JPH0666594A - 位置検出器 - Google Patents

位置検出器

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JPH0666594A
JPH0666594A JP21675992A JP21675992A JPH0666594A JP H0666594 A JPH0666594 A JP H0666594A JP 21675992 A JP21675992 A JP 21675992A JP 21675992 A JP21675992 A JP 21675992A JP H0666594 A JPH0666594 A JP H0666594A
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JP
Japan
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signal
output
reference signal
phase
position detector
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JP21675992A
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English (en)
Inventor
Yutaka Masuda
豊 増田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出信号の低下による出力異常を未然に検知
する位置検出器を提供する。 【構成】 スリット部3,21,光検出器25,増幅器
33を含む変位信号生成部から出力される90度位相差
のある2つの正弦波信号を、複数のしきい値で比較し、
またZ相和信号生成回路27から得られる基準信号原波
形を異常信号しきい値で比較し、基準信号出力時、また
は、移動方向によって異常を同時出力判別回路32で判
断し、また、速度検出回路35の結果によって、異常検
出ブロック32,36,37の有効性を判断する構成を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転,直線運動等の相
対変位を測定する位置検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、位置検出器は産業用ロボットを始
めとする電子制御機械に広く用いられており、信頼性の
向上が求められている。一方では故障時の混乱を避ける
ために、予防保全の適用が求められている。
【0003】以下に従来の位置検出器について説明す
る。図10は従来の位置検出器の概要を示す構成図であ
る。1は軸であり、被検出物(図示せず)と機械的に結
合され、回転運動を伝える。2はスリット板で、表面に
位置検出用スリット部3と、基準信号(Z相信号)生成
用スリット部4が設けられており、光を透過する。スリ
ット板2は軸1と固定され、被検出物と同じ運動を行
う。5は固定スリット板で、表面に位置検出スリット部
6と基準信号生成用スリット部7が光を透過するように
設けられている。8は基準信号用光検出器で、9は位置
検出用光検出器である。10は光源で、発光素子として
半導体レーザダイオード11と、発光量モニタ用の光検
出器12を内蔵する。13は光源駆動回路、14は制御
回路であり、発光量モニタ用光検出器12の信号を受
け、光源駆動回路13を制御する。15は信号比較器で
ある。16はZ相信号処理部、17はA,B相信号処理
部である。
【0004】以上のような構成要素の位置検出器につい
て、以下、各構成要素の相互の関係とその動作を説明す
る。まず、光源10の半導体レーザダイオード11は光
源駆動回路13によって励起され、光を発する。この内
の一部は、発光量モニタ用光検出器12に照射され、一
部は、スリット板2の方向に照射される。この内スリッ
ト板2に向かった光は、スリット部3,4を通り、固定
スリット板5のスリット部6,7を通り、光検出器8,
9に至る。スリット部3,6は同一ピッチの格子状とな
っており、軸1の運動に従って、それぞれのスリットの
重さなり具合が変化、それらを同時に透過できる光量は
スリット部ピッチに応じて変化する。その光量変化を光
検出器9で検出し、電気信号に変換する。その信号はA
B相信号処理部17によって増幅等の信号処理を受け、
位置検出用信号として使いやすい形、例えば、正弦波出
力、または短形波出力として出力さる。スリット部4
は、スリット板2の特定の場所に設けられ、開口部の
幅、間隔がランダムに構成される。スリット部7は、ス
リット部4に対応した形状をしている。軸1がスリット
部4と7が互いに重なり合う位置になったときそれらを
透過できる光量は最大となる。この光検出器8で検出
し、電気信号に変換する。その信号はZ相信号処理部1
6によって、増幅・整形等の信号処理が施され、基準信
号(Z相信号)として出力される。Z相信号は、スリッ
ト部4と7が重さなり合う特定の軸1の回転位置でのみ
出力される。一方発光量モニタ用光検出器12に向かっ
た光は、そこで光量に応じた電気信号に変換される。そ
の信号は制御回路14で増幅等の信号処理がなされ、光
量が一定となるように光源駆動回路13を制御する。一
方、制御回路14の信号の一部は、信号比較器15で基
準値と比較され、条件を満たすときに信号出力が得られ
る。すなわち、光量がある特定値より変化すると、信号
比較器15に入る制御回路14の信号も変化する。ある
特定値に対応した基準値より外れると、異常状態にある
ことを示す異常信号出力が得られる。この様子をより具
体的に図11を用いて説明する。光源である半導体レー
ザダイオード11の駆動電流量は、その状況(出力,温
度)によって変化するが、一定出力、同一温度であって
も、素子の劣化等によって、時間とともに図のように変
化する。そして寿命の末期には、急激に電流量が増大す
る。通常、光源発光量を一定とするように制御を行って
いるが、駆動回路で供給できる電流の限界を越えると、
光源の発光量は低下する。これがT1の時点である。さ
らにこの状態が続き劣化が進行して、あらかじめ定めら
れた基準値(信号比較器15の基準値に対応する)より
低下すると、異常信号が出力され、光源の光量低下が発
生していることを知らせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、発光量モニタ用光検出器には半導体レー
ザダイオード11と近接して設けられており、通常1つ
のパッケージ内にある。よって、位置検出のためのスリ
ット板を通る光とは別の光路を通ることとなる。そのた
め、光源部の異常による光量の減少は検出が可能である
が、スリット板2,5,光検出器8,9の異常による信
号出力の低下、また、信号処理部16,17の異常によ
る信号の異常等は発見ではない。そのため、例えば、ス
リット板2のスリット部3への塵埃等の付着による光検
出器9の受光量低下とそれによる信号出力の低下が生じ
た場合、A,B,Z相信号出力に、精度、応答性といっ
た面で悪影響が現れ、信号が出力しなくなることもあ
る。しかしこの場合においても、光源としては正常であ
るため、異常信号出力は出ず、位置検出器を利用してい
る機械装置の異常とみられ、トラブルの復旧が困難にな
るという問題点を有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、信号異常となる可能性をあらかじめ検知できる能力
を高めた位置検出器の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の位置検出器は、被検出部との相対移動量に応
じて出力される90度位相差のある2つの正弦波信号振
幅の減少を複数のしきい値に対して検出する信号異常検
出部を備え、また、基準信号出力時に、その基準信号原
波形の大きさが規定値以上あることを判別する基準信号
の信号異常検出部を備え、また、基準信号出力時に基準
信号原波形の大きさが規定値以上にある場合と、基準信
号出力途中で被検出部の移動方向の変化する場合に、基
準信号が正常であることを判別する基準信号の信号異常
検出部を備え、また、有効速度域の異なる複数の信号異
常検出部と、被検出部の速度を検出する速度検出部と、
前記信号異常検出部での有効速度域外での出力を無効と
判断する有効判別部を備えた構成を有する。
【0008】
【作用】この構成によって、光源部の異常による光量低
下だけでなく、光路等の光学系,信号処理部における信
号出力の低下を検出し、それらを原因とするABZ相信
号の異常が発生する前に、その可能性を予報するように
作用する。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について、図面を
参照しながら説明する。
【0010】図1において、20は固定スリット板で、
位置検出用スリット部21、基準信号検出用スリット部
22が設けられている。1は軸で、被検出部に固定さ
れ、その運動を伝達する。2はスリット板で、位置検出
用スリット部3、基準信号検出用スリット部23が設け
られている。これらは従来例に示したものと光源(図1
では図示せず)も含めて同一である。24は基準信号検
出用光検出器であり、スリット板2の移動方向に沿って
並んで2個配置されている。25は位置検出用光検出器
である。光検出器24,25は、スリット部22,21
に対応する位置に配置され、そこを通過した光は光検出
器で検出される。26は差信号生成回路、27は和信号
生成回路、28は2値間信号生成回路、29は特定値信
号生成回路、30は論理積回路、31はZ相和信号とし
きい値を比較する信号比較器、32は2つの信号が同時
に出力していることを判別する同時出力判別回路であ
る。33は増幅器であり、光検出器25の出力を処理す
