JPH0665318A - 硫酸化ポリビニルフェノール、硫酸化ポリビニルフェノールを含有する組成物およびその用途 - Google Patents

硫酸化ポリビニルフェノール、硫酸化ポリビニルフェノールを含有する組成物およびその用途

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JPH0665318A
JPH0665318A JP8855493A JP8855493A JPH0665318A JP H0665318 A JPH0665318 A JP H0665318A JP 8855493 A JP8855493 A JP 8855493A JP 8855493 A JP8855493 A JP 8855493A JP H0665318 A JPH0665318 A JP H0665318A
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JP8855493A
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Masaki Ohwa
真樹 大和
Juergen Finter
フィンテル ユルゲン
Wolfgang Wernet
ヴェルネット ヴォルフガング
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Novartis AG
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Ciba Geigy AG
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
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    • H01B1/06Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances
    • H01B1/12Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances organic substances
    • H01B1/124Intrinsically conductive polymers
    • H01B1/127Intrinsically conductive polymers comprising five-membered aromatic rings in the main chain, e.g. polypyrroles, polythiophenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/34Introducing sulfur atoms or sulfur-containing groups
    • C08F8/36Sulfonation; Sulfation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 重合体であって、重合体に基いて、式
(I): 【化17】 (上記式中、nは0または1もしくは2の数であり;R
1 はHまたはメチルであり;M+ はH+ 、アルカリ金属
陽イオンまたはアンモニウム陽イオンであり;XはC1
−C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ClまたはB
rであり;そしてZは式(I)以外のオレフィン単量体
の基である)の同一または異なる構造単位5〜100モ
ル%および式(II)の同一または異なる構造単位0〜9
5モル%からなることを特徴とする重合体、その製造方
法及び該重合体を含む組成物。 【効果】 上記組成物を含む成形品およびフィルムは高
い導電率を有し、例えば、導電体、電極、電池の陰極、
電磁遮蔽材料、センサー、帯電防止充填材料または導電
性封止材料として使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、硫酸化された単独重合および共
重合ポリビニルフェノール、陽イオンのポリヘテロ芳香
族化合物またはポリアニリンおよび陰イオンの硫酸化ポ
リビニルフェノールからなる導電性組成物、および導電
体としてのその使用に関するものである。
【0002】英国特許-A-2124635号には、例えばポリピ
ロールおよびポリアニオンとしての重合体のスルホナー
トからなる導電性組成物が記載されている。これらの組
成物は、多くの用途に対して十分な機械的性質を有して
おらずそして導電率もまた余りにも低いように思われ
る。
【0003】米国特許-5061401号には、ポリアニオンと
して重合体のサルファートを含有する同様な組成物が記
載されている。該組成物はその顕著な機械的性質のため
に、熱可塑的に変形することができ、良好な電気的性質
を有している。硫酸化ポリビニルフェノールの重合体の
アニオンを含有する組成物は、記載されていない。
【0004】本発明は、重合体であって、重合体に基い
て式(I):
【0005】
【化9】
【0006】(式中、nは0または1もしくは2の数で
あり;R1 はHまたはメチルであり;M+ はH+ 、アル
カリ金属陽イオンまたはアンモニウム陽イオンであり;
そしてXはC1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキ
シ、ClまたはBrである)で示される同一または異な
る構造単位5〜100モル%および式(II):
【0007】 −Z− (II)
【0008】(式中、Zは式(I)以外のオレフィン単
量体の基である)で示される同一または異なる構造単位
0〜95モル%からなることを特徴とする重合体に関す
る。
【0009】基−OS(O)2-+ は、好ましくは、
−CH2 −CR1 −基に関してパラ−位に結合してい
る。
【0010】本発明の重合体は、DSC法(示差走査熱
量測定法)により測定して、好ましくは−100〜35
0℃、特に好ましくは−50〜250℃のガラス転移温
度を有する熱可塑性で、かつフィルム−形成性重合体で
ある。
【0011】この熱可塑性重合体の引張強さは、DIN
53455により測定して、好ましくは少なくとも5MP
a 、特に好ましくは少なくとも10MPa である。重合体
の型によって、引張強さは1,000MPa まで、好まし
くは500MPa までそして特に好ましくは300MPa ま
でにすることができる。重合度は、例えば5〜10,0
00、好ましくは10〜5,000そして特に好ましく
は10〜1,000である。
【0012】本発明の重合体は、式(I)の構造単位を
好ましくは10〜100モル%、より好ましくは10〜
95モル%、特に好ましくは20〜90モル%、より特
に好ましくは30〜90モル%そして非常に特に好まし
くは50〜90モル%および式(II)の構造単位を好ま
しくは90〜0モル%、より好ましくは90〜5モル
%、特に好ましくは80〜10モル%、より特に好まし
くは70〜10モル%そして非常に特に好ましくは50
〜10モル%で含む。
【0013】式(I)におけるR1 は、好ましくはHで
あり、そして式(I)におけるnは、好ましくは0また
は1、特に好ましくは0である。
【0014】M+ はHまたはアルカリ金属陽イオンもし
くはアンモニウム陽イオンである。好ましいアルカリ金
属陽イオンは、Li+ 、Na+ およびK+ である。アン
モニウム陽イオンは、例えばNH4 +、プロトン化第1
級、第2級もしくは第3級アミンまたは第4級アンモニ
ウムあるいはピリジニウムである。第1級アンモニウム
は1〜18個の炭素原子、特に1〜12個の炭素原子、
より特に1〜6個の炭素原子を含有することができ、第
2級アンモニウムは2〜24個の炭素原子、特に2〜1
2個の炭素原子、より特に2〜8個の炭素原子を含有す
ることができ、第3級アンモニウムは3〜30個の炭素
原子、特に3〜18個の炭素原子、より特に3〜12個
の炭素原子を含有することができ、そして第4級アンモ
ニウムは4〜36個の炭素原子、特に4〜24個の炭素
原子、より特に4〜18個の炭素原子を含有することが
できる。
【0015】好ましい重合体は、式(I)において、M
+ がLi+ 、Na+ またはK+ であるか、またはR7
8910+(式中、R7 、R8 、R9 およびR10は、
それぞれ相互に独立して、H、非置換もしくはヒドロキ
シ置換C1 −C18アルキル、フェニル、(C1 −C12
ルキル)フェニル、(C1 −C12アルキル)ベンジル、
5 −C7 シクロアルキルまたは(C1 −C12アルキ
ル)−C5 −C7 シクロアルキルであるか、またはR7
とR8 は、一緒になって、テトラメチレン、ペンタメチ
レンまたは3−オキサペンチレンであり、そしてR9
よびR10は上述と同義である)である重合体である。好
ましい形態は、R7 〜R10の少なくとも1個がHでない
重合体からなる。
【0016】アルキルを示すR7 〜R10は、直鎖状また
は分枝鎖状であってよく、好ましくは1〜12個の炭素
原子、特に1〜6個の炭素原子を含有することができ
る。例はメチル、エチル、n−およびイソ−プロピル、
n−、イソ−および第3ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ド
