JPH0665631U - 一方向クラッチ装置 - Google Patents

一方向クラッチ装置

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JPH0665631U
JPH0665631U JP10474591U JP10474591U JPH0665631U JP H0665631 U JPH0665631 U JP H0665631U JP 10474591 U JP10474591 U JP 10474591U JP 10474591 U JP10474591 U JP 10474591U JP H0665631 U JPH0665631 U JP H0665631U
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JP
Japan
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rolling element
outer ring
rotating body
peripheral surface
inner peripheral
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Withdrawn
Application number
JP10474591U
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Inventor
邦夫 斎藤
Original Assignee
邦夫 斎藤
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Publication date
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】作動誤差が非常に少ない一方向クラッチ装置を
提供する。 【構成】転動子6を転動子保持溝3の狭くなる方向へ押
圧する押圧手段を備えた一方向クラッチ装置において、
前記押圧手段は、回転体1の外周近傍にねじりコイルば
ね或いは板ばね7を支持し、外輪2の内周面の接線と回
転体1の転動子保持面10とが交差する角度の略1/2
の角度に位置する中心線よりも外輪2の内周面寄りの方
向から回転体1の転動子保持面4へ向かうように、前記
ばね7端部が各転動子6を押圧すべく形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、作動誤差が非常に少ない一方向クラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一方向クラッチ装置は、各種市場に提供されているが、その代表的なも のを次に説明する。
【0003】 即ち、一方の動力伝達系に連結されている内輪101に、他方の動力伝達系に 連結された外輪102を回転自在に嵌合せしめ、内輪101の外周面に、外輪1 02の内周面円周方向に対して楔状となる転動子保持溝103を複数箇所設け、 これらの転動子保持溝103内に転動子104を転動自在に収容せしめたもので ある。
【0004】 具体的には、内輪101の転動子保持溝103内に、連繋を良好なものとすべ く転動子104を収容しながら転動子保持溝103の狭くなる側に常時押圧する 側面略U形の板バネ105が配さたもの(図2)や、内輪101の外周近傍にね じりコイルばね106を支持して転動子104を転動子保持溝103の狭くなる 方向へ押圧するもの(図3)である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、図3に示す一方向クラッチ装置では、ねじりコイルばね106を転 動子保持溝103内に脱落しないように配するため、溝103内にねじりコイル ばね106を保持する保持孔107を内輪101の外側から斜めに加工しなけれ ばならないが、その加工は非常に面倒であり、いきおいコストアップにつながる ものであった。
【0006】 また、内輪101の外周を保持孔107孔加工のために斜めに削除することか ら、その分、横幅を取り、内輪101の外周面に形成する転動子保持溝103の 数を多くすることができず、クラッチ連繋の際に回転誤差(作動)が生じる原因 ともなっていた。
【0007】 その点、図2に示す一方向クラッチ装置は、前記図3に示す一方向クラッチ装 置の欠点を解消しているが、板バネ105端部が内輪101の転動子保持溝10 3に対して垂直に立設しており、板バネ105の転動子104押圧方向が、転動 子保持溝103の転動子保持面108と平行となっていることから、内輪101 が所定方向に回転して板バネ105・ねじりコイルばね106の端部が転動子1 04を押圧すると、まず、外輪102の内周面と転動子104とが接し、その後 、転動子104と転動子保持溝103の転動子保持面108とが強く接するため 、外輪102と内輪101との間に噛んで連繋するまでに若干時間がかかり、連 繋の際の回転誤差(作動)が多くなっていた。
【0008】 そのため、例えば、往復動印版ロールを有する印刷機等に用いたときに、回転 誤差を原因とする印刷位置のずれ等が生じていた。
