JPH066568B2 - 7,8,25−トリヒドロキシビタミンd化合物 - Google Patents
7,8,25−トリヒドロキシビタミンd化合物Info
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- JPH066568B2 JPH066568B2 JP7638492A JP7638492A JPH066568B2 JP H066568 B2 JPH066568 B2 JP H066568B2 JP 7638492 A JP7638492 A JP 7638492A JP 7638492 A JP7638492 A JP 7638492A JP H066568 B2 JPH066568 B2 JP H066568B2
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- hydroxy
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- compounds
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は環A及びトリエンクロモ
ホール(発色団)の修飾されたビタミンD化合物の合成
中間体に関するものである。
ホール(発色団)の修飾されたビタミンD化合物の合成
中間体に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ビタミ
ンD骨格の炭素1及び/又は25位のヒドロキシ置換で
特徴付けられる、生物学的に活性なビタミンD代謝物質
の発見は、ビタミンD化合物の化学合成の領域における
活動を極めて活発なものとさせた。活動の多くは生物学
的代謝物質の調製とこれらの化合物に近接した構造類似
体の調製に関していた。合成的な研究と結果は多数の最
近の報告の中に要約されている。例えばDeLucaら., Top
ics in Current Chemistry, vol. 83, p.1 (1979); Yak
himovich, Russian Chem.Revs. 49, 371 (1980); Lythg
oe, Chem. Soc. Rev. 9, 449 (1980)。
ンD骨格の炭素1及び/又は25位のヒドロキシ置換で
特徴付けられる、生物学的に活性なビタミンD代謝物質
の発見は、ビタミンD化合物の化学合成の領域における
活動を極めて活発なものとさせた。活動の多くは生物学
的代謝物質の調製とこれらの化合物に近接した構造類似
体の調製に関していた。合成的な研究と結果は多数の最
近の報告の中に要約されている。例えばDeLucaら., Top
ics in Current Chemistry, vol. 83, p.1 (1979); Yak
himovich, Russian Chem.Revs. 49, 371 (1980); Lythg
oe, Chem. Soc. Rev. 9, 449 (1980)。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、修飾環A及び
トリエン構造で特徴付けられた新しいクラスのビタミン
D化合物の合成中間体を提供することを目的とする。さ
らに詳しくは、本発明は、7,8,25−トリヒドロキ
シ−7,8−ジヒドロビタミンD3 (7,8−ジヒドロ
コレカルシフェロール類似体)とそれらのヒドロキシ
(水酸基)−保護誘導体を提供することを目的とする。
トリエン構造で特徴付けられた新しいクラスのビタミン
D化合物の合成中間体を提供することを目的とする。さ
らに詳しくは、本発明は、7,8,25−トリヒドロキ
シ−7,8−ジヒドロビタミンD3 (7,8−ジヒドロ
コレカルシフェロール類似体)とそれらのヒドロキシ
(水酸基)−保護誘導体を提供することを目的とする。
【0004】すなわち本発明は、(1)下記式
【化2】 (式中、R1 、R2 、R 3及びR4は互いに同じでも異
なっていてもよく、水素又はヒドロキシ−保護基を示
す。)で表わされる化合物を提供するものである。
なっていてもよく、水素又はヒドロキシ−保護基を示
す。)で表わされる化合物を提供するものである。
【0005】本明細書中で用いられるヒドロキシ−保護
基なる語は通常のどのような保護基でもよく、その例と
しては、アシル、アルキルシリル、テトラヒドロピラニ
ル、メトキシメチルなどをあげることができる。アシル
なる語は、炭素数1〜5の脂肪族アシル基であってすべ
ての異性体を含むもの又は芳香族アシル基、例えばベン
ゾイルもしくはハロゲン、アルキル又はニトロ置換のベ
ンゾイル基など、を意味する。アルキルなる語は炭素数
1〜5の脂肪族炭化水素基であってすべての異性体を含
み、例えば、メチル、エチル、プロピル、tert−ブチル
基などがある。
基なる語は通常のどのような保護基でもよく、その例と
しては、アシル、アルキルシリル、テトラヒドロピラニ
ル、メトキシメチルなどをあげることができる。アシル
なる語は、炭素数1〜5の脂肪族アシル基であってすべ
ての異性体を含むもの又は芳香族アシル基、例えばベン
ゾイルもしくはハロゲン、アルキル又はニトロ置換のベ
ンゾイル基など、を意味する。アルキルなる語は炭素数
1〜5の脂肪族炭化水素基であってすべての異性体を含
み、例えば、メチル、エチル、プロピル、tert−ブチル
基などがある。
【0006】本発明の新規化合物は以下のようにして調
製される。25−ヒドロキシビタミンD3 の3,5−シ
クロビタミン誘導体(例えば25−ヒドロキシコレカル
シフェロールからDeLucaらの方法(米国特許第4,19
5,027号)によって調製された公知の化合物、25
−ヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD3 6−メチル