デシル、テトラデシル、ヘキサデシルならびにオクタデ
シルである。
【0017】ヒドロキシアルキルを示すR7 〜R10は、
直鎖状または分枝鎖状であってよく、これらの基は、好
ましくは2〜18個の炭素原子、特に2〜12個の炭素
原子、より特に2〜6個の炭素原子を含有する。若干の
例は2−ヒドロキシエト−1−イル、1−または2−ヒ
ドロキシプロプ−3−イル、1−ヒドロキシブト−4−
イルおよび1−ヒドロキシヘキシ−6−イルである。
【0018】アルキルフェニルおよびアルキルベンジル
を示すR7 〜R10の例は、メチルフェニル、ジメチルフ
ェニル、エチルフェニル、n−またはイソ−プロピルフ
ェニル、n−、イソ−または第3ブチルフェニル、ヘキ
シルフェニル、オクチルフェニル、デシルフェニル、ド
デシルフェニルおよび相当するアルキル化ベンジル基で
ある。
【0019】シクロアルキルを示すR7 〜R10は、特に
シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
【0020】アルキルシクロアルキルを示すR7 〜R10
は、好ましくは(C1 −C12アルキル)−シクロペンチ
ルまたは(C1 −C12アルキル)−シクロヘキシル、例
えばメチル−またはエチル−シクロペンチルまたはメチ
ル−またはエチル−シクロヘキシルである。
【0021】R7 〜R10は、特に好ましくはC1 −C6
アルキルである。
【0022】Xがアルキルである場合は、それはメチ
ル、エチル、n−もしくはイソ−プロピルまたはn−、
イソ−もしくは第3ブチルである。メチルおよびエチル
が好ましい。
【0023】Xがアルコキシである場合は、それはメト
キシ、エトキシ、n−もしくはイソ−プロポキシまたは
n−、イソ−もしくは第3ブトキシである。メトキシお
よびエトキシが好ましい。
【0024】好ましい従属的な基において、Xはメチ
ル、エチル、メトキシ、エトキシ、ClまたはBrであ
る。
【0025】式(II)の構造単位−Z−が誘導される非
常に多数のオレフィン単量体が、知られている。これら
の単量体は、好ましくは置換されていないエチレンであ
るかまたはハロゲン、OH、CN、アルキル、フェニ
ル、アルキルフェニル、アルコキシフェニル、ハロフェ
ニル、ヒドロキシフェニル、アルキルヒドロキシフェニ
ル、アルコキシヒドロキシフェニル、クロロ−またはブ
ロモ−ヒドロキシフェニル、アルコキシ、フェノキシ、
アルキルフェノキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、−O
S(O)2-+ 、−COO-+ 、−COOR5 、−
COAR6 −OH、−COAR6 −OS(O)2-+
または−OCO−R5(式中、M+ はH+ 、アルカリ金属
陽イオンまたはアンモニウム陽イオンであり;R5 はC
1 −C18アルキル、C5 −C7 シクロアルキル、(C1
−C12アルキル)−C5 −C7 シクロアルキル、フェニ
ル、(C1 −C12アルキル)フェニル、ベンジルまたは
(C1 −C12アルキル)ベンジルであり;R6 は直鎖状
または分枝鎖状のC2 −C18アルキレン、2〜6個のオ
キサアルキレン単位を有するポリ(C2 −C6 オキサア
ルキレン)、C5 −C8 シクロアルキレン、フェニレ
ン、ベンジレンまたはキシリレンであり、Aは、−O−
または−NH−である)により置換されているエチレン
である。
【0026】R5 は直鎖状または分枝鎖状のC1
18、好ましくはC1 −C12、特にC1−C6 のアルキ
ルである。シクロアルキルを示すR5 は、特にシクロペ
ンチルまたはシクロヘキシルである。R5 が(C1 −C
12アルキル)シクロアルキルである場合は、シクロアル
キルは特にシクロペンチルまたはシクロヘキシルであ
り、そしてアルキル基は直鎖状または分枝鎖状であって
よく、好ましくは1〜6個、特に1〜4個の炭素原子を
含有する。R5 がアルキルフェニルまたはアルキルベン
ジルである場合は、アルキル基は直鎖状または分枝鎖状
であってよく、好ましくは1〜6個、特に1〜4個の炭
素原子を含有する。
【0027】アルキレンを示すR6 は、好ましくは2〜
12個、特に好ましくは2〜8個、特に好ましくは2〜
6個の炭素原子を含有する。その例は、エチレン、およ
びプロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘ
プチレン、オクチレン、ノニレン、デシレン、ウンデシ
レン、ドデシレン、テトラデシレン、ヘキサデシレンお
よびオクタデシレンの異性体である。エチレン、1,2
−および1,3−プロピレン、1,2−、1,3−およ
び1,4−ブチレン、1,2−、1,3−、1,4−お
よび1,5−ペンチレンならびに1,2−、1,3−、
1,4−、1,5−および1,6−ヘキシレンが好まし
い。
【0028】ポリ(オキサアルキレン)を示すR6 は、
好ましくは2〜4個のオキサアルキレン単位を含有しそ
して好ましくはアルキレン基中に2〜4個、特に好まし
くは2個または3個の炭素原子を含有する。
【0029】シクロアルキレンを示すR6 は、特にシク
ロペンチレンまたはシクロヘキシレンである。
【0030】好ましい形態においては、Zは式(III):
【0031】
【化10】
【0032】〔式中、R2 はH、C1 −C6 アルキル、
−COOR5 または−COO-+ であり;R3 はH、
F、Cl、CNまたはC1 −C6 アルキルであり;R4
はH、F、Cl、CN、R5 −O−、C1 −C12アルキ
ル、−OH、−OS(O)2-+ 、−COOR-
+ 、−COOR5 、−COAR6 −OH、−COAR6
−OS(O)2-+ 、−OCO−R5 、フェニルまた
はOHならびに/またはメチル、メトキシ、Clおよび
Brから選択される同一または異なる1個または2個の
置換基により置換されたフェニルであり;M+ はH+
アルカリ金属陽イオンまたはアンモニウム陽イオンであ
り;R5 はC1 −C18アルキル、C5 −C7シクロアル
キル、(C1 −C12アルキル)−C5 −C7 シクロアル
キル、フェニル、(C1 −C12アルキル)フェニル、ベ
ンジルまたは(C1 −C12アルキルベンジルであり;R
6 は直鎖状または分枝鎖状のC2 −C18アルキレン、2
〜6個のオキサアルキレン単位を有するポリ(C2 −C
6 オキサアルキレン)、C5 −C8 −シクロアルキレ
ン、フェニレン、ベンジレンまたはキシリレンであり;
そしてAは−O−または−NH−である〕の構造単位を
示す。Aは好ましくは−NH−である。
【0033】R2 は好ましくはHである。R2 がアルキ
ルである場合は、それは好ましくはメチルまたはエチル
である。R2 が−COOR5 である場合は、R5 は好ま
しくはC1 −C12アルキル、特にC1 −C6 アルキルで
ある。
【0034】R3 がアルキルである場合は、それは好ま
しくはC1 −C4 アルキル、例えばメチル、エチル、n
−プロピルおよびn−ブチルである。R3 は好ましくは
H、ClまたはC1 −C4 アルキルである。
【0035】R4 が基R5 −O−である場合は、R5
は、好ましくはC1 −C12アルキル、特にC1 −C6
ルキルである。R4 がアルキルである場合は、それは好
ましくは1〜6個、特に1〜4個の炭素原子を含有す
る。R4 が基−COOR5 である場合は、R5 は、好ま
しくはC1 −C12アルキル、特にC1 −C6 アルキル、
シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。R4 が基
−OCO−R5 である場合は、R5 は好ましくはC1
12アルキル、特にC1 −C6 アルキル、フェニルまた
はベンジルである。
【0036】R4 が基−COOR6 OHまたは−COO
−R6 −OS(O)2-+ である場合は、R6 に対し
て上述した好ましい意義が適用される。
【0037】好ましい形態において、R2 はHであり;
3 はH、F、Cl、メチルまたはエチルであり;そし
てR4 は、−F、−Cl、−CN、−OH、−OS
(O)2-+ 、C1 −C4 アルキル、C1 −C6 アル
コキシ、−COO−C1 −C6 アルキル、−COO−R
6 −OH、−COO−R6 −OS(O)2-+ 、−O
OC−C1 −C6 アルキル、フェニル、メチルフェニ
ル、ジメチルフェニル、クロロフェニル、ジクロロフェ
ニル、ジブロモフェニル、メトキシフェニル、ジメトキ
シフェニル、ヒドロキシフェニルまたはメチル、メトキ
シ、ClおよびBrから選択される同一または異なる1
個または2個の置換基により置換されたフェニル(式
中、M+ はアルキル基中に1〜4個の炭素原子を有する
トリアルキルアンモニウムであり、そしてR6 はC2
6 アルキレンである)である。
【0038】特に好ましい従属的なグループにおいて、
本発明の重合体は、式(Ia):
【0039】
【化11】
【0040】で示される構造単位25〜100モル%、
式(III a):
【化12】
【0041】で示される構造単位0〜75モル%および
式(III b):
【化13】
【0042】で示される構造単位0〜75モル%〔ここ
で、モル%の合計は100モル%となり、R3 はHまた
はメチルであり;R4 はH、C1 −C4 アルキル、フェ
