JPH0663940U - 摩擦係合装置 - Google Patents

摩擦係合装置

Info

Publication number
JPH0663940U
JPH0663940U JP551793U JP551793U JPH0663940U JP H0663940 U JPH0663940 U JP H0663940U JP 551793 U JP551793 U JP 551793U JP 551793 U JP551793 U JP 551793U JP H0663940 U JPH0663940 U JP H0663940U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
clutch
piston
transmission shaft
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP551793U
Other languages
English (en)
Inventor
雄之 内野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP551793U priority Critical patent/JPH0663940U/ja
Publication of JPH0663940U publication Critical patent/JPH0663940U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧クラッチのピストンを付勢する皿バネを
簡単且つ確実に組み付けられるようにする。 【構成】 左ケーシング15にセレーション係合する摩
擦板49とクラッチハブ47L にセレーション係合する
摩擦板48とを相互に当接させるべく、中間ケーシング
14のシリンダ141 にピストン50L が摺動自在に嵌
合する。ピストン50L を摩擦板48,49から離反す
る方向に付勢する皿バネ51L は、その外縁が左ケーシ
ング15に、内縁がピストン50L の段部501 に係止
される。皿バネ51L は、前記両ケーシング14,15
の割り面から容易に組み付けることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ケーシングの内部に、ピストンと、セレーションにて摺動自在に支 持した摩擦板と、その外縁にてケーシングに、その内縁にてピストンにそれぞれ 当接して該ピストンを摩擦板から離反する方向に付勢する皿バネとを備えた摩擦 係合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
4輪駆動車両のリヤディファレンシャルにプラネタリギヤ式変速機構を設け、 油圧で駆動される拘束用クラッチで前記プラネタリギヤ式変速機構の複数のサン ギヤを選択的にケーシングに締結することにより、その変速比を可変としたもの が知られている(実開平2−124327号公報参照)。
【0003】 前記拘束用クラッチは、ケーシングにセレーションで支持した摩擦板と、クラ ッチハブにセレーションで支持した摩擦板とをピストンで押圧して相互に当接さ せるようになっており、ピストンは皿バネによって摩擦板から離反する方向に付 勢される。前記皿バネは、その外周に等間隔に形成した複数の切欠きを介してケ ーシングのセレーションを始端側から終端側に向けて通過させられた後、その切 欠きの半ピッチ分だけ回転させられて前記セレーションの終端に係止され、セッ トプレートによって脱落不能に固定される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように皿バネをセレーションを通過させて固定するもの では、皿バネの外周に切欠きを形成する必要があるばかりか、脱落防止用のセッ トプレートが必要となって構造の複雑化及び部品点数の増加を招く問題があった 。
【0005】 本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、ピストンを付勢する皿バネを簡 単且つ確実に組み付け得る摩擦係合装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、ケーシングの内部に、ピストンと、セ レーションにて摺動自在に支持した摩擦板と、その外縁にてケーシングに、その 内縁にてピストンにそれぞれ当接して該ピストンを摩擦板から離反する方向に付 勢する皿バネとを備えた摩擦係合装置において、ピストンと摩擦板との間で前記 ケーシングを第1のケーシングと第2のケーシングとに分割し、第1のケーシン グ側にピストンを、第2のケーシング側に摩擦板をそれぞれ配設するとともに、 皿バネの外縁を第2のケーシングに当接させたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
【0008】 図1に示すように、4輪駆動車両の車体前部にはエンジン1及びトランスミッ ション2が搭載されており、トランスミッション2の出力軸に、主駆動輪である 左右の前輪WFL,WFRに駆動力を分配するフロントディファレンシャル3が接続 される。フロントディファレンシャル3は方向変換用のギヤ機構4を介して車体 前後方向に延びるプロペラシャフト5に接続されており、プロペラシャフト5の 後端にジョイントを介して接続された入力軸6が、一対のベベルギヤ7,8を介 してリヤディファレンシャル9に接続される。リヤディファレンシャル9は、そ の内部にプラネタリギヤ式変速機構10及び左右一対の可変容量型の主油圧クラ ッチ11L ,11R を備えており、従駆動輪である左右の後輪WRL,WRRの出力 軸12L ,12R に駆動力を分配する。
【0009】 図2及び図3に示すように、リヤディファレンシャル9はリヤフロアパネルP の下面に設けられており、燃料タンクTとスペアタイヤSとに前後から挟まれた 位置に配設される。
