JPH0664044B2 - 液体展開用繊維構造物 - Google Patents
液体展開用繊維構造物Info
- Publication number
- JPH0664044B2 JPH0664044B2 JP62333846A JP33384687A JPH0664044B2 JP H0664044 B2 JPH0664044 B2 JP H0664044B2 JP 62333846 A JP62333846 A JP 62333846A JP 33384687 A JP33384687 A JP 33384687A JP H0664044 B2 JPH0664044 B2 JP H0664044B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- fiber structure
- liquid
- yarn
- treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は液体試料中の特定の成分を分析するための、改
良された乾式の一体型分析要素の多孔性展開層に関し、
詳しくは水性液体試料の分析、特に液体を試料として用
いる臨床検査に有用な一体型多層分析要素の多孔性展開
層に関するものである。
良された乾式の一体型分析要素の多孔性展開層に関し、
詳しくは水性液体試料の分析、特に液体を試料として用
いる臨床検査に有用な一体型多層分析要素の多孔性展開
層に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、乾式の分析要素の一形態として、透明支持体の上
に呈色反応試薬と親水性ポリマーバインダーを含む吸水
性の試薬層と最外層に多孔性展開層を設けた一体型多層
分析要素が多数提案されている。多孔性展開層は点供給
された水性液体試料(例、全血、血漿、血清、リンパ
液、唾液、髄液、膣液、尿、酒類、排水等)を水性液体
試料中に含有されている成分を実質的に偏在させること
なく、横方向に拡げ、単位面積当りほぼ一定量の割合で
吸水性の親水性ポリマーを含む試薬層、または吸水層に
供給する作用(メータリング作用)をする層である。
に呈色反応試薬と親水性ポリマーバインダーを含む吸水
性の試薬層と最外層に多孔性展開層を設けた一体型多層
分析要素が多数提案されている。多孔性展開層は点供給
された水性液体試料(例、全血、血漿、血清、リンパ
液、唾液、髄液、膣液、尿、酒類、排水等)を水性液体
試料中に含有されている成分を実質的に偏在させること
なく、横方向に拡げ、単位面積当りほぼ一定量の割合で
吸水性の親水性ポリマーを含む試薬層、または吸水層に
供給する作用(メータリング作用)をする層である。
多孔性展開層としては特開昭49-53888号公報、米国特許
3992158号公報、特開昭55-90859号公報、特開昭55-1643
56号公報、特開昭57-66359号公報、特開昭57-148250号
公報等に記載されたものがある。
3992158号公報、特開昭55-90859号公報、特開昭55-1643
56号公報、特開昭57-66359号公報、特開昭57-148250号
公報等に記載されたものがある。
〈解決しようとする問題点〉 これらの中でも織編物からなる展開層は試料として血液
を用いる場合に全血、血漿、血清のいずれをも良好に展
開することができ、かつ一体型多層分析要素の製造の容
易さ、要素の丈夫さ等の種々の点で優れた多孔性展開層
である。しかし織物からなる展開層はメータリング作用
を保ちつつ、展開面積を固有の範囲から改変するための
コントロールをすることが難しい展開層であることが判
明した。すなわち分析対象成分の水性液体試料中の含有
量が少ない場合等に、液体試料が展開される面積を小さ
くするのが望ましいので、種々の処理により固有の展開
面積を小さくしようと試みても容易に実現できないか、
あるいは展開面積を小さくできるかわりにメータリング
作用が不完全になる傾向が強いためである。
を用いる場合に全血、血漿、血清のいずれをも良好に展
開することができ、かつ一体型多層分析要素の製造の容
易さ、要素の丈夫さ等の種々の点で優れた多孔性展開層
である。しかし織物からなる展開層はメータリング作用
を保ちつつ、展開面積を固有の範囲から改変するための
コントロールをすることが難しい展開層であることが判