ニル、トルオイル、−Cl、−F、−CN、C1 −C4
アルコキシ、−COOM+ 、−COO−C1 −C6 アル
キルまたは−OCO−C1 −C6 アルキルであり;X1
はメチル、ClまたはBrであり;nは0、1または2
であり;そしてM+ は好ましい意義を包含して上述と同
義である〕からなる。式(Ia)における基−OS
(O)2-+ および式(IIIIa)におけるヒドロキシ
基は、好ましくはCH基に関してパラ−位に結合してい
る。
【0043】式(III b)(式中、R3 はHまたはメチ
ルであり;そしてR4 はメチル、エチル、フェニル、−
COOCH3 または−COOC25 である)で示され
る構造単位を含有する重合体が特に非常に好ましい。
【0044】本発明の共重合体は構造単位の統計的分布
を有するブロック重合体または共重合体であることがで
きる。
【0045】本発明の重合体は、式(IV):
【0046】
【化14】
【0047】(式中、R1 、X、M+ およびnは上述と
同義である)で示される構造単位5〜100モル%およ
び式(IIa):
【0048】 −Z´− (IIa)
【0049】(式中、Z´は式(IV)の構造単位を除い
たオレフィン単量体の基である)で示される構造単位0
〜95モル%からなる重合体を不活性溶剤中でSO3
反応させ、次いで反応混合物をアルカリ金属塩基または
アンモニウム塩基で中和し、そして重合体を単離するこ
とによる既知の方法により得ることができる。
【0050】方法はそれ自体既知であり、例えば米国特
許-5061401号に記載されている。SO3 は、例えばガス
の形態で反応溶液に導入することができる。商業的に入
手できるピリジン/SO3 複合体を使用することが好ま
しい。
【0051】適当な不活性溶剤は、特に極性の非プロト
ン性溶剤である。溶剤の選定は、主としてヒドロキシ基
を含有する重合体の溶解度によって左右される。溶剤は
単独でまたは少なくとも2種の溶剤の混合物として用い
ることができる。このような溶剤の例は、ジブチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチレングリ
コール、ジメチルエチレングリコール、ジメチルジエチ
レングリコール、ジエチルジエチレングリコール、ジメ
チルトリエチレングリコールのようなエーテル類;塩化
メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、
1,1,1−トリクロロエタンおよび1,1,2,2−
テトラクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;γ
−ブチロラクトン、δ−バレロラクトンおよびピバロラ
クトンのようなラクトン類;N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−
メチル−γ−ブチロラクタム、N−メチル−ε−カプロ
ラクタム、N−メチルピロリドン、N−アセチルピロリ
ドン、テトラメチル尿素およびヘキサメチル燐酸トリア
ミドのようなN−アルキル化カルボン酸アミド類および
ラクタム類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシ
ド類;ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、トリメチ
レンスルホンおよびテトラメチレンスルホンのようなス
ルホン類;N−メチルピロリジン;N−メチルピペリジ
ン;N−メチルモルホリン;およびベンゾニトリル、ク
ロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、1,2,4−ト
リクロロベンゼンおよびニトロベンゼンのような置換さ
れたベンゼン類である。
【0052】反応温度は、例えば10〜150℃、好ま
しくは20〜100℃である。反応時間は約5〜10時
間である。SO3 ガスを使用する場合は、反応の完了
後、反応混合物を、アルカリ金属塩基または水酸化アン
モニウムの水溶液、またはアミンの水酸塩の水溶液また
は有機溶剤溶液で中和する。アミン/SO3 複合体、例
えばピリジン/SO3 複合体を使用する場合は、相当す
るアンモニウム塩が形成する。この塩を直接使用するこ
ともでき、またはアンモニウム基を比較的強い塩基によ
り置換することもできる。硫酸化重合体の塩は一般に水
で沈澱する。次いで、重合体をろ過により単離し、精製
のために水または有機非溶剤により洗浄し、乾燥する。
【0053】本発明の重合体は、陽イオンのポリヘテロ
芳香族化合物またはポリアニリンを含有する組成物中に
おいて重合体のアニオンとして顕著に適している。
【0054】本発明は、また、(a)酸化されてポリカ
チオン形態の少なくとも1種のポリヘテロ芳香族化合物
または少なくとも1種のアニリン;および(b)重合体
に基いて式(I):
【0055】
【化15】
【0056】(式中、nは0または1もしくは2の数で
あり;XはC1 −C4 アルキル、C1−C4 アルコキ
シ、ClまたはBrであり;そしてR1 はHまたはメチ
ルである)で示される同一または異なる構造単位5〜1
00モル%および式(II):
【0057】 −Z− (II)
【0058】(式中、Zは、オレフィン単量体の基であ
る)で示される同一または異なる構造単位0〜95モル
%からなる重合体の少なくとも1種のポリアニオン;を
含有する組成物に関するものである。
【0059】上述したような同様な好ましい意義は、こ
の組成物の重合体にも適用される。組成物は、好ましく
はポリヘテロ芳香族化合物(a)の1構造単位当り0.
1〜0.5、特に好ましくは0.2〜0.4構造単位の
重合体(b)からなる。
【0060】本発明の範囲内において、ポリヘテロ芳香
族化合物は、ヘテロ芳香族構造反復単位を含有する単独
重合体および共重合体として理解されるべきである。こ
れらは、比較的高い分子量を有していてもよいし、ある
いはこれらが室温で固体でありそしてフィルムを形成す
ることができる場合は、これらは低重合体であってもよ
い。基−O−、−S−および−N−からの1〜3個のヘ
テロ原子、好ましくは1個のヘテロ原子を含有する5員
または6員の環を含有するポリヘテロ芳香族化合物が好
ましく、そしてその炭素原子は置換されていないかまた
はC1 −C16アルキルまたはC1 −C16アルコキシ、特
にC1 −C12アルキルまたはC1 −C12アルコキシによ
り置換されている。好ましくは、電気化学的重合または
化学的重合を実施することができるように2個の炭素原
子は置換されていない。5員または6員環は、好ましく
は、ピロール、チオフェン、フラン、2,2´−ビピロ
ール、2,2´−ビチオフェン、2,2´−ビフラン、
チアゾール、オキサゾール、チアジゾールおよびイミダ
ゾールよりなる群から選択される。
【0061】ポリヘテロ芳香族化合物は、特に好ましく
は式(V):
【0062】
【化16】
【0063】(式中、R11およびR12は、それぞれは相
互に独立して、H、C1 −C16アルキルまたはC1 −C
16アルコキシであるか、またはR11とR12は、一緒にな
って、トリメチレンまたはテトラメチレンである)のピ
ロールから形成される。R11およびR12は、例えばメチ
ル、メトキシ、エチルまたはエトキシのようなC1 −C
12アルキルまたはC1 −C12アルコキシであってもよ
く、そして特にHである。ピロールのNH基はC1 −C
12アルキル、特にC1 −C6 アルキルにより置換されて
いてもよい。R11とR12は、また一緒になって、テトラ
メチレンであってもよい。
【0064】適当なアニリンは、例えばアニリンそれ自
体および3位においてC1 −C12アルキルまたはC1
12アルコキシ、好ましくはC1 −C6 アルキルまたは
1−C6 アルコキシにより置換されたアニリンであ
る。
【0065】本発明の組成物は、それ自体既知の方法
で、(a)本発明の重合体塩の存在下において、有機溶
液、水性−有機溶液または水溶液中で、ヘテロ芳香族化
合物またはアニリンを電気化学的に重合させ、次いでそ
の組成物を陽極から取り出すか、または(b)本発明の
重合体塩および不活性溶剤の存在下において、ヘテロ芳
香族化合物またはアニリンを酸化剤と反応させることに
より製造される。
【0066】反応条件によって、組成物は粉末の形態ま
たはフィルムの形態で得ることができる。方法(b)は
粉末状の物質の製造に有利に用いられ、方法(a)はフ
ィルムの形態の物質の製造に有利に用いられる。
【0067】適当な酸化剤は、例えば過酸化物および過
硫酸塩、特にH22 、K228 および(NH4)2
28 そしてまた鉄(III)化合物および銅(II)化合
物、特にFeCl3 およびCuCl2 である。
【0068】電気分解は定電位的にまたは定電流的に実
施することができる。適当な陽極材料は、例えば不活性
金属(チタン、ニッケル、白金、スチール)またはIT
Oガラスまたは非−不活性金属、例えばアルミニウム
(西ドイツ特許-3906563号参照)である。電流密度は、
例えば0.5〜50mA/cm2、好ましくは2〜50mA/cm2
そして特に好ましくは2〜20mA/cm2である。ブラッシ
ュ電極もまた、適当な陽極材料である。
【0069】重合体塩の濃度は、反応混合物に基いて
0.01〜1モル/l、好ましくは0.05〜0.5モル
