JPH0666686A - 圧力変化装置 - Google Patents

圧力変化装置

Info

Publication number
JPH0666686A
JPH0666686A JP4169566A JP16956692A JPH0666686A JP H0666686 A JPH0666686 A JP H0666686A JP 4169566 A JP4169566 A JP 4169566A JP 16956692 A JP16956692 A JP 16956692A JP H0666686 A JPH0666686 A JP H0666686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
chamber
control valve
tank
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4169566A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0676951B2 (ja
Inventor
Yasufumi Suzuki
康文 鈴木
Minoru Kobayashi
實 小林
So Kashima
宗 鹿嶌
Hitoshi Tada
仁 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute, Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP4169566A priority Critical patent/JPH0676951B2/ja
Publication of JPH0666686A publication Critical patent/JPH0666686A/ja
Publication of JPH0676951B2 publication Critical patent/JPH0676951B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用換気装置を備えた鉄道車両のトンネル
内走行時などにおける「耳つん」現象の原因となる車室
内圧力変動を、希望する圧力変動パターンで変化させる
こと。 【構成】 模擬車体室とチャンバとの間に換気装置を取
付け、このチャンバには、昇圧タンクから昇圧制御弁を
経て圧縮空気を圧送し、またチャンバ内の空気を減圧制
御弁を介して減圧タンクに導き、メモリであるストア手
段に予め設定してストアしてあるチャンバ内の圧力の時
間変化率が昇圧時に予め定める値Aを超えるとき、また
は減圧時にその圧力の時間変化率の絶対値が予め定める
値Bを超えるとき、フィードフォワード制御をし、こう
してテストチャンバ内の圧力の変化速度を大きくし、そ
の後にはネガティブフィードバック制御を行い、チャン
バ内の圧力を希望する圧力に正確にもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用換気装置を試験
するためなどに好適に実施することができる圧力変化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速鉄道車両がトンネル内走行時、特に
トンネル内で車両同志がすれ違うとき、トンネル内に圧
力波が生じ、トンネル内の圧力が大きく変動する。この
圧力変動が、車両の換気装置を通して、また車体の隙間
などを通して、車室内に伝わり、いわゆる「耳つん」と
して感じるなどの不快感を与えることがある。このよう
な「耳つん」の現象の不快感を生じるおそれがある場
合、換気装置を遮断すればその不快感を低減することが
できるけれども、トンネル内を長時間走行するときに
は、そのような換気装置を閉じたままにすると、車室内
の空気が汚れてくる。したがってトンネル内の圧力波が
車室内にできるだけ伝わらないようにする換気装置の開
発が要求されており、その換気装置の試験を行う必要が
生じる。換気装置を実際の車両に搭載してトンネル内の
走行試験を行うためには、多くの労力と時間を必要と
し、また簡便に試験を行うことができない。
【0003】このような問題を解決する或る先行技術
は、特開昭62−228930に開示されている。この
先行技術では、車体を、換気装置の一部を成す排気送風
機を介してダクトから圧力変化室に接続され、この圧力
変化室はまた、他のダクトから換気装置の他の一部を成
す給気送風機を介して車体に接続される。圧縮機からの
圧縮空気はチャンバに供給され、このチャンバ内の圧縮
空気は瞬時開放弁を介して圧力変化室に与えられ、これ
によって圧力変化室の圧力を急激に昇圧させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、圧力変化室内の圧力を予め定める時間変化率で変化
させるための工夫はなされておらず、その圧力変化室内
の圧力は、いわば、なりゆきで変化することになり、し
たがって排気送風機および給気送風機を含む換気装置の
正確な試験を行うことができない。
【0005】またこの先行技術では、圧力変化室を急激
に減圧することができず、したがって車両の各種の態様
に応じた換気装置の試験を行うことができない。
【0006】さらにまたこの先行技術では、圧力変化室
の圧力の初期設定を行うための工夫がなされておらず、
したがって換気装置の正確な試験を行うことができな
い。
【0007】本発明の目的は、圧力が変化されるべきチ
ャンバの急激な昇圧および減圧を、予め定める圧力の変
化速度および変化幅などの圧力変動パターンに従って変
化させ、またそのチャンバの圧力の初期設定などを行う
ことができ、これによってたとえば車両用換気装置など
の正確な試験を行うことができるようにした圧力変化装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧力が変化さ
れるべきチャンバと、圧縮気体を充填した昇圧タンク
と、チャンバと昇圧タンクとの間に介在され、チャンバ
の昇圧のために開かれる昇圧制御弁と、大気に連通する
チャンバ圧力制御弁と、昇圧タンク内の圧力を検出する
昇圧タンク内圧力検出手段と、チャンバ内の圧力を検出
するチャンバ内圧力検出手段と、時間経過に伴うチャン
バ内の圧力を設定してストアするストア手段と、チャン
バ内の圧力の昇圧時に、ストア手段にストアされている
圧力の時間変化率が予め定める値Aを超えるとき、昇圧
タンク内圧力検出手段とチャンバ内圧力検出手段とスト
ア手段との各出力に応答して昇圧制御弁およびチャンバ
圧力制御弁のフィードフォワード制御し、ストア手段に
ストアされている圧力の時間変化率の絶対値が予め定め
る値A以下のときチャンバ内圧力検出手段とストア手段
との出力に応答して、ネガティブフィードバック制御す
る制御手段とを含むことを特徴とする圧力変化装置であ
る。
【0009】また本発明は、圧力が変化されるべきチャ
ンバと、内圧が負圧である減圧タンクと、チャンバと減
圧タンクとの間に介在され、チャンバの減圧のために開
かれる減圧制御弁と、大気に連通するチャンバ圧力制御
弁と、減圧タンク内の圧力を検出する減圧タンク内圧力
検出手段と、チャンバ内の圧力を検出するチャンバ内圧
力検出手段と、時間経過に伴うチャンバ内の圧力を設定
してストアするストア手段と、チャンバ内の圧力の減圧
時に、ストア手段にストアされている圧力の時間変化率
の絶対値が予め定める値Bを超えるとき、減圧タンク内
圧力検出手段とチャンバ内圧力検出手段とストア手段と
の各出力に応答して減圧制御弁およびチャンバ圧力制御
弁のフィードフォワード制御し、ストア手段にストアさ
れている圧力の時間変化率の絶対値が予め定める値B以
下のとき、減圧タンク内圧力検出手段とチャンバ内圧力
検出手段とストア手段との出力に応答して、ネガティブ
フィードバック制御する制御手段とを含むことを特徴と
する圧力変化装置である。
【0010】
【作用】本発明に従えば、チャンバ内の圧力の昇圧時
に、ストア手段にストアされている目標とする圧力の時
間変化率が、予め定める値Aを超えて大きいときには、
昇圧タンク内圧力検出手段とチャンバ内圧力検出手段と
ストア手段との各出力に応答して昇圧制御弁9をフィー
ドフォワード制御し、これによってチャンバ内の圧力を
大きな時間変化率で変化させることが可能になる。スト
ア手段にストアされているチャンバ内の圧力の時間変化
率が予め定める値以下であるときには、昇圧制御弁9を
ネガティブフィードバック制御することによって、その
チャンバ内の圧力を、ストア手段にストアされて設定さ
れている目標圧力に正確にもたらすことができる。フィ
ードバック制御は目標とする圧力の時間変化率の大きさ
によらず常時行うようにしてもよい。
【0011】チャンバ内の圧力を減圧するときには、そ
