磨の原理に基づき
正極に被処理物、負極にカーボン板を有する。被処理物
は通電性を高めるため保持具に確実に固定する。
処理物に歪を与えず、エッジ部を残し洗浄も行える。 【構成】 高速極性反転電源を使用し、電解浴リン酸
三ナトリウム電解液を建浴し、電解研磨の原理に基づき
正極に被処理物、負極にカーボン板を有する。被処理物
は通電性を高めるため保持具に確実に固定する。
Description
【0001】
精密部品の機械加工において発生するバリを除去する方法に係るものであり詳 しくはバレル研磨、ショットブラスト等の処理で歪の恐れがあり適用不可な物を 電解液に浸漬し通電することでバリを除去する方法に関するものである。
【0002】
従来、この種の精密部品(例えば、コンピュータ部品)においては加工精度が 厳しく形状が複雑であるが為にバリ取りは問題を残していることが少なくなく既 存の方法としてはバリ発生箇所形状にあった電極を作製しその近傍に電解液を流 しながら通電させバリを除去する方法や、化学研磨浴を調製し浸漬する事により バリを溶解するといった方法が知られている。
【0003】
従来の技術で述べた方法のうち前者においては、バリ部のみを除去することは できるものの、被処理物品のバリ発生箇所の形状に見合った電極を作製し装着し なければならないといった問題点を有していた。
【0004】 また、後者においては化学研磨浴を調製する際の薬品は強酸性物質或いは強ア ルカリ物質で取扱いに注意を要し、溶解作用が高いためバリ部以外の箇所の寸法 が大きく変化してしまい厳しい精度を要求する精密部品に対しては液管理が非常 に困難であるといった問題を有していた。
【0005】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点を考慮にいれたものであり、 その目的とする点は、被処理物のエッジ部を保持しながら機械加工で発生したバ リの除去並びに機械加工による寸法の維持と共に表面の洗浄を目的とする方法で ある。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案における電解浴は研磨力のないリン酸三ナ トリウム液を電解液とし、電解研磨の原理において被処理物を正極に、浴に対し て不溶性体で電気抵抗の小さい炭素板を負極とし電源に高速極性反転電源から構 成される。
【0007】 被処理物の正極への固定方法は、通電のための接点がしっかりととれる固定方 法が好ましい。
【0008】 保持具への電流の逃げを最小限にするために固定部位外を絶縁化することもで きる。
【0009】 単体でなく量産性を目的とする場合は保持具にカゴを使用し接点をとることも できる。
【0010】 被処理物の材質はアルミニウムに特定されない。
【0011】 また被処理物の材質により高速極性反転電源において酸化還元反応による気泡 の発生形態を調整しバリ除去の程度をコントロールできる。
【0012】
保持具に固定した被処理物をリン酸三ナトリウム電解浴に浸漬し高速極性反転 電流を流すと、電解研磨の原理より凸部に電流は集中し酸化還元反応により均一 な気泡を発生する。この気泡の衝撃によりバリを除去する。
【0013】
この考案の一実施例は、アルミニウム材であるコンピュータヘッド部品への処 理例で、図面を参照して説明する。 第一図において、1.高速極性反転電源装置 2.浴槽 3.リン酸三ナトリ ウム電解液 4.銅板(負極) 4.銅板(正極) 4.銅板(負極) 5.5 .平板カーボン板 6.6.6.銅板支え台 7.被処理物 8.被処理物固定 保持具である。
【0014】 被処理物7は、被処理物固定保持具8に動かぬようにしっかりと固定され通電 を確実に取る。浴槽2の上部に銅板支え台6,6,6を両端に置き銅板4,4, 4を固定し被処理物7が掛かる銅板を正極とする。また、銅板4,4,4の極性 に合わせ高速極性反転電源装置1とコードを接続する。
【0015】 リン酸三ナトリウム電解液3は、平板カーボン板5,5及び被処理物7が完全 に浸漬される液面に100g/1000ccの濃度で調整し浴温40〜50℃に 加温する。被処理物7の材質により浴温の訓整が必要であるが浸漬した状態で、 すなわち高速反転電流を未通電の状態で被処理物7の表面から気泡がでないよう 調整する。
【0016】 平板カーボン板5,5を浴槽2の上部に固定した銅板4(負極)及び銅板4 (負極)に、被処理物7を固定した被処理物固定保持具8を銅板(正極)に固定 する。
【0017】 被処理物7の表面から気泡が発生していないことを確認して高速反転電源装置 内の正負比率を20:1に設定し3〜10A/58.52cm2の電流を10〜 20分通電する。なお作業性を高めるために正負の比率を13:6に変更しても よい。
【0018】 また、寸法が特に厳しい穴径には塩化ビニル等の棒を差し込み対応することも できる。
【0019】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0020】 請求項1の記述において電解研磨の電源として高速極性反転電源装置を使用す ることにより正負の電流すなわち酸化還元反応を被処理物の表面並びにバリ部に 起こすことが可能となりより均一で微細な気泡を多量に発生させることができる 。
【0021】 電解の原理から電流は凸部に集中するので均一で微細な多量の気泡の密度はこ の部分が高くなり気泡のバリ部への衝突が頻度を増しバリ除去に効果を奏でる。
【0022】 電解液にリン酸三ナトリウムを使用し液温を上述の内容で行い、被処理物に低 電流で電解させることによりバリ部への反応を優先させエッジ部を残した仕上が りにすることができる。
【0023】 電流はバリ部に集中するがバリ部以外にも流れるため均一で微細な気泡が発生 しこれにより洗浄効果も得ることができる。
【図1】高速局性反転電源装置を浴槽の極に結び陰極及
び正極に各々を装着した状態図である。
び正極に各々を装着した状態図である。