エーテル)をピリジン溶液中で四酸化オスミウムで処理
すると下記構造1で表わされる対応の10,19−ジヒ
ドロキシ類似体が得られる。式1中R1 、R2 及びR3
は水素を示し、Xは例えばメチル基のようなアルキル基
である。
製される。25−ヒドロキシビタミンD3 の3,5−シ
クロビタミン誘導体(例えば25−ヒドロキシコレカル
シフェロールからDeLucaらの方法(米国特許第4,19
5,027号)によって調製された公知の化合物、25
−ヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD3 6−メチル
エーテル)をピリジン溶液中で四酸化オスミウムで処理
すると下記構造1で表わされる対応の10,19−ジヒ
ドロキシ類似体が得られる。式1中R1 、R2 及びR3
は水素を示し、Xは例えばメチル基のようなアルキル基
である。
【0007】
【化3】
【0008】この反応の部位特性、つまり二者択一的で
ある7,8−2重結合に優先して特異的に10(19)
−2重結合のヒドロキシル化が起きることは、顕著かつ
予想外のことである。特に、25−ヒドロキシコレカル
シフェロール3−アセテートそのものを四酸化オスミウ
ムで同様な条件下で処理すると上記構造2の7,8−ジ
ヒドロキシ類似体(R1 、R2 、R3 =H;R4 =アシ
ル)を導き、ここで、反応に利用できる他の2重結合
(C−5,6とC−10(19))のいずれにも、さら
にヒドロキシル化が起きることはないということは非常
に注目すべき特徴である。すなわち、上記構造2の7,
8−ジヒドロキシ類似体を上述のDeLucaらの方法(米国
特許第4,195,027号)によって7,8−ジヒド
ロキシ−3,5−シクロビタミンD3 6−アルキルエー
テルとし、これに上記化合物1を得たのと同様の処理を
施すことによって7,8,10,19−テトラヒドロキ
シ類似体を得る。上記両化合物1及び2は新規な生成物
である。7,8−ジヒドロキシビタミンD2 化合物は知
られている(上記Lythgoe を参照)。上記の一般的方法
を用い、他の25−ヒドロキシ−シクロビタミンD類似
体、例えば公知の25−ヒドロキシ−3,5−シクロビ
タミンD3 6−アルキルエーテル(ここでアルキル基
は、例えば、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
基などである。)のオスモミル化(osmomylation)は、
対応の上記一般式1の10,19−ジヒドロキシ化合物
(ただしR1 、R2 及びR3 は水素であり、Xは出発物
質中に存在するアルキル基、例えば、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチルなどである)を与える。そし
て、これらの6−O−アシル類似体はまた、以下に説明
する後続反応に好適な基質である。
ある7,8−2重結合に優先して特異的に10(19)
−2重結合のヒドロキシル化が起きることは、顕著かつ
予想外のことである。特に、25−ヒドロキシコレカル
シフェロール3−アセテートそのものを四酸化オスミウ
ムで同様な条件下で処理すると上記構造2の7,8−ジ
ヒドロキシ類似体(R1 、R2 、R3 =H;R4 =アシ
ル)を導き、ここで、反応に利用できる他の2重結合
(C−5,6とC−10(19))のいずれにも、さら
にヒドロキシル化が起きることはないということは非常
に注目すべき特徴である。すなわち、上記構造2の7,
8−ジヒドロキシ類似体を上述のDeLucaらの方法(米国
特許第4,195,027号)によって7,8−ジヒド
ロキシ−3,5−シクロビタミンD3 6−アルキルエー
テルとし、これに上記化合物1を得たのと同様の処理を
施すことによって7,8,10,19−テトラヒドロキ
シ類似体を得る。上記両化合物1及び2は新規な生成物
である。7,8−ジヒドロキシビタミンD2 化合物は知
られている(上記Lythgoe を参照)。上記の一般的方法
を用い、他の25−ヒドロキシ−シクロビタミンD類似
体、例えば公知の25−ヒドロキシ−3,5−シクロビ
タミンD3 6−アルキルエーテル(ここでアルキル基
は、例えば、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
基などである。)のオスモミル化(osmomylation)は、
対応の上記一般式1の10,19−ジヒドロキシ化合物
(ただしR1 、R2 及びR3 は水素であり、Xは出発物
質中に存在するアルキル基、例えば、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチルなどである)を与える。そし
て、これらの6−O−アシル類似体はまた、以下に説明
する後続反応に好適な基質である。
【0009】このようにして調製されたヒドロキシ化合
物から通常のこの技術分野で公知のヒドロキシ−保護方
法(例えば、通常のアシル化又はアルキルシリル化方
法)によって対応のヒドロキシ保護誘導体が得られ、上
記構造1又は2で表わされ、R1 、R2 、R3 及びR4
のいずれか又は全てがヒドロキシ−保護基である対応
の、部分又は完全ヒドロキシ−保護誘導体が得られる。
物から通常のこの技術分野で公知のヒドロキシ−保護方
法(例えば、通常のアシル化又はアルキルシリル化方
法)によって対応のヒドロキシ保護誘導体が得られ、上
記構造1又は2で表わされ、R1 、R2 、R3 及びR4
のいずれか又は全てがヒドロキシ−保護基である対応
の、部分又は完全ヒドロキシ−保護誘導体が得られる。
【0010】上記化合物1(ただしR1 、R2 、R3 =
H;X=アルキル基)のソルボリシスを有機酸を含む媒
