JPH0665029B2 - 非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液電池

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JPH0665029B2
JPH0665029B2 JP61270734A JP27073486A JPH0665029B2 JP H0665029 B2 JPH0665029 B2 JP H0665029B2 JP 61270734 A JP61270734 A JP 61270734A JP 27073486 A JP27073486 A JP 27073486A JP H0665029 B2 JPH0665029 B2 JP H0665029B2
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親典 石橋
和郎 森脇
修弘 古川
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/48Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides
    • H01M4/483Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides for non-aqueous cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
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Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は酸化第二銅を正極活物質とする非水電解液電池
に関するものである。
ロ、従来の技術 酸化第二銅を正極活物質とし、リチウム又はリチウム合
金を負極活物質とする非水電解液電池は例えば特公昭5
9−33935号公報で公知であり、その電池電圧は約
1.4V程度であるので電子機器の電源に汎用されている
アルカリ乾電池、水銀電池或いは銀電池等と互換使用し
うる利点がある。
ところが、この種電池は高率放電において、初期の電池
電圧が落込む、又保存時において電池内に侵入する水分
によってリチウム負極の表面に不働態膜が生成し、内部
抵抗が増大して電池性能が低下すると云った問題があ
る。
ハ、発明が解決しようとする問題点 本発明は酸化第二銅を正極活物質とし、リチウム又はリ
チウム合金を負極活物質とする非水電解液電池の高率放
電特性及び保存特性の改善を計るものである。
ニ、問題点を解決するための手段 本発明は酸化第二銅を活物質とする正極に銅と錫の複合
硫化物を添加したことを要旨とする。
尚、銅と錫の複合硫化物の添加量は正極に対して5〜4
0重量%の範囲が好ましい。
又、銅と錫の複合硫化物はCuxSnySzで示されるものであ
って、特にCuSnS2、CuSn2S4或いはCu2SnS4が好ましい。
ホ、作用 酸化第二銅のみを正極活物質とした場合、高率放電(1
kΩ負荷)で約1.25Vの作動電圧を示し、且放電初期に
電圧の落込みが認められる。一方銅と錫の複合硫化物の
みを正極活物質とした場合には高率放電で平坦性は悪い
ものの放電初期に約1.4Vの作動電圧を示し、且放電初
期の電圧落込みは認められない。但し重量当りの理論エ
ネルギーはリチウム負極と組合せた場合、酸化第二銅が
570mAh/gであるのに対し銅と錫の複合硫化物は約
500mAh/gであり、放電容量について云えば酸化第
二銅の方が大きい。
依って、酸化第二銅と、銅と錫の複合硫化物とを併用す
ることにより、放電初期の電圧の落込みがなく、且放電
容量も比較的大きい電池を得ることができる。
又、銅と錫の複合硫化物の放電によって錫が生成し、こ
の錫がリチウム負極と反応して負極表面に錫或いは錫−
リチウム合金の被膜が形成され、リチウムと水との反応
による不働態膜の生成を阻止し内部抵抗の増大が抑制さ
れる。
ヘ、実施例 実施例1 市販特級の酸化第二銅70重量%に、添加剤としてのCu
SnS220重量、導電剤としての黒鉛5重量%及び結着剤
としてのフッ素樹脂粉末5重量%を加えて混合した後、
この混合物を約2トン/cm2の圧力で加圧成型して径15.
0mm、厚み1.1mmの成型体を得、この成型体を200〜3
00℃の温度で熱処理して正極とする。
負極はリチウム板を約0.6mmの厚みに圧延しこのリチウ
ム圧延板を径15.0mmに打抜いたものである。電解液はプ
ロピレンカーボネートと1.2ジメトキシエタンとの混合
溶媒に過塩素酸リチウムを1モル/溶解させたものを
用い、又セパレータはポリプロピレン不織布を用いて直
径20.0mm、厚み2.5mmの本発明電池(A)を作成し
た。
第1図は本発明電池の縦断面図を示し、本発明の要旨と
する正極(1)は正極缶(2)の内底面に固着せる正極集電体
(3)に圧接されている。一方リチウム負極(4)は負極缶
(5)の内底面に固着せる負極集電体(6)に圧着されてい
る。(7)はセパレータ、(8)は絶縁パッキングである。
実施例2 添加剤としてCuSnS2の代わりにCuSn2S4を用いることを
除いて他は実施例1と同様の本発明電池(A)を作成
した。
実施例3 添加剤としてCuSnS2の代わりにCu2SnS4を用いることを
除いて他は実施例1と同様の本発明電池(A)を作成
した。
比較例1 CuSnS2を添加せずに酸化第二銅単独を活物質とすること
を除いて他は実施例1と同様の比較電池(B)を作成し
た。
比較例2 酸化第二銅を用いずCuSnS2単独を活物質とすることを除
いて他は実施例1と同様の比較電池(C)を作成した。
尚、本発明電池及び比較電池はいずれも電池組立後、開
路電圧を下げる目的で電池容量の約4%を予じめ放電し
て完成電池とした。
第2図は本発明電池(A)と比較電池(B)(C)との温度
25℃、負荷1kΩにおける放電特性比較図を示し、第
2図より本発明電池(A)は比較電池(B)(C)に比して
放電初期の電圧落込みがなく、且高容量を有することが
わかる。
第3図は銅と錫の複合硫化物の添加量と、電池の放電容
量との関係を示し、添加量としては正極に対して5〜4
0重量%の範囲が好ましいことがわかる。
又、第4図は本発明電池(A)(A)(A)と比
較電池(B)とを温度60℃、湿度90%で保存した時の
内部抵抗を径時変化を示す。第4図より本発明電池は高
温、高湿下で保存しても内部抵抗の増大は抑制されてい
るのがわかる。
ト、発明の効果 上述した如く、リチウム又はリチウム合金を活物質とす
る負極と、非水電解液と、酸化第二銅を活物質とする正
極とを備えた非水電解液電池において、正極に銅と錫の
複合硫化物を添加することにより高率放電特性及び保存
特性を改善することができるものであり、この種電池の
用途拡大に資するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明電池の半断面図、第2図は電池の高率放
電特性図、第3図は銅と錫の複合硫化物の添加量と電池
の放電容量との関係を示す図、第4図は電池の内部抵抗
の径時変化を示す図である。 (1)……正極、(2)……正極缶、(3)……正極集電体、(4)
……負極、(5)……負極缶、(6)……負極集電体、(7)…
…セパレータ、(8)……絶縁パッキング。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウム又はリチウム合金を活物質とする
    負極と、非水電解液と、酸化第二銅を活物質とする正極
    とを備えるものであって、前記正極に銅と錫の複合硫化
    物を添加したことを特徴とする非水電解液電池。
  2. 【請求項2】前記複合硫化物の添加量が正極に対して5
    〜40重量%であることを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項記載の非水電解液電池。
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