JPH0741899Y2 - 斜板式ポンプ又はモータのシューリテイナ - Google Patents

斜板式ポンプ又はモータのシューリテイナ

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JPH0741899Y2
JPH0741899Y2 JP8166290U JP8166290U JPH0741899Y2 JP H0741899 Y2 JPH0741899 Y2 JP H0741899Y2 JP 8166290 U JP8166290 U JP 8166290U JP 8166290 U JP8166290 U JP 8166290U JP H0741899 Y2 JPH0741899 Y2 JP H0741899Y2
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正博 常深
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株式会社ナブコ
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、斜板式ピストンポンプ又はモータのピスト
ンと斜板との間に配置されるシューを保持するシューリ
テイナに関するものである。
〔従来の技術〕
斜板式ポンプ又はモータのシューは斜板の斜面に常に当
接して旋回するようにシューリテイナによって保持され
ている。そのシューリテイナは斜板の斜面に対向する位
置でシューを斜面へ弾性的に押圧している。その押圧力
は従来、シリンダブロック内にコイルばねを組込んで、
そのコイルばねから得るようになっていた。しかし、そ
の押圧力を得る構造は、部品数が多く加工が複雑である
などの問題から、実開昭63−134176号公報記載のよう
に、シューリテイナにばね機能をもたせることが提案さ
れた。このような提案は、実開昭63−156477号公報にも
示されている。
上記公報の前者に記載のシューリテイナは、第7図乃至
第9図に示すようになっている。すなわち、シリンダブ
ロック18の中央部に球面状のリテイナガイド25を形成し
てあり、シューリテイナ26は円板状本体28を備え、この
本体28に複数のシュー挿入孔29が周方向に所定の間隔を
おいて設けてあり、中央部には凹球面30を有する受部27
を形成してあり、この受部27が複数の片体31よりなって
いてばね機能を発揮する。また、上記公報の後者に記載
のものは、第8図及び第9図に示したものの受部27と本
体28との間にばね機能を発揮すると思われる屈曲部を設
けた構成となっている。第7図において、20は弁プレー
ト、21はシリンダ、22はピストン、23はボールジョイン
ト、24はシューである。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来のものは、いずれにしてもシュー挿入孔29より
も内側位置にばね機能をもたせた構成であり、その構成
上ばねとして作用する部分のばね定数が、従来のコイル
ばねによるものと較べて相当に大きいものであった。
ばね定数が大きいことは、シューリテイナが装着された
とき斜板の斜面に当接したシューとリテイナガイドとの
間に位置するから、その間の寸法の製作誤差の大小によ
ってシューを斜面へ押圧する作用力が大きく異なってく
ることになり、これは製品の性能のばらつきとなる。そ
して、前記寸法の製作誤差を必要な程度に小さくするこ
とは、他のいくつかの部分の加工誤差が累積的に関係す
るため容易なことではない。シューリテイナがシューを
斜面へ押圧する作用力が小さ過ぎると高速運転時に過大
なドレンを生じる問題があり、同作用力が大き過ぎると
起動効率が低下する問題があり、場合によってはシュー
やバルブプレートが焼付くという問題もある。従って、
このような問題を避けるには、前記寸法が適切になるよ
うに部品を選択して組合せることが考えられるが、これ
には組立てに非常に手間がかかる問題がある。
この考案は、シューリテイナのばね定数を従来よりも大
幅に低下させ、安定したばね力を作用させるようにして
製作誤差に基く性能のばらつきの少ない斜板式ポンプ又
はモータを得ることを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の手段は、全体が円板状をなし中央部に貫通孔
を有しており、その貫通孔の内縁部に形成されリテイナ
ガイドに当接するガイド当接面と、そのガイド当接面の
外方の同一半径位置に周方向に間隔をおいて穿設された
複数のシュー挿入孔とを具備する斜板式ポンプ又はモー
タのシューリテイナにおいて、シューに当接する斜板側
のシュー当接面が、前記シュー挿入孔の各々を略2等分
するような前記貫通孔に同心の円よりも外方位置に設け
られ、前記シュー当接面の内側から前記ガイド当接面形
成部までの間が、前記シュー当接面よりも斜板から遠の
く側へ屈曲させられてばね作用部とされていることを特
徴とする 〔作用〕 このシューリテイナは、斜板の斜面に当接したシューに
シュー当接面が当接し、ガイド当接面にシリンダのリテ
イナガイドが当接し、ばね作用部が撓曲して必要な反力
が作用するように装着される。このばね作用部は従来の
シューリテイナよりも撓曲するスパンが大きくなってい
てばね定数が小さい。そのばね作用部の形状はシュー挿
入孔の存在により放射状となっているから円板状の場合
よりもさらにばね定数が小さい。従って、ばね作用部の
歪みに対する反力の変化する割合が小さく、その分製作
誤差を吸収し易い。
また、シューは斜板の斜面に沿って旋回する場合に遠心
力が作用する。シューの重心はピストンに連結するジョ
イントの中心よりも斜板側にあるから、遠心力によって
ジョイントを中心に回動しようとすると、シューは常に
斜板接触面の旋回方向外側が浮くような力を受けている
ことになる。この遠心力によりシューに作用する力に対
向するにはシューの旋回方向外側を押圧するのが適切で
あり、この点はシューリテイナのシューに当接するシュ
ー当接面がシュー挿入孔の各々を略2等分するような貫
通孔に同心の円よりも外方位置に設けられていることで
適切に対応できる。なお、この遠心力による作用力が問