明した。すなわち分析対象成分の水性液体試料中の含有
量が少ない場合等に、液体試料が展開される面積を小さ
くするのが望ましいので、種々の処理により固有の展開
面積を小さくしようと試みても容易に実現できないか、
あるいは展開面積を小さくできるかわりにメータリング
作用が不完全になる傾向が強いためである。
本発明は織物のこれらの欠点を解消し、メータリング作
用を損なうことなしに、広範囲にわたつて展開面積をコ
ントロールできる新たな素材からなる多孔性展開層を提
供することである。
用を損なうことなしに、広範囲にわたつて展開面積をコ
ントロールできる新たな素材からなる多孔性展開層を提
供することである。
〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明は、平均粒子径10〜70mμ(ミリミ
クロン)のシリカを0.5〜5重量%含有するポリエス
テル系糸条よりなる編物であり|(コース)−(ウエ
ル)|≦10本/吋、目付が130〜180g/m2、5
00nmにおける反射率が70%以上、溶出pHが7.2〜
8.0、空隙率が40〜90%であることを特徴とする
液体展開用繊維構造物であり、好ましくはこの液体展開
用繊維構造物において該ポリエステル系糸条が粗面化さ
れ、吸水長が35mm〜150mm/10分間、ウイツキン
グが10秒以下である液体展開用繊維構造物である。
クロン)のシリカを0.5〜5重量%含有するポリエス
テル系糸条よりなる編物であり|(コース)−(ウエ
ル)|≦10本/吋、目付が130〜180g/m2、5
00nmにおける反射率が70%以上、溶出pHが7.2〜
8.0、空隙率が40〜90%であることを特徴とする
液体展開用繊維構造物であり、好ましくはこの液体展開
用繊維構造物において該ポリエステル系糸条が粗面化さ
れ、吸水長が35mm〜150mm/10分間、ウイツキン
グが10秒以下である液体展開用繊維構造物である。
本発明のポリエステル系糸条には平均粒子径10〜70
mμのシリカを0.5〜5重量%含有する。
mμのシリカを0.5〜5重量%含有する。
このシリカはポリエステル系糸条を後の工程で粗面化さ
せるために有効であり、この粗面化は親水性ポリマーを
含む試薬層または吸水層と展開層との接着性に重要な影
響を与える。
せるために有効であり、この粗面化は親水性ポリマーを
含む試薬層または吸水層と展開層との接着性に重要な影
響を与える。
粒子径が10mμ以下の場合、紡糸時の増粘効果が大き
く、しかも粒子が凝集しやすく、紡糸、延伸時に毛羽、
断糸が発生し、糸を製造しにくい。また70mμ以上の
粒子径の場合、後工程で粗面の程度が大きくなり過ぎ
て、接着性の改良効果が今一歩である。シリカの添加量
は0.5〜5重量%が好ましく、0.5重量%以下では
後工程での粗面形成処理後の粗面の程度が少なく接着性
改良効果が少ない。また5重量%以上添加すると製糸上
の問題が多く、品質の良好な糸がとれない。
く、しかも粒子が凝集しやすく、紡糸、延伸時に毛羽、
断糸が発生し、糸を製造しにくい。また70mμ以上の
粒子径の場合、後工程で粗面の程度が大きくなり過ぎ
て、接着性の改良効果が今一歩である。シリカの添加量
は0.5〜5重量%が好ましく、0.5重量%以下では
後工程での粗面形成処理後の粗面の程度が少なく接着性
改良効果が少ない。また5重量%以上添加すると製糸上
の問題が多く、品質の良好な糸がとれない。
本発明に用いられるポリエステル系糸条は、80モル%
以上がポリエチレンテレフタレートの構造を有すればよ
く、共重合、ブレンド等の改質されたものでもよい。ま
た糸条はフイラメント、紡績糸いずれでもよいが、フイ
ラメントの方が均質になりやすいため望ましい。
以上がポリエチレンテレフタレートの構造を有すればよ
く、共重合、ブレンド等の改質されたものでもよい。ま
た糸条はフイラメント、紡績糸いずれでもよいが、フイ
ラメントの方が均質になりやすいため望ましい。
この糸条により編物を作製する。編物には経メリヤス、
緯メリヤス等各種存在するが、点状に供給された液を均
一に展開すると言う観点からスムース編物が望ましい。
緯メリヤス等各種存在するが、点状に供給された液を均
一に展開すると言う観点からスムース編物が望ましい。
編物のコース、ウエルはいずれも65〜85本/吋が望
ましい。65本/吋以下だとハンドリング性が悪く、8
5本/吋以上だと血液と糸との接触面積が大きくなりす
ぎて、溶血を生じやすくなる。また均一に展開するため
にコース密度とウエル密度が|コース−ウエル|≦10
本/吋を満足する必要がある。この範囲をはずれると、
液は円状に展開せず、だ円状に展開しメータリング効果
が損なわれる。また、ある程度液が展開した後、展開層
の厚さ方向に浸透するのが望ましく、編物の目付は13
0〜180g/m2が望ましい。130g/m2以下の目付
では横方向に展開する以前に厚さ方向に浸透し、180
g/m2以上の目付では厚さ方向に浸透するのに時間がか
かりすぎる。また液を適度な速度で横方向に展開するた
めに空隙率は40〜90%が望ましい。空隙率が90%
を越えると横方向に展開する以前に厚さ方向に浸透し、
メータリング効果が損なわれるし、40%未満だと横方
向への展開に時間がかかる上に、スムースに展開しにく
い。また呈色反応等により液体試料中に含有される成分
を測定する場合、展開層自体は着色していない方が望ま
しく可視光での反射率は70%以上、好ましくは80%
以上である。
ましい。65本/吋以下だとハンドリング性が悪く、8
5本/吋以上だと血液と糸との接触面積が大きくなりす
ぎて、溶血を生じやすくなる。また均一に展開するため
にコース密度とウエル密度が|コース−ウエル|≦10
本/吋を満足する必要がある。この範囲をはずれると、
液は円状に展開せず、だ円状に展開しメータリング効果
が損なわれる。また、ある程度液が展開した後、展開層
の厚さ方向に浸透するのが望ましく、編物の目付は13
0〜180g/m2が望ましい。130g/m2以下の目付
では横方向に展開する以前に厚さ方向に浸透し、180
g/m2以上の目付では厚さ方向に浸透するのに時間がか
かりすぎる。また液を適度な速度で横方向に展開するた
めに空隙率は40〜90%が望ましい。空隙率が90%
を越えると横方向に展開する以前に厚さ方向に浸透し、
メータリング効果が損なわれるし、40%未満だと横方
向への展開に時間がかかる上に、スムースに展開しにく
い。また呈色反応等により液体試料中に含有される成分
を測定する場合、展開層自体は着色していない方が望ま
しく可視光での反射率は70%以上、好ましくは80%
以上である。
可視光の代表的な波長500nmにおける反射率が、70
%以上が望ましい。また展開層の溶出pHは7.2〜8.
0が好ましい。特に血液を展開する場合は、血液中の各
成分に影響の少ないこの範囲が好ましい。
%以上が望ましい。また展開層の溶出pHは7.2〜8.
0が好ましい。特に血液を展開する場合は、血液中の各
成分に影響の少ないこの範囲が好ましい。
次にポリエステル系糸条を粗面化する手法としては、シ
リカ含有ポリエステル糸条をアルカリ液により減量溶出
処理する場合と、低温プラズマ放電処理により表面エツ
チングする手法が代表的である。前者は例えば数%の苛
性ソーダの高温浴中処理あるいは高濃度の苛性ソーダ付
着後ドライの熱処理による連続減量により、0.2〜
0.7μの凹凸を有する繊維表面が得られる。また後者
の低温プラズマによる表面エツチングは不活性ガス、あ
るいは空気、酸素等のガス雰囲気中でグロー放電を行う
ことにより行なわれる。この場合は、アルカリ液処理を
行つた糸条をさらに低温プラズマにより、エツチング処
理してもよいし、アルカリ液処理なしの糸条を低温プラ
ズマによりエツチングしてもよい。プラズマ処理による
粗面はアルカリ液による粗面よりはやや小さい凹凸とな
り、しかも糸中のシリカがプラズマを遮蔽するために、
シリカの粒子の周辺のみが選択的にエツチングされ、エ
ツチング効率、いいかえると粗面化効率が良い。また当
然のことであるが、従来のポリエステルのプラズマエツ
チング表面とは異なつた形状の粗面が形成される。さら
にプラズマエツチングの場合は、繊維表面に−C=O、
−COOH、−OH等の官能基が形成され、液に対する
ぬれ特性の改良も同時に行える。展開層としては、吸水
長が35mm〜150mm/10分間、ウイツキングが10
秒以下の編物がより望ましい。
リカ含有ポリエステル糸条をアルカリ液により減量溶出
処理する場合と、低温プラズマ放電処理により表面エツ
チングする手法が代表的である。前者は例えば数%の苛
性ソーダの高温浴中処理あるいは高濃度の苛性ソーダ付
着後ドライの熱処理による連続減量により、0.2〜
