JPH0663388A - マイクロカプセルの連続製造法 - Google Patents
マイクロカプセルの連続製造法Info
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- JPH0663388A JPH0663388A JP4214183A JP21418392A JPH0663388A JP H0663388 A JPH0663388 A JP H0663388A JP 4214183 A JP4214183 A JP 4214183A JP 21418392 A JP21418392 A JP 21418392A JP H0663388 A JPH0663388 A JP H0663388A
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- tubular
- soluble monomer
- porous glass
- tubular portion
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01F—MIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
- B01F23/00—Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
- B01F23/40—Mixing liquids with liquids; Emulsifying
- B01F23/41—Emulsifying
- B01F23/4105—Methods of emulsifying
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- Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続的にマイクロカプセルを製造する方法。
【構成】 水性液又はその固体粒子分散液からなるマイ
クロカプセル内包物、水溶性モノマー水性液、油溶性モ
ノマー非水性液からなる3成分を使用し、これを貯蔵す
る貯蔵タンク、多孔質ガラスパイプ、乳化槽、管状反応
器を管状部(又は、螺旋管状部)と接続する種々組み合
わせからなる界面重合法を用いたマイクロカプセルの連
続製造法である。 【効果】 本発明は、連続的に、且つ均一な粒径のマイ
クロカプセルを製造することができ、工業的価値の高い
ものである。
クロカプセル内包物、水溶性モノマー水性液、油溶性モ
ノマー非水性液からなる3成分を使用し、これを貯蔵す
る貯蔵タンク、多孔質ガラスパイプ、乳化槽、管状反応
器を管状部(又は、螺旋管状部)と接続する種々組み合
わせからなる界面重合法を用いたマイクロカプセルの連
続製造法である。 【効果】 本発明は、連続的に、且つ均一な粒径のマイ
クロカプセルを製造することができ、工業的価値の高い
ものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロカプセルの連
続製造法に関するものである。さらに詳しくは、均一な
粒径のマイクロカプセルを製造することのできるマイク
ロカプセルの連続製造法に関するものである。
続製造法に関するものである。さらに詳しくは、均一な
粒径のマイクロカプセルを製造することのできるマイク
ロカプセルの連続製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロカプセルは、微小な容器であ
る。その容器内に各種機能性素材を封じ込めて一時的
に、或は経時的に放出させることができるものである。
その素材は多岐にわたり、例えば、染顔料、医薬品、食
品、触媒、接着剤、化粧品、香料、記録材料、磁性材
料、液晶、農薬、肥料、種子等が挙げられる。
る。その容器内に各種機能性素材を封じ込めて一時的
に、或は経時的に放出させることができるものである。
その素材は多岐にわたり、例えば、染顔料、医薬品、食
品、触媒、接着剤、化粧品、香料、記録材料、磁性材
料、液晶、農薬、肥料、種子等が挙げられる。
【0003】マイクロカプセルの用途は、上記のとおり
多岐に亙るが、これらの内でも、特に馴染みのあるもの
として、感圧複写紙が挙げられる。感圧複写紙は、電子
供与性の無色又は淡色からなる染料前駆体を不揮発性溶
剤に溶解した溶液を内包したマイクロカプセルが支持体
上に塗工された塗工紙(上用紙)と電子受容性からなる
酸性物質を塗工した塗工紙(下用紙)を互いにその塗工
面を重ね合わせて、筆圧などの手段で加圧することによ
って印字記録するものである。
多岐に亙るが、これらの内でも、特に馴染みのあるもの
として、感圧複写紙が挙げられる。感圧複写紙は、電子
供与性の無色又は淡色からなる染料前駆体を不揮発性溶
剤に溶解した溶液を内包したマイクロカプセルが支持体
上に塗工された塗工紙(上用紙)と電子受容性からなる
酸性物質を塗工した塗工紙(下用紙)を互いにその塗工
面を重ね合わせて、筆圧などの手段で加圧することによ
って印字記録するものである。
【0004】このようなマイクロカプセルの製造法とし
ては、スプレードライング法、気中懸濁被覆法、噴霧造
粒法、パンコーティング法、オリフィス法等の物理的、
機械的方法、或はコンプレックス・コアセルベーション
法、界面重合法、インサイチュ重合法(以下、in s
itu重合法と称す。)、液中硬化被覆法、液中乾燥
法、融解分散冷却法等の物理化学的方法が挙げられる。
これらの内、物理化学的方法として、界面重合法及びi
n situ重合法が広く使用されている。
ては、スプレードライング法、気中懸濁被覆法、噴霧造
粒法、パンコーティング法、オリフィス法等の物理的、
機械的方法、或はコンプレックス・コアセルベーション
法、界面重合法、インサイチュ重合法(以下、in s
itu重合法と称す。)、液中硬化被覆法、液中乾燥
法、融解分散冷却法等の物理化学的方法が挙げられる。
これらの内、物理化学的方法として、界面重合法及びi
n situ重合法が広く使用されている。
【0005】界面重合法によるマイクロカプセルの製造
法は、従来より行われている製造法として、バッチ方式
が主流であり、界面重合法を使用する限り、マイクロカ
プセルの増産のためには設備の大型化方向の対策のみで
あり、他のマイクロカプセル製造法の必要性が待たれて
いる現状である。
法は、従来より行われている製造法として、バッチ方式
が主流であり、界面重合法を使用する限り、マイクロカ
プセルの増産のためには設備の大型化方向の対策のみで
あり、他のマイクロカプセル製造法の必要性が待たれて
いる現状である。
【0006】マイクロカプセルの連続製造法について
は、種々検討がなされており、例えば、in situ
重合法としては、特公昭52−22829号公報、同5
2−49797号公報、特公平3−46170号公報を
挙げることができる。
は、種々検討がなされており、例えば、in situ
重合法としては、特公昭52−22829号公報、同5
2−49797号公報、特公平3−46170号公報を
挙げることができる。
【0007】特公昭52−22829号公報では、単一
の入口部と単一の出口部を有する管状カプセル製造用導
管中で液−液分離を行う方法である。特公昭52−49
797号公報では、カプセル製造用導管に複数の入口部
と単一の出口部を配設せしめた以外は特公昭52−22
829号公報と同じ方法である。これらの公報では、カ
プセルの形成過程において未成熟カプセルが凝集するの
を防止するために、カプセル製造用ビヒクルを乱流条件
下で導管に通過させねばならないという点で制約を受け
るばかりでなく、導管に沿って温度勾配を維持せしめた
うえで、目的とするカプセル核物質を壁物質で包被する
ことが必要である。
の入口部と単一の出口部を有する管状カプセル製造用導
管中で液−液分離を行う方法である。特公昭52−49
797号公報では、カプセル製造用導管に複数の入口部
と単一の出口部を配設せしめた以外は特公昭52−22
829号公報と同じ方法である。これらの公報では、カ
プセルの形成過程において未成熟カプセルが凝集するの
を防止するために、カプセル製造用ビヒクルを乱流条件
下で導管に通過させねばならないという点で制約を受け
るばかりでなく、導管に沿って温度勾配を維持せしめた
うえで、目的とするカプセル核物質を壁物質で包被する
ことが必要である。
【0008】又、これら2つの発明を改善したものとし
て、特公平3−46170号公報がある。同公報では、
カプセル核物質、水溶性カプセル壁先駆物質、陰電荷高
分子電解質を含有するカプセル製造用水性ビヒクルから
なる混合物を管状内に導く際に、乱流を必要とせず、乳
化装置を経たエマルジョンを管状反応器に導き、管状反
応器を単一の高温度に維持して連続的にマイクロカプセ
ルを製造するものでカプセルの凝集がなく、反応容器内
で固体物質の堆積を生じないと記載されている。
て、特公平3−46170号公報がある。同公報では、
カプセル核物質、水溶性カプセル壁先駆物質、陰電荷高
分子電解質を含有するカプセル製造用水性ビヒクルから
なる混合物を管状内に導く際に、乱流を必要とせず、乳
化装置を経たエマルジョンを管状反応器に導き、管状反
応器を単一の高温度に維持して連続的にマイクロカプセ
ルを製造するものでカプセルの凝集がなく、反応容器内
で固体物質の堆積を生じないと記載されている。
【0009】しかしながら、上記の各公報では、カプセ
ル核物質、水溶性カプセル壁先駆物質、陰電荷高分子電
解質を含有するカプセル製造用水性ビヒクルからなる混
合物を管状内に導き、乳化装置に投入される工程で十分
な分散状態になりにくいこと、又、所望の乳化粒子を得
る上で乳化装置の設定条件を調整することが難しいこ
と、更に、乳化工程の前にカプセル核物質、水溶性カプ
セル壁先駆物質、陰電荷高分子電解質からなる3成分を
導入、混合することで局所的なマイクロカプセル壁膜形
成が行われるという問題点がある。又、各公報は、in
situ重合法に関するものであり、本発明の界面重
合法にこれを代替しても、上記の問題点を解決するには
不十分であった。
ル核物質、水溶性カプセル壁先駆物質、陰電荷高分子電
解質を含有するカプセル製造用水性ビヒクルからなる混
合物を管状内に導き、乳化装置に投入される工程で十分
な分散状態になりにくいこと、又、所望の乳化粒子を得
る上で乳化装置の設定条件を調整することが難しいこ
と、更に、乳化工程の前にカプセル核物質、水溶性カプ
セル壁先駆物質、陰電荷高分子電解質からなる3成分を
導入、混合することで局所的なマイクロカプセル壁膜形
成が行われるという問題点がある。又、各公報は、in
situ重合法に関するものであり、本発明の界面重
合法にこれを代替しても、上記の問題点を解決するには
不十分であった。
【0010】上記のとおり、改善の余地のあったマイク
ロカプセルの連続製造法について、マイクロカプセル化
を行う連続工程を見直し、粒径の均一化、且つ均質な被
