JPH0666483U - 浴剤混合シャワーハンドル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】浴剤が入った水又は温水が噴出する浴剤混合シ
ャワーと、浴剤が入っていない水又は温水が噴出する普
通シャワーとに切り替えられるシャワーハンドルを提供
する。 【構成】シャワーハンドル１のグリップ部に、浴剤を充
填する浴剤室と、該浴剤室への水又は温水の流入を制御
する切り替えボタン１１を設け、このボタンの操作によ
り水又は温水が浴剤室への流入を制御する。 【効果】シャワーの使用中に切り替えボタンを押すだけ
の簡単な操作で、普通の水又は温水が噴出する普通シャ
ワーと、浴剤を混合した水又は温水が噴出する浴剤混合
シャワーへと、自由にシャワー浴を選択することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一般家庭、ホテル、旅館等の浴室、あるいは公衆浴場等で使用する シャワーハンドルに関し、さらに詳しくは、浴剤が入った水又は温水が噴出する 浴剤混合シャワーと、浴剤が入っていない水又は温水が噴出する普通シャワーと に切り替えられるシャワーハンドルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

日本人は入浴好きであるといわれており、事実、大多数の人が著名な温泉に行 き入浴するのを好んでいる。そこで、各地の著名な温泉に出向くことなく、自宅 にいながらにしてその温泉に入浴するのと同様の効果を出すため、各地の温泉の 成分を分析し、その温泉に含有される成分を調合した入浴剤が発売され、人気を 博している。

【０００３】 元来、日本の入浴様式は、ひのきの湯舟やすのこに代表されるように、多量の 湯をためた湯舟につかり、体は湯舟の外の洗い場で洗う形である。しかしながら 、最近は住居の形式も多様化し、湯舟のない浴室やシャワーだけしか使えない浴 室を持つ住居も増加している。このため、欧米式にシャワーだけで入浴をすます 人も多くなっている。 このような住居、あるいは入浴形式では、温泉の成分を調合した入浴剤を用い ようとしてもシャワーだけでは使用することはできなかった。

【０００４】 ー方、シャワーハンドルそのものに関しては、水や温水の噴出状態を変更でき る機構を備えたものはすでに知られている。例えば、水や温水を細かい流れとし たり、水圧を利用して水や温水を脈動させて噴出させ、マッサージ効果が得られ るもの等がある。

【０００５】 しかしながら、浴剤が入った水又は温水が噴出する浴剤混合シャワーと、浴剤 が入っていない水又は温水が噴出する普通シャワーとに切り替えが可能なシャワ ーハンドルはまったく知られていない。

【考案が解決しようとする課題】

【０００６】 したがって、本考案は、浴剤が入った水又は温水が噴出する浴剤混合シャワー と、浴剤が入っていない水又は温水が噴出する普通シャワーとに切り替えられる シャワーハンドルを提供することを技術的な課題とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案者は上記事情に鑑み、鋭意検討した結果、本考案に到達した。 すなわち、本考案は、シャワーハンドルのグリップ部に、浴剤を充填する浴剤 室と、該浴剤室への水又は温水の流入を制御する切り替えボタンを設けたことを 特徴とする、浴剤混合シャワーハンドルを要旨とするものである。 以下、本考案を実施例によりさらに詳しく説明する。

【０００８】

【実施例１】 第１図は、本考案の浴剤混合シャワーハンドルの概略見取り図である。浴剤混 合シャワーハンドル（１）には、水又は温水の導入管（２）が金具（３）によっ て取り付けられており、導入管から入った水又は温水は、浴剤混合シャワーハン ドル（１）の内部を通り、散水口（４）から噴出するようになっている。

【０００９】 第２図は、本考案の浴剤混合シャワーハンドルの断面概略図である。 本考案の浴剤混合シャワーハンドル（１）のグリップ部内には、浴剤室（５） が設けられ、浴剤（６）を充填できる構造となっている。

【００１０】 浴剤室（５）の水又は温水が流入する面（７）、及び流出する面（８）にはネ ット（９）が設けられ、浴剤が流出しないようになっている。流出面（８）には 、さらに逆止弁（１０）が配してあり、シャワーハンドルを普通のシャワーとし て使用中に浴剤混合液が混入しないようになっている。

【００１１】 さらに、本考案のシャワーハンドルには、切り替えボタン（１１）が設けられ ている。この切り替えボタンは、ハンドル内部で流路制御弁（１２）に接続され ており、このボタンを操作することによって、流路制御弁（１２）の位置を（１ ２’）の位置に動かすことができるようになっている。

【００１２】 一方、浴剤室（５）の外側は、普通のシャワーとして使用する時の、水又は温 水の主流路となっており、導入管（２）から導入された水又は温水の大部分は、 この主流路を通って散水口（４）から噴出する。

【００１３】 浴剤室（５）は、主流路とは隔離されており、主流路を流れる水又は温水と浴 剤（６）が接触しない構造となっている。また、シャワーハンドルのグリップ部 には浴剤室（５）に浴剤（６）を充填するための開口部が設けられ、ふた（１３ ）によってグリップと一体となるように構成されている。

【００１４】 本考案のシャワーハンドルを、浴剤混合シャワーとして使用する時には、浴剤 室（５）に浴剤（６）を充填し、流路制御弁が（１２）の位置になるように切り 替えボタン（１１）を操作し、水または温水の蛇口を開く。すると、導入管（２ ）から入った水又は温水は、流路制御弁（１２）によって浴剤室（５）へ導かれ 、浴剤（６）を溶かして浴剤溶液となり、散水口（４）の細孔から浴剤混合シャ ワーとして噴出する。

【００１５】 一方、浴剤混合シャワーでなく普通のシャワーとして使う時には、切り替えボ タン（１１）を操作し、流路制御弁（１２）を（１２’）の位置に動かした状態 で使用する。この時、導入管（２）から金具（３）を介して導入された水又は温 水は、流路制御弁（１２’）によって主流路を通り、散水口（４）の細孔から普 通のシャワーとして噴出する。

【００１６】 本考案においては、浴剤室（５）に充填する浴剤（６）としては粉状、液状、 固形のものを用いることができ、またこれらをケースに充填したカセット式のも のを用いることもできる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の浴剤混合シャワーハンドルは、シャワーの使用中に切り替えボタンを 押すだけの簡単な操作で、普通の水又は温水が噴出する普通シャワーと、浴剤を 混合した水又は温水が噴出する浴剤混合シャワーへと、自由にシャワー浴を選択 することができる。 さらに、本考案の浴剤混合シャワーハンドルでは、シャワー浴に使用する浴剤 を個人の好みに応じて自由に選択することができる。

【００１８】

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の浴剤混合シャワーハンドルの概略見
取り図である。第２図は、本考案の浴剤混合シャワーハ
ンドルの断面概略図である。

【符号の説明】 １ シャワーハンドル ２ 導入管
３ 金具 ４ 散水口 ５ 浴剤室
６ 浴剤 ７ 流入面 ８ 流出面
９ ネット １０ 逆止弁 １１ 切り替えボタン
１２ 流路切替弁 １３ ふた

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シャワーハンドルのグリップ部に、浴剤を
   充填する浴剤室と、該浴剤室への水又は温水の流入を制
   御する切り替えボタンを設けたことを特徴とする、浴剤
   混合シャワーハンドル。