JPH0665556U - 大スパン構造物のプッシュアップ架台 - Google Patents

大スパン構造物のプッシュアップ架台

Info

Publication number
JPH0665556U
JPH0665556U JP680793U JP680793U JPH0665556U JP H0665556 U JPH0665556 U JP H0665556U JP 680793 U JP680793 U JP 680793U JP 680793 U JP680793 U JP 680793U JP H0665556 U JPH0665556 U JP H0665556U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push
reaction force
force receiving
base
nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP680793U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2595614Y2 (ja
Inventor
一雄 児島
健夫 倉島
栄一 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP1993006807U priority Critical patent/JP2595614Y2/ja
Publication of JPH0665556U publication Critical patent/JPH0665556U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2595614Y2 publication Critical patent/JP2595614Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 大スパン構造物をプッシュアップするプッシュアップ架
台において、反力受台の曲げ変形に伴う吊点の水平移動
と回転によるテンションロッドの強制曲げと移動を防止
円滑なプッシュアップを可能とする。 【構成】 反力受台5とナット6の間に受台中立面A−
Aを球芯Pとする凸球面のワッシャー8Aを介装する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば大型航空機の格納庫など大スパン構造物をプッシュアップす るプッシュアップ架台に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記格納庫のように屋根がトラス構造物の建物の鉄骨組立ては、仮設支柱を立 て、その上に仮支点を設け、梁を渡してトラス構造物を組むという工法によって いた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、例えば間口が200m、奥行が100m、高さが10mの大スパン構 造物の屋根の鉄骨を上記の在来工法により組むのは、高所作業が多くなって極め て危険であり、作業性が悪い。
【0004】 そこで、本出願人は先に、基盤上に立設した仮設柱の頂部に設けた頂部梁から 複数本のテンションロッドを吊設し、そのテンションロッドに上部及び下部ナッ トにより間隔を隔てて上部及び下部反力受台を支持させ、その上部及び下部反力 受台間に油圧ジャッキを設け、その油圧ジャッキを伸長、収縮させて反力受台で 支持した構造物を尺取虫式でプッシュアップするプッシュアップ架台を提案した 。このプッシュアップ架台によれば、従来工法による場合の前記問題点は解消さ れる。
【0005】 ところで、上記プッシュアップ架台において、反力受台の曲げ変形により吊点 に水平移動と回転が生じ、それに伴いテンションロッドは曲げと一定方向への移 動を繰返しロッドと受台のクリアランスおよびロッドの鉛直性を保持するのに不 都合を生じることになる。
【0006】 したがって、本考案は、反力受台の曲げ変形に伴う吊点の水平移動と回転によ るテンションロッドへの強制曲げと移動を防止し円滑なプッシュアップを可能と するプッシュアップ架台を提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、基盤上に立設した仮設柱の頂部に設けた頂部梁から複数本の テンションロッドを吊設し、そのテンションロッドに上部およひ下部ナットによ り間隔を隔てて上部及び下部反力受台を支持させ、その上部及び下部反力受台間 に油圧ジャッキを設け、その油圧ジャッキを伸長、収縮させて反力受台で支持し た構造物を尺取虫式でプッシュアップするプッシュアップ架台において、前記反 力受台とナットの間に反力受台の中立面を球芯とする凸球面のワッシャを介装し てなっている。
【0008】
【作用】
トラス屋根の本体支柱にプッシュアップ架台を配置する。油圧ジャッキを伸長 し上部反力受台及び本体支柱を介してトラス屋根を1ストロークプッシュアップ する。そして上部ナットを回転上昇させて上部反力受台を支持固定する。次いで 、油圧ジャッキを収縮し、下部ナットを回転上昇させて下部反力受台を支持固定 する。これを繰返し尺取虫式でトラス屋根をプッシュアップしていく。そして、 ナットと反力受台の間に受台中立面を球芯とする凸球面ワッシャを用いることに より、テンションロッドの水平移動が無くなり、受台の曲げ変形に伴う吊点の水 平移動と回転によるテンションロッドへの強制曲げと移動を防止し円滑なプッシ ュアップを可能とする。