【0010】 図6〜図8に示すように、リヤディファレンシャル9は、センターケーシング 13と、センターケーシング13の左端面に結合される中間ケーシング14と、 中間ケーシング14の左端面に結合される左ケーシング15と、センターケーシ ング13の右端面に結合される右ケーシング16とを備える。
【0011】 センターケーシング13には前後一対のローラベアリング17,17を介して 前記入力軸6が支持されており、その後端に前記ベベルギヤ7が一体に形成され るとともに、その前端にプロペラシャフト5に接続するためのジョイント18が 設けられる。入力軸6によって駆動される潤滑用のオイルポンプ19はトロコイ ドポンプよりなり、センターケーシング13の前端にボルト20で共締めされた 一対のポンプハウジング21,22と、ポンプハウジング21,22の内部に回 転自在に支持されたアウタロータ23と、入力軸6に結合されて前記アウタロー タ23と共に回転するインナロータ24とを備える。オイルポンプ19で加圧さ れたオイルは、センターケーシング13に形成した潤滑油路132 を介して供給 され、リヤディファレンシャル9の各部を潤滑する。
【0012】 センターケーシング13の内部に収納されるプラネタリギヤ式変速機構10は 、外周に前記ベベルギヤ8がボルト25で固着されたドラム状のギヤケース26 を備える。ギヤケース26の左端は、前記中間ケーシング14にローラベアリン グ27を介して支持される。またセンターケーシング13の右端開口には、後述 するワンウェイクラッチ28の内輪部材29が嵌合し、センターケーシング13 にボルト30で結合された支持板31によって固定される。そして、前記ギヤケ ース26の右端が、ワンウェイクラッチ28の内輪部材29にローラベアリング 32を介して支持される。而して、プラネタリギヤ式変速機構10のギヤケース 26は、左右一対のローラベアリング27,32によって、中間ケーシング14 及びセンターケーシング13に回転自在に支持される。
【0013】 ギヤケース26の内部を左右方向に貫通する伝達軸33の中央には、該ギヤケ ース26の内部に位置するようにプラネタリギヤキャリヤ34がスプライン結合 される。プラネタリギヤキャリヤ34の外周を円周方向に90°ずつ離間して左 右方向に貫通する4本のプラネタリギヤ軸35…は、その中央部がピン36…に よってプラネタリギヤキャリヤ34に固定される。各プラネタリギヤ軸35…の 左端及び右端には、それぞれニードルベアリングを介してプラネタリギヤ37L …,37R …が回転自在に支持される。
【0014】 左側のプラネタリギヤ37L …は、ギヤケース26の内周に形成したリングギ ヤ38L と、伝達軸33の外周にブッシュ39を介して相対回転自在に支持した スリーブ40L に一体に形成したサンギヤ41L とに噛合する。一方、右側のプ ラネタリギヤ37R …は、ギヤケース26の内周に形成したリングギヤ38R と 、伝達軸33の外周に相対回転自在に支持したスリーブ40R に一体に形成した サンギヤ41R とに噛合する。前記右側のスリーブ40R の外周には、前記ワン ウェイクラッチ28の外輪部材42がスプライン結合されており、この外輪部材 42と前記内輪部材29との間にワンウェイクラッチ28のローラ43…及びニ ードルベアリング44を設けることにより、スリーブ40R がセンターケーシン グ13に回転自在に支持される。前記ニードルベアリング44は、ワンウェイク ラッチ28の内輪部材29及び外輪部材42を同芯に保持する機能を併せ持って おり、これによりワンウェイクラッチ29のスプラグ反転を確実に防止すること ができる。
【0015】 左右のサンギヤ41L ,41R をそれぞれ支持する左右のスリーブ40L ,4 0R を伝達軸33の外周との間に僅かな隙間(1mm程度)を介在させてフロー ティング支持したことにより、サンギヤ41L ,41R はプラネタリギヤ37L …,37R …との噛み合いに応じて、収まりの良い位置へと半径方向に移動する ことができる。
【0016】 ワンウェイクラッチ28を示す図9から明らかなように、外輪部材42は内周 円筒部421 と、外周円筒部422 と、両円筒部421 ,422 を半径方向に接 続するフランジ部423 とを備えており、その内周円筒部421 においてスリー ブ40R の外周にスプライン結合される。一方、内輪部材29は内周円筒部29 1 と、外周円筒部292 と、両円筒部291 ,292 を半径方向に接続するフラ ンジ部293 とを備えており、その外周円筒部292 によってセンターケーシン グ13に嵌合保持される。そして内輪部材29の内周円筒部291 は外輪部材4 2の両円筒部421 ,422 の内部に入り込んでおり、その内輪部材29の内周 円筒部291 と外輪部材42の内周円筒部421 との間にニードルベアリング4 4が配設されるとともに、外輪部材42の外周円筒部422 との間にワンウェイ クラッチ28のローラ43…が配設される。
【0017】 サンギヤ41L を一体に有して伝達軸33に回転自在に支持された左側のスリ ーブ40L は、拘束用クラッチ45L を介して左ケーシング15に結合される。 図10を併せて参照すると明らかなように、スリーブ40L の外周にスプライン 結合されたクラッチハブ支持部材46の外周には、クラッチハブ47L が一体に 結合される。クラッチハブ47L の外周に形成したセレーション471 (図7参 照)に軸方向摺動自在に嵌合する複数の摩擦板48…と、左ケーシング15の内 面に形成したセレーション151 (図10参照)に軸方向摺動自在に嵌合する複 数の摩擦板49…とが、相互に接触し得るように交互に重ね合わされる。中間ケ ーシング14に形成したシリンダ141 には環状のピストン50L が軸方向摺動 自在に嵌合しており、その左端面は最も右側に配設された前記摩擦板49の右端 面に当接する。
