JPH0665637U - 車両用緩衝装置 - Google Patents

車両用緩衝装置

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JPH0665637U
JPH0665637U JP743493U JP743493U JPH0665637U JP H0665637 U JPH0665637 U JP H0665637U JP 743493 U JP743493 U JP 743493U JP 743493 U JP743493 U JP 743493U JP H0665637 U JPH0665637 U JP H0665637U
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JP
Japan
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piston
damping force
piston rod
damper cylinder
shock absorber
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Application number
JP743493U
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English (en)
Inventor
保 山浦
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンロッドに対する支持剛性の高い減衰
力可変型の車両用緩衝装置を提供する。 【構成】 内部に緩衝用の流体が充填されたダンパシリ
ンダ11と、このダンパシリンダ11内を緊密に摺動す
るピストン14が一端部に連結されたピストンロッド1
5と、このピストンロッド15に取り付けられてピスト
ン14による減衰力の変化割合とは独立に減衰力の変化
割合を変え得る減衰力可変手段29とを具えた車両用緩
衝装置において、減衰力可変手段29をピストン14よ
りもピストンロッド15の他端側に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ピストンロッドに対する支持剛性の高い減衰力可変型の車両用緩衝 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車体と車輪との間に組み付けられる懸架装置の一部を構成するダン パ(以下、これを緩衝装置と呼称する)は、不整路面による衝撃や車体の振動を 緩和して乗員の乗り心地を向上させる他、積み荷を保護したりあるいはタイヤの 接地性を高めて操縦安定性を確保するためのものであり、内部に油等の流体が充 填されたダンパシリンダと、このダンパシリンダ内を摺動するピストンが固定さ れたピストンロッドとを有する筒形のものが一般的である。
【0003】 通常、このような緩衝装置においては、ピストンにて仕切られたダンパシリン ダ内の二つの流体室の間で、車輪の上下動に伴って流体がピストンに形成された オリフィス通路を介して行き来するが、この時のオリフィス通路を流れる流体の 抵抗により、車輪の上下動に伴う振動を減衰するようになっている。
【0004】 また、このような緩衝装置において、ピストンの上下動に対して慣性運動する フリーピストンをピストンロッドに組み込み、このフリーピストンの慣性運動を 利用してダンパシリンダ内の二つの流体室の間での流体の移動を上述したピスト ンとは独立に調整することにより、ピストンの移動量に対する減衰力の変化割合 を適宜変えるようにした減衰力可変型のものが、例えば特公昭47−37759 号公報等で提案されている。
【0005】 かかる従来の減衰力可変型の緩衝装置の概略構造を図3に示す。すなわち、下 端部が図示しない車輪側に連結されるダンパシリンダ1には、このダンパシリン ダ1内を上部室2と下部室3とに仕切るピストン4が摺動自在に収納されている 。また、ダンパシリンダ1の上端部に取り付けられたロッドガイド5を摺動自在 に貫通するピストンロッド6の下端部には、上述したピストン4と図示しないフ リーピストンを収納する筒状の減衰力可変手段7とが上下に重なった状態で一体 的に固定されており、ピストン4の直上にはダンパシリンダ1に対するピストン 4の上昇端を規定するストッパ8がピストンロッド6に嵌着されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
特公昭47−37759号公報等に開示された従来の減衰力可変型の緩衝装置 においては、その機構上、図3において減衰力可変手段7をピストン4よりもピ ストンロッド6の下端側に配置しなければならない。
【0007】 このため、ピストン4がダンパシリンダ1の上昇端に移動した図3に示す状態 では、ピストン4とロッドガイド5との間隔Lが非常に短くなり、この状態でピ ストンロッド6の軸心と直角なラジアル方向(図3中、左右方向)の荷重が緩衝 装置にかかると、ダンパシリンダ1に対してピストン4がこじられたような状態 となり、ピストン4の円滑な移動を阻害してしまう虞があった。
【0008】
【考案の目的】