/lである。ヘテロ芳香族化合物またはアニリンの濃度
は、反応混合物の容量に基いて0.01〜10容量%、
特に0.1〜5容量%である。
【0070】適当な有機溶剤は、上述した通りである。
好ましい溶剤はアルコール、例えばC1 −C4 アルコキ
シにより置換されていてもよい1〜12個の炭素原子を
有するアルカノールである。このようなアルコールの例
はメタノール、エタノール、n−およびイソ−プロパノ
ール、n−、イソ−および第3ブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、デカ
ノール、ドデカノール、メトキシエタノール、エトキシ
エタノール、ジエチレングリコールモノメチルまたはモ
ノエチルエーテルおよび1−メトキシプロパン−2−ま
たは−3−オールである。
【0071】電極上における粉末沈着物の形成は、電気
分解条件そして特に溶剤の選定によって決めることがで
きる。それ自体または極性溶剤と混合した極性のプロト
ン性溶剤の存在は、粉末の形成を促進する。
【0072】好ましい方法の形態は、重合を極性のプロ
トン性溶剤の存在下において、好ましくはアルコールの
存在下において実施することからなる。M+ は、少なく
とも1個の有機基を有するアンモニウム陽イオンであ
る。M+ は、この場合において、特にR13141516
+[式中、R13〜R16は、それぞれ相互に独立して、非
置換もしくはヒドロキシ置換C1 −C18アルキル、フェ
ニル、(C1 −C12アルキル)フェニル、(C1 −C12
アルキル)ベンジル、C5 −C7 シクロアルキルまたは
(C1 −C12アルキル)−C5 −C7 シクロアルキルで
あるか、またはR13とR14は、一緒になって、テトラメ
チレン、ペンタメチレンまたは3−オキサペンチレンで
あり、そしてR15およびR16は上述と同義である〕であ
る。この場合において、R13〜R16は、特にC1 −C6
アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、好ま
しくはn−ブチルである。
【0073】反応剤が十分に可溶性である場合は、電気
化学的重合は水または水性−有機溶液中でも実施するこ
とができる。緩衝剤の同時的使用が有利である。適当な
緩衝剤は、例えばアンモニウム基中に1〜6個、特に1
〜4個の炭素原子を含有する1〜3個、特に2個または
3個のアルキル基を有するアルキルアンモニウムホスフ
ァートである。例はトリメチル−、トリエチル−、トリ
−n−プロピル−およびトリ−n−ブチル−アンモニウ
ムホスファートである。適当な緩衝剤は、また、プロト
ン化形態の陽イオン交換体である。
【0074】反応混合物に、同時に陽極上に沈着する他
の物質、例えば陰イオン性可塑剤または陰イオン性染料
を加えることもできる。
【0075】電気分解が完了した後に、本発明の組成物
は粉末沈着物またはフィルム形態で陽極から分離され、
溶剤による洗浄で精製することができる。粉末の粒度
は、例えば1〜5,000μm 、好ましくは10〜3,
000μm である。この粒子は電気分解条件によって種
々な形態であることができる。粒子はおそらく凝集性
物、樹枝状結晶、針状体、ロッド、繊維または液滴様の
粒子の形態にある。フィルムは5μm 〜0.3cm、好ま
しくは10μm 〜0.1cmの厚さを有している。
【0076】鉄(III)化合物による酸化は、例えば−2
0℃〜60℃、好ましくは0℃〜40℃の温度で実施す
ることができる。適当な溶剤は、重合体塩の製造に関し
て上述した通りである。鉄(III)化合物、例えば鉄塩が
有機溶剤に不溶性である場合は、水と混合した水溶性溶
剤を使用することが有利である。適当な水溶性溶剤は、
特にC1 −C4 アルコキシにより置換されていてもよい
1 −C12アルカノール、好ましくはC1 −C4 アルカ
ノールである。このようなアルカノールの例は上述した
通りである。
【0077】適当な鉄(III)化合物は、例えば鉄(III)
複合体または複合塩または特に例えばHCl、HBr、
HI、H2 SO4 、HClO4 、HNO3 、FSO3
H、CF3 SO3 H、酢酸およびプロピオン酸のような
無機酸および有機酸の鉄(III)塩である。Fe(III)塩
のほかに、アンモニウムペルオキソジサルファートおよ
びCu(II)塩のような他の酸化剤もまた使用すること
ができる。
【0078】化学的酸化法は、例えばBull. Chem. Soc.
Jpn. 62, 234-238 (1989 )に記載されている。反応は
急速に進行し、所望の生成物は黒色の粉末の形態で沈着
する。この生成物はろ過により単離し、例えば水、Na
OHまたは両方の溶剤で洗浄することにより精製でき
る。粉末がイオン性クロライドを含有する場合は、粉末
をクロロスルホン酸で処理し、次いで水で洗浄すること
により除去することができる。粉末粒子の粒度は、例え
ば0.1μm 〜100μm 、好ましくは1μm 〜10μ
m である。
【0079】化学的酸化においてアニリンを使用する代
りに、場合によっては相当する半酸化されたポリフェニ
レンアミン、例えばポリ(p−フェニレンアミン−イミ
ン)を使用することもできる。
【0080】鉄(III)塩を使用する場合は、粉末は高分
子電解質中の陰イオン基に比較して鉄(III)塩の大過剰
の場合においてすら、粉末中の、酸化剤からの陰イオン
含量は低い。
【0081】本発明の組成物は約200℃までまたはそ
れ以上のガラス転移温度を有し、かつ熱可塑性であり、
自由に流動する導電性の粉末またはフィルムであり、何
れの立体形状の成形品をも、加圧下の射出成形を包む既
知の成形法により製造することができる。フィルムは、
また、延伸法、例えば深絞り成形により加工することが
できる。本発明の組成物から製造されるフィルムの機械
的性質は、ガラス転移温度の領域内で延伸することによ
りさらに改善することができる。本発明は、また、導電
性の成形品、例えばロッド、プレート、ハウジングおよ
び他の成形品の製造(それは電磁界を遮蔽するためにま
たは電極として使用できる)での本発明の組成物の使用
に関する。
【0082】粉末の形態の本発明の組成物は、成形品材
料として使用することができる。この成形品材料は、低
温度での加工により多孔性であり得る焼結成形品を形成
させることができる。高圧および比較的高い温度、例え
ば分解温度未満の温度からガラス転移温度の領域までの
温度、好ましくは60℃〜150℃の温度を使用する場
合は、この成形品材料は驚くほど易流動性である。この
ような加工条件は、なめらかな表面および良好な機械的
性質、例えば曲げ強さ、破壊強さ、引張強さ、柔軟性お
よび靭性を有する圧縮成形品を与える。
【0083】本発明の組成物から製造された成形品は、
高い導電率を有し、この導電率は、ポリヘテロ芳香族化
合物の場合においては、一般に0.1S/cmより大きい。
この導電率は、成形品の場合においては焼戻しによっ
て、または成形工程中の圧力および/または温度によっ
て、またはフィルムの場合においては延伸によって影響
され得る。また、成形品は価値ある機械的性質を有して
いる。
【0084】本発明の組成物から製造された成形品およ
びフィルムは、例えば導電体、電極、電池の陰極、電磁
遮蔽材料、導電性のロッド、センサー、帯電防止充填材
料または導電性包装材料として使用することができる。
【0085】粉末状の組成物は、また、例えばプラスチ
ック材料に基いて0.1〜90重量%、好ましくは5〜
80重量%の量で導電充填材として重合体に混合するこ
ともできる。例えば熱硬化性プラスチック、熱可塑性樹
脂および構造的に架橋結合した重合体の分野からの適当
なプラスチック、混合方法ならびに例えば加工補助剤、
他の充填材、染料および安定剤を使用することは、当業
者によく知られている。本発明は、また、プラスチック
の導電充填材としての上記の粉末状の成形品材料の使用
に関するものである。導電充填材の量によって、これら
の充填したプラスチックから製造した成形品は、例えば
導電体としてまたは電磁界を遮蔽する部品として使用す
ることができる。さらに、本発明は天然および合成プラ
スチックの充填材としての本発明の粉末状の組成物の使
用に関する。
【0086】また、本発明は、(a)熱可塑性、熱硬化
性または構造的に架橋結合した重合体;及び(b)それ
に組込まれた本発明の粉末状組成物から形成された導電
性の微粒子充填材;を含む組成物に関する。
【0087】成分(b)の量は、成分(a)に基いて
0.1〜90重量%、好ましくは5〜80重量%にする
ことができる。この量が約20重量%までの場合は、材
料に帯電防止性を与え、そして電界を遮蔽するために適
した導電率が得られる。例えば、高い導電率および導電
体として適した成形品は、添加される量が20重量%よ
り高い場合、好ましくは少なくとも30重量%である場
合に、得られる。
【0088】適当なプラスチック類は、例えば次の通り
である。
【0089】1.モノオレフィンおよびジオレフィンの
重合体、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポ
リブテン−1、ポリメチルペンテン−1、ポリイソプレ
ンまたはポリブタジエンおよびシクロオレフィン例えば
シクロペンテンまたはノルボルネンの重合体;そしてま
た、ポリエチレン(これは場合によっては架橋結合して
