JP2003341718A - マルチパック用プレミアム取付板 - Google Patents

マルチパック用プレミアム取付板

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JP2003341718A JP2002153488A JP2002153488A JP2003341718A JP 2003341718 A JP2003341718 A JP 2003341718A JP 2002153488 A JP2002153488 A JP 2002153488A JP 2002153488 A JP2002153488 A JP 2002153488A JP 2003341718 A JP2003341718 A JP 2003341718A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】飲料、食品等を充填した容器の複数からなる容
器群を板紙からなるブランク板で一単位として包装した
マルチパック包装体における前記容器群が露出した部分
に、宣伝、広告等の情報掲示およびプレミアム等を添付
するための部材をを安易に且つ販売期間中取れることな
く取付けることが出来るマルチパック包装体のプレミア
ム取付け部材を提供する。 【解決手段】マルチパック包装体の容器群が露出した部
分の短辺幅と略同等の大きさに宣伝、広告等の情報掲示
あるいはプレミアムを添付するプレミアム取付け部材が
マルチパック包装体の天板面内側と容器上部の間に挿入
されマルチパック包装体の容器群が露出した部分の上下
部四隅に設けられている係止面部で係止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジュース、コー
ラ、お茶などの清涼飲料水やアルコール飲料、あるいは
果実、野菜、水産物の食品類等を充填した缶、瓶等の容
器の複数個を一括集積して包装したマルチパック包装体
に販売を促進するためのプレミアム等を吊設したり、商
品の広告や宣伝等を表示する表示板を取り付けるマルチ
パック用プレミアム取付板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、お茶、ジュース、コーラなど
の清涼飲料水やアルコール飲料、あるいは果実、野菜、
水産物の食品類等を充填した瓶、缶等の容器の複数個を
一単位として包み込む一括集積包装したマルチパック包
装は消費者がまとめ買いをし易いように、ジュース、コ
ーラなどの清涼飲料水やアルコール飲料、あるいは果
実、野菜、水産物の食品類等をまとめて販売するときに
採用されるものであり、近年大型スーパー、ディスカン
トショツプ等の増加と共に幅広く利用されている。
【0003】マルチパック包装としては、ポリエチレン
あるいはポリプロピレン等の収縮フイルムを使用し、ジ
ュース、コーラなどの清涼飲料水やアルコール飲料、果
実、野菜、水産物の食品類等を充填した瓶あるいは缶等
の容器の複数個を一単位として一括スリーブ包装あるい
は開口している部分を加熱シール後、熱風トンネル等で
収縮(シュリンク)させる熱収縮フイルムによるマルチ
パック包装(集積包装)も多く利用されていた。しかし
環境問題等により年々熱収縮フイルムによるマルチパッ
ク包装(集積包装)は減少して行き、それに反比例する
状態で板紙を利用したマルチパック包装が急激に増加し
ている。
【0004】特に、瓶あるいは缶等の容器を1列あるい
は2列に整列させて1枚の板紙を所定の形状に打抜かれ
ているブランク板で巻装被覆した包装形態もマルチパッ
ク包装と言い、このマルチパック包装はここ数年で缶ビ
ール、発砲酒等の6缶パック売りで著しい伸びを示し、
缶ビール、発砲酒の包装の中で圧倒的に多く7〜8割程
度を占めていると言われている。
【0005】このマルチパック包装は、瓶あるいは缶等
の容器を上から板紙等のブランク板で巻き込んで底部に
おいてロック封緘するボトムロック方式と、瓶あるいは
缶等の容器を下から板紙等のブランク板で巻き込んで頂
部においてロック封緘するトップロック方式のものとが
あり、ボトムロック方式の物が一般的に多く使用されて
いる。ボトムロック方式で瓶用として特表平8―505
594号公報、第3048936号公報、実用新案昭6
0―89162号公報、缶用として特表平9―5078
21号公報、特開2002―46768号公報等に記載
の事例があり、後者のトップロック方式の事例として実
開昭60―891662号公報に記載されている。
【0006】上記のボトムロック方式およびトップロッ
ク方式共にロックの形式には雄ロックと雌ロックを所定
の位置で重ね合わせ突き刺すことにより封緘する差込式
ロックが一般的に知られ且つ多く使用されている。ま
た、ブランク板の封緘作業はほどんとが瓶および缶等の
容器を集積する集積包装機と連動したマルチパック包装
専用の封緘包装機を使用して内容物が充填された瓶ある
いは缶等の容器の複数個を1単位として集積封緘されて
いる。
【0007】また、板紙を所定の形状に打抜かれている
ブランク板は底面板、側面板、天面板からなる長方形の
1枚のシートで複数個の容器を巻装被覆しロック結合さ
れており、ブランク板の短辺方向両端部分は広く開口
し、瓶あるいは缶等の容器が露出した形となっている、
そのために瓶あるいは缶等の容器が露出している部分か
ら瓶あるいは缶等の容器が飛び出し落下するのを防止す
るする為のブランク板の構造が前記特表平8―5055
94号公報記載、あるいは特表平9―507821号公
報記載等で提案されているほかに、いろいろの形態ある
いは構造のブランク板が提案されている。これらのブラ
ンク板は短辺方向両端の上端および下端の一方あるいは
両方に鍔部を設けることにより収容されている瓶あるい
は缶等の容器の落下を防止することが記載され事例が示
されている。
【0008】さらに、マルチパック包装においては、従
来のお茶、ジュース、コーラなどの清涼飲料水やアルコ
ール飲料、あるいは果実、野菜、水産物の食品類等を充
填した瓶あるいは缶等の容器の複数個を一単位として巻
き込む一括集積包装で、消費者の複数買いによる販売
量、販売額の増加と運搬、流通等の簡易化あるいは包装
コストの低減をめざした運搬具としての目的がマルチパ
ック包装に求められていた。