【0009】 よって、従来の一方向クラッチ装置においては、図3に示す装置は全く使い物 にならず、図2に示す装置も、クラッチ作動誤差の極めて少ないことが要求され る各種精密機械に利用するのに無理があった。
【0010】 そこで、この考案は、上述した問題点等に鑑み、ばね端部が、外輪の内周面寄 りの方向から回転体の転動子保持面へ向かうように各転動子を押圧することで、 作動誤差が非常に少なくなるようにした一方向クラッチ装置の提供を課題として 案出されたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案は、一方の動力伝達系に連結された外周円状の回転体に、他方の動力 伝達系に連結された外輪を回転自在に嵌合せしめると共に、回転体の外周面に、 外輪の内周面円周方向に対して略楔状となる転動子保持溝外輪を複数箇所設け、 これらの転動子保持溝内に転動子を転動自在に収容せしめ、各転動子を転動子保 持溝の狭くなる方向へ押圧する押圧手段を備えた一方向クラッチ装置において、 前記押圧手段は、回転体の外周近傍にねじりコイルばね或いは板ばねを支持し、 外輪の内周面の接線と回転体の転動子保持面とが交差する角度の略1/2の角度 に位置する中心線よりも外輪の内周面寄りの方向から回転体の転動子保持面へ向 かうように、前記ばね端部が各転動子を押圧すべく形成したことにより、上述し た課題を解決した。
【0012】
【作用】
この考案に係る一方向クラッチ装置は、回転体の外周近傍にねじりコイルばね 或いは板ばねを支持し、このばね端部が、外輪の内周面の接線と回転体の転動子 保持面とが交差する角度の略1/2の角度に位置する中心線よりも外輪の内周面 寄りの方向から、回転体の転動子保持面へ向かうように各転動子を押圧すべく押 圧手段を形成したことから、回転体が特定方向に回転すると、まず、回転体の転 動子保持面と転動子とが強く接する。同時に、外輪の内周面と転動子も強く接す るため、速やかなクラッチ作動を行わせることができる。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照してこの考案の実施例を説明すると次の通りである。
【0014】 本考案に係る一方向クラッチ装置は、一方の動力伝達系に連結された外周円状 の回転体1に、他方の動力伝達系に連結された外輪2を回転自在に嵌合せしめる と共に、回転体1の外周面に、外輪2の内周面円周方向に対して略楔状となる転 動子保持溝3を複数箇所設け、これらの転動子保持溝3の転動子保持面4上に転 動子6を転動自在に収容せしめ、各転動子6を転動子保持溝3の狭くなる方向へ 押圧する押圧手段を備えている。
【0015】 その押圧手段は、前記回転体1の外周近傍側面に支持された板ばね7等の弾撥 力によって各転動子6をそれぞれの転動子保持溝3の狭くなる方向へ押圧すべく 形成してある。
【0016】 板ばね7の取付構造は、例えば、図1に示すように、転動子保持溝3において 、回転体1の外周から略中心方向に向かうばね取付溝8を設け、この取付溝8に 板ばね7を配置して取付軸9により板ばね7を固定するものである。尚、板ばね 7の固定手段は、どの様なものであっても差し支えない。
【0017】 転動子保持溝3の取付溝8に固定する板ばね7は、図1に示すように、側面略 U形で、その一端部を若干外側に折曲して転動子6と当接する押圧部5を形成し ている。板ばね7の折曲は、押圧部5が、外輪2の内周面の接線と回転体1の転 動子保持溝3における転動子保持面4とが交差する角度の略1/2の角度に位置 する中心線よりも外輪2の内周面寄りの方向から、回転体1の転動子保持面4へ 向かうように各転動子6を押圧する角度とする。
【0018】 尚、所定の角度を設定すれば、板ばね7に限らず、どの様なもので各転動子6 を押圧してもよい。
【0019】
【考案の効果】
上述の如く構成したこの考案は、一方の動力伝達系に連結された外周円状の回 転体1に、他方の動力伝達系に連結された外輪2を回転自在に嵌合せしめると共 に、回転体1の外周面に、外輪2の内周面円周方向に対して略楔状となる転動子 保持溝3を複数箇所設け、これらの転動子保持溝3内に転動子6を転動自在に収 容せしめ、各転動子6を転動子保持溝3の狭くなる方向へ押圧する押圧手段を備 えた一方向クラッチ装置において、前記押圧手段は、回転体1の外周近傍にねじ りコイルばね或いは板ばね7を支持し、外輪2の内周面の接線と回転体1の転動 子保持面10とが交差する角度の略1/2の角度に位置する中心線よりも外輪2 の内周面寄りの方向から回転体1の転動子保持面4へ向かうように、前記ばね7 端部が各転動子6を押圧すべく形成したことから、クラッチとしての作動誤差が 非常に少なくなる。
【0020】 即ち、ばね7端部が、外輪2の内周面の接線と回転体1の転動子保持面4とが 交差する角度の略1/2の角度に位置する中心線よりも外輪2の内周面寄りの方 向から、回転体1の転動子保持面4へ向かうように各転動子6を押圧するため、 回転体1が特定方向に回転すると、まず、回転体1の転動子保持面4と転動子6 とが強く接し、それと同時に、外輪2の内周面と転動子6も強く接して、速やか なクラッチ作動を行わせることができるのである。
【0021】 従って、本考案は、例えば、往復動印版ロールを有する印刷機等の、クラッチ 作動誤差の極めて少ないことが要求される各種精密機械に活用できる。