のストア手段にストアされている圧力の時間変化率の絶
対値が予め定める値Bを超えるときには減圧制御弁12
をフィードフォワード制御し、ストア手段にストアされ
ている圧力の時間変化率の絶対値が予め定める値B以下
のときには、減圧制御弁12をネガティブフィードバッ
ク制御して、チャンバ内の圧力を目標とする圧力に正確
にもたらすことができる。フィードバック制御は目標と
する圧力の時間変化率の大きさによらず、常時行うよう
にしてもよい。
【0012】このようにしてチャンバ内の圧力の昇圧時
および減圧時に、大きな時間変化率でチャンバ内の圧力
を変化させるためにフィードフォワード制御をすること
によって、そのチャンバ内の圧力を希望する圧力に大き
な時間変化率でもたらすことができる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の構成を簡
略化して示すブロック図である。高速鉄道車両などの換
気装置の試験を行うために、模擬車体空間を形成する模
擬車体室1と、その車体の外部に対応するテストチャン
バ2とが、隔壁3によって仕切られ、車両用換気装置4
を構成する給気送風機5と排気送風機6とが隔壁3に取
付けられる。圧縮気体である圧縮空気を充填した昇圧タ
ンク7からの圧縮空気は、管路8および昇圧制御弁9を
介してチャンバ2に供給されて、チャンバ2内の圧力が
希望する圧力変動パターンでたとえば急激に変化される
ことができる。また内圧が負圧、すなわち大気圧未満で
ある減圧タンク10は、管路11および減圧制御弁12
を介してチャンバ2に接続され、これによってチャンバ
2内の圧力が大気圧よりも低くなるように、予め定める
圧力変動パターンで減圧して変化させることができる。
【0014】昇圧制御弁9および減圧制御弁12は、た
とえば仕切弁であり、油圧複動シリンダ13,14によ
って駆動される。各弁9,12の開度は開度検出手段1
5,16によってぞれぞれ検出され、その開度を表す電
気信号は、ライン17,18を介して与えられる開度指
令信号とともに、減算器19,20に与えられ、この減
算器19,20の出力は電油変換器21,22に与えら
れる。電油変換器21,22には油圧源23から圧油が
供給される。こうしてライン17,18から開度を表す
電気信号が与えられたとき、その指令開度となるよう
に、油圧シリンダ13,14が動作する。こうして圧油
を用いることによって、昇圧制御弁9および減圧制御弁
12の開閉動作を瞬時に行うことができるようになる。
油圧源制御回路24は、油圧源23を常時駆動する。
【0015】減算器19,20の代わりに、図示しない
周知の比例・積分型制御器を用いてもよい。比例・積分
型制御器を使用すれば制御性は向上する。さらに駆動源
としては空気圧力や空気動力を用いてもよい。空気圧力
や空気動力を用いれば安価にできるが制御性は低下す
る。
【0016】昇圧タンク7には、モータM10によって
駆動される圧縮機25からの圧縮空気が管路26を介し
て供給される。この管路26には、開閉弁27が介在さ
れる。昇圧タンク7内の圧力は、昇圧タンク内圧力検出
手段28によって検出され、昇圧タンク圧力制御回路2
9は、この昇圧タンク内圧力検出手段28の出力に応答
し、昇圧タンク7の圧力が予め定める値になったとき、
開閉弁27を閉じる。
【0017】減圧タンク10には、モータM20によっ
て駆動される真空ポンプ30が管路31を介して接続さ
れ、この管路31には開閉弁32が介在される。減圧タ
ンク10内の圧力は減圧タンク内圧力検出手段33によ
って検出され、その出力は減圧タンク圧力制御回路34
に与えられ、減圧タンク10内の圧力が予め定める値に
なったとき開閉弁32を閉じる。圧縮機制御回路35は
その圧縮機25を駆動するモータM10を制御し、また
真空ポンプ制御回路36は、真空ポンプ30を駆動する
モータM20を制御する。
【0018】チャンバ2には管路37を介して大気に連
通するチャンバ圧力制御弁38が設けられる。チャンバ
2の圧力はチャンバ内圧力検出手段39によって検出さ
れる。さらにまた模擬車体室1内の圧力は圧力検出手段
40によって検出される。昇圧制御回路41は、チャン
バ内圧力検出手段39の出力および処理回路44の出力
に応答してチャンバ圧力制御弁38を制御するととも
に、昇圧制御弁9を制御するための開度指令信号をライ
