JPH0666734A - 糸状体異常検知器 - Google Patents

糸状体異常検知器

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Publication number
JPH0666734A
JPH0666734A JP22168391A JP22168391A JPH0666734A JP H0666734 A JPH0666734 A JP H0666734A JP 22168391 A JP22168391 A JP 22168391A JP 22168391 A JP22168391 A JP 22168391A JP H0666734 A JPH0666734 A JP H0666734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity resonator
microwave
output
detector
detected
Prior art date
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Pending
Application number
JP22168391A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiichi Yamatsuta
紀一 山蔦
Takashi Kawasaki
隆 川嵜
Masaaki Hamazoe
政秋 浜添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Fiber Glass Co Ltd
Original Assignee
Asahi Fiber Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Fiber Glass Co Ltd filed Critical Asahi Fiber Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単にかつ安価に作ることができ、かつ確実
に異常を検知する。 【構成】 方形導波管の空洞共振器11に糸状体(ガラ
ス繊維)14を貫通走行させ、ガンダイオード15によ
りマイクロ波を発生させ、空洞共振器11内に生じる定
在波を、ショットキーバリアダイオード17でガンダイ
オード15からのマイクロ波で混合検波し、その検波出
力を整流し、その整流出力を微分し、その微分出力の絶
対値を設定値と比較回路22で比較する。ガラス繊維1
4に金属や水分が付着していると定在波が変動し、比較
回路22の出力が反転して糸状体14に異常があること
が検知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えばガラス繊維に付
着または混入した金属などの異常を検知する糸状体異常
検知器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の検知器として糸状体を同
軸共振器の中心に通すものがあったが感度を上げようと
すると、同軸共振器に対し高い加工精度が要求されるた
め高価なものとなった。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明によれば空洞共
振器に被検知糸状体が通過可能とされ、マイクロ波発振
器からマイクロ波が空洞共振器内へ供給され、空洞共振
器内に設けられた混合検波器で空洞共振器内の定在波が
マイクロ波発振器からのマイクロ波により混合検波さ
れ、その検波出力レベルの変動が変動検出手段により検
出される。
【0004】
【実施例】図1にこの発明の実施例を示す。TE10モー
ドの方形導波管よりなる空洞共振器11が設けられる。
空洞共振器11の上板11aと底板11bとの各一端部
中央に同一線上の貫通孔12,13がそれぞれ形成さ
れ、これら貫通孔12,13を通って糸状体14が空洞
共振器11を通過することができるようにされる。空洞
共振器11の他端にマイクロ波発振器15が取付けられ
る。マイクロ波発振器15は空洞15a内にガンダイオ
ードのようなマイクロ波発振素子15bが管軸付近に配
されて構成され、この発振素子15bの両端に電源16
から電圧を印加してマイクロ波を発生し、これが結合孔
15cを介して空洞共振器11内に供給され、ここに定
在波が発生する。
【0005】空洞共振器11内の結合孔15cと、糸状
体14との間において管軸付近にショットキーバリアダ
イオードのような混合検波器17が配され、空洞共振器
11内の定在波がマイクロ波発振素子15bからのマイ
クロ波により混合検波器17で混合検波される。その検
波出力は増幅器18で増幅され、その増幅出力は整流回
路19で整流され、その整流出力は微分回路21で微分
され、その微分出力は比較回路22で設定器23の設定
値と比較される。この例では空洞共振器11にスタッブ
24が設けられ、また電源16の出力電圧を調整してマ
イクロ波発振素子15bの発振周波数を変えることがで
きるようにされている。
【0006】この構成において空洞共振器11内の伝達
関数Vは次式で表わせる。 V=a・exp(jω−α) a:定数、α∝tanδ(減数定数)、ω=1/√(μ
・ε)、ω:角周波数、ε:空洞共振器11内の等価比
誘電率、μ:空洞共振器11内の等価透磁率。 従って糸状体14が均一な材質で異常となる物質が付着
したり混入したりしていない場合は、糸状体14が走行
した状態で混合検波器17の検波出力レベルは一定とな
り、微分回路21の出力はゼロレベルであり、比較回路
22の出力も低レベル“0”のままである。
【0007】しかし糸状体14の途中に透磁率が高い金
属が付着したり、混入したりしていると、空洞共振器1
1内の等価透磁率μが大きくなり、角周波数ωが低くな
り、空洞共振器11内の定在波の波長が長くなる。例え
ば空洞共振器11の長さを23mm、マイクロ波の周波数
を24GHzとし、糸状体14としてガラス繊維を用
い、このガラス繊維に長さ1mm、直径1μmのニッケル
サルファイド線を接着させ、5m/秒の速度で反射端か
ら4mm離れた位置で走行させると、反射端から16mmの
位置に混合検波器17を配した場合に混合検波器17か
ら約40mVのピーク電圧が発生した。よってニッケル
サルファイド線を異常として検出できる。ニッケルサル
ファイド線が存在しない時の混合検波器17の出力電圧
の変動は1〜2mVであった。
【0008】この原理は次のように説明できる。つまり
ガラス繊維のみが空洞共振器11内に配された時に、空
洞共振器11内に、図2Aの曲線26として示すように
1波長分の定在波が生ずるとする。この時、空洞共振器
11のQを仮に2とする。次にニッケルサルファイド線
が付着したガラス繊維が空洞共振器11内に配されたと
すると、前述した原理により空洞共振器11内の定在波
の波長が長くなり、空洞共振器11内に図2Aの曲線2
7として示すように、0.9波長の定在波が生ずるとす
る。またこの時の空洞共振器11のQは当然低くなり、
1.8になったとする。図2Aの左端は反射端であり、
図1の空洞共振器11の右内端と対応している。
【0009】従って図2Aのa点に混合検波器17が設
けられていると、ガラス繊維のみの状態からニッケルサ
ルファイド線が付いた状態になると、検波出力レベルが
1だけ減少し、混合検波器17がb点の位置にあれば
2 だけ増加する。ガラス繊維の糸状体14に水を含ま
せたものを空洞共振器11内に配すると、等価的ε、μ
は変化しないが水分に電波が吸収され、つまり損失が生
じ、αが大となり、図2Aの曲線28のように曲線26
より振幅が小さい1波長分の定在波が生じ、その時のQ
は水分の吸収により下り、0.5となったと仮定する。
そうすると混合検波器17がa点の位置にあれば、検波
出力レベルがガラス繊維のみの場合よりもv3 減少し、
これはv1 よりも大きい、混合検波器17がb点の位置
にあれば検波出力レベルは変化しない。混合検波器17
がc点にあればニッケルサルファイド線が付着した場合
も水分が付着した場合も、検波出力レベルはガラス繊維
だけの場合よりも共にv4 だけ減少する。
【0010】糸状体14を走行させていると、異常個所
が空洞共振器11を通過する際に生じる空洞共振器11
内の定在波の周波数の変化は実際にはごくわずかである
が、混合検波器17により混合検波するため、出力の変
化として検出でき、しかもこの変化を微分回路21で変
化率として検出しているため、ある程度の速度で走行さ
せることにより、大きな変動として検出され、その微分
出力の絶対値が設定値以上であれば、比較回路22の出
力が高レベルとなり、糸状体14に異常があったことが
検出される。微分回路21の出力は例えば図2Bに示す
ように異常個所が空洞共振器11を通過すると正負のパ
ルス31が生じる。
【0011】図2Aから混合検波器17の位置を管軸に
沿って変化させることにより正常糸状体に対する異常個
所の検出を感度よく行うことができる。また金属異常と
水分異常とに対する検出感度を異ならせることができ
る。正常状態での定在波の節点や空洞共振器11の壁面
近くは混合検波器17の出力が小さいから、これらの位
置を避けて混合検波器17を設けるとよい。
【0012】図2Cに示すように正常糸状体に対しては
曲線26の通り定在波が1.1波長分生じ、Qが2であ
り、金属異常が入ると、曲線27の通り定在波が1波長
分生じ、Qが4となり、水分異常が入ると曲線28の通
り定在波が1.1波長分生じ、Qが0.5となるように
構成することもできる。この場合は混合検波器17をa
点に配置すると、金属異常で混合検波出力レベルが大と
なり、水分異常で混合検波出力レベルが小となる。
【0013】上述において異常として金属異常、水分異
常を例としたが、前述した伝達関数から明らかなよう
に、空洞共振器11内の等価透磁率μ、等価誘電率ε、
等価減数定数αが変化するようなものであれば、これを
検知可能である。糸状体14としてはガラス繊維のみな
らず、プラスチック、その他のものでもよい。空洞共振
器11としては円筒形のものでもよい。マイクロ波発振
素子15bは空洞共振器11内に設けてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、空
洞共振器に糸状体を通過させているため、同軸共振器の
中心に糸状体を通す場合よりも空洞共振器を簡単にかつ
安価に作ることができ、また定在波の変化を混合検波
し、更に微分して変動率を検出しているため、比較的小
さい変動をも確実に検出でき、かつその混合検波器の位
置を選定することにより感度を調整でき、また特定の異
常に対して感度を大又は小とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図。
【図2】A及びCは空洞共振器内の定在波の状態例を示
す図、Bは微分回路21の出力例を示す波形図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検知糸状体が通過可能とされた空洞共
    振器と、 その空洞共振器内にマイクロ波を供給するマイクロ波発
    振器と、 上記空洞共振器内に設けられ、その空洞共振器内に生じ
    ている定在波を上記マイクロ波発振器よりのマイクロ波
    で混合検波する混合検波器と、 その混合検波器の出力レベルの変動を検出する変動検出
    手段と、 を具備する糸状体異常検知器。
JP22168391A 1991-09-02 1991-09-02 糸状体異常検知器 Pending JPH0666734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22168391A JPH0666734A (ja) 1991-09-02 1991-09-02 糸状体異常検知器

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22168391A JPH0666734A (ja) 1991-09-02 1991-09-02 糸状体異常検知器

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Publication Number Publication Date
JPH0666734A true JPH0666734A (ja) 1994-03-11

Family

ID=16770643

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JP22168391A Pending JPH0666734A (ja) 1991-09-02 1991-09-02 糸状体異常検知器

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JP (1) JPH0666734A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2572595A3 (de) * 2011-09-20 2015-01-21 HAUNI Maschinenbau AG Von einem Materialstrang durchsetztes Gehäuse eines Mikrowellenhohlraumresonator, bei dem elektronische Komponenten wie der Mikrowellengenerator in abgeschirmten Kammern des Gehäuses untergebracht sind

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2572595A3 (de) * 2011-09-20 2015-01-21 HAUNI Maschinenbau AG Von einem Materialstrang durchsetztes Gehäuse eines Mikrowellenhohlraumresonator, bei dem elektronische Komponenten wie der Mikrowellengenerator in abgeschirmten Kammern des Gehäuses untergebracht sind

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