体中でDeLucaらの一般的方法(米国特許第4,195,
027号、同4,260,549号)に従って行うと、
それぞれ構造3及び4(R1、R2 、R3 =H)で表わ
され、R4 がソルボリシス媒体に使用された酸のアシル
部に対応するアシル基である新規な5,6−シス及び
5,6−トランスビタミンD−トリオールを与える。
H;X=アルキル基)のソルボリシスを有機酸を含む媒
体中でDeLucaらの一般的方法(米国特許第4,195,
027号、同4,260,549号)に従って行うと、
それぞれ構造3及び4(R1、R2 、R3 =H)で表わ
され、R4 がソルボリシス媒体に使用された酸のアシル
部に対応するアシル基である新規な5,6−シス及び
5,6−トランスビタミンD−トリオールを与える。
【0011】
【化4】
【0012】ソルボリシスによって生じたシス−及びト
ランス異性体は都合よく、この段階で分離され(例えば
クロマトグラフィーによって)、そして通常の塩基加水
分解又は水素化合物還元によって脱アシル化され上記式
3及び4(ただし、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素で
ある。)で表わされる遊離ヒドロキシ化合物となる。通
常のヒドロキシ−保護方法、つまりアシル化又はアルキ
ルシリル化がこうして得られた遊離ヒドロキシ化合物
に、又は対応の3−O−アシル誘導体に適用されると、
試薬と条件の選択により、対応の、部分又は完全ヒドロ
キシ−保護誘導体、つまり、上記構造3及び4中、R
1 、R2 、R3 及びR4 が水素、アシル及びアルキルシ
リル基からなる群から選ばれたものである化合物を与え
る。
ランス異性体は都合よく、この段階で分離され(例えば
クロマトグラフィーによって)、そして通常の塩基加水
分解又は水素化合物還元によって脱アシル化され上記式
3及び4(ただし、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素で
ある。)で表わされる遊離ヒドロキシ化合物となる。通
常のヒドロキシ−保護方法、つまりアシル化又はアルキ
ルシリル化がこうして得られた遊離ヒドロキシ化合物
に、又は対応の3−O−アシル誘導体に適用されると、
試薬と条件の選択により、対応の、部分又は完全ヒドロ
キシ−保護誘導体、つまり、上記構造3及び4中、R
1 、R2 、R3 及びR4 が水素、アシル及びアルキルシ
リル基からなる群から選ばれたものである化合物を与え
る。
【0013】化合物3又は4のビシナル10,19−ジ
オールの開裂は、新規な10−オキソ−ビタミン類似体
を与える。このように、化合物3(R1 、R2 、R3 、
R4=H)の適当な溶剤中でのメタ過ヨウ素酸ナトリウ
ムとの反応は下記構造5(R1 、R4 =H)の10−オ
キソ−ビタミン類似体を与える。5,6−トランス−化
合物4(R1 、R2 、R3 、R4 =H)の同様の処理は
対応の10−オキソ−類似体6(R1 、R4 =H)を与
える。構造3又は4の3−O−モノアシル誘導体(ソル
ボリシス反応から得られるように)は同じく、過ヨウ素
酸塩開裂プロセスの基質として好適であり、対応の構造
5及び6の3−O−アシル−10−オキソ化合物(R1
=H、R4 =アシル)をそれぞれ生じ、それらは、標準
的なアルカリ加水分解によって3−ヒドロキシ−化合物
に転換され、またそれは、もし所望なら、通常の方法
(例えば、アシル化、アルキルシリル化)によってC−
25−ヒドロキシ位においてさらにヒドロキシ−保護化
される。
オールの開裂は、新規な10−オキソ−ビタミン類似体
を与える。このように、化合物3(R1 、R2 、R3 、
R4=H)の適当な溶剤中でのメタ過ヨウ素酸ナトリウ
ムとの反応は下記構造5(R1 、R4 =H)の10−オ
キソ−ビタミン類似体を与える。5,6−トランス−化
合物4(R1 、R2 、R3 、R4 =H)の同様の処理は
対応の10−オキソ−類似体6(R1 、R4 =H)を与
える。構造3又は4の3−O−モノアシル誘導体(ソル
ボリシス反応から得られるように)は同じく、過ヨウ素
酸塩開裂プロセスの基質として好適であり、対応の構造
5及び6の3−O−アシル−10−オキソ化合物(R1
=H、R4 =アシル)をそれぞれ生じ、それらは、標準
的なアルカリ加水分解によって3−ヒドロキシ−化合物
に転換され、またそれは、もし所望なら、通常の方法
(例えば、アシル化、アルキルシリル化)によってC−
25−ヒドロキシ位においてさらにヒドロキシ−保護化
される。
【0014】
【化5】
【0015】あるいは、構造5及び6で表わされるC−
3又はC−25位のいずれか又は両位置にヒドロキシ−
保護基を有するヒドロキシ−保護誘導体はその遊離ヒド
ロキシ化合物をこの技術分野で周知の適当なヒドロキシ
−保護処理に付すことにより得られる。
3又はC−25位のいずれか又は両位置にヒドロキシ−
保護基を有するヒドロキシ−保護誘導体はその遊離ヒド
ロキシ化合物をこの技術分野で周知の適当なヒドロキシ
−保護処理に付すことにより得られる。
【0016】例えば、化合物5(R1 、R4 =H)をピ
リジン中、無水酢酸で室温でアセチル化すると3−モノ
アセテート(5,R1 =H,R4 =アセチル)を与える
が、一方、同様の反応を昇温下(75−100℃)で行
うと3,25−ジアセテート(5,R1 、R4 =アセチ
ル)を与える。3−モノアセテートのベンゾイル化又は
トリメチルシリル化によると3−アセテートー25−ベ
ンゾエート(5,R1=ベンゾイル,R4 =アセチル)
又は3−アセテート−25−トリメチルシリル(R1 =
トリメチルシリル,R4 =アセチル)誘導体をそれぞれ
与える。この3,25−ジアセテートは選択的に加水分
