JPH0666379A - 回転式ボールバルブ装置 - Google Patents

回転式ボールバルブ装置

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JPH0666379A
JPH0666379A JP22126992A JP22126992A JPH0666379A JP H0666379 A JPH0666379 A JP H0666379A JP 22126992 A JP22126992 A JP 22126992A JP 22126992 A JP22126992 A JP 22126992A JP H0666379 A JPH0666379 A JP H0666379A
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Takashi Mitsumoto
隆 三ツ本
Hideo Mita
英夫 三田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回転ボール2、3の球状外周面20、30と同
じ曲率を備えた球状内周面を、ハウジングの内壁面13
a、14aに形成する方式を廃止し得、内壁面13a、
14aの寸法管理、表面粗さの管理の容易化を図り得る
回転ボールバルブ装置を提供すること。 【構成】第1バネ54の付勢力で、第1付勢リング55
の円錐面状の支持面55cが雌型回転ボール2の球状外
周面20に密接し、第1ハウジング11内のリテーナリ
ング部70の円錐面状の受け面70eに雌型回転ボール
2の球状外周面20が密接する。更に、第2バネ50の
付勢力で、第2付勢リング51の支持面51cが雄型回
転ボール3の球状外周面30に密接し、第2ハウジング
12内のリテーナリング部70の受け面70eに雌型回
転ボール3の球状外周面30が密接する。これにより、
雌型回転ボール2、雄型回転ボール3の双方は流体通過
孔13、14内でその軸方向及び軸直角方向の双方にお
いて正確に位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボールの回転に伴い流体
通過孔を開閉する回転式ボールバルブ装置に関する。こ
の回転式ボールバルブ装置は、例えば、液体ヘリウム等
の冷媒の移送に用いられるバルブ装置として適用でき
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転式ボールバルブ装置、例
えば、極低温装置に用いられるボールバルブ装置とし
て、図9に示す様に、第1ハウジング101と第2ハウ
ジング102とからなり流体通過孔100aが形成され
たハウジング100と、第1ハウジング101に配置さ
れた雄型回転ボール200と、第2ハウジング102に
配置された同径の雌型回転ボール300と、雄型回転ボ
ール200を回転操作する第1軸部401と、雌型回転
ボール300を回転操作する第2軸部402と、各回転
ボール200、300に形成されたシール溝に保持され
たリング状のシール部材201、301とで構成された
ものが知られている(特公昭62−55031号公
報)。
【0003】雄型回転ボール200は、外殻を形成する
球状外周面202と、中央部を貫通する貫通孔203と
をもつ。雌型回転ボール300は、外殻を形成する球状
外周面302と、中央部を貫通する貫通孔303と、雄
型回転ボール200の球状外周面202の一部とほぼ型
対称の凹状球面304とをもつ。更に、第1ハウジング
101の内壁面105には、雄型回転ボール200の球
状外周面202と型対称をなしその曲率と合致する球状
内周面106が形成され、第2ハウジング102の内壁
面107にも、雌型回転ボール300の球状外周面30
2と型対称をなしその曲率と合致する球状内周面108
が形成されている。従って、雄型回転ボール200の球
状外周面202と球状内周面106とが直に接触し、雌
型回転ボール300の球状外周面302と球状内周面1
08とが直に接触する様にされている。
【0004】そして、上記したバルブ装置を開放操作す
る場合には、図9に示す状態において、第1軸部401
を回転操作して雄型回転ボール200を軸芯P1回りに
90度回転させ、貫通孔203を90度方向転換して流
体通過孔100aに対面させる。その後に、第2軸部4
02を回転操作して雌型回転ボール300を軸芯P2回
