JPH066370B2 - 樹脂製装飾品およびその製法 - Google Patents
樹脂製装飾品およびその製法Info
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- JPH066370B2 JPH066370B2 JP25078890A JP25078890A JPH066370B2 JP H066370 B2 JPH066370 B2 JP H066370B2 JP 25078890 A JP25078890 A JP 25078890A JP 25078890 A JP25078890 A JP 25078890A JP H066370 B2 JPH066370 B2 JP H066370B2
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/14688—Coating articles provided with a decoration
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- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はパネルの表面部分に意匠模様や装飾模様などを
施した樹脂性装飾品、特に自動車用窓或いは装飾パネ
ル、住宅用窓、玩具等に利用できる樹脂性装飾品および
その製法に関するものである。
施した樹脂性装飾品、特に自動車用窓或いは装飾パネ
ル、住宅用窓、玩具等に利用できる樹脂性装飾品および
その製法に関するものである。
（従来の技術） 従来、パネル表面に図柄を絵付けする方法としては、ス
プレー塗装法、スクリーン印刷法、ホットスタンプ法等
が公知であり、幅広く利用されている。これらの方法で
は、予め成形された樹脂にインキ等で図柄をつけるため
樹脂表面の図柄により凹凸があり、この凹凸が図柄を摩
耗させる原因となっていた。この摩耗を防止すべく発明
された方法に、特開昭６１−１２０７４号公報に開示さ
れる方法がある。この方法は、摩擦防止の為に施される
ハードコート膜と図柄が印刷されたプラスチックフィル
ムとを樹脂の表面に、又ハードコート膜を施したプラス
チックフィルムを樹脂の裏面にそれぞれ積層して一体と
なるように樹脂を成形してなる、模様付きガラスを製造
する方法である。この方法により成形された模様付きガ
ラスは、表面がハードコート膜で覆われているため模様
が摩耗しにくいというものであった。
プレー塗装法、スクリーン印刷法、ホットスタンプ法等
が公知であり、幅広く利用されている。これらの方法で
は、予め成形された樹脂にインキ等で図柄をつけるため
樹脂表面の図柄により凹凸があり、この凹凸が図柄を摩
耗させる原因となっていた。この摩耗を防止すべく発明
された方法に、特開昭６１−１２０７４号公報に開示さ
れる方法がある。この方法は、摩擦防止の為に施される
ハードコート膜と図柄が印刷されたプラスチックフィル
ムとを樹脂の表面に、又ハードコート膜を施したプラス
チックフィルムを樹脂の裏面にそれぞれ積層して一体と
なるように樹脂を成形してなる、模様付きガラスを製造
する方法である。この方法により成形された模様付きガ
ラスは、表面がハードコート膜で覆われているため模様
が摩耗しにくいというものであった。
（発明が解決しようとする課題） しかし、前述の方法ではハードコート面を施したプラス
ティックフィルムがポリカーボネート樹脂で構成されて
いるため耐油性が悪く、はがれ等を生じる問題があっ
た。
ティックフィルムがポリカーボネート樹脂で構成されて
いるため耐油性が悪く、はがれ等を生じる問題があっ
た。
そこで本考案は、耐摩耗性と耐油性に優れた樹脂性装飾
品を提供することを技術的課題とする。
品を提供することを技術的課題とする。
（課題を解決しようとする手段） 上記技術的課題を解決するために本発明において講じた