【0009】
【実施例】
トラス屋根の本体支柱にプッシュアップ架台を配置してトラス屋根をプッシュ アップするものであり、図1及び図2にプッシュアップ架台を示す。
【0010】 基盤B上に4本で対をなす仮設柱1を十字状に立設し、仮設柱1の頂部には頂 部梁2が設けられている。頂部梁2からねじが切られた4本のテンションロッド 3がクッションジャッキ4を介して吊設されている。テンションロッド3には平 面H字状の上部反力受台5A及び下部反力受台5Bが上下移動自在に挿通されて おり、テンションロッド3に螺合する上部ナット6A及び下部ナット6Bにより 上部反力受台5A及び下部反力受台5Bは間隔を隔ててテンションロッド3に支 持されている。上部反力受台5Aと下部反力受台5Bの間に油圧ジャッキ7が設 けられている。その他図において9はガイド材、10は本体支柱、11は本体支 柱に固設したブラケット、12は盛替梁である。
【0011】 次に、図3ないし図6及び図7ないし図10にしたがいトラス屋根のプッシュ アップの手順を説明する。
【0012】 トラス屋根13の本体支柱10にそれぞれプッシュアップ架台Aを配置する( 図3、図7)。
【0013】 油圧ジャッキ7を伸長し上部反力受台5A及び本体支柱10を介してトラス屋 根を1ストロークプッシュアップする(図4)。
【0014】 上部ナット6Aを回転上昇させて上部受台5Aを支持固定する(図5)。
【0015】 油圧ジャッキ7を収縮し、下部ナット6Bを回転上昇させて下部反力受台5B を支持固定する(図6)。
【0016】 これを繰返し尺取虫式でトラス屋根13をプッシュアップしていく(図7より 図8へ)。
【0017】 上部反力受台5Aが最上位に達し、この状態ではトラス屋根13の下弦材14 とプッシュアップ架台Aの頂部梁2との間に盛替梁12を挿入できる隙間を保持 し、下弦材14と頂部梁2との間に盛替梁12を挿入してトラス屋根13を仮受 けし、1回目のプッシュアップを終る(図8)。
【0018】 上部及び下部の両反力受台5A、5Bを最下位に下降させ、本体支柱10の下 に継支柱15を吊込み本体支柱11に溶接する。そして油圧ジャッキ7を伸長、 収縮させて2回目、3回目と順次プッシュアップしていく(図9、図10)。
【0019】 最後に継支柱15をベースに連結して柱を完成し、トラス屋根13を支持した 後、プッシュアップ架台Aを解体撤去して完了する。
【0020】 ところで、前記のプッシュアップ架台において、反力受台の曲げ変形により吊 点に水平移動と回転が生じる。この水平移動と回転によるテンションロッドへの 曲げ繰返し応力の防止対策として、反力受台とナットの間にワッシャーを介装さ せることが考えられる。
【0021】 ワッシャーとして平ワッシャーを用いた場合は、前記不都合に対してさして効 果がないことはまずわかる。図11は反力受台5とナット6の間に凹球面ワッシ ャー8Bを用いた例である。図においてA−Aは受台5の中立面、Pは凹球面ワ ッシャー8Bの球芯、hは球芯Pから中立面A−Aまでの高さを示す。
【0022】 この凹球面ワッシャー8Bを用いた場合において、受台5が角度θ曲げ変形す ると、凹球面の拘束によりテンションロッド3は凹球面の球芯と同一方向へ距離 θh強制移動される。また、荷重を上部反力受台に盛替えれば同一の現象が生じ 、プッシュアップを繰返すことによりテンションロッド3は一定方向への移動を 繰返しロッド3と受台5のクリアランスおよびロッド3の鉛直性を保持不可能と なる。
【0023】 図12に本考案の実施例を示し、ナット6と反力受台5の間に受台中立面A− Aを球芯Pとする凸球面のワッシャー8Aを介装する。これによりテンションロ ッド3の横移動が無くなり、受台5の曲げ変形に伴う吊点の水平移動と回転によ るテンションロッド3への強制曲げと移動が防止される。
【0024】
【考案の効果】
本考案は、大スパン構造物をプッシュアップするプッシュアップ架台において 、反力受台とナットの間に受台中立面を球芯とする凸球面のワッシャーを介装す るという簡単な構成でもって、反力受台の曲げ変形に伴う吊点の水平移動と回転 によるテンションロッドの強制曲げと移動を防止し円滑なプッシュアップを可能 とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が実施されるプッシュアップ架台の正面
図。
【図2】図1のプッシュアップ架台の平面図。
【図3】油圧ジャッキを伸長、収縮して尺取虫式でプッ
シュアップ架台の反力受台を上昇させる際の第1工程を
示す図。
【図4】その第2工程を示す図。
【図5】その第3工程を示す図。
【図6】その第4工程を示す図。
【図7】プッシュアップ架台により大スパン構造物をプ
ッシュアップする第1工程図。
【図8】その第2工程図。
【図9】その第3工程図。
【図10】その第4工程図。
【図11】反力受台とナットの間に凹球面のワッシャー
を介装した場合における受台の曲げ変形に伴うテンショ
ンロッドの強制曲げと移動を示す説明図。
【図12】反力受台とナットの間に凹球面のワッシャー
を介装した場合の同上説明図。
【符号の説明】
1・・・仮設柱 2・・・頂部梁 3・・・テンションロッド 4・・・クッションジャッキ 5・・・反力受台 6・・・ナット 7・・・油圧ジャッキ 8A・・・凸球面ワッシャー 9・・・ガイド材 10・・・本体支柱 11・・・ブラケット 12・・・盛替梁 13・・・トラス屋根 14・・・下弦材 15・・・継支柱