りに90度回転させ、貫通孔303を90度方向転換し
て流体通過孔100aに対面させる。その状態で、流体
通過孔100a、貫通孔203及び貫通孔303に挿通
した冷媒移送管を介して冷媒を通過させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記した装置
では、回転ボール200、300の正確な位置決め、高
い気密性を維持することが要請されている。その主たる
理由は、回転ボール200、300の正確な位置決め、
気密性が達成されないと、回転ボール200、300間
に微量空気が存在し、これが冷媒とともに極低温装置側
に流入して固化し、不具合を誘発するおそれがあるから
である。
【0006】そのため上記した従来装置では、回転ボー
ル200の球状外周面202とハウジング101の球状
内周面106との曲率を正確に合致させ、両者を完全に
接触させる必要がある。同様に、回転ボール300の球
状外周面302とハウジング102の球状内周面108
との曲率を正確に合致させ、両者を完全に接触させる必
要がある。かかる観点から、従来装置では、球状内周面
106、108の厳格な寸法精度、球状内周面106、
108の厳格な面精度が強く要請されている。そのた
め、球状内周面106、108の寸法管理、表面粗さ管
理は極めて厳格であり、価格アップの主因となってい
た。
【0007】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、その目的は、回転ボールの球状外周面と同じ曲
率を備えかつ直に接触する球状内周面を、ハウジングの
内壁面に形成する方式を廃止し得、ハウジングの内壁面
の寸法管理、表面粗さの管理の容易化を図り得る回転ボ
ールバルブ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転式ボー
ルバルブ装置は、先端開口をもつ流体通過孔が内壁面で
形成されたハウジングと、ハウジングの流体通過孔を閉
鎖しかつハウジングの流体通過孔内に回転可能に配置さ
れ、中央部を貫通する貫通孔と外殻を形成する球状外周
面とをもち、回転に伴い貫通孔を方向転換して流体通過
孔に対面させこれを開放する回転ボールと、回転ボール
を回転操作する駆動部とで構成され、ハウジングは、流
体通過孔内に配置され回転ボールを流体通過孔の先端開
口に向けて流体通過孔の軸線方向にそって付勢するバネ
手段と、バネ手段とで回転ボールを挟持する様に流体通
過孔内に配置され、軸芯にそう断面において回転ボール
の球状外周面の接線方向に沿う向きに形成されたリング
状の受け面をもち、バネ手段で付勢された回転ボールの
球状外周面と接触して球状外周面をボール受け面で受け
るリテーナリング部と、ハウジングの内壁面に保持さ
れ、回転ボールの球状外周面と接触して回転ボールの球
状外周面とハウジングの該内壁面との境界域を気密にシ
ールするリング状のシール部材とをもつことを特徴とす
るものである。
【0009】リテーナリング部は、ハウジングの内壁面
と一体的に形成されていてもよく、或いは、別体のもの
をハウジングの内壁面に着脱可能に取り付けることにし
ても良い。
【0010】
【作用】バネ手段で付勢された回転ボールは、リテーナ
リング部の受け面に密接され、これにより回転ボールは
流体通過孔内においてその軸方向及び軸直角方向におい
て位置決めされる。また、ハウジングの内壁面にシール
部材が保持されているので、回転ボールが回転しても、
ハウジングの内壁面と回転ボールの球状外周面との境界
域は、シール部材で気密にシールされる。
【0011】
【実施例】本発明に係る装置の実施例を図1〜図8を参
照して説明する。この例は、液体ヘリウムを冷媒とした
極低温装置に用いられるボールバルブ装置に適用した場
合である。 (実施例の構成)図1を参照して全体構成を説明する。
この例では、ハウジング1はアルミ系合金で形成されて
いる。ハウジング1は、第1流体通過孔13をもつ第1
ハウジング11と、第2流体通孔孔14をもつ第2ハウ
ジング12とからなる。流体通過孔13、14はその中
心軸線PWにそってのびている。ここで、第1ハウジン
グ11の係止部11aと第2ハウジング12の被係止部
12aとが係止し、第1ハウジング11の第1軸端面1
1cと第2ハウジング12の第2軸端面12cとが密接
して対面する様に、両者が着脱可能に連結されている。