膜形成のできる界面重合法を用いたマイクロカプセルの
連続製造法を提供することを目的とするものである。特
に、本発明では、マイクロカプセル中に水性液又はその
固体粒子分散液を内包することを目的とするものであ
る。
ロカプセルの連続製造法について、マイクロカプセル化
を行う連続工程を見直し、粒径の均一化、且つ均質な被
膜形成のできる界面重合法を用いたマイクロカプセルの
連続製造法を提供することを目的とするものである。特
に、本発明では、マイクロカプセル中に水性液又はその
固体粒子分散液を内包することを目的とするものであ
る。
【0011】本発明者は、鋭意研究を行った結果、均一
な粒径のマイクロカプセルを製造することのできるマイ
クロカプセルの連続製造法を提供するものである。
な粒径のマイクロカプセルを製造することのできるマイ
クロカプセルの連続製造法を提供するものである。
【0012】即ち、本発明によって提供されるマイクロ
カプセルの連続製造法は、水性液又はその固体粒子分散
液からなるマイクロカプセル内包物、水溶性モノマー水
性液、油溶性モノマー非水性液からなる3成分をそれぞ
れ貯蔵する貯蔵タンクより、油溶性モノマー非水性液を
除く該2成分又は該3成分を管状部又は螺旋管状部に通
過させて微細孔を有する多孔質ガラスパイプに導入、一
方、該油溶性モノマー非水性液を乳化槽又は管状反応器
との間に接続する管状部又は螺旋管状部に導入、加圧下
該多孔質ガラスパイプの薄膜より透過させて該乳化槽内
に乳化粒子を形成させ、形成された乳化液を管状部又は
螺旋管状部内に通過させて管状反応器内に導入し、一定
温度に維持した管状反応器内に連続的に通過させてマイ
クロカプセルを製造するものである。
カプセルの連続製造法は、水性液又はその固体粒子分散
液からなるマイクロカプセル内包物、水溶性モノマー水
性液、油溶性モノマー非水性液からなる3成分をそれぞ
れ貯蔵する貯蔵タンクより、油溶性モノマー非水性液を
除く該2成分又は該3成分を管状部又は螺旋管状部に通
過させて微細孔を有する多孔質ガラスパイプに導入、一
方、該油溶性モノマー非水性液を乳化槽又は管状反応器
との間に接続する管状部又は螺旋管状部に導入、加圧下
該多孔質ガラスパイプの薄膜より透過させて該乳化槽内
に乳化粒子を形成させ、形成された乳化液を管状部又は
螺旋管状部内に通過させて管状反応器内に導入し、一定
温度に維持した管状反応器内に連続的に通過させてマイ
クロカプセルを製造するものである。
【0013】本発明のマイクロカプセルの連続製造法
は、基本的には、数多くの連続製造法を有するものであ
るが、特に、以下に記述する3つのマイクロカプセルの
製造法が本発明を有効に発揮できるものである。
は、基本的には、数多くの連続製造法を有するものであ
るが、特に、以下に記述する3つのマイクロカプセルの
製造法が本発明を有効に発揮できるものである。
【0014】本発明によって提供される第1のマイクロ
カプセルの連続製造法は、水性液又はその固体粒子分散
液からなるマイクロカプセル内包物及び水溶性モノマー
水性液を、一定流速でそれぞれの管状部内に通過させ、
合流点で混合して該2成分の混合状態を形成せしめ、該
合流点に接続する管状部又は螺旋管状部内に一定流速で
連続的に通過させて予備的分散を生じせしめた後、微細
孔を有する多孔質ガラスパイプ内に導入し、該混合物を
加圧下多孔質ガラスパイプの薄膜より透過させて該乳化
槽内に乳化粒子を形成させ、形成された乳化液と油溶性
モノマー非水性液とをそれぞれの管状部内に導き、合流
点で混合して混合状態を形成せしめて後、管状部又は螺
旋管状部内に通過させて管状反応器内に導入、一定温度
に維持した管状反応器内に連続的に通過させてマイクロ
カプセルを製造するものである。
カプセルの連続製造法は、水性液又はその固体粒子分散
液からなるマイクロカプセル内包物及び水溶性モノマー
水性液を、一定流速でそれぞれの管状部内に通過させ、
合流点で混合して該2成分の混合状態を形成せしめ、該
合流点に接続する管状部又は螺旋管状部内に一定流速で
連続的に通過させて予備的分散を生じせしめた後、微細
孔を有する多孔質ガラスパイプ内に導入し、該混合物を
加圧下多孔質ガラスパイプの薄膜より透過させて該乳化
槽内に乳化粒子を形成させ、形成された乳化液と油溶性
モノマー非水性液とをそれぞれの管状部内に導き、合流
点で混合して混合状態を形成せしめて後、管状部又は螺
旋管状部内に通過させて管状反応器内に導入、一定温度
に維持した管状反応器内に連続的に通過させてマイクロ
カプセルを製造するものである。
【0015】本発明によって提供される第2のマイクロ
カプセルの連続製造法は、油溶性モノマー非水性液を管
状部内に一定流速で通過させて乳化槽内に導入、一方、
水性液又はその固体粒子分散液からなるマイクロカプセ
ル内包物及び水溶性モノマー水性液を、一定流速でそれ
ぞれの管状部内に通過させ、合流点で混合して該2成分
の混合状態を形成せしめ、該合流点に接続する管状部又
は螺旋管状部内に一定流速で連続的に通過させて予備的
分散を生じせしめた後、微細孔を有する多孔質ガラスパ
イプ内に導入し、加圧下該多孔質ガラスパイプの薄膜を
透過させて該乳化槽内に乳化粒子を形成させ、形成され
た乳化液を管状部内に通過させて管状反応器内に導入
し、一定温度に維持した管状反応器内に連続的に通過さ
せてマイクロカプセルを製造するものである。
カプセルの連続製造法は、油溶性モノマー非水性液を管
状部内に一定流速で通過させて乳化槽内に導入、一方、
水性液又はその固体粒子分散液からなるマイクロカプセ
ル内包物及び水溶性モノマー水性液を、一定流速でそれ
ぞれの管状部内に通過させ、合流点で混合して該2成分
の混合状態を形成せしめ、該合流点に接続する管状部又
は螺旋管状部内に一定流速で連続的に通過させて予備的
分散を生じせしめた後、微細孔を有する多孔質ガラスパ
イプ内に導入し、加圧下該多孔質ガラスパイプの薄膜を
透過させて該乳化槽内に乳化粒子を形成させ、形成され
た乳化液を管状部内に通過させて管状反応器内に導入
し、一定温度に維持した管状反応器内に連続的に通過さ
せてマイクロカプセルを製造するものである。
【0016】本発明によって提供される第3のマイクロ
カプセルの連続製造法は、水性液又はその固体粒子分散
液からなるマイクロカプセル内包物及び水溶性モノマー
水性液を、一定流速でそれぞれの管状部内に通過させ、
合流点で混合して2成分の混合状態を形成せしめ、これ
を管状部又は螺旋管状部内に通過させて予備的分散を生
じせしめ、続いて油溶性モノマー非水性液を管状部内に
導き、合流点で該2成分の混合液と混合せしめ、該合流
点に接続する管状部又は螺旋管状部内に一定流速で連続
的に通過させて予備的分散を生じせしめた後、微細孔を
有する多孔質ガラスパイプ内に導入し、該混合物を加圧
下多孔質ガラスパイプの薄膜より透過させて該乳化槽内
に乳化粒子を形成させ、これを管状部内に通過させて管
状反応器内に導入し、一定温度に維持した管状反応器内
に連続的に通過させてマイクロカプセルを製造するもの
である。
カプセルの連続製造法は、水性液又はその固体粒子分散
液からなるマイクロカプセル内包物及び水溶性モノマー
水性液を、一定流速でそれぞれの管状部内に通過させ、
合流点で混合して2成分の混合状態を形成せしめ、これ
を管状部又は螺旋管状部内に通過させて予備的分散を生
じせしめ、続いて油溶性モノマー非水性液を管状部内に
導き、合流点で該2成分の混合液と混合せしめ、該合流
点に接続する管状部又は螺旋管状部内に一定流速で連続
的に通過させて予備的分散を生じせしめた後、微細孔を
有する多孔質ガラスパイプ内に導入し、該混合物を加圧
下多孔質ガラスパイプの薄膜より透過させて該乳化槽内
に乳化粒子を形成させ、これを管状部内に通過させて管
状反応器内に導入し、一定温度に維持した管状反応器内
に連続的に通過させてマイクロカプセルを製造するもの
である。
【0017】本発明において、水溶性モノマー/油溶性
モノマーとの組合せは、多価アミン/多塩基酸クロライ
ド、多価アミン/ビスハロホルメート、多価アミン/多
価イソシアネート、ポリヒドロキシ化合物/多塩基酸ク
ロライド、ポリヒドロキシ化合物/多価イソシアネート
の群から選ばれる1種であることを特徴とするものであ
る。
モノマーとの組合せは、多価アミン/多塩基酸クロライ
ド、多価アミン/ビスハロホルメート、多価アミン/多
価イソシアネート、ポリヒドロキシ化合物/多塩基酸ク
ロライド、ポリヒドロキシ化合物/多価イソシアネート
の群から選ばれる1種であることを特徴とするものであ
る。
【0018】本発明のマイクロカプセル壁膜としては、
多価アミン/多塩基酸クロライドの組合せによるポリア
ミド、多価アミン/ビスハロホルメートの組合せによる
ポリウレタン、多価アミン/多価イソシアネートの組合
せによるポリウレア、ポリヒドロキシ化合物/多塩基酸
クロライドの組合せによるポリエステル、ポリヒドロキ
シ化合物/多価イソシアネートの組合せによるポリウレ
タンが挙げられる。
多価アミン/多塩基酸クロライドの組合せによるポリア
ミド、多価アミン/ビスハロホルメートの組合せによる
ポリウレタン、多価アミン/多価イソシアネートの組合
せによるポリウレア、ポリヒドロキシ化合物/多塩基酸
クロライドの組合せによるポリエステル、ポリヒドロキ
シ化合物/多価イソシアネートの組合せによるポリウレ
タンが挙げられる。
【0019】本発明において、一定温度に維持した管状
反応器における該温度は、50〜90℃であることを特
徴とするものである。
反応器における該温度は、50〜90℃であることを特
徴とするものである。
【0020】本発明の多孔質ガラスパイプは、0.2〜
100μmの細孔径を有することを特徴とするものであ
る。
100μmの細孔径を有することを特徴とするものであ
る。
【0021】本発明の多孔質ガラスパイプとは、機械的
強度、耐熱強度等の特性を備えた多孔質ガラスからなる
ものであれば、特に限定するものではないが、例えば、
特公昭62−25618号公報に開示されたCaO−B
2O3−SiO2−Al2O3 系多孔質ガラス、特開昭61
−40841号公報に開示されたCaO−B2O3−Si
O2−Al2O3−Na2O系多孔質ガラス及びCaO−B
2O3−SiO2−Al2O3−Na2O−MgO系多孔質ガ
ラスが好ましい。ここで使用される多孔質ガラスパイプ
は、それ自体がサブミクロン〜ミクロンオーダーの細孔
径を有するものである。乳化しようとする素材(マイク
ロカプセル内包物)を用いて乳化する場合、所望の乳化
粒子を得るためには、その粒径に応じた細孔径を有する
多孔質ガラスパイプを選定し、該素材を多孔質ガラスパ
イプに加圧下導入して細孔部に透過させることによって
所望の乳化粒子を得ることができる。
強度、耐熱強度等の特性を備えた多孔質ガラスからなる
ものであれば、特に限定するものではないが、例えば、
特公昭62−25618号公報に開示されたCaO−B
2O3−SiO2−Al2O3 系多孔質ガラス、特開昭61