いてもよい)、例えば高密度ポリエチレン(HDP
E)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)。
【0090】2.1)に記載した重合体の混合物、例え
ばポリプロピレンおよびポリイソブチレンの混合物、ポ
リプロピレンおよびポリエチレンの混合物(例えばPP
/HDPE、PP/LDPE)および異なる型のポリエ
チレンの混合物(例えばLDPE/HDPE)。
【0091】3.モノオレフィンおよびジオレフィン相
互の共重合体またはこれらのオレフィンと他のビニル単
量体との共重合体、例えばエチレン−プロピレン共重合
体、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)および線状
低密度ポリエチレンと低密度ポリエチレン(LDPE)
との混合物、プロピレン−ブテン−1共重合体、プロピ
レン−イソブチレン共重合体、エチレン−ブテン−1共
重合体、エチレン−ヘキセン共重合体、エチレン−メチ
ルペンテン共重合体、エチレン−ヘプテン共重合体、エ
チレン−オクテン共重合体、プロピレン−ブタジエン共
重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、エチレン
−アクリル酸アルキル共重合体、エチレン−メタクリル
酸アルキル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ま
たはエチレン−アクリル酸共重合体およびその塩(イオ
ノマー)ならびにエチレンとプロピレンおよびジエン、
例えばヘキサジエン、ジシクロペンタジエンまたはエチ
リデンノルボルネンとの三元共重合体、さらには、この
ような共重合体相互の混合物およびこのような共重合体
と1に記載した重合体との混合物、例えばポリプロピレ
ン/エチレン−プロピレン共重合体、LDPE/エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、LDPE/エチレン−アクリ
ル酸共重合体、LLDPE/エチレン−酢酸ビニル共重
合体およびLLDPE/エチレン−アクリル酸共重合
体。
【0092】3a.水素化改質物を含む(例えばC5
9)炭化水素樹脂(例えば粘着性付与樹脂)。
【0093】4.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチ
レン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
【0094】5.例えばスチレン−ブタジエン、スチレ
ン−アクリロニトリル、スチレン−メタクリル酸アルキ
ル、スチレン−ブタジエン−アクリル酸アルキル、スチ
レン−マレイン酸無水物、スチレン−アクリロニトリル
−アクリル酸メチルのようなスチレンまたはα−メチル
スチレンとジエンまたはアクリル酸誘導体との共重合
体;スチレン共重合体および例えばポリアクリル酸エス
テル、ジエン重合体またはエチレン−プロピレン−ジエ
ン三元共重合体のような他の重合体からなる耐衝撃性の
混合物;例えばスチレン−ブタジエン−スチレン、スチ
レン−イソプレン−スチレン、スチレン−エチレン/ブ
チレン−スチレンまたはスチレン−エチレン/プロピレ
ン−スチレンのようなスチレンのブロック共重合体。
【0095】6.例えばポリブタジエン上のスチレン;
ポリブタジエン−スチレンまたはポリブタジエン−アク
リロニトリル共重合体上のスチレン;ポリブタジエン上
のスチレンおよびアクリロニトリル(またはメタクリロ
ニトリル);ポリブタジエン上のスチレン、アクリロニ
トリルおよびメタクリル酸メチル;ポリブタジエン上の
スチレンおよびマレイン酸無水物;ポリブタジエン上の
スチレン、アクリロニトリルおよびマレイン酸無水物ま
たはマレイン酸イミド;ポリブタジエン上のスチレンお
よびマレイン酸イミド;ポリブタジエン上のスチレンお
よびアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキル;
エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体上のスチレ
ンおよびアクリロニトリル;ポリアクリル酸アルキルま
たはポリメタクリル酸アルキル上のスチレンおよびアク
リロニトリル;アクリレート−ブタジエン共重合体上の
スチレンおよびアクリロニトリルのようなスチレンまた
はα−メチルスチレンのグラフト共重合体、およびこれ
らのグラフト共重合体と例えばいわゆるABS、MB
S、ASAまたはAES重合体として知られているよう
な5に記載した共重合体との混合物。
【0096】7.ハロゲン−含有重合体、例えばポリク
ロロプレン、塩素化ゴム、塩素化またはクロロスルホン
化ポリエチレン、エチレンおよび塩素化エチレンの共重
合体、エピクロロヒドリン単独重合体および共重合体、
特にハロゲン−含有ビニル化合物の重合体、例えばポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニル、ポ
リ弗化ビニリデン;および塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン、塩化ビニル−酢酸ビニルまたは塩化ビニリデン−酢
酸ビニルようなその共重合体。
【0097】8.ポリアクリル酸エステルおよびポリメ
タクリル酸エステル、ポリアクリルアミドおよびポリア
クリロニトリルのようなα,β−不飽和酸およびその誘
導体から誘導された重合体。 9.8)に記載した単量体相互の共重合体またこれらの
単量体と他の不飽和単量体との共重合体、例えばアクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−
アクリル酸アルキル共重合体、アクリロニトリル−アク
リル酸アルコキシアルキル共重合体、アクリロニトリル
−ハロゲン化ビニル共重合体またはアクリロニトリル−
メタクリル酸アルキル−ブタジエン三元共重合体。
【0098】10.不飽和アルコールおよびアミンまた
はそのアシル誘導体またはアセタールから誘導される重
合体、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
ポリステアリン酸ビニル、ポリ安息香酸ビニルまたはポ
リマレイン酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリフタ
ル酸アリル、ポリアリルメラミンおよびこれらの単量体
と1)に記載したオレフィンとの共重合体。
【0099】11.環式エーテルの単独重合体および共
重合体、例えばポリアルキレングリコール、ポリエチレ
ンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはこれらの単
量体とビスグリジジルエーテルとの共重合体。
【0100】12.ポリアセタール、例えばポリオキシ
メチレンそしてまた、例えば酸化エチレンのようなコモ
ノマーを含有するポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウ
レタン、アクリレートまたはMBSにより改質されたポ
リアセタール。
【0101】13.ポリフェニレンオキシドおよりスル
フィドおよびこれらの重合体とスチレン重合体またはポ
リアミドとの混合物。
【0102】14.一方では末端ヒドロキシ基を有す
る、ポリエーテル、ポリエステルおよびポリブタジエン
および他方では脂肪族または芳香族ポリイソシアネート
およびこれらのプレカーサーから誘導されるポリウレタ
ン。
【0103】15.ジアミンとジカルボン酸および/ま
たはアミノカルボン酸または相当するラクタムから誘導
されるポリアミドおよびコポリアミド、例えばポリアミ
ド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6
/9、6/12もしくは4/6、ポリアミド11、ポリ
アミド12、m−キシリレンジアミンおよびアジピン酸
から出発して製造される芳香族ポリアミド、ヘキサメチ
レンジアミンおよびイソフタル酸および/またはテレフ
タル酸ならびに必要に応じて改質剤としてのエラストマ
ーから製造されるポリアミド、例えばポリ−2,4,4
−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミドおよびポ
リ−m−フェニレンイソフタルアミド。上述したポリア
ミドとポリオレフィン、オレフィン共重合体、イオノマ
ーまたは化学的に結合もしくはグラフトされたエラスト
マーとのブロック共重合体;上述したポリアミドとポリ
エーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコールまたはポリテトラメチレングリコールと
のブロック共重合体。さらにまた、EPDM−またはA
BS−改質ポリアミドまたはコポリアミド;そしてま
た、加工中に縮合するポリアミド(“RIMポリアミド
系”)。
【0104】16.ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド
−イミドおよびポリベンズイミダゾール。
【0105】17.ジカルボン酸とジアルコールとから
および/またはヒドロキシカルボン酸または相当するラ