第2ハウジング12の第2軸端面12cのシール溝には
リング状のシール部12eが保持され、両者の境界域を
シールしている。なお、第1ハウジング11は液体ヘリ
ウムを収納する冷媒タンク側に装備されている。
【0012】第1ハウジング11にはボルト11fによ
り当板16がリング状のシール部16aを介して連結さ
れている。第2ハウジング12の端部にはボルト12f
により管体15がリング状のシール部15aを介して連
結されている。雌型回転ボール2は、第1ハウジング1
1の第1流体通過孔13内に配置されている。雌型回転
ボール2は、真球状の外殻を形成する球状外周面20
と、中央部を同径で貫通する貫通孔21と、第1係止孔
22と、凹状球面23とをもつ。凹状球面23は、球状
外周面20の一部に形成されており、後述の雄型回転ボ
ール3の球状外周面30に等応する曲率で凹状に形成さ
れており、従って球状外周面30の一部とほぼ型対称を
なす。
【0013】雄型回転ボール3は真球状をなし、雌型回
転ボール2と対をなすものである。雄型回転ボール3は
第2ハウジング12の第2流体通過孔14内に配置され
ている。雄型回転ボール3は、真球状の外殻を形成する
球状外周面30と、貫通孔21と同径で中央部を貫通す
る貫通孔31と、第2係止孔32とをもつ。なお、各回
転ボール2、3は耐食性に優れたステンレス鋼(SUS
304)で形成されている。
【0014】第1ハウジング11の第1軸孔11iに第
1軸40が回転可能に嵌合され、第2ハウジング12の
第2軸孔12iに第2軸41が回転可能に嵌合されてい
る。第1軸40は、雌型回転ボール2の第1係止孔22
に係止されるととともに、第1ハウジング11に固定さ
れた固定板44で保持されている。第2軸41は、雄型
回転ボール3の第2係止孔32に係止されるとととも
に、第2ハウジング12に固定された固定板45で保持
されている。第1軸40と第1ハウジング11との間、
第2軸41と第2ハウジング12との間はシール部47
でシールされている。なお第1軸40、第2軸41はボ
ール2、3を回転操作する駆動部として機能する。
【0015】更に第1ハウジング11の第1流体通過孔
13には、バネ手段としての円錐コイル状の第1バネ5
4が配置されている。第1バネ54の一端部は当板16
の座面16bに当接し、他端部は第1付勢リング55の
座面55aに当接しており、この結果、第1バネ54の
付勢力により第1付勢リング55の円錐面状の支持面5
5cは雌型回転ボール2の球状外周面20を強圧し、こ
の結果、雌型回転ボール2は流体通過孔13の中心軸線
PW方向にそって第1流体通過孔13の先端開口13h
に向けて付勢されている。
【0016】第2ハウジング12の第2流体通過孔14
には、バネ手段としての円錐コイル状の第2バネ50が
配置されている。第2バネ50の一端部は筒体18の座
面18aに当接し、他端部は第2付勢リング51の座面
51aに当接しており、この結果、第2バネ50の付勢
力により第2付勢リング51の円錐面状の支持面51c
が雄型回転ボール3の球状外周面30を強圧し、この結
果、雄型回転ボール3は第2流体通過孔14の中心軸線
PW方向にそって第2流体通過孔14の先端開口14h
に向けて付勢されている。
【0017】本実施例では、図4に示す様に、第1ハウ
ジング11の第1流体通過孔13を形成する内壁面13
aには、リング状のリテーナ係止部60、リング状のシ
ール係止部65が同軸的に形成されている。リテーナ係
止部60は周面60aと垂直面60bとで形成されてい
る。シール係止部65はシール周面65aとシール垂直
面65bとで形成されている。更に、リテーナ係止部6
0とシール係止部65との間には傾斜周面67が形成さ
れ、シール係止部65と先端開口13hとの間に傾斜周
面68が形成されている。
【0018】そして、図4に示す様に、第1ハウジング
11のリテーナ係止部60にリテーナリング部70が係
止されている。リテーナリング部70は硬度及び潤滑性
等を考慮して黄銅製であり、リング状端面70a、70
bと、リング状外周面70cと、リング状内周面70d
と、リング状の受け面70eと、リング状傾斜面70f
とをもつ。ここで、リング状端面70bは垂直面60b
に対面し、リング状外周面70cは周面60aに対面し
ている。これによりリテーナリング部70の軸方向、軸