−40841号公報に開示されたCaO−B2O3−Si
O2−Al2O3−Na2O系多孔質ガラス及びCaO−B
2O3−SiO2−Al2O3−Na2O−MgO系多孔質ガ
ラスが好ましい。ここで使用される多孔質ガラスパイプ
は、それ自体がサブミクロン〜ミクロンオーダーの細孔
径を有するものである。乳化しようとする素材(マイク
ロカプセル内包物)を用いて乳化する場合、所望の乳化
粒子を得るためには、その粒径に応じた細孔径を有する
多孔質ガラスパイプを選定し、該素材を多孔質ガラスパ
イプに加圧下導入して細孔部に透過させることによって
所望の乳化粒子を得ることができる。
【0022】多孔質ガラスパイプに該素材を導入して加
圧する方法は、一般に使用されているポンプ、不活性ガ
ス(例えば、窒素ガス)等により圧力を加えることでよ
い。又、加える圧力は、多孔質ガラスパイプに導入する
素材の液物性(液粘度等)によって変わるが、1〜10
Kg/cm2の範囲であり、通常1〜3Kg/cm2で十
分である。
圧する方法は、一般に使用されているポンプ、不活性ガ
ス(例えば、窒素ガス)等により圧力を加えることでよ
い。又、加える圧力は、多孔質ガラスパイプに導入する
素材の液物性(液粘度等)によって変わるが、1〜10
Kg/cm2の範囲であり、通常1〜3Kg/cm2で十
分である。
【0023】本発明に用いられる管状反応器は、一定温
度に維持した恒温槽に折り重ねた管状部を設けたもの
で、管状部の入口部から出口部までの間でマイクロカプ
セル化が行われるようにしたものである。マイクロカプ
セル化は、管状部の長さ、管状部内を通過する流速、滞
留時間を制御することによってなされるものであり、マ
イクロカプセルの内包物、水溶性モノマー水性液、油溶
性モノマー非水性液の種類によって適宜変えることがで
きるものであり、好適な条件を予め選定しておけばよ
い。
度に維持した恒温槽に折り重ねた管状部を設けたもの
で、管状部の入口部から出口部までの間でマイクロカプ
セル化が行われるようにしたものである。マイクロカプ
セル化は、管状部の長さ、管状部内を通過する流速、滞
留時間を制御することによってなされるものであり、マ
イクロカプセルの内包物、水溶性モノマー水性液、油溶
性モノマー非水性液の種類によって適宜変えることがで
きるものであり、好適な条件を予め選定しておけばよ
い。
【0024】本発明に用いられる管状部は、通常使用さ
れている円管でよい。特に、本発明において、2種類の
液体を合流して混合させる場合、螺旋管状部を使用する
ことが特徴であるが、これを使用することによって効果
的な混合が行われる。螺旋管状部を通過する2種又は3
種の液体は、管内で乱流状態を生じるために通過中に均
一に混じり合うことができる。ここで、螺旋管状部と
は、円管内に螺旋状のものを封入されたもの、或は全体
の形状が螺旋管状を持つものである。
れている円管でよい。特に、本発明において、2種類の
液体を合流して混合させる場合、螺旋管状部を使用する
ことが特徴であるが、これを使用することによって効果
的な混合が行われる。螺旋管状部を通過する2種又は3
種の液体は、管内で乱流状態を生じるために通過中に均
一に混じり合うことができる。ここで、螺旋管状部と
は、円管内に螺旋状のものを封入されたもの、或は全体
の形状が螺旋管状を持つものである。
【0025】管状部又は螺旋管状部に液体を通過させる
場合、供給ポンプとして定量ポンプのような一定量を供
給できるポンプを使用することが望ましい。供給量は、
目的とするマイクロカプセルによって異なるもので、マ
イクロカプセルの内包物、水溶性モノマー水性液、油溶
性モノマー非水性液の各量を適宜変える必要がある。例
えば、マイクロカプセルの膜厚を厚くして被膜強度を高
める場合、水溶性モノマー水性液及び油溶性モノマー非
水性液の量を多く供給すればよい。
場合、供給ポンプとして定量ポンプのような一定量を供
給できるポンプを使用することが望ましい。供給量は、
目的とするマイクロカプセルによって異なるもので、マ
イクロカプセルの内包物、水溶性モノマー水性液、油溶
性モノマー非水性液の各量を適宜変える必要がある。例
えば、マイクロカプセルの膜厚を厚くして被膜強度を高
める場合、水溶性モノマー水性液及び油溶性モノマー非
水性液の量を多く供給すればよい。
【0026】次に、本発明による各種マイクロカプセル
の連続製造法について、製造工程及びその工程図を順に
説明していく。なお、「水性液又はその固体粒子分散液
からなるマイクロカプセル内包物」、「水溶性モノマー
水性液」、「油溶性モノマー非水性液」の各材料をそれ
ぞれ「内包物」、「水性液モノマー」、「油溶性モノマ
ー」と略して以下に説明する。
の連続製造法について、製造工程及びその工程図を順に
説明していく。なお、「水性液又はその固体粒子分散液
からなるマイクロカプセル内包物」、「水溶性モノマー
水性液」、「油溶性モノマー非水性液」の各材料をそれ
ぞれ「内包物」、「水性液モノマー」、「油溶性モノマ
ー」と略して以下に説明する。
【0027】第1のマイクロカプセルの連続製造法にお
いて、その製造工程は、第1の工程で、「内包物」と
「水溶性モノマー」とを一定流速でそれぞれの管状部内
に通過、合流点で混合する。
いて、その製造工程は、第1の工程で、「内包物」と
「水溶性モノマー」とを一定流速でそれぞれの管状部内
に通過、合流点で混合する。
【0028】第2の工程では、第1の工程による該混合
液を管状部又は螺旋管状部に導き、該管状部内で混合し
て、予め選定された微細孔を有する多孔質ガラスパイプ
内に導入する。「内包物」は、該管状部、特に螺旋管状
部内で液の流れ方向に攪拌状態をとることにより、マイ
クロカプセル壁材となる一方の成分「水溶性モノマー」
と均一に混合される。
液を管状部又は螺旋管状部に導き、該管状部内で混合し
て、予め選定された微細孔を有する多孔質ガラスパイプ
内に導入する。「内包物」は、該管状部、特に螺旋管状
部内で液の流れ方向に攪拌状態をとることにより、マイ
クロカプセル壁材となる一方の成分「水溶性モノマー」
と均一に混合される。
【0029】第3の工程では、多孔質ガラスパイプ内に
圧力を加える。該予備分散液の分散粒子は、加圧によ
り、予め選定された細孔径を持つ多孔質ガラスパイプを
透過し、選定された細孔径に対応する粒径の乳化粒子を
乳化槽内に形成する(乳化槽には、予め非水性液又は
「油溶性モノマー」等を充填させておく。)。
圧力を加える。該予備分散液の分散粒子は、加圧によ
り、予め選定された細孔径を持つ多孔質ガラスパイプを
透過し、選定された細孔径に対応する粒径の乳化粒子を
乳化槽内に形成する(乳化槽には、予め非水性液又は
「油溶性モノマー」等を充填させておく。)。
【0030】第4の工程では、第3の工程で形成した乳
化粒子の乳化液を管状部内に導き、一方、「油溶性モノ
マー」を一定流速で管状部内に導き、合流点で混合す
る。
化粒子の乳化液を管状部内に導き、一方、「油溶性モノ
マー」を一定流速で管状部内に導き、合流点で混合す
る。
【0031】第5の工程では、第4の工程で混合した乳
化液と「油溶性モノマー」とからなる該混合液を管状部
又は螺旋管状部を通過して管状反応器内に導入する。
化液と「油溶性モノマー」とからなる該混合液を管状部
又は螺旋管状部を通過して管状反応器内に導入する。
【0032】第6の工程では、管状反応器内に導入され
た該混合液を、特定温度に設定された反応器内入口部か
ら出口部まで通過させることにより、マイクロカプセル
化を行う。出口部を通過した段階では、「内包物」を被
覆するマイクロカプセルが形成される。以上のように、
6段階の工程を連続的に進行させることによってマイク
ロカプセルを製造するものである。
た該混合液を、特定温度に設定された反応器内入口部か
ら出口部まで通過させることにより、マイクロカプセル
化を行う。出口部を通過した段階では、「内包物」を被
覆するマイクロカプセルが形成される。以上のように、
6段階の工程を連続的に進行させることによってマイク
ロカプセルを製造するものである。
【0033】第1のマイクロカプセルの連続製造法につ
いて、その工程を図1で説明する。貯蔵タンク1に貯蔵
した「内包物」及び貯蔵タンク2に貯蔵した「水溶性モ
ノマー」をそれぞれ対応する供給ポンプ4及び5を用
い、一定流速で管状部7及び8を通過して合流点9で混
合する。該混合液を合流点9に接続する管状部又は螺旋
管状部10に一定流速で連続的に通過、予備的分散を生
じさせて多孔質ガラスパイプ13内に導入する。多孔質
ガラスパイプ13の薄膜細孔部より該混合液を加圧下透
過させる。これにより、乳化槽11内には「内包物」の
乳化粒子からなる乳化液12が形成される。(乳化槽に
は、予め非水性液又は「油溶性モノマー」等を充填させ
ておく。)乳化液12を一定流速で管状部14に通過、
一方、貯蔵タンク3に貯蔵した「油溶性モノマー」を供
給ポンプ6を用いて管状部15に導き、合流点16で混
合する。混合状態を経て、管状部又は螺旋管状部17を
通過、管状反応器18へ導き、一定温度に維持した管状
反応器18の入口部19より出口部20まで連続的に通
過させてマイクロカプセルを製造し、管状部21に続く
排出部22よりマイクロカプセルを放出させる。なお、
図1では、貯蔵タンク1に「内包物」、貯蔵タンク2に
「水溶性モノマー」を貯蔵する配列で説明したが、逆に
貯蔵タンク1に「水溶性モノマー」、貯蔵タンク2に
「内包物」を貯蔵する配列としても良い。
いて、その工程を図1で説明する。貯蔵タンク1に貯蔵
した「内包物」及び貯蔵タンク2に貯蔵した「水溶性モ
ノマー」をそれぞれ対応する供給ポンプ4及び5を用
い、一定流速で管状部7及び8を通過して合流点9で混
合する。該混合液を合流点9に接続する管状部又は螺旋
管状部10に一定流速で連続的に通過、予備的分散を生
じさせて多孔質ガラスパイプ13内に導入する。多孔質
ガラスパイプ13の薄膜細孔部より該混合液を加圧下透
過させる。これにより、乳化槽11内には「内包物」の
乳化粒子からなる乳化液12が形成される。(乳化槽に
は、予め非水性液又は「油溶性モノマー」等を充填させ
ておく。)乳化液12を一定流速で管状部14に通過、
一方、貯蔵タンク3に貯蔵した「油溶性モノマー」を供
給ポンプ6を用いて管状部15に導き、合流点16で混
合する。混合状態を経て、管状部又は螺旋管状部17を
通過、管状反応器18へ導き、一定温度に維持した管状
反応器18の入口部19より出口部20まで連続的に通
過させてマイクロカプセルを製造し、管状部21に続く
排出部22よりマイクロカプセルを放出させる。なお、
図1では、貯蔵タンク1に「内包物」、貯蔵タンク2に
「水溶性モノマー」を貯蔵する配列で説明したが、逆に
貯蔵タンク1に「水溶性モノマー」、貯蔵タンク2に
「内包物」を貯蔵する配列としても良い。
【0034】第2のマイクロカプセルの連続製造法にお
いて、その製造工程は、第1の工程で「内包物」と「水
溶性モノマー」とを一定流速でそれぞれの管状部内に通
過、合流点で混合する。