【0018】 そして、左ケーシング15とピストン50L との間に、該ピストン50L を後 退方向に付勢する皿バネ51L が装着される。皿バネ51L は切欠きの無い内周 縁及び外周縁を有する環状のもので、その外周縁は左ケーシング15のセレーシ ョン151 の右端に係合するとともに、その内周縁はピストン50L に形成した 段部501 に係合する。
【0019】 従って、シリンダ141 に油圧を加えるとピストン50L が前進して両摩擦板 48…,49…を相互に密着させ、クラッチハブ47L 即ちスリーブ40L を左 ケーシング15に結合する。そして前記油圧を解除すると、皿バネ51L の弾発 力によって両摩擦板48…,49…が相互に離間し、クラッチハブ47L 即ちス リーブ40L は自由に回転し得る状態となる。
【0020】 サンギヤ41R を一体に有して伝達軸33の外周に回転自在に嵌合する右側の スリーブ40R は、拘束用クラッチ45R を介して右ケーシング16に結合され る。右側の拘束用クラッチ45R は前述した左側の拘束用クラッチ45L と実質 的に同一の構造を有しているため、その重複する説明を省略する。但し、右側の 拘束用クラッチ45R のクラッチハブ47R は、クラッチハブ支持部材46では なく、ワンウェイクラッチ28の外輪部材42に固着される。
【0021】 左側の拘束用クラッチ45L の皿バネ51L は左ケーシング15と中間ケーシ ング14との接合面に臨むように配設されており、また右側の拘束用クラッチ4 5R の皿バネ51R は右ケーシング16とセンターケーシング13との接合面に 臨むように配設されている。従って、両皿バネ51L ,51R は、左ケーシング 15及び右ケーシング16のセレーション151 ,161 を通過させることなく 、両ケーシング15,16の開口端から直接組み付けることが可能である。
【0022】 而して、左側の拘束用クラッチ45L をON(締結)することによりスリーブ 40L を介してサンギヤ41L を固定すると、プラネタリギヤ式変速機構10の ギヤケース26に入力された駆動力は、左側のリングギヤ38L 及びサンギヤ4 1L に噛合するプラネタリギヤ37L から、そのプラネタリギヤ37L を支持す るプラネタリギヤキャリヤ34を介して伝達軸33に伝達される。このとき、前 記プラネタリギヤ式変速機構10は、ギヤケース26の回転数を減速して伝達軸 33に伝達する。
【0023】 一方、右側の拘束用クラッチ45R をONすることによりスリーブ40R を介 してサンギヤ41R を固定すると、プラネタリギヤ式変速機構10のギヤケース 26に入力された駆動力は、右側のリングギヤ38R 及びサンギヤ41R に噛合 するプラネタリギヤ37R からプラネタリギヤキャリヤ34を介して伝達軸33 に伝達され、このとき、プラネタリギヤ式変速機構10は、左側の拘束用クラッ チ45L をON(締結)する上述の場合よりも大きい減速比でギヤケース26の 回転数を減速して伝達軸33に伝達する。
【0024】 上述のように右側のスリーブ40R は拘束用クラッチ45R をONしたときに 右ケーシング16に固定されるが、それ以外に車両の運転状態に応じて前記ワン ウェイクラッチ28によってセンターケーシング13に固定される。即ち、エン ジン1のトルクが後輪WRL,WRRに伝達されている場合には、ワンウェイクラッ チ28がONすることにより右側のスリーブ40R はセンターケーシング13に 固定され、逆に駆動輪WFL,WFRのトルクがエンジン1に伝達されている場合に は、ワンウェイクラッチ28がOFF(締結解除)することにより自由に回転し 得る状態となる。
【0025】 伝達軸33の回転は、左右の一対の主油圧クラッチ11L ,11R を介して対 応する出力軸12L ,12R に伝達される。左右の主油圧クラッチ11L ,11 R は実質的同一構造であるため、以下、主として左側の主油圧クラッチ11L に ついてその構造を説明する。
【0026】 出力軸12L は伝達軸33の左側に該伝達軸33と同軸に配設され、その外周 にスプライン結合されたクラッチハブ52L を介して、左ケーシング15にボー ルベアリング53で支持される。一方、伝達軸33の左端にはクラッチガイド5 4L がインロー部を有するスプラインによって軸方向及び回転方向に結合されて おり、クラッチハブ52L の外周に形成したセレーション521 (図11参照) に軸方向摺動自在に支持した複数の摩擦板55…と、クラッチガイド54L の内 周に形成したセレーション541 (図11参照)に軸方向摺動自在に支持した複 数の摩擦板56…とが、相互に当接可能に重ね合わされる。クラッチハブ52L の外周に軸方向摺動可能にスプライン結合されたプレッシャプレート57L は、 左端に位置する摩擦板55の左端面に当接可能に対向する。そして、プレッシャ プレート57L はクラッチハブ52L との間に縮設した戻しバネ58L によって 左方向、即ち主油圧クラッチ11L の締結を解除する方向に付勢される。
【0027】 図11を併せて参照すると明らかなように、左ケーシング15の内部に突出す る円筒状ボス部152 の内周には、連れ回り防止部材59L が軸方向摺動自在に スプライン結合される。円筒状ボス部152 と連れ回り防止部材59L とはイン ロー部60において摺動自在に嵌合しており、このインロー部60に案内された 連れ回り防止部材59L は、円筒状ボス部152 に対してガタつくことなく軸方 向にスムーズに摺動することができる。
【0028】 左ケーシング15に形成したシリンダ153 には、その内周及び外周にシール 部材61,61を備えた環状のピストン62L が軸方向摺動自在に嵌合する。ピ ストン62L は、前記連れ回り防止部材59L にインロー部63を介して嵌合す る。そして、連れ回り防止部材59L とプレッシャプレート57L との間に、両 者の相対回転を許容し、且つ軸方向の荷重を伝達するスラストベアリング64が 設けられる。