本考案は、ピストンロッドに対する支持剛性の高い減衰力可変型の車両用緩衝 装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案による車両用緩衝装置は、内部に緩衝用の流体が充填されたダンパシリ ンダと、このダンパシリンダ内を摺動するピストンが一端部に連結されたピスト ンロッドと、このピストンロッドに取り付けられて減衰力の変化割合を変え得る 減衰力可変手段とを具えた車両用緩衝装置において、前記減衰力可変手段を前記 ピストンよりも前記ピストンロッドの他端側に取り付けたことを特徴とするもの である。
【0010】
【作用】
本考案によると、路面の凹凸に追従してダンパシリンダに対し相対的にピスト ンが上下動することにより、このピストンの移動速度に応じた減衰力の変化割合 が得られる。また、これと同時に減衰力可変手段により、この減衰力可変手段の 作動に応じた減衰力の変化割合が得られる。
【0011】 ピストンロッドは、ピストンとロッドガイドとで保持された状態となるが、減 衰力可変手段がピストンよりもピストンロッドの他端側に取り付けられているた め、ロッドガイドとピストンとの間に減衰力可変手段が介在することとなり、こ の減衰力可変手段の分だけロッドガイドとピストンとの間隔が広がる。
【0012】
【実施例】
本考案による車両用緩衝装置の一実施例の概念構造を図1に示し、その主要部 の破断構造を図2に示す。すなわち、図示しない車軸を支持する図示しない懸架 腕等と図示しない車体フレームとの間に介装されて懸架腕等を車軸と共に車体フ レームから吊り下げた状態で支持する本実施例の緩衝装置は、ダンパシリンダ1 1の下端部が図示しないブラケットを介して上述した揺れ腕等に固定されており 、このダンパシリンダ11には作動油等の緩衝用の流体が充填された内部を上部 室12と下部室13とに仕切るピストン14が摺動自在に収納されている。また 、ダンパシリンダ11の上端部には、ピストンロッド15を摺動自在に保持する 環状のロッドガイド16が取り付けられ、これらロッドガイド16とピストン1 4とでピストンロッド15をダンパシリンダ11に対して同軸状に保持している 。
【0013】 上端部が図示しない車体側に連結されるピストンロッド15の下端部には、上 側から順にストッパ17, ストッパ押さえ18, 上部シート押さえ19, 上部オ リフィスシート20, 上部封板21, カラー22, 下部オリフィスシート23, 下部シート押さえ24, スペーサ25, 上部リード弁26, ピストン14, 下部 リード弁27が嵌め込まれ、これらはピストンロッド15の下端にねじ込まれた ナット28により、このピストンロッド15に対して一体的に嵌着された状態と なっている。また、上部封板21と下部オリフィスシート23との間には、ピス トンロッド15に対して緊密に嵌合するカラー22を囲む円筒状のスプールハウ ジング29が挟持されており、このスプールハウジング29内にはこれら上部封 板21, カラー22, スプールハウジング29とで囲まれた空間を上部ダンパ室 30と下部ダンパ室31とに仕切るスプール32が摺動自在に収納されている。 そして、これら上部ダンパ室30および下部ダンパ室31には、スプール32を 中立状態に保持するばね定数の等しい一対の圧縮コイルばね33, 34がそれぞ れ介装され、図示しない車輪の小さな上下動に対応してスプールハウジング29 内を上下に慣性運動するようになっている。
【0014】 前記ピストン14には、上部リード弁26, 下部リード弁27を介して上部室 12と下部室13とを連通し得るオリフィス通路35が形成されており、路面の 凹凸に追従してダンパシリンダ11に対し相対的に上下動するピストン14の移 動速度が比較的遅い領域では、オリフィス通路35の上下の開口がリード弁26 , 27にて絞られた状態となっているため、ピストン14の移動速度の増加割合 に対して減衰力の増加割合が大きな傾向を有する。しかし、ダンパシリンダ11 に対するピストン14の相対的な上下移動速度が予め設定された値を越えると、 これらリード弁26, 27が弾性変形してオリフィス通路35の上下の開口を開 くため、ピストン14の移動速度の増加割合に対して減衰力の増加割合が小さな 傾向となり、従来から周知の一般的な緩衝装置としての特性が得られる。
【0015】 一方、円板状をなす前記上部シート押さえ19の下端面には環状溝36が刻設 され、この環状溝36と上部オリフィスシート20を挟んで対向する環状溝37 が上部封板21の上端面に刻設されている。また、上部オリフィスシート20の 外周側には、上部室12と環状溝36, 37とを連通する切欠部38が形成され 、この切欠部38および環状溝37を介して上部ダンパ室30に連通する上部オ リフィス通路39が上部封板21に穿設されている。
【0016】 前記スプールハウジング29の下端部には、上部封板21と対応する下部封板 部40が一体的に形成されている。この下部封板部40の下端面には、環状溝4 1が刻設され、この環状溝41と下部オリフィスシート23を挟んで対向する環 状溝42が下部シート押さえ24の上端面に刻設されている。そして、これら環 状溝41, 42は下部封板部40に穿設された下部オリフィス通路43を介して 下部ダンパ室31に連通した状態となっており、下部オリフィスシート20の内 周側には、この下部オリフィスシート20の内周面と環状溝41, 42とを連通 する切欠部44が形成されている。