る。34は短形波整形回路、35は速度検出回路、3
6,37は信号比較回路、38,39は有効判別回路、
40は論理和回路である。
【0011】以上のような構成要素の位置検出器につい
て、各構成要素の相互の関係とその動作を説明する。光
源から発せられた光が、スリット板2,20を通って光
検出器24,25に至る過程および得られる信号は従来
例と同様である。スリット部22,23は図2に具体的
形状を示す。それぞれ従来例のスリット部7,4に対応
する。光検出器24は、24aと24bの2つから成っ
ており、それぞれから得られる信号は図3に示すように
なる。図2においてスリット部23が紙面左から右へ移
動するときに、光検出器24aから図3に示すZ+信号
が、光検出器24bからZ-信号が得られる。これらか
ら差信号生成回路26によって図3cに示す差信号Z+
−Z-が得られる。一方、Z+,Z-両信号と和信号生成
回路27によって図3dに示す和信号Z++Z-が得られ
る。信号Z+とZ-は同時にそのピーク値をとらず間隔
(図3のT2)をあけてピークを持つ。前記差信号は2
値間信号生成回路28によって、しきい値SL12と比
較され、図3eに示す2値間信号が得られる。一方、差
信号と和信号とは、特定値信号生成回路29によってし
きい値SL3と比較されることによって図3fに示す特
定値信号が得られる。ここで差信号について触れている
のは、この特定値信号は図3eの2値間信号の41の部
分を特定するために生成されたパルスであるので、和信
号の波形が図3dに示すような単純な形でなく複数のピ
ークを持つような場合には、差信号の正と負の2つのピ
ーク(図3cに示す)も利用する必要があるためであ
る。前記2値間信号と特定値信号の論理積を回路30で
得ることによって、基準信号(Z相信号)が図3gに示
すように得られる。
【0012】次に、このZ相信号に異常の生じる場合を
説明する。このときは従来例と同様に、光源の光量低下
の生じる場合、スリット部に塵埃等の付着による光路上
の光量低下、また光検出器の素子故障による出力低下等
が原因として考えられる。この他にも異常原因となるも
のは考えられるが本発明の対象外であるので省略する。
前記原因によって、和信号および差信号のピークの大き
さは小さくなる。そこで和信号がしきい値SL3より小
さくなると、あるいは差信号がしきい値SL1,SL2
り小さくなると、Z相信号は出力されなくなり、故障と
なる。そこで和信号の比較しきい値SL3より大きく、
正常時の和信号でも動作する異常信号しきい値Zを設定
する。比較器31で和信号と異常信号しきい値Zを比較
すると、図3bに示すZピーク信号が得られる。このZ
ピーク信号は正常時にはZ相信号の幅より広いため、Z
相信号出力時には必ずZピーク信号もパルス状となって
いる。徐々に光量低下が進行すると、Zピーク信号はパ
ルス幅が狭くなり、やがてパルス出力は出なくなる。し
かしZ相出力はあり位置検出器としては機能している。
すなわち、この状態で異常信号を出力する必要がある。
さらに異常が進行するとZ相出力もなくなり故障状態に
至る。よって、Zピーク信号とZ相信号を同時判別出力
回路32によって判別し、Z相異常信号が得られる。こ
の場合の真理値表を(表1)に示す。
【0013】
【表1】
【0014】(表1)において、Z相信号の1はZ相信
号が出ている状態を示す。Zピーク信号の1は和信号が
異常信号しきい値Zより大きい状態であることを示す。
ここで、Z相信号が0であるのに、Zピーク信号が1で
ある場合は、和信号にピークが複数存在する場合、また
はZ相信号幅とZピーク信号幅の不一致分によものであ
る。よってこの場合は正常である。また、Z相信号が出
現することが異常判別の基であるので、異常の程度が進
行してZ相出力が出ない場合、あるいは何らかの原因で
突発的にZ相不出力となる場合も、この異常検出方法で
は検出できない。図4に同時出力判別回路32の具体例
を示す。
【0015】次に位置検出用信号(A,B相信号)とそ
れを用いた異常検出について説明する。位置検出用光検
出器25は4つの素子から構成され、それぞれから4分
の1波長ずつ位相のずれたほぼ正弦波形状の4つの波形
が得られる。これらは増幅器33によって処理され、位
置検出用に使いやすい波形として出力される。具体的に
は図5a,eに示すように4分の1波長位相のずれた2
つの正弦波出力となっている。これらは短形波整形回路
34によって整形され、図5b,fに示すようなA,B
相信号として出力される。一方増幅器の正弦波出力は信
号比較回路37で4つの異常信号しきい値H1,H2,H
3,H4と比較され、高速AB相異常信号出力が得られ
る。具体的には、図5aに示すA相正弦波42と、異常
信号しきい値H1比較され、H1より大きい部分ではパル
ス状となる図5cに示す信号出力が得られる。同様にA
相正弦波42としきい値H2が比較され、それより小さ
い部分ではパルス状となる図5dに示す信号出力が得ら