0.7μの凹凸を有する繊維表面が得られる。また後者
の低温プラズマによる表面エツチングは不活性ガス、あ
るいは空気、酸素等のガス雰囲気中でグロー放電を行う
ことにより行なわれる。この場合は、アルカリ液処理を
行つた糸条をさらに低温プラズマにより、エツチング処
理してもよいし、アルカリ液処理なしの糸条を低温プラ
ズマによりエツチングしてもよい。プラズマ処理による
粗面はアルカリ液による粗面よりはやや小さい凹凸とな
り、しかも糸中のシリカがプラズマを遮蔽するために、
シリカの粒子の周辺のみが選択的にエツチングされ、エ
ツチング効率、いいかえると粗面化効率が良い。また当
然のことであるが、従来のポリエステルのプラズマエツ
チング表面とは異なつた形状の粗面が形成される。さら
にプラズマエツチングの場合は、繊維表面に−C=O、
−COOH、−OH等の官能基が形成され、液に対する
ぬれ特性の改良も同時に行える。展開層としては、吸水
長が35mm〜150mm/10分間、ウイツキングが10
秒以下の編物がより望ましい。
その手法としては先に述べたプラズマエツチング処理が
最つとも好ましい。処理は少なくとも編物の片面でよく
両面でも良い。しかしこの方法に限定されるものでな
く、溶血性を悪くしない界面活性剤を編物に付着させて
もよい。しかし溶出pHは7.2〜8.0である必要があ
る。特に苛性ソーダーを使用した後の中和、洗浄処理は
十分に行う必要がある。溶出pH、ぬれ性の点等から、低
温プラズマ処理が最つとも好ましい。これらの粗面化に
より、下層との接着力の強化、または展開面積のコント
ロールを行うことができる。
最つとも好ましい。処理は少なくとも編物の片面でよく
両面でも良い。しかしこの方法に限定されるものでな
く、溶血性を悪くしない界面活性剤を編物に付着させて
もよい。しかし溶出pHは7.2〜8.0である必要があ
る。特に苛性ソーダーを使用した後の中和、洗浄処理は
十分に行う必要がある。溶出pH、ぬれ性の点等から、低
温プラズマ処理が最つとも好ましい。これらの粗面化に
より、下層との接着力の強化、または展開面積のコント
ロールを行うことができる。
但し、反射率は分光光度計(マクベスMS2020)に
試料をあて測定する。
試料をあて測定する。
また、溶出pHとは、繊維構造物20gを上皿天秤にて秤
量し数片に分断、あらかじめ300mのイオン交換水
を入れた三角フラスコに試料を入れ、数回攪拌し完全に
沈めて密閉する。これを常温で2時間放置後、約200
mの液をビーカーにとり、pHメーターにて測定した値
である。
量し数片に分断、あらかじめ300mのイオン交換水
を入れた三角フラスコに試料を入れ、数回攪拌し完全に
沈めて密閉する。これを常温で2時間放置後、約200
mの液をビーカーにとり、pHメーターにて測定した値
である。
空隙率V%は厚さメーター(JIS L−1018、荷
重7g/cm2)にて編物の厚さammを測定し、次に10c
m×10cmのサンプルを秤量しそのg数をbとしたとき
次の式より計算される値である。ポリエステル系の比重
は1.4とする。
重7g/cm2)にて編物の厚さammを測定し、次に10c
m×10cmのサンプルを秤量しそのg数をbとしたとき
次の式より計算される値である。ポリエステル系の比重
は1.4とする。
V={(10×10×a/10−b/1.4)/(10
×10×a/10)}×100(%) 吸水長は編物をイオン交換水の沸水中に10分間浸漬
後、乾燥し、20℃65pH%の室に一昼夜、調湿後JI
S L−1096 B法により測定し、コース方向とウ
エル方向の平均値をとつた値とする。
×10×a/10)}×100(%) 吸水長は編物をイオン交換水の沸水中に10分間浸漬
後、乾燥し、20℃65pH%の室に一昼夜、調湿後JI
S L−1096 B法により測定し、コース方向とウ
エル方向の平均値をとつた値とする。
ウイツキングは吸水長と同様の処理をした後、JIS
L−1096 A法により測定する。
L−1096 A法により測定する。
以下実施例にしたがつて本発明を説明する。
実施例 平均粒子径45mμのコロイダルシリカ(日産化学株式
会社製スノーテツクス20L)を3重量%含有するポリ
エチレンテレフタレート繊維50d/36fの延伸糸を
作製し、40G×33″ダブルジヤージイ丸編機により
スムース編物を編んだ。これをリラツクス処理し、NaOH