【0009】この為に、マルチパック包装に使用される
板紙に要求される特性は紙の剛性、圧縮強度、引き裂き
強度、耐水性、表面特性、印刷特性(板紙表面の平滑
性)、外観特性、経済性等であり、特に板紙の強度が重
視される事からマルチパック包装に使用される板紙ある
いはブランク板の材質あるいは材料構成、構造または面
取り方法など強度に関する特許が特開平10―3382
66号公報記載はじめ多く提案されている他に、ブラン
ク板を板紙に変えてEフルート段ボール原紙を使用する
ものなど、多くの提案がなされている。
【0010】このようにマルチパック包装は板紙等のブ
ランク板で瓶あるいは缶等の容器の包囲型包装であり、
容器等をがっちりと押し付ける単一包装を形成する運搬
具であった。しかしマルチパック包装が年々増加するの
につれてマルチパック包装体の外観を美粧化して、消費
者の購買意欲を喚起する内容物(商品)の宣伝、広告面
を重視した、マルチパック包装体の要望が一段と強くな
ってきている。その為に、マルチパック包装体に、より
多くの宣伝、広告あるいは情報等を提供出来る面板部を
設けたマルチパック包装体の構造あるいは形態が提案さ
れている。中でも、従来、瓶あるいは缶等の容器が短辺
方向両端面の開口部から落下を防止するために設けられ
ていた四隅のコーナー部を宣伝あるいは広告等の情報を
提供する掲示面板として設けられたマルチパック包装体
が昭45―22114号公報記載、特表平9―5078
21号公報記載あるいは特表平9―507821号公報
記載、特表平10―503158号公報記載、特開20
00―289771号公報記載等に提案されている。
【0011】上記の特公昭45―22114号公報に記
載されているマルチパック包装体は図9に示すような形
態のブランク板が提案されている。また図10は図9の
ブランク板で内容物等が充填された瓶あるいは缶等の容
器の複数個を一単位として包装したマルチパック包装体
の外観形状を示す斜視図で、マルチパック包装体は短辺
方向両端開口部の瓶あるいは缶等の容器が露出している
上端部周辺に本来、瓶あるいは缶等の容器の落下を防止
するために設けられた係止部に宣伝、広告等の情報等を
掲示することが提案され、6個の容器を3個ずつ2列に
整列させたブランク板で巻装被覆することによって略四
角筒状に包装されたマルチパック包装体が形成されてい
る。また、ブランク板の天面板部はマルチパック包装体
を持ち運ぶ為に指を差し込む孔が設けられている。
【0012】また、略角筒状に包装するためのマルチパ
ック包装体のブランク板は図9に示すように中央に天面
板部4を設け、天面板部4の長辺方向に適宜の間隔で平
行な天面板折目線11、12が設けられその天面板折目
線11、12を介して天面板部4の左右が屋根型となる
左斜面部5、右斜面部6が設けられ、さらに左斜面部
5、右斜面部6の左右外側に左天面板折目線11、右天
面板折目線12に平行に左斜面折目線13、右斜面折目
線14を設け、左斜面折目線13、右斜面折目線14を
介して外側長辺方向に右側面部7、左側面部8が設けら
れ左側面部7、右側面部8の外側に左斜面折目線13、
右斜面折目線14に平行に左側面折目線15、右側面折
目線16が設けられ、さらに左側面折目線15、右側面
折目線16を介して左側斜面部21、右側斜面部22が
設けられ、左側斜面部21、右側斜面部22の外側に左
側面折目線15、右側面折目線16に平行な左側斜折目
線17、右側斜折目線18が設けられ、左側斜折目線1
7、右側斜折目線18を介して左底面板部9、右底面板
部10が設けられ、さらに左底面板部9、右底面板部1
0の外側に左側斜折目線17、右側斜折目線18に平行
に左底板折目線19、右底板折目線20を設けると共に
左底板折目線19、右底板折目線20の外側にブランク
板の左右を結着させる為の左ロック面板部23、右ロッ
ク面板部24が設けられ、天面板部4および左斜面板部
5、右斜面板部6の短辺方向両端面に販売促進の為の宣
伝あるいは広告となる前鍔部35、後鍔36が設けられ
ている。
【0013】また、マルチパック包装体を形成するには
瓶あるいは缶等に内容物が充填された複数個の容器群の
上にブランク板1を載せ容器群を覆うように左天面折目
線11、右天面折目線12および左斜面折目線13、右
斜面折目線14を内側に折り曲げ左側面板8と右側面板
7が包装される容器面に重ね合わさると同時に左側斜折
目17と右側斜折目18に連設されている左底面部9と
右底面部10が容器底部を覆い、さらに右底面部10の
右底板折目線20に連設している右ロック面板部24の
長辺方向を略直角に折り曲げ2列の容器の中心に挿入す
ると同時に左ロック面板部23に設けられている雄面部
25、26、27、28を略直角に折り曲げられている
右ロック面板部24に設けられている雌面部29、3
0、31、32に挿入ロックされ、ブランク板が角筒形
状に形成結合され、図9に示すようにマルチパック包装
体2は天面板部4短辺方向の両端の前鍔35、後鍔36
を天面板部4に略直角に内側に折り曲げ、さらに左天斜
面部5、右天斜面部6両端に設けられている鍔41、4
2、43、44をブランク板1内面と容器の間に折り畳
んで差し込み係止され、マルチパック包装体2の両端面
部上端部に宣伝、広告等の販売促進等の情報掲示部がも
うけられている。
【0014】また、図11は特表平10―503158
号公報に記載されているブランク板1の展開図で、長方
形のブランク板1の中央部にマルチパック包装体2の天
面となる天面板部4を設け長辺方向の適宜の箇所に平行
に折目線を設け、一方を左天面折目線11、他方を右天
面折目線12とし、左天面折目線を介して外側に左天斜
面部5、右天面折目線を介して外側に右天斜面部6を設
け、左天斜面部5の外側に左天面折目線11に平行に左
天斜面折目線13、右天斜面部6の外側に右天面折目線
11に平行に右天斜面折目線14を設けと共に左天斜面
折目線13を介して外側に左側面板部7、右天斜面折目
線14を介して外側に右側面板部8が連設され、さらに
左側面板部7の外側に左天斜面折目線13に平行に左側
面折目線15、右側面板部8の外側に右天斜面折目線1
4に平行に右側面折目線16を設け、左側面折目線15
の外側に左底斜面部19、右側面折目線16の外側に右
斜面部20を設け、左底斜面部19の外側に左側面折目
線15に平行に左底斜面折目線17、右斜面部20の外