れる。図5eに示すB相正弦波43と異常信号しきい値
3,H4から同様にして図5g,hに示す信号出力が得
られる。これら図5c,d,g,hの信号出力の論理和
を求めて図5iに示すAB相異常信号出力とする。異常
発生時には、前記の基準信号の場合と同様に、光検出器
出力の低下が生じ、その結果、図5a,eに破線で示す
ように、振幅の小さいAB相正弦波が得られる。このと
き、しきい値H1,H2,H3,H4との比較結果は、それ
ぞれ破線で示すようになり、図5iのAB相異常信号出
力も破線で示すようにパルス状となる。さらに異常状況
が悪化すると、常時低レベル信号となる。この場合も、
AB相異常信号出力がパルス状となり、異常を示す場合
においても、AB相短形波出力は正常であり、位置検出
器として機能するものである。よってこの状態で何らか
の対策を講じることによって、位置検出器故障によって
機械装置に与える損害を軽減することが可能となる。ま
た、本実施例のしきい値H1〜H4は、正常時には異常信
号出力が異常を示さない程度に設定され、一方、異常を
示しても位置検出器としての機能は維持しうる程度に設
定される。また、4つの光検出器の中でどれか1つが異
常となった場合には図5に示すような均等な出力低下と
はならず、例えばA相正弦波42の正側振幅のみの減少
といった現象となる。この場合にも、しきい値H1によ
って異常は検出される。信号比較器36によっても、異
常信号しきい値M1〜M4によって同様にAB相異常信号
出力が得られる。この場合、しきい値M1〜M4が前記し
きい値H1〜H4に比べて大きく設定されていることに特
徴がある。一般的に、増幅器等の特性は高速度域では出
力が低下する。よって高速度域での信号出力より低速域
での鋭敏な異常検出を求める場合には、異常検出用しき
い値はより大きな値に対応した値となる必要がある。よ
ってしきい値M1〜M4は中速度用、あるいは低速度用と
なり、しきい値H1〜H4は高速度用となる。
【0016】次に、図6を用いて前記の判別回路32か
ら得られるZ相異常信号、比較器36,37から得られ
るAB相異常信号のそれぞれの応答速度の関係を説明す
る。図6の横軸は被検出部の移動速度を示し、信号の応
答性に対応する。縦軸は信号の大きさを示す。図6で4
4はZ相和または差信号の出力であり、本実施例ではZ
相和信号に対応する。45はA,B相正弦波出力であ
る。実際の出力は一体の直線にならないが模式的に示し
てある。線44,45はそれぞれ前記異常信号を得るた
めに用いた信号であり、この信号とそれぞれに対応する
各異常検出用しきい値が比較される。
【0017】まず線44は実践部と破線部に分かれてお
り、Z和差信号出力44とZ相出力限界の交点46より
低速域ではZ相として機能するが、それ以上の高速域で
は機能しないことを示す。ここでZ相異常信号しきい値
Zに対応する点47の速度以上では前記異常信号出力が
あることを示す。また点48は性能仕様上必要なZ相応
答性の値であり、点49は点48と47の中間の点であ
る。同様にAB相正弦波出力45についても、AB相出
力限界に対応する点50以下の速度域ではAB相短形波
出力があり位置検出器として機能するが、それ以上の速
度域では性能を保証できなくなる。点51は異常信号し
きい値Hに対応し、52は異常信号しきい値Mに対応す
る。53は51より若干低速側の点であり、54は52
より若干低速側の点である。前記の異常状態となった場
合、線44,45は矢印の方向に平行移動することとな
る。図1における速度検出回路35は、AB相短形波信
号から図6の点49,54に対応する速度を検出し、そ
の速度に達すると、低速検出信号,中速検出信号を出力
する。有効判別回路38は、(表2)の真理値で示す結
果を得るためのもので、速度検出回路35で検出した点
49に対応する速度以上では、Z相異常信号が出力され
ていても無効とみなすように機能する。(表2)中で正
常(無効)とあるのは、信号処理簡単化のために無効時
は正常信号を出力することも考慮したものである。
【0018】
【表2】
【0019】次に、有効判別回路39は、(表3)の真
理値表で示す結果を得るもので、速度検出回路35で検
出した点54に対応する速度以上では、中速AB異常信
号が出力されていても無効となみすように機能する。
(表3)中の正常(無効)は前記の場合と同様である。
【0020】
【表3】
【0021】論理和回路40によって、高速AB相異常
信号と、有効判別回路38,39によって処理された信
号が処理され、異常予報出力として得られる。ここで図
6の点49に対応する速度以下では前記3つの異常検出
信号は働きうるが、逆に点54以上の速度域では高速A
B相異常検出信号のみしか働かない。これはABZ相各
信号および各信号異常検出信号の対応する速度範囲に合
わせてあるためであり、高速域では応答しないZ相の異
常検出が高速域で動作しても真の異常ではないからであ