クトンから誘導されるポリエステル、例えばポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレー
ト、ポリヒドロキシベンゾエート、そしてまた、ヒドロ
キシ末端基を有するポリエーテルから誘導されるブロッ
クポリエーテル−エステル;さらにまた、ポリカーボネ
ートまたはMBSにより改質されたポリエステル。
【0106】18.ポリカーボネートおよびポリエステ
ルカーボネート。
【0107】19.ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ンおよびポリエーテルケトン。
【0108】20.一方ではアルデヒドおよび他方では
フェノール、尿素またはメラミンから誘導される架橋結
合した重合体、例えばフェノール−ホルムアルデヒド樹
脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂およびメラミン−ホル
ムアルデヒド樹脂。
【0109】21.乾性および非乾性アルキド樹脂。
【0110】22.飽和および不飽和ジカルボン酸と多
価アルコールならびに架橋剤としてのビニル化合物との
コポリエステルから誘導される不飽和ポリエステル樹脂
およびこれらのハロゲン−含有難燃性改質物。
【0111】23.置換されたアクリル酸エステル、例
えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレートまた
はポリエステルアクリレートから誘導される架橋結合性
アクリル酸樹脂。
【0112】24.メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソ
シアネートまたはエポキシ樹脂で架橋結合するアルキド
樹脂、ポリエステル樹脂およびアクリル酸樹脂。
【0113】25.ポリエポキシドから、例えばビス−
グリシジルエーテルからまたは脂環式ジエポキシドから
誘導される架橋結合したしたエポキシ樹脂。
【0114】26.天然重合体、例えばセルロース、天
然ゴム、ゼラチンおよび重合同族体の方法で化学的に改
質したこれらの誘導体、例えば酢酸セルロース、プロピ
オン酸セルロースおよび酪酸セルロース、またはセルロ
ースエーテル、例えばメチルセルロース;そしてまた、
コロホニー樹脂およびその誘導体。
【0115】27.上述した重合体の混合物(ポリブレ
ンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド/EPDM
またはABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PV
C/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/
ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アク
リレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性P
UR、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO
/HIPS、PPOPA6.6および共重合体、PA/
HDPE、PA/PP、PA/PPO。
【0116】他の添加剤、例えば微粒子充填材、強化充
填材、可塑剤、滑剤および離型剤、粘着付与剤、酸化防
止剤、熱および光安定剤ならびに顔料および染料を本発
明の組成物に混合して加工性、機械的、電気的および熱
的性質、表面性質ならびに光安定性を改善することがで
きる。
【0117】本発明のこの組成物は、プラスチック技術
において知られている方法によって、例えば製造前、製
造中または製造後に微粒子導電性充填材をプラスチック
と混合し、プラスチックを可塑化し、そして圧延、混
練、押出しまたは射出成形により該充填材をプラスチッ
クと混合して顆粒または成形品を製造することによって
製造することができる。また、プラスチックに乾燥状態
で該充填材を混合し、次いで混合物を成形するか、また
は該充填材をプラスチック溶液に懸濁し、溶剤を除去
し、次いで加工操作を行うこともできる。
【0118】熱硬化性プラスチックおよび構造的に架橋
された重合体の場合においては、微粒子充填材は、有利
には、例えばプラスチック成分および充填材を一緒に混
合することによって、成形前、硬化前または架橋前に加
えられる。充填材をあらかじめ1つの成分に混合するこ
ともできる。
【0119】本発明の組成物は、何れかの型の帯電防止
および導電性成形品、例えば既にのべた目的に対するフ
ィルム、箔、バンド、繊維、板、半製品、成形品および
ハウジングを製造するための価値ある成形品材料であ
る。プラスチック加工に対して慣用的に使用されている
方法、例えば圧延、射出成形、トランスファー成形、押
出し、深絞り成形、圧縮および焼結法を使用することが
できる。
【0120】微粒子導電性充填材は、特に加圧下および
上昇した温度で加工する場合に、熱可塑的に変形するこ
とができる。それ故に、このような加工方法は、それに
よって比較的高い導電率が一般に達成されるので、好ま
しい方法である。基本重合体との相溶性は、硫酸化ポリ
アニオンの選定によって影響され得る。官能基、例えば
ヒドロキシ基を有するポリアニオンは、相当する基本重
合体(例えばエポキシ樹脂)との架橋結合に導くことが
できる。ポリヘテロ芳香族化合物をポリカチオンとして
使用する場合は、成形品は、良好な機械的性質ととも
に、一般に少なくとも0.01S/cmである高いそして持
続性の導電率を有する。この導電率は、次に、成形品を
焼戻しすることにより増大することができる。
【0121】本発明は、また導電成形品の製造における
本発明の組成物の使用に関するものである。
【0122】
【実施例】以下の例は本発明をより詳細に説明するもの
である。伝導率は4点法により測定した。引張強さはD
IN53455により測定し、ガラス転移温度(Tg
は示差走査熱量測定法により測定した。パーセント
(%)は、とくにことわらない限り、重量%である。
【0123】A)塩−形態のサルファート基を有する重
合体の製造例 例A1:硫酸化ポリ(ビニルフェニール)の製造 DMF15ml中のピリジン/SO3 複合体3.63g の
溶液を、ジメチルホルムアミド(DMF)15ml中のポ
リ(p−ビニルフェノール)〔平均分子量5,200〕
7.3g の溶液に加えた。このバッチをN2 雰囲気下4
0℃で24時間撹拌し、次いで5℃に冷却し、トリ−n
−ブチルアミン6mlを加えた。反応混合物を水に注加
し、沈澱した重合体をろ過により単離し、水で洗浄し、
次いで50℃で真空乾燥して131℃のTg を有する重
合体塩10.5g を得た。元素分析によって、フェノー
ル性OH基の28モル%が反応したことが測定された。
【0124】例A2:硫酸化ポリ(ビニルフェノール)
の製造 例A1に従い、DMF40ml中のポリ(p−ビニルフェ
ノール)〔平均分子量28,000〕24.0g を、D
MF80mlおよびトリ−n−ブチルアミン26ml中のピ
リジン/SO3 複合体22.8g の溶液と反応させて、
フェノール性OH基の63モル%が反応した重合体塩4
5.7g を得た。
【0125】例A3:p−ビニルフェノールおよびスチ
レンの硫酸化共重合体の製造 例A1に従い、DMF10ml中のp−ビニルフェノール
とスチレンとの共重合体(1:0.79、平均分子量
3,600)7g の溶液を、DMF20mlおよびトリ−
n−ブチルアミン16ml中のピリジン/SO3 複合体
6.05g の溶液と反応させて、重合体塩45.7g を
得た。Tg は78℃であり、元素分析はフェノール性O
H基の88モル%が反応したことを示した。
【0126】例A4:p−ビニルフェノールおよびメタ
クリル酸メチルの硫酸化共重合体の製造 例A1に従い、DMF40ml中のp−ビニルフェノール
とメタクリル酸メチルとの共重合体(1:0.82、平
均分子量9,000)20.3g の溶液を、DMF40
mlおよびトリ−n−ブチルアミン10ml中のピリジン/
SO3 複合体17.0g の溶液と反応させて、重合体塩
34.0g を得た。Tg は58℃であり、元素分析はフ
ェノール性OH基の72モル%が反応したことを示し
た。
【0127】例A5:p−ビニルジブロモフェノールの
硫酸化共重合体の製造 例A1に従い、DMF25ml中のp−ビニルジブロモフ
ェノールの重合体(平均分子量6,000)13.4g
の溶液を、DMF15mlおよびトリ−n−ブチルアミン
6ml中のピリジン/SO3 複合体3.19g の溶液と反
応させて、重合体塩15.7g を得た。元素分析はフェ
ノール性OH基の31モル%が反応したことを示した。
【0128】B.適用例 例B1:例A1の重合体6.91g を、炭酸プロピレン
200mlおよび水2mlの混合物中にピロール10mlとと
もに溶解し、溶液をアルゴンで脱気した。次いで、溶液
を2個の回転ニッケル電極(表面積32cm2)を有する電
解槽に移した。2A/cm2 の電流密度での1.5時間の電
解の後に、80μm の厚さの黒色のフィルムを陽極から
剥離し、エタノールで洗浄し、50℃で真空乾燥した。
導電率は10.2S/cmであり、引張強さは17MPa であ
り、曲げ伸びは1%であった。ピロール環に対するサル
ファート(sulfate) 基のモル比は、元素分析により0.