直角方向のずれは阻止されている。
【0019】更に、第1ハウジング11のシール係止部
65にゴム製のシール部材75が係止している。シール
部材75は、回転ボール2に強圧された状態で、垂直方
向に沿うリング状端面75a、75bと、水平方向に沿
うリング状外周面75c及びリング状内周面75dと、
リング状シール面75eと、シール面75eに背向する
リング状傾斜面75fとをもつ。ここで、リング状外周
面75cはシール周面65aに対面し、リング状端面7
5bはシール垂直面65bに対面している。これにより
ボール2の回転時におけるシール部材75の過剰変形、
異常変形が阻止されている。
【0020】更に図4に示す様に、第2ハウジング12
の第2流体通過孔14を形成する内壁面14aにも、同
様に、リング状のリテーナ係止部60が同軸的に形成さ
れ、これにリテーナリング部70が係止され、更にシー
ル係止部65が同軸的に形成され、これにシール部材7
5が係止されている。本実施例では、図5に示す様に、
リテーナリング部70のリング状の受け面70eは円錐
面状であり、その断面において直線状であり、リテーナ
リング部70の軸心と平行な方向に対して角度θ1傾斜
し、即ちボール2、3の球状外周面20、30の接線方
向に沿う向きに傾斜している。従って、リテーナリング
部70のリング状の受け面70eと回転ボール2、3の
球状外周面20、30とは、周方向において実質的に線
接触しているものである。これにより回転ボール2、3
の接触面積が極力小さくなり、ボール2、3の回転抵抗
の減少が図られている。また、図6に示す様に、付勢リ
ング51、55のリング状の支持面51c、55cも円
錐面状であり、その断面において直線状であり、付勢リ
ング51、55の軸心と平行な方向に対して角度θ2傾
斜し、即ち、ボール2、3の球状外周面20、30の接
線方向に沿う向きに傾斜している。従って、付勢リング
51、55の支持面51c、55cと回転ボール2、3
の球状外周面20、30とは、周方向において実質的に
線接触しているものであり、これにより回転ボール2、
3の回転抵抗の減少が図られている。
【0021】以上の説明から理解できる様に本実施例で
は、第1バネ54の付勢力で、第1付勢リング55の支
持面55cが雌型回転ボール2の球状外周面20に密接
するとともに、第1ハウジング11内のリテーナリング
部70の受け面70eが雌型回転ボール2の球状外周面
20に密接している。これによりリテーナリング部70
が中心軸線PW方向におけるストッパとして機能し、該
方向における雌型回転ボール2の変位は規制されると共
に、図1に示す様に雌型回転ボール2の中心C2は流体
通過孔13、14の中心軸線PW上に位置し、結果とし
て、雌型回転ボール2は流体通過孔13内でその軸方向
及び軸直角方向の双方において位置決めされている。更
に、第2バネ50の付勢力で、第2付勢リング51の支
持面51cが雄型回転ボール3の球状外周面30に密接
するとともに、第2ハウジング12内のリテーナリング
部70の受け面70eが雌型回転ボール3の球状外周面
30に密接している。これにより中心軸線PW方向にお
けるストッパとして機能するリテーナリング部70によ
り雄型回転ボール3の変位は規制されると共に、雄型回
転ボール3の中心C3は前記中心軸線PW上に位置し、
結果として、雄型回転ボール3も流体通過孔14内でそ
の軸方向及び軸直角方向の双方において位置決めされて
いる。
【0022】さて本実施例では、図1に示す様に、着脱
可能な操作機構8が装備されている。操作機構8は、ケ
ース80と、ケース80に回転可能に保持されギヤ81
を備えた駆動軸82と、駆動軸82を回転させるハンド
ル83と、第1ギヤ85及び第2ギヤ86と、位置決め
ピン87とをもつ。ここで第1ギヤ85及び第2ギヤ8
6の全周には歯が形成されているものの、駆動軸82の
ギヤ81にはその半周のみに歯が形成されている。従っ
て、駆動軸82によりギヤ81が回転したときには、第
1段階ではギヤ85が回転するものの、ギヤ86が非回
転状態に維持され、次の第2段階ではその逆で、ギヤ8
5が非回転状態に維持されるものの、ギヤ86が回転さ
れる。この結果、操作機構8を操作した第1段階では、
第1軸40及び雌型回転ボール2が回転しないものの、
第2軸41及び雄型回転ボール3は90度回転し、第2
段階では、第2軸41及び雄型回転ボール3が回転しな