り、また後の異常検出信号の処理を簡単化するためであ
もある。図6において点53はAB相短形波出力の仕様
上必要な速度である。すなわち、実使用時に前記異常が
発生した場合、点53の速度で使用時は、線45が点5
5を通るように出力を低下するまで異常信号は出力され
ず、それ以上の出力が低下時に異常信号が出力される。
さらに点56まで出力が低下すると機能が保証できなく
なる。点54以下の速度では高速AB相異常検出信号よ
りも中速AB相異常検出信号の方が鋭く異常を検出す
る。同様に点49に示す速度以下ではZ相異常検出信号
となる。すなわち、応答速度によって異常検出信号を分
けることで、1つの異常検出に比べより精密な異常検出
が可能となる。
【0022】以上のように本実施例によれば、被検出部
との相対移動量に応じて出力される90度位相差のある
2つの正弦波信号振幅の減少を複数のしきい値から検出
する信号異常検出部を設け、また、基準信号出力時の基
準信号原波形の大きさが規定値以上あることを判別する
基準信号の信号異常検出部を設け、また、有効速度域の
異なる複数の信号異常検出部と、その有効速度域外での
出力を無効と判断する有効判別部を設けることによっ
て、光源部、光学系の異常等による光量低下または、信
号処理部での信号出力低下を速度に合わせて精度良く検
出することができる。
【0023】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0024】図7において、1は軸,2はスリット板,
3はスリット部,20は固定スリット板,25は位置検
出用光検出器であり、以上は図1の構成と同様なもので
ある。図1と異なるのは、基準信号用スリット部(図1
の22,23)を60,61,62,63のように設
け、基準信号検出用の光検出器24a,24bの配列を
変更し、図8に示すようにスリット60,62に対応し
て光検出器24bを、スリット部61,63に対応して
光検出器24aを配設したことである。そして光検出器
24a,24bから得られる信号から異常検出する部分
が異なっている。64はZ相原信号生成回路、65,6
6は信号比較器67はAB相信号処理部、68は回転方
向判別回路、69は異常検出判別部である。本実施例で
は特にZ相信号にかかわる部分が第1の実施例と異なっ
ている。
【0025】上記のような構成要素の位置検出器につい
て、以下各構成要素相互の関係とその動作を説明する。
基準信号検出用スリット部が図8に示すように重なり合
うと、光検出器24との出力Z+と光検出器24aの出
力Zは図9に示すようにピークを持つ。これらZ+,Z-
信号からZ相原信号生成回路64によって、図9cに示
すZ相原信号が得られる。具体的にはZ-信号を反転
し、Z+信号との平均化を図る等の手段が用いられる。
このZ相原信号は比較器65によってZ生成しきい値
と、比較器66によって異常信号しきい値と比較され
る。Z相出力は図9cにおいてZ原信号がZ生成しきい
値より大きい場合に出力される。同様に比較器66の出
力も異常信号しきい値より大きい場合に出力される。一
方、AB相信号処理部67は第1の実施例のAB相信号
(短形波または正弦波出力)を得る回路と同じであり、
この結果を用いて回転方向判別回路68によって軸1の
回転方向が検出される。そして、Z相出力、比較器66
の出力、回転方向判別回路68の出力から異常検出判別
部69によってZ相異常が検出される。すなわち、正常
時には、比較器66の出力は、Z相出力の時の一部で必
ず異常信号しきい値を越えたことを示すが、異常には出
なくなる。また、Z相検出途中(Z相出力中)に軸1が
反転動作を行った場合も、比較器66の出力が出ていな
くても異常とは判別できないことがある。よって、これ
らの条件を満たすときにのみZ相異常信号を出力する。
本実施例の場合は、第1の実施例のように、異常信号検
出のタイミング中に必ずその出力がある値以上ある場合
と異なり、タイミングにずれがあり、一方向移動等には
検出できるが、反転時には必ずしも検出できない場合に
適する。
【0026】以上のように、第2の実施例によると、基
準信号出力時に基準信号原波形の大きさが規定値以上に
ある場合と、基準信号出力途中で被検出部の移動方向の
変化する場合に、基準信号が正常であることを判別する
基準信号の信号異常検出部を設けることによって、基準
信号異常を、基準信号出力範囲よりも狭い位置での原波
形出力比較しかできない場合にも適用でき、基準信号の
生成方法によらず広く検出が可能となる。
【0027】なお、第1の実施例のZ相異常検出用原信
号は和信号を用いたが差信号でもよい。また、第1の実
施例の基準信号生成法で、第2の実施例の方法を用いる
ことも可能である。また、本実施例では光電式位置検出
器を例に説明したが、信号出力減少異常に対応するもの
であればその方式は問わず適用できる。又同様に光源は
レーザダイオードで説明したが、発光量検出用光検出器