いて、その製造工程は、第1の工程で「内包物」と「水
溶性モノマー」とを一定流速でそれぞれの管状部内に通
過、合流点で混合する。
【0035】第2の工程では、第1の工程による混合液
を管状部又は螺旋管状部に導き、該管状部内で予備分散
を行い、微細孔を有する多孔質ガラスパイプ内に導入す
る。「内包物」は、該管状部、特に螺旋管状部内で液の
流れ方向に攪拌状態をとることにより、「水溶性モノマ
ー」が均一に混合される。
を管状部又は螺旋管状部に導き、該管状部内で予備分散
を行い、微細孔を有する多孔質ガラスパイプ内に導入す
る。「内包物」は、該管状部、特に螺旋管状部内で液の
流れ方向に攪拌状態をとることにより、「水溶性モノマ
ー」が均一に混合される。
【0036】第3の工程では、「油溶性モノマー」を管
状部内に一定流速で通過させて乳化槽に導入する。
状部内に一定流速で通過させて乳化槽に導入する。
【0037】第4の工程では、多孔質ガラスパイプ内に
圧力を加える。「内包物」は、加圧により、予め選定さ
れた細孔径を持つ多孔質ガラスパイプの薄膜細孔部を透
過し、選定された細孔径に対応する粒径の乳化粒子を乳
化槽内に形成する。ここで、乳化粒子は「油溶性モノマ
ー」により、初期の界面重合反応が開始される。
圧力を加える。「内包物」は、加圧により、予め選定さ
れた細孔径を持つ多孔質ガラスパイプの薄膜細孔部を透
過し、選定された細孔径に対応する粒径の乳化粒子を乳
化槽内に形成する。ここで、乳化粒子は「油溶性モノマ
ー」により、初期の界面重合反応が開始される。
【0038】第5の工程では、「油溶性モノマー」で予
備的に覆われた乳化粒子の乳化液を管状部を経て管状反
応器内に導入するものである。
備的に覆われた乳化粒子の乳化液を管状部を経て管状反
応器内に導入するものである。
【0039】第6の工程では、管状反応器内に導入され
た該乳化液を、特定温度に設定された反応器内入口部か
ら出口部まで通過させることにより、マイクロカプセル
化を行う。出口部を通過した段階では、「内包物」を被
覆するマイクロカプセルが形成される。以上のように、
6段階の工程を連続的に進行させることによってマイク
ロカプセルを製造するものである。
た該乳化液を、特定温度に設定された反応器内入口部か
ら出口部まで通過させることにより、マイクロカプセル
化を行う。出口部を通過した段階では、「内包物」を被
覆するマイクロカプセルが形成される。以上のように、
6段階の工程を連続的に進行させることによってマイク
ロカプセルを製造するものである。
【0040】第2のマイクロカプセルの連続製造法につ
いて、その工程を図2で説明する。貯蔵タンク1に貯蔵
した「内包物」及び貯蔵タンク2に貯蔵した「水溶性モ
ノマー」をそれぞれ対応する供給ポンプ4及び5を用
い、一定流速で管状部23及び24を通過して合流点2
5で混合、該管状部の合流点25に接続する管状部又は
螺旋管状部26に一定流速で連続的に通過させて混合さ
せて、微細孔を有する多孔質ガラスパイプ13内に該混
合物を導入する。一方、貯蔵タンク3に貯蔵した「油溶
性モノマー」を供給ポンプ6を用い、乳化槽11内に導
入する。多孔質ガラスパイプ内を加圧して、該混合物を
多孔質ガラスパイプの薄膜細孔部より透過させ、乳化槽
11内に乳化粒子12を形成させる。乳化液を管状部2
8に導入し、管状部28より管状反応器18へ導き、一
定温度に維持した管状反応器18の入口部19より出口
部20まで連続的に通過させてマイクロカプセルを製造
し、管状部21に続く排出部22よりマイクロカプセル
を放出させる。なお、図2では、貯蔵タンク1に「内包
物」、貯蔵タンク2に「水溶性モノマー」を貯蔵する配
列で説明したが、逆に貯蔵タンク1に「水溶性モノマ
ー」、貯蔵タンク2に「内包物」を貯蔵する配列として
も良い。
いて、その工程を図2で説明する。貯蔵タンク1に貯蔵
した「内包物」及び貯蔵タンク2に貯蔵した「水溶性モ
ノマー」をそれぞれ対応する供給ポンプ4及び5を用
い、一定流速で管状部23及び24を通過して合流点2
5で混合、該管状部の合流点25に接続する管状部又は
螺旋管状部26に一定流速で連続的に通過させて混合さ
せて、微細孔を有する多孔質ガラスパイプ13内に該混
合物を導入する。一方、貯蔵タンク3に貯蔵した「油溶
性モノマー」を供給ポンプ6を用い、乳化槽11内に導
入する。多孔質ガラスパイプ内を加圧して、該混合物を
多孔質ガラスパイプの薄膜細孔部より透過させ、乳化槽
11内に乳化粒子12を形成させる。乳化液を管状部2
8に導入し、管状部28より管状反応器18へ導き、一
定温度に維持した管状反応器18の入口部19より出口
部20まで連続的に通過させてマイクロカプセルを製造
し、管状部21に続く排出部22よりマイクロカプセル
を放出させる。なお、図2では、貯蔵タンク1に「内包
物」、貯蔵タンク2に「水溶性モノマー」を貯蔵する配
列で説明したが、逆に貯蔵タンク1に「水溶性モノマ
ー」、貯蔵タンク2に「内包物」を貯蔵する配列として
も良い。
【0041】第3のマイクロカプセルの連続製造法にお
いて、その製造工程は、第1の工程で「内包物」及び
「水溶性モノマー」を一定流速でそれぞれの管状部内に
通過させて合流点で混合する。
いて、その製造工程は、第1の工程で「内包物」及び
「水溶性モノマー」を一定流速でそれぞれの管状部内に
通過させて合流点で混合する。
【0042】第2の工程では、「油溶性モノマー」を管
状部内に一定流速で通過させ、第1の工程の該混合液を
管状部又は螺旋管状部に通過させて合流点で混合する。
状部内に一定流速で通過させ、第1の工程の該混合液を
管状部又は螺旋管状部に通過させて合流点で混合する。
【0043】第3の工程では、第2の工程による該混合
液を管状部又は螺旋管状部に通過させて多孔質ガラスパ
イプ内に導入する。
液を管状部又は螺旋管状部に通過させて多孔質ガラスパ
イプ内に導入する。
【0044】第4の工程では、多孔質ガラスパイプ内に
圧力を加える。該混合液は、加圧により、予め選定され
た細孔径を持つ多孔質ガラスパイプの薄膜細孔部を透過
し、選定された細孔径に対応する粒径の乳化粒子を乳化
槽内に形成する(乳化槽には、予め非水性液又は「油溶
性モノマー」等を充填させておく。)。
圧力を加える。該混合液は、加圧により、予め選定され
た細孔径を持つ多孔質ガラスパイプの薄膜細孔部を透過
し、選定された細孔径に対応する粒径の乳化粒子を乳化
槽内に形成する(乳化槽には、予め非水性液又は「油溶
性モノマー」等を充填させておく。)。
【0045】第5の工程では、「油溶性モノマー」で予
備的に覆われた乳化粒子の乳化液を管状部を経て管状反
応器内に導入する。
備的に覆われた乳化粒子の乳化液を管状部を経て管状反
応器内に導入する。
【0046】第6の工程では、管状反応器内に導入され
た該混合液を、特定温度に設定された反応器内入口部か
ら出口部まで通過させることにより、マイクロカプセル
化を行う。出口部を通過した段階では、「内包物」を被
覆するマイクロカプセルが形成される。以上のように、
6段階の工程を連続的に進行させることによってマイク
ロカプセルを製造するものである。
た該混合液を、特定温度に設定された反応器内入口部か
ら出口部まで通過させることにより、マイクロカプセル
化を行う。出口部を通過した段階では、「内包物」を被
覆するマイクロカプセルが形成される。以上のように、
6段階の工程を連続的に進行させることによってマイク
ロカプセルを製造するものである。
【0047】第3のマイクロカプセルの連続製造法につ
いて、その工程を図3で説明する。貯蔵タンク1に貯蔵
した「内包物」及び貯蔵タンク2に貯蔵した「水溶性モ
ノマー」をそれぞれ対応する供給ポンプ4及び5を用
い、一定流速で管状部29及び30に通過、合流点31
で混合する。該混合液を管状部又は螺旋管状部32に通
過、一方、貯蔵タンク3に貯蔵した「油溶性モノマー」
を供給ポンプ6を用い、一定流速で管状部33に通過
し、該混合液と「油溶性モノマー」とを合流点34で混
合する。ここで、混合された混合液を管状部又は螺旋管
状部35に通過、多孔質ガラスパイプ13内に導入す
る。微細孔を有する多孔質ガラスパイプ13に該混合物
を加圧下透過させて乳化槽11内に乳化粒子を形成させ
る(乳化槽には、予め非水性液又は「油溶性モノマー」
等を充填させておく。)。乳化液を管状部36に導入
し、管状部36より管状反応器18へ導き、一定温度に
維持した管状反応器18の入口部19より出口部20ま
で連続的に通過させてマイクロカプセルを製造し、管状
部21に続く排出部22よりマイクロカプセルを放出さ
せる。
いて、その工程を図3で説明する。貯蔵タンク1に貯蔵
した「内包物」及び貯蔵タンク2に貯蔵した「水溶性モ
ノマー」をそれぞれ対応する供給ポンプ4及び5を用
い、一定流速で管状部29及び30に通過、合流点31
で混合する。該混合液を管状部又は螺旋管状部32に通
過、一方、貯蔵タンク3に貯蔵した「油溶性モノマー」
を供給ポンプ6を用い、一定流速で管状部33に通過
し、該混合液と「油溶性モノマー」とを合流点34で混
合する。ここで、混合された混合液を管状部又は螺旋管
状部35に通過、多孔質ガラスパイプ13内に導入す
る。微細孔を有する多孔質ガラスパイプ13に該混合物
を加圧下透過させて乳化槽11内に乳化粒子を形成させ
る(乳化槽には、予め非水性液又は「油溶性モノマー」
等を充填させておく。)。乳化液を管状部36に導入
し、管状部36より管状反応器18へ導き、一定温度に
維持した管状反応器18の入口部19より出口部20ま
で連続的に通過させてマイクロカプセルを製造し、管状
部21に続く排出部22よりマイクロカプセルを放出さ
せる。
【0048】本発明において、図4は、多孔質ガラスパ
イプを付設した乳化槽の部分を説明したものであるが、
乳化槽39に多孔質ガラスパイプ41を2本付設した状
態を示している。図1〜図3では、乳化槽内に1本の多
孔質ガラスパイプを付設した概略図として説明したが、
これを2本、或はさらに多くの多孔質ガラスパイプを付
設することで乳化を効果的に行うことができる。本発明
では、理解しやすくするために1本の多孔質ガラスパイ
プを付設した概略図を以て説明したものであり、多孔質
ガラスパイプの付設数を限定するものではない。
イプを付設した乳化槽の部分を説明したものであるが、
乳化槽39に多孔質ガラスパイプ41を2本付設した状
態を示している。図1〜図3では、乳化槽内に1本の多
孔質ガラスパイプを付設した概略図として説明したが、
これを2本、或はさらに多くの多孔質ガラスパイプを付
設することで乳化を効果的に行うことができる。本発明
では、理解しやすくするために1本の多孔質ガラスパイ
プを付設した概略図を以て説明したものであり、多孔質
ガラスパイプの付設数を限定するものではない。
【0049】本発明で用いられる水溶性モノマーとして
は、次のものが挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。多価アミンとして、例えば、エチレンジアミ