側に右側面折目線16に平行に右底斜面折目線18が設
けられ、左底斜面折目線17を介して左底面板部9、右
底斜面折目線18を介して右底面板部10が連設つれ、
さらに右底面板部10の外側に右底斜面折目線18に平
行に右底斜面折目線57を設けると共に右底斜面折目線
57を介して雄ロック面板52を設ける形態が記載され
ている。
【0015】また、左底面板部9には雄ロック面板52
が差し込まれ、マルチパック包装体2が角筒状に形成さ
れると共にロック結合させる為のロック固定穴51が設
けられている。また左天斜面部5、右天斜面部6、左側
面板部7、右側面板部8、および左底斜面部19、右斜
面部20の短辺方向の両端に折目線23、24、25、
26を設け、折目線を介して鍔部52、53、54、5
5が連設され、さらに容器群が露出している両端側面開
口部の上下四隅に宣伝、広告等の情報提示が出来る三角
形状の係止面板部A、B、C、Dを設ける為に左天斜面
部5、右天斜面部6、左底斜面部19、右底斜面部20
の短辺方向外側に鍔部52、53、54、55を折り込
み易くする為の所定形状の穴56が抜脱され、抜脱され
た穴56の外側に3三本の折目線が放射状に設けられ、
その内の1本は左天面折目線11、右天面折目線12、
左底斜面折目線17、右底斜面折目18の両先端部で交
わり三角形状を形成し、瓶あるいは缶等の容器を巻装す
る時にはブランク板1の鍔部52、53、54、55を
内側に折り畳んで容器を覆い、左底面板部9のロック固
定穴51に底面折目線57を介して連設されている雄ロ
ック面板52が差し込まれ図12に示すようなマルチパ
ック包装体2が角筒状に形成し結合される。
【0016】さらに、角筒状に形成結合されたマルチパ
ック包装体2は図12に示すように短辺方向両端開口部
13の容器が露出している四隅に宣伝あるいは広告等の
販売促進用あるいは情報掲示等が施される三角形状の係
止部A、B、C、Dが形成され且つ両側面板部7、8の
開口部13端面は鍔部52、53、54、55が折り畳
まれている状態になっている。
【0017】また天面板部4はマルチパック包装体2を
持ち運びするために指を差し込むための差し込み孔2
1、22が設けられ、内容物が充填された瓶あるいは缶
等の容器4を複数個を一単位として天面板部4および両
側面板7、8、底面部9、10で巻装被覆し角筒状に形
成される。
【0018】さらに、特表平10―503158号公報
記載と略同様なブランク板1の形態のマルチパック包装
体2として図13に示す形状が特開2000―2897
71号公報記載に提案されている。特表平10―503
158号公報記載との大きな相違点は左天斜面部5、右
天斜面部6および左底斜面部19、右底斜面部20を特
開2000―289771号公報記載では持たない構造
である他に、マルチパック包装体2の短辺方向両端面開
口部13の瓶あるいは缶等の容器が露出している天面板
部4と両側面板部7、8および底面板部9、10と側面
板部のコーナーに三角形状の係止面板部A、B、C、D
を設け、その係止面板部A、B、C、Dに宣伝、広告等
の販売促進用の掲示を施すことがいずれも同様に提案さ
れている。
【0019】また、マルチパック包装体2の短辺方向両
端開口部13の天面板部4と両側面板部7、8および底
面板部9と両側面板部7、8のコーナーに設けた三角形
状の係止面板部A、B、C、D上に消費者にアピールす
るためのキーワードあるいは商品コンセプト、セールス
トーク、内容量等の他、ある特定期間等のキャンペーン
で従来の販売と異なる点を強調する他、店頭先で他社商
品と優位性、見栄え等の差別化を計る事が特開2000
―289771号公報に記載されている。
【0020】店頭先で他社商品との優位性、見栄え等の
差別化あるいはキャンペーン等で消費者に商品をアピー
ルすることのできる情報告知機能付きマルチパック包装
体2は上記のように、マルチパック包装体2のブランク
板1の構造によるもの他に、マルチパック包装体2の短
辺方向両端面の瓶あるいは缶等の容器3が露出している
開口部13に特定のPOP(Point of Pur
chaseの略で購買時点に設置される宣伝材料)表示
構造部材10を設けた物が実用新案登録第307197
5号公報記載、特開平8―69251号公報記載あるい
は特開2001―270558号公報に記載されてい
る。また、POP表示構造部材10をマルチパック包装
体2の天面板部4上に設けた構造の物が特開平10―2
0736号公報に記載されている。
【0021】実用新案登録第3071975号公報に記
載されているPOP表示構造部材10は図14(a〜
b)に示すように板状部材を屈折して形成されていて、
POPを備えた表示部11と表示部11の左右両端に折
目線を設け、折目線を介して左右に挿入部12が連設さ
れ、さらに挿入部12の外側に折目線を設け、折目線を
介して両外側に掛止部14が連設され、掛止部14は挿
入部12の外側に折り畳まれた状態でマルチパック包装
体2に差し込まれる。またPOP表示部材10を取付け
るマルチパック包装体2は図15(a〜b)に示すように
マルチパック包装体2の短辺方向両端の瓶あるいは缶等
の容器3が露出している開口部13のブランク板が折り
返されている鍔面部16に掛止部14を噛み合わせて係
合されるマルチパック包装体2のPOP表示部材10の
構造が記載されている。
【0022】また、図15(b)に示すようにPOP表示部
材10はマルチパック包装体2の短辺方向両端の瓶ある
いは缶等の容器が露出している開口部13のブランク板
が折り返されている鍔面部16にPOP表示部材10の掛
止部14が噛み合わされ係合される構造である為にマル
チパック包装体2の短辺方向両端開口部13のブランク
板が折り返されている鍔面部16を設けていないマルチ
パック包装体2ではPOP表示部材10は使用出来ない構
造である。
【0023】また、特開2001―270558号公報
記載あるいは実用新案登録第3071975号公報記載
に特定形状をした図16(a〜b)に示すようなPOP表
示部材10が提案されている。
【0024】特開2001―270558号公報記載の
POP表示構造部材10は図16(a)に示すようにPOP
を備えた表示部11と表示部11の長辺方向の一方に表
示折目線15を設け、表示折目線15を介して挿入部1