【0029】 上述のように、連れ回り防止部材59L は左ケーシング15の円筒状ボス部1 52 にインロー部60を介して半径方向に精密に位置決めされているため、この 連れ回り防止部材59L にインロー部63を介して支持されたピストン62L も 半径方向に精密に位置決めされる。その結果、ピストン62L はシリンダ153 に対して半径方向に正しくセンタリングされ、そのシール部材61,61のシー ル性及び耐久性を向上させることができる。
【0030】 図7から明らかなように、左ケーシング15に外輪を固定したボールベアリン グ65の内輪がクラッチガイド54L の外周に形成した段部542 に係合し、ま たクラッチガイド54L の中心に溶接したキャップ66が伝達軸33の左端に当 接する。更に、クラッチガイド54L はスラストベアリング67を介してクラッ チハブ52L に当接する。その結果、クラッチガイド54L はボールベアリング 65を介して左ケーシング15に対して回転自在に支持されるとともに、ボール ベアリング65及びスラストベアリング67に挟まれて軸方向に位置決めされる 。
【0031】 図8から明らかなように、右側の主油圧クラッチ11R のクラッチガイド54 R の段部542 も、ボールベアリング65を介して右ケーシング16に回転自在 に支持される。従って、伝達軸33は、その左右両端にスプライン結合したクラ ッチガイド54L ,54R 及びボールベアリング65,65を介して、左ケーシ ング15及び右ケーシング16に支持される。
【0032】 上述のように、伝達軸33の両端を一対のボールベアリング65,65を介し て左ケーシング15及び右ケーシング16に支持したことにより、伝達軸33の 支持スパンを大きく確保してその傾きを防止することができる。しかも、伝達軸 33をサンギヤ41L ,41R のスリーブ40L ,40R に支持するためのベア リングが不要になるため、このベアリングに給油するための半径方向の潤滑油路 を伝達軸33に形成する必要もなくなり、伝達軸33の直径を増加させることな く充分な強度を確保することができる。
【0033】 また、クラッチガイド54L を左ケーシング15に支持するボールベアリング 65は、ピストン62L によって駆動されるプレッシャプレート57L が摩擦板 55…,56…を介してクラッチガイド54L に伝達する軸方向荷重を受止する ように機能する。これにより、クラッチガイド54L の剛性を低下させることが でき、重量の軽減と生技性の向上が達成される。しかも、プレッシャプレート5 7L はシリンダ153 の外部に設けられるため、その組み付けを容易に行うこと ができる。上記効果は、右側の主油圧クラッチ11R についても同様に達成され る。
【0034】 更に、クラッチガイド54L を支持するボールベアリング65が左ケーシング 15に設けられているので、この左ケーシング15の内部に戻しバネ58L や摩 擦板55…,56…を含む主油圧クラッチ11L をアセンブリとして予め組み付 けておくことが可能になる。従って、主油圧クラッチ11L をアセンブリとして 組み付けた左ケーシング15を中間ケーシング14に結合することにより、組付 作業性を大幅に向上させることができる。この効果は右側の主油圧クラッチ11 R についても同様に達成される。しかもその際に、伝達軸33の左右両端部に、 左側の主油圧クラッチ11L のクラッチガイド54L の中心に固着したキャップ 66と、右側の主油圧クラッチ11R のクラッチガイド54R の中心に固着した キャップ66とが当接することにより、伝達軸33を軸方向に位置決めすること ができる。
【0035】 而して、左側の主油圧クラッチ11L のシリンダ153 に油圧を加えることに よりピストン62L 及び連れ回り防止部材59L を右方向に移動させ、スラスト ベアリング64を介してプレッシャプレート57L を左端の摩擦板55に押し付 けることにより、主油圧クラッチ11L がON(締結)して伝達軸33の回転が 出力軸12L に伝達される。このとき、クラッチハブ52L にスプライン結合さ れたプレッシャプレート57L が回転すると、このプレッシャプレート57L に スラストベアリング64を介して当接する連れ回り防止部材59L がクラッチハ ブ52L に引きずられて連れ回りしようとする。しかしながら、連れ回り防止部 材59L は左ケーシング15にスプライン結合されて回転を規制されているため 、連れ回り防止部材59L に接触するピストン62L にはクラッチハブ52L 及 びプレッシャプレート57L の回転力が全く伝達されず、その連れ回りを確実に 防止することができる。この効果は右側の主油圧クラッチ11R についても同様 に達成される。
【0036】 以上説明した左右の主油圧クラッチ11L ,11R は、そのシリンダ153 , 163 に加える油圧の大きさを制御することにより、伝達軸33から左右の出力 軸12L ,12R に伝達されるトルクの大きさをそれぞれ別個に調整することが できる。
【0037】 次に、前記リヤディファレンシャル9の各部の潤滑構造について説明する。
【0038】 オイルポンプ19(図6参照)から潤滑油路132 に吐出されたオイルは、該 潤滑油路132 の末端からワンウェイクラッチ28の内輪部材29に形成した切 欠き294 (図8参照)に流入し、そのオイルの一部は内輪部材29と外輪部材 42との間に設けたワンウェイクラッチ28を潤滑する。前記切欠き294 に流 入したオイルの残部は外輪部材42の外周を通って半径方向外側に流れ、拘束用 クラッチ45R 及びボールベアリング65を潤滑する。図9から明らかなように 、ワンウェイクラッチ28を潤滑したオイルの一部は内輪部材29と外輪部材4 2との間に設けたニードルベアリング44と、内輪部材29とギヤケース26と の間に設けたローラベアリング32とを潤滑し、そのオイルの残部は外輪部材4 2のフランジ部423 に形成した通孔424 を通って伝達軸33の外周に達し、 そこから左右に分流する。
