JPH0666556U - 食器乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 乾燥室２の上部より吊り下げられた上側の食
器棚４の奥側の横桟21に、支持金具22の係止部25を係止
する。支持金具22は、先端が開放し後端が連結された平
行レール部24と、この後端より上方へ連設された上記係
止部25と、下方へ連設され乾燥室２の後壁に当接する規
制部26を有する。そこで平行レール部24の先端開放部よ
りカクテルグラスＫの細くくびれた脚23を挿入して、カ
クテルグラスを吊り下げ支持する。カクテルグラスの重
みで平行レール部24の先端が下がろうとするのを、規制
部26により阻止し、カクテルグラスを保持する。 【効果】 カクテルグラスの脚のようなくびれた部分を
有し、立てて置くには不安定で壊れやすい食器を、一般
の食器と一緒に乾燥できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、食器乾燥機に関し、特にカクテルグラスの脚ような細くくびれた部 分を有する食器を乾燥するのに適したものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、食器乾燥機は、例えば実公平４−１１６５４号公報や実公平４−１８９ ９号公報にみられるように、食器と一緒にコップのような割れやすいものを乾燥 できるように専用のコップ立てを用いたものが知られている。しかしこのもので は、カクテルグラスの脚ような細くくびれた部分を有して立てて置くには不安定 で壊れやすい食器を乾燥することはできなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、カクテルグラスの脚のような細くくびれた部分を有し、立てて置く には不安定で壊れやすい食器を、一般の食器と一緒に乾燥することのできる食器 乾燥機を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、後端が連結されると共に先端の開放部より被乾燥物のくびれ部を挿 入して被乾燥物を吊下支持する平行レール部と、前記後端より連設され、乾燥室 内の上部適所に係止される係止部及び乾燥室の壁面に当接して前記平行レール部 の先端が下がらないようにする規制部とよりなる支持金具を備えたものである。

【０００５】 またこの支持金具は、一本の鋼線より構成したものである。

【０００６】

【作用】

かかる構成により、乾燥室の上部適所に係止された支持金具の平行レール部の 先端より、被乾燥物例えばカクテルグラスの脚のくびれた部分をカクテルグラス を反転した状態で挿入して、カクテルグラスを平行レール部で吊り下げ支持し、 他の食器と一緒に乾燥することができる。この時被乾燥物の重みで平行レール部 の先端が下がろうとするが、規制部が乾燥室の壁面に当接してこれを阻止する。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図に基づき説明する。図１は、扉を開いた状態の食器乾燥機 １の正面図で、乾燥機１はその下部に温風発生装置（図示せず）を内蔵し、温風 発生装置で発生する温風が供給される乾燥室２を有し、乾燥室２の前面は開放さ れ、観音開きの扉３で塞がれる。

【０００８】 乾燥室２内には、上下に間隔をあけて食器を載置する上側の食器棚４と下側の 食器棚５が設置されている。下側の食器棚５は乾燥室２の底面に設置され、食器 例えば皿Ｄを立てかけるための多数のリブ６を有する。

【０００９】 上側の食器棚４は、茶碗Ｃなどを立てる前後方向の複数の前後リブ20と、左右 方向の複数の横桟21を有し、ハンガー７、７により乾燥室２の天井面より吊り下 げられる。ハンガー７、７は、その両端の折曲部８が天井面より垂設された係止 部９に着脱自在に係止され、その中央部に食器棚４の両端フランジ部11、12を受 ける受片10を有する。前記フランジ部11、12は、 食器棚４の前端から後端の手前 まで（後端には至らない）延びており、受片10に両端フランジ部11、12を係止す ることにより食器棚４を吊り下げる。

【００１０】 前記上側の食器棚４の右側フランジ部12は、その棚底が上方へ隆起しており、 この隆起部14には複数の水抜き穴15が設けられ、その周囲はリブ16で囲まれて小 物収納部18が形成されている。

【００１１】 図１は、小物収納部18内に箸Ｈ等の小物を収納し、上側の食器棚４に茶碗Ｃを 載せ、下側の食器棚５に皿Ｄを立て、更に上下の食器棚４、５の左端と乾燥室２ との間にまな板Ｍを立てて乾燥する時を示す。

【００１２】 22は支持金具で、図４で示すカクテルグラスＫの脚23のように細くくびれた部 分を有し、立てかけるには不安定な食器を乾燥する時に使用するものである。支 持金具22は、後端が連結されると共に先端開放部より被乾燥物のくびれ部（カク テルグラスＫの脚23）を挿入して被乾燥物を吊下支持する平行レール部24と、前 記後端より上方に連設され、乾燥室２内の上部適所例えば、前記上側食器棚４の 最も奥側の横桟21に係止される係止部25、及び前記後端より下方に連接され乾燥 室２の後壁面に当接して前記平行レール部24の先端が被乾燥物の重みで下がらな いようにする規制部26とよりなり、一本の鋼線より形成される。

【００１３】 そこでカクテルグラスＫを乾燥する場合を説明する。前記支持金具22を、その 係止部25を上側食器棚４の最も奥側の横桟21に図２の如く係止して、乾燥室２内 に配置する。そしてカクテルグラスＫを上下反転させて、その脚23を平行レール 部24の先端開放部より挿入して、図２の如く平行レール部でカクテルグラスを反 転した状態で吊り下げ支持する。カクテルグラスは複数個あっても次から次へと 平行レール部の先端開放部より挿入してゆき、吊り下げ支持することができる。

【００１４】 この時カクテルグラスの重みで平行レール部24の先端が下がろうとするが、規 制部26が乾燥室２の後壁に当接することにより、これを阻止し、カクテルグラス が平行レール部24の先端より滑り落ちることがない。平行レール部24の先端は、 図３の如く上方へ傾斜しているので、カクテルグラスがより滑り落ちることのな いようにしている。

【００１５】 従って上下の食器棚４、５に載せた食器と同時に、立てて置くには不安定で壊 れやすいカクテルグラスを、壊れることなく乾燥することができる。

【００１６】 支持金具22は必要のないときは取り外せばよい。また支持金具22は一本の鋼線 より形成されているので、コストも安くできる。

【００１７】

【考案の効果】

以上の如く本考案によれば、カクテルグラスの脚のような細くくびれた部分を 有し、立てて置くには不安定で壊れやすい食器を、一般の食器と一緒に安心して 乾燥することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の食器乾燥機の扉を開いた状態の正面図
で、茶碗や皿を乾燥している状態を示す。

【図２】本考案の食器乾燥機の縦断面図で、カクテルグ
ラスを乾燥している状態を示す。

【図３】本考案の支持金具の斜視図である。

【図４】カクテルグラスの斜視図である。

【符号の説明】

Ｋ カクテルグラス（被乾燥物） 23 脚（くびれ部） 24 平行レール部 ２ 乾燥室 25 係止部 26 規制部 22 支持金具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 後端が連結されると共に先端の開放部よ
   り被乾燥物のくびれ部を挿入して被乾燥物を吊下支持す
   る平行レール部と、前記後端より連設され、乾燥室内の
   上部適所に係止される係止部及び乾燥室の壁面に当接し
   て前記平行レール部の先端が下がらないようにする規制
   部とよりなる支持金具を備えた食器乾燥機。
2. 【請求項２】 前記支持金具は、一本の鋼線よりなる請
   求項１記載の食器乾燥機。