23であると測定された。
【0129】例B2:例A2による重合体4.58g を
使用し、電気分解を2時間実施する以外は、操作は例B
1に従った。70μm の厚さの黒色のフィルムを得た。
このフィルムは14.3S/cmの導電率、48MPa の引張
強さおよび2.5%の曲げ伸びを有していた。ピロール
環に対するサルファート基のモル比は、元素分析により
0.33であると測定された。
【0130】例B3:例A3の重合体4.36g を使用
する以外は、操作は例B1に従った。80μm の厚さの
黒色のフィルムを得た。このフィルムは9.75S/cmの
導電率、26MPa の引張強さおよび4.0%の曲げ伸び
を有していた。ピロール環に対するサルファート基のモ
ル比は、元素分析によって0.29であると測定され
た。
【0131】例B4:例A2の重合体5.47g を使用
しそして電気分解を1A/cm2 の電流密度で2時間実施す
る以外は、操作は例B1に従った。36μm の厚さの黒
色のフィルムを得た。このフィルムは17.7S/cmの導
電率、26MPa の引張強さおよび2.0%の曲げ伸びを
有していた。ピロール環に対するサルファート基のモル
比は、元素分析によって、0.26であると測定され
た。
【0132】例B5:例2の重合体11.7g を使用し
そして電気分解を2A/cm2 の電流密度で2時間実施する
以外は、操作は例B1に従った。92μm の厚さの黒色
のフィルムを得た。このフィルムは4.0S/cmの導電
率、19MPa の引張強さおよび2.0%の曲げ伸びを有
していた。ピロール環に対するサルファート基のモル比
は、元素分析によって、0.26であると測定された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/06 MLQ 7242−4J C08K 5/15 5/3415 C08L 25/18 LEK 9166−4J (72)発明者 ヴォルフガング ヴェルネット 兵庫県神戸市灘区篠原北町3−14−12− 301

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合体であって、重合体に基いて、式
    (I): 【化1】 (式中、nは0または1もしくは2の数であり;R1
    Hまたはメチルであり;M+ はH+ 、アルカリ金属陽イ
    オンまたはアンモニウム陽イオンであり;そしてXはC
    1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、Clまたは
    Brである)で示される同一または異なる構造単位5〜
    100モル%および式(II): −Z− (II) (式中、Zは式(I)以外のオレフィン単量体の基であ
    る)で示される同一または異なる構造単位0〜95モル
    %からなることを特徴とする重合体。
  2. 【請求項2】 重合体の重合度が5〜10,000であ
    る請求項1記載の重合体。
  3. 【請求項3】 重合体が式(I)の構造単位10〜10
    0モル%および式(II)の構造単位90〜0モル%から
    なる請求項1記載の重合体。
  4. 【請求項4】 重合体が式(I)の構造単位10〜95
    モル%および式(II)の構造単位90〜5モル%からな
    る請求項3記載の重合体。
  5. 【請求項5】 式(I)におけるR1 がHである請求項
    1記載の重合体。
  6. 【請求項6】 M+ がHであるか、またはそれがアルカ
    リ金属陽イオンである場合は、それはLi+ 、Na+
    たはK+ であり、またはそれがアンモニウム陽イオンで
    ある場合は、それはNH4 +、プロトン化第1級、第2級
    もしくは第3級アミンまたは第4級アンモニウムあるい
    はピリジニウムである請求項1記載の重合体。
  7. 【請求項7】 第1級アンモニウムが1〜18個の炭素
    原子を含有し、第2級アンモニウムが2〜24個の炭素
    原子を含有し、第3級アンモニウムが3〜30個の炭素
    原子を含有しそして第4級アンモニウムが4〜36個の
    炭素原子を含有する請求項6記載の重合体。
  8. 【請求項8】 式(I)におけるM+ がLi+ 、Na+
    またはK+ であるか、またはR78910+(式
    中、R7 、R8 、R9 およびR10は、それぞれ相互に独
    立して、H、非置換もしくはヒドロキシ置換C1 −C18
    アルキル、フェニル、(C1 −C12アルキル)フェニ
    ル、(C1 −C12アルキル)ベンジル、C5 −C7 シク
    ロアルキルまたは(C1 −C12アルキル)−C5 −C7
    シクロアルキルであるか、またはR7 とR8 は、一緒に
    なって、テトラメチレン、ペンタメチレンまたは3−オ
    キサペンチレンであり、そしてR9 およびR10は上述と
    同義である)である請求項6記載の重合体。
  9. 【請求項9】 R7 〜R10がC1 −C6 アルキルである
    請求項8記載の重合体。
  10. 【請求項10】 式(II)における構造単位−Z−が、
    置換されていないか、あるいはハロゲン、OH、CN、
    アルキル、フェニル、アルキルフェニル、アルコキシフ
    ェニル、ハロフェニル、ヒドロキシフェニル、アルキル
    ヒドロキシフェニル、アルコキシヒドロキシフェニル、
    クロロ−もしくはブロモ−ヒドロキシフェニル、アルコ
    キシ、フェノキシ、アルキルフェノキシ、ベンジル、ベ
    ンジルオキシ、−OS(O)2-+ 、−COO-
    + 、−COOR5 、−COAR6−OH、−COAR6
    −OS(O)2-+ または−OCO−R5(式中、M+
    はH+ 、アルカリ金属陽イオンまたはアンモニウム陽イ
    オンであり、R5 はC1 −C18アルキル、C5 −C7
    クロアルキル、(C1 −C12アルキル)−C5 −C7
    クロアルキル、フェニル、(C1 −C12アルキル)フェ
    ニル、ベンジルまたは(C1 −C12アルキル)ベンジル
    であり、R6 は直鎖状または分枝鎖状のC2−C18アル
    キレン、2〜6個のオキサアルキレン単位を有するポリ
    (C2 −C6オキサアルキレン)、C5 −C8 シクロアルキレン、フ
    ェニレン、ベンジレンまたはキシリレンであり、Aは−
    O−または−NH−である)により置換されているエチ
    レンから誘導される請求項1記載の重合体。
  11. 【請求項11】 −Z−が、式(III): 【化2】 〔式中、R2 はH、C1 −C6 アルキル、−COOR5
    または−COO-+ であり;R3 はH、F、Cl、C
    NまたはC1 −C6 アルキルであり;R4 はH、F、C
    l、CN、R5 −O−、C1 −C12アルキル、−OH、
    −OS(O)2-+ 、−COO-+ 、−COOR
    5 、−COAR6 −OH、−COAR6 −OS(O)2
    -+ 、−OCO−R5 、フェニルまたはOHならびに
    /またはメチル、メトキシ、ClおよびBrから選択さ
    れる同一または異なる1個または2個の置換基により置
    換されたフェニルであり;M+ はH+ 、アルカリ金属陽
    イオンまたはアンモニウム陽イオンであり;R5 はC1
    −C18アルキル、C5 −C7 シクロアルキル、(C1
    12アルキル)−C5 −C7 シクロアルキル、フェニ
    ル、(C1 −C12アルキル)フェニル、ベンジルまたは
    (C1 −C12アルキルベンジルであり;R6 は直鎖状ま
    たは分枝鎖状のC2 −C18アルキレン、2〜6個のオキ
    サアルキレン単位を有するポリ(C2 −C6 オキサアル
    キレン)、C5 −C8 −シクロアルキレン、フェニレ
    ン、ベンジレンまたはキシリレンであり;そしてAは−
    O−または−NH−である〕の構造単位を示す請求項1
    記載の重合体。
  12. 【請求項12】 式(III)におけるR2 がHである請求
