JPH0664175A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JPH0664175A
JPH0664175A JP22125992A JP22125992A JPH0664175A JP H0664175 A JPH0664175 A JP H0664175A JP 22125992 A JP22125992 A JP 22125992A JP 22125992 A JP22125992 A JP 22125992A JP H0664175 A JPH0664175 A JP H0664175A
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JP
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scanning
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print head
printing
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JP22125992A
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English (en)
Inventor
Masaharu Nishikawa
正治 西川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は高品位プリントを高速実施可能
にすることにある。 【構成】第1走査(SCN1)方向又はこれと交差する第2走
査(SCN2)方向に沿って複数の記録素子(PD)を配置してな
る単位プリントヘッド(PH)44,45 を記録シート(ST)37に
対してSCN1方向に相対移動させて帯状の走査領域(SCA)
を形成し、またSCN2方向にPHとSTを相対移動させてST上
に広がるSCA にプリントする装置において、PHを複数
個、STに対向させかつ互いに所定間隔存してSCN2方向に
配設し、一体的に構成したプリントヘッドを用いると共
にPHはドット単位でプリントするPDをSCN1方向およびSC
N2方向に対して互いにずらして配置しSCN1方向への1走
査によってSCN2方向に複数ドット単位で所定幅分のプリ
ント領域のプリントを実施する構成とすると共に、また
SCN2方向に対しての走査ピッチを上記所定幅分とすべく
制御する制御手段を設けて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリンタ
に関するものであり、特にオンデマンドタイプのマルチ
ノズル構成を有するインクジェットプリントヘッドを用
いたプリンタ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画信号に従って噴射制御することによ
り、ノズルよりインク滴を記録シートに向けて飛翔さ
せ、プリントを行うインクジェットプリンタは公知であ
り、ドットインパクトプリンタなどに比べて、記録時の
動作音が静かであることなどから、広く実用化されてい
る。
【0003】ところで、インクジェットプリンタにおけ
る大きな課題の一つに、プリント速度が遅いと云う点が
あり、多くの改良が加えられてきた。例えば、ノズルを
複数個並べて、並列にプリントを進めることで、プリン
ト速度の改善を図る工夫が成されており、このようなノ
ズルを複数個並べたプリントヘッドをマルチノズルヘッ
ドと呼ぶ。
【0004】マルチノズルヘッドにおいては、ノズルを
高密度で配列することが必要となり、そのため、一つの
プリント素子の占有面積や体積が小さいオンデマンド方
式のノズルが適用されている。
【0005】しかし、オンデマンド方式であっても、ノ
ズルの配列の高密度化は制約があり、そのために、二次
元的にノズルを配列し、二次元走査の中で所定のプリン
トドット密度が得られるようにしている。
【0006】ところで、マルチノズルインクジェットプ
リントヘッドを用いるプリンタにおいて、より高速化を
達成する場合に、複数台のマルチノズルプリントヘッド
を用いる提案が成されている。
【0007】図9および図10はその一例であり、特公
昭58−30821号公報から引用した図である。図9
における(a)は装置全体の構成例を示しており、
(b)は2組のプリントヘッドの配置と、ノズルの配列
関係を説明する図である。また、図10は図9の構成の
装置における2組のヘッドでのプリントの境界領域にお
けるプリントドットの配列状況を示す図である。
【0008】図9(a)において、10,11はマルチ
ノズルインクジェットプリントヘッドであり、リードス
クリュー23によって副走査方向に移動可能に取り付け
られている。尚、2つのマルチノズルインクジェットプ
リントヘッド10,11は副走査幅を2分割するように
等分してリードスクリュー23上に配置される。
【0009】13はドラムであり、その周面上に記録シ
ート12を巻回保持し、主走査モータ14によって回転
駆動される。このドラム13は軸心をリードスクリュー
23の配設方向に平行になるようにして配されることに
より、その周面が上記2つのマルチノズルインクジェッ
トプリントヘッド10,11に対向するようにしてあ
り、周面に保持した記録シート12を主走査方向に移動
させるプラテンの役割を果たす。
【0010】15は真空ベルトシステムで、記録シート
をドラム13上へ供給し、また、搬出するためのもので
ある。真空ベルトシステム15はベルトコンベアであ
り、このベルトコンベアの表面に記録シートを吸着させ
