JPH066586U - 暖房用床材 - Google Patents
暖房用床材Info
- Publication number
- JPH066586U JPH066586U JP1247992U JP1247992U JPH066586U JP H066586 U JPH066586 U JP H066586U JP 1247992 U JP1247992 U JP 1247992U JP 1247992 U JP1247992 U JP 1247992U JP H066586 U JPH066586 U JP H066586U
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- JP
- Japan
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- wood
- color
- film
- liquid crystal
- heating
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- Pending
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- Central Heating Systems (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Floor Finish (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 表面の温度を色彩的に捉えることのできる暖
房用床材を得る。 【構成】 面状発熱体(2)を内蔵する木質系積層体の
上に、可逆的に変色する感熱発色性フィルム(5)を貼
着した暖房用床材。木質系積層体としては、木質基材
(1)、面状発熱体(2)、木質単板(4)などを一体
化したものを、感熱発色性フィルム(5)としては、ネ
マチック液晶ポリマ−、コレステリック液晶ポリマ−な
どを塗工したフィルムを用いる。
房用床材を得る。 【構成】 面状発熱体(2)を内蔵する木質系積層体の
上に、可逆的に変色する感熱発色性フィルム(5)を貼
着した暖房用床材。木質系積層体としては、木質基材
(1)、面状発熱体(2)、木質単板(4)などを一体
化したものを、感熱発色性フィルム(5)としては、ネ
マチック液晶ポリマ−、コレステリック液晶ポリマ−な
どを塗工したフィルムを用いる。
Description
【0001】
本考案は、床材の表面が可逆的に変色することによって、床材の表面の温度を 色彩的に捉えることが可能な暖房用床材に関するものである。
【0002】
従来より、暖房用の床材は、暖房器具の一つとして工場内のオフィスフロア− や一般家庭の床材などに巾広く利用され、とりわけ近年においては、様々の機能 を有するものや、制御面で優れたものが開発されている。
【0003】
しかしながら、これまでの暖房用の床材は、離れた距離から暖房用の床材の表 面を眺めて、スイッチのon、offの状態、さらには温度の状態を確認するこ とができず、直接肌に触れるか、近い距離から表示目盛を目視にて確認するにと どまっていた。
【0004】
本考案はかかる状況に鑑み検討されたものであり、面状発熱体を内蔵する木質 系積層体の上に、可逆的に変色する感熱発色性フィルムを貼着することにより前 記の課題を解決できる。
【0005】 以下、本考案の一実施例を図1の断面面に基づいて説明する。
【0006】 面状発熱体(2)を内蔵する木質系積層体としては、合板、パ−ティクルボ− ド、ハ−ドボ−ド、及びこれらを複合化した複合材からなる木質系基材(1)と 、ポリエステル、ポリアミドなどの耐熱性のあるプラスチックフィルムに導電性 材料を含有するインキを印刷してなる面状発熱体(2)と、ラワン、マツ、ナラ 、センなどの木材をうすくスライスした木質単板(4)を接着剤、もしくは接着 剤とビス、釘などの固定治具を用いて一体化したものである。
【0007】 接着剤としては、メラミン系の接着剤、ウレタン系の接着剤、エポキシ系の接 着剤など、耐熱性のある熱硬化性樹脂系の接着剤を用いることができ、木質系積 層体の反りを防止するために、木質単板(4)と面状発熱体(2)との間に、中 間材(3)として、合板、パ−ティクルボ−ド、ハ−ドボ−ド、及び複合材など を介在させてもかまわない。
【0008】 可逆的に変色する感熱発色性フィルム(5)としては、例えば、ネマチック液 晶ポリマ−、コレステリック液晶ポリマ−、あるいはこれらの液晶ポリマ−を混 合した混合液晶ポリマ−をゼラチン、アラビアゴムなどの壁膜物質によって平均 粒子径が数〜数十μ程度にマイクロカプセル化し、次いでバインダ−を添加した 後、インキ化した液晶インキをポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミドなど のプラスチックフィルムにリバ−スコ−ト、ドクタ−ブレ−ドコ−ト、グラビア コ−トなどの手段によってコ−ティング処理を施したものを挙げることができる 。
【0009】 フィルムの厚みとしては、裂けたり、シワが生じないように40〜80μ、ま た、液晶インキの塗工量としては、5〜20μとするのが好ましい。塗工量が多 いと、コスト高となり、少ないと発色性が低く、連続的に変色する色彩を識別す るのが困難になる。