解され(例えば、5%KOHで10〜30分間)、25
−モノアセテート(5,R1 =アセチル,R4 =H)を
与え、そしてこの誘導体はC−3が再保護され、3,2
5−ジ−保護化合物(ここで保護基は互いに同じでも異
なったものでもよい。)を与える。全く類似の処理方法
を構造6又は構造3又は4の前駆体化合物に適用する
と、前述の、対応の、部分又は完全ヒドロキシ−保護誘
導体を与える。
リジン中、無水酢酸で室温でアセチル化すると3−モノ
アセテート(5,R1 =H,R4 =アセチル)を与える
が、一方、同様の反応を昇温下(75−100℃)で行
うと3,25−ジアセテート(5,R1 、R4 =アセチ
ル)を与える。3−モノアセテートのベンゾイル化又は
トリメチルシリル化によると3−アセテートー25−ベ
ンゾエート(5,R1=ベンゾイル,R4 =アセチル)
又は3−アセテート−25−トリメチルシリル(R1 =
トリメチルシリル,R4 =アセチル)誘導体をそれぞれ
与える。この3,25−ジアセテートは選択的に加水分
解され(例えば、5%KOHで10〜30分間)、25
−モノアセテート(5,R1 =アセチル,R4 =H)を
与え、そしてこの誘導体はC−3が再保護され、3,2
5−ジ−保護化合物(ここで保護基は互いに同じでも異
なったものでもよい。)を与える。全く類似の処理方法
を構造6又は構造3又は4の前駆体化合物に適用する
と、前述の、対応の、部分又は完全ヒドロキシ−保護誘
導体を与える。
【0017】上述の10−オキソ類似体、構造5及び6
(R1 とR4 =H)はゾル性細胞質の、腸の中にあるD
−レセプタータンパク質に結合するための高度に有効な
配位子であることが見い出され、そしてこのレセプター
タンパク質に対する高い親和力が生物学的に効力のある
ビタミンD代謝物質及び類似体(例えば DeLuca ら Top
ics in Current Chemistry, vol. 83, p. 1 (1979)参
照)の特性であるので、これらの新規化合物5及び6は
治療上有効な薬剤としての用途を有することが予期され
る。生成物5及び6中、25−ヒドロキシ−置換コレス
テロール−側鎖は、その高いレセプター親和力を説明す
る鍵となる構造的要素であり、そしてこれが化合物5及
び6を、HarrisonとLythgoe,J. Chem. Soc.,p. 837 と8
43 (1958)によって調製された10−オキソ−ビタミン
D2 化合物(5,6−シス及び5,6−トランス−10
−オキソ−19−ノルビタミンD2 )から区別させる特
徴なのである。
(R1 とR4 =H)はゾル性細胞質の、腸の中にあるD
−レセプタータンパク質に結合するための高度に有効な
配位子であることが見い出され、そしてこのレセプター
タンパク質に対する高い親和力が生物学的に効力のある
ビタミンD代謝物質及び類似体(例えば DeLuca ら Top
ics in Current Chemistry, vol. 83, p. 1 (1979)参
照)の特性であるので、これらの新規化合物5及び6は
治療上有効な薬剤としての用途を有することが予期され
る。生成物5及び6中、25−ヒドロキシ−置換コレス
テロール−側鎖は、その高いレセプター親和力を説明す
る鍵となる構造的要素であり、そしてこれが化合物5及
び6を、HarrisonとLythgoe,J. Chem. Soc.,p. 837 と8
43 (1958)によって調製された10−オキソ−ビタミン
D2 化合物(5,6−シス及び5,6−トランス−10
−オキソ−19−ノルビタミンD2 )から区別させる特
徴なのである。
【0018】
【発明の効果】本発明の化合物は、腸の中にあるD−レ
セプタータンパク質に対する高い親和力(ビタミンD代
謝物質とその類似体の特性)を示す化合物の合成中間体
として用いることができる。
セプタータンパク質に対する高い親和力(ビタミンD代
謝物質とその類似体の特性)を示す化合物の合成中間体
として用いることができる。
【0019】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。下記の例を含む本明細書中を通し、同じ数字(例え
ば化合物1,2,3,など)は同一の化合物を示す。実施例1 7,8,25−トリヒドロキシ−7,8−ジヒドロビタ
ミンD3 3−アセテート (化合物2,R1 、R2 、R3
=H;R4 =アセチル) 2.0mlの乾性ピリジン中の25−ヒドロキシビタミン
D3 3−アセテート250mgの溶液に、10%OsO4
ピリジン溶液1.67mlを添加した。15分後、全出発
物質が消費されてから、10%NaHSO3 10mlを加
えた。この溶液を室温で30分間かきまぜ、10%Na
HCO3 50mlで希釈し、エーテルで抽出した(3×2
5ml)。エーテル抽出物を水(2×25ml)、1N H
Cl(2×25ml)、飽和NaHCO3(2×25ml)、
水(1×50ml)で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、真
空で油状になるまで濃縮した。分取HPLC(6.2×
250mm Zorbax-Silカラム、15% 2−プロパノール
/ヘキサン)で化合物2(R1 、R2 、R3 =H;R4
=アセチル)185mgを油状で得た。これは、15mlで
溶出し、下記スペクトル特性を有していた。マススペク
トル m/e (相対強度) 476 (M+, 3), 458 (5), 416 (1
0), 298 (25), 245 (20), 136 (100), 59 (75); NMR δ
0.80 (3H, s, 18-H3), 0.92 (3H, d, J=6.0 Hz, 21-
H3), 1.23 (6H, s, 26-H3と 27-H3), 2.04(3H, s, 3-OC