いものの、第1軸40及び雌型回転ボール2は90度回
転する。
【0023】(使用)先ず、図1に示す様に、第1ハウ
ジング11の係止部11aに第2ハウジング12の被係
止部12aを係止して連結した状態で、操作機構8を第
1軸40、第2軸41にセットする。この状態におい
て、雌型回転ボール2の凹状球面23と雄型回転ボール
3の球状外周面30とは互いに嵌合し、両者間の残留空
気が極めて少なくされている。
【0024】この状態で手作業等で操作機構8のハンド
ル83を回転操作する。すると、最初に第2軸41が回
転して、雄型回転ボール3が軸芯P4回りで90度回転
し、図2に示す様に貫通孔31が90度方向転換して第
2流体通過孔14に対面する。次に第1軸40が回転し
て、雌型回転ボール2が軸芯P5回りで90度回転し、
図3に示す様に、貫通孔21が90度方向転換して第1
流体通過孔13に対面する。これにより第1流体通過孔
13、貫通孔21、第2流体通過孔14、貫通孔31が
連通する。この状態では、流体通過孔14、13は密閉
状態とされており、外部の空気の進入も、シール部12
eにより阻止されている。
【0025】この状態で、図3から理解できる様に、貫
通孔21、31の内径にほぼ等応する外径をもつ冷媒移
送管19を用い、第2ハウジング12側から冷媒移送管
19を矢印H方向へ挿入し、その冷媒移送管19を第2
流体通過孔14、貫通孔31、貫通孔21、第1流体通
過孔13に進入する。そして、冷媒移送管を介して冷媒
を、第1ハウジング11側の冷媒タンクへ補給する。
【0026】なお、冷媒の補給が完了したら、図7に示
す様に、雌型回転ボール2を回転してその貫通孔21を
90度方向転換して流体通過孔13を閉鎖すると共に、
第1ハウジング11から第2ハウジング12を離脱して
おき、第1ハウジング11の係止部11aにカバー12
sの係止部12tを係止して、第1流体通過孔13の先
端開口13hを覆っておく。この状態においても、第1
ハウジング11に保持したシール部材75のシール作用
により、第1流体通過孔13側への空気の進入は阻止さ
れる。
【0027】(実施例の効果)以上説明した様に本実施
例では、第1バネ54の付勢力で、第1ハウジング11
内のリテーナリング部70の受け面70eに雌型回転ボ
ール2の球状外周面20が密接し、雌型回転ボール2は
第1流体通過孔13内でその軸方向及び軸直角方向の双
方において位置決めされる。更に、第2バネ50の付勢
力で、第2ハウジング12内のリテーナリング部70の
受け面70eに雄型回転ボール3の球状外周面30が密
接し、雄型回転ボール3は第2流体通過孔14内でその
軸方向及び軸直角方向の双方において位置決めされる。
【0028】従って本実施例では、図9に示す従来装置
とは異なり、各回転ボール2、3の球状外周面20、3
0と合致する曲率を備えたかつこれらと直に接触する球
状内周面を、第1ハウジング11の内壁面13aや第2
ハウジング12の内壁面14aに形成する方式を用いず
とも、各回転ボール2、3の位置決めを達成できる。よ
って、かかる方式を廃止でき、価格の低廉化に有利であ
る。勿論、内壁面13a、14aはボール2、3の球状
外周面20、30に直接接触しないので、内壁面13
a、14aの表面粗さの平滑化もさほど要請されない。
【0029】また、本実施例では、ハウジング11の内
壁面13aにシール部材75が保持されていると共に、
バネ54で付勢されたボール2でシール部材75が弾圧
されているため、回転ボール2の球状外周面20とハウ
ジング11の内壁面13aとの境界域が確実にシールさ
れている。よって、回転ボール2の閉鎖時においても外
部の空気の侵入を回避できる。
【0030】同様に本実施例では、第2ハウジング12
の内壁面14aにもシール部材75が配置されているの
で、ボール3の球状外周面30と第2ハウジング12の
内壁面14aとの境界域のシール性も確実に維持され
る。ところで、長期にわたり高いシール性を得るにはシ
ール部材75の弾性変形量が一定であることが好まし
い。この点本実施例では、バネ54、50の付勢力で付
勢された回転ボール2、3はリテーナリング部70の受
け面70eで正確に位置決めされるので、回転ボール
2、3は前記中心軸線PWの方向においても、軸直角方
向においても、実質的に変位せず、従ってシール部材7
5の弾性変形量も一定に維持され易くなり、かかる意味