【0039】 図7及び図8から明らかなように、伝達軸33の外周と右側及び左側のスリー ブ40R ,40L の内周との間隙を左向きに流れるオイルは、前記両スリーブ4 0R ,40L に形成した通孔401 ,402 を介してギヤケース26の内部に流 入し、プラネタリギヤ式変速機構10を潤滑する。一方、伝達軸33の外周と右 側のスリーブ40R の内周との間隙を右向きに流れるオイルは、伝達軸33の右 端に形成した通孔331 …、キャップ66に形成した通孔661 及びクラッチハ ブ52R に形成した通孔522 を通って右ケーシング16の内部に流入し、そこ に収納された右側の主油圧クラッチ11R 、スラストベアリング64,67及び ボールベアリング53を潤滑する。
【0040】 通孔331 …から伝達軸33の内部に流入して左向きに流れるオイルは、その 長手方向中央部に形成した通孔332 …、プラネタリギヤキャリヤ34に形成し た通孔341 …及びプラネタリギヤ軸35…に形成した通孔351 …を通って該 プラネタリギヤ軸35…の内部に流入し、その外周にプラネタリギヤ37L …, 37R …を支持するニードルベアリングを潤滑する。伝達軸33の左端に達した オイルは通孔333 …を通過し、伝達軸33の外周と左側のスリーブ40L の内 周との間隙を右向きに流れ、拘束用クラッチ45L 及びボールベアリング65を 潤滑する。伝達軸33の左端を閉塞するキャップ66の通孔662 を通過して左 ケーシング15に流入したオイルは、クラッチハブ52L の通孔523 を通って 左側の主油圧クラッチ11L 、スラストベアリング64,67及びボールベアリ ング53を潤滑する。
【0041】 上述のようにしてリヤディファレンンシャル9の各部を潤滑したオイルはセン タケーシング13の底部に集合し、そこから図示せぬフィルタを通過してオイル ポンプ19に戻される。
【0042】 次に、主油圧クラッチ11L ,11R 及び拘束用クラッチ45L ,45R の制 御装置を詳述する。
【0043】 図4及び図5に示すように、リヤディファレンシャル9のセンターケーシング 13の上面に、前記主油圧クラッチ11L ,11R 及び拘束用クラッチ45L , 45R を制御するバルブブロック71が着脱自在に支持される。
【0044】 図12から明らかなように、左ケーシング15及び右ケーシング16に収納し た主油圧クラッチ11L ,11R のシリンダ153 ,163 は、油路72L ,7 2R を介してバルブブロック71に接続されるとともに、中間ケーシング14及 びセンターケーシング13に収納した拘束用クラッチ45L ,45R のシリンダ 141 ,131 は、油路73L ,73R を介してバルブブロック71に接続され る。
【0045】 図13はバルブブロック71を含む油圧回路を示すもので、その油圧回路は、 油圧ポンプ74、アンロードバルブ75、フェイルセイフバルブ76、3つの圧 力制御弁77,78L ,78R 及びシフトバルブ79を有し、油圧ポンプ74が 吐出する圧油をアンロードバルブ75及びフェイルセイフバルブ76を介し圧力 制御弁78L ,78R でそれぞれ調圧して左右の主油圧クラッチ11L ,11R のシリンダ153 ,163 に導き、また同様に、圧力制御弁77で調圧してシフ トバルブ79により左右の拘束用クラッチ45L ,45R のシリンダ141 ,1 31 に択一的に油圧を供給する。
【0046】 油圧ポンプ74は周知のベーンポンプ等から成り、エンジン1のクランク軸で 直接にあるいはモータ等で駆動され、リザーバタンク80内のオイルを加圧して 吐出する。アンロードバルブ75は、油圧ポンプ74の吐出圧に応答し、油圧ポ ンプ74の吐出圧が所定圧力を超える場合にオイルをリザーバタンク80に還流 させる。フェイルセイフバルブ76は、アンロードバルブ75に連絡されたイン レットポート、リザーバタンク80に連絡されたドレンポートおよび各圧力制御 弁77,78L ,78R に並立的に連絡されたアウトレットポートを形成された ハウジング81内にスプール82が収容され、ハウジング81の一側にスプール 82を一方へ付勢するリターンスプリング83が、ハウジング81の他側にスプ ール82をリターンスプリング83の弾性力に抗して付勢するソレノイド84が 設けられている。このフェイルセイフバルブ76は、ソレノイド84が図外のコ ントローラに結線されて制御され、故障等の異常時において、アンロードバルブ 75に連絡されたインレットポートを圧力制御弁77,78L ,78R に連絡さ れたアウトレットポートから遮絶し、リザーバタンク80に連絡されたドレンポ ートと連通する。
【0047】 85は周知のアキュムレータであり、該アキュムレータ85が充分に蓄圧され て油圧ポンプ74の吐出圧が所定値を越えて上昇すると、アンロードバルブ75 が開弁して油圧ポンプ74の吐出油がリザーバタンク80に還流する。図4及び 図5から明らかなように、アキュムレータ85はセンターケーシング13の後部 外壁にバルブブロック71と分離して設けられており、これによりバルブブロッ ク71の設計自由度を増すことができる。また、入力軸6に対向し且つ左右の拘 束用クラッチ45L ,45R 間に挟まれたセンターケーシング13の後壁は凹形 状とされており、そこにアキュムレータ85を装着することにより、デッドスペ ースを有効利用して周辺車体構造への影響を極力小さくすることができる。
【0048】 圧力制御弁77は、ハウジング86に形成された収容孔内にスプール87が摺 動自在に収容され、ハウジング86の一側にスプール87を一方に付勢するリタ ーンスプリング88が縮装され、またハウジング86の他側にスプール87をリ ターンスプリング88の弾性力に抗して付勢するソレノイド89が設けられてい る。ハウジング86には、フェイルセイフバルブ76に連絡されたインレットポ ート90、シフトバルブ79に連絡されたアウトレットポート91、リザーバタ ンク80に連絡されたドレンポート92、アウトレットポート91に連通する第 1のコントロールポート93a及びアウトレットポート91に絞り94を介して 連通する第2のコントロールポート93bが形成され、またスプール87には、 条溝871 及び収容孔の周壁面との間に微少の間隙を形成する浅溝872 が形成 され、スプール87と条溝871 によってインレットポート90とアウトレット ポート91との間に可変絞り95aが、スプール87の浅溝872 によって各コ ントロールポート93a,93bとドレンポート92との間に可変絞り95bが 構成される。
【0049】 この圧力制御弁77は、ソレノイド89がコントローラに結線されてコントロ ーラから通電される電流値に応じた付勢力でスプール87を付勢し、ソレノイド 89の付勢力によるスプール87の変位で各可変絞り95a,95bの抵抗が逆 特性で変化してアウトレットポート91から出力する油圧を調圧する。
【0050】 尚、後述するように、この圧力制御弁77はソレノイド89への通電がシフト バルブ79の切換作動に同期しており、シフトバルブ79の切換作動時にアウト レットポート91から出力する油圧を小さくするように制御される。
【0051】 シフトバルブ79は、ハウジング96内にスプール97が摺動自在に収容され 、ハウジング96の一側にスプール97を一方に付勢するリターンスプリング9 8が縮設され、ハウジング96の他側にスプール97をリターンスプリング98 の弾性力に抗して付勢するソレノイド99が設けられている。ハウジング96に は、上記圧力制御弁77に連絡したインレットポート100、左側の拘束用クラ ッチ45L に連絡されたアウトレットポート101a、右側の拘束用クラッチ4 5R に連絡されたアウトレットポート101b及びリザーバタンク80に連絡さ れた2つのドレンポート102a,102bが形成され、またスプール97には 各アウトレットポート101a,101bをそれぞれインレットポート100又 はドレンポート102a,102bに選択的に連通する条溝971 ,972 ,9 73 が形成されている。
【0052】 ソレノイド99はコントローラに結線され、コントローラから通電されてスプ ール97を付勢する。このシフトバルブ79は、ソレノイド99の非通電時(図 示状態)においてインレットポート100とアウトレットポート101aとの間 及びドレンポート102aとアウトレットポート101bとの間を連通して左側 の拘束用クラッチ45L 油圧を導き、またソレノイド99の通電時においてイン レットポート100とアウトレットポート101bとの間及びドレンポート10 2bとアウトレットポート101aとの間を連通して右側の拘束用クラッチ45 R に油圧を導く。
【0053】 圧力制御弁78L ,78R は前述した圧力制御弁77と同一構成を有し、圧力 制御弁78L はアウトレットポート91が左側の主油圧クラッチ11L に連絡さ れ、該主油圧クラッチ11L に供給する油圧をコントローラからソレノイド89 に通電される電流値に応じて調圧し、また同様に、圧力制御弁78R もアウトレ ットポート91が右側の主油圧クラッチ11R に連絡されて油圧を供給する。尚 、これら圧力制御弁78L ,78R については、前述の圧力制御弁77と同一部 分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0054】 図2、図4及び図5から明らかなように、バルブブロック71をリヤディファ レンシャル9に着脱自在に設けたことにより、そのバルブブロック71をリヤデ ィファレンシャル9から取り外して機能確認や修理を容易に行うことができるば かりか、リヤディファレンシャル9の内部に収納した主油圧クラッチ11L ,1 R 及び拘束用クラッチ45L ,45R に接続する油路を可及的に短縮することが 可能となる。
【0055】 また、バルブブロック71をリヤディファレンシャル9の上面に載置したので 、燃料タンクTとスペアタイヤSとによって前後から挟まれるデッドスペースに バルブブロック71を収めることができ、これによりバルブブロック71の装着 による車体構造の変更を最小限に抑えることができる。しかも、バルブブロック 71がリヤフロアパネルPに近づくことにより、バルブブロック71に収納され た前記各ソレノイドバルブと車体側の電気配線との接続が容易に行われるばかり か、飛石をリヤディファレンシャル9で遮ることによりソレノイドバルブや電気 配線の損傷を効果的に防止することができる。
【0056】 次に、前述の構成を備えた本実施例の作用を説明する。
【0057】 上述したリヤディファレンシャル9を備えた4輪駆動車両にあっては、左右の 主油圧クラッチ11L ,11R の締結力を同時に変化させることで前輪WFL,W FR と後輪WRL,WRRとの駆動力配分比の調節が行え、左右の主油圧クラッチ11 L ,11R の締結力の比率を変化させることで左右の後輪WRL,WRRの駆動力配 分比の調節、即ち差動制限を行うことができる。そして各主油圧クラッチ11L ,11R のシリンダ153 ,163 に圧力制御弁78L ,78R から車両の舵角 等に応じ調圧された油圧を供給することにより、車両の運動性能の向上が図られ る。
【0058】 一方、この車両にあっては、プラネタリギヤ式変速機構10の左側のサンギヤ 41L が固定されると後輪WRL,WRRへの伝達動力が増速され、また右側のサン ギヤ41R が固定されると後輪WRL,WRRと前輪WFL,WFRとが前述した約1の 変速比で連結される。そして、左側のサンギヤ41L は拘束用クラッチ45L が ONしたときに固定され、右側のサンギヤ41R は後輪WRL,WRRへ動力が伝達 されている場合にワンウェイクラッチ28によって固定されるとともに、後輪W RL ,WRRへの動力伝達の如何にかかわらず、拘束用クラッチ45R がONしたと きに固定される。
【0059】 ここで、各拘束用クラッチ45L ,45R のシリンダ141 ,131 には圧力 制御弁77により調圧された油圧をシトフバルブ79により切り換えて択一的か つ選択的に導くが、これら圧力制御弁77およびシフトバルブ79を制動あるい は旋回等の車両の状態により制御し、更にシフトバルブ79の切換作動時に圧力 制御弁77をシフトバルブ79に供給する油圧が小さくなるように制御する。即 ち、例えばシフトバルブ79は車両の旋回時等において左側の拘束用クラッチ4 5L をONして後輪WRL,WRRを増速し、また後退時およびエンジンブレーキに よる制動時等において右側の拘束用クラッチ45R をONして後輪WRL,WRRを 前輪WFL,WFRに直結し、更に後輪WRL,WRRへエンジン1から動力が伝達され る通常の直進走行時等において各拘束用クラッチ45L ,45R を共にリザーバ タンク80に連通させてワンウェイクラッチ28によってサンギヤ41R を拘束 し、後輪WRL,WRRを前輪WFL,WFRに直結する。そして、圧力制御弁77はフ ットブレーキによる制動時において圧油をリザーバタンク80に還流させて各拘 束用クラッチ45L ,45R をOFFし、またシフトバルブ79の切換作動に同 期して一時的にシフトバルブ79へ供給する油圧を低下させる。これにより、車 両は直進安定性を損うことなく旋回時に後輪WRL,WRRへの伝達動力を増速させ て高い旋回性能を得ることができ、またフットブレーキによる制動時には前輪W FL ,WFR及び後輪WRL,WRRを分離して前輪WFL,WFRと後輪WRL,WRR間の制 動力配分の変化を防止でき、更にエンジンブレーキによる制動時には大きな制動 効果を得られ、更にまた変速ショックの低減を図ることができる。
【0060】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるもので なく、種々の設計変更を行うことが可能である。
【0061】 例えば、本考案の摩擦係合装置は、4輪駆動車両のリヤディファレンシャルの 拘束用クラッチに限定されず、他の任意の摩擦係合装置に対して適用することが できる。
【0062】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、ピストンと摩擦板との間でケーシングを第1の ケーシングと第2のケーシングとに分割し、第1のケーシング側にピストンを、 第2のケーシング側に摩擦板をそれぞれ配設するとともに、皿バネの外縁を第2 のケーシングに当接させたことにより、第1のケーシング及び第2のケーシング を結合する際に、その割り面に皿バネをセットするだけで該皿バネを簡単に組み 付けることができる。しかも、皿バネに切欠きを設ける必要がなくなるばかりか 、皿バネの脱落を防止するためのセットプレートも不要になり、構造の簡略化及 び部品点数の削減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4輪駆動車両の動力伝達系を示すスケルトン図
【図2】4輪駆動車両の概略側面図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図3の4−4線拡大矢視図
【図5】図4の5方向矢視図
【図6】図5のA部拡大断面図
【図7】図5のB部拡大断面図
【図8】図5のC部拡大断面図
【図9】図8の要部拡大図
【図10】図7の要部拡大図
【図11】図7の要部拡大図
【図12】バルブブロックとリヤディファレンシャルと
の結合部の断面図
【図13】油圧回路図
【符号の説明】
13 センターケーシング(第1のケーシン
グ) 14 中間ケーシング(第1のケーシング) 15 左ケーシング(第2のケーシング) 151 セレーション 16 右ケーシング(第2のケーシング) 161 セレーション 471 セレーション 48 摩擦板 49 摩擦板 50L ,50R ピストン 51L ,51R 皿バネ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(14,13;15,16)
    の内部に、ピストン(50L ,50R )と、セレーショ
    ン(151 ,161 ,471 )にて摺動自在に支持した
    摩擦板(48,49)と、その外縁にてケーシング(1
    4,13;15,16)に、その内縁にてピストン(5
    L ,50R )にそれぞれ当接して該ピストン(5
    L ,50R )を摩擦板(48,49)から離反する方
    向に付勢する皿バネ(51L ,51R )とを備えた摩擦
    係合装置において、 ピストン(50L ,50R )と摩擦板(48,49)と
    の間で前記ケーシング(14,13;15,16)を第
    1のケーシング(14,13)と第2のケーシング(1
    5,16)とに分割し、第1のケーシング(14,1
    3)側にピストン(50L ,50R )を、第2のケーシ
    ング(15,16)側に摩擦板(48,49)をそれぞ
    れ配設するとともに、皿バネ(51L ,51R )の外縁
    を第2のケーシング(15,16)に当接させたことを
    特徴とする摩擦係合装置。
JP551793U 1993-02-19 1993-02-19 摩擦係合装置 Pending JPH0663940U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP551793U JPH0663940U (ja) 1993-02-19 1993-02-19 摩擦係合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP551793U JPH0663940U (ja) 1993-02-19 1993-02-19 摩擦係合装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0663940U true JPH0663940U (ja) 1994-09-09

Family

ID=11613388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP551793U Pending JPH0663940U (ja) 1993-02-19 1993-02-19 摩擦係合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0663940U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007315466A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Toyota Motor Corp ワンウェイクラッチの支持構造
WO2012026196A1 (ja) * 2010-08-24 2012-03-01 本田技研工業株式会社 車両用駆動装置
JP2012050315A (ja) * 2011-04-07 2012-03-08 Honda Motor Co Ltd 車両
JP2014194229A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Honda Motor Co Ltd 車両用パワーユニットにおけるクラッチ制御装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007315466A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Toyota Motor Corp ワンウェイクラッチの支持構造
WO2012026196A1 (ja) * 2010-08-24 2012-03-01 本田技研工業株式会社 車両用駆動装置
JP2012050185A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Honda Motor Co Ltd 車両用駆動装置
US8894542B2 (en) 2010-08-24 2014-11-25 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle drive system
JP2012050315A (ja) * 2011-04-07 2012-03-08 Honda Motor Co Ltd 車両
JP2014194229A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Honda Motor Co Ltd 車両用パワーユニットにおけるクラッチ制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4913213B2 (ja) 駆動可能な2つの車軸と、部分的に係合を解除できる駆動伝達系とを有するタンデム車軸
EP0702171B1 (en) Tandem type hydraulic clutch system
EP1862344B1 (en) Hydraulic power transmission device and work vehicle
US10330183B2 (en) Two-speed active transfer case
CN101403435B (zh) 自动变速器
US4938097A (en) Four speed transaxle for automotive vehicles
DE102005011849B4 (de) Hydraulikkreis für eine Torsionsdämpferanordnung eines elektrisch variablen Getriebes
US4283968A (en) Housing assembly for electric vehicle transaxle
JPS5814583B2 (ja) 自動車用駆動装置
US10408278B2 (en) Clutch system hydraulically controlling axial slide action of clutch slider
JP2019138355A (ja) 油圧作動式変速機
JP3269873B2 (ja) 動力伝達装置
US3834498A (en) Vehicle braking by gearing lock up clutches
JPH0663940U (ja) 摩擦係合装置
JPH0663939U (ja) 摩擦係合装置
JP2550757B2 (ja) 無段変速機を備えた車両用動力伝達装置
US6916268B2 (en) Automatic speed change apparatus
JP2003139167A (ja) 自動変速機の油圧制御機構
JPH0663961U (ja) ワンウェイクラッチにおける潤滑構造
JPH0835528A (ja) クラッチ構造
JPH06249150A (ja) 油圧ポンプ装置
JPH06239156A (ja) 動力伝達装置
JP3936779B2 (ja) 作業車両のpto伝動装置
JPH06239161A (ja) 動力伝達装置
JP3106867B2 (ja) 車両用左右駆動力調整装置