るためのファンを内蔵していて、このファンにより負圧
を発生させることで、ベルトコンベアの表面に記録シー
トを吸着させる仕組みとなっている。
【0011】このような構成において、真空ベルトシス
テム15により記録シート12を吸引搬送させてドラム
13に送り込むと、記録シート12は主走査方向に回転
するドラム13の周面に沿って送られる。プリントヘッ
ド10,11はドラム13に対向しており、ドラム13
の回転により主走査が行われると共に、リードスクリュ
ー23を回転させることでプリントヘッド10,11は
副走査が行われる。
【0012】このような主および副走査を行いつつ、画
信号に従ってプリントヘッド10,11の各ノズルを噴
射制御すると、その噴射制御されたノズルから飛翔され
たインク滴がドラム13の表面の記録シート12上に、
スパイラル状の軌跡を辿る走査ラインを形成しながらプ
リントすることになる。図9(b)において、s,t,
u,vは第1のプリントヘッド10の各ノズルによる走
査ラインを示しており、w,x,yは第2のプリントヘ
ッドによる走査ラインを示している。
【0013】図示例では各ノズルは副走査方向に3ドッ
トピッチ分ずつ、離れて配置されていて、4本のノズル
が1つのプリントヘッドに設けられているものとする。
そして、ドラム13の1回転に対し、プリントヘッド1
0,11は4ドットピッチ分だけ副走査方向に進む。そ
の結果、各ノズルの走査ラインは重なり合うことなく、
スパイラル状に走査領域を広げてゆく。
【0014】第1のプリントヘッド10と第2のプリン
トヘッド11の走査領域の繋ぎ目部分は、図10に示す
ように両ヘッドの走査ラインが相互に入り組んでプリン
トが行われるために、境界部の位置ずれによるムラが分
散されて目立たないようになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、インクジ
ェットプリンタのスピードアップのために、複数台のイ
ンクジェットプリントヘッドを用いることは有効である
が、その相互のプリントドット位置を正しく整合させる
ことは容易ではない。
【0016】例えば、図9に示した装置の場合は、2台
のプリントヘッド10,11は記録シート12の幅また
はドラム13の長さの約1/2程度、離間して配置され
る。従って、このように長い離間距離をおく場合に、プ
リントドットピッチに比べて十分に小さな誤差範囲内で
2つのプリントヘッド10,11を配置することは極め
て難しい。
【0017】また、図9の例はドラム13を用い、この
ドラム13の周面に巻き付く程度のシートサイズの記録
紙に対してプリントする小サイズのプリント用の構成で
あるが、記録紙として幅広のロール紙を用いて大版で長
尺または任意サイズのプリントを可能とするプリンタに
適用する場合には、プリント面の主走査距離は元より、
副走査距離も長いものとなる。
【0018】そのため、特にプリントヘッドの離間距離
を長くせざるを得ない場合には、副走査方向でのプリン
ト時間差が大きくなり、インクによる記録シートの吸湿
や乾燥に伴う記録シートの寸法変化が生じて、著しいド
ットの位置ずれが発生すると云う問題が生じる。
【0019】また、複数台のプリントヘッドを用いる構
成とした場合には、装置が著しく大きくなることや、走
査機構が複雑で高価になると云った傾向が必然的に生じ
る。また、複数台のヘッドが別体として移動する構成で
は、リードスクリューに組み付ける時に位置調整が必要
となり、組入れ位置精度や、調整の面で大変である。
【0020】また、図9の装置のように、複数のプリン
トヘッドが副走査方向に大きく離間して配置される構成
の場合には、画信号をプリントヘッドの配置に対応させ
て変換する回路が必要であり、このような回路に必要な
メモリの容量が著しく増大してしまう問題が生じる。
【0021】そこで、この発明の目的とするところは、
プリントヘッドの組み込みが容易で、位置精度を出し易
く、また、ドットずれが小さくて高品位のプリントを高
速で実施し得るプリンタ装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、第1走査
方向またはこれと交差する第2走査方向に沿って複数の
記録素子を配置してなる単位プリントヘッドを記録シー
トに対して第1走査方向に相対移動させて帯状の走査領
域を形成し、また第2走査方向に単位プリントヘッドと
記録シートを相対移動させて記録シート上に広がる走査
領域にプリントするようにしたプリンタ装置において、
上記単位プリントヘッドを複数個、記録シートに対向さ
せ、かつ互いに所定間隔存して第2走査方向に配設し、
一体的に構成したプリントヘッドを用いると共に、上記
単位プリントヘッドはドット単位でプリントする記録素
子を上記第1および第2走査方向に対して互いにずらし
て配置し、上記第1の走査方向への1走査によって上記
第2走査方向に複数ドット単位で、所定幅分のプリント
領域のプリントを実施する構成とすると共に、また、上
記第2走査方向に対しての走査ピッチを上記所定幅分と
すべく制御する制御手段を設けて構成した。
【0023】
【作用】上記の構成によれば、プリントヘッドは複数台
の単位プリントヘッドを第1走査方向に所定間隔を存し
て配置して構成してあり、各単位プリントヘッドは複数
あるその記録素子を、第1および第2走査方向にずらし
て配置してあり、第1走査方向の1走査にて第2走査方
向に複数台のプリントヘッドによる複数ドット分単位
で、プリントを実施できる。従って、所定プリント領域
のプリントを短時間に実施できるようになり、高速プリ
ントが可能になる。
【0024】また、単位プリントヘッドを複数個、所定
