JP2000219630A - ビタミンd誘導体 - Google Patents

ビタミンd誘導体

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JP2000219630A
JP2000219630A JP11019315A JP1931599A JP2000219630A JP 2000219630 A JP2000219630 A JP 2000219630A JP 11019315 A JP11019315 A JP 11019315A JP 1931599 A JP1931599 A JP 1931599A JP 2000219630 A JP2000219630 A JP 2000219630A
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vitamin
derivative
compound
atom
prodrug
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JP11019315A
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Masahiko Ikeda
雅彦 池田
Tomoyuki Tanaka
伴由起 田中
Toshihiro Noguchi
俊弘 野口
Haruki Matsumura
春記 松村
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた薬理作用を有する新規なビタミン
D誘導体の提供。 【解決手段】 式: 【化1】 [式中、RおよびRは、独立して水素原子または水
酸基の保護基を示す。Rは、水素原子、フッ素原子も
しくは塩素原子を表すか、またはフッ素原子、塩素原
子、水酸基もしくはC〜Cアルコキシで置換されて
もよいC〜C アルキルを表す。Rは、水素原子、
フッ素原子もしくは塩素原子を表すか、またはフッ素原
子もしくは塩素原子で置換されてもよいメチルを表す。
は、フッ素原子または塩素原子を表す。Xは、水
素原子、フッ素原子または塩素原子を表す。nは1から
3の整数を表す。]で表わされるビタミンD誘導体また
はそのプロドラッグ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なビタミンD
誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】種々のビタミンD誘導体が医薬、具体的
には、例えば骨形成促進剤、骨吸収抑制剤または骨粗し
ょう症、くる病、骨軟化症、乾癬、癌(乳癌、大腸癌
等)、副甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症、慢性
腎不全、アトピー性皮膚炎、皮膚角化症等の治療剤
(「ビタミンDのすべて」講談社刊、尾形悦郎、須田立
雄編、1993年)、および糖尿病、急性前骨髄球性白
血病、脱毛症、アルツハイマー、自己免疫疾患の治療薬
として有用であることが知られている。活性型ビタミン
として知られている1α,25−ジヒドロキシビタ
ミンD、1α−ヒドロキシビタミンD、1α,24
−ジヒドロキシビタミンDなどは、腸からのカルシウ
ム吸収促進作用等を有し、骨病変等の治療薬として有効
であることが知られている。また、ビタミンDおよびそ
の類縁化合物に、癌化した細胞を正常細胞に戻す分化誘
導作用が見出された。26,27位がフッ素化されたビ
タミンD誘導体としては、例えば26,26,26,2
7,27,27−ヘキサフルオロ−1,25−ジヒドロ
キシビタミンD(特開平7−37476号公報)、お
よび23位または/および24位が酸化された誘導体
(特公平7−64804号公報)等が同様にビタミンD
様の活性を有することが知られている。側鎖にエーテル
環を持つビタミンD誘導体としては、例えば25,26
−エポキシ−23−イン−20−エピ−1α(OH)D
が高いHL−60,MG−63,MCF−7細胞分化
誘導能および細胞増殖抑制作用を持つことが報告されて
いる(STEROIDS, 1995, 60, p.324)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、優れた薬理作用を有する新規なビタミンD
誘導体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
行った結果、側鎖にオキセタン環を持った誘導体が優れ
た薬理作用を有するビタミンD誘導体であることを見出
して、本発明を完成した。すなわち、本発明は、以下の
とおりである。 [1] 式1:
【化3】 [式中、RおよびRは、独立して水素原子または水
酸基の保護基を示す。Rは、水素原子、フッ素原子も
しくは塩素原子を表すか、またはフッ素原子、塩素原
子、水酸基もしくはC〜Cアルコキシで置換されて
