JPH0665912A - 土質材料 - Google Patents

土質材料

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JPH0665912A
JPH0665912A JP22163092A JP22163092A JPH0665912A JP H0665912 A JPH0665912 A JP H0665912A JP 22163092 A JP22163092 A JP 22163092A JP 22163092 A JP22163092 A JP 22163092A JP H0665912 A JPH0665912 A JP H0665912A
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JP
Japan
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jelly
soil
water
sol
cement
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Pending
Application number
JP22163092A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Muto
雅典 武藤
Takeshi Inatsuchi
剛 稲土
Akio Kitagawa
明雄 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Publication date
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Publication of JPH0665912A publication Critical patent/JPH0665912A/ja
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高強度と安定性を有する土質材料
の提供を目的とする。 【構成】 本発明の土質材料は、SiO2含有量 1〜60重量
% のシリカ水性ゼリー又はシリカ水性ゾル、土、水硬性
セメント及び水をこれら成分の偏在がなくなるまで攪拌
してなる土質材料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改良された土質材料に関
する。本発明の土質材料は、特に人工地盤の造成や盛土
の構築用に適する。
【0002】
【従来の技術】従来、盛土、擁壁背面の埋め戻し土など
の土構造物の構築には、自然土や高炉スラグなどにセメ
ントなどの固結剤を混合して強度を高めたものが使われ
ている。特開平4ー93419号公報には、珪酸質水性
ゼリーと土との均一な自由流動性の法面安定用土質材料
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】セメント等の固結剤を
土に添加すると、土の強度が改善される他、土の含水比
の低下、イオン交換、団粒化等も伴い、土の塑性限界が
高くなり、土物性の改善が行なわれる。しかし、含水比
の大きい軟弱な粘性土や、セメントの水和を阻害する有
機物を多量に含む土の場合では、これら固結剤の添加に
よる効果が充分に発現しない。特開平4ー93419号
公報に記載の土質材料は、充分な強度を発現しない。
【0004】本発明は、安定で高い強度を有する土質材
料を提供しようとするものであり、そして通常の土は勿
論のこと、含水比の大きい軟弱な粘性土やセメントの水
和を阻害する有機物を多量に含む現地土砂を用いても、
このような改良された土質材料が得られるような土質材
料の製造方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の土質材料は、S
iO2 含有量1〜60重量%のシリカ水性ゼリー又は水
性ゾル、土、水硬性セメント及び水を、これら成分の偏
在がなくなるまで攪拌することによって得られる。本発
明に用いられるシリカ水性ゼリーは、公知の方法によっ
て容易に得られる。その例としては、水ガラスなど水溶
性珪酸塩の水溶液に各種酸や塩類、例えば、硫酸、塩
酸、酢酸、くえん酸、食塩、硫酸マグネシウムなどを加
える方法、水ガラスなど水溶性珪酸塩の水溶液を脱陽イ
オン処理することにより得られる珪酸又はそのオリゴマ
ーの水溶液をゲル化させる方法、或いは更に、シリカ水
性ゾルを公知の方法によりゲル化させる方法などがあげ
られる。
【0006】本発明に用いられるシリカ水性ゼリーは、
通常SiO2 分を1〜60重量%、好ましくは3〜30
重量%含有する。このゼリーの大きさ及びその形状には
特に制限はなく、取扱い易い大きさ及び形状でよい。こ
のゼリーは、本発明の目的が達成される限り、任意の成
分、たとえば界面活性剤、動物性タンパク質、繊維質材
料などを含有することができる。
【0007】本発明に用いられるシリカ水性ゾルとして
は、そのコロイダルシリカの粒径が1〜150ミリミク
ロンであるものが好ましい。このゾルのSiO2 分とし
ては、1〜60重量%程度が好ましい。本発明に用いら
れる土は、砂質土や粘性土などの自然土でよく、特に制
限はない。
【0008】本発明に用いられる水硬性セメントとして