40g/にて95℃60分間アルカリ処理し、酢酸中
和を行つた後、50℃の温水にて20分間水洗を3回行
ない、170℃×60秒間ヒートセツト処理した。
会社製スノーテツクス20L)を3重量%含有するポリ
エチレンテレフタレート繊維50d/36fの延伸糸を
作製し、40G×33″ダブルジヤージイ丸編機により
スムース編物を編んだ。これをリラツクス処理し、NaOH
40g/にて95℃60分間アルカリ処理し、酢酸中
和を行つた後、50℃の温水にて20分間水洗を3回行
ない、170℃×60秒間ヒートセツト処理した。
(サンプルA) またリラツクス後のサンプルをアルカリ処理なしに、1
70℃×60秒間ヒートセツト処理した。
70℃×60秒間ヒートセツト処理した。
(サンプルB) またサンプルA、Bを13.56MHzの高周波電源を有
する低温プラズマ処理機により、酸素ガスの雰囲気化
0.1Torrで120秒間片面エツチング処理した。(サ
ンプルをそれぞれC、Dとする) ゼラチン下塗層を有する厚さ185μmの無色透明ポリエ
チレンテレフタレート(PET)フイルム(支持体)の上
に下記の成分被覆量になるようにして厚さ約15μmの
グルコース測定用試薬層を水溶液を用いて塗布し乾燥し
て設けた。
する低温プラズマ処理機により、酸素ガスの雰囲気化
0.1Torrで120秒間片面エツチング処理した。(サ
ンプルをそれぞれC、Dとする) ゼラチン下塗層を有する厚さ185μmの無色透明ポリエ
チレンテレフタレート(PET)フイルム(支持体)の上
に下記の成分被覆量になるようにして厚さ約15μmの
グルコース測定用試薬層を水溶液を用いて塗布し乾燥し
て設けた。
グルコース測定用試薬層の成分組成(被覆層) グルコースオキシダーゼ 1500U/m2 ペルオキシダーゼ 2500U/m2 1,7−ジヒドロキシナフタレン 500mg/m2 4−アミノアンチピリン 1.2g/m2 脱イオンゼラチン 20g/m2 ノニルフエノキシポリエトキシエタノール (オキシエチレン単位平均10含有)200mg/m2 この試薬層の上に下記の成分被覆層になるようにして乾
燥厚さ約7μmの光遮蔽層を水分散液を用いて塗布し乾
燥して設けた。
燥厚さ約7μmの光遮蔽層を水分散液を用いて塗布し乾
燥して設けた。
光遮蔽層の成分組成(被覆層) 脱イオンゼラチン 3.0g/m2 ノニルフエノキシポリエトキシエタノール (オキシエチレン単位平均10含有)200mg/m2 二酸化チタン微粒子 13g/m2 光遮蔽層の上に下記の成分被覆層になるようにして厚さ
約5μmの接着層を水溶液をを用いて塗布し乾燥して設
けた。
約5μmの接着層を水溶液をを用いて塗布し乾燥して設
けた。
接着層の成分組成(被覆層) 脱イオンゼラチン 6.7g/m2 ノニルフエノキシポリエトキシエタノール (オキシエチレン単位平均10含有)70mg/m2 ついで接着層の表面に水をほぼ一様に供給して湿潤さ
せ、その上にA、B、C、Dの4種類のスムース編物布
地(プラズマ処理したものは、処理された面を接着層に
向きあわせて)を重ね、全体を加圧ローラーの間を通過
させてほぼ一様に軽く圧力をかけてラミネートして展開
層を設けてグルコース測定用一体型多層分析要素を作製
した。
せ、その上にA、B、C、Dの4種類のスムース編物布
地(プラズマ処理したものは、処理された面を接着層に
向きあわせて)を重ね、全体を加圧ローラーの間を通過
させてほぼ一様に軽く圧力をかけてラミネートして展開
層を設けてグルコース測定用一体型多層分析要素を作製
した。
展開層と接着層との剥離強度を測定すると同時に、これ
に人血清を10μ点供給し、展開の状態(横方向均一
性、展開時間)を肉眼観察した。結果を表1に示す。
に人血清を10μ点供給し、展開の状態(横方向均一
性、展開時間)を肉眼観察した。結果を表1に示す。
Aのアルカリによる粗面化繊維の編物は、血清の展開に
やや時間はかかるが、円状に均一に展開した。
やや時間はかかるが、円状に均一に展開した。
Bの粗面化繊維を有さない編物は、接着層との接着力が
低く、血清の展開に時間を要したが、円状に均一に展開
した。アルカリにより粗面化した上にさらに低温プラズ
マによりエツチング処理したC、及び低温プラズマエツ
チング処理のみのDは、接着力も充分でしかも血清の展
開がスムーズに行なわれ、展開層としては優れたもので