2が連設され、挿入部12の外側に表示折目線15に平
行に適宜の箇所に挿入折目線16が設けられ、挿入折目
線16を介して容器の上蓋の内側面に係合する掛止部1
4が設けられているPOP表示構造部材10の構造が提
案されている。
【0025】また、POP表示構造部材10は図16
(b)に示すように、表示部11の一方に設けられてい
る表示折目線15から挿入部12が表示部11に対して
略直角に折り曲げられさらに挿入部12の外側に設けら
れている挿入折目線16の外側掛止部14を内側に折り
畳み、図17(a〜b)に示すようにマルチパック包装体
2の短辺方向両端面の瓶あるいは缶等の容器3が露出し
ている開口部13の天面板部4内側の容器3上蓋面と容
器3上蓋面との間に差し込み折り曲げられた掛止部14
が容器の上蓋の内側面に引っかかる事によりPOP表示
構造部材10が係合されるマルチパック包装体2のPOP
表示構造部材10の構造が記載されている。
【0026】さらに、図18(a〜b)に示すようなマル
チパック包装体2の天面板部4上面にPOP表示構造部材
10を設けることが特開平10―207365号公報に
記載されている。
【0027】マルチパック包装体2の天面板4に設ける
POP表示構造部材10は表示部11の一方方向に2つの差
込片12と2つの支柱片13を設け、支柱片13と差込
片12の長さは同等であり、支柱片13の長さと表示部
11は折目線14を介して連設され、差込片12はマル
チパック包装体3の持ち運び時に指を差し込む穴5に差
し込まれると同時に図18(b)に示すように支柱片1
3は表示部11に対して左右直角に折り曲げられ天面板
4に重合されPOP表示部材10が立設されるPOP表示構造
部材10の構造が記載されている。
【0028】しかし、マルチパック包装体2の天面板4
にPOP表示部材10を設ける為に、全てのマルチパック
包装体2に設けることは出来ず、マルチパック包装体3
が店頭先等で積載されている最上部だけに取付けられる
ためにPOP表示構造部材10の宣伝、広告等としての機
能あるいはプレミアム等を吊設に販売促進を発揮させる
効果には乏しいPOP表示構造部材10の構造である。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】スーパー、ディスカン
トショップ、コンビニエンスストア等の増加と環境問題
からプラスチックフイルムによるシュリンク集積包装
(加熱収縮集積包装)が減退する一方で板紙を使用する
マルチパック包装が増加し、且つマルチパック包装体で
の商品販売を促進する為のキャンペーン、あるいは広
告、宣伝等が激化している。この為に消費者の購買意欲
を喚起するようなイラスト、キャッチフレーズ、写真、
文字等をマルチパック包装体のブランク板の限られた大
きさあるいは面積内で組み合わせてデザインされたマル
チパック包装体が店頭先で如何に消費者の心を引き付
け、購買意欲を喚起させるかにより売り上げが左右され
ると言われてきている。この為にマルチパック包装体2
で容器以外の情報掲示部が成されていない短辺両端面開
口部13が注目され、マルチパック包装体2のブランク
板1の構造によりマルチパック包装体2の短辺方向両端
面の瓶あるいは缶等の容器3が露出している開口部13
に宣伝、広告等の情報掲示が設けられるマルチパック包
装体2として上記した特公昭45―22114号公報記
載、特表平9―507821号公報記載あるいは特表平
10―503158号公報記載、特開2000―289
771号公報記載に提案されている。また、マルチパッ
ク包装体2の短辺方向両端面の瓶あるいは缶等の容器3
が露出している開口部13にPOP表示構造部材10を設
けた物として実用新案登録第3071975号公報、特
開2001―270558号公報等に記載されている他
に、マルチパック包装体2の天面板部4にPOP表示構造
部材10を設ける物とし特開平10―207365号公報に記載
されている。
【0030】しかし、特表平10―503158号公報
記載、あるいは特開2000―289771号公報に記
載されているマルチパック包装体2の短辺方向両端面の
瓶あるいは缶等の容器3が露出している開口部13に設
けられている宣伝、広告等の情報掲示は開口部13の上
端あるいは下端の四隅の僅かな領域であり、商品の販売
を促進する為の遡及効果はほどんと無く、包装形状が多
少違っているマルチパック包装体2が陳列されていると
言う程度で、広告、あるいは宣伝、キャンペーン等の従
来と異なった商品販売あるいは特別価格での販売期間で
あると言う情報掲示としての機能を果たすことは不可能
である。
【0031】また、実用新案登録第3071975号公
報記載のマルチパック包装体2は短辺方向両端面の瓶あ
るいは缶等の容器3が露出している開口部13のブラン
ク板1が折り返えされている鍔面部にPOP表示構造部材
10の掛止部14が噛み合わされ係合される構造である
為にマルチパック包装体2の短辺方向両端開口部13の
ブランク板1が折り返されている鍔面部を設けていない
マルチパック包装体2では使用出来ない為にマルチパッ
ク包装体2の形態構造が非常に少なくなりPOP表示構造
部材10の使用範囲が限定される。
【0032】さらに、特開平10―207365号公報に記載さ
れているマルチパック包装体2の天面板部4にPOP表示
構造部材10を設けたものは店頭先でマルチパック包装
体2が積載され陳列されている最上部のマルチパック包
装体2以外には使用出来ず、また宣伝、広告効果が非常
に乏しい。
【0033】また、特開2001―270558号公報
等が記載されているPOP表示構造部材10はスリーブ状
のマルチパック包装体2に使用も出来る構造であるが缶
の上蓋の内径部にPOP表示構造部材10の掛止部14が
係合される構造である為に缶の上蓋部に缶を開けるため
に設けているノブの厚みあるいは方向によってはPOP表
示構造部材10の掛止部14で係合がしにくいと言う欠点
がある。
【0034】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するために成されるものであり、その目的は、内容物
が充填された瓶あるいは缶等の複数からなる容器3群を
一単位としてブランク板で包装したマルチパック包装体
2の短辺方向両端面の瓶あるいは缶等の容器3が露出し
ている開口部13の四隅のコーナー部分に広告、あるい
は宣伝等の情報を提供するほかにプレミアム等の景品を
添付出来るプレミアム取付け板11を安易に、且つ販売
中に落ちること無く強固に取りつけることが出来る。
【0035】また、すでに市場に出ているマルチパック
包装体2の少なくとも上端に係止面板部A、B、C、D
を設けている形態あるいは構造であればどのようなマル
チパック包装2形態または構造の物にも容易にプレミア
ム取付板11が使用出来る為に、内容物を充填した容器
3の複数個を一単位としてマルチパック包装2を実施し
たメーカーが主催のキャンペーンだけでなく、POP表示
構造部材10を店頭販売店が独自の記念セールスあるい
は日替わり広告等の販売でのプレミアム商品の提供等、
使用される用途が非常に多く多岐に渡り利用出来るマル
チパック用プレミアム取付板である。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、まず本発明の請求項1に係る発明は、容器の複数
個を一単位として少なくても一方向から巻装被覆により
一括集積包装し、その巻装方向に対して直角方向断面部
分が開口して容器の一部が露出し、かつ該開口の四隅に
瓶あるいは缶等の容器の落下防止用の係止面板部を具備
するマルチパック包装体に係止させるプレミアム取付板
であり、該プレミアム取付板は表示面板部と挿入面板部
および係止片および取付片を有し、表示面板部にはその
一方の長辺部分に設けた折目線を介して先端が湾曲形状
の挿入面板部が短辺部分のそれぞれには取付片がそれぞ
れ連設され、さらに挿入面板の外側両端部分の互いに平
行な折目線を介して係止片が連設されてなり、マルチパ
ック包装体の開口より挿入面板部を容器上蓋とマルチパ
ック包装材内側面との間に挿入し係止片によりマルチパ
ック包装体の係止面板部で係止させることを特徴とする
マルチパック用プレミアム取付け表示板である。
【0037】次に、本発明の請求項2に係る発明は、容
器の複数個を一単位として少なくても一方向から巻装被
覆により一括集積包装し、その巻装方向に対して直角方
向の断面部分が開口して容器の一部が露出し、かつ該開
口の四隅に瓶あるいは缶等の容器の落下防止用の係止面
板部を具備するマルチパック包装体に係止させるプレミ
アム取付板であり、該プレミアム取付板は表示面板部と
挿入面板部を有し、表示面板部にはその一方の長辺部分
に設けた折目線を介して扇形状の挿入面板部が連設さ
れ、マルチパック包装体の開口より挿入面板部を容器上
蓋とマルチパック包装材内側面との間に挿入し係止片に
よりマルチパック包装体の係止面板部で係止させること
を特徴とするマルチパック用プレミアム取付け表示板で
ある。
【0038】次に、本発明の請求項3に係る発明は、
容器の複数個を二列に整列して一単位として少なくても
一方向から巻装被覆により一括集積包装し、その巻装方
向に直角方向断面が開口して少なくても二個の容器が整
列され露出した形態のマルチパック包装体に係止させる
プレミアム取付板であり、該プレミアム取付板は長方形
状の表示面板部とこの表示面板部の一方の長辺の中央部
分に折目線を介して連設される矩形状の挿入面板部とを
少なくとも具備し、前記挿入面板部の先端近辺には楕円
状の係止用の穴の2つがそれらで逆八の字を表わすよう
に穿設されていると共にその両側辺の一部から前記係止
穴の幅広になっている部分の外縁部分にかけては前記折
目線と平行な一対の両端部折目線が、この該両端部折目
線より僅かに先端部側に位置した箇所には一本の中央部
折目線を有することを特徴とするマルチパック用プレミ
アム取付け表示板である。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明のマルチパック用プレミア
ム取付板を、実施の形態に沿って以下図面を用いて詳細
に説明する。図1(a〜b)は本発明のマルチパック包装
体のプレミアム取付板の一実施例を示す斜視図、図2
(a〜c)は本発明のマルチパック包装体のプレミアム
取付板の一実施例を示す展開図、図3(a〜b)は本発明
のマルチパック包装体のプレミアム取付板の一実施例を
示す斜視図、、図4(a〜b)は本発明のマルチパック
包装体のプレミアム取付板の一実施例を示す展開図、図
5(a〜b)は本発明のマルチパック包装体のプレミアム
取付板の一実施例を示す斜視図、図6(a〜c)は本発
明のマルチパック包装体のプレミアム取付板の一実施例
を示す展開図、図7(a〜b)は本発明のマルチパック
包装体のプレミアム取付板の一実施例を示す説明図、図
8(a〜b)は本発明のマルチパック包装体のプレミア
ム取付板の一実施例を示す展開図、(b)は図8(a)
の断面図、図9(a)は本発明のマルチパック包装体の
プレミアム取付板の一実施例を示す説明図、(b)は図
9(a)の断面図である。
【0040】図1(a)は内容物が充填された瓶あるい
は缶等の容器4の複数個を一単位としてマルチパック包
装材2(ブランク板)で天面板部8、両側面板部6、7
および底面板部9で巻装被覆され短辺方向両端開口部1
3の瓶あるいは缶等の容器4が露出し、四隅に係止面板
部A、B、C、Dが設けられているマルチパック包装体
3にマルチパック用プレミアム取付板が差し込まれる状
態を示す。
【0041】また、図1(b)はマルチパック包装体3
の短辺方向両端面開口部13の瓶あるいは缶等の容器4
が露出し四隅に係止面板部A、B、C、Dが設けられて
いる上端の係止面板部A、B、C、Dの内側でマルチパ
ック用プレミアム取付板1の挿入面板部11が天面板部
8の内側と容器4上蓋面の間に差し込まれ、挿入面板部
11の外側に折目線16を介して設けられている係止片
12がマルチパック包装体3の両側面板6、7の内側と
重置し且つ係止面部A、および係止面部Bの内側で係合
すると同時にマルチパック用プレミアム取付板1の表示
面板部10が折目線16から天面板部8に略直角に折り
曲げられ係合される。
【0042】マルチパック用プレミアム取付板1は板
紙、あるいは合成紙、またはプラスチックシートに印刷
加工後、図2(a)に示すような所定の形状に打抜き加
工と同時に所定箇所に折目線加工が施される
【0043】また、図2(a)に示すマルチパック用プ
レミアム取付板1は表示面板部10、挿入面板部11、
係止片12、取付片15からなり、挿入面板部11の一