が光源側にあるためであり、他の光源でもよい。また、
第1の実施例において、低速側の異常検出にZ相異常を
考えたが、これに限るものでもない。また、出力の低下
のみを異常として扱ったが、出力の増大も異常となり、
その場合も各異常検出用しきい値を出力増大側にも設け
ることで適用できる。
【0028】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によると被検出部との相対移動量に応じて出力される9
0度位相差のある2つの正弦波信号振幅の減少を複数の
しきい値から検出する信号異常検出部を設け、または、
基準信号出力時に、その基準信号原波形の大きさが規定
値以上あることを判別する基準信号の信号異常検出部を
設け、または、基準信号出力時に基準信号原波形の大き
さが規定値以上にある場合と、基準信号出力途中で被検
出部の移動方向が変化する場合に、基準信号が正常であ
ることを判別する基準信号の信号異常検出部を設け、ま
たは、有効速度域の異なる複数の信号異常検出部と、被
検出部の速度を検出する速度検出部と、前記信号異常検
出部での有効速度域外での出力を無効と判断する有効判
別部を設けることによって、光源部,光学系,信号処理
部等の信号出力の低下を、位置検出用または基準信号検
出用の検出器を用いて検出でき、別の検出器を設ける必
要がなく、信号出力低下による異常を未然に検知し、そ
の可能性のあることを報知できる。位置検出器を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における位置検出器の異
常検出部の構成を示すブロック図
【図2】第1の実施例における位置検出器のスリット部
の詳細図
【図3】第1の実施例における位置検出器の動作説明の
ための信号波形図
【図4】第1の実施例における位置検出器の詳細図
【図5】第1の実施例における位置検出器の動作説明の
ための信号波形図
【図6】第1の実施例における位置検出器の動作説明の
ための信号出力一速度関係図
【図7】本発明の第2の実施例における位置検出器の要
部構成を示すブロック図
【図8】第2の実施例における位置検出器の詳細図
【図9】第2の実施例における位置検出器の動作説明の
ための信号波形図
【図10】従来の位置検出器の要部構成を示すブロック
【図11】従来の位置検出器の動作説明のための電流と
発光量の経時変化図
【符号の説明】
24,25 光検出器 26 差信号生成回路 27 和信号生成回路 28 2値間信号生成回路 29 特定値信号生成回路 30 論理積回路 31 信号比較器 32 同時出力判別回路 33 増幅器 34 短形波整形回路 35 速度検出回路 36,37 信号比較回路 38,39 有効判別回路 40 論理和回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出部との相対運動に応じて、90度
    位相差のある2つの正弦波をその相対移動量に応じた波
    数だけ生成する変位信号検出生成部と、複数のしきい値
    と前記正弦波を比較し、前記正弦波形振幅の減少時に、
    出力信号変化を生ずる信号異常検出部を備えた位置検出
    器。
  2. 【請求項2】 基準信号原波形から基準信号を生成する
    基準信号発生部と、基準信号出力時に、基準信号原波形
    の大きさがある値より大きいことを判別し、その結果を
    出力する基準信号の信号異常検出部を備えた位置検出
    器。
  3. 【請求項3】 基準信号原波形から基準信号を生成する
    基準信号発生部と、基準信号出力時に基準信号原波形の
    大きさがある値以上にある場合と、基準信号出力途中で
    移動方向の変化する場合に、基準信号が正常であること
    を判別し、基準信号不出力時にその結果を出力する基準
    信号の信号異常検出部を備えた位置検出器。
  4. 【請求項4】 有効速度域の異なる複数の信号異常検出
    部と、被検出部の速度を検出する速度検出部と、前記信
    号異常検出部の有効速度域外での出力を無効と判断する
    有効判別部を備えた位置検出器。
JP21675992A 1992-08-14 1992-08-14 位置検出器 Pending JPH0666594A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102016010298A1 (de) 2015-08-31 2017-03-02 Fanuc Corporation Drehwinkelerkennungsgerät mit Funktion zum Erkennen des Eindringens eines Fremdkörpers basierend auf einer Signalfrequenzkennlinie

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