間隔存して第2走査方向に配設し、一体的に構成したプ
リントヘッドを用いるので、その配列位置の調整作業は
容易であり、且つ配列位置精度を高めることができる。
しかも、複数台の単位プリントヘッドは一体的にしたの
で、あたかも一つのプリントヘッドのように扱うことが
できて、移動走査機構の複雑化を防止でき、装置の大型
化を防止できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。
【0026】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
を示す構成図であり、記録シートを保持し、これを第2
走査方向(例えば、副走査方向)に搬送する手段と、記
録シートに対向してシートを横断する方向に設けられた
ガイドレールと、このガイドレールに沿って第1走査方
向(例えば、主走査方向)に移動する移動走査台と、こ
の移動主走査台上に設置されたマルチノズルインクジェ
ットプリントヘッドとを有するインクジェットプリンタ
であって、n台(n≧2)のマルチノズルインクジェッ
トプリントヘッドを搭載する移動走査台と、各ヘッドの
走査領域が第2走査方向(副走査方向)において隣接
し、第1走査方向(主走査方向)に相互にずれるように
移動走査台上に位置決めしたn台のインクジェットプリ
ントヘッドと、移動走査台の移動による第1走査方向
(主走査方向)送りのたびに1台のプリントヘッドによ
る第2走査方向(副走査方向)走査幅のn倍の第2走査
方向(副走査方向)送りをステップ的に行う走査搬送手
段とを設けた構成である。具体的な構成を説明すると、
図1(a)に示す如きである。
【0027】図において、30はインクジェットプリン
タであり、31は長尺の記録紙を巻き取った記録ロー
ル、32はガイドローラ、33は記録紙送りローラ、3
4はピンチローラである。記録紙送りローラ33とピン
チローラ34は対を成し、両者は接して配置される。ガ
イドローラ32と記録紙送りローラ33とは所定の距離
を存して配され、これらの間に吸引箱35が配される。
【0028】記録紙は記録ロール31から送り出され、
ガイドローラ32と記録紙送りローラ33との間に掛け
渡され、ピンチローラ34でグリップされる。そして、
ガイドローラ32,33の間に配された吸引箱35はプ
リントの際の記録紙のバックプレートとして作用する構
成となっている。吸引箱35の記録紙接触面には多数の
小孔が穿設されており、また、吸引箱35内にはファン
36が設けられていて、このファン36によって内部が
排気されることにより発生した負圧により、吸引箱35
の記録紙接触面に記録紙を吸引させて保持することがで
きる。
【0029】37は引き出された記録紙を示している。
38は副走査モータであり、上記送りローラ33はこの
副走査モータ38によって回転駆動される。44および
45は各々マルチノズルインクジェットプリントヘッド
を示している。そして、41は両プリントヘッド44,
45を一体的に支持する移動走査台である。
【0030】移動走査台41はスライドベアリング4
2,43を介して一対のガイドレール39,40に、ス
ライド可能に取り付けられる。一方、ガイドレール3
9,40は各ローラ32,33,34の軸と平行方向に
配されており、記録紙を幅方向に横断するように設けら
れている。
【0031】46はワイヤプーリ、48はワイヤグリッ
プ、49はモータであり、ワイヤプーリ46はモータ4
9に取り付けられている。そして、このモータ49はガ
イドレール40の一端部近くに配されており、ガイドレ
ール40の他端部近傍には回転可能に軸支された別のワ
イヤプーリが設けられる。
【0032】このワイヤプーリとモータ49のワイヤプ
ーリ46との間にはワイヤ47が掛け渡され、ワイヤ4
7は移動走査台41に取り付けられたワイヤグリップ4
8に固定される。従って、モータ49を正逆回転駆動さ
せると、この回転力はワイヤ47に伝達され、さらに移
動走査台41に伝達されて一対のガイドレール39,4
0上を往復移動することができる。
【0033】図1(b)は移動走査台およびマルチノズ
ルインクジェットプリントヘッド部分の正面図である。
移動走査台41上には図示例では2台のプリントヘッド
44,45が搭載されているが、これらのプリントヘッ
ド44,45はそれぞれ複数のノズルが、それぞれ主走
査方向および副走査方向にずらせた配置構造となってい
る。
【0034】各プリントヘッド44,45において、符
号NB,NC,NM,NYを付して示したものはそれぞ
れ黒、シアン、マゼンタ、イエローのインクを適用した
ノズル集団(ノズル群)である。各群中のノズルは、主
・副走査方向に二次元的に分散されて配置されている
が、主走査方向すなわち、ガイドレール39,40の配
設方向に沿った方向にプリントヘッド44,45を移動
させてプリントを行う際に、副走査方向にもノズルの数
と同じだけの走査ラインを集合した帯状のプリント走査
領域を形成することができる。
【0035】そして、第1のプリントヘッド44が作る
帯状のプリント走査領域と第2のプリントヘッド45が
作る帯状のプリント走査領域は、副走査方向では隙間な
く隣接するように、例えば、第1と第2のプリントヘッ
ド44,45は、各ヘッドの副走査方向に帯の幅分だ
け、ずらせて配置する。
【0036】このように、複数のプリントヘッドを副走
査方向に近接配置する場合に、プリントヘッドは主走査
方向にもずらせた配置にならざるを得ない。なお、各プ
リントヘッドによる走査領域は隣接させるものとする
が、プリントヘッドの副走査方向のずらし量を各プリン
トヘッドの走査幅とする他、そのn倍のずらせ量として
実施することも可能である。しかし、nの値を多くすれ
ば、各プリントヘッドを主走査方向にはずらさずとも配
置可能なってしまうこととなり、その離間距離が長くな
り過ぎれば、本発明の構成によって得られる作用効果が
薄れてしまうので、離間量は各プリントヘッドの走査幅
の数倍程度以下とすることが望ましい。次に図1の構成
の第1実施例装置の動作を説明する。
【0037】モータ49を回転させると、移動走査台4
1がガイドレール39,40上を当該ガイドレールの敷
設方向に移動する。この移動方向を主走査方向とする。
この主走査方向への移動と同時に、インクジェットプリ
ントヘッド44,45の各ノズルをプリント画信号に従
ってドライブすると、その噴射制御されたノズルから飛
翔されたインク滴が記録紙37の紙面にぶつかり、イン
ク滴によるプリントが行われる。
【0038】各プリントヘッド44,45は移動走査台
41に一体的に固定されているので、記録紙の幅方向を
横断する方向の走査である主走査移動によってプリント
ヘッド44がカバーする走査領域は図2の(a)に示す
PAAとなり、プリントヘッド45がカバーする走査領
域は、図2の(a)に示すPABとなる。このうち、実
際にプリントに利用できる領域は主走査方向で両者が重
なって存在するPAAB領域であり、この領域に対向さ
せて記録紙37を配置しておき、プリント中はファン3
6を動作させて記録紙を吸引箱表面に吸引支持する。
【0039】主走査が1ステップ終了すると、副走査モ
ータ38を回転させてn台のヘッドによる副走査方向走
査幅を加算した幅分だけ、記録紙を副走査送りする。か
くして、図2の(b)に示すように、各回の走査領域P
AAB‐1,PAAB‐2,PAAB‐3,… が隣接
して走査領域を拡大してゆく。
【0040】このように第1実施例においては、プリン
トヘッドとしてマルチノズルのオンデマンドタイプのカ
ラープリント用ヘッドを用いた例を示した。マルチノズ
ルのオンデマンドタイプのプリントヘッドは、A3版程
度のプリントサイズの卓上プリンタ用のヘッドとして多
数実用化されていて、低価格である。このプリントヘッ
ドでA0版幅等の大型のプリンタを製作した場合には、
プリント時間が長くかかり過ぎてしまう。
【0041】そのような場合に、上記実施例のようにn
台のプリントヘッドを組込むように構成すれば、プリン
ト時間の問題を解決して、しかも、大量生産の低価格プ
リントヘッドを用いた低価格の大画面用プリンタを実現
できる。
【0042】(第2実施例)次に複数のプリントヘッド
の位置調整をさらに簡易化するために「移動走査台とは
別に、n台のマルチノズルインクジェットプリントヘッ
ドを一体的に搭載する基台を設け、この基台を移動走査
台に対して装着する構成」とする例を第2実施例とし
て、図3を参照して説明する。
【0043】図3は移動走査台およびマルチノズルイン
クジェットプリントヘッド部分の正面図であり、図にお
いて、41´は第2実施例としての移動走査台であっ
て、移動走査台41´は第1実施例と同様に、ガイドレ
ール39,40上に配され、図示しないモータ49、ワ
イヤプーリ、ワイヤとによってガイドレール39,40
上を主走査移動される構成となっている。
【0044】移動走査台41´の上にはこれと別体に、
基台50を設けてあり、この基台50に複数台のプリン
トヘッド(図の例では2台のマルチノズルインクジェッ
トプリントヘッド44,45)を一体的に取り付ける。
尚、51はプリントヘッド44,45の高さ調整用のス
ペーサである。
【0045】基台50には所定の寸法の段差(プリント
ヘッド1台分ずつの広さで所定の高さの段差)が設けて
あって、その各段差部分に一つずつプリントヘッド4
4,45を配置することにより、各プリントヘッド4
4,45は主走査方向および副走査方向に位置をずらし
て取り付けられる。副走査方向のずらせ量は各プリント
ヘッドがカバーするプリント領域の副走査方向の幅に等
しいか、そのn倍とする。
【0046】このような構成とすると、基台50と移動
走査台41´とは別体にしてあるので、複数台のプリン
トヘッドは基台50をプリンタ装置本体の移動走査台4
1´に装着する前に、別の場所で、予め基台50上に正
確に位置合わせしておくことができる。
【0047】従ってこのようにすると、プリントヘッド
の相互の位置を調整した基台50およびプリントヘッド
44,45からなるプリントヘッドアセンブルは、あた
かも1組のプリントヘッドと同様に移動走査台41´上
に装着可能であり、プリンタ装置本体に取り付けた際の
最終的な調整は不要になるか、または極めて簡単なもの
で済むようになる。各プリントヘッドの取り付けは、組
立て治具を用いて基台50上に高い精度で行うことがで
き、その組立て作業はプリンタ装置本体に取り付けられ
た移動走査台41´上で行うよりは遥かに容易である。
【0048】また、プリントヘッドを交換する必要が生
じた場合でも、予め、位置調整された基台50とプリン
トヘッド44,45からなるプリントヘッドアセンブル
を交換するのであれば、その作業は容易で、必要な取付
け精度を容易に得ることができる。
【0049】複数のプリントヘッドを直接、移動走査台
に取付けずに基台を設けて、この基台によって複数のプ
リントヘッドを一体化したプリントヘッドアセンブルと
することは、プリントヘッドの相互の位置決め作業を著
しく簡略化できることは上述の通りである。
【0050】上記のようなプリントヘッドアセンブルを
移動走査台に取付ける時に、移動走査台および基台の取
付け部の加工精度が十分であれば、プリントヘッドはプ
リンタ装置本体内に問題なく取付けられ、調整は不要で
