JPH0666422U - 商品陳列具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 商品の前面側を覆う凹部をもつ透視可能な前
面枠部と、商品の後面側を覆う凹部をもつ透視可能な後
面枠部と、該前面枠部と後面枠部とを折曲開閉自在に繋
ぐ透視可能な脚枠部と、該前面枠部と後面枠部との重ね
合わせ間に配置される表示掲載材と、該前面枠部と後面
枠部とを重合止着可能な止着手段とを具備してなる。 【効果】 商品の前面側及び後面側の全周面を透視する
ことができると共に同時に表示掲載材に掲載された商品
説明や使用状態の写真等を前面枠部、後面枠部及び脚枠
部を介してその前面、後面及び底面から読み取り視認す
ることができ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は例えば新商品を販売するために顧客に展示する際に用いられる商品陳 列具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の新商品の販売に当たっては、図１０の如く、表面及び裏面に商品 の特長や写真、使用方法等を掲載した台紙Ｍ上に商品Ｗを置き、この商品Ｗを透 明合成樹脂で製作したカバーＤにより覆い、このカバーＤを台紙Ｍにステープラ ーＳにより止着し、吊下穴Ｎにより吊り下げるようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、商品が比較的小物の場合にはまだしも、少し大きな嵩張る物の 場合には、台紙の上に商品が大きく突出し、それだけカバーも大きくなり、保管 や積み重ねに不便であり、また顧客はカバー及び台紙ごと商品を購入するから、 経済的にも劣ることになり、また更には顧客は台紙の存在により商品の裏面側を 視認できないため、商品の良さを強くアッピールすることができないことがあり 、また商品の実際の使用状態を認識できないこともあり、それだけ販売促進効果 が半減し、古くから使用されてありふれた形態であることもあって、需要を喚起 するには希薄なデイスプレイとなっているという不都合を有している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような課題を解決することを目的とするもので、その要旨は、商 品の前面側を覆う凹部をもつ透視可能な前面枠部と、商品の後面側を覆う凹部を もつ透視可能な後面枠部と、該前面枠部と後面枠部とを折曲開閉自在に繋ぐ透視 可能な脚枠部と、該前面枠部と後面枠部との重ね合わせ間に配置される表示掲載 材と、該前面枠部と後面枠部とを重合止着可能な止着手段とを具備してなる商品 陳列具にある。

【０００５】 上記止着手段は上記前面枠部及び後面枠部に一体形成された嵌合凹部とこれに 圧嵌着可能な嵌合凸部とからなるものが望ましい。

【０００６】

【作用】

商品は、前面枠部に形成された凹部と後面枠部に形成された凹部との間に収納 され、前面枠部と後面枠部とはその間に表示掲載材が介在された状態で止着手段 により止着され、脚枠部により起立状態に設置され、前面枠部、後面枠部及び脚 枠部は透視可能なため商品の前面、後面の全周面及び表示掲載材の表裏面を透視 し得ることになる。

【０００７】

【実施例】

図１乃至図９は本考案の実施例を示し、図１乃至図８は第一実施例、図９は第 二実施例を示している。

【０００８】 図１乃至図８の第一実施例は、この場合コップホルダー状の新商品Ｗを展示す るものに適用されており、１は前面枠部、２は後面板部、３は脚枠部であって、 透明合成樹脂により一体形成され、脚枠部３は側断面逆Ｖ状に形成され、かつ両 側縁に側板３ａ・３ａが一体形成されて山形状に保形され、この脚枠部３の一方 縁に前面枠部１が折曲可能に一体形成され、前面枠部１は略くの字状に形成され 、かつ両側縁に側面板１ａ・１ａが一体形成されて保形され、またこの脚枠部３ の他方縁に後面枠部２が折曲可能に一体形成され、後面枠部２は前面枠部１と逆 向きの略逆くの字状に形成され、かつ両側縁に側面板２ａ・２ａが一体形成され て保形され、開放時は図２の如く展開し、閉じた状態では、図１、６の如く、脚 枠部３の一方の斜面部３ｂに前面枠部１の斜面部１ｂが対向するとともに脚枠部 ３の他方の斜面部３ｃに後面枠部２の斜面部２ｂが対向するように形成され、か つ前面枠部１の垂直面部１ｃと後面枠部２の垂直面部２ｃとが対向し合うように 形成されている。

【０００９】 また前面枠部１には商品Ｗの前面側を覆う凹部４が形成され、後面枠部２には 商品の後面側を覆う凹部５が形成され、この凹部４と凹部５とにより商品収納部 ６を形成している。

【００１０】 ７は表示掲載材であって、この場合紙であって、くの字状に折曲され、その表 面及び裏面には商品Ｗの特長や写真、使用方法等が掲載され、前面枠部１の垂直 面部１ｃと後面枠部２の垂直面部２ｃとの間及び脚枠部３の一方の斜面部３ｂと 前面枠部１の斜面部１ｂとの間に挟装状態で配置され、商品Ｗの形状に合わせて くりぬき穴７ａが形成されている。

【００１１】 この場合脚枠部３の他方の斜面部３ｃと後面枠部２の斜面部２ｂとの間にも表 示掲載材８である紙片を挟装状態で配置している。

【００１２】 ９は止着手段であって、この場合、前面枠部１の垂直面部１ｃに嵌合凸部９ａ を形成し、これに圧嵌合可能な嵌合凹部９ｂを後面枠部２の垂直面部２ｃに各々 四個ずつ形成している。