    項11記載の重合体。
  13. 【請求項13】 式(III)におけるR3 がH、Clまた
    はC1 −C4 アルキルである請求項11記載の重合体。
  14. 【請求項14】 式(III)におけるR4 がF、−Cl、
    −CN、−OH、−OS(O)2-+ 、C1 −C4
    ルキル、C1 −C6 アルコキシ、−COO−C1 −C6
    アルキル、−COO−R6 −OH、−COO−R6 −O
    S(O)2-+ 、−OOC−C1 −C6 アルキル、フ
    ェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、クロロフ
    ェニル、ジクロロフェニル、ジブロモフェニル、メトキ
    シフェニル、ジメトキシフェニル、ヒドロキシフェニ
    ル、またはメチル、メトキシ、ClおよびBrから選択
    される同一または異なる1個または2個の置換基により
    置換されたフェニル(式中、M+ はアルキル基中に1〜
    4個の炭素原子を有するトリアルキルアンモニウムであ
    り、そしてR6 はC2 −C6 アルキレンである)である
    請求項11記載の重合体。
  15. 【請求項15】 R2 がHであり;R3 がH、F、C
    l、メチルまたはエチルであり;そしてR4 が−F、−
    Cl、−CN、−OH、−OS(O)2-+、C1
    4 アルキル、C1 −C6 アルコキシ、−COO−C1
    −C6 アルキル、−COO−R6 −OH、−COO−R
    6 −OS(O)2-+ 、−OOC−C1 −C6 アルキ
    ル、フェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、ク
    ロロフェニル、ジクロロフェニル、ジブロモフェニル、
    メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、ヒドロキシフ
    ェニル、またはメチル、メトキシ、ClおよびBrから
    選択される同一または異なる1個または2個の置換基に
    より置換されたフェニル(式中、M+ はアルキル基中に
    1〜4個の炭素原子を有するトリアルキルアンモニウム
    であり、そしてR6 はC2 −C6 アルキレンである)で
    ある請求項11記載の重合体。
  16. 【請求項16】 式(Ia): 【化3】 で示される構造単位25〜100モル%、式(III
    a): 【化4】 で示される構造単位0〜75モル%および式(III
    b): 【化5】 で示される構造単位0〜75モル%〔ここで、モル%の
    合計は、100モル%であり、上記式中、R3 はHまた
    はメチルであり;R4 はH、C1 −C4 アルキル、フェ
    ニル、トリオイル、−Cl、−F、−CN、C1 −C4
    アルコキシ、−COO-+ 、−COO−C1 −C6
    ルキルまたは−OCO−C1 −C6 アルキルであり;X
    1 はメチル、ClまたはBrであり;nは0、1または
    2であり;そしてM+ は請求項1と同義である〕からな
    る請求項1記載の重合体。
  17. 【請求項17】 式(Ia)における基−OS(O)2
    -+ および式(III a)におけるヒドロキシ基がCH
    基に関してパラ−位に結合している請求項16記載の重
    合体。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の重合体の製造方法であ
    って、式(IV): 【化6】 (式中、R1 、X、M+ およびnは請求項1と同義であ
    る)で示される構造単位5〜100モル%および式(II
    a): −Z´− (IIa) (式中、Z´は式(IV)の構造単位を除くオレフィン単
    量体の基である)で示される構造単位0〜95モル%か
    らなる重合体を、不活性溶剤中で、SO3 と反応させ、
    次いで反応混合物をアルカリ金属塩基またはアンモニウ
    ム塩基で中和し、そして重合体を単離することを特徴と
    する方法。
  19. 【請求項19】 組成物であって、(a)酸化されたポ
    リカチオン形態である、少なくとも1種のポリヘテロ芳
    香族化合物または少なくとも1種のアニリン;および
    (b)重合体に基いて、式(I): 【化7】 (式中、nは0または1もしくは2の数であり;XはC
    1 −C4 アルキル、C1−C4 アルコキシ、Clまたは
    Brであり;そしてR1 はHまたはメチルである)で示
    される同一または異なる構造単位5〜100モル%およ
    び式(II): −Z− (II) (式中、Zはオレフィン単量体の基である)で示される
    同一または異なる構造単位0〜95モル%からなる重合
    体の少なくとも1種のポリアニオン;からなることを特
    徴とする組成物。
  20. 【請求項20】 ポリヘテロ芳香族化合物がO、Sおよ
    びNの群からの1−3個のヘテロ原子を含有する5員ま
    たは6員の環を形成しそしてその炭素原子が置換されて
    いないかまたはC1 −C16アルキルまたはC1 −C16
    ルコキシにより置換されている請求項19記載の組成
    物。
  21. 【請求項21】 ポリヘテロ芳香族化合物が、ピロー
    ル、チオフェン、フラン、2,2´−ビピロール、2,
    2´−ビチオフェン、2,2´−ビフラン、チアゾー
    ル、オキサゾール、チアジアゾールおよびイミダゾール
    よりなる群から選択されるヘテロ芳香族化合物から形成
    される請求項20記載の組成物。
  22. 【請求項22】 ポリヘテロ芳香族化合物が、式
    (V): 【化8】 (式中、R11およびR12は、それぞれ相互に独立して、
    HまたはC1 −C16アルキル、C1 −C16アルコキシで
    あるか、またはR11とR12は、一緒になって、トリメチ
    レンまたはテトラメチレンである)で示されるピロール
    から形成される請求項20記載の組成物。
  23. 【請求項23】 ポリヘテロ芳香族化合物がアニリンま
    たは3位においてC1 −C12アルキルまたはC1 −C12
    アルコキシにより置換されたアニリンから形成される請
    求項19記載の組成物。
  24. 【請求項24】 ポリヘテロ芳香族化合物(a)の1構
    造単位当り0.1〜0.5構造単位の重合体(b)を含
    有する請求項19記載の組成物。
  25. 【請求項25】 ポリヘテロ芳香族化合物(a)の1構
    造単位当り0.2〜0.4構造単位の重合体(b)を含
    有する請求項24記載の組成物。
  26. 【請求項26】 請求項19の組成物の製造方法であっ
    て、(a)請求項1記載の重合体塩の存在下において、
    有機溶液、水性−有機溶液または水溶液中でヘテロ芳香
    族化合物化合物またはアニリンを電気化学的に重合さ
    せ、次いでその組成物を陽極から取り出すか、または
    (b)請求項1記載の重合体塩および不活性溶剤の存在
    下において、ヘテロ芳香族化合物またはアニリンを酸化
    剤と反応させ、ついで析出した組成物を単離することを
    特徴とする方法。
  27. 【請求項27】 組成物であって、(a)熱可塑性、熱
    硬化性または構造的に架橋結合した重合体、および
    (b)それに組込まれた請求項19記載の粉末状組成物
    から形成される導電性の微粒子充填材;からなることを
    特徴とする組成物。
  28. 【請求項28】 導電性成形品の製造における請求項1
    9記載の組成物の用途。
  29. 【請求項29】 プラスチックに対する導電性充填材と
    しての粉末の形態の請求項19記載の組成物の用途。
  30. 【請求項30】 導電性成形品の製造における請求項2
    7記載の組成物の用途。
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