ある。しかるに、その加工精度が十分でない場合や、あ
るいは何等かの変形や歪みが生じてしまった場合などで
は、位置調整機構がないとそのままでは組み込んだプリ
ンタのプリント精度は低下してしまう。
【0051】このような不測の事態に備えて、あるいは
加工精度を下げることを許容するために、本発明は「移
動走査台とは別に、n台のマルチノズルインクジェット
プリントヘッドを一体的に搭載する基台を設け、この基
台を移動走査台に乗せた状態で主走査方向に対する基台
の傾き角度を調整可能にする調整機構を設ける」構成と
することが好ましい。そして図4はかかる構成を具体化
した本発明の第3実施例である。
【0052】(第3実施例)図4においては、図3にお
ける基台50に傾斜調整機構を設けた構成としてあり、
この傾斜調整機構により、基台50は移動走査台41´
に対して傾斜度を調整することができる構成としてい
る。
【0053】傾斜調整機構はネジ52、調整ネジ53、
ロックネジ54から構成され、基台50は主走査方向の
一端側ではネジ52によって移動走査台41´に固定さ
れている。そして、基台50は他端側が調整側となって
いる。55は基台50の上記他端側における下部に下方
に向け突設された締め付け固定片であり、基台50に一
体化されていて、ここには例えば、バカ穴が穿設されて
いる。固定片55は移動走査台41´の側面に位置さ
れ、移動走査台41´の当該固定片55対向位置にはロ
ックネジ54を取り付けるためのネジ穴が設けてある。
そして、固定片55のバカ穴に対してロックネジ54を
挿入し、移動走査台41´のネジ穴にロックネジ54を
螺着することで、所望の傾斜角を以て基台50を移動走
査台41´上に固定することができるようになってい
る。
【0054】すなわち、ロックネジ54は移動走査台4
1´に直接捩じ込まれ、ロックネジ54を緩めた状態で
は基台50は移動走査台41´に対して、上記他端部側
の高さ位置を所定の自由度の範囲内で変えることがで
き、ロックネジ54を締めると基台50は移動走査台4
1´に固定される。調整ネジ53は、基台50の固定片
55形成位置近傍に設けたネジ穴に捩じ込まれ、端部は
基台50を突き抜けるようになっていて、その突出量は
捩じ込み量で調整できるようになっているが、調整ネジ
53は、移動走査台41´には単に突き当たっているだ
けである。
【0055】基台50の傾きを調整する時は、ロックネ
ジ54を緩めて、調整ネジ53を回転させる。そして、
傾きを設計水平位置から左上がりおよび左下がりの2方
向に調整可能とするために、移動走査台41´と基台5
0の間には基準設計位置で隙間ができるようにしておく
と良い。
【0056】プリントドット位置を見ながら調整ネジ5
3の回転位置を決め、すなわち、突出量を決め、プリン
トヘッド44,45の整合がとれた時点で、ロックネジ
54を締めて調整は終了する。
【0057】プリントヘッドがカラープリント用のヘッ
ドの場合、各プリントヘッド内で各色のインクを噴射す
るノズル群を各色毎に一体的にプリントヘッドの主走査
方向にずらせて配列する構造になる。
【0058】図1(b)のNB,NC,NM,NYがこ
れに当る。この場合には各プリントヘッド44,45の
傾きを調整しないと、ある色のノズル群同士は整合して
も他の色のノズル群の位置が重なり合わない。従って、
図示は省略したが、基台50に対して各プリントヘッド
44,45の取付け高さおよび傾斜角の調整機構を別途
設けるようにするのが良い。そして、基台50上での両
プリントヘッド44,45の位置調整を事前に終えたア
センブルを移動走査台41´に組込み、調整ネジ53に
よって傾き調整するようにして、移動走査台41´や基
台50の傾きによる不整合を補正する。
【0059】以上、各実施例においては複数台のプリン
トヘッドの副走査方向の位置決めの簡易化について説明
した。同様に複数台のプリントヘッドは主走査方向にお
いて、所定の位置決め精度が要求される。ところが、主
副走査の2方向の位置決めをメカニカルに行うことは調
整機構が複雑化し、また、調整操作も著しく複雑化して
しまう。
【0060】このような機構および調整操作の複雑化を
招くことなく複数台のプリントヘッドを一体化して使用
するために、本発明においてはさらに「プリント画信号
を記憶するビットマップメモリと、n台のプリントヘッ
ドのノズル設定位置に対応するアドレスの画信号を読出
すメモリ読出し回路と、読出し信号を受けてプリントヘ
ッドを付勢するドライバ回路を設けると共に、メモリ読
出し回路にプリントヘッド単位で読出しアドレス位置の
補正情報を与える読出しアドレスシフト指令回路を設
け、1台の全ノズルに対応する読出しアドレスを1プリ
ントドットピッチ単位で同時補正できるように構成す
る」と良い。この構成によれば、主走査方向の複数のプ
リントヘッドによるプリントドット位置は、プリント画
信号の調整によって行われ、メカニカルにヘッド位置を
調整する必要がないために、ヘッド調整の機構操作を極
めて簡易なものにする作用が生じる。
【0061】(第4実施例)図5はそのような構成を具
体化した場合を示す第4実施例である。同図において、
31〜49で示した構成要素は図1で同符号を付して説
明したものと同じである。そして、必要に応じて、第2
および第3実施例で説明したような改良が加えられるこ
とは当然である。
【0062】図5においてはプリントヘッドの主走査方
向の配置に整合させて、複数台のプリントヘッドのドッ
ト位置を整合させるための回路が付加される。60はプ
リント原画信号源で、ラスタ画信号の状態で画信号は供
給されるものとする。
【0063】62は信号再配列のためのビットマップメ
モリであり、このメモリ62にプリント原画信号源60
からの画信号を書き込むための書き込み回路61および
メモリ62からの読出しアドレスを制御する読出し回路
63を付属させる。そして、この読出し回路63に読出
しアドレスを指令して、そのアドレス対応の画信号を読
出す指令を行う読出しアドレスシフト指令回路64が接
続される。
【0064】メモリ62から読み出されたプリント画信
号は複数台のマルチノズルインクジェットプリントヘッ
ド、図示例ではプリントヘッド44および45をドライ
ブする第1プリントヘッドドライバ65と第2プリント
ヘッドドライバ66へ送り込まれる。
【0065】また、プリントヘッド44および45をメ
カニカルに走査するために、主走査モータ49は主走査
モータドライバ67により、また、、副走査モータ38
は副走査モータドライバ68により、それぞれドライブ
される。そして、上記画信号のタイミング制御と、モー
タドライバの動作制御を関連させて、一方的に制御指令
を出すのが制御回路69である。
【0066】図6において、PHPで示した座標空間は
プリントヘッド44および45におけるインクジェット
ノズルを配置した空間を示す。Xは主走査方向を示し、
X‐1,X‐2,… は各プリントドットピッチ単位で
示した座標値である。同様に副走査Y方向の座標をY‐
1,Y‐2,… で示す。
【0067】第1のプリントヘッド44に設けられたノ
ズルはN1,N2,…N8で示され、各配列座標は図示
の如きあるとする。そして、第2のプリントヘッド45
は主走査方向でCXだけ第1のプリントヘッド44から
離間して配置される設定とし、そのノズル位置を図では
白丸で示した。
【0068】ここで一例として、プリントヘッド44,
45が移動走査台に組み込まれた時点で位置ずれを生
じ、全ノズルが2ドットピッチ分だけ、右側にずれて黒
丸で示したO1〜O8の位置に配置されたとする。
【0069】図6の左側のIPまたはIMPで示した座
標はプリント画面上の像平面座標および、これに対応し
たビットマップメモリのメモリ空間座標を示すものとす
る。そして、xが主走査方向アドレス、yが副走査方向
アドレスを示すものとする。
【0070】プリントがスタートするとIPで示される
プリント画面へ向かってプリントヘッドが44,45が
左方向へ移動して来るのが主走査である。プリントヘッ
ド44,45の左端ノズルN1が画面のx1に差し掛か
ると、この位置へインク滴を噴射するように制御される
ことになるが、この位置にインク滴を噴射するか否かは
ビットマップメモリ62上のx1,y1座標該当アドレ
スに書き込まれている画信号による。
【0071】プリントヘッド44,45は左方向へ1プ
リントドットピッチずつ移動する。各ノズル位置に対応
するビットマップメモリ62上の画信号を、そのアドレ
スに対応して読出すのが読出し回路63の役割である。
プリントヘッド44が左に進むに従ってN1〜N8の全
てのノズルが同時進行的に動作するようになり、さら
に、CXだけ左方向へヘッドが送られると、次のプリン
トヘッド45も同時進行的に動作する位置に来る。
【0072】次のプリントヘッド45のノズル位置は設
定によれば白丸の位置であり、読出し回路63には予め
設定値である白丸位置の座標情報がインプットされてい
る。従って、そのまま画信号を読出すと、白丸位置の画
信号が読み出され、その画像のインク滴は黒丸O1〜O
8の位置にあるノズルから噴射される。すると、第1の
プリントヘッド44のドットと第2のプリントヘッド4
5のドットは2ドットのずれを生じてしまい、正常なプ
リントを行うことができない。読出しアドレスシフト指
令回路64はこのずれを無くすために、読出し回路63
の読出しアドレス位置をプリントヘッド単位で任意にず
らすように指令する。
【0073】図示例ではメモリ空間上でx方向で2ドッ
トピッチ、アドレス値の低い座標から読出した信号をノ
ズルO1〜O8へ送り込むように読出し回路63の動作
パラメータを変更する。この間、ノズルN1〜N8のた
めの読出しは設定通りとする。
【0074】上記の読出しアドレスの変更はプリントヘ
ッド単位でそのプリントヘッド内の全ノズルに一様な値
が適用されるようにすることは、ドット位置ずれが発生
するメカニズムに照らして、当然である。尚、アドレス
の変更は1プリントドットピッチに対応する座標単位で
行えるようにしておく。
【0075】そして、プリントヘッドアセンブル毎にプ
リントヘッドの相互の配置が異なるが、プリントヘッド
アセンブルが決まれば調整量は変動することは無い。従
って、シフト量はディップスイッチの操作等、マニュア
ル的な調整で行うことが可能であり、テストパターンを
印字した際の状態から、適正値に調整することができ
る。
【0076】あるいはプリントヘッドアセンブル毎に、
組立て調整時に設定位置からのずれを測定することがで
きるので、その値に従ったシフト指令量を用いるように
すれば、テスト印字で調整を行う必要もなくなる。
【0077】このように、補正を加えて読出されたプリ
ント画信号はそれぞれ対応する第1および第2プリント
ヘッドドライバ65および66に送られ、プリントヘッ
ド44,45を付勢する。そして、1回の主走査が終了
すると制御回路69の指令によって副走査モータ38が
所定量、回転し、その後、次の主走査送りがスタートす
る。
【0078】以上、第4実施例の構成によれば、プリン
トヘッドの主走査方向位置をメカニカルに調整しなくと
も、画信号によりインク滴噴射駆動動作してプリントす
るプリントヘッドのインク滴噴射駆動タイミング制御を
ずれ量対応分、施すことで、1プリントドットピッチ単