【００１３】 １０は吊下穴であって、前面枠部１の垂直面部１ｃ及び後面枠部２の垂直面部 ２ｃに形成されている。

【００１４】 この第一実施例は上記構成であるから、前面枠部１の垂直面部１ｃと後面枠部 ２の垂直面部２ｃとを脚枠部３との繋がれた位置で折曲して重ね合わせ、この際 商品Ｗを前面枠部１に形成された凹部４と後面枠部２に形成された凹部５との間 に形成された商品収納部６に入れ、かつ表示掲載材７を前面枠部１の垂直面部１ ｃと後面枠部との間及び脚枠部３の一方の斜面部３ｂと前面枠部１の斜面部１ｂ との間に挟装状態で配置し、この場合更に脚枠部３の他方の斜面部３ｃと後面枠 部２の斜面部２ｂとの間にも表示掲載材８を配置し、この状態で止着手段９の嵌 合凸部９ａと嵌合凹部９ｂとを圧嵌着して止着して組み付けることができる。

【００１５】 従って、商品Ｗの前面側及び後面側の全周面を透視することができると共に同 時に表示掲載材７・８に掲載された商品説明や使用状態の写真等を前面枠部１、 後面枠部２及び脚枠部３を介して前面、後面及び底面から読み取り視認すること ができ、脚枠部３の存在により起立状態に設置することができ、また例えば図８ の如く、販売する商品を箱Ｈの中に詰めて置き、これらの箱Ｈの上又は近傍に前 面側を視認するためのものと裏面側を視認するためのものを設置して置くことに より、購入者は箱の中から商品Ｗを取り出さなくとも、商品を十分視認すること ができ、販売者は、箱詰めされた商品Ｗを販売することができ、このため商品が 比較的大きな嵩張る物の場合であっても、商品は箱詰めされてあるために、保管 や積み重ねに便利であり、また経済性も高めることができ、しかも商品の全周囲 を認識できるから、商品の良さを強くアッピールすることができ、販売促進効果 を向上することができ、斬新な形態も相俟って需要喚起を促すこともできる。

【００１６】 また止着手段９は上記前面枠部１及び後面枠部２に一体形成された嵌合凹部９ ｂとこれに圧嵌着可能な嵌合凸部９ａとからなるから、簡素な構造にできるとと もにステープラーを用いずとも前面枠部１及び後面枠部２止着又は展開すること ができ、非常に便利なものとなる。

【００１７】 図９の第二実施例は別例構造を示し、この場合商品Ｗが数個の部品を組み立て て使用されるものに適用したもので、このような商品であっても、その使用され る状態に組み立てたものに合わせて製作すれば、同じく箱詰め状態で販売するこ とができ、上記第一実施例と同様な作用効果を得ることができると共に購入者は 実際の使用状態を視認することができ、一層商品の内容を良く理解することがで きる。

【００１８】 尚、本考案は上記実施例に限られるものではなく、商品の形態や大きさに応じ て適宜変更して設計されるものである。

【００１９】

【考案の効果】 本考案は上述の如く、商品の前面側及び後面側の全周面を透視することができ ると共に同時に表示掲載材に掲載された商品説明や使用状態の写真等を前面枠部 、後面枠部及び脚枠部を介してその前面、後面及び底面から読み取り視認するこ とができ、脚枠部の存在により起立状態に設置することができ、また販売する商 品を箱の中に詰めて置くことができ、販売者は箱詰めされた商品を販売すること ができ、このため商品が比較的大きな嵩張る物の場合であっても、商品は箱詰め されてあるために、保管や積み重ねに便利であり、また経済性も高めることがで き、しかも商品の全周囲を認識できるから、商品の良さを強くアッピールするこ とができ、販売促進効果を向上することができ、斬新な形態も相俟って商品の需 要喚起を一層促すこともできる。

【００２０】 以上、所期の目的を充分達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例の全体斜視図である。

【図２】図１で示す本考案の第一実施例の展開状態の斜
視図である。

【図３】図１で示す本考案の第一実施例の前面図であ
る。

【図４】図１で示す本考案の第一実施例の底面図であ
る。

【図５】図１で示す本考案の第一実施例の裏面図であ
る。

【図６】図１で示す本考案の第一実施例の縦断面図であ
る。

【図７】図１で示す本考案の第一実施例の部分拡大断面
図である。

【図８】図１で示す本考案の第一実施例の使用状態図で
ある。

【図９】本考案の第二実施例の正面図である。

【図１０】従来構造の斜視図である。

【符号の説明】

１ 前面枠部 ２ 後面枠部 ３ 脚枠部 ４ 凹部 ５ 凹部 ７ 表示掲載材 ９ 止着手段 Ｗ 商品

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品の前面側を覆う凹部をもつ透視可能
   な前面枠部と、商品の後面側を覆う凹部をもつ透視可能
   な後面枠部と、該前面枠部と後面枠部とを折曲開閉自在
   に繋ぐ透視可能な脚枠部と、該前面枠部と後面枠部との
   重ね合わせ間に配置される表示掲載材と、該前面枠部と
   後面枠部とを重合止着可能な止着手段とを具備してなる
   商品陳列具。
2. 【請求項２】上記止着手段は上記前面枠部及び後面枠部
   に一体形成された嵌合凹部とこれに圧嵌着可能な嵌合凸
   部とからなる請求項１記載の商品陳列具。