あつた。
低く、血清の展開に時間を要したが、円状に均一に展開
した。アルカリにより粗面化した上にさらに低温プラズ
マによりエツチング処理したC、及び低温プラズマエツ
チング処理のみのDは、接着力も充分でしかも血清の展
開がスムーズに行なわれ、展開層としては優れたもので
あつた。
Claims (2)
- 【請求項1】平均粒子径10〜70mμ(ミリミクロ
ン)のシリカを0.5〜5重量%含有させ紡糸して得ら
れるポリエステル系糸条をアルカリ減量処理あるいは/
および低温プラズマ処理した表面粗面化したポリエステ
ル系糸条よりなる編物であり、|(コース)−(ウエ
ル)|≦10本/吋、目付が130〜180g/m2、5
00nmにおける反射率が70%以上、溶出pHが7.2〜
8.0、空隙率が40〜90%であることを特徴とする
液体展開用繊維構造物。 - 【請求項2】編物の吸水長が35〜150mm/10分
間、ウイツキングが10秒以下である特許請求の範囲第
1項記載の液体展開用繊維構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62333846A JPH0664044B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 液体展開用繊維構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62333846A JPH0664044B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 液体展開用繊維構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01173868A JPH01173868A (ja) | 1989-07-10 |
JPH0664044B2 true JPH0664044B2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=18270599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62333846A Expired - Fee Related JPH0664044B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 液体展開用繊維構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0664044B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9812242D0 (en) * | 1998-06-08 | 1998-08-05 | Sericol Ltd | A fibre for use in fibre analysis |
WO2013093024A1 (en) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | Dsm Ip Assets B.V. | Multilayered woven manufacture and use of the multilayer woven manufacture as carriers for dried matrix spot applications |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5924233B2 (ja) * | 1979-02-05 | 1984-06-07 | 株式会社クラレ | ポリエステル系合成繊維 |
JPS55112306A (en) * | 1979-02-15 | 1980-08-29 | Kuraray Co Ltd | Ultrafine fiber having remarkable color deepening effect and its preparation |
JPS60222770A (ja) * | 1984-04-19 | 1985-11-07 | Fuji Photo Film Co Ltd | 一体型多層分析要素 |
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