は、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトラ
ンドセメント、高炉セメント、生石灰、石膏等が挙られ
る。本発明に用いられる水は、通常の工事に用いられる
水でよく、また土中に含まれる水やゼリーあるいはゾル
中に含まれる水も、場合によっては利用できる。土とゼ
リーの成分比率及びゾルと水硬性セメントと水の成分比
率は、これら成分を合わせて攪拌したときに、これら成
分の偏在がなくなるような比率でよく、例えば、土とし
てSAMクレー( 商品名)を、そして水硬性セメントと
して普通ポルトランドセメントを用いた場合では、SA
Mクレー100に対し、セメント0.5〜40重量%程
度がよく、シリカゾル又はゼリーの使用量はその由来の
SiO2 分として、得られ土質材料全体の0.01〜1
0重量%程度がよく、そして水の使用量としては、0.
3〜2.0の水/土の重量比が得られる量がよい。
【0009】本発明の土質材料を得るための攪拌は、常
温で、通常の混合機を用いることによって行なうことが
できる。本発明の土質材料としては、本発明の目的が達
成される限り、この攪拌の際に加えられた任意の成分を
含有することができる。この加えられる任意成分の例と
しては、界面活性剤、動物性タンパク質、繊維質材料な
どが挙げられる。特に界面活性剤、動物性タンパク質な
どを加えると、攪拌の際に発泡が起こり、気泡の含有に
よって、軽量で良好な土質材料が得られる。
【0010】
【作用】用いられる土、水硬性セメント等は、通常粉粒
体であり、また、ゼリーも通常塊状であるが、これら成
分に水加えて攪拌を続けると、当初に加えられた塊のゼ
リーはその姿が肉眼では消失してしまい、ゼリー塊、
土、セメント又は水の偏在がなくなり、見かけ上これら
成分の均一な混合物が得られる。そして得られた土質材
料の粒子の大きさは、肉眼では、当初の土粒子の大きさ
と差異がないように見える。
【0011】恐らく、上記攪拌により、加えられた上記
ゼリーは次第に細分され、その細分されたゼリーの分断
片が土の粒子の周りに固着し、この微細分断片のゼリー
を介して幾つかの土粒子が固着した構造のブロックが生
成し、そしてセメントの水和を阻害する有機物が土中に
含まれる場合でも、その有機物はこのような生成ブロッ
ク内に固定されるものと考えられる。
【0012】このゼリーの作用によって、土の塑性限界
が高く改善されると共に、加えられたセメントと水はセ
メントスラリーとしてこの土粒子ブロック間を接合する
ために、上記攪拌を行うのみでこれら成分の偏在がない
良好な土質材料が得られるものと考えられる。シリカゾ
ルを使用した場合には、上記攪拌中に土粒子の表面がゾ
ルの液によって濡れて、その状態で土粒子同士が合着
し、その粒子表面を覆っているゾルは、セメントに由来
するカルシウムによってゲル化を起こし、そのゲル化物
が上記ゼリーと同様に作用するものと考えられる。
【0013】
【実施例】水硬性セメントトして普通ポルトランドセメ
ントを、土としてSAMクレー(商品名)を、シリカ水
性ゼリーとして、ケイ酸及びそのオリゴマーの水溶液を
常温放置によってゲル化させたものをそれぞれ用意し
た。土質材料に気泡を含有させる場合には、起泡剤とし
て界面活性剤であるスノーラップ(商品名)を使用し
た。
【0014】土/セメントの重量比は5.0、及び水/
セメントの重量比は4.5で配合した。尚、シリカ水性
ゼリーあるいはシリカゾルに含有する水も水/セメント
重量比の水に算入した。シリカ水性ゼリー、シリカゾル
等は、それぞれ由来のSiO2 として土質材料の0.5
重量%又は1.0重量%となるように配合された。
【0015】土質材料に気泡を含有させる場合には、シ
リカ水性ゼリーに界面活性剤をゼリー重量の0.5%添
加し、スターラー攪拌(約1000rpm)を1分間行
なうことにより作成した気泡とゼリーの混合物を用い
た。 実施例1 上記土、セメント及び水を上記の配合比率に、そしてゼ
リー又はゾルは第1表の添加量で攪拌することにより、
7つの土質材料を得る実験を行った。
【0016】次いで、流動性に関する試験を行なうため
に、JIS R5201 セメントの物理試験方法のフ
ロー試験に従い土質材料のフロー値を測定した。第1表
にその測定値を示す。 第1表 ゼリー又はゾルとその添加量 (重量%) 土質材料のフロー値 (mm) 無添加 ー 203 ゼリー 0.5 190 ゼリー 1.0 150 ゾル 0.5 175 ゾル 1.0 155 気泡とゼリーの混合物 0.5 190 気泡とゼリーの混合物 1.0 150 第1表は、シリカ水性ゼリーやシリカゾルの添加によっ
て、高含水比の土質材料のフロー値は低下し、土質材料
の流動性が大きく低下することを示している。
【0017】このことは、含水比が高く軟弱な現地土砂
を土として用いたときには、シリカ水性ゼリーあるいは
シリカゾルの添加によって、土性値が著しく改善される
ことを意味している。 実施例2 シリカ水性ゼリー、シリカゾルのいずれも無添加の例、
シリカ水性ゼリーを添加した例、シリカゾルを添加した
例及び気泡とゼリーの混合物を添加した例の4つの実験
が行われた。ゼリー又はゾルを添加したときは、その添
加量は土質材料の1.0重量%に設定された。
【0018】次いで、得られた土質材料について、単位
