JPH0663543A - 水道水の脱塩素方法及び装置 - Google Patents

水道水の脱塩素方法及び装置

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JPH0663543A
JPH0663543A JP21912692A JP21912692A JPH0663543A JP H0663543 A JPH0663543 A JP H0663543A JP 21912692 A JP21912692 A JP 21912692A JP 21912692 A JP21912692 A JP 21912692A JP H0663543 A JPH0663543 A JP H0663543A
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JP
Japan
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tap water
water
green tea
tap
dechlorination
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JP21912692A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Seki
秀行 関
Masaaki Hashimoto
正明 橋本
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MERUSU GIKEN KK
Original Assignee
MERUSU GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水道水の「カルキ臭」を極めて簡単にかつ安
価に取り除く。 【構成】 給水栓の流出口20から流出する水道水W0
を該流出口20に装着された装着口部11を通じて緑茶
収納部13内に導入し、該緑茶収納部13に収納された
緑茶14に接触させてから、ろ過材2を通じて取り出す
ことにより該水道水W0 に含まれる残留塩素を除去する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道水に含まれる残留
塩素を除去する水道水の脱塩素方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】塩素処理が施された水道水は、いわゆる
「カルキ臭」と呼称される異臭もしくは異味を有するの
で、飲料水として必ずしも好ましいものでなく、また、
各種料理や紅茶・コーヒー等の嗜好品用の水として用い
た場合にはこれらの独特の味を損ねるおそれも高い。こ
の為、従来から、このような場合には、水道水を「浄水
器」に通してこの「カルキ臭」の原因たる残留塩素を除
去することが行われている。
【0003】この従来の「浄水器」は、水道水を粒状活
性炭等の吸着材や中空糸膜等のフィルターを通過させる
ことにより、塩素や微量有機物等の不純物の吸着除去及
び赤水等の原因である錆等の固形物除去等を行ってい
る。なお、最近では活性炭に銀処理を施して活性炭に付
着した細菌の増殖防止を図ったものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、「カルキ
臭」は、水道水に含まれる残留塩素を所定濃度以下にな
るまで除去することによって取り除くことができる。し
かも、この「カルキ臭」が取り除かれれば料理や嗜好品
用の水として用いてもその味を損ねるおそれはほとんど
なくなる。
【0005】しかるに、上述の従来の「浄水器」は、
「カルキ臭」の原因である残留塩素の除去ばかりでな
く、微量な不純物や微細な固形物等の除去を行うために
比較的高価な活性炭や中空糸膜等を用いている。このた
め、比較的高価であるとともに、メンテナンス費用もか
さむという問題があった。しかも、いわゆる「水の味」
に関しては、「カルキ臭」のみを取り除いただけのもの
と、「カルキ臭」及び「微量不純物」の双方を除去した
ものとの間にほとんど差が認められない。すなわち、従
来の「浄水器」は、高価なわりには、「カルキ臭」を除
いた本来の水道水の持つ「水の味」自体を良好にするこ
とにはほとんど寄与しないものであった。
【0006】本発明は、上述の背景のもとでなされたも
のであり、水道水の「カルキ臭」を極めて簡単にかつ安
価に取り除くことができる水道水の脱塩素方法及び装置
を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明にかかる水道水の脱塩素方法は、(1) 塩
素処理が施された水道水の脱塩素方法であって、給水栓
から流出する水道水を緑茶に接触させてから取り出すこ
とにより該水道水に含まれる残留塩素を除去することを
特徴とした構成とした。
【0008】また、本発明にかかる水道水の脱塩素装置
は、(2) 給水栓の水道水流出口に接続して水道水を
取り込む装着口部と、この装着口部を通じて流入した水
道水をろ過して排出するろ過部と、前記装着口部とろ過
部との間に形成された緑茶収納部とを有し、前記装着口
部を通じて流入した水道水が前記緑茶収納部に収納した
緑茶に接触した後に前記ろ過部から排出されるようにし
たことを特徴とする構成とした。
【0009】
【作用】上述の構成において、給水栓から流出する水道
水を緑茶に接触させてから取り出すことにより該水道水
に含まれる残留塩素が除去される。この事実は本発明者
が見出だしたものである。
【0010】本発明者の実験によれば、家庭用水道給水
栓から通常の流速で流出する流水中に緑茶の枝葉を1g
程度存在させて該水道水に緑茶を接触させてから取り出
すことにより、水道水中の残留塩素を80%以上除去で
き、「カルキ臭」をほぼ完全に取り除くことができるこ
とがわかった。しかも、この塩素除去効果は、約1gの
緑茶枝葉で、給水栓から流出する水道水が約50リット
ルに達するまで有効に持続することが確認された。この
水量は、毎日一般家庭で炊事などに消費する(風呂・洗
濯などの消費量は除く)量に相当する。
【0011】この緑茶による脱塩素作用のメカニズムは
明らかではないが、緑茶成分であるアスコルビン酸(ビ
タミンC)やエピガロカテキンガーレート(タンニンの
主成分)等の作用によるものと推定される。
【0012】脱塩素速度の速いものとして、薬品では、
ハイポ(チオ硫酸ナトリウム)、ビタミンC等が知られ
ているが、本発明者が見出だした緑茶の脱塩素能力は際
立っており、勿論、天然産物の中では脱塩素速度、単位
重さあたりの脱塩素処理能力、効果の持続性等の点で比
類ない程すぐれていることがわかった。しかも、安全性
の面では全く問題がない。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例にかかる水道水の脱
塩素装置の断面図である。以下、図1を参照にしなが
ら、一実施例にかかる水道水の脱塩素方法及び装置を説
明する。
【0014】図1において、符号10は水道水の脱塩素
装置、符号20は水道給水栓の流出口である。水道水の
脱塩素装置10は、水道水流出口に接続して水道水(源
水)を取り込む装着口部11と、この装着口部11を通
じて流入した水道水W0 (源水)をろ過して排出するろ
過部12と、前記装着口部11と、ろ過部12との間に
形成された緑茶収納部13とを有し、該緑茶収納部13
内には緑茶14が収納されるようになっている。また、
水道給水栓の流出口20は、その先端部が基部21に比
較して若干大径に形成されて突出端部22となってい
る。
【0015】脱塩素装置10の装着口部11は、硬質ゴ
ムやプラスチックス等で筒状に形成されたもので、一方
の端部、すなわち、図中上部には、係合部11aが形成
され、この係合部の下部には挿入部11bが形成され、
この挿入部11bの下部にはろ過材取り付け部11cが
形成されている。
【0016】係合部11aは、その最上端部が前記水道
給水栓の流出口20の突出端部22の外径よりその内径
が小さく、この最上端部から挿入部11bにかけて次第
にその内径が増すようになっている。挿入部11bの内
径は上記突出端部22の外径と同等かそれより僅かに小
さく形成されている。すなわち、これにより、挿入部1
1bを水道の流出口20に被せるようにして挿入する
と、係合部11aが流出口20の突出端部22に係合し
て装着口部11が流出口20にしっかりと嵌合固定され
るようになっている。
【0017】ろ過材取り付け部11cは、上記挿入部1
1bよりその内径が大きく形成され、その下端部にはろ
過材取り付け溝11dが形成され、このろ過材取り付け
溝11dに、袋状のろ過材12の開口端部が装着され、
接着等の方法によって固定されている。
【0018】このろ過材12は、高分子繊維不繊布等の
透水性を有し、1種のフィルター機能を備えた材料を、
一端部が開口された袋状に加工したもので、水道水に混
入した錆や固形異物等を取り除くとともに、上記装着口
部11に取り付けることによって緑茶収納部13を形成
し、これにより、水道の流出口20から流出した水道水
0 (源水)を上記緑茶収納部13内に収納した緑茶1
4に適切に接触させるようにしたものである。
【0019】緑茶14は、透水性袋体14aに緑茶枝葉
14bを約1g収納したものである。なお、緑茶枝葉1
4bとしては、市販のパック形式のものを用いるのが交
換等の際に便利であるが、緑茶枝葉14bをそのまま用
いてもよい。また、緑茶枝葉14bとしては、一般にい
う緑茶であればその種類を問わない。
【0020】上述の構成において、水道給水栓の流出口
20から流出した水道水W0 は、水道水の脱塩素装置1
0の装着口部11を通じて緑茶収納部13内に至る。緑
茶収納部13内に至った水道水は緑茶収納部13内で乱
流になり緑茶14の袋状体14aを通過して緑茶枝葉1
4bに十分に接触する。その結果、水道水に含まれる残
留塩素が除去される。残留塩素が除去された水道水W1
(処理水)はろ過材12を通過して外部に流出する。
【0021】この流出した水道水W1 (処理水)の残留
塩素濃度及び細菌数を調べた結果は次の通りであった。
【0022】 試験NO. 通水量(l) 総残留塩素濃度 (mg/l) 一般細菌数( 個/ml) (累計) 源水 − 0.6 100以下 1 20 0.1以下 100以下 2 30 0.1以下 100以下 3 40 0.1以下 100以下 4 50 0.2以下 100以下 ただし、試験条件を以下の通りとした。
【0023】適用した水道水栓の種類………一般家庭用
13Aカラン 使用した緑茶枝葉収納用袋体…「すずらんソフト」(ボ
ンスター販売株式会社の商標名)を袋体に形成した 使用した緑茶枝葉の種類……株式会社芳翠園製「宇治
茶」 緑茶使用量………1g 残留塩素測定試薬…遊離用DPD(N,N−ジエチル−
p−フェニレンジアミン)#1、総残留塩素用DPD#
3 一般細菌検査…上水試験方法により検査 上述の結果から明らかなように、残留塩素を0.6mg
/lを含む水道水W0(源水)は、一実施例の脱塩素装
置を通過することによってその残留塩素がほぼ80%除
去されて全く「カルキ臭」のない水道水W1 (処理水)
となり、かつ、細菌汚染も全くないことがわかる。この
場合、緑茶の枝葉の比表面積は活性炭に比較してはるか
に小さいので、活性炭のように一般細菌の巣窟になって
細菌増殖する恐れはもともと少ない。また、水道水は冷
水であることから、給水栓を開けた直後の水道水W
1 (処理水)を少々捨てしまうだけで、以後は、水道水
1 (処理水)が緑色に着色したり、緑茶の味が付加さ
れるようなことも全くないことが確認されている。さら
に、水道水W0 (源水)は、ろ過材12の作用によっ粗
ろ過されるので、茶がら・錆などの固形異物も同時に除
去される。しかもその場合、多量の活性炭や精密な中空
糸膜等の圧力損失を伴うものを用いてないから、通水流
量は損なわれることもない。
【0024】本発明者らは、本実施例の装置にによって
残留塩素を除去した水道水W1 (処理水)を沸騰してな
る湯で緑茶・紅茶を入れたり、味噌汁や炊飯に使用する
など、様々な試みをして水道水W0 (源水)との比較を
行なったが、いずれも本実施例の装置によって残留塩素
を除去した水道水W1 (処理水)の方が嗅覚・味覚的に
顕著に優れていた。
【0025】しかも、本実施例の脱塩素装置は、従来の
「浄水器」に比較してその構造が極めて単純であり、極
めて安価であるとともに、メンテナンスが容易であるの
で、従来の「浄水器」でとかく問題にされている「浄化
ユニット交換の忘れや惰性的使用」という問題もなく、
かつ、メンテナンス費用も安価であるというすぐれた利
点がある。
【0026】なお、本発明は上述の一実施例に限られる
ものではなく、例えば、装着口部をOリングシール処置
を施すとともに取り付け構造を備えた金属部材で構成
し、また、ろ過部を細かいメッシュの金網を1又は2以
上重ねてフィルター状に形成したもの等で構成してもよ
い。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、給水栓
から流出する水道水を緑茶に接触させてから取り出すこ
とにより該水道水に含まれる残留塩素を除去するように
したものであり、これにより、水道水の「カルキ臭」を
極めて簡単にかつ安価に取り除くことができる水道水の
脱塩素方法及び装置を得ているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例にかかる水道水の脱塩素装置の構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
10…水道水の脱塩素装置、11…装着口部、12…ろ
過材、13…緑茶収納部、14…緑茶、20…給水栓の
流出口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素処理が施された水道水の脱塩素方法
    であって、 給水栓から流出する水道水を緑茶に接触させてから取り
    出すことにより該水道水に含まれる残留塩素を除去する
    ことを特徴とした水道水の脱塩素方法。
  2. 【請求項2】 給水栓の水道水流出口に接続して水道水
    を取り込む装着口部と、この装着口部を通じて流入した
    水道水をろ過して排出するろ過部と、前記装着口部とろ
    過部との間に形成された緑茶収納部とを有し、前記装着
    口部を通じて流入した水道水が前記緑茶収納部に収納し
    た緑茶に接触した後に前記ろ過部から排出されるように
    したことを特徴とする水道水の脱塩素装置。
JP21912692A 1992-08-18 1992-08-18 水道水の脱塩素方法及び装置 Pending JPH0663543A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60143771A (ja) * 1983-12-29 1985-07-30 Olympus Optical Co Ltd 担体投入装置
JPS61101291A (ja) * 1984-10-22 1986-05-20 Toshiyuki Sugino 脱カルキ装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60143771A (ja) * 1983-12-29 1985-07-30 Olympus Optical Co Ltd 担体投入装置
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