【0022】 また、前記クラッチ作動を行う逆の場合、つまり、クラッチ作動を解除する場 合にあっては、前述したように、外輪2の内周面の接線と回転体1の転動子保持 面10とが交差する角度の略1/2の角度に位置する中心線よりも外輪2の内周 面寄りの方向から回転体1の転動子保持面4へ向かうように、前記ばね7端部が 各転動子6を押圧すべく形成してあることから、各転動子6が転動子保持面4側 に常に強く接しており、それにより、外輪2の回転につられて各転動子6が移動 することがほとんど無く、そのクラッチ作動解除をスムーズに行うことができる 。
【0023】 この他、本考案は、回転体1の外周近傍にねじりコイルばね或いは板ばね7を 支持し、このばね7端部が、外輪2の内周面の接線と回転体1の転動子保持面4 とが交差する角度の略1/2の角度に位置する中心線よりも外輪2の内周面寄り の方向から、回転体1の転動子保持面4へ向かうように各転動子6を押圧すべく 押圧手段を形成して、その構成が極めて簡単であるため、大量生産に好ましく、 製品を安価に提供できる等の実用上有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の側断面図である。
【図2】従来例を示す側断面図である。
【図3】従来例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 回転体 2 外輪 3 転動子保持溝 4 転動子保持面 5 押圧部 6 転動子 7 板ばね 8 取付溝 9 取付軸 101 内輪 102 外輪 103 転動子保持溝 104 転動子 105 板バネ 106 ねじりコイルばね 107 保持孔 108 転動子保持面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の動力伝達系に連結された外周円状の
    回転体に、他方の動力伝達系に連結された外輪を回転自
    在に嵌合せしめると共に、回転体の外周面に、外輪の内
    周面円周方向に対して略楔状となる転動子保持溝外輪を
    複数箇所設け、これらの転動子保持溝内に転動子を転動
    自在に収容せしめ、各転動子を転動子保持溝の狭くなる
    方向へ押圧する押圧手段を備えた一方向クラッチ装置に
    おいて、前記押圧手段は、回転体の外周近傍にねじりコ
    イルばね或いは板ばねを支持し、外輪の内周面の接線と
    回転体の転動子保持面とが交差する角度の略1/2の角
    度に位置する中心線よりも外輪の内周面寄りの方向から
    回転体の転動子保持面へ向かうように、前記ばね端部が
    各転動子を押圧すべく形成したことを特徴とする一方向
    クラッチ装置。
JP10474591U 1991-11-26 1991-11-26 一方向クラッチ装置 Withdrawn JPH0665631U (ja)

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JP10474591U JPH0665631U (ja) 1991-11-26 1991-11-26 一方向クラッチ装置

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JP10474591U JPH0665631U (ja) 1991-11-26 1991-11-26 一方向クラッチ装置

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JPH0665631U true JPH0665631U (ja) 1994-09-16

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ID=14389034

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JP10474591U Withdrawn JPH0665631U (ja) 1991-11-26 1991-11-26 一方向クラッチ装置

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JP (1) JPH0665631U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015034566A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 濱中ナット株式会社 ボルトの弛み止め構造
JP2019024327A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 株式会社シマノ 釣り用リールのローラクラッチ

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JP2015034566A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 濱中ナット株式会社 ボルトの弛み止め構造
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960208