ン17に導出する。減圧制御回路42は、チャンバ内圧
力検出手段39の出力および処理回路44の出力に応答
して、チャンバ圧力制御弁38を制御するとともに、減
圧制御弁12を制御する開度指令信号をライン18を介
して導出する。チャンバ圧力制御弁38は昇圧制御回路
41もしくは減圧制御回路42からの電気指令A0によ
りその開度が制御され、その動力源としては公知の空気
圧力を使用してもよい。空気圧力を利用してチャンバ圧
力制御弁38を駆動する場合は、図示しない空気圧力源
と、電空変換器Bを必要とすることは周知のとおりであ
る。昇圧制御回路41からの指令信号A1と減圧制御回
路42からの指令信号A2は、ワイヤードオアとして公
知の方法で結線し、指令信号A0としてもよい。また、
信号A1と信号A2の大きい方の信号を選択する公知の
ダイオードと抵抗と演算増幅器とから成る最大値選択回
路を用いてもよい。
【0019】また隔壁3には、開口面積が変更可能な可
変絞りCが配されていてこの可変絞りを調節することに
よりチャンバ2と模擬車体室1間の空気の出入りを調節
することができる。このような可変絞りCは、実際の車
両における、車体のすき間を模擬するのに便利に働く。
【0020】車両用換気装置4の試験中におけるチャン
バ2および模擬車体室1の各圧力は、データ記録装置4
3において、チャンバ内圧力検出手段39および模擬車
体室圧力検出手段40の出力を時間経過に伴ってメモリ
にストアし、記録紙に記録する。マイクロコンピュータ
などによって実現される処理回路44は、各回路29,
34,35,36,41,42の動作を制御する。
【0021】昇圧タンク7内の圧縮空気の温度を検出す
るために温度検出手段51が設けられ、また減圧タンク
10内の温度を検出するために温度検出手段52が設け
られる。さらにまたチャンバ2内の温度を検出する温度
検出手段53が設けられ、模擬車体室1内の温度を検出
するために温度検出手段54が設けられる。これらの温
度検出手段51〜54の出力は、検出圧力の補正などを
行うために用いられる。
【0022】図2は、図1に示される実施例の電気的構
成を示すブロック図である。目標とする圧力変動パター
ンは、処理回路44に含まれるメモリであるストア手段
56に設定されてストアされる。このストア手段56に
ストアされている圧力変動パターンの一例を図3に示
す。このストア手段56のストア内容は、演算回路57
に与えられ、チャンバ2の圧力変動に必要な流量FC0
を数1に従って演算して求める。
【0023】
【数1】
【0024】ここでΔPC0は、ストア手段56にスト
アされているチャンバ2内の圧力PCの時間変化率dP
C/dtであり、VCはチャンバ2の容積であり、kは
比熱比、γNは比重量、Rはガス定数、TCは温度検出
手段53によって検出されるチャンバ2内の絶対温度を
表す。判断回路58では、ストア手段56にストアされ
ている圧力の目標となる時間変化率ΔPC0が零または
正、すなわち
【0025】
【数2】ΔPC0≧0 が成立するかどうかを判断し、目標時間変化率ΔPC0
が正であるとき、すなわちチャンバ2内の圧力の昇圧時
には、判断回路59においてその時間変化率ΔPC0が
予め定める値Aを超えるかどうか、すなわち、
【0026】
【数3】ΔPC0>A を判断し、そうであれば、判断回路59−1においてチ
ャンバ2の圧力PC0が予め定めるPC1未満であるか
どうか、すなわち
【0027】
【数4】PC0<PC1 を判断し、そうでなければ演算回路60は、数5で示さ
れる演算を行う。そうであれば、演算回路81−1は、
数6で示される演算を行う。
【0028】
【数5】
【0029】この演算回路60では、昇圧制御弁9のC
V値(すなわち流量係数)CVP0を求める。ここでT
Pは、昇圧タンク7内の圧縮空気の温度検出手段51に
よってに検出される温度である。PPは昇圧タンク7の
圧力である。PCはチャンバ2内の圧力である。
【0030】こうして演算回路60において求められた
CV値を表す電気信号は、演算回路61に与えられ、そ
のCV値に対応した昇圧制御弁9の開度を表す信号を図
4に従ってライン62に導出し、加算回路63に与え
る。加算回路63の出力は昇圧制御弁9に与えられて、
その加算回路63からライン17に導出される開度とな
るように、昇圧制御弁9が動作される。このようにして
昇圧時に、昇圧制御弁9がフィードフォワード制御され