方はマルチパック包装体3の短辺方向開口部13上端の
天面板部8の内側と容器4上蓋の間に差し込み易いよう
に先端が湾曲状に形成され、湾曲状の両端はマルチパッ
ク包装体3の短辺方向開口部13幅と略同等幅の平行な
折目線16を設け、折目線16を介して係止片12が左
右連設され、他方はマルチパック包装体3の短辺方向開
口部13上端に設けられた係止面板部A、B、C、D間
の大きさとし、挿入面板部11は矢印状を形成すると同
時に挿入面板部11の他方先端に折目線14を設け、折
目線14の外側に折目線14を介して表示面板部10が
連設され、表示面板部10の両端の上側に折目線14を
介して取付片15が連設されている。
【0044】また、マルチパック用プレミアム取付板1
はマルチパック包装体3に差し込み係合する前に図2
(b)に示すように左右の取付片15を折目線14から
内側に折り曲げ表示面板部10の裏面と結合するか、あ
るいは図2(c)に示すように軟包材等で包装されてい
るプレミアム品22の包装部材21を表示面板部10裏
面で取付片15と挟んで吊着する。吊着作業はマルチパ
ック用プレミアム取付板1がマルチパック包装体3に差
し込まれる前に施しても良いし、またマルチパック用プ
レミアム取付板1がマルチパック包装体3に差し込まれ
た後にもプレミアム品22の包装部材21を表示面板部
10裏面で取付片15と挟んで吊着することもできる。
【0045】さらに、本発明の一実施例として図3
(a)に示すようなマルチパック包装体3の短辺方向両
端面開口部13の瓶あるいは缶等の容器4が露出してい
る四隅に三角形状の係止面板部A、B、C、Dが設けら
れている天面板部8の内側と容器4の上蓋面の間に、形
態がシンプルで安価なマルチパック用プレミアム取付板
1が差し込まれる状態で、内容物が充填された瓶あるい
は缶等の容器はマルチパック包装体3の天面板部8、両
側面板部6、7および底面板部9で巻装被覆されてい
る。
【0046】また、図3(b)はマルチパック用プレミ
アム取付板1がマルチパック包装体3の短辺方向両端面
開口部13の瓶あるいは缶等の容器4が露出している四
隅に三角形状の係止面板部A、B、C、Dが設けられて
いる天面板部8の内側と容器の上蓋面の間に挿入面板部
11が差し込まれ表示面板部10が天面板8に略直角に
折り曲げられ、宣伝あるいは広告またはキャンペーン等
の情報等を掲示する他、図4(c)に示すように軟包材
等で包装されているプレミアム品22の包装部材21を
表示面板部10に取付け吊着する事もできる。
【0047】マルチパック用プレミアム取付板1の形態
がシンプルで安価であるだけでなくマルチパック包装体
に強固に係合出来る。また、図4(a)に示すように挿
入面板部11は差し込み易いように扇形状を形成し、扇
形状の下端部に折目線14を設け、折目線14を介して
表示面板部10が連設されている。
【0048】図2および図4あるいは図6に示すような
マルチパック用プレミアム取付板1の板紙は両面カード
紙あるいはマニラボール紙または裏白ボール紙、アイボ
リー紙等の坪量が160g/m2 〜600g/m2程度
の板紙を使用することができる、また板紙の片面あるい
は両面に印刷が施され且つ、耐水性、美粧性を必要とす
る場合は印刷加工後に表面加工等が施される。
【0049】また、マルチパック用プレミアム取付板1
がマルチパック包装体3に差し込まれた後に冷蔵保存等
を行うためにマルチパック包装材(ブランク板)2と同
様の耐水性が要望される場合には板紙を抄造する工程で
耐水剤等を添加して抄造するか、あるいは印刷加工以前
に耐水性を附与する天然ゴムラテックス、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン等を含浸あるいはロールコート
加工等を施す事ができる。尚、耐水剤としてポリビニル
アルコール樹脂、ポリアクリルアミン、澱粉等の耐水剤
が使用される。
【0050】また、マルチパック用プレミアム取付板1
の表面の耐水性を特に必要とする場合は板紙の表面にポ
リエチレン樹脂、あるいはポリプロピレン樹脂等を押出
しコーティング等で施した後に印刷加工する事が望まし
いが、数量の多い場合は印刷加工後にポリエチレン樹
脂、あるいはポリプロピレン樹脂等を押出しコーティン
グまたはラミネート加工等を施すこともでき、且つ印刷
加工後に押出しコーティングまたはラミネート加工等に
より印刷表面の光沢および艶が出て美粧効果が増大され
る。また、ポリエチレン樹脂、あるいはポリプロピレン
樹脂等の樹脂層の厚みは12〜40μm程度が好ましい
が、マルチパック用プレミアム取付け板に包装体等をヒ
ートシール等で接合する場合は樹脂層を30〜60μm
程度の厚さに施すことが望ましい。
【0051】また、板紙に変わり合成紙、あるいはポリ
プロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂等
の厚さが0.60〜1,5mm程度のプラスチックシー
トも使用することも出来るが、折目線加工に押し罫を加
熱しなければならない場合がある。
【0052】板紙の印刷は平版印刷、凸版印刷、グラビ
ア印刷、あるいはスクリーン印刷等で印刷され、必要に
応じてラッカーコート、ビニールコート、塩化ビニリデ
ンコート、プレス加工等の表面加工が施され、所定の形
状に打抜き加工と同時に折目線加工が施される。
【0053】また、軟包材等で包装されているプレミア
ム品22の包装部材21を表示面板部10の裏面あるい
は取付片15と挟んでホットメルト接着あるいはホチキ
スにより取り付けることが出来る。
【0054】さらに、上記のマルチパック用プレミアム
取付板1は少なくともマルチパック包装体3の短辺方向
両端面開口部13の瓶あるいは缶等の容器4が露出して
いる上端の左右のコーナーに三角形状の係止面板部A、
B、設けられている事が必要で、マルチパック用プレミ
アム取付板1はマルチパック包装体3の天面板部8の内
側と容器4の上蓋面の間に挿入面板11が差し込まれ係
止面板部A、B、C、Dの内側で係合されている。しか
し係止面板部A、B、C、Dのないマルチパック包装体
3に係止させるマルチパック用プレミアム取付板1の一
実施例として図5〜図9に示す。
【0055】マルチパック用プレミアム取付板1は図6
(a)に示すように表示面板部10の一方に表示折目線