OCH3), 4.81 (1H, m, 3-H), 4.91 (1H, d,J=9.5 Hz, 7-
H), 4.95 (1H, s, 19(Z)-H), 5.03 (1H, s, 19(E)-H),
5.58 (1H,d, J=9.5 Hz, 6-H) 。アルカリ加水分解(5
%KOH/MeOH、30分間)を行うと、この生成物
は対応のテトラヒドロキシ−化合物、構造2(R1 、R
2、R3 及びR4 =H)を与える。
る。下記の例を含む本明細書中を通し、同じ数字(例え
ば化合物1,2,3,など)は同一の化合物を示す。実施例1 7,8,25−トリヒドロキシ−7,8−ジヒドロビタ
ミンD3 3−アセテート (化合物2,R1 、R2 、R3
=H;R4 =アセチル) 2.0mlの乾性ピリジン中の25−ヒドロキシビタミン
D3 3−アセテート250mgの溶液に、10%OsO4
ピリジン溶液1.67mlを添加した。15分後、全出発
物質が消費されてから、10%NaHSO3 10mlを加
えた。この溶液を室温で30分間かきまぜ、10%Na
HCO3 50mlで希釈し、エーテルで抽出した(3×2
5ml)。エーテル抽出物を水(2×25ml)、1N H
Cl(2×25ml)、飽和NaHCO3(2×25ml)、
水(1×50ml)で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、真
空で油状になるまで濃縮した。分取HPLC(6.2×
250mm Zorbax-Silカラム、15% 2−プロパノール
/ヘキサン)で化合物2(R1 、R2 、R3 =H;R4
=アセチル)185mgを油状で得た。これは、15mlで
溶出し、下記スペクトル特性を有していた。マススペク
トル m/e (相対強度) 476 (M+, 3), 458 (5), 416 (1
0), 298 (25), 245 (20), 136 (100), 59 (75); NMR δ
0.80 (3H, s, 18-H3), 0.92 (3H, d, J=6.0 Hz, 21-
H3), 1.23 (6H, s, 26-H3と 27-H3), 2.04(3H, s, 3-OC
OCH3), 4.81 (1H, m, 3-H), 4.91 (1H, d,J=9.5 Hz, 7-
H), 4.95 (1H, s, 19(Z)-H), 5.03 (1H, s, 19(E)-H),
5.58 (1H,d, J=9.5 Hz, 6-H) 。アルカリ加水分解(5
%KOH/MeOH、30分間)を行うと、この生成物
は対応のテトラヒドロキシ−化合物、構造2(R1 、R
2、R3 及びR4 =H)を与える。
【0020】参考例1 (6R)−25−ヒドロキシ−3,5−シクロビタミン
D3 6−メチルエーテル 25−ヒドロキシビタミンD3 300mgとp−トルエン
スルホニルクロリド350mgの乾性ピリジン2.0ml中
溶液を撹拌下5℃で48時間反応させた。その溶液を次
いで飽和NaHCO3 で反応を停止させ、水相をエーテ
ル(3×30ml)で抽出した。そのエーテル抽出物を1
N HCl(2×20ml)、飽和NaHCO3 (2×3
0ml)、水(1×50ml)で洗浄し、MgSO4 で乾燥
し、真空中で濃縮した。生成した粗3β−トシレート誘
導体をNaHCO3 800mgを含む、無水メタノール1
5.0ml中にとり55℃で6.0時間加熱した。この期
間の終りに反応系を冷却し、5mlに濃縮し、エーテルで
希釈し、水(3×30ml)で洗浄した。MgSO4 で乾
燥後、エーテル溶液を油状物にまで濃縮したところ、そ
れは、薄層クロマトグラフィーによれば(6R)−25
−ヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD3 6−メチル
エーテル80%であり、後続の反応に適することが明ら
かとなった。
D3 6−メチルエーテル 25−ヒドロキシビタミンD3 300mgとp−トルエン
スルホニルクロリド350mgの乾性ピリジン2.0ml中
溶液を撹拌下5℃で48時間反応させた。その溶液を次
いで飽和NaHCO3 で反応を停止させ、水相をエーテ
ル(3×30ml)で抽出した。そのエーテル抽出物を1
N HCl(2×20ml)、飽和NaHCO3 (2×3
0ml)、水(1×50ml)で洗浄し、MgSO4 で乾燥
し、真空中で濃縮した。生成した粗3β−トシレート誘
導体をNaHCO3 800mgを含む、無水メタノール1
5.0ml中にとり55℃で6.0時間加熱した。この期
間の終りに反応系を冷却し、5mlに濃縮し、エーテルで
希釈し、水(3×30ml)で洗浄した。MgSO4 で乾
燥後、エーテル溶液を油状物にまで濃縮したところ、そ
れは、薄層クロマトグラフィーによれば(6R)−25
−ヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD3 6−メチル
エーテル80%であり、後続の反応に適することが明ら
かとなった。
【0021】参考例2 (6R)−10,19−ジヒドロ−10,19,25−
トリヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD3 6−メチ
ルエーテル (化合物1,R1 、R2 、R3 =H;X=C
H3) 参考例1の生成物462mgの乾性ピリジン3.0ml中の
溶液に10%OsO4のピリジン溶液3.1mlを添加
し、反応を10分間継続し、その後10%NaHSO3
15mlで反応を停止させた。30分後、反応液をさらに
50mlのNaHSO3 で希釈し、エーテル(3×30m
l)で抽出した。有機相を1N HCl(3×40m
l)、水(2×40ml)で洗浄し、MgSO4 で乾燥