る。
【0031】
【数6】
【0032】この演算回路81−1では、昇圧における
チャンバ圧力制御弁38のCV値(すなわち流量係数)
CVA01を求める。ここでTAは、温度検出手段85
によって検出される大気温度である。PAは、圧力検出
手段84によって検出される大気圧力である。PCはチ
ャンバ2内の圧力である。こうして演算回路81−1に
おいて求められたCV値を表す電気信号は、演算回路8
2に与えられ、そのCV値に対応したチャンバ圧力制御
弁38の開度を表す信号をバルブの開度特性に従ってラ
イン83に導出し、チャンバ圧力制御弁38が動作され
る。
【0033】チャンバ2内の圧力を検出するチャンバ内
圧力検出手段39の出力はライン65から減算回路66
に与えられる。ストア手段56からのチャンバ2内の目
標圧力を表す信号は、減算回路66に与えられる。減算
回路66からライン67に導出される信号は、演算回路
68に与えられ、弁開度を表す信号とされ、スイッチ6
9から加算回路63に与えれる。
【0034】判断回路70は、ストア手段56にストア
されているチャンバ2内の目標圧力PC0とチャンバ内
圧力検出手段39の検出圧力PCとの差が零または正で
あるかどうかを判断する。
【0035】
【数7】(PC0−PC)≧0 判断回路70において数5が成立するものと判断される
ときには、チャンバ2は昇圧時であり、したがってスイ
ッチ69が導通される。このようにしてチャンバ2内の
圧力は、チャンバ内圧力検出手段39とストア手段56
の出力とが与えられる減算器66の働きによってネガテ
ィブフィードバック制御が行われる。
【0036】このように昇圧時には、ストア手段56に
ストアされているチャンバ2の目標圧力時間変化率ΔP
C0が予め定める値Aを超えるときには、ネガティブフ
ィードバック制御だけでなく、フィードフォワード制御
が行われ、その目標圧力時間変化率ΔPC0が予め定め
る値A以下になると、ネガティブフィードバック制御だ
けが行われることになる。図1に示される昇圧制御回路
41は、図2における演算回路57,60,61,6
8、減算回路63、加算回路66およびスイッチ69、
ならびに判断回路58,59,59−1,70、さらに
演算回路81−1,82によって構成される。
【0037】チャンバ2の減圧時には、そのストア手段
56から読出されるチャンバ2の圧力の時間変化率ΔP
C0は負であり、したがって判断回路58の出力は判断
回路71に与えられる。判断回路71では、設定された
時間変化率ΔPC0の絶対値が予め定められる正の値B
を超えるかどうかを判断する。
【0038】
【数8】│ΔPC0│>B 判断回路71−1は、数8のように判断回路71におい
て目標時間変化率ΔPC0の絶対値が予め定める値Bを
超えるとき、数9のようにチャンバ2の圧力PC0が予
め定めるP02を超えるかどうか、すなわち、
【0039】
【数9】PC0>P02 を判断し、そうでなければ、数10で示される演算を行
い、減圧制御弁12に要求されるCV値CVV0を求め
る。そうであれば、数11で示される演算を行い、減圧
においてチャンバ圧力制御弁に要求されるCV値CVA
02を求める。
【0040】
【数10】
【0041】ここでPVは減圧タンク10の減圧タンク
内圧力検出手段33によって検出される圧力である。演
算回路73は、演算回路72からの減圧制御弁12のC
V値を表す信号に応答し、その開度を表す信号をライン
74に導出して加算回路75に与えられて、フィードフ
ォワード制御が行われる。減圧制御弁12では、昇圧制
御弁9と同様に、図4と同一の特性を有する。
【0042】チャンバ2のチャンバ内圧力検出手段39
によって検出された圧力を表す信号はライン65を介し
て減算回路76に与えられる。減算回路76には、スト
ア手段56からのチャンバ2の目標となる圧力設定値が
与えられる。減算回路76からの偏差を表す信号は、ラ
イン77から演算回路78に与えられて減圧制御弁12
の開度を表す信号をスイッチ79を介して加算回路75
に与える。スイッチ79は、判断回路70において前述
の数5が成立しないとき、すなわちチャンバ内圧力検出
手段39によって検出される圧力がストア手段56にお
いて設定されてストアされている圧力PC0を超えると
き導通される。こうして減圧時には、ストア手段56に
おいて設定されてストアされているチャンバ2の圧力の