もよいC〜C アルキルを表す。Rは、水素原子、
フッ素原子もしくは塩素原子を表すか、またはフッ素原
子もしくは塩素原子で置換されてもよいメチルを表す。
は、フッ素原子または塩素原子を表す。Xは、水
素原子、フッ素原子または塩素原子を表す。nは1から
3の整数を表す。]で表わされるビタミンD誘導体また
はそのプロドラッグ。
【0005】[2] 式:
【化4】 [式中、R、Rおよびnは前記と同義である。R
は、フッ素原子または塩素原子で置換されてもよいC
〜Cアルキルを表す。]で表わされる[1]記載のビ
タミンD誘導体またはそのプロドラッグ。 [3] Rがトリフルオロメチルである[2]記載の
ビタミンD誘導体またはそのプロドラッグ。 [4] nが1である[1]〜[3]のいずれか記載の
ビタミンD誘導体またはそのプロドラッグ。 [5] [1]〜[4]のいずれか記載のビタミンD誘
導体またはそのプロドラッグを含有する医薬。
【0006】式1のビタミンD誘導体において、20位およ
び23位の立体は、それぞれR配置、S配置あるいはそ
れらの混合物のいずれでの場合でもよい。水酸基の保護
基としては、例えば“Protective Groups in Organic S
ynthesis” T. W. Greene, P. M. Wuts John. Wiley an
d Sons 1991等に記載のものが挙げられる。具体的には
トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、ジメチル
イソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、t
−ブチルジメチルシリル、ジフェニルメチルシリル、t
−ブチルジフェニルシリル等の置換シリル基、メトキシ
メチル、メトキシチオメチル、ベンジルオキシメチル、
メトキシエトキシメチル、テトラヒドロピラニル等の置
換メチル基等が挙げられる。プロドラッグとしては、生
体内で酵素的にあるいは化学的に加水分解されて式1の
ビタミンD誘導体を生成しうるものが挙げられ、例え
ば、1位または/および3位の水酸基にアセチル、プロ
パノイル等のアルカノイル基が置換した化合物が挙げら
れる。また、本発明には、式1のビタミンD誘導体また
はそのプロドラッグの水和物、エタノール溶媒和物等の
溶媒和物も含まれる。
【0007】式1のビタミンD誘導体は、例えば、下記の方
法に従って、容易に製造することができる。
【化5】 [式中、R、R、R、R、X、Xおよびn
は前記と同義である。X は脱離基を表わす。]
【0008】化合物(4)は、例えば特開平7−12624
6号公報記載の方法に従って製造することができる。す
なわち、化合物(2)を塩基の存在下、化合物(3)と
反応させることで、化合物(4)を製造することができ
る。具体的には、例えば、化合物(2)にリチウムビス
(トリメチルシリル)アミドまたはn−ブチルリチウム
等を作用させてリチウム塩とし、つづいて化合物(3)
を反応させることで実施できる。化合物(4)の水酸基
を活性化し、脱離基Xに導くことで、化合物(5)を
製造することができる。式5における脱離基Xとして
は、例えば置換されてもよいアルキルスルホニルオキシ
基、置換されてもよいアリールスルホニルオキシ基また
は置換されてもよいアラルキルスルホニルオキシ基等が
挙げられ、好ましくはメタンスルホニルオキシ、トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキ
シ、ベンジルスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニ
ルオキシ等が挙げられる。例えば、化合物(4)を、ジ
クロロメタン、クロロホルム等の非プロトン系溶媒中
で、0℃から溶媒の沸点、好ましくは室温で、ピリジ
ン、トリエチルアミン等の塩基存在下、対応するハロゲ
ン化スルホニル化合物を反応させることで、化合物
(5)を製造することができる。つづいて、化合物
(5)をアルカリで処理することでオキセタン環を形成
させ、式1のビタミンD誘導体を製造することができ
る。アルカリとしては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げら
れ、反応溶媒としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類等が挙げられ
る。反応温度としては、例えば0℃から溶媒の沸点、好
ましくは室温が挙げられる。なお、以上の反応では、1
位、3位およびその他の水酸基は、水酸基の保護基で保
護し、反応後に脱保護するのが好ましい。
【0009】以上のようにして合成される式1のビタミンD
誘導体は、必要に応じて水酸基の保護基を脱保護するこ
とができる。脱保護は、例えば“Protective Groups in
Organic Synthesis” T. W. Greene, P. M. Wuts John.