【0017】 この切欠部44に臨む環状溝45を外周面に刻設したピストンロッド15の下 端部には、上端部がこの環状溝45に接続すると共に下端が下部室13に開口す る連通路46が穿設されており、従って上部室12と上部ダンパ室30とは、切 欠部38, 環状溝37, 上部オリフィス通路39を介して連通し、下部ダンパ室 30と下部室13とは、下部オリフィス通路43, 環状溝41, 切欠部44, 環 状溝45, 連通路46を介して連通した状態となっている。
【0018】 なお、本実施例では上述した上部シート押さえ19, 上部オリフィスシート2 0, 上部封板21, カラー22, 下部オリフィスシート23, 下部シート押さえ 24, スプールハウジング29, スプール32, 圧縮コイルばね33, 34等で 本考案の減衰力可変手段の主要部を構成しているが、この減衰力可変手段自体の 構成は、必要に応じて本実施例以外のものを採用しても何ら問題はない。
【0019】 本実施例における減衰力可変手段では、路面の微小な凹凸に追従してダンパシ リンダ11に対し相対的にピストン14がピストンロッド15と共に上下動する と、これに対してスプール32が慣性によってスプールハウジング29内を逆に 上下動する。例えば、ダンパシリンダ11に対してピストン14が上昇する過程 では、スプール32がスプールハウジング29内を下降し、上部室12側の作動 流体の一部を上部ダンパ室30内に導き入れる一方、下部ダンパ室31内の作動 流体が連通路46から下部室13側へ押し出され、この時にオリフィス通路39 , 43を通過する作動流体の抵抗に応じた減衰力が発生する。逆に、ダンパシリ ンダ11に対してピストン14が下降する過程でも同様な減衰力が発生し、いず れの場合もピストン14の微小な変位に対して有効に機能する減衰力を得ること ができる。
【0020】 このように、ピストンロッド15の下端にピストン14を装着し、このピスト ン14の直上に上述した減衰力可変手段の主要部を組み付けたので、図1に示す ようにダンパシリンダ11に対してピストン14がその上昇端に移動した状態で は、ピストン14とロッドガイド16との間隔Lが図3に示す従来のものよりも 減衰力可変手段の分だけ長くなり、これによってピストンロッド15の軸心と直 角なラジアル方向(図1中、左右方向)に対するピストンロッド15の支持剛性 が向上し、ピストン14を円滑に摺動させることができる。
【0021】
【考案の効果】
本考案の車両用緩衝装置によると、ピストンロッドの一端側に取り付けられた ピストンよりも、減衰力可変手段がピストンロッドの他端側に取り付けられてい るため、ロッドガイドとピストンとの間に減衰力可変手段が介在することとなり 、この減衰力可変手段の分だけロッドガイドとピストンとの間隔が広がる結果、 ダンパシリンダからピストンロッドが最大限に突出した状態でも、従来のものよ りもピストンロッドの支持剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による車両用緩衝装置の一実施例の概念
図である。
【図2】図1に示す実施例の主要部を抽出した拡大破断
図である。
【図3】従来の減衰力可変型の車両用緩衝装置の一例を
表す概念図である。
【符号の説明】
11 ダンパシリンダ 12 上部室 13 下部室 14 ピストン 15 ピストンロッド 16 ロッドガイド 17 ストッパ 18 ストッパ押さえ 19 上部シート押さえ 20 上部オリフィスシート 21 上部封板 22 カラー 23 下部オリフィスシート 24 下部シート押さえ 25 スペーサ 26 上部リード弁 27 下部リード弁 28 ナット 29 スプールハウジング 30 上部ダンパ室 31 下部ダンパ室 32 スプール 33, 34 圧縮コイルばね 35 オリフィス通路 36, 37 環状溝 38 切欠部 39 上部オリフィス通路 40 下部封板部 41, 42 環状溝 43 下部オリフィス通路 44 切欠部 45 環状溝 46 連通路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に緩衝用の流体が充填されたダンパ
    シリンダと、 このダンパシリンダ内を摺動するピストンが一端部に連
    結され、かつ他端側が当該ダンパシリンダの一端部に装
    着されたロッドホルダを摺動自在に貫通するピストンロ
    ッドと、 このピストンロッドに取り付けられて減衰力の変化割合
    を変え得る減衰力可変手段とを具えた車両用緩衝装置に
    おいて、 前記減衰力可変手段を前記ピストンよりも前記ピストン
    ロッドの他端側に取り付けたことを特徴とする車両用緩
    衝装置。
JP743493U 1993-02-26 1993-02-26 車両用緩衝装置 Pending JPH0665637U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007078004A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Kayaba Ind Co Ltd 緩衝装置
JP2014031853A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Kayaba Ind Co Ltd 緩衝装置
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