技術的解決手段は、ポリアミド系合成高分子材料よりな
るシートの片面にイソシアネート硬化のポリウレタン系
インクで装飾部が印刷され、前記シートの該装飾部が印
刷された面にイソシアネート硬化のポリウレタン系接着
剤が塗布され、前記シートの前記接着剤の面が、射出成
形によって形成されるポリアミド系合成高分子材料の本
体と向き合うように、前記シートと前記本体が一体化さ
れてなる樹脂製装飾品である。また、該樹脂性装飾部品
は、（イ）ポリアミド系合成高分子材料よりなるシート
の片面に、イソシアネート硬化のポリウレタン系インク
で装飾部を印刷する工程、（ロ）該装飾部の印刷された
前記シートの面に、イソシアネート硬化のポリウレタン
系接着剤を塗布する工程、（ハ）前記シートを前記接着
剤の面が内側にくるようにキャビティー部に装着する工
程、（ニ）該金型を閉じ、ポリアミド系合成高分子材料
を前記金型内に射出し、前記シートと前記ポリアミド系
合成高分子材料とを一体成形する工程、および（ホ）前
記金型から成形品を取り出す工程を有する製法よりな
る。
技術的解決手段は、ポリアミド系合成高分子材料よりな
るシートの片面にイソシアネート硬化のポリウレタン系
インクで装飾部が印刷され、前記シートの該装飾部が印
刷された面にイソシアネート硬化のポリウレタン系接着
剤が塗布され、前記シートの前記接着剤の面が、射出成
形によって形成されるポリアミド系合成高分子材料の本
体と向き合うように、前記シートと前記本体が一体化さ
れてなる樹脂製装飾品である。また、該樹脂性装飾部品
は、（イ）ポリアミド系合成高分子材料よりなるシート
の片面に、イソシアネート硬化のポリウレタン系インク
で装飾部を印刷する工程、（ロ）該装飾部の印刷された
前記シートの面に、イソシアネート硬化のポリウレタン
系接着剤を塗布する工程、（ハ）前記シートを前記接着
剤の面が内側にくるようにキャビティー部に装着する工
程、（ニ）該金型を閉じ、ポリアミド系合成高分子材料
を前記金型内に射出し、前記シートと前記ポリアミド系
合成高分子材料とを一体成形する工程、および（ホ）前
記金型から成形品を取り出す工程を有する製法よりな
る。
シートはポリアミド系合成高分子により構成されるもの
で、例えば６，６ナイロン、６，１０ナイロン、６−ナ
イロン、７−ナイロン、１１−ナイロン等が使用でき
る。
で、例えば６，６ナイロン、６，１０ナイロン、６−ナ
イロン、７−ナイロン、１１−ナイロン等が使用でき
る。
（作用） 本発明によれば、シートおよび本体が耐油性に優れたポ
リアミド系合成高分子よりなるため、油に浸されても容
易に剥がれが生じない。このため、耐油性に優れた樹脂
製装飾品を得ることができる。
リアミド系合成高分子よりなるため、油に浸されても容
易に剥がれが生じない。このため、耐油性に優れた樹脂
製装飾品を得ることができる。
（実施例） 本考案の実施例を第１図乃至第７図に基づいて説明す
る。
る。
第１図はポリアミド系合成高分子よりなる１を示す。こ
のシート１は、樹脂製成形品と同一の形状に打ち抜かれ
ており、本実施例では厚さ０．３mmの６−ナイロンより
なるシート（東レ製、「ＣＭ１０２１」）が用いられて
いる。
のシート１は、樹脂製成形品と同一の形状に打ち抜かれ
ており、本実施例では厚さ０．３mmの６−ナイロンより
なるシート（東レ製、「ＣＭ１０２１」）が用いられて
いる。
打ち抜かれたシート１の裏面には、イソシアネート硬化
のウレタン系インク（東洋インキ製のＳＳＮＹ白を１０
０重量部に対し、同じく東洋インキ製のＳＳＮＹ添加剤
を５重量部を配合）を用い、スクリーン印刷によって第
１図に示すように装飾部２が印刷される。第２図は装飾
部２が印刷された後のシート１の断面図を示す。このよ
うに、装飾部２はシート１の裏面に印刷され、表面には
でないようになっている。
のウレタン系インク（東洋インキ製のＳＳＮＹ白を１０