Wiley and Sons 1991等に記載の方法に従って実施する
ことができる。例えば、保護基がt−ブチルジメチルシ
リル基の場合は、テトラブチルアンモニウムフロリドを
用い、テトラヒドロフラン等の溶媒中で反応させること
により実施することが可能である。さらに、脱保護され
た式1のビタミンD誘導体は、必要に応じてプロドラッ
グ化することで、式1のビタミンD誘導体のプロドラッ
グを製造することができる。例えば、脱保護された式1
のビタミンD誘導体を、“Protective Groups in Organ
icSynthesis” T. W. Greene, P. M. Wuts John. Wiley
and Sons 1991等に記載の方法に従ってアルカノイル化
等をすることで実施することができる。式1のビタミン
D誘導体またはそのプロドラッグは、必要に応じて高速
液体クロマトグラフィー、再結晶等の手段により精製を
行うことができる。
【0010】式1のビタミンD誘導体またはそのプロドラッ
グは、骨形成促進剤、骨吸収抑制剤として有用であり、
具体的にはカルシウムの吸収、輸送あるいは代謝異常に
起因する骨粗しょう症、くる病、骨軟化症、乾癬、癌
(乳癌、大腸癌等)、副甲状腺機能低下症、副甲状腺機
能亢進症、慢性腎不全、アトピー性皮膚炎、皮膚角化
症、糖尿病、急性前骨髄球性白血病、脱毛症、アルツハ
イマー、自己免疫疾患等の治療剤として使用できる。
【0011】式1のビタミンD誘導体またはそのプロドラッ
グは、経口的または非経口的(例えば、筋肉内、静脈内
または皮下への注射、坐剤の形態で直腸投与、外用剤と
して皮膚への塗布、経鼻的等)に投与することができ
る。例えば、経口的に投与する場合は、通常用いられる
投与形態、例えば、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、丸
剤、顆粒剤、散剤、液剤、懸濁液等の形態とすることが
できる。例えば、非経口的に投与する場合は、通常用い
られる投与形態、例えば、注射用水性剤、もしくは油性
剤、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤、エアロゾル
剤、坐剤、貼付剤等の形態とすることができる。前記の
適当な投与剤形は許容される通常の担体・賦形剤・結合
剤・安定剤等に、式1のビタミンD誘導体等を配合する
ことにより製造することができ、注射剤として用いる場
合は許容される緩衝剤・溶解補助剤・等張剤等を添加す
ることができる。投与量、投与回数は症状・年齢・体重
・投与形態によって異なるが、通常は成人(60kg)
に対し、式1のビタミンD誘導体等を1日当たり概ね
0.002〜約100μg、好ましくは0.01〜20
μg、さらに好ましくは0.02〜10μgを1回また
は数回に分けて投与することができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 TBS:t−ブチルジメチルシリル Ms :メタンスルホニル THF:テトラヒドロフラン TBAF:テトラブチルアンモニウムフロリド
【0013】実施例1(5Z,7E)−23S,25−エポキシ−26,2
6,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−9,1
0−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−
1α,3β−ジオールの製造
【化6】
【0014】工程1 化合物(A)(特開平7−126246)200mgを
ピリジン(2.0ml)に溶解し、0℃でメタンスルホ
ン酸クロリド(0.5ml)を加え、室温で1時間攪拌
した。反応終了後、反応液に氷水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を5%塩酸水、飽和重曹水、飽和食塩
水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去し残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(移動相、ヘキサン:酢酸エチル=10:
1)で精製し、化合物(B)220mg(収率100
%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:6.25(1H,d,
J=11.2Hz),6.02(1H,d,J=11.
2Hz),5.19(2H,m),4.90(1H,
s),4.86(1H,s),4.38(1H,m),
4.19(1H,m),3.08(3H,s),1.0
1(3H,d,J=6.3Hz),0.88(18H,
s),0.55(3H,s),0.06(12H,s)
【0015】工程2 化合物(B)580mgをメタノール(3.0ml)に
溶解し、室温で5%水酸化カリウム−メタノール溶液
(5ml)を加え、室温で30分攪拌した。反応終了
後、反応液を減圧濃縮し残渣を薄層クロマトグラフィー
(移動相、ヘキサン:酢酸エチル=20:1)で精製
し、化合物(C)283mg(収率55%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:6.23(1H,d,
J=11.2Hz),6.01(1H,d,J=11.