1 高速極性反転電源装置 2 浴槽 3 リン酸三ナトリウム電解液 4、4、4 銅板 5、5 平板カーボン板 6、6、6 銅板支え台 7 被処理物 8 被処理物固定保持具
【図2】
【図1】の浴槽内の断面図である。
【図1】に同じ
Claims (1)
- 【請求項1】 リン酸三ナトリウムを電解浴とし被処理
物を正極、その両脇に負極となる平板カーボン板を浸
漬、電源は高速極性反転電源を使用することにより酸化
還元反応を起こし均一で且つ多量の気泡を発生させバリ
部を優先して除去すると共に表面洗浄しエッジ部を残し
た仕上がり状態を特微とする電解バリ取り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7577092U JPH0666925U (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 高速極性反転電源を利用した電解バリ取り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7577092U JPH0666925U (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 高速極性反転電源を利用した電解バリ取り方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0666925U true JPH0666925U (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=13585780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7577092U Pending JPH0666925U (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 高速極性反転電源を利用した電解バリ取り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0666925U (ja) |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP7577092U patent/JPH0666925U/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108118388B (zh) | 一种Ni-Ti合金电化学抛光液及抛光方法 | |
JPS63193129A (ja) | コンタクトレンズの処理方法 | |
US6315885B1 (en) | Method and apparatus for electropolishing aided by ultrasonic energy means | |
US2645611A (en) | Method of and bath for electrolytic polishing | |
US4563257A (en) | Method of electrolytically polishing a workpiece comprised of a nickel-, cobalt-, or iron-based alloy | |
RU2715396C1 (ru) | Способ электрополирования лопатки гтд из легированной стали и устройство для его реализации | |
JPH0666925U (ja) | 高速極性反転電源を利用した電解バリ取り方法 | |
US4148699A (en) | Electropolishing of stainless steel | |
CN108930058B (zh) | 一种电化学处理液及其应用 | |
JPH0798430B2 (ja) | 印刷版用アルミニウム支持体の製造方法 | |
JPH03257199A (ja) | 印刷版用アルミニウム支持体の製造方法 | |
RU2715395C1 (ru) | Способ электрополирования лопаток блиска и устройство для его реализации | |
CN111644717B (zh) | 一种电解磨切复合加工装置及方法 | |
TWI261629B (en) | Surface treatment process for enhancing the release of metal ions from sacrificial electrode and sacrificial electrode prepared by said process | |
JP2006514712A (ja) | ニッケル−チタン合金製歯科器具の電解研磨方法 | |
HU194513B (en) | System for the electrolytic treatment of shaped workpieces | |
JPH0548317B2 (ja) | ||
KR101510043B1 (ko) | 전해연마 장치 | |
RU2719217C1 (ru) | Способ электрополирования моноколеса с лопатками и устройство для его реализации | |
SU404598A1 (ru) | Способ электрохимического прошивания отверстий | |
CN114088497B (zh) | 一种钛合金ebsd样品的制备装置及方法 | |
JPH0688285A (ja) | 金属の電着方法 | |
JP2707339B2 (ja) | 平版印刷版用支持体の製造方法 | |
RU2146580C1 (ru) | Способ электрохимического полирования металлов и сплавов | |
JPH02310400A (ja) | マグネシウム上のめっき皮膜を剥離する方法 |