14を設け、表示折目線14を介して挿入面板部11お
よび表示面板部10の両端面上に取付片15が連設さ
れ、挿入面板部11の適宜の2箇所に長円形状の穴20
を設け、さらに穴20周縁の外側に適宜の間隔で表面折
目線14に平行な押え折目線18を設け、さらに2箇所
に長円形状の穴20の内側に押え折目線18から1〜2
mm上部に返し折目線19が設けられ、押え折目線18
および返し折目線19を介して押え面板が連設されてい
る。
【0056】また、表示面板部10の両端の上部に表示
折目線14を介して設けられている取付片15は表示折
目線14から図6(b)に示すように表示面板部10の
裏面に折り畳まれ結合するか、図6(c)に示すように
軟包材等で包装されているプレミアム品22の包装部材
21を表示面板部10と取付片15で挟み込みホットメ
ルト接着剤あるいはホチキス等で結着し吊着する事もで
きる。
【0057】あるいは、マルチパック用プレミアム取付
板1の裏面にポリエチレン樹脂あるいはヒートシール層
等を施し、軟包材等で包装されているプレミアム品22
の包装部材21の外側面がヒートシール性を有する樹脂
フイルムまたはコートを設ける事により加熱シールで結
着し、吊着することができる。
【0058】マルチパック用プレミアム取付板1は図5
(a)に示すようにマルチパック包装体3の短辺方向両
端面開口部13の瓶あるいは缶等の容器4が露出してい
る天面板部8の内側と容器4蓋上面の間に押え面板17
を外側に折り曲げ、さらに取付片15を内側に折り畳ん
だ状態で挿入面板部11が差し込まれ容器4の蓋材のカ
ール部分と容器本体4のネック部分の窪んだ箇所に挿入
面板部11の一部が係止される。
【0059】図7(a)に示すようにマルチパック用プ
レミアム取付板1をマルチパック包装体3に差し込むと
きにはマルチパック用プレミアム取付板1の押え面板1
7を挿入面板11の上に折り重ねる。そうすると、中央
部折目線19を両端折目線18から1mm〜2mmずらし
て設けて有るので、これを同一直線上にあるのかの如く
折り曲げると、挿入面板部11の適宜の2個所に設けら
れている長円形状の穴20の内側周縁が図7(b)に示
すようにスプーン形状にふくらみ容器の蓋材の巻締め下
部と容器本体の窪み部にスプーン形状のふくらみ部が図
8に示すように係合される。
【0060】また、軟包材等で包装されているプレミア
ム品22の包装部材21を表示面板部10裏面と取付片
15で挟み込みホットメルト接着剤あるいはホチキス等
で結着させる吊着作業は図5(b)に示すようなマルチ
パック包装体3にマルチパック用プレミアム取付板1が
差し込まれ蓋材のカール部分と容器4本体のネック部分
の窪んだ箇所に係止された後でもあるいは差し込む前に
プレミアム品22が包装されている包装部材21を表示
面板部10の裏面と取付片15で吊着しても良い。
【0061】マルチパック用プレミアム取付板1は宣
伝、広告等の情報掲示により消費者の購買意欲を喚起す
るような表示だけでなく包装部材21で珍味、干し海
苔、佃煮、スナック、米菓、チョコレート等の食品ある
いはハンカチ、コースター、衣類等の日用雑貨品を包装
部材21で包装してマルチパック用プレミアム取付板1
にプレミアム品22として添付される。
【0062】内容物15を包装するプラスチック材料等
の包装部材21は内容物あるいは保存方法、保存期間等
に依って使用するプラスチック材料および材料構成が異
なってくる。一実施例として、佃煮の包装部材21とし
てポリエステル/ポリエチレンあるいはナイロン/ポリ
プロピレンの二層構成材料が使用される。また米菓、ス
ナック、豆菓子等ではポリエステル/ポリプロピレン、
ポリエステル/ポリエチレン/ポリプロピレン、等構成
の包装部材が使用される。
【0063】また、内容物の包装は専用の自動包装機に
より三方シール、あるいは四方シールが行われる。その
中でも三方シールによるピロー包装が多く利用されてい
る。
【0064】
【発明の効果】本発明のマルチパック用プレミアム取付
板1は、マルチパック包装体2の短辺方向両端面の瓶あ
るいは缶等の容器4が露出している開口部13に容易に
プレミアム商品を吊着させる他に宣伝、広告等の情報提
示が可能であり且つ強固に取り付けることが出来る。
【0065】また、キャンペーンあるいは日替わりサー
ビス、特売等での店頭先の限られた狭い場所でマルチパ
ック包装体の短辺方向両端面の瓶あるいは缶等4の容器
が露出している開口部13にプレミアム商品等が添付さ
れ事により添付品が消費者の目にとまるように正面に向
けて陳列されるために遠くからでも消費者の目にとまり
購買意欲が喚起される。
【0066】本発明のマルチパック用プレミアム取付板
1は板紙に印刷、表面加工等を施した後、所定の形状に
折目線あるいは切れ目線加工と同時に外形が打抜かれて
いる、非常にシンプルであるために店頭先で嵩張らず且
つ店頭ですばやく、どのような形状のマルチパック包装
体にも容易にプレミアム商品22等も取り付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例のマルチパック包装体に
おけるマルチパック用プレミアム取付板が挿入される状
態を示す斜視図(a)およびマルチパック包装体にマル
チパック用プレミアム取付板が挿入された状態を示す斜
視図(b)である。
【図2】本発明による一実施例のマルチパック用プレミ
アム取付板の展開図(a)および取付片が表示面板の裏
面に折り重ねられたマルチパック用プレミアム取付板の
展開図(b)およびマルチパック用プレミアム取付板に
プレミアム商品が吊着された展開図(c)
【図3】本発明による一実施例のマルチパック包装体に
おけるマルチパック用プレミアム取付板が挿入される状
態を示す斜視図(a)およびマルチパック包装体にマル
チパック用プレミアム取付板が挿入された状態を示す斜
視図(b)である。
【図4】本発明による一実施例のマルチパック用プレミ
アム取付板の展開図(a)およびマルチパック用プレミ
アム取付板にプレミアム商品が吊着された展開図(b)
【図5】本発明による一実施例のマルチパック包装体に
おけるマルチパック用プレミアム取付板が挿入される状
態を示す斜視図(a)およびマルチパック包装体にマル
チパック用プレミアム取付板が挿入された状態を示す斜