ン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p
−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、ピペ
ラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペ
ラジン、2−ヒドロキシトリメチレンジアミン、トリエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチル
アミノプロピルアミン、テトラエチレンペンタミン、エ
ポキシ化合物のアミン付加物等。
は、次のものが挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。多価アミンとして、例えば、エチレンジアミ
ン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p
−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、ピペ
ラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペ
ラジン、2−ヒドロキシトリメチレンジアミン、トリエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチル
アミノプロピルアミン、テトラエチレンペンタミン、エ
ポキシ化合物のアミン付加物等。
【0050】ポリヒドロキシ化合物として、例えば、エ
チレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,
8−オクタンジオール、プロピレングリコール、2,3
−ジヒドロキシブタン、1,3−ジヒドロキシブタン、
2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,4
−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ジヒドロキシシクロヘキサン、ジ
エチレングリコール、1,2,6−トリヒドロキシヘキ
サン、フェニルエチレングリコール、1,1,1−トリ
メチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリ
ストール、グリセリン;1,4−ジ(2−ヒドロキシ)
ベンゼン、レゾルシノールジヒドロキシエチルエーテ
ル;p−キシリレングリコール、m−キシリレングリコ
ール、α,α’−ジヒドロキシ−p−ジイソプロピルベ
ンゼン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、2
−(p,p’−ジヒドロキシジフェニルメチル)ベンジ
ルアルコール、ビスフェノールAにエチレンオキサイド
の付加物等。
チレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,
8−オクタンジオール、プロピレングリコール、2,3
−ジヒドロキシブタン、1,3−ジヒドロキシブタン、
2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,4
−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ジヒドロキシシクロヘキサン、ジ
エチレングリコール、1,2,6−トリヒドロキシヘキ
サン、フェニルエチレングリコール、1,1,1−トリ
メチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリ
ストール、グリセリン;1,4−ジ(2−ヒドロキシ)
ベンゼン、レゾルシノールジヒドロキシエチルエーテ
ル;p−キシリレングリコール、m−キシリレングリコ
ール、α,α’−ジヒドロキシ−p−ジイソプロピルベ
ンゼン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、2
−(p,p’−ジヒドロキシジフェニルメチル)ベンジ
ルアルコール、ビスフェノールAにエチレンオキサイド
の付加物等。
【0051】本発明で用いられる油溶性モノマーとして
は、次のものが挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。多塩基酸クロライドとしては、例えば、マロ
ニルジクロライド、琥珀酸クロライド、グルタルジクロ
ライド、アジポイルクロライド、セバコイルクロライ
ド、塩化フマリン、塩化フマリル、塩化イタコニル、テ
レフタル酸クロライド、塩化フタロイル、塩化イソフタ
ロイル、1,3−ナフトエ酸クロライド、4,4’−ビ
フェニル−ジカルボン酸クロライド等。
は、次のものが挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。多塩基酸クロライドとしては、例えば、マロ
ニルジクロライド、琥珀酸クロライド、グルタルジクロ
ライド、アジポイルクロライド、セバコイルクロライ
ド、塩化フマリン、塩化フマリル、塩化イタコニル、テ
レフタル酸クロライド、塩化フタロイル、塩化イソフタ
ロイル、1,3−ナフトエ酸クロライド、4,4’−ビ
フェニル−ジカルボン酸クロライド等。
【0052】ビスハロホルメートとしては、例えば、ビ
スクロロホルメート、ビスブロモホルメート、エチレン
ビス(クロロホルメート)、ヘキサメチレンビス(クロ
ロホルメート)、p−フェニレンビス(クロロホルメー
ト)等。
スクロロホルメート、ビスブロモホルメート、エチレン
ビス(クロロホルメート)、ヘキサメチレンビス(クロ
ロホルメート)、p−フェニレンビス(クロロホルメー
ト)等。
【0053】多価イソシアネートとしては、例えば、フ
ェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシア
ネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−
トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイ
ソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシ
アネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシ
アネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,
4’−ジイソシアネート、キシレン−1,4−ジイソシ
アネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネ
ート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネ
ート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘ
キシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレ
ン−1,4−ジイソシアネート等のジイソシアネート、
4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネー
ト、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート等のト
リイソシアネート、4,4’−ジメチルジフェニルメタ
ン−2,2’5,5’−テトライソシアネート等のテト
ライソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンの付加物、2,4−トリレンジ
イソシアネートとトリメチロールプロパンの付加物、キ
シリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの
付加物、トリレンジイソシアネートとヘキサントリオー
ルの付加物等。
ェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシア
ネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−
トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイ
ソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシ
アネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシ
アネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,
4’−ジイソシアネート、キシレン−1,4−ジイソシ
アネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネ
ート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネ
ート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘ
キシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレ
ン−1,4−ジイソシアネート等のジイソシアネート、
4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネー
ト、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート等のト
リイソシアネート、4,4’−ジメチルジフェニルメタ
ン−2,2’5,5’−テトライソシアネート等のテト
ライソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンの付加物、2,4−トリレンジ
イソシアネートとトリメチロールプロパンの付加物、キ
シリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの
付加物、トリレンジイソシアネートとヘキサントリオー
ルの付加物等。
【0054】本発明で用いられる非水性液としては、綿
実油、大豆油、コーン油、オリーブ油、ヒマシ油、魚
油、亜麻仁油等の植物油;ケロシン、パラフィン油、軽
油等の鉱物油;塩素化パラフィン、ジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、トリブチルフォスフェー
ト、ジブチルマレエート、ジイソプロピルナフタレン、
アルキル化ナフタレン、ジアリールエタン、水素化ター
フェニル、アルキル化ビフェニール等の合成油;アセト
ン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチル
アルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、
ブチルアルコール、テトラヒドロフラン、ジメチルホル
ムアミド、酢酸エチル、酢酸ブチル等の溶剤;等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
実油、大豆油、コーン油、オリーブ油、ヒマシ油、魚
油、亜麻仁油等の植物油;ケロシン、パラフィン油、軽
油等の鉱物油;塩素化パラフィン、ジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、トリブチルフォスフェー
ト、ジブチルマレエート、ジイソプロピルナフタレン、
アルキル化ナフタレン、ジアリールエタン、水素化ター
フェニル、アルキル化ビフェニール等の合成油;アセト
ン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチル
アルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、
ブチルアルコール、テトラヒドロフラン、ジメチルホル
ムアミド、酢酸エチル、酢酸ブチル等の溶剤;等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0055】本発明において、乳化効果の促進、或は乳
化粒子の安定化のために、界面活性剤等の乳化剤をマイ
クロカプセル内包物、水溶性モノマー、油溶性モノマー
の中に混合することができ、これを限定するものではな
い。
化粒子の安定化のために、界面活性剤等の乳化剤をマイ
クロカプセル内包物、水溶性モノマー、油溶性モノマー
の中に混合することができ、これを限定するものではな
い。
【0056】本発明で用いられる水性液又はその固体粒
子分散液からなるマイクロカプセル内包物としては、例
えば、染顔料、有機溶剤、医薬品、食品、触媒、接着
剤、化粧品、香料、記録材料、磁性材料、液晶、農薬、
肥料、種子等を水に溶解、或は分散したものが挙げられ
る。
子分散液からなるマイクロカプセル内包物としては、例
えば、染顔料、有機溶剤、医薬品、食品、触媒、接着
剤、化粧品、香料、記録材料、磁性材料、液晶、農薬、
肥料、種子等を水に溶解、或は分散したものが挙げられ
る。
【0057】
【作用】本発明のマイクロカプセルの連続製造法は、水
性液又はその固体粒子分散液からなるマイクロカプセル
内包物、水溶性モノマー水性液、油溶性モノマー非水性
液3種の材料を貯蔵する貯蔵タンクより、少なくとも該
マイクロカプセル内包物を含む2種以上の材料を多孔質
ガラスパイプ内に導入、多孔質ガラスパイプ内を加圧、
多孔質ガラスパイプの薄膜よりマイクロカプセル内包物
を透過させ、乳化槽内に乳化粒子を形成、乳化液とし、
乳化液を管状部内を通過させ、所定の温度を維持した管
状反応器に導入してマイクロカプセル化を連続的、且つ
短時間に行うことができる。ここで、該マイクロカプセ
ル内包物は、多孔質ガラスパイプの薄膜細孔部を透過す
ることで多孔質ガラスパイプの有する細孔径によって均
一、且つ安定な乳化粒子を形成することができるため、
均一なマイクロカプセルを得ることができる。
性液又はその固体粒子分散液からなるマイクロカプセル
内包物、水溶性モノマー水性液、油溶性モノマー非水性
液3種の材料を貯蔵する貯蔵タンクより、少なくとも該
マイクロカプセル内包物を含む2種以上の材料を多孔質
ガラスパイプ内に導入、多孔質ガラスパイプ内を加圧、
多孔質ガラスパイプの薄膜よりマイクロカプセル内包物
を透過させ、乳化槽内に乳化粒子を形成、乳化液とし、
乳化液を管状部内を通過させ、所定の温度を維持した管
状反応器に導入してマイクロカプセル化を連続的、且つ
短時間に行うことができる。ここで、該マイクロカプセ
ル内包物は、多孔質ガラスパイプの薄膜細孔部を透過す
ることで多孔質ガラスパイプの有する細孔径によって均
一、且つ安定な乳化粒子を形成することができるため、
均一なマイクロカプセルを得ることができる。
【0058】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
する。
【0059】実施例1 本実施例では、第1のマイクロカプセルの連続製造法に
従うものである。3種類の貯蔵タンクには、次のような
調整液を各々貯蔵しておく。貯蔵タンク1には、黒色の
酸性染料(C.I.Basic Black−2)を水
に溶解させた10wt%染料水溶液からなるマイクロカ
プセル内包物を30℃に維持した状態で貯蔵した。貯蔵
タンク2には、水酸化ナトリウムでpH9.5に調整し
たヘキサメチレンジアミンの1wt%水溶液を30℃に
維持した状態で貯蔵した。貯蔵タンク3には、酢酸エチ
ルに溶解した25wt%ヘキサメチレンジイソシアネー
トのトリメチロールプロパン付加物溶液(日本ポリウレ
タン工業社製、コロネートHL)を貯蔵した。各々の貯
蔵タンクには、管状部7、8、15への供給ポンプ4、
5、6が付設されており、各々のポンプにより一定流量
を供給するようにしてある。
従うものである。3種類の貯蔵タンクには、次のような
調整液を各々貯蔵しておく。貯蔵タンク1には、黒色の
酸性染料(C.I.Basic Black−2)を水
に溶解させた10wt%染料水溶液からなるマイクロカ
プセル内包物を30℃に維持した状態で貯蔵した。貯蔵
タンク2には、水酸化ナトリウムでpH9.5に調整し
たヘキサメチレンジアミンの1wt%水溶液を30℃に
維持した状態で貯蔵した。貯蔵タンク3には、酢酸エチ
ルに溶解した25wt%ヘキサメチレンジイソシアネー
トのトリメチロールプロパン付加物溶液(日本ポリウレ
タン工業社製、コロネートHL)を貯蔵した。各々の貯
蔵タンクには、管状部7、8、15への供給ポンプ4、
5、6が付設されており、各々のポンプにより一定流量
を供給するようにしてある。
【0060】貯蔵タンク1の10wt%染料水溶液を供
給ポンプ4により管状部7に4g/秒を通過させ、同時
に貯蔵タンク2のヘキサメチレンジアミンの1wt%水
溶液を供給ポンプ5により管状部8に4g/秒を通過さ
せ、合流点9で合流させて混合させた。合流点9より螺
旋管状部10を通過させ、この螺旋管状部10の管内で
これらの2成分を予備分散させた。
給ポンプ4により管状部7に4g/秒を通過させ、同時
に貯蔵タンク2のヘキサメチレンジアミンの1wt%水
溶液を供給ポンプ5により管状部8に4g/秒を通過さ
せ、合流点9で合流させて混合させた。合流点9より螺
旋管状部10を通過させ、この螺旋管状部10の管内で
これらの2成分を予備分散させた。
【0061】続いて、予備分散液を細孔径2μmを有す
る多孔質ガラスパイプ13に導入させ、1Kg/cm2
の圧力で加圧し、多孔質ガラスパイプ内に導入された予
備分散液を多孔質ガラスパイプの薄膜細孔部より乳化槽
11内に透過させ、乳化粒子を形成させた。このとき、
初期段階として乳化槽内には25wt%ヘキサメチレン
ジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物溶液
を充填させておき、多孔質ガラスパイプからの乳化を容
易にした。
る多孔質ガラスパイプ13に導入させ、1Kg/cm2
の圧力で加圧し、多孔質ガラスパイプ内に導入された予
備分散液を多孔質ガラスパイプの薄膜細孔部より乳化槽
11内に透過させ、乳化粒子を形成させた。このとき、
初期段階として乳化槽内には25wt%ヘキサメチレン
ジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物溶液
を充填させておき、多孔質ガラスパイプからの乳化を容
易にした。
【0062】均一な乳化粒子の乳化液を管状部14に導
いた。同時に、貯蔵タンク3の25wt%ヘキサメチレ
ンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物溶
液を供給ポンプ6により管状部15に1.6g/秒を通
過させ、合流点16で合流して混合し、螺旋管状部17
を通過させて、管状反応器18の入口部19に導入し
た。管状反応器18は、マイクロカプセル化をその出口
部20までで行えるように70℃に維持した。入口部1
9から出口部20を通過させ、マイクロカプセルの排出
部22でポリウレア壁膜からなるマイクロカプセルを連
続的に取り出すことができた。製造したマイクロカプセ
ルは、約10μmの均一な粒径を有するものであった。
いた。同時に、貯蔵タンク3の25wt%ヘキサメチレ
ンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物溶
液を供給ポンプ6により管状部15に1.6g/秒を通
過させ、合流点16で合流して混合し、螺旋管状部17
を通過させて、管状反応器18の入口部19に導入し
た。管状反応器18は、マイクロカプセル化をその出口
部20までで行えるように70℃に維持した。入口部1
9から出口部20を通過させ、マイクロカプセルの排出
部22でポリウレア壁膜からなるマイクロカプセルを連
続的に取り出すことができた。製造したマイクロカプセ
ルは、約10μmの均一な粒径を有するものであった。
【0063】製造したマイクロカプセル分散液を使用し
て、上質紙にメイヤーバーにより簡易的に製造したマイ
クロカプセルを塗工した。作成した塗工紙は、マイクロ
カプセルの破壊がなく、白い塗層状態を示し、完全に被
膜形成がなされていることが確認できた。更に、塗工面
を上質紙と重ね併せて塗工紙の非塗工面より筆圧を加え
て記録した時、上質紙には記録画像が転写され、マイク
ロカプセル化されていることを確認できた。
て、上質紙にメイヤーバーにより簡易的に製造したマイ
クロカプセルを塗工した。作成した塗工紙は、マイクロ
カプセルの破壊がなく、白い塗層状態を示し、完全に被
膜形成がなされていることが確認できた。更に、塗工面
を上質紙と重ね併せて塗工紙の非塗工面より筆圧を加え
て記録した時、上質紙には記録画像が転写され、マイク
ロカプセル化されていることを確認できた。
【0064】実施例2 本実施例では、第2のマイクロカプセルの連続製造法に
従うものである。3種類の貯蔵タンクには、次のような
調整液を各々貯蔵しておく。貯蔵タンク1には、電子供
与性の無色染料である3−ジブチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオランをポリビニルアルコールによ
り微分散させた平均粒径0.3μmの25wt%染料水
分散液をマイクロカプセル内包物として貯蔵した。貯蔵
タンク2には、5wt%の1,4−ジ(2−ヒドロキシ
エトキシ)ベンゼン水溶液を貯蔵した。貯蔵タンク3に
は、酢酸エチルに溶解した25wt%キシリレンジイソ
シアネートとトリメチロールプロパンの(3:1)付加
物溶液を貯蔵した。各々の貯蔵タンクには、管状部への
供給ポンプが付設されており、各々のポンプにより一定
流量を供給するようにしてある。
従うものである。3種類の貯蔵タンクには、次のような