し、真空で油状に濃縮した。HPLC(6.2×250
mm、Zorbax-Sil、15% 2−プロパノール/ヘキサ
ン)後、化合物1(R1 、R2 、R3 =H;X=CH
3 )が収率70%で無色の油として得られた(16ml溶
出容積で収率70%)。マススペクトル m/e (相対強
度), 448 (M+, 3), 430 (5), 416 (45), 398 (15), 367
(40), 269 (40), 245(35), 59 (100); NMR δ0.32 (1H,
m, 3-H), 0.52 (2H, m, 4-H2), 0.56 (3H, s, 18-H3),
0.90 (3H, d, J=6.0, 21-H3), 1.23(6H,s, 26-H3と 27
-H3), 3.25 (3H, s, 6-OCH3), 3.63 (2H, m, 19-H2),
4.60 (1H, d, J=9.2 Hz, 6-H), 4.78 (1H, d, J=9.2 H
z, 7-H)。
トリヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD3 6−メチ
ルエーテル (化合物1,R1 、R2 、R3 =H;X=C
H3) 参考例1の生成物462mgの乾性ピリジン3.0ml中の
溶液に10%OsO4のピリジン溶液3.1mlを添加
し、反応を10分間継続し、その後10%NaHSO3
15mlで反応を停止させた。30分後、反応液をさらに
50mlのNaHSO3 で希釈し、エーテル(3×30m
l)で抽出した。有機相を1N HCl(3×40m
l)、水(2×40ml)で洗浄し、MgSO4 で乾燥
し、真空で油状に濃縮した。HPLC(6.2×250
mm、Zorbax-Sil、15% 2−プロパノール/ヘキサ
ン)後、化合物1(R1 、R2 、R3 =H;X=CH
3 )が収率70%で無色の油として得られた(16ml溶
出容積で収率70%)。マススペクトル m/e (相対強
度), 448 (M+, 3), 430 (5), 416 (45), 398 (15), 367
(40), 269 (40), 245(35), 59 (100); NMR δ0.32 (1H,
m, 3-H), 0.52 (2H, m, 4-H2), 0.56 (3H, s, 18-H3),
0.90 (3H, d, J=6.0, 21-H3), 1.23(6H,s, 26-H3と 27
-H3), 3.25 (3H, s, 6-OCH3), 3.63 (2H, m, 19-H2),
4.60 (1H, d, J=9.2 Hz, 6-H), 4.78 (1H, d, J=9.2 H
z, 7-H)。
【0022】参考例3 (5Z)−及び(5E)−10,19,25−トリヒド
ロキシ−10,19−ジヒドロビタミンD3 3−アセテ
ート (化合物3及び4、R1 、R2 、R3 =H;R4 =
アセチル) 10,19−ジオール−シクロビタミン化合物1(R
1 、R2 、R3 =H;X=CH3 )300mgの3.0ml
氷酢酸溶液を55℃で154分間加熱し、次いで氷/飽
和NaHCO3 中に滴下させて急冷した。エーテル抽出
(3×25ml)の抽出物を水(2×30ml)で洗浄し、
MgSO4 で乾燥し、真空で濃縮した。油状の粗生成物
をHPLC精製(6.2×250mm、Zorbax-Sil、8%
2−プロパノール/ヘキサン)に対して49mlで溶出
する構造3(R1 、R2 、R3 =H;R4 =アセチル)
の5,6−シス(5Z)−化合物が収率48%で得られ
た。UV λmax = 252 nm ; マススペクトル m/e (相対
強度) 476 (M+, 5), 458 (20), 416 (35), 398(25), 24
5 (30), 185 (60), 134 (100), 59 (60); NMR δ 0.55
(3H, s, 18-H3), 0.96 (3H, d, J=6.0 Hz, 21-H3), 1.2
3(6H, s, 26-H3 と27-H3), 2.05 (3H, s, 3-OCOCH3),
3.72 (2H, m,19-H2), 4.74 (1H, m, 3-H), 5.82 (1H,
d, J=11.2 Hz, 7-H), 6.63 (1H, d, J=11.2 Hz, 6-H),
及びその 5, 6-トランス (5E)-異性体 4 (R1、R2、R3=
H; R4=アセチル) を 27 mlで収率18%で溶出した。UV
λmax =250 nm;マススペクトル, m/e (相対強度)476
(M+, 2) 458(6), 416 (30), 398 (30),245 (25), 185
(40), 134 (100), 59 (80) ; NMRδ 0.46 (3H, s, 18-H
3), 0.98 (3H, d, J=6.2Hz, 21-H3), 1.22 (6H, s, 26-
H3と 27-H3), 2.03 (3H, s, 3-OCOCH3), 3.67 (2H, q-A
B, J=11.0 Hz, 19-H2), 4.7 (1H, m, 3-H), 6.02 (1H,
d, J=15 Hz, 7-H), 6.30 (1H, d, J=15 Hz, 6-H) 。温
和な塩基加水分解をこうして得られた3−モノアセテー
トに行なうと、対応の、ヒドロキシビタミン類似体3及
び4(ただしR1 、R2 、R3 及びR4 =H)を与え
る。
ロキシ−10,19−ジヒドロビタミンD3 3−アセテ
ート (化合物3及び4、R1 、R2 、R3 =H;R4 =
アセチル) 10,19−ジオール−シクロビタミン化合物1(R
1 、R2 、R3 =H;X=CH3 )300mgの3.0ml
氷酢酸溶液を55℃で154分間加熱し、次いで氷/飽