目標時間変化率ΔPC0の絶対値が予め定める値Bを超
えるとき、ネガティブフィードバック制御だけでなく、
フィードフォワード制御が行われ、その目標圧力時間変
化率ΔPC0の絶対値が予め定める値B以下になると、
ネガティブフィードバック制御だけが行われることにな
る。図1に示される減圧制御回路42は、演算回路5
7,72,73,78および演算回路81−2,82、
加算回路75、減算回路76、スイッチ79および判断
回路58,70,71を含む。
【0043】
【数11】
【0044】演算回路81−2において求められたチャ
ンバ圧力制御弁のCV値を表す信号は、演算回路82に
与えられ、そのCV値に対応した開度信号をチャンバ圧
力制御弁に与え動作させる。
【0045】こうしてチャンバ2内の圧力を初期設定さ
れた圧力PC1からPC21に達するように昇圧する場
合、時刻t1〜t3で予め定める値Aを超える大きな時
間変化率ΔPC0でチャンバ2内の圧力を変化させるべ
きとき、演算回路61の出力によってフィードフォワー
ド制御が行われるとともに、スイッチ69が導通された
ままとなってネガティブフィルドバック制御が併せて行
われる。また時刻t3〜t4においてチャンバ2内の圧
力をPC21からPC2に変化させるとき、その時刻t
3〜t4の設定圧力の時間変化率ΔPC0は予め定める
値A以下であり、したがってスイッチ69が導通された
ままとなってネガティブフィルドバック制御だけが行わ
れる。
【0046】また減圧時には、その設定された圧力の時
間変化率ΔPC0の絶対値が予め定める値Bを超えると
き、すなわち図3の時刻t4〜t6において圧力PC2
からPC31に減圧するとき、演算回路73の出力によ
ってフィードフォワード制御が行われる。その後の時刻
t6〜t7においてチャンバ2の圧力がPC31からP
C3に前記予め定める値B以下の小さい時間変化率ΔP
C0で変化するとき、フィードフォワード制御は行われ
ない。時刻t4〜t7の減圧の全期間において、スイッ
チ79は導通されたままであり、ネガティブフィルドバ
ック制御が行われる。
【0047】判断回路59,71における予め定める値
A,Bは、等しい値であってもよい。
【0048】さらに昇圧時にチャンバ2内の検出圧力が
予め定める圧力P01未満であるとき、チャンバ圧力制
御弁38をフィードフォワード制御し、これによってチ
ャンバ2内の検出圧力が予め定める値P011に達した
ときにチャンバ内圧力制御弁38を全閉とする。前述の
実施例のおいて、予め定める圧力P01はP011より
少し小さく、その圧力差はたとえば1kPa〜3kPa
が好ましいがこれよりも小さくても大きくてもよい。ま
た減圧時には、チャンバ2内の圧力PC2が予め定める
圧力P02以上であるので、チャンバ内圧力制御弁38
を開き、これによってチャンバ2内の圧力が予め定める
値P021に達した後にはチャンバ内圧力制御弁38を
閉じる。予め定める圧力P02はP021より少し大き
く、その圧力差はたとえば1kPa〜3kPaが好まし
いが、これより大きくても小さくてもよい。P01は、
たとえば−5〜−10kPsの範囲で定められる。また
P02は、たとえば+5〜+10kPsの範囲で定めら
れる。このようにしてチャンバ2内の圧力が大気圧に比
べて大きく異なっているときには、チャンバ内圧力制御
弁38を開いて大気圧を昇圧時にチャンバ2内に給気
し、あるいはまた減圧時にチャンバ2内の圧縮気体を大
気放散することによって、昇圧タンク7および減圧タン
ク10の小形化を図ることが可能になる。
【0049】本発明は、車両用換気装置の試験のために
実施されるだけでなく、その他の用途においてもまた広
範囲に実施することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ストア手
段に予め設定してストアしてあるチャンバ内の圧力の時
間変化率が昇圧時に予め定める値Aを超えるとき、およ
び減圧時にその圧力の時間変化率の絶対値が予め定める
値Bを超えるとき、フィードフォワード制御を行うこと
によって、そのチャンバ内の圧力を大きな時間変化率で
昇圧および減圧することができる。またチャンバ内の圧
力の初期設定を行うことができる。
【0051】また本発明によれば、チャンバ内の圧力の
昇圧時および減圧時に、フィードフォワード制御によっ
て大きな時間変化率で変化させることができ、こうして