調整液を各々貯蔵しておく。貯蔵タンク1には、電子供
与性の無色染料である3−ジブチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオランをポリビニルアルコールによ
り微分散させた平均粒径0.3μmの25wt%染料水
分散液をマイクロカプセル内包物として貯蔵した。貯蔵
タンク2には、5wt%の1,4−ジ(2−ヒドロキシ
エトキシ)ベンゼン水溶液を貯蔵した。貯蔵タンク3に
は、酢酸エチルに溶解した25wt%キシリレンジイソ
シアネートとトリメチロールプロパンの(3:1)付加
物溶液を貯蔵した。各々の貯蔵タンクには、管状部への
供給ポンプが付設されており、各々のポンプにより一定
流量を供給するようにしてある。
【0065】貯蔵タンク1のマイクロカプセル内包物を
供給ポンプ4により管状部23に4g/秒で通過させ、
同時に貯蔵タンク2の5wt%の1,4−ジ(2−ヒド
ロキシエトキシ)ベンゼン水溶液を供給ポンプ5により
管状部24に2.6g/秒で通過させ、合流点25で合
流させて混合した。合流点25より螺旋管状部26を通
過させ、この螺旋管状部26の管内でこれらの2成分を
予備分散させた。
供給ポンプ4により管状部23に4g/秒で通過させ、
同時に貯蔵タンク2の5wt%の1,4−ジ(2−ヒド
ロキシエトキシ)ベンゼン水溶液を供給ポンプ5により
管状部24に2.6g/秒で通過させ、合流点25で合
流させて混合した。合流点25より螺旋管状部26を通
過させ、この螺旋管状部26の管内でこれらの2成分を
予備分散させた。
【0066】一方、貯蔵タンク3の25wt%キシリレ
ンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの(3:
1)付加物溶液を供給ポンプ6により管状部27に4g
/秒を通過させ、乳化槽11内に導入した。
ンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの(3:
1)付加物溶液を供給ポンプ6により管状部27に4g
/秒を通過させ、乳化槽11内に導入した。
【0067】続いて、予備分散液を細孔径2μmを有す
る多孔質ガラスパイプ13内に導入させ、多孔質ガラス
パイプ内に導入された分散液を1kg/cm2の圧力で
加圧し、多孔質ガラスパイプ外に透過させて、乳化槽1
1内に乳化粒子からなる乳化液を作成した。
る多孔質ガラスパイプ13内に導入させ、多孔質ガラス
パイプ内に導入された分散液を1kg/cm2の圧力で
加圧し、多孔質ガラスパイプ外に透過させて、乳化槽1
1内に乳化粒子からなる乳化液を作成した。
【0068】均一な乳化粒子を有する乳化液を管状部2
8により通過させ、管状反応器18の入口部19に導入
させた。管状反応器18は、マイクロカプセル化をその
出口部20までで行えるように70℃に維持した。入口
部19から出口部20を通過させ、マイクロカプセルの
排出部22でポリウレタン壁膜からなるマイクロカプセ
ルを連続的に取り出すことができた。製造したマイクロ
カプセルは、約10μmの均一な粒径を有するものであ
った。
8により通過させ、管状反応器18の入口部19に導入
させた。管状反応器18は、マイクロカプセル化をその
出口部20までで行えるように70℃に維持した。入口
部19から出口部20を通過させ、マイクロカプセルの
排出部22でポリウレタン壁膜からなるマイクロカプセ
ルを連続的に取り出すことができた。製造したマイクロ
カプセルは、約10μmの均一な粒径を有するものであ
った。
【0069】製造した染料水分散液を内包するマイクロ
カプセル分散液について、マイクロカプセルの分散溶媒
である酢酸エチルを除去させるために、該分散液を水と
共に混合し減圧して酢酸エチルを除去した。この操作に
より、マイクロカプセル水分散液とした。別に、電子受
容性の顕色剤としてビスフェノールA、増感剤としてベ
ンジルオキシナフタレンを1:1の比率でポリビニルア
ルコールを使用して共分散した液を用意した。
カプセル分散液について、マイクロカプセルの分散溶媒
である酢酸エチルを除去させるために、該分散液を水と
共に混合し減圧して酢酸エチルを除去した。この操作に
より、マイクロカプセル水分散液とした。別に、電子受
容性の顕色剤としてビスフェノールA、増感剤としてベ
ンジルオキシナフタレンを1:1の比率でポリビニルア
ルコールを使用して共分散した液を用意した。
【0070】マイクロカプセル及び顕色剤−増感剤共分
散液を使用し、下記の配合にて坪量40g/m2の原紙
に塗工量(固型分)8g/m2となるように塗工した。
この時、乾燥温度は、通常より高い150℃としたが、
塗工面の乾燥による発色、感熱記録紙で云う、所謂地肌
カブリを起こさなかった。このことは、マイクロカプセ
ル内に染料と共に水が含有されていることに起因する。 マイクロカプセル(固型分) 100重量部 顕色剤−増感剤共分散液(固型分) 80重量部 ポリビニルアルコール(固型分) 50重量部 炭酸カルシウム(固型分) 100重量部 上記により作製した感熱記録紙をスーパーカレンダーで
処理してマイクロカプセルを破壊させてマイクロカプセ
ル内の水を除去した。得られた感熱記録紙について、G
IIIFAX試験機(大倉電機社製、TH−PMD;8ド
ット/mm、ヘッド抵抗1300Ωのサーマルヘッドを
使用)を用い、ヘッド電圧22V、通電時間1.0ms
で印字した。印字画像の発色濃度について、マクベスR
D−918型反射濃度計で測定したところ、1.25で
あった。
散液を使用し、下記の配合にて坪量40g/m2の原紙
に塗工量(固型分)8g/m2となるように塗工した。
この時、乾燥温度は、通常より高い150℃としたが、
塗工面の乾燥による発色、感熱記録紙で云う、所謂地肌
カブリを起こさなかった。このことは、マイクロカプセ
ル内に染料と共に水が含有されていることに起因する。 マイクロカプセル(固型分) 100重量部 顕色剤−増感剤共分散液(固型分) 80重量部 ポリビニルアルコール(固型分) 50重量部 炭酸カルシウム(固型分) 100重量部 上記により作製した感熱記録紙をスーパーカレンダーで
処理してマイクロカプセルを破壊させてマイクロカプセ
ル内の水を除去した。得られた感熱記録紙について、G
IIIFAX試験機(大倉電機社製、TH−PMD;8ド
ット/mm、ヘッド抵抗1300Ωのサーマルヘッドを
使用)を用い、ヘッド電圧22V、通電時間1.0ms
で印字した。印字画像の発色濃度について、マクベスR
D−918型反射濃度計で測定したところ、1.25で
あった。
【0071】実施例3 本実施例では、第3のマイクロカプセルの連続製造法に
従うものである。3種類の貯蔵タンクには、次のような
調整液を各々貯蔵しておく。貯蔵タンク1には、10w
t%タンニン酸水溶液からなるマイクロカプセル内包物
を30℃に維持した状態で貯蔵した。貯蔵タンク2に
は、20wt%エチレングリコール水性液を貯蔵した。
貯蔵タンク3には、シクロヘキサンに溶解した5wt%
テレフタロイルクロライド溶液を貯蔵した。各々の貯蔵
タンクには、管状部への供給ポンプが付設されており、
各々のポンプにより一定流量を供給するようにしてあ
る。
従うものである。3種類の貯蔵タンクには、次のような
調整液を各々貯蔵しておく。貯蔵タンク1には、10w
t%タンニン酸水溶液からなるマイクロカプセル内包物
を30℃に維持した状態で貯蔵した。貯蔵タンク2に
は、20wt%エチレングリコール水性液を貯蔵した。
貯蔵タンク3には、シクロヘキサンに溶解した5wt%
テレフタロイルクロライド溶液を貯蔵した。各々の貯蔵
タンクには、管状部への供給ポンプが付設されており、
各々のポンプにより一定流量を供給するようにしてあ
る。
【0072】貯蔵タンク1の10wt%タンニン酸水溶
液を供給タンク4により管状部29に2.5g/秒を通
過させ、同時に貯蔵タンク2の20wt%エチレングリ
コール水性液を供給ポンプ5により管状部30に1g/
秒を通過させ、合流点31で合流させた。一方、貯蔵タ
ンク3の5wt%テレフタロイルクロライド溶液を供給
ポンプ6により管状部33に6g/秒を通過させた。
又、合流点34より螺旋管状部35に通過させ、10w
t%タンニン酸水溶液と20wt%エチレングリコール
水溶液とを予備混合させた。螺旋管状部35で混合した
混合液と5wt%テレフタロイルクロライド溶液とを螺
旋管状部35の管内でこれらの3成分を予備分散させ
た。
液を供給タンク4により管状部29に2.5g/秒を通
過させ、同時に貯蔵タンク2の20wt%エチレングリ
コール水性液を供給ポンプ5により管状部30に1g/
秒を通過させ、合流点31で合流させた。一方、貯蔵タ
ンク3の5wt%テレフタロイルクロライド溶液を供給
ポンプ6により管状部33に6g/秒を通過させた。
又、合流点34より螺旋管状部35に通過させ、10w
t%タンニン酸水溶液と20wt%エチレングリコール
水溶液とを予備混合させた。螺旋管状部35で混合した
混合液と5wt%テレフタロイルクロライド溶液とを螺
旋管状部35の管内でこれらの3成分を予備分散させ
た。
【0073】続いて、予備分散液を細孔径2μmを有す
る多孔質ガラスパイプ10内に導入させ、多孔質ガラス
パイプ内に導入された予備分散液を圧力1Kg/cm2
の加圧下、多孔質ガラスパイプ外に透過させ、乳化槽内
に乳化粒子からなる乳化液を作成させた。このとき、初
期段階として乳化槽内には5wt%テレフタロイルクロ
ライド溶液を充填させておき多孔質ガラスパイプからの
乳化を容易にした。
る多孔質ガラスパイプ10内に導入させ、多孔質ガラス
パイプ内に導入された予備分散液を圧力1Kg/cm2
の加圧下、多孔質ガラスパイプ外に透過させ、乳化槽内
に乳化粒子からなる乳化液を作成させた。このとき、初
期段階として乳化槽内には5wt%テレフタロイルクロ
ライド溶液を充填させておき多孔質ガラスパイプからの
乳化を容易にした。
【0074】均一な乳化粒子を有する乳化液を管状部3
6により通過させ、管状反応器18の入口部19に導入
させた。管状反応器18は、マイクロカプセル化をその
出口部20までで行えるように70℃に維持した。入口
部19から出口部20を通過させ、マイクロカプセルの
排出部22でポリエステル壁膜からなるマイクロカプセ
ルを連続的に取り出すことができた。製造したマイクロ
カプセルは、約8μmの均一な粒径を有するものであっ
た。
6により通過させ、管状反応器18の入口部19に導入
させた。管状反応器18は、マイクロカプセル化をその
出口部20までで行えるように70℃に維持した。入口
部19から出口部20を通過させ、マイクロカプセルの
排出部22でポリエステル壁膜からなるマイクロカプセ
ルを連続的に取り出すことができた。製造したマイクロ
カプセルは、約8μmの均一な粒径を有するものであっ
た。
【0075】実施例1と同様の簡易試験を行い、マイク
ロカプセルの被膜形成状態を確認した。予めメタバナジ