容積重量と圧縮強度を測定した。その結果は第2表に示
されている。尚、圧縮強度は、JIS R5201 セ
メントの物理試験方法の強さ試験の試験法に従い、材令
1日の一軸圧縮強度を測定した。 第2表 ゼリー又はゾル 単位容積重量 一軸圧縮強度 (g/cm3 (Kgf/cm2 無添加 1.51 1.8 ゼリー 1.54 6.9 ゾル 1.54 8.0 気泡とゼリーの混合物 1.51 5.4 第2表によれば、ゼリーやゾルを添加すると、土質材料
の単位容積重量はやや増加する。しかし気泡とゼリーの
混合物を用いると、無添加の土質材料の単位容積重量と
同等のものが得られることを示している。更に、ゼリ
ー、ゾル等の添加により、土質材料は、強度が著しく改
善されることを示している。
【0019】実施例3 シリカ水性ゼリー、シリカゾルのいずれも添加しないで
界面活性剤と、土とセメントと水を用いた土質材料、界
面活性剤を添加せずに土とセメントとゼリーと水を用い
た土質材料、同様に界面活性剤を添加せずにゼリーの替
わりにゾルを用いた土質材料、及び、気泡とゼリーの混
合物と土とセメントと水を用いた土質材料を得る4つの
実験を行った。
【0020】得られた土質材料の安定性をテストするた
めに、作成直後と作成5時間経過時点の土質材料の単位
容積重量を測定した。第3表にその結果が示されてい
る。尚、使用された界面活性剤の量は、気泡とゼリーの
混合物作成における量と同量とし、またゼリーおよびゾ
ルの添加量は、それぞれ由来のSiO2 として土質材料
の1.0重量%となる量とした。
【0021】 第3表 ゼリー又はゾル 土質材料の単位容積重量(g/cm3 作成直後 5時間後 無添加 (界面活性剤入り) 1.35 1.51 シリカ水性ゼリー 1.54 1.54 シリカゾル 1.54 1.54 気泡とゼリーの混合物 1.51 1.51 第3表によれば、ゼリー又はゾルを添加せずに界面活性
剤を加えると、単位容積重量の小さい土質材料が得られ
るが、この土質材料は5時間経過時点では、単位容積重
量は、界面活性剤を添加しないものと同様であった。こ
のことは、ゼリー、ゾルのいずれも含有しないときに
は、作成された土質材料が放置される間に、土質材料中
で当初含有された気泡が土質材料から抜けてしまったこ
とによると考えられる。
【0022】それに対し、ゼリー又はゾルを用いた例で
は、5時間経過時点で、単位体積重量の変化は起こって
いない。そして気泡とゼリーの混合物を使用した例でも
同様に変化が起こっていないから、ゼリーは、作成した
土質材料中の気泡を、土質材料中に固定する能力を有し
ていることを示している。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、シリカ水性ゼリーある
いはシリカゾルと現地土砂と水硬性セメントと所要に応
じて水を、混合機等で攪拌するのみで、簡単に改良され
た土質材料が得られる。この改良された土質材料は、安
定した強度を有するため、人工地盤の造成や盛土、擁壁
背面の埋め戻し土などの土構造物の構築に、好適に使用
することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO2 含有量1〜60重量%のシリカ
    水性ゼリー又は水性ゾル、土、水硬性セメント及び水
    を、これら成分の偏在がなくなるまで攪拌してなる土質
    材料。
JP22163092A 1992-08-20 1992-08-20 土質材料 Pending JPH0665912A (ja)

Priority Applications (1)

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JP22163092A JPH0665912A (ja) 1992-08-20 1992-08-20 土質材料

Applications Claiming Priority (1)

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JP22163092A JPH0665912A (ja) 1992-08-20 1992-08-20 土質材料

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Family

ID=16769781

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JP22163092A Pending JPH0665912A (ja) 1992-08-20 1992-08-20 土質材料

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JP (1) JPH0665912A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7236905B2 (en) 2004-11-30 2007-06-26 Advantest Corporation Test apparatus and power supply circuit

Cited By (1)

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