希望するチャンバ内の圧力の変化速度および変化幅など
の圧力変動パターンに従って制御することができ、この
圧力の時間変化率が小さいときにはネガティブフィード
バック制御を行うことによって、ストア手段において設
定してストアされている目標圧力に正確にもたらすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の構成を簡略化して示
すブロック図である。
【図2】図1に示される実施例の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図3】ストア手段56にストアされるチャンバ2内の
目標する圧力変動パターンを示す図である。
【図4】昇圧制御弁9の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 模擬車体室 2 テストチャンバ 3 隔壁 4 車両用換気装置 7 昇圧タンク 9 昇圧制御弁 10 減圧タンク 12 減圧制御弁 25 圧縮機 30 真空ポンプ 56 ストア手段 57,60,61,72,73 演算回路 58,59,70,71 判断回路
フロントページの続き (72)発明者 小林 實 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 鹿嶌 宗 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 多田 仁 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力が変化されるべきチャンバと、 圧縮気体を充填した昇圧タンクと、 チャンバと昇圧タンクとの間に介在され、チャンバの昇
    圧のために開かれる昇圧制御弁と、 大気に連通するチャンバ圧力制御弁と、 昇圧タンク内の圧力を検出する昇圧タンク内圧力検出手
    段と、 チャンバ内の圧力を検出するチャンバ内圧力検出手段
    と、 時間経過に伴うチャンバ内の圧力を設定してストアする
    ストア手段と、 チャンバ内の圧力の昇圧時に、ストア手段にストアされ
    ている圧力の時間変化率が予め定める値Aを超えると
    き、昇圧タンク内圧力検出手段とチャンバ内圧力検出手
    段とストア手段との各出力に応答して昇圧制御弁および
    チャンバ圧力制御弁のフィードフォワード制御し、スト
    ア手段にストアされている圧力の時間変化率の絶対値が
    予め定める値A以下のときチャンバ内圧力検出手段とス
    トア手段との出力に応答して、ネガティブフィードバッ
    ク制御する制御手段とを含むことを特徴とする圧力変化
    装置。
  2. 【請求項2】 圧力が変化されるべきチャンバと、 内圧が負圧である減圧タンクと、 チャンバと減圧タンクとの間に介在され、チャンバの減
    圧のために開かれる減圧制御弁と、 大気に連通するチャンバ圧力制御弁と、 減圧タンク内の圧力を検出する減圧タンク内圧力検出手
    段と、 チャンバ内の圧力を検出するチャンバ内圧力検出手段
    と、 時間経過に伴うチャンバ内の圧力を設定してストアする
    ストア手段と、 チャンバ内の圧力の減圧時に、ストア手段にストアされ
    ている圧力の時間変化率の絶対値が予め定める値Bを超
    えるとき、減圧タンク内圧力検出手段とチャンバ内圧力
    検出手段とストア手段との各出力に応答して減圧制御弁
    およびチャンバ圧力制御弁のフィードフォワード制御
    し、ストア手段にストアされている圧力の時間変化率の
    絶対値が予め定める値B以下のとき、減圧タンク内圧力
    検出手段とチャンバ内圧力検出手段とストア手段との出
    力に応答して、ネガティブフィードバック制御する制御
    手段とを含むことを特徴とする圧力変化装置。
JP4169566A 1992-06-26 1992-06-26 圧力変化装置 Expired - Fee Related JPH0676951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4169566A JPH0676951B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 圧力変化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4169566A JPH0676951B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 圧力変化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0666686A true JPH0666686A (ja) 1994-03-11