2Hz),5.18(1H,s),5.00(1H,q
uint,J=7.2Hz),4.86(1H,s),
4.38(1H,m),4.19(1H,m),2.9
1(1H,dd,J=7.2,12.7Hz),2.8
2(1H,m),2.60(1H,dd,J=7.2,
12.0Hz),2.40(1H,dd,J=4.2,
13.7Hz),2.21(1H,dd,J=7.3,
13.5Hz),0.96(3H,d,J=6.2H
z),0.88(18H,s),0.52(3H,
s),0.06(12H,s)
【0016】工程3 化合物(C)118mgをTHF(1.0ml)に溶解
し、TBAF(0.5ml:1M THF溶液)を加え、
室温で終夜撹拌した。反応終了後、反応液に水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し残渣を得た。
この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動
相、ヘキサン:酢酸エチル=2:3)で精製し、標記化
合物(D)67mg(収率82%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:6.37(1H,d,
J=11.1Hz),6.01(1H,d,J=11.
1Hz),5.33(1H,s),5.00(2H,
m),4.44(1H,m),4.23(1H,m),
2.91(1H,dd,J=7.2,12.5Hz),
2.83(1H,m),2.60(1H,m),2.3
1(1H,dd,J=6.3,13.8Hz),0.9
6(3H,d,J=6.2Hz),0.53(3H,
s)
【0017】実施例2(5Z,7E)−23R,25−エポキシ−26,2
6,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−9,1
0−セココレスタ−5,7,10(19)−トリエン−
1α,3β−ジオールの製造
【化7】
【0018】工程1 化合物(E)(特開平7−126246)100mgを
実施例1/工程1と同様に処理し、化合物(F)86m
g(収率78%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:6.23(1H,d,
J=11.3Hz),6.02(1H,d,J=11.
3Hz),5.19(2H,m),4.85(1H,
s),4.59(1H,s),4.38(1H,m),
4.19(1H,m),3.07(3H,s)、2.8
3(1H,m),1.03(3H,d,J=5.87H
z),0.88(18H,s),0.55(3H,
s),0.06(12H,s)
【0019】工程2 化合物(F)65mgを実施例1/工程2と同様に処理
し、化合物(G)40mg(収率69%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:6.23(1H,d,
J=11.3Hz),6.02(1H,d,J=11.
3Hz),5.18(1H,s),5.01(1H,
m),4.86(1H,s),4.37(1H,m),
4.19(1H,m),2.94(1H,dd,J=
7.3,12.6Hz),2.82(1H,m),2.
62(1H,dd,J=6.8,11.8Hz),0.
93(3H,d,J=6.6Hz),0.88(18
H,s),0.54(3H,s),0.06(12H,
s)
【0020】工程3 化合物(G)40mgを実施例1/工程3と同様に処理
し、標記化合物(H)19mg(収率68%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:6.37(1H,d,
J=11.5Hz),6.02(1H,d,J=11.