視図(b)である。
【図6】本発明による一実施例のマルチパック用プレミ
アム取付板の展開図(a)および取付片が表示面板の裏
面に折り重ねられたマルチパック用プレミアム取付板の
展開図(b)およびマルチパック用プレミアム取付板に
プレミアム商品が吊着された展開図(c)
【図7】本発明による一実施例の図6のマルチパック用
プレミアム取付板がマルチパック包装体に挿入される状
態の説明図(a)および図7(a)のA―A′断面図
(b)である。
【図8】本発明による一実施例のマルチパック用プレミ
アム取付板がマルチパック包装体に挿入され係合状態の
を示す斜視図である。
【図9】従来の、マルチパック包装体に宣伝、広告等の
情報掲示部が両端面開口部の上端部周辺に設けられてい
るマルチパック包装体のブランク板の展開図である。
【図10】従来の、マルチパック包装体に宣伝、広告等
の情報掲示部が両端面開口部の上端部周辺に設けられて
いるマルチパック包装体の外観形状を示す斜視図であ
る。
【図11】従来の、マルチパック包装体に宣伝、広告等
の情報掲示部が両端面開口部の四隅のコーナーに係止面
板が設けられているマルチパック包装体のブランク板の
展開図である。
【図12】従来の、マルチパック包装体に宣伝、広告等
の情報掲示部が両端面開口部の四隅のコーナーに係止面
板が設けられているマルチパック包装体のブランク板の
斜視図である。
【図13】従来の、マルチパック包装体に宣伝、広告等
の情報掲示部が両端面開口部の四隅のコーナーに係止面
板が設けられているマルチパック包装体のブランク板の
斜視図である。
【図14】従来の、マルチパック包装体の短辺方向両端
面の開口部に宣伝、広告等のPOP表示部を設けるために
使用されるPOP表示部材の展開図(a)および掛止部が
折り畳まれた図14の斜視図(b)である。
【図15】従来の、マルチパック包装体に図14のPOP
表示部材が係合された斜視図(a)およびPOP表示部材
がマルチパック包装体と噛み合わされ係合されている状
態の断面図である。
【図16】従来の、マルチパック包装体の短辺方向両端
面の開口部に宣伝、広告等のPOP表示部を設けるために
使用されるPOP表示部材の展開図(a)および掛止部が
内側に折り畳まれた図16(a)の斜視図(b)であ
る。
【図17】従来の、マルチパック包装体に図16のPOP
表示部材が係合された斜視図(a)およびPOP表示部材
がマルチパック包装体と缶蓋で係合される状態の断面図
(b)である。
【図18】従来の、マルチパック包装体の持ち運び用穴
部にPOP表示部材が差し込まれる斜視図(a)およびPOP
表示部材がマルチパック包装体の持ち運び用穴部で係合
された斜視図(b)である。
【符号の説明】
1…マルチパック用プレミアム取付板 2…ブラ
ンク板 3…マルチパック包装体 4…容器 5…持ち運び用穴 6…側面
板部 7…側面板部 8…天面
板部 9…底面板部 10…表
示面板部 11…挿入面板部 12…係
止片 13…短辺方向両端開口部 14…折
目線 15…取付片 16…折
目線 17…押え面板部 18…両
端折目線 19…中央部折目線 20…係
止穴 21…包装部材 22…プ
レミアム品 23…デルター部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器の複数個を一単位として少なくても一
    方向から巻装被覆により一括集積包装し、その巻装方向
    に対して直角方向断面部分が開口して容器の一部が露出
    し、かつ該開口の四隅に瓶あるいは缶等の容器の落下防
    止用の係止面板部を具備するマルチパック包装体に係止
    させるプレミアム取付板であり、該プレミアム取付板は
    表示面板部と挿入面板部および係止片および取付片を有
    し、表示面板部にはその一方の長辺部分に設けた折目線
    を介して先端が湾曲形状の挿入面板部が短辺部分のそれ
    ぞれには取付片がそれぞれ連設され、さらに挿入面板の
    外側両端部分の互いに平行な折目線を介して係止片が連
    設されてなり、マルチパック包装体の開口より挿入面板
    部を容器上蓋とマルチパック包装材内側面との間に挿入
    し係止片によりマルチパック包装体の係止面板部で係止
    させることを特徴とするマルチパック用プレミアム取付
    け表示板。
  2. 【請求項2】容器の複数個を一単位として少なくても一
    方向から巻装被覆により一括集積包装し、その巻装方向
    に対して直角方向の断面部分が開口して容器の一部が露
    出し、かつ該開口の四隅に瓶あるいは缶等の容器の落下
    防止用の係止面板部を具備するマルチパック包装体に係
    止させるプレミアム取付板であり、該プレミアム取付板
    は表示面板部と挿入面板部を有し、表示面板部にはその
    一方の長辺部分に設けた折目線を介して扇形状の挿入面
    板部が連設され、マルチパック包装体の開口より挿入面
    板部を容器上蓋とマルチパック包装材内側面との間に挿
    入し係止片によりマルチパック包装体の係止面板部で係
    止させることを特徴とするマルチパック用プレミアム取
    付け表示板。
  3. 【請求項3】容器の複数個を二列に整列して一単位とし
    て少なくても一方向から巻装被覆により一括集積包装
    し、その巻装方向に直角方向断面が開口して少なくても
    二個の容器が整列され露出した形態のマルチパック包装
    体に係止させるプレミアム取付板であり、該プレミアム
    取付板は長方形状の表示面板部とこの表示面板部の一方
    の長辺の中央部分に折目線を介して連設される矩形状の
    挿入面板部とを少なくとも具備し、前記挿入面板部の先
    端近辺には楕円状の係止用の穴の2つがそれらで逆八の
    字を表わすように穿設されていると共にその両側辺の一
    部から前記係止穴の幅広になっている部分の外縁部分に
    かけては前記折目線と平行な一対の両端部折目線が、こ
    の該両端部折目線より僅かに先端部側に位置した箇所に
    は一本の中央部折目線を有することを特徴とするマルチ
    パック用プレミアム取付け表示板。
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