和NaHCO3 中に滴下させて急冷した。エーテル抽出
(3×25ml)の抽出物を水(2×30ml)で洗浄し、
MgSO4 で乾燥し、真空で濃縮した。油状の粗生成物
をHPLC精製(6.2×250mm、Zorbax-Sil、8%
2−プロパノール/ヘキサン)に対して49mlで溶出
する構造3(R1 、R2 、R3 =H;R4 =アセチル)
の5,6−シス(5Z)−化合物が収率48%で得られ
た。UV λmax = 252 nm ; マススペクトル m/e (相対
強度) 476 (M+, 5), 458 (20), 416 (35), 398(25), 24
5 (30), 185 (60), 134 (100), 59 (60); NMR δ 0.55
(3H, s, 18-H3), 0.96 (3H, d, J=6.0 Hz, 21-H3), 1.2
3(6H, s, 26-H3 と27-H3), 2.05 (3H, s, 3-OCOCH3),
3.72 (2H, m,19-H2), 4.74 (1H, m, 3-H), 5.82 (1H,
d, J=11.2 Hz, 7-H), 6.63 (1H, d, J=11.2 Hz, 6-H),
及びその 5, 6-トランス (5E)-異性体 4 (R1、R2、R3=
H; R4=アセチル) を 27 mlで収率18%で溶出した。UV
λmax =250 nm;マススペクトル, m/e (相対強度)476
(M+, 2) 458(6), 416 (30), 398 (30),245 (25), 185
(40), 134 (100), 59 (80) ; NMRδ 0.46 (3H, s, 18-H
3), 0.98 (3H, d, J=6.2Hz, 21-H3), 1.22 (6H, s, 26-
H3と 27-H3), 2.03 (3H, s, 3-OCOCH3), 3.67 (2H, q-A
B, J=11.0 Hz, 19-H2), 4.7 (1H, m, 3-H), 6.02 (1H,
d, J=15 Hz, 7-H), 6.30 (1H, d, J=15 Hz, 6-H) 。温
和な塩基加水分解をこうして得られた3−モノアセテー
トに行なうと、対応の、ヒドロキシビタミン類似体3及
び4(ただしR1 、R2 、R3 及びR4 =H)を与え
る。
【0023】参考例4 (5Z)−及び(5E)−10−オキソ−25−ヒドロ
キシ−19−ノル−ビタミンD3 (化合物5及び6、R
1 、R4 =H) 化合物3(R1 、R2 、R3 =H;R4 =アセチル)5
0mgのメタノール1.5ml溶液を水中の飽和NaIO4
溶液0.5mlで処理した。反応溶液を50℃で2.5時
間加熱し、水で希釈し、エーテルで抽出(3×30ml)
した。このエーテル抽出物を水で洗浄し(2×20m
l)、MgSO4 で乾燥し、真空中で濃縮して化合物5
(R1 =H;R4 =アセチル)を得た。この物質をエタ
ノール3.0mlにとりメタノール性5% NaOH1ml
で室温で30分間処理した。反応混合物を1N HCl
で中和し、真空で濃縮し、エーテル(50ml)で希釈し
た。有機相を水で洗浄し(2×20ml)、MgSO4 で
乾燥し、真空で油状とし、これをHPLC(6.2×2
50mm Zorbax-Sil 、14% 2−プロパノール/ヘキ
サン)で精製して37mlで溶出する化合物5(R1 、R
4 =H)を収率72%で得た。 UV λmax = 310nm (ε
=15,000); マススペクトル m/e (相対強度) 402(M+, 3
5), 384 (30), 369 (10), 359 (45), 341 (15), 273 (3
5), 177 (50), 135 (70), 133 (100), 59 (60); NMR δ
0.55 (3H, s, 18-H3), 0.96 (3H, d, J=6.0 Hz, 21-
H3), 1.22 (6H, s, 26-H3と 27-H3), 4.2(1H, m, 3-H),
5.87 (1H, d,J=12.6 Hz, 6-H), 7.61 (1H, d, J=12.6
Hz, 7-H)。
キシ−19−ノル−ビタミンD3 (化合物5及び6、R
1 、R4 =H) 化合物3(R1 、R2 、R3 =H;R4 =アセチル)5
0mgのメタノール1.5ml溶液を水中の飽和NaIO4
溶液0.5mlで処理した。反応溶液を50℃で2.5時
間加熱し、水で希釈し、エーテルで抽出(3×30ml)
した。このエーテル抽出物を水で洗浄し(2×20m
l)、MgSO4 で乾燥し、真空中で濃縮して化合物5
(R1 =H;R4 =アセチル)を得た。この物質をエタ
ノール3.0mlにとりメタノール性5% NaOH1ml
で室温で30分間処理した。反応混合物を1N HCl
で中和し、真空で濃縮し、エーテル(50ml)で希釈し
た。有機相を水で洗浄し(2×20ml)、MgSO4 で
乾燥し、真空で油状とし、これをHPLC(6.2×2
50mm Zorbax-Sil 、14% 2−プロパノール/ヘキ
サン)で精製して37mlで溶出する化合物5(R1 、R
4 =H)を収率72%で得た。 UV λmax = 310nm (ε
=15,000); マススペクトル m/e (相対強度) 402(M+, 3
5), 384 (30), 369 (10), 359 (45), 341 (15), 273 (3
5), 177 (50), 135 (70), 133 (100), 59 (60); NMR δ
0.55 (3H, s, 18-H3), 0.96 (3H, d, J=6.0 Hz, 21-
H3), 1.22 (6H, s, 26-H3と 27-H3), 4.2(1H, m, 3-H),