でもシール部材75によるシール性は良好に維持され
る。
【0031】
【発明の効果】本発明装置によれば、バネ手段の付勢力
で、リテーナリング部の受け面に回転ボールの球状外周
面が密接し、回転ボールが流体通過孔内でその軸方向及
び軸直角方向において正確に位置決めされる。従って回
転ボールの球状外周面と合致する曲率を備えた球状内周
面を方式を用いずとも、回転ボールの位置決めを達成で
きるので、かかる方式を廃止でき、価格の低廉化に有利
である。
【0032】更には流体通過孔を形成する内壁面が回転
ボールの球状外周面に直接接触しないので、内壁面の表
面粗さの平滑化もさほど要請されない。また、ハウジン
グの内壁面にシール部材が保持されているため、回転ボ
ールの球状外周面とハウジングの内壁面との境界域がシ
ールされている。従って回転ボールの閉鎖時において外
部の空気の侵入を回避するのに有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置全体の断面図である。
【図2】雄型回転ボールの貫通孔を流体通過孔に対面さ
せた状態の要部の断面図である。
【図3】雄型回転ボール及び雌型回転ボールの貫通孔を
共に流体通過孔に対面させた状態の要部の断面図であ
る。
【図4】装置の主要部の拡大断面図である。
【図5】リテーナリング部と回転ボールの球状外周面と
が密接している状態を模式的に示す断面図である。
【図6】付勢リングと回転ボールの球状外周面とが密接
している状態を模式的に示す断面図である。
【図7】雌型ボールを備えた第1ハウジングの断面図で
ある。
【図8】図1のW−W線に沿う断面図である。
【図9】従来装置の断面図である。
【符号の説明】
図中、1はハウジング、11は第1ハウジング、12は
第2ハウジング、13、14は流体通過孔、13a、1
4aは内壁面、2は雌型回転ボール、20球状外周面、
21は貫通孔、3は雄型回転ボール、30は球状外周
面、31は貫通孔、50は第2バネ、54は第1バネ、
70はリテーナリング部、70eは受け面、75はシー
ル部材を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端開口をもつ流体通過孔が内壁面で形成
    されたハウジングと、 該ハウジングの流体通過孔を閉鎖しかつ該ハウジングの
    流体通過孔内に回転可能に配置され、中央部を貫通する
    貫通孔と外殻を形成する球状外周面とをもち、回転に伴
    い該貫通孔を方向転換して該流体通過孔に対面させこれ
    を開放する回転ボールと、 該回転ボールを回転操作する駆動部とで構成され、 該ハウジングは、 該流体通過孔内に配置され該回転ボールを該流体通過孔
    の先端開口に向けて流体通過孔の軸線方向にそって付勢
    するバネ手段と、 該バネ手段とで該回転ボールを挟持する様に該流体通過
    孔内に配置され、軸芯にそう断面において該回転ボール
    の球状外周面の接線方向に沿う向きに形成されたリング
    状の受け面をもち、該バネ手段で付勢された該回転ボー
    ルの球状外周面と接触して該球状外周面を該受け面で受
    けるリテーナリング部と、 該ハウジングの内壁面に保持され、該回転ボールの球状
    外周面と接触して該回転ボールの球状外周面と該ハウジ
    ングの該内壁面との境界域を気密にシールするリング状
    のシール部材とをもつことを特徴とする回転式ボールバ
    ルブ装置。
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JP2001012622A (ja) * 1999-06-29 2001-01-16 Aisin Seiki Co Ltd ボールバルブ
JP2001324034A (ja) * 2000-05-17 2001-11-22 Aisin Seiki Co Ltd 弁装置
CN110701333A (zh) * 2019-08-28 2020-01-17 中航光电科技股份有限公司 一种可防误拔操作的雌雄同体流体球阀
CN110939767A (zh) * 2019-11-18 2020-03-31 中航光电科技股份有限公司 一种可防误拔操作的雌雄同体流体球阀

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