位でプリントドット位置を調整することができるように
なるので、メカニカルな調整機構と調整作業の簡略化に
寄与する。
【0079】(第5実施例)以上の第4実施例において
は、複数台のプリントヘッドでの主走査方向のプリント
ドット位置の整合を、プリントヘッドのメカニカルな配
置精度によらずに行う構成を示した。この構成によれ
ば、プリントドットピッチ以下の位置ずれについては最
大1/2ドットピッチのずれが生じてしまうことは防止
できない。
【0080】これに対してより高精度なドット位置決め
は「1台のプリントヘッドの全ノズルに対応して同時に
作用し、プリントノズルの1ドットプリント周期よりも
短い時間間隔で指令に応動してプリントタイミングの調
整可能な画信号回路と、この画信号回路に指令するプリ
ントタイミング調整回路」を設けた次の第5実施例のよ
うにすれば実現できる。
【0081】図7は第5実施例の説明図である。図にお
いて、31〜69までの構成要素および回路は図5で説
明した第4実施例と基本的は同じである。そして、新し
くプリントタイミングシフト回路70を付加した点が第
5実施例で付加された新しい構成要素である。
【0082】プリントタイミングシフト回路70は、一
方のプリントヘッドのプリントパルス(インク滴噴射駆
動用の信号)を、他方のプリントヘッドのそれと異なっ
た位相とするようにタイミングシフトする手段である。
プリントタイミングシフト回路70は、制御回路69の
制御のもとに、複数のプリントヘッドに対して異なった
タイミングでのプリント指令を与え、第1および第2の
プリントヘッドドライバ65,66は、この指令パルス
に従ってプリントを行うように対応するプリントヘッド
44,45をドライブする機能を持たせた。
【0083】図8はドット位置ずれの状況と、それを補
正する手段を説明するための図である。同図において、
D44は第1のプリントヘッド44によって形成されるプ
リントドットを示すものとする。そして、D45は第2の
プリントヘッド45によって形成されるプリントドット
を示している。
【0084】後者のドット位置は前者のドット位置に対
して1/2ドットピッチの位置ずれがあるが、ビットマ
ップメモリ62からの読出し座標を変更する補正では、
補正単位が1ドットピッチであるために、1/2ドット
ピッチの位置ずれは補正することができない。
【0085】次にPPで示したのはプリントパルスを示
しているが、各プリントヘッド44,45がインク滴を
噴射するタイミングは、このプリントパルスによって決
まるようになっていて、第4実施例ではプリントヘッド
44,45に共通であった。
【0086】これに対して図7に示す第5実施例の構成
では、プリントヘッドの一方のプリントパルスを、図8
にPP´で示すように先のPPとは異なった位相とする
ようにシフトする手段を設ける。図示例ではプリントヘ
ッド44のプリントタイミングを、プリントヘッド45
のプリントタイミングに対して1/2周期だけずらした
パルスとした。その結果、プリントドット位置はD´45
に示すように、D45に対して1/2ドットピッチだけ、
ずれたものとなり、D44のドット位置と正確に重なり合
う。
【0087】プリントタイミングシフト回路70は上記
のシフトを与えるための回路であり、複数のプリントヘ
ッドに対して異なったタイミングでのプリント指令を与
え、第1および第2のプリントヘッドドライバ65,6
6は、この指令パルスに従ってプリントを行うように対
応するプリントヘッド44,45をドライブする。この
パルスの調整条件はプリントヘッドのアセンブルが組み
上がるとその時のプリントヘッド相互の位置によって決
まるので、以降は変化することがない。従って、プリン
トヘッドアセンブルをプリンタ装置本体に組込んだ時
に、パラメータの設定を行うだけで良い。
【0088】尚、各プリントヘッドによるプリントタイ
ミングの差を設けるために、プリントヘッドドライバ6
5,66内に遅延動作を可能とするバッファメモリを設
けるようにする。あるいは、タイミング信号を読出し回
路63へ送り込んで、読出し転送のタイミングを調整す
るように構成することも可能である。いずれにせよ、調
整要素はプリント画信号によるプリント制御系の回路中
に設けられ、これによって微細な調整が可能になる。な
お、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施し
得るものである。
【0089】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明は第1走
査方向またはこれと交差する第2走査方向に沿って複数
の記録素子を配置してなる単位プリントヘッドを記録シ
ートに対して第1走査方向に相対移動させて帯状の走査
領域を形成し、また第2走査方向に単位プリントヘッド
と記録シートを相対移動させて記録シート上に広がる走
査領域にプリントするようにしたプリンタ装置におい
て、上記単位プリントヘッドを複数個、記録シートに対
向させ、かつ互いに所定間隔存して第2走査方向に配設
し、一体的に構成したプリントヘッドを用いると共に、
上記単位プリントヘッドはドット単位でプリントする記
録素子を上記第1および第2走査方向に対して互いにず
らして配置し、上記第1の走査方向への1走査によって
上記第2走査方向に複数ドット単位で、所定幅分のプリ
ント領域のプリントを実施する構成とすると共に、ま
た、上記第2走査方向に対しての走査ピッチを上記所定
幅分とすべく制御する制御手段を設けて構成したもので
ある。
【0090】そして、このように、プリントヘッドは複