5Hz),5.32(1H,s),5.00(2H,
m),4.43(1H,m),4.24(1H,m),
2.94(1H,dd,J=7.6,12.7Hz),
2.83(1H,m),2.60(2H,m),2.3
1(1H,dd,J=6.4,13.4Hz),0.9
3(3H,d,J=6.6Hz),0.55(3H,
s)
【0021】実施例3ビタミンDレセプターに対する結合試験 1α,25−ジヒドロキシ−ビタミンDレセプター
(VDR)を含むニワトリ胚十二指腸抽出物を用い、ト
リチウム標識した1α,25−ジヒドロキシ−ビタミン
(1,25(OH))との競合実験により、
実施例1および2で得られたビタミンD誘導体のVD
Rに対する結合能を評価した。ニワトリ胚十二指腸抽出
物を緩衝液(0.25 M sucrose, 50mM Tris, 25nM KCl,5m
M MgCl2, 1mM EDTA, 12mM thioglycerol : pH 7.4)に
溶解しVDR溶液とした。200μlのVDR溶液(0.08 m
g, protein)に1 nM [H]−1,25(OH)
(177Ci/mmol)を20μl加え、各種濃度の被験物質の共
存下あるいは非共存下、4℃で24時間インキュベート
した。活性炭懸濁液950μlを加え、遠心分離し、上
清中のVDRに結合した[H]−1,25(OH)
の放射能を液体シンチレーションカウンターで測定
した。ビタミンDレセプターとの結合能は[H]−
1,25(OH)の結合が50%抑制される被験
物質の添加濃度(IC50)により比較した。実施例1
および2の化合物のビタミンDレセプターに対する結合
能を表1に示した。
【0022】
【表1】 化合物 IC50(fmol/tube) ――――――――――――――――――――― 1,25(OH) 18.90 実施例1の化合物 126.33 実施例2の化合物 346.28
【0023】実施例4ヒト前骨髄芽球白血病細胞(HL−60)のマクロファ
ージへの分化誘導作用(NBT還元) 1,25(OH)、実施例1および2の化合物を
エタノールで希釈し、4日間処理したHL−60細胞に
増殖培地(95% PRM1−1640,5%FCS)
と200ng/mlのTPA(12−o−テトラデカノ
イルフォルボール−13−アセテート)を含む0.2%
NBT(ニトロブルーテトラゾリウム)溶液を同容量
添加し、37℃で30分培養した。その後、細胞をスラ
イドグラス上へ塗抹し、ギムザ染色を行い、細胞の着色
を顕微鏡下で測定した。200個の細胞について着色細
胞の数を測定し、NBT還元反応の陽性百分率で表し
た。
【表2】 化合物 濃度(ng/ml) NBT還元率(%) ――――――――――――――――――――――――――――― コントロール − 22 1,25(OH) 1 85 同上 0.1 86 同上 0.01 36 実施例1の化合物 1 66 同上 0.1 58 同上 0.01 43 実施例2の化合物 1 80 同上 0.1 47 同上 0.01 49
【0024】
【発明の効果】本発明によって、骨形成促進剤、骨吸収
抑制剤として有用な新規なビタミンD誘導体またはその
プロドラッグを提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 野口 俊弘 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友製薬株式会社内 (72)発明者 松村 春記 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友製薬株式会社内 Fターム(参考) 4C048 TT03 UU01 XX01 XX04 4C086 AA01 AA02 AA03 DA15 DA16 MA01 MA04 NA14 ZA81 ZA89 ZA96 ZB02 ZB26 ZC06 ZC23 4H006 AA01 AB20 AB27 UA13 UA14 UA41 UA42 UA43 4H049 VN01 VP02 VQ57 VQ77 VU06 VU07 VW01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、RおよびRは、独立して水素原子または水
    酸基の保護基を示す。Rは、水素原子、フッ素原子も
    しくは塩素原子を表すか、またはフッ素原子、塩素原
    子、水酸基もしくはC〜Cアルコキシで置換されて
    もよいC〜C アルキルを表す。Rは、水素原子、
    フッ素原子もしくは塩素原子を表すか、またはフッ素原
    子もしくは塩素原子で置換されてもよいメチルを表す。
    は、フッ素原子または塩素原子を表す。Xは、水
    素原子、フッ素原子または塩素原子を表す。nは1から
    3の整数を表す。]で表わされるビタミンD誘導体また
    はそのプロドラッグ。
  2. 【請求項2】 式: 【化2】 [式中、R、Rおよびnは請求項1における意義と
    同義である。Rは、フッ素原子または塩素原子で置換
    されてもよいC〜Cアルキルを表す。]で表わされ
    る請求項1記載のビタミンD誘導体またはそのプロドラ
    ッグ。
  3. 【請求項3】 Rがトリフルオロメチルである請求項
    2記載のビタミンD誘導体またはそのプロドラッグ。
  4. 【請求項4】 nが1である請求項1〜3のいずれか記
    載のビタミンD誘導体またはそのプロドラッグ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載のビタミン
    D誘導体またはそのプロドラッグを含有する医薬。
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