０重量部に対し、同じく東洋インキ製のＳＳＮＹ添加剤
を５重量部を配合）を用い、スクリーン印刷によって第
１図に示すように装飾部２が印刷される。第２図は装飾
部２が印刷された後のシート１の断面図を示す。このよ
うに、装飾部２はシート１の裏面に印刷され、表面には
でないようになっている。
装飾部２の印刷されたシート１は常温にて約１時間乾燥
され、次にイソシアネート硬化のウレタン系接着剤（東
洋インキ製のＳＳＮＹメジウムを１００重量部に対し、
同じく東洋インキ製のＳＳＮＹ添加剤を５重量部を配
合）がスクリーン印刷によってシート１の裏面全体に塗
布される。こうして接着層３の形成されたシート１を７
０度で３０分間乾燥させ、接着剤中の溶剤を揮発させた
後、第５図に示すようにシート１の接着層３が内側とな
るよう、金型の可動型２１内にインサートする。
され、次にイソシアネート硬化のウレタン系接着剤（東
洋インキ製のＳＳＮＹメジウムを１００重量部に対し、
同じく東洋インキ製のＳＳＮＹ添加剤を５重量部を配
合）がスクリーン印刷によってシート１の裏面全体に塗
布される。こうして接着層３の形成されたシート１を７
０度で３０分間乾燥させ、接着剤中の溶剤を揮発させた
後、第５図に示すようにシート１の接着層３が内側とな
るよう、金型の可動型２１内にインサートする。
次に６−ナイロン（東レ製、「ＣＭ１０２１Ｓ黒」）よ
りなる樹脂を、シリンダー（図示せず）よりライナー２
３を経て金型の固定型２２へ流入させる。このとき射出
条件は、金型温度６０度、シリンダー温度２４０度、射
出時間１５秒とする。こうして金型内に樹脂を射出し、
樹脂板４を一体成形したシート１とともに金型より取り
出して、第６図に示す成形品５を得た。
りなる樹脂を、シリンダー（図示せず）よりライナー２
３を経て金型の固定型２２へ流入させる。このとき射出
条件は、金型温度６０度、シリンダー温度２４０度、射
出時間１５秒とする。こうして金型内に樹脂を射出し、
樹脂板４を一体成形したシート１とともに金型より取り
出して、第６図に示す成形品５を得た。
本実施例では、イソシアネート硬化のウレタン系インク
の添加剤は５重量部としたが、５〜１０重量部の範囲で
適宜選択することができる。イソシアネート硬化のウレ
タン系接着剤についても同様に、添加剤は５〜１０重量
部とすることができる。またシート１は、本実施例のよ
うに装飾部３を印刷する前に予め成形品５と同様な形に
打ち抜いてもよく、また装飾品３の印刷後に打ち抜いて
もよい。
の添加剤は５重量部としたが、５〜１０重量部の範囲で
適宜選択することができる。イソシアネート硬化のウレ
タン系接着剤についても同様に、添加剤は５〜１０重量
部とすることができる。またシート１は、本実施例のよ
うに装飾部３を印刷する前に予め成形品５と同様な形に
打ち抜いてもよく、また装飾品３の印刷後に打ち抜いて
もよい。
第７図は第６図のＣ−Ｃ線に沿う断面図を示す。第７図
に示すように、樹脂板４とシート１は接着剤３により剥
がれないよう一体的に接着されている。このため、シー
ト１の裏面に印刷され、装飾部２を構成するインク部分
は、シート１と接着剤３との間に介在している。このよ
うに、装飾部２はシート１により外部からの接触が絶た
れ、常にシート１に保護されている。このため本実施例
の樹脂性装飾品は、耐摩耗性に優れた効果を発揮する。
に示すように、樹脂板４とシート１は接着剤３により剥
がれないよう一体的に接着されている。このため、シー
ト１の裏面に印刷され、装飾部２を構成するインク部分
は、シート１と接着剤３との間に介在している。このよ
うに、装飾部２はシート１により外部からの接触が絶た
れ、常にシート１に保護されている。このため本実施例
の樹脂性装飾品は、耐摩耗性に優れた効果を発揮する。
また、これまで成形品の表面積において装飾部の面積比
が大きい場合には、装飾部と接着剤との接着性が問題に
なっていたが、本実施例では装飾部２と接着剤３は同じ
イソシアネート硬化のウレタン系材料を用いているた
め、接着性がよく、剥がれが発生しない。
が大きい場合には、装飾部と接着剤との接着性が問題に
なっていたが、本実施例では装飾部２と接着剤３は同じ
イソシアネート硬化のウレタン系材料を用いているた
め、接着性がよく、剥がれが発生しない。
さらに、成形材料、シート材料ともポリアミド系合成高
分子が使用されるため、耐油性に優れ、長時間油に浸し
ても剥がれが生じない。
分子が使用されるため、耐油性に優れ、長時間油に浸し
ても剥がれが生じない。
『実施例の評価』 上記した実施例の樹脂性装飾品について、耐油性、耐摩
耗性、耐湿熱サイクル性について以下のように試験し
た。
耗性、耐湿熱サイクル性について以下のように試験し
た。
初めに、耐油性については、７０度のブレーキフルード
（トヨタ純正「２４００Ｈ」）に９６時間浸漬し、その
外観を観察した。
（トヨタ純正「２４００Ｈ」）に９６時間浸漬し、その
外観を観察した。
耐摩耗網性については、圧子６と成形品５のシート１と
の間にＪＩＳで規定される６号綿布をはさみ、平面摩耗
試験機（スガ試験機，ＦＲ−Ｐ型）にて、図示矢印Ｄ方
向に５００ｇの荷重で１０００回往復させ、外観を観察
した。圧子６はＪＩＳで規定されるＦＣ２０により形成
され、第８図に示すように、先端に半径１０mmのＲが設
けられ、２０mmの幅を持ったものである。
の間にＪＩＳで規定される６号綿布をはさみ、平面摩耗
試験機（スガ試験機，ＦＲ−Ｐ型）にて、図示矢印Ｄ方
向に５００ｇの荷重で１０００回往復させ、外観を観察
した。圧子６はＪＩＳで規定されるＦＣ２０により形成
され、第８図に示すように、先端に半径１０mmのＲが設
けられ、２０mmの幅を持ったものである。
耐湿熱サイクル性については、５０度で９５％の湿度中
に１７．５時間放置し、１００度で６．５時間放置する
ことを１サイクルとして５サイクル実施した。
に１７．５時間放置し、１００度で６．５時間放置する
ことを１サイクルとして５サイクル実施した。
耐油性、耐摩耗性、耐湿熱サイクル性とも、上記試験後
に外観を観察することにより、剥がれが生じていないか
を検査した。本実施例における成形品の試験結果は、耐
油性、耐摩耗性、耐湿熱サイクル性とも良好で、剥がれ
は見られなかった。
に外観を観察することにより、剥がれが生じていないか
を検査した。本実施例における成形品の試験結果は、耐
油性、耐摩耗性、耐湿熱サイクル性とも良好で、剥がれ
は見られなかった。
『比較例１』 比較例１として、以下に示す方法で樹脂製装飾品を製造
した。初めに６ナイロン（実施例と同一）を用い、射出
成形によって第９図に示す樹脂板４を製造する。この
後、樹脂板４の表面にイソシアネート硬化のウレタン系
インク（実施例と同一）を使用して、スクリーン印刷に
よって装飾部２を印刷し、第１０図に示す成形品１０を
製造した。第１１図に第１０図のＥ−Ｅ線断面図を示
す。第１１図に示すように、成形品１０の表面には装飾
部２が凸部となって残った形状をしている。
した。初めに６ナイロン（実施例と同一）を用い、射出
成形によって第９図に示す樹脂板４を製造する。この
後、樹脂板４の表面にイソシアネート硬化のウレタン系
インク（実施例と同一）を使用して、スクリーン印刷に
よって装飾部２を印刷し、第１０図に示す成形品１０を
製造した。第１１図に第１０図のＥ−Ｅ線断面図を示
す。第１１図に示すように、成形品１０の表面には装飾
部２が凸部となって残った形状をしている。
『比較例２』 比較例２として、上記した実施例と基本的には同じ材
料、同じ手順で、ただしシートの裏面に接着剤を塗布せ
ずに成形品を製造した。
料、同じ手順で、ただしシートの裏面に接着剤を塗布せ
ずに成形品を製造した。
『比較例３』 比較例３として、上記した実施例と基本的には同じ材
料、同じ手順で、ただしシートの裏面に塗布する接着剤
として、エチレンビニルアセテート（ＥＶＡ）系の接着
剤を使用し、成形品を製造した。
料、同じ手順で、ただしシートの裏面に塗布する接着剤
として、エチレンビニルアセテート（ＥＶＡ）系の接着
剤を使用し、成形品を製造した。
『従来例』 従来例として、特開昭６１−１２０７４１号公報に開示
される材料を使用し成形品を製作した。すなわち、ポリ
カーボネート製のシートに、ポリエステル樹脂よりなる
インクを用いて模様部分をスクリーン印刷した。このシ
ートの印刷された面が内側となるように、シートを金型
内に挿入し、ポリカーボネート樹脂を金型内に射出成形
して、樹脂製装飾品を製造した。
される材料を使用し成形品を製作した。すなわち、ポリ
カーボネート製のシートに、ポリエステル樹脂よりなる
インクを用いて模様部分をスクリーン印刷した。このシ
ートの印刷された面が内側となるように、シートを金型
内に挿入し、ポリカーボネート樹脂を金型内に射出成形
して、樹脂製装飾品を製造した。
『比較例１乃至比較例３、及び従来例の評価』 比較例１乃至比較例３、及び従来例について、実施例と
同様に耐油性、耐摩耗性について試験した。また装飾部
の表面にシートを有する比較例２、比較例３、及び従来
例については耐湿熱サイクル性も試験した。試験結果を
表１に示す。表中、○は異常なし、×はシートの剥が
れ、あるいは文字の欠落が発生したことを示す。シート
を用いなかった比較例１については耐油性と耐摩耗性が
悪く、文字の欠落がみられた。
同様に耐油性、耐摩耗性について試験した。また装飾部
の表面にシートを有する比較例２、比較例３、及び従来
例については耐湿熱サイクル性も試験した。試験結果を
表１に示す。表中、○は異常なし、×はシートの剥が
れ、あるいは文字の欠落が発生したことを示す。シート
を用いなかった比較例１については耐油性と耐摩耗性が
悪く、文字の欠落がみられた。
接着剤を用いずにシートと樹脂部を一体化させた比較例
２については、耐摩耗性は良好であったが、耐油性と耐
湿熱サイクル性が悪く、シートの剥がれがみられた。
２については、耐摩耗性は良好であったが、耐油性と耐
湿熱サイクル性が悪く、シートの剥がれがみられた。
また、接着剤のみ実施例と異なる接着剤、すなわちエチ
レンビニルアセテート系の接着剤を用いた比較例３で
は、耐油性、耐摩耗性には問題がみられなかったが、耐
湿熱サイクル性が悪く、やはりシートの剥がれがみられ
た。
レンビニルアセテート系の接着剤を用いた比較例３で
は、耐油性、耐摩耗性には問題がみられなかったが、耐
湿熱サイクル性が悪く、やはりシートの剥がれがみられ
た。
さらに従来例については、耐摩耗性、耐湿熱サイクル性
については良好であったが、耐油性に問題があり、シー
トの剥がれがみられた。
については良好であったが、耐油性に問題があり、シー
トの剥がれがみられた。
本発明によって得られた樹脂製装飾品によれば、本体と
シートは接着剤により剥がれないよう一体的に接着され
ている。そして、シートの裏面に印刷されて装飾部を構
成するインク部分は、シートと接着剤との間に介在する
ため、装飾部はシートにより外部からの接触が絶たれ、
常にシートに保護されている。このため本実施例の樹脂
製装飾品は、耐摩耗製に優れた効果を発揮する。
シートは接着剤により剥がれないよう一体的に接着され
ている。そして、シートの裏面に印刷されて装飾部を構
成するインク部分は、シートと接着剤との間に介在する
ため、装飾部はシートにより外部からの接触が絶たれ、
常にシートに保護されている。このため本実施例の樹脂
製装飾品は、耐摩耗製に優れた効果を発揮する。
また、これまで成形品の表面積において装飾部の面積比
が大きい場合には、装飾部と接着剤との接着性が問題に
なっていたが、本実施例では本体と接着剤は同じイソシ
アネート硬化のウレタン系材料を用いているため、接着
性がよく、耐湿熱サイクル性にも優れ、剥がれが発生し
ない。
が大きい場合には、装飾部と接着剤との接着性が問題に
なっていたが、本実施例では本体と接着剤は同じイソシ
アネート硬化のウレタン系材料を用いているため、接着
性がよく、耐湿熱サイクル性にも優れ、剥がれが発生し
ない。
さらに、成形材料、シート材料ともポリアミド系合成高
分子が使用されるため、耐油性に優れ、長時間油に浸し
ても剥がれが生じない。
分子が使用されるため、耐油性に優れ、長時間油に浸し
ても剥がれが生じない。
第１図乃至第７図は本発明の実施例を示し、第１図は裏
面に装飾部の印刷されたシート、第２図は第１図のＡ−
Ａ線に沿う断面図、第３図は接着剤の塗布されたシー
ト、第４図は第３図のＢ−Ｂ線に沿う断面図、第５図は
射出成形用金型の断面図、第６図は成形品、第７図は第
６図のＣ−Ｃ線に沿う断面図を示す。第８図は耐摩耗試
験に用いられる圧子、第９図は比較例１の樹脂板、第１
０図は比較例１の成形品、第１１図は第１０図のＥ−Ｅ
線の沿う断面図を示す。 符号の説明 １……シート、 ２……装飾部（インク部分）、 ３……接着材、 ４……樹脂板（本体）。
面に装飾部の印刷されたシート、第２図は第１図のＡ−
Ａ線に沿う断面図、第３図は接着剤の塗布されたシー
ト、第４図は第３図のＢ−Ｂ線に沿う断面図、第５図は
射出成形用金型の断面図、第６図は成形品、第７図は第
６図のＣ−Ｃ線に沿う断面図を示す。第８図は耐摩耗試
験に用いられる圧子、第９図は比較例１の樹脂板、第１
０図は比較例１の成形品、第１１図は第１０図のＥ−Ｅ
線の沿う断面図を示す。 符号の説明 １……シート、 ２……装飾部（インク部分）、 ３……接着材、 ４……樹脂板（本体）。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｌ 31:30 4Ｆ 31:52 4Ｆ (72)発明者 伊藤 誉展 愛知県西加茂郡藤岡町大字飯野字大川ケ原 1141番地１ アイシン化工株式会社内 審査官 酒井 美知子
Claims (2)
- 【請求項１】ポリアミド系合成高分子材料よりなるシー
トの片面にイソシアネート硬化のポリウレタン系インク
で装飾部が印刷され、前記シートの該装飾部が印刷され
た面にイソシアネート硬化のポリウレタン系接着剤が塗
布され、前記シートの前記接着剤の面が、射出成形によ
って形成されるポリアミド系合成高分子材料の本体と向
き合うように、前記シートと前記本体が一体化されてな
る樹脂製装飾品。 - 【請求項２】（イ）ポリアミド系合成高分子材料よりな
るシートの片面に、イソシアネート硬化のポリウレタン
系インクで装飾部を印刷する工程、（ロ）該装飾部の印
刷された前記シートの面に、イソシアネート硬化のポリ
ウレタン系接着剤を塗布する工程、（ハ）前記シートを
前記接着剤の面が内側にくるようにキャビティー部に装
着する工程、（ニ）該金型を閉じ、ポリアミド系合成高
分子材料を前記金型内に射出し、前記シートと前記ポリ
アミド系合成高分子材料とを一体成形する工程、および
（ホ）前記金型から成形品を取り出す工程を有する樹脂
製装飾品の製法。
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| JP25078890A JPH066370B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 樹脂製装飾品およびその製法 |
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| JP25078890A JPH066370B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 樹脂製装飾品およびその製法 |
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