数台の単位プリントヘッドを第1走査方向に所定間隔を
存して配置して構成し、各単位プリントヘッドは複数あ
るその記録素子を、第1および第2走査方向にずらして
配置し、第1走査方向の1走査にて第2走査方向に複数
ドット分単位で、プリントしてゆくと共に、しかも、複
数台の単位プリントヘッドを第1走査方向に所定間隔を
存して配置したことにより、所定プリント領域のプリン
トを短時間に実施できるようになり、高速プリントが可
能になる。
【0091】また、単位プリントヘッドを複数個、所定
間隔存して第2走査方向に配設し、一体的に構成したプ
リントヘッドを用いるので、その配列位置の調整作業は
容易であり、且つ配列位置精度を高めることができる。
しかも、複数台の単位プリントヘッドは一体的にしたの
で、あたかも一つのプリントヘッドのように扱うことが
できて、移動走査機構の複雑化を防止でき、装置の大型
化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる構成図であって、
(a)は要部の構成を示す側面図、(b)は移動走査台
およびマルチノズルインクジェットプリントヘッド部分
の正面図。
【図2】図1に示す第1実施例における走査領域を説明
するための図であって、(a)はプリントヘッド44,
45がそれぞれ一回の走査でカバーする走査領域を示す
図、(b)は副走査送りによって得られる有効プリント
領域の変遷を示す図。
【図3】本発明の第2実施例における移動走査台および
マルチノズルインクジェットプリントヘッド部分の正面
図。
【図4】本発明の第3実施例における移動走査台および
マルチノズルインクジェットプリントヘッド部分の正面
図。
【図5】本発明の第4実施例における要部構成図。
【図6】第4実施例におけるプリントヘッドのインクジ
ェットノズル配置状態を座標表示した図。
【図7】第5実施例における要部構成図。
【図8】第5実施例におけるドット位置ずれの状況と、
それを補正する手段を説明するための図。
【図9】従来例を説明するための図であって、(a)は
装置全体の構成例を示した斜視図、(b)は2組のプリ
ントヘッドの配置とノズルの配列関係を説明する図。
【図10】図10の構成の装置における2組のヘッドで
のプリントの境界領域におけるプリントドットの配列状
況を示す図。
【符号の説明】
30…インクジェットプリンタ 31…記録ロー
ル 32…ガイドローラ 33…記録紙送
りローラ 34…ピンチローラ 35…吸引箱 36…ファン 37…記録紙 38…副走査モータ 39,40…ガ
イドレール 41,41´…移動走査台 44,45…マルチノズルインクジェットプリントヘッ
ド 46…ワイヤプーリ 48…ワイヤグ
リップ 49…モータ 50…基台 52…ネジ 53…調整ネジ 54…ロックネジ 55…固定片 60…プリント原画信号源 61…書き込み
回路 62…ビットマップメモリ 63…読出し回
路 64…読出しアドレスシフト指令回路、65…第1プリ
ントヘッドドライバ 66…第2プリントヘッドドライバ 67…主走査モ
ータドライバ 68…副走査モータドライバ 69…制御回路 70…プリントタイミングシフト回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1走査方向またはこれと交差する第2
    走査方向に沿って複数の記録素子を配置してなる単位プ
    リントヘッドを記録シートに対して第1走査方向に相対
    移動させて帯状の走査領域を形成し、また第2走査方向
    に単位プリントヘッドと記録シートを相対移動させて記
    録シート上に広がる走査領域にプリントするようにした
    プリンタ装置において、 上記単位プリントヘッドを複数個、記録シートに対向さ
    せ、かつ互いに所定間隔存して第2走査方向に配設し、
    一体的に構成したプリントヘッドを用いると共に、上記
    単位プリントヘッドはドット単位でプリントする記録素
    子を上記第1および第2走査方向に対して互いにずらし
    て配置し、上記第1の走査方向への1走査によって上記
    第2走査方向に複数ドット単位で、所定幅分のプリント
    領域のプリントを実施する構成とすると共に、また、上
    記第2走査方向に対しての走査ピッチを上記所定幅分と
    すべく制御する制御手段を設けて構成したことを特徴と
    するプリンタ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005231267A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Noritsu Koki Co Ltd インクジェット式プリント装置
US7008040B2 (en) 2001-02-01 2006-03-07 Seiko Epson Corporation Ink jet printer and image printing system as well as printing methods therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7008040B2 (en) 2001-02-01 2006-03-07 Seiko Epson Corporation Ink jet printer and image printing system as well as printing methods therefor
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Effective date: 20001128