題となるのは、ポンプとして運転する場合にピストンが
吸引作用するときにピストン抜き力の反力がシューに作
用するときであり、他の場合には殆ど問題にならない。
〔実施例〕
第1実施例を第1図乃至第3図を用いて説明する。図に
おいて、40はシューリテイナ、41はシュー、42は斜板、
43はリテイナガイドである。
シューリテイナ40は、中央部に貫通孔50を有する円板状
のもので、貫通孔50の内縁部にリテイナガイド43に当接
する凹球面(ガイド当接面)51が形成されている。凹球
面51の外力の同一半径位置に周方向に一定の間隔をおい
て複数のシュー挿入孔52が穿設されている。この挿入孔
52はシュー41のボールジョイント部の外径に嵌合する円
孔である。そして、シューリテイナ40のシュー挿入孔52
の中心を結ぶ貫通孔50に同心の円53よりもわずかに外力
位置を境界にして外側の一方の面をシュー当接面54とし
て貫通孔50の中心線に直角な平面に形成され、円53より
も内側から凹球面51を形成している凹球面形成部までの
間をばね作用部55としてシュー当接面54よりも斜板42か
ら遠くの側へ屈曲形成されている。
この実施例において、第1図に半径方向寸法aで示す範
囲のばね作用部55が従来のシューリテイナよりも長くな
っており、またそのばね作用部55の外側約半分が第2図
に見られるようにシュー挿入孔52として欠けているか
ら、これらによってばね定数が大幅に小さくなってい
る。
第2実施例を第4図に示す。この実施例は、第1実施例
のシュー当接面54を組込んでいない自由状態において貫
通孔50の中心線に直角な面に対して角δ傾けたシュー当
接面60とした点が第1実施例と異なり、他は同じである
から、同一図面符号で示して説明を省略する。
この実施例においてシュー当接面60を角δだけ傾けたこ
とは、組込んだ状態で第1実施例と同様に中心線に直角
となってシュー当接面60がシューに面接触するようにし
たものである。これは高速回転用に、すなわち前述した
遠心力による作用力に適切に抗する意味で有効である。
第3実施例を第5図に示す。この実施例は、第1実施例
とは、凹球面51が周方向に分断された形状としてある
点、シュー挿入孔70が長円形である点、シュー当接面71
がシュー挿入孔70の外縁を結ぶ円の外側にあり、ばね作
用部72のスパンがさらに長くなっている点で異なる。
凹球面51が分断された形状であることはこの部分にもあ
る程度ばね作用が生じるから、またばね作用部72のスパ
ンが長いことから、第1、第2実施例の場合よりもいっ
そうばね定数が小さくなっている。シュー挿入孔70の形
状は、この種のシューリテイナにおいて特に限制を受け
ないという例を示すものである。従ってこのほかに角形
のシュー挿入孔でもよい。なお、凹球面51として説明し
たガイド当接面も凹球面に限らず、テーパ面とする場合
もある。
〔考案の効果〕
この考案によれば、ばね作用部のスパンを大きくしたこ
とによってばね定数を従来よりも大幅に小さくできるか
ら、これによって組立て状態におけるシュー側のシュー
リテイナ当接部とシリンダブロック側のリテイナガイド
との軸方向間隔寸法の誤差を吸収でき、従って製品間で
シューを斜板へ押圧するばね荷重のばらつきが少なくな
り、性能のばらつきの少ない斜板式ポンプ又はモータを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例の縦断側面図、第2図は
同実施例の正面図、第3図は同実施例のシューリテイナ
を組込んだ斜板式ポンプ又はモータの縦断側面概略図、
第4図はこの考案の第2実施例の縦断側面図、第5図は
この考案の第3実施例の正面図、第6図は同実施例の縦
断側面図、第7図は従来の斜板式ピストンポンプ又はモ
ータの縦断側面図、第8図は第7図におけるシューリテ
イナの正面拡大図、第9図は第8図の縦断側面図であ
る。 40……シューリテイナ、41……シュー、42……斜板、43
……リテイナガイド、50……貫通孔、51……凹球面(ガ
イド当接面)、52……シュー挿入孔、53……円、54……
シュー当接面、55……ばね作用部、60……シュー当接
面、70……シュー挿入孔、71……シュー当接面、72……
ばね作用部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体が円板状をなし中央部に貫通孔を有し
    ており、その貫通孔の内縁部に形成されリテイナガイド
    に当接するガイド当接面と、そのガイド当接面の外方の
    同一半径位置に周方向に間隔をおいて穿設された複数の
    シュー挿入孔とを具備する斜板式ポンプ又はモータのシ
    ューリテイナにおいて、シューに当接する斜板側のシュ
    ー当接面が、前記シュー挿入孔の各々を略2等分するよ
    うな前記貫通孔に同心の円よりも外方位置に設けられ、
    前記シュー当接面の内側から前記ガイド当接面形成部ま
    での間が、前記シュー当接面よりも斜板から遠のく側へ
    屈曲させられてばね作用部とされていることを特徴とす
    る斜板式ポンプ又はモータのシューリテイナ。
JP8166290U 1990-07-30 1990-07-30 斜板式ポンプ又はモータのシューリテイナ Expired - Fee Related JPH0741899Y2 (ja)

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WO2001066942A1 (fr) * 2000-03-10 2001-09-13 Yanmar Diesel Engine Co., Ltd. Unite hydraulique a piston axial du type a plateau oscillant
JP2014095384A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Linde Hydraulics Gmbh & Co Kg 斜板構造のアキシャルピストン機械

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