【0010】 発色の原理については、面状発熱体(2)より発生した熱エネルギ−が木質系 積層体を伝わり感熱発色性フィルム(5)に到達し始めると、液晶ポリマ−もし くは混合液晶ポリマ−は、分子の配列状態が変化し、光の吸収に変化を生ずるた め、視覚として捉える色彩が変化する性質を利用したものであって、可逆的にか つ連続的に生ずる現象として広く知られている。色彩の変化は、温度が20〜5 0℃の範囲において、可逆的にかつ連続的に赤色、橙色、黄色、緑色、青色、青 紫色となるが、前記の液晶ポリマ−を適宜配合することにより、変色する温度の 範囲を変えてもさしつかえない。
【0011】 感熱発色性フィルム(5)を木質系積層体に貼着する方法としては、感熱発色 性フィルム(5)と木質系積層体の少なくとも一方に粘・接着剤を塗工した後、 両者を圧着するなどの方法を用いることができる。粘・接着剤としては、木質系 積層体と感熱発色性フィルム(5)とが十分に接着することのできる、例えば、 アクリルエマルジョン系の粘着剤、ウレタン系の接着剤などを挙げることができ る。粘・接着剤の塗工量としては、10〜30μの範囲が好ましい。下限値未満 では、感熱発色性フィルム(5)と木質系積層体との密着性が劣り、上限値を越 えると、コスト高となる。
【0012】 さらに、暖房用床材の表面に表面被覆塗料(7)を塗布し、乾燥すると耐摩耗 性に優れ、傷のつきにくいものとなる。表面被覆塗料(7)としては、メラミン 系の樹脂、不飽和ポリエステル系の樹脂、ウレタン系の樹脂、エポキシ系の樹脂 などの熱硬化性樹脂からなる塗料を用いることができる。塗布量としては、40 〜60μの範囲が好ましい。下限値未満では、耐摩耗性の効果が少なく、上限値 を越えると、コスト高となる。
【0013】 さらに、暖房用床材の表面に表面被覆塗料(7)を塗布する事前に、プライマ −(6)を感熱発色性フィルム(5)の表面に塗布すれば、表面被覆塗料(7) と感熱発色性フィルム(5)との密着性がより向上する。プライマ−(6)とし ては、ウレタン系のプライマ−、エポキシ系のプライマ−、メラミン系のプライ マ−などのプライマ−が使用できる。プライマ−(6)の塗布量としては、10 〜20μの範囲が好ましい。下限値未満では、密着性が向上せず、上限値を越え た場合は、密着性の著るしい向上はなく、コスト高となる。
【0014】
本考案の暖房用床材は、従来の木の持つ印象に加え、可逆的に変色する感熱発 色性フィルムを用いることにより温度の変化を色彩的に捉えることができ、遠方 からスイッチのon、offの状態や、温度調節が適切であるかどうかを確認す ることができる。
【0015】
本考案の構成断面図を示す。
【符号の説明】 1 木質系基材 2 面状発熱体 3 中間材 4 木質単板 5 感熱発色性フィルム 6 プライマ−層 7 表面被覆塗料
Claims (1)
- 【請求項1】 面状発熱体を内蔵する木質系積層体の上
に、可逆的に変色する感熱発色性フィルムを貼着してな
ることを特徴とする暖房用床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1247992U JPH066586U (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 暖房用床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1247992U JPH066586U (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 暖房用床材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH066586U true JPH066586U (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=11806527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1247992U Pending JPH066586U (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 暖房用床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066586U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013024001A (ja) * | 2011-07-26 | 2013-02-04 | Eidai Co Ltd | 木質系床材 |
JP2015533965A (ja) * | 2012-09-27 | 2015-11-26 | ファーマネク,マレク | 建築部材 |
-
1992
- 1992-02-04 JP JP1247992U patent/JPH066586U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013024001A (ja) * | 2011-07-26 | 2013-02-04 | Eidai Co Ltd | 木質系床材 |
JP2015533965A (ja) * | 2012-09-27 | 2015-11-26 | ファーマネク,マレク | 建築部材 |
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