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤上に立設した仮設柱の頂部に設けた
    頂部梁から複数本のテンションロッドを吊設し、そのテ
    ンションロッドに上部およひ下部ナットにより間隔を隔
    てて上部及び下部反力受台を支持させ、その上部及び下
    部反力受台間に油圧ジャッキを設け、その油圧ジャッキ
    を伸長、収縮させて反力受台で支持した構造物を尺取虫
    式でプッシュアップするプッシュアップ架台において、
    前記反力受台とナットの間に反力受台の中立面を球芯と
    する凸球面のワッシャを介装してなることを特徴とする
    大スパン構造物のプッシュアップ架台。
JP1993006807U 1993-02-24 1993-02-24 大スパン構造物のプッシュアップ架台 Expired - Fee Related JP2595614Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993006807U JP2595614Y2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 大スパン構造物のプッシュアップ架台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993006807U JP2595614Y2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 大スパン構造物のプッシュアップ架台

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0665556U true JPH0665556U (ja) 1994-09-16
JP2595614Y2 JP2595614Y2 (ja) 1999-05-31

Family

ID=11648470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993006807U Expired - Fee Related JP2595614Y2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 大スパン構造物のプッシュアップ架台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2595614Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019179112A1 (zh) * 2018-03-23 2019-09-26 中建钢构有限公司 自锚式悬索结构用自适应装配支承工装、系统及安装方法
CN110422793A (zh) * 2019-08-09 2019-11-08 东莞市鑫峰建筑机械有限公司 液压升降组件及液压顶升设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019179112A1 (zh) * 2018-03-23 2019-09-26 中建钢构有限公司 自锚式悬索结构用自适应装配支承工装、系统及安装方法
CN110422793A (zh) * 2019-08-09 2019-11-08 东莞市鑫峰建筑机械有限公司 液压升降组件及液压顶升设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2595614Y2 (ja) 1999-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2928948B2 (ja) 大スパン屋根の施工法
CN112376435A (zh) 一种拱桥拱肋快速施工装置及方法
JPH09273225A (ja) 大空間トラス構造物における大張間架構の構築工法
JPH0665556U (ja) 大スパン構造物のプッシュアップ架台
JP3646575B2 (ja) 仮設サポート工法および仮設サポート装置
JPH05248009A (ja) 架構梁のリフトアップ方法
JP2618171B2 (ja) 伸縮支柱
JPH0932120A (ja) 構造物の構築工法
CN212030871U (zh) 一种带连杆机构的自提升结构抗震试验系统
CN214143322U (zh) 一种拱桥拱肋快速施工装置
CN212271228U (zh) 一种用于在复杂地形中搭建桁架的胎架系统
JP2547920B2 (ja) 大スパン構造物のプッシュアップ工法及び装置
JP3894341B2 (ja) ボイラ及びボイラ建屋の解体方法
JP2776140B2 (ja) ビル建築用仮設梁組装置
JP2592980B2 (ja) 高層構造物における鉄骨材の構築方法
JP2994216B2 (ja) 屋根架構の構築方法
JP2001295372A (ja) 大張間屋根構造体の構築工法
JPH09228690A (ja) 鉄塔の施工方法
JPH04216776A (ja) 長スパン鉄骨架構の構築方法
JPS644030B2 (ja)
JP2653630B2 (ja) 仮設屋根の上昇方法
JPS6332939B2 (ja)
JPH10140840A (ja) 鉄骨構造物のプッシュアップ装置
JPH01102146A (ja) 大スパン構造物の構築方法
JP2791749B2 (ja) 構造物構築用最上階フレームのリフトアップ方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees