JPH0663905A - 化粧合板の製造方法 - Google Patents
化粧合板の製造方法Info
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- JPH0663905A JPH0663905A JP25964492A JP25964492A JPH0663905A JP H0663905 A JPH0663905 A JP H0663905A JP 25964492 A JP25964492 A JP 25964492A JP 25964492 A JP25964492 A JP 25964492A JP H0663905 A JPH0663905 A JP H0663905A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 化粧合板を製造する方法において、
合板及びパーティクルボードの表面及び／または裏面を
パテ剤で全面補修した後、突板、紙、プリント紙等を接
着、または塗装して化粧合板を製造する方法。 【効果】 合板及びパーティクルボードの表面
を全面補修することにより合板の欠陥部が表面への透け
防止、干割れ抵抗性が達成される。
合板及びパーティクルボードの表面及び／または裏面を
パテ剤で全面補修した後、突板、紙、プリント紙等を接
着、または塗装して化粧合板を製造する方法。 【効果】 合板及びパーティクルボードの表面
を全面補修することにより合板の欠陥部が表面への透け
防止、干割れ抵抗性が達成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、改良された化粧合板の
製造方法に関する。更に詳しくは、合板及びパーティク
ルボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補修す
ることにより表面仕上がりの良い、干割れ抵抗性の高い
改良された化粧合板の製造方法に関する。
製造方法に関する。更に詳しくは、合板及びパーティク
ルボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補修す
ることにより表面仕上がりの良い、干割れ抵抗性の高い
改良された化粧合板の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
化粧合板用に供する合板及びパーティクルボードは、通
常、表面に欠陥部のない平滑なものを使用するが、最近
の原木事情の悪化から表面に欠陥部のあるものを使用せ
ざるを得ない事情にある。そこで、これら表面の欠陥
部、例えば割れや虫食いあと等に、市販のパテ剤をヘラ
等を用いて手作業により部分的に充填、補充を行ったも
のが用いられている。
化粧合板用に供する合板及びパーティクルボードは、通
常、表面に欠陥部のない平滑なものを使用するが、最近
の原木事情の悪化から表面に欠陥部のあるものを使用せ
ざるを得ない事情にある。そこで、これら表面の欠陥
部、例えば割れや虫食いあと等に、市販のパテ剤をヘラ
等を用いて手作業により部分的に充填、補充を行ったも
のが用いられている。
【０００３】これらの合板及びパーティクルボードに、
原木をスライスし０．２〜０．６ｍｍ厚の突板を接着剤
で貼り、塗装することにより突板化粧合板を、また、該
合板及びパーティクルボードの表面に紙、プリント紙ま
たはこれに類する繊維質材料、樹脂フィルムを接着し、
さらにポリエステル樹脂やポリウレタン樹脂等を塗布す
ることにより特殊加工化粧合板を、及び該合板及びパー
ティクルボードの表面をポリエステル樹脂等で塗装する
ことにより塗装化粧合板が得られる。
原木をスライスし０．２〜０．６ｍｍ厚の突板を接着剤
で貼り、塗装することにより突板化粧合板を、また、該
合板及びパーティクルボードの表面に紙、プリント紙ま
たはこれに類する繊維質材料、樹脂フィルムを接着し、
さらにポリエステル樹脂やポリウレタン樹脂等を塗布す
ることにより特殊加工化粧合板を、及び該合板及びパー
ティクルボードの表面をポリエステル樹脂等で塗装する
ことにより塗装化粧合板が得られる。
【０００４】これらの化粧合板は、家具、建具、キャビ
ネット等に用いられているが、合板及びパーティクルボ
ードの導管目、割れ及び虫食いあと等（以下、欠陥部と
称す）が化粧合板の表面に透けて見えたり、干割れが発
生するために、外観が劣るという問題がある。
ネット等に用いられているが、合板及びパーティクルボ
ードの導管目、割れ及び虫食いあと等（以下、欠陥部と
称す）が化粧合板の表面に透けて見えたり、干割れが発
生するために、外観が劣るという問題がある。
【０００５】これらの問題を解決するために、合板及び
パーティクルボード表面の欠陥部をパテ剤で手補修する
方法がとられているが、このような方法では上記欠陥部
の全面を覆うことは困難であり、欠陥部が表面に透けて
見えるために、化粧合板の表面性の改良には不十分であ
る。そこで、本発明者等は合板の全面を補修すべく先に
出願した樹脂組成物（特願平３−２５１１２５、特願平
３−２８１２６６及び特願平３−２８６０９２）に記載
したパテ剤を使用し、さらに特願平３−１８４２６３及
び特願平３−２７３９０６に記載した塗布方法で合板及
びパーティクルボードの全面を補修すれば欠陥部のない
表面平滑性に優れた合板及びパーティクルボードが得ら
れることを見出した。
パーティクルボード表面の欠陥部をパテ剤で手補修する
方法がとられているが、このような方法では上記欠陥部
の全面を覆うことは困難であり、欠陥部が表面に透けて
見えるために、化粧合板の表面性の改良には不十分であ
る。そこで、本発明者等は合板の全面を補修すべく先に
出願した樹脂組成物（特願平３−２５１１２５、特願平
３−２８１２６６及び特願平３−２８６０９２）に記載
したパテ剤を使用し、さらに特願平３−１８４２６３及
び特願平３−２７３９０６に記載した塗布方法で合板及
びパーティクルボードの全面を補修すれば欠陥部のない
表面平滑性に優れた合板及びパーティクルボードが得ら
れることを見出した。
【０００６】また、湿度変化による乾燥・湿潤や昼と
夜、夏と冬あるいは冷暖房等による寒・熱の繰り返しで
収縮がおこり、干割れが生じるといった問題が発生し、
これらの問題を解決するために、突板と台板との間に緩
衝材として和紙、フェルト、アルミ泊等を接着した後、
突板を使用する方法がとられているが、十分に干割れを
防止するに至っていない。さらにまた、特殊加工した際
に合板の表面に発生する導管目の小さな凹凸が大きな欠
点になることがある。
夜、夏と冬あるいは冷暖房等による寒・熱の繰り返しで
収縮がおこり、干割れが生じるといった問題が発生し、
これらの問題を解決するために、突板と台板との間に緩
衝材として和紙、フェルト、アルミ泊等を接着した後、
突板を使用する方法がとられているが、十分に干割れを
防止するに至っていない。さらにまた、特殊加工した際
に合板の表面に発生する導管目の小さな凹凸が大きな欠
点になることがある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記状況に鑑
み、表面仕上がりの良い、干割れ抵抗性の高い化粧合板
の製造方法について鋭意検討を重ねた結果、合板及びパ
ーティクルボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全
面補修することによって、上記目的が達成できることを
見い出し、本発明を完成するに至ったものである。
み、表面仕上がりの良い、干割れ抵抗性の高い化粧合板
の製造方法について鋭意検討を重ねた結果、合板及びパ
ーティクルボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全
面補修することによって、上記目的が達成できることを
見い出し、本発明を完成するに至ったものである。
【０００８】すなわち、本発明は合板及びパーティクル
ボードの表面及び／または裏面に突板を接着し突板化粧
合板を製造する方法において、該合板及びパーティクル
ボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補修した
後、突板を接着することを特徴とする突板化粧合板の製
造方法、または、合板及びパーティクルボードの表面及
び／または裏面に紙やプリント紙またはこれに類する繊
維質材料、樹脂フィルム等を接着することにより特殊加
工化粧合板を製造する方法において、該合板及びパーテ
ィクルボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補
修した後、紙やプリント紙またはこれに類する繊維質材
料、樹脂フィルム等を接着することを特徴とする特殊加
工化粧合板の製造方法、及び合板及びパーティクルボー
ドの表面及び／または裏面を塗装することにより塗装化
粧合板を製造する方法において、該合板及びパーティク
ルボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補修し
た後、塗装することを特徴とする塗装化粧合板の製造方
法に関する。
ボードの表面及び／または裏面に突板を接着し突板化粧
合板を製造する方法において、該合板及びパーティクル
ボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補修した
後、突板を接着することを特徴とする突板化粧合板の製
造方法、または、合板及びパーティクルボードの表面及
び／または裏面に紙やプリント紙またはこれに類する繊
維質材料、樹脂フィルム等を接着することにより特殊加
工化粧合板を製造する方法において、該合板及びパーテ
ィクルボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補
修した後、紙やプリント紙またはこれに類する繊維質材
料、樹脂フィルム等を接着することを特徴とする特殊加
工化粧合板の製造方法、及び合板及びパーティクルボー
ドの表面及び／または裏面を塗装することにより塗装化
粧合板を製造する方法において、該合板及びパーティク
ルボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補修し
た後、塗装することを特徴とする塗装化粧合板の製造方
法に関する。
【０００９】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いる合板とは、複数枚の単板を接着剤で貼り合わせた
木材加工品である。一般に合板は、奇数枚の単板を繊維
方向が直行するように組み合わせるが、該繊維方向が平
行となるような平行合板も使用される。また、パーティ
クルボードとは、木粉（チップ）に接着剤を散布し、特
定の厚さに熱圧成形した木材加工品である。該パーティ
クルボードは、木粉形状の異なった各層で形成されてお
り、それぞれ、単層ボード、三層ボード及び多層ボード
に分類される。勿論、本発明の製造方法は合板及びパー
ティクルボードに限らず通常の板材でもその効果は十分
に得られる。
用いる合板とは、複数枚の単板を接着剤で貼り合わせた
木材加工品である。一般に合板は、奇数枚の単板を繊維
方向が直行するように組み合わせるが、該繊維方向が平
行となるような平行合板も使用される。また、パーティ
クルボードとは、木粉（チップ）に接着剤を散布し、特
定の厚さに熱圧成形した木材加工品である。該パーティ
クルボードは、木粉形状の異なった各層で形成されてお
り、それぞれ、単層ボード、三層ボード及び多層ボード
に分類される。勿論、本発明の製造方法は合板及びパー
ティクルボードに限らず通常の板材でもその効果は十分
に得られる。
【００１０】本発明で用いる突板とは、ナラ、サクラ、
チーク、ケヤキ、トチ、セン、ミズナラ及びマカンバ等
の原木を機械的に均一な厚さにスライスした木材の薄い
板をいう。通常、突板の厚さは、０．２〜０．６ｍｍの
ものが好んで用いられる。また、本発明でいう突板化粧
合板とは合板及びパーティクルボードに上記突板を接着
剤で接着したもの、または、さらに塗装を施したものを
いう。
チーク、ケヤキ、トチ、セン、ミズナラ及びマカンバ等
の原木を機械的に均一な厚さにスライスした木材の薄い
板をいう。通常、突板の厚さは、０．２〜０．６ｍｍの
ものが好んで用いられる。また、本発明でいう突板化粧
合板とは合板及びパーティクルボードに上記突板を接着
剤で接着したもの、または、さらに塗装を施したものを
いう。
【００１１】以下、本発明で行う突板化粧合板の製造方
法について記す。上記、合板及びパーティクルボードの
表面及び／または裏面にパテ剤を均一に塗布し乾燥した
後、サンディングを行いより表面を平滑にする。この合
板に接着剤を塗布し熱圧プレスを用いて突板を接着して
突板化粧合板を得る。必要に応じて、さらにポリエステ
ル樹脂またはポリウレタン樹脂等で塗装する。また、本
発明でいう特殊加工合板とは合板及びパーティクルボー
ドに紙やプリント紙またはまたはこれに類する繊維質材
料、樹脂フィルム等を接着したもの、またはさらに塗装
を施したものをいう。
法について記す。上記、合板及びパーティクルボードの
表面及び／または裏面にパテ剤を均一に塗布し乾燥した
後、サンディングを行いより表面を平滑にする。この合
板に接着剤を塗布し熱圧プレスを用いて突板を接着して
突板化粧合板を得る。必要に応じて、さらにポリエステ
ル樹脂またはポリウレタン樹脂等で塗装する。また、本
発明でいう特殊加工合板とは合板及びパーティクルボー
ドに紙やプリント紙またはまたはこれに類する繊維質材
料、樹脂フィルム等を接着したもの、またはさらに塗装
を施したものをいう。
【００１２】以下、本発明で行う特殊加工合板の製造方
法について記す。通常、該特殊加工化粧合板はポリエス
テル樹脂等で塗装されるが、該塗装方法には、フィルム
法、フローコーター法等があり、何れの方法でも本願発
明には適用可能であるが、ここでは一般的な製造方法で
あるフィルム法を一例にその方法を記す。
法について記す。通常、該特殊加工化粧合板はポリエス
テル樹脂等で塗装されるが、該塗装方法には、フィルム
法、フローコーター法等があり、何れの方法でも本願発
明には適用可能であるが、ここでは一般的な製造方法で
あるフィルム法を一例にその方法を記す。
【００１３】合板及びパーティクルボードの表面及び／
または裏面にパテ剤を均一に塗布し、乾燥した後サンデ
ィングを行いより表面を平滑にする。この合板に接着剤
を塗布しパターン紙を熱圧プレスを用いて接着する。そ
の後ポリエステル樹脂を塗布し、フィルムで覆い樹脂中
の脱泡を行い数時間放置し、樹脂の硬化を行う。樹脂が
充分硬化したことを確認してフィルムを離型してポリエ
ステル樹脂化粧合板を得る。
または裏面にパテ剤を均一に塗布し、乾燥した後サンデ
ィングを行いより表面を平滑にする。この合板に接着剤
を塗布しパターン紙を熱圧プレスを用いて接着する。そ
の後ポリエステル樹脂を塗布し、フィルムで覆い樹脂中
の脱泡を行い数時間放置し、樹脂の硬化を行う。樹脂が
充分硬化したことを確認してフィルムを離型してポリエ
ステル樹脂化粧合板を得る。
【００１４】ここで用いるパターン紙の坪量が合板の平
滑度に大きく影響してくる。即ち、合板の表面を何ら処
理しないものまたは部分的に手補修したものを用いた場
合は坪量６０〜８０ｇ／ｍ2 のパターン紙を必要とする
のに対して、合板の表面を全面補修した改良された合板
を用いた場合は坪量２０〜５０ｇ／ｍ2 のパターン紙で
その目的は達成される。また、パターン紙の坪量が６０
〜８０ｇ／ｍ2 を用いた場合には、紙間剥離（パターン
紙の中央層より剥離する現象）が発生しやすくなるので
好ましくない。
滑度に大きく影響してくる。即ち、合板の表面を何ら処
理しないものまたは部分的に手補修したものを用いた場
合は坪量６０〜８０ｇ／ｍ2 のパターン紙を必要とする
のに対して、合板の表面を全面補修した改良された合板
を用いた場合は坪量２０〜５０ｇ／ｍ2 のパターン紙で
その目的は達成される。また、パターン紙の坪量が６０
〜８０ｇ／ｍ2 を用いた場合には、紙間剥離（パターン
紙の中央層より剥離する現象）が発生しやすくなるので
好ましくない。
【００１５】本発明でいう塗装化粧合板とは合板及びパ
ーティクルボードの表面をポリエステル樹脂またはウレ
タン樹脂等で塗装したものをいう。該塗装方法には、フ
ィルム法、フローコーター法等がある。以上述べたごと
く、本発明の化粧合板は、パテ剤を全面に塗布した合板
を加工するという簡単な方法で得られる。
ーティクルボードの表面をポリエステル樹脂またはウレ
タン樹脂等で塗装したものをいう。該塗装方法には、フ
ィルム法、フローコーター法等がある。以上述べたごと
く、本発明の化粧合板は、パテ剤を全面に塗布した合板
を加工するという簡単な方法で得られる。
【００１６】該改良された合板の表面はパテ剤で全面補
修されているので、表面平滑性が良く、突板または特殊
加工した際に、台板の欠陥部が化粧合板の表面に透けて
見えないために表面仕上がりの良い化粧合板が得られ
る。また、表面に塗布されたパテ剤が緩衝材の役割を果
たし、該化粧合板は、干割れ抵抗性が良いという特徴を
有する。
修されているので、表面平滑性が良く、突板または特殊
加工した際に、台板の欠陥部が化粧合板の表面に透けて
見えないために表面仕上がりの良い化粧合板が得られ
る。また、表面に塗布されたパテ剤が緩衝材の役割を果
たし、該化粧合板は、干割れ抵抗性が良いという特徴を
有する。
【００１７】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を詳
細に説明する。 実施例１ 先に出願した樹脂組成物（特願平３−２５１１２５）の
実施例１で製造したパテ剤を２．０ｍｍ合板に特願平３
−１８４２６３の方法で合板全面に５０〜１００ｇ／ｍ
2 塗布し、欠陥部をパテ剤で全面補修した。パテ剤を塗
布した合板を熱風加熱装置に入れ、６０℃で１０分間乾
燥し、室温まで冷却した後、表面をサンダーでサンディ
ングを行い表面の平滑な改良された合板を得た。該改良
された合板にユリア・酢ビ複合系接着剤を１３０ｇ／ｍ
2 塗布し、厚さ０．３ｍｍのナラ材の突板を、熱板温度
１１０℃、圧力６ｋｇ／ｃｍ2 で６０秒熱圧し接着し
た。室温まで放冷した後、ウレタン樹脂で塗装した。得
られた突板化粧合板は、欠陥部等の透けがない、非常に
良好な表面性の突板化粧合板である。またさらに、寒熱
繰り返し試験を行った結果、干割れ抵抗性は良好であっ
た。寒熱繰り返し試験は次のような方法で行った。先
ず、各試料合板から１辺が１５０ｍｍの正方形状のもの
を２片ずつ作成する。試験片を金属枠に固定し、８０±
３℃の恒温器中に２時間放置した後、−２０±３℃の恒
温器中に２時間放置する。この工程を２回繰り返し、室
温に達するまで放置する。放置後、試験片の表面に割
れ、ふくれ、しわが発生していないか観察する。
細に説明する。 実施例１ 先に出願した樹脂組成物（特願平３−２５１１２５）の
実施例１で製造したパテ剤を２．０ｍｍ合板に特願平３
−１８４２６３の方法で合板全面に５０〜１００ｇ／ｍ
2 塗布し、欠陥部をパテ剤で全面補修した。パテ剤を塗
布した合板を熱風加熱装置に入れ、６０℃で１０分間乾
燥し、室温まで冷却した後、表面をサンダーでサンディ
ングを行い表面の平滑な改良された合板を得た。該改良
された合板にユリア・酢ビ複合系接着剤を１３０ｇ／ｍ
2 塗布し、厚さ０．３ｍｍのナラ材の突板を、熱板温度
１１０℃、圧力６ｋｇ／ｃｍ2 で６０秒熱圧し接着し
た。室温まで放冷した後、ウレタン樹脂で塗装した。得
られた突板化粧合板は、欠陥部等の透けがない、非常に
良好な表面性の突板化粧合板である。またさらに、寒熱
繰り返し試験を行った結果、干割れ抵抗性は良好であっ
た。寒熱繰り返し試験は次のような方法で行った。先
ず、各試料合板から１辺が１５０ｍｍの正方形状のもの
を２片ずつ作成する。試験片を金属枠に固定し、８０±
３℃の恒温器中に２時間放置した後、−２０±３℃の恒
温器中に２時間放置する。この工程を２回繰り返し、室
温に達するまで放置する。放置後、試験片の表面に割
れ、ふくれ、しわが発生していないか観察する。
【００１８】実施例２ 実施例１と同様に、パテ剤を合板全面に塗布し、乾燥し
た後、サンダーでサンディングを行い表面平滑性の良い
改良された合板を得た。該改良された合板にユリア・酢
ビ複合系接着剤を５０ｇ／ｍ2塗布し、坪量４５ｇ／ｍ2
のチタン紙を熱盤温度１１０℃、圧力６ｋｇ／ｃｍ2で
６０秒間熱圧し接着した。室温まで冷却した後、ポリエ
ステル樹脂を３００ｇ／ｍ2塗布し、フィルムで覆い樹
脂中の脱泡を行い、数時間放置して樹脂の硬化を行っ
た。硬化後、フィルムを離型し、特殊加工化粧合板を得
た。該化粧合板は、該化粧合板の欠陥部が表面に透けて
見えることはなく、非常に表面性の良好な化粧合板であ
った。
た後、サンダーでサンディングを行い表面平滑性の良い
改良された合板を得た。該改良された合板にユリア・酢
ビ複合系接着剤を５０ｇ／ｍ2塗布し、坪量４５ｇ／ｍ2
のチタン紙を熱盤温度１１０℃、圧力６ｋｇ／ｃｍ2で
６０秒間熱圧し接着した。室温まで冷却した後、ポリエ
ステル樹脂を３００ｇ／ｍ2塗布し、フィルムで覆い樹
脂中の脱泡を行い、数時間放置して樹脂の硬化を行っ
た。硬化後、フィルムを離型し、特殊加工化粧合板を得
た。該化粧合板は、該化粧合板の欠陥部が表面に透けて
見えることはなく、非常に表面性の良好な化粧合板であ
った。
【００１９】実施例３ 実施例１と同様に、パテ剤を合板全面に塗布し、乾燥し
た後、サンダーでサンディングを行い表面平滑性の良い
改良された合板を得た。該改良された合板にポリエステ
ル樹脂を３００ｇ／ｍ2塗布し、塗装化粧合板を得た。
該塗装化粧合板は、該化粧合板の欠陥部が表面に透けて
見えることはなく、非常に表面性の良好な化粧合板であ
った。
た後、サンダーでサンディングを行い表面平滑性の良い
改良された合板を得た。該改良された合板にポリエステ
ル樹脂を３００ｇ／ｍ2塗布し、塗装化粧合板を得た。
該塗装化粧合板は、該化粧合板の欠陥部が表面に透けて
見えることはなく、非常に表面性の良好な化粧合板であ
った。
【００２０】実施例４ 実施例１と同様に、パテ剤で全面補修した厚さ１５mmの
三層パーティクルボードを用いて突板化粧合板を製造し
た。該突板化粧合板は欠陥部の透けがない、非常に良好
な表面性の突板化粧合板であった。また、寒熱繰り返し
試験を行った結果干割れ抵抗性は良好であった。
三層パーティクルボードを用いて突板化粧合板を製造し
た。該突板化粧合板は欠陥部の透けがない、非常に良好
な表面性の突板化粧合板であった。また、寒熱繰り返し
試験を行った結果干割れ抵抗性は良好であった。
【００２１】比較例１ 合板の表面の欠陥部を手作業により部分的に補修した合
板を用いて、実施例１と同様に突板化粧合板を製造し
た。該突板化粧合板は、該合板の欠陥部が表面に透けて
見え、表面性がよくなかった。また、寒熱繰り返しを実
施例１と同様に行った結果、干割れが多数発生し良好な
突板化粧合板は得られなかった。
板を用いて、実施例１と同様に突板化粧合板を製造し
た。該突板化粧合板は、該合板の欠陥部が表面に透けて
見え、表面性がよくなかった。また、寒熱繰り返しを実
施例１と同様に行った結果、干割れが多数発生し良好な
突板化粧合板は得られなかった。
【００２２】比較例２ 合板の表面の欠陥部を手作業により部分的に補修した合
板を用いて、実施例２と同様に特殊加工化粧合板を製造
した。該化粧合板は、表面に該合板の欠陥部が透けて見
え、表面性が良くなかった。
板を用いて、実施例２と同様に特殊加工化粧合板を製造
した。該化粧合板は、表面に該合板の欠陥部が透けて見
え、表面性が良くなかった。
【００２３】比較例３ 合板の表面の欠陥部を手作業により部分的に補修した合
板を用いて、実施例３と同様に塗装特化粧合板を製造し
た。該化粧合板は、表面に該合板の欠陥部による凹凸が
あり、表面性が良くなかった。
板を用いて、実施例３と同様に塗装特化粧合板を製造し
た。該化粧合板は、表面に該合板の欠陥部による凹凸が
あり、表面性が良くなかった。
【００２４】比較例４ 表面に欠陥部のない合板を用いて実施例１と同様に突板
化粧合板を製造した。該突板化粧合板は合板の導管目が
透けて見え、表面性が良くなかった。また、寒熱繰り返
し試験を実施例１と同様に行った結果、干割れが多数発
生した。
化粧合板を製造した。該突板化粧合板は合板の導管目が
透けて見え、表面性が良くなかった。また、寒熱繰り返
し試験を実施例１と同様に行った結果、干割れが多数発
生した。
【００２５】
【発明の効果】本発明によれば、合板及びパーティクル
ボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補修する
簡単な方法で、従来技術では達成されなかった合板及び
パーティクルボードの欠陥部の表面への透け防止、干割
れ抵抗性が達成される。即ち、合板及びパーティクルボ
ードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補修しない
比較例では透け防止、干割れ抵抗性が不充分である。こ
れに対し、パテ剤で全面補修した実施例ではこれらの性
能がすべて優れている。従って、本発明の方法は欠陥部
の表面への透け、干割れ抵抗性のある化粧合板の製造に
好適である。
ボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補修する
簡単な方法で、従来技術では達成されなかった合板及び
パーティクルボードの欠陥部の表面への透け防止、干割
れ抵抗性が達成される。即ち、合板及びパーティクルボ
ードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補修しない
比較例では透け防止、干割れ抵抗性が不充分である。こ
れに対し、パテ剤で全面補修した実施例ではこれらの性
能がすべて優れている。従って、本発明の方法は欠陥部
の表面への透け、干割れ抵抗性のある化粧合板の製造に
好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２７Ｍ 1/08 Ｅ 2101−2Ｂ Ｂ３２Ｂ 21/04 (72)発明者 田中 光一 山口県下関市彦島迫町七丁目１番１号 三 井東圧化学株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 合板及びパーティクルボードの表面
及び／または裏面に突板を接着し突板化粧合板を製造す
る方法において、該合板及びパーティクルボードの表面
及び／または裏面をパテ剤で全面補修した後、突板を接
着することを特徴とする突板化粧合板の製造方法。 - 【請求項２】 合板及びパーティクルボードの表面
及び／または裏面に紙、プリント紙またはこれに類する
繊維質材料、樹脂フィルム等を接着することにより特殊
加工化粧合板を製造する方法において、該合板及びパー
ティクルボードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面
補修した後、紙やプリント紙またはこれに類する繊維質
材料、樹脂フィルム等を接着することを特徴とする特殊
加工化粧合板の製造方法。 - 【請求項３】 合板及びパーティクルボードの表面
及び／または裏面を塗装することことにより塗装化粧合
板を製造する方法において、該合板及びパーティクルボ
ードの表面及び／または裏面をパテ剤で全面補修した
後、塗装することを特徴とする塗装化粧合板の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25964492A JPH0663905A (ja) | 1992-06-16 | 1992-09-29 | 化粧合板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15652392 | 1992-06-16 | ||
| JP4-156523 | 1992-06-16 | ||
| JP25964492A JPH0663905A (ja) | 1992-06-16 | 1992-09-29 | 化粧合板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0663905A true JPH0663905A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=26484234
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25964492A Pending JPH0663905A (ja) | 1992-06-16 | 1992-09-29 | 化粧合板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0663905A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008001058A (ja) * | 2006-06-26 | 2008-01-10 | Matsushita Electric Works Ltd | 化粧ボード |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP25964492A patent/JPH0663905A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008001058A (ja) * | 2006-06-26 | 2008-01-10 | Matsushita Electric Works Ltd | 化粧ボード |
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