JPH0676951B2 JPH0676951B2 (ja) 1994-09-28

Family

ID=15888848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4169566A Expired - Fee Related JPH0676951B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 圧力変化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0676951B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6328864B1 (en) 1997-04-30 2001-12-11 Tokyo Electron Limited Vacuum processing apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6328864B1 (en) 1997-04-30 2001-12-11 Tokyo Electron Limited Vacuum processing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0676951B2 (ja) 1994-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001246919A (ja) 車高調整装置の圧力媒体アキュムレータから圧力媒体室に圧力媒体を充填する方法
JPH0242186A (ja) ブースターポンプのための制御バイパス
JP2007146908A (ja) 真空調圧システム
JP2001012808A (ja) 空気調和機の膨張弁制御方法及びその装置
JP4057685B2 (ja) 低圧試験室の圧力制御装置
US6202680B1 (en) Positioner and its setting method
JPH0666686A (ja) 圧力変化装置
Gulati et al. Non-linear pressure observer design for pneumatic actuators
US4741381A (en) Method of and apparatus for automatically controlling pressure in holding furnace incorporated in low pressure die-casting system
CN109808665B (zh) 一种动车组开关型电空阀控制方法及装置
JPH09101826A (ja) 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁
JP2001075651A (ja) バルブポジショナ
JPH0666687A (ja) 圧力変化装置
KR100842951B1 (ko) 수중 운송 수단의 작동 방법 및 장치
JP3182713B2 (ja) 評価方法
KR100492883B1 (ko) 공기압 제어장치
KR102508057B1 (ko) 볼륨의 공압을 제어하기 위한 방법 및 시스템
JPH08335118A (ja) 流量制御方法
JPH0819873A (ja) 抵抗溶接装置および抵抗溶接方法
JP2840214B2 (ja) パイロット信号を制御するための方法及び弁組立体
JPS6278615A (ja) 圧力調整制御方法
JPS5947504A (ja) 流体圧シリンダの制御方法及び装置
JP2584429B2 (ja) 流体圧制御装置
KR100223230B1 (ko) 유체압 제어장치
JPS5918284A (ja) 排気装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees