JP3354647B2 - 浄水器 - Google Patents
浄水器Info
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
Description
為の浄水器に関する。更に詳しくは、吸着剤を限定する
ことにより、安全性や快適性に問題のある化合物を除去
できる浄水器に関する。
を除くことを主目的とした活性炭浄水器が数年前に発売
され使用されたが、厚生省の調査により、長時間使用し
なかった場合に活性炭中に雑菌が発生し、好ましくない
ことが明らかとなった。
膜等の膜濾過を利用した浄水器が発売され、最近ではこ
のタイプが主流となっている。
いた浄水器や天然石、セラミック等を濾材として使用し
た浄水器も上市されている。
於て、多孔質中空糸膜等の膜濾過を行っていないもの
は、長時間使用しないと雑菌が繁殖し水道水の初流に流
出してしまうという問題点があった。
空糸膜や平膜による精密濾過を行う浄水器や活性炭に銀
を添着する等の方法により抗菌性を持たせた浄水器が開
発され、上市されるようになって来た。
量によって抗菌性が異なり、又銀が多量に流出しても良
くないので若干不安定である。膜濾過による方法は膜の
使用法、固定法等に間違いがなければ雑菌等を除去する
には充分な性能を有している。
能にもよるがトリハロメタン、農薬等の微量溶解してい
る危険性のある有機物を除去することは可能である。
性窒素及び亜硝酸性窒素等の陰イオンで溶解性のものは
活性炭、膜濾過によって取り除くことは難しく、殆んど
除去できていないのが現状であった。
を用いた浄水器も開発されているが、飲用水のおいしさ
という点でミネラル分を全て取り除いてしまうので、水
が不味くなり、安全でおいしい水という面では難点があ
った。
られる浄水器として、水道水を耐圧容器に収納したフィ
ルタ、活性炭、イオン交換樹脂の順番に流すものが提案
されている(特開昭61−257282号公報)。
限界が来ても、極端な味、臭い、色等の変化がないと使
用限界を判断しにくい状況にある。本発明者らは、この
ような状況に鑑み、安全でおいしい水を得る為に検討し
た結果本発明に到達したものである。
イオン交換樹脂及び活性炭からなる第1の浄水槽並びに
多孔質中空糸膜からなる第2の浄水槽よりなる浄水器に
於て、第1の浄水槽と第2の浄水槽の間に定流量弁及び
圧力スイッチを設けたことを特徴とする。
質中空糸膜の組合せを必須としている。陽イオン交換樹
脂や活性炭のみでは雑菌の発生があった場合に浄水器か
らの初流に雑菌が流出してしまい安全面から見て好まし
くない。
重金属の溶解性陽イオンは取り除くことが難しいという
問題点がある。更に陽イオン交換樹脂と多孔質中空糸膜
のみの場合はトリハロメタン、農薬等が吸着できない
他、残留塩素も充分に除去できないので好ましくない。
孔質中空糸膜の内、第2の浄水槽にある多孔質中空糸膜
は浄水器の最終段に存在することが必須であるが、陽イ
オン交換樹脂及び活性炭は陽イオン交換樹脂、活性炭の
順、或は活性炭、陽イオン交換樹脂の順でも両者を混合
して用いても差し支えない。抗菌活性炭として銀添着活
性炭を用いた場合は銀の流出により陽イオン交換樹脂の
交換容量の減少を招くので、先に活性炭、その後に陽イ
オン交換樹脂のタイプや活性炭と陽イオン交換樹脂を混
合することは好ましくない。
炭、多孔質中空糸膜の順に濾過していくことが好まし
い。本発明で用いる陽イオン交換樹脂は除去したい物質
に対応するものであれば、強酸性陽イオン交換樹脂、弱
酸性陽イオン交換樹脂の何れも用いることができる。
用いられている鉛管から溶出し、有害物質として含まれ
る可能性が高い鉛等の重金属陽イオンが多く、又中性塩
として溶解している可能性が高いので、中性塩を分解吸
着できる強酸性陽イオン交換樹脂を用いることが好まし
い。
ム塩として販売されているが、イオン交換によりナトリ
ウムが流出し、飲用に供すると血圧の上昇等の問題が発
生することがあるので余り好ましくない。
性陽イオン交換樹脂を用いると流出液のpHが4以下に
なってしまうので、水道水質基準から外れ、刺激も強く
なるので余り好ましくない。
溶出イオンが水のおいしさを向上し、健康面でも日本人
が不足しがちなカルシウム塩型とすることが好ましい。
このように水道水を安全でおいしく飲む為には、陽イオ
ン交換樹脂として、カルシウム塩型の強酸性陽イオン交
換樹脂を用いるのが最も好ましい。
元する能力、トリハロメタンや農薬等の有害物を吸着す
る能力を持っていれば特に限定されるものではなく、形
態的には粉末状、粒状、繊維状、成形炭等の活性炭が使
用でき、原料的にも特に限定されるものではなくヤシガ
ラ活性炭、骨炭、木炭系のもの等の天然物系活性炭、ピ
ッチ系、石油コークス系等の合成活性炭等が使用でき
る。賦活方法についても特に限定されず、水蒸気賦活、
化学的賦活等の賦活法が用いられる。
活性炭内の通過速度が通常の活性炭の使用法に比べて非
常に大きいので嵩密度の大きいものが好ましく、水道水
圧との関連から圧力損失は小さいものが好ましい。吸着
物質は比較的分子量の小さいものが多く、コスト面を含
めると水蒸気賦活した粒状ヤシガラ活性炭が現状では最
も好ましく用いられる。
等の重金属を添着したものでもしていないものでも構わ
ないが、余り大量の重金属が溶出するものは好ましくな
い。抗菌性を付与したものは比較的好ましく用いられ
る。
ならない。多孔質平膜を用いた場合は充分な濾過膜面積
を得られない場合があるので好ましくない。本発明の多
孔質中空糸膜は雑菌等の微小物質が除去できれば特に限
定されるものではなく、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン系、ポリスルホン系等の多孔質中空
糸膜が用いられる。これらの多孔質中空糸膜は、通水性
能を向上する為に例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体
の鹸化物(=エチレン−ビニルアルコール系共重合体)
で親水化されていることが好ましい。
した第1の浄水槽と多孔質中空糸膜を収めた第2の浄水
槽を組み合わせた形のものであり、第1の浄水槽の流出
水が第2の浄水槽に流入する形となる。本発明では、第
1の浄水槽と第2の浄水槽の間に定流量弁と圧力スイッ
チを設け、一定流量で流れていることを検知値できる圧
力スイッチの積算稼働時間により濾過体の寿命を検知す
るものである。
配した場合、陽イオン交換樹脂、活性炭の圧力損失及び
多孔質中空糸膜の圧力損失がある為、充分な検知が出来
ない可能性があり好ましくない。上記の点に関しては第
2の浄水槽の二次側に配することが好ましいが、多孔質
中空糸膜通過後に水が滞留し易い部分を作ることは雑菌
の発生上好ましくない。多孔質中空糸膜による圧力損失
はあるものの、第1の浄水槽と第2の浄水槽の間に配す
ることが好ましい。又本発明の陽イオン交換樹脂、活性
炭及び多孔質中空糸膜以外に一次フィルターやセラミッ
ク、天然石等を同時に用いても構わない。
明する。 〔実施例1〕本発明の一例を示す浄水器の断面図を図1
に示した。陽イオン交換樹脂5、活性炭3を充填した第
1の浄水槽2と多孔質中空糸膜11を収めた第2の浄水
槽10は配水管によってつながれ、外容器1に収納され
ている。
チレン製多孔質中空糸膜11を2液型ポリウレタン樹脂
で固定し、一端を切断、開放したものを用いた。第1の
浄水槽2には一次側から150メッシュのナイロンメッ
シュを貼付した樹脂枠6を設置し、陽イオン交換樹脂5
を300ml充填した。陽イオン交換樹脂5と活性炭3
が混合しないように該樹脂枠と同様に作製した樹脂枠4
を挿入した。その上に活性炭3を充填し、同様に作製し
た樹脂枠17を活性炭が流出しないように挿入した。
管でつなぎ、その配水管の途中に定流量弁13と圧力ス
イッチ14を設け、圧力スイッチ14の出力信号を表示
及び制御部8にて定流量での通水時間を積算し、浄水器
の寿命表示を行うようにした。
オン交換樹脂(オルガノ(株)製アンバーライトIR−
120B)を下記の方法でカルシウム塩型としたものを
用いた。
入れ4N塩酸水溶液1.5リットル(樹脂の交換容量の
約3倍当量、以下括弧内の当量数は対イオン交換樹脂の
交換容量)を200ml/分の通水速度で通水した。そ
の後イオン交換水10リットルを200ml/分の通水
速度で通水洗浄した後、3N水酸化ナトリウム水溶液2
リットル(約3倍当量)を200ml/分の速度で流
し、ナトリウム塩型とした。更に200ml/分の通水
速度でイオン交換水10リットルで洗浄し、4N塩酸水
溶液1.5リットル(約3倍当量)通水後イオン交換水
10リットルで洗浄した。
3モル/l塩化カルシウム水溶液1リットル(約3倍当
量)を100ml/分の通水速度で通水した。その後イ
オン交換水10リットルを200ml/分の速度で通水
洗浄した。塩化カルシウム溶液並びにイオン交換水通水
時の流出液全てを集めて、キレート滴定法(浄水試験法
に準拠)にてカルシウムイオン濃度を測定し、強酸性陽
イオン交換樹脂に捕捉されているカルシウム量を逆算し
たところ、1.68当量/l−イオン交換樹脂交換され
ていた。
T−SB48/100を市販のまま用いた。
槽2内の陽イオン交換樹脂5、活性炭3を通過し、配水
管中の定流量弁13と圧力スイッチ14を経由して、多
孔質中空糸膜11を収めた第2の浄水槽10に入り、多
孔質中空糸膜11で濾過された後、浄水吐水口9より流
出する。
した。試験に際して、通水速度を4l/分とした。圧力
スイッチから得た信号の積算時間が2000分、即ち積
算流量が8m3 の時点をカートリッジ寿命として設定し
た。
の残留塩素濃度を測定した。尚、残留塩素はo−トリジ
ン法により測定した。8m3 通水時の流出水の残留塩素
濃度は0.01ppm以下であった。
14213 1.7×107 ケ/mlを含む水6リット
ルを通水したが、流出水の菌数は0ケ/mlであった。
水した。8m3 通水時の流出水の鉛濃度は10ppb以
下であった。
8m3 通水時の流出水のクロロホルム濃度は25ppb
以下であった。
ジ寿命表示を確認したところ通水時間は2000分、積
算流量は7860リットルであった。
換樹脂を充填することにより鉛等の重金属陽イオンをも
除去できるものである。
脂、活性炭、多孔質中空糸膜という構成の浄水器にカー
トリッジ寿命検知機を取り付けることにより、これまで
除去の難しかった溶解イオン性有害物質を除去しつつ、
浄水器の寿命を検知して安全でおいしい水を飲めるよう
にした画期的な浄水器である。
Claims (2)
- 【請求項1】 陽イオン交換樹脂及び活性炭からなる第
1の浄水槽並びに多孔質中空糸膜からなる第2の浄水槽
よりなる浄水器に於て、第1の浄水槽と第2の浄水槽の
間に定流量弁及び圧力スイッチを設けたことを特徴とす
る浄水器。 - 【請求項2】 陽イオン交換樹脂がカルシウム塩型であ
ることを特徴とする請求項1記載の浄水器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22416093A JP3354647B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 浄水器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22416093A JP3354647B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 浄水器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0780446A JPH0780446A (ja) | 1995-03-28 |
JP3354647B2 true JP3354647B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=16809476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22416093A Expired - Lifetime JP3354647B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 浄水器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3354647B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-09 JP JP22416093A patent/JP3354647B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0780446A (ja) | 1995-03-28 |
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