5.87 (1H, d,J=12.6 Hz, 6-H), 7.61 (1H, d, J=12.6
Hz, 7-H)。
【0024】同様にして(5E)−トリオール 3−ア
セテート(化合物4、R1 、R2 、R3 =H;R4 =ア
セチル)を処理すると、最初に前記10−オキソ−3−
アセテート化合物6(R1 =H;R4 =アセチル)を
得、加水分解後、前記(5E)−10−オキソ類似体6
(R1 、R4 =H)がHPLC上14% 2−プロパノ
ール/ヘキサンにより34mlで溶出し、次のような物理
的特性を示した。 UV λmax =307nm(ε=24,000); マス
スペクトル m/e(相対強度) 402 (M+, 30), 384(30), 36
9 (20), 359 (40), 273 (40), 177 (60), 135(40), 13
3 (100), 59 (40); NMR δ 0.56 (3H, s, 18-H3), 0.95
(3H, d, J=6.0 Hz, 21-H3), 1.23(6H,s, 26-H3と 27-H
3), 4.2 (1H, m, 3-H), 6.65 (2H, q-AB, J=11.8 Hz, 6
-H と 7-H) 。
セテート(化合物4、R1 、R2 、R3 =H;R4 =ア
セチル)を処理すると、最初に前記10−オキソ−3−
アセテート化合物6(R1 =H;R4 =アセチル)を
得、加水分解後、前記(5E)−10−オキソ類似体6
(R1 、R4 =H)がHPLC上14% 2−プロパノ
ール/ヘキサンにより34mlで溶出し、次のような物理
的特性を示した。 UV λmax =307nm(ε=24,000); マス
スペクトル m/e(相対強度) 402 (M+, 30), 384(30), 36
9 (20), 359 (40), 273 (40), 177 (60), 135(40), 13
3 (100), 59 (40); NMR δ 0.56 (3H, s, 18-H3), 0.95
(3H, d, J=6.0 Hz, 21-H3), 1.23(6H,s, 26-H3と 27-H
3), 4.2 (1H, m, 3-H), 6.65 (2H, q-AB, J=11.8 Hz, 6
-H と 7-H) 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインリツヒ ケー. シユノーズ アメリカ合衆国 53705 ウイスコンシン 州マデイソン, サミツト アベニユー 1806 (72)発明者 ハーバート イー. パーレン アメリカ合衆国 53531 ウイスコンシン 州ディーアフィールド スミス ドライブ 4408
Claims (1)
- 【請求項1】 下記式 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は互いに同じでも異
なっていてもよく、水素又はヒドロキシ−保護基を示
す。)で表わされる化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7638492A JPH066568B2 (ja) | 1983-05-11 | 1992-02-27 | 7,8,25−トリヒドロキシビタミンd化合物 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US49357 | 1983-05-11 | ||
US06/493,570 US4485774A (en) | 1982-05-21 | 1983-05-11 | Helically-shaped intake port of an internal-combustion engine |
JP59093130A JPS59212466A (ja) | 1983-05-11 | 1984-05-11 | 環a―及びトリエン―修飾3,5―シクロビタミンd化合物 |
JP7638492A JPH066568B2 (ja) | 1983-05-11 | 1992-02-27 | 7,8,25−トリヒドロキシビタミンd化合物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59093130A Division JPS59212466A (ja) | 1983-05-11 | 1984-05-11 | 環a―及びトリエン―修飾3,5―シクロビタミンd化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0578310A JPH0578310A (ja) | 1993-03-30 |
JPH066568B2 true JPH066568B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=27302142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7638492A Expired - Lifetime JPH066568B2 (ja) | 1983-05-11 | 1992-02-27 | 7,8,25−トリヒドロキシビタミンd化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066568B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP7638492A patent/JPH066568B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0578310A (ja) | 1993-03-30 |
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