ン酸アンモニウムを塗工した塗工紙を用意し、この塗工
面上に製造したマイクロカプセル分散液をメイヤーバー
により塗工し、乾燥した。マイクロカプセルが塗工され
た塗工紙は、マイクロカプセルの破壊もなく、白い塗層
状態を示し、完全に被膜形成がなされていることが確認
できた。また、この塗工面より筆圧を加えたところ、鮮
明な黒色の画像を得ることができた。
ロカプセルの被膜形成状態を確認した。予めメタバナジ
ン酸アンモニウムを塗工した塗工紙を用意し、この塗工
面上に製造したマイクロカプセル分散液をメイヤーバー
により塗工し、乾燥した。マイクロカプセルが塗工され
た塗工紙は、マイクロカプセルの破壊もなく、白い塗層
状態を示し、完全に被膜形成がなされていることが確認
できた。また、この塗工面より筆圧を加えたところ、鮮
明な黒色の画像を得ることができた。
【0076】
【発明の効果】本発明は、均一な粒径を有するマイクロ
カプセルを連続的に製造することのできるマイクロカプ
セルの連続製造法である。マイクロカプセルの連続製造
法は、マイクロカプセル内包物、水溶性モノマー水性
液、油溶性モノマー非水性液からなる3成分を使用し
て、該3成分を貯蔵する貯蔵タンク、多孔質ガラスパイ
プ、乳化槽、並びに管状反応器を管状部(又は、螺旋管
状部)で接続することにより、種々組合せることができ
る。本発明のマイクロカプセルの連続製造法は、一連の
工程を経て均一なマイクロカプセルを製造することがで
きることから工業的価値の極めて高いものである。
カプセルを連続的に製造することのできるマイクロカプ
セルの連続製造法である。マイクロカプセルの連続製造
法は、マイクロカプセル内包物、水溶性モノマー水性
液、油溶性モノマー非水性液からなる3成分を使用し
て、該3成分を貯蔵する貯蔵タンク、多孔質ガラスパイ
プ、乳化槽、並びに管状反応器を管状部(又は、螺旋管
状部)で接続することにより、種々組合せることができ
る。本発明のマイクロカプセルの連続製造法は、一連の
工程を経て均一なマイクロカプセルを製造することがで
きることから工業的価値の極めて高いものである。
【図1】本発明の一実施例を示すマイクロカプセルの連
続製造法の概略図である。
続製造法の概略図である。
【図2】本発明の一実施例を示すマイクロカプセルの連
続製造法の概略図である。
続製造法の概略図である。
【図3】本発明の一実施例を示すマイクロカプセルの連
続製造法の概略図である。
続製造法の概略図である。
【図4】本発明の一実施例を示すマイクロカプセルの連
続製造法の概略図である。
続製造法の概略図である。
1 貯蔵タンク 2 貯蔵タンク 3 貯蔵タンク 4 貯蔵タンク1の供給ポンプ 5 貯蔵タンク2の供給ポンプ 6 貯蔵タンク3の供給ポンプ 7、8、14、15、21、23、24、27、28、
29、30、33、36、38、42 管状部 10、17、26、32、35、37 管状部又は螺旋
管状部 11、39 乳化槽 13、41 多孔質ガラスパイプ 12、40 乳化液 9、16、25、31、34 合流点 18 管状反応器 19 管状反応器の入口部 20 管状反応器の出口部 22 マイクロカプセルの排出部
29、30、33、36、38、42 管状部 10、17、26、32、35、37 管状部又は螺旋
管状部 11、39 乳化槽 13、41 多孔質ガラスパイプ 12、40 乳化液 9、16、25、31、34 合流点 18 管状反応器 19 管状反応器の入口部 20 管状反応器の出口部 22 マイクロカプセルの排出部
Claims (7)
- 【請求項1】 マイクロカプセルの連続製造法におい
て、水性液又はその固体粒子分散液からなるマイクロカ
プセル内包物、水溶性モノマー水性液、油溶性モノマー
非水性液からなる3成分をそれぞれ貯蔵する貯蔵タンク
より、油溶性モノマー非水性液を除く該2成分又は該3
成分を管状部又は螺旋管状部に通過させて微細孔を有す
る多孔質ガラスパイプに導入、一方、該油溶性モノマー
非水性液を乳化槽又は管状反応器との間に接続する管状
部又は螺旋管状部に導入、加圧下該多孔質ガラスパイプ
の薄膜より透過させて該乳化槽内に乳化粒子を形成さ
せ、形成された乳化液を管状部又は螺旋管状部内に通過
させて管状反応器内に導入し、一定温度に維持した管状
反応器内に連続的に通過させてマイクロカプセルを製造
することを特徴とするマイクロカプセルの連続製造法。 - 【請求項2】 水溶性モノマー/油溶性モノマーとの組
合せが、多価アミン/多塩基酸クロライド、多価アミン
/ビスハロホルメート、多価アミン/多価イソシアネー
ト、ポリヒドロキシ化合物/多塩基酸クロライド、ポリ
ヒドロキシ化合物/多価イソシアネートの群から選ばれ
る1種であることを特徴とする請求項1記載のマイクロ
カプセルの連続製造法。 - 【請求項3】 一定温度に維持した管状反応器におい
て、該温度が50〜90℃であることを特徴とする請求
項1又は2記載のマイクロカプセルの連続製造法。 - 【請求項4】 多孔質ガラスパイプが、0.2〜100
μmの細孔径を有することを特徴とする請求項1、2又
は3記載のマイクロカプセルの連続製造法。 - 【請求項5】 マイクロカプセルの連続製造法におい
て、水性液又はその固体粒子分散液からなるマイクロカ
プセル内包物及び水溶性モノマー水性液を、一定流速で
それぞれの管状部内に通過させ、合流点で混合して該2
成分の混合状態を形成せしめ、該合流点に接続する管状
部又は螺旋管状部内に一定流速で連続的に通過させて予
備的分散を生じせしめた後、微細孔を有する多孔質ガラ
スパイプ内に導入し、該混合物を加圧下多孔質ガラスパ
イプの薄膜より透過させて該乳化槽内に乳化粒子を形成
させ、形成された乳化液と油溶性モノマー非水性液とを
それぞれの管状部内に導き、合流点で混合して混合状態
を形成せしめて後、管状部又は螺旋管状部内に通過させ
て管状反応器内に導入、一定温度に維持した管状反応器
内に連続的に通過させてマイクロカプセルを製造するこ
とを特徴とするマイクロカプセルの連続製造法。 - 【請求項6】 マイクロカプセルの連続製造法におい
て、油溶性モノマー非水性液を管状部内に一定流速で通
過させて乳化槽内に導入、一方、水性液又はその固体粒
子分散液からなるマイクロカプセル内包物及び水溶性モ
ノマー水性液を、一定流速でそれぞれの管状部内に通過
させ、合流点で混合して該2成分の混合状態を形成せし
め、該合流点に接続する管状部又は螺旋管状部内に一定
流速で連続的に通過させて予備的分散を生じせしめた
後、微細孔を有する多孔質ガラスパイプ内に導入し、加
圧下該多孔質ガラスパイプの薄膜を透過させて該乳化槽
内に乳化粒子を形成させ、形成された乳化液を管状部内
に通過させて管状反応器内に導入し、一定温度に維持し
た管状反応器内に連続的に通過させてマイクロカプセル
を製造することを特徴とするマイクロカプセルの連続製
造法。 - 【請求項7】 マイクロカプセルの連続製造法におい
て、水性液又はその固体粒子分散液からなるマイクロカ
プセル内包物及び水溶性モノマー水性液を、一定流速で
それぞれの管状部内に通過させ、合流点で混合して2成
分の混合状態を形成せしめ、これを管状部又は螺旋管状
部内に通過させて予備的分散を生じせしめ、続いて油溶
性モノマー非水性液を管状部内に導き、合流点で該2成
分の混合液と混合せしめ、該合流点に接続する管状部又
は螺旋管状部内に一定流速で連続的に通過させて予備的
分散を生じせしめた後、微細孔を有する多孔質ガラスパ
イプ内に導入し、該混合物を加圧下多孔質ガラスパイプ
の薄膜より透過させて該乳化槽内に乳化粒子を形成さ
せ、これを管状部内に通過させて管状反応器内に導入
し、一定温度に維持した管状反応器内に連続的に通過さ
せてマイクロカプセルを製造することを特徴とするマイ
クロカプセルの連続製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214183A JPH0663388A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | マイクロカプセルの連続製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214183A JPH0663388A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | マイクロカプセルの連続製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663388A true JPH0663388A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=16651615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4214183A Pending JPH0663388A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | マイクロカプセルの連続製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0663388A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4897171A (en) * | 1985-11-26 | 1990-01-30 | Tadahiro Ohmi | Wafer susceptor |
JP2003335804A (ja) * | 2002-05-22 | 2003-11-28 | Sony Chem Corp | 乳濁液形成方法及び樹脂粒子形成方法 |
JP2005238118A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-09-08 | Tosoh Corp | 微小流路構造体を用いた固化粒子の製造方法及び装置 |
JP2014226591A (ja) * | 2013-05-21 | 2014-12-08 | 日立化成株式会社 | コア−シェル型カプセル及びその製造方法 |
CN114073920A (zh) * | 2020-08-12 | 2022-02-22 | 财团法人食品工业发展研究所 | 油性成分微胶囊制备方法 |
-
1992
- 1992-08-11 JP JP4214183A patent/JPH0663388A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4897171A (en) * | 1985-11-26 | 1990-01-30 | Tadahiro Ohmi | Wafer susceptor |
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CN114073920A (zh) * | 2020-08-12 | 2022-02-22 | 财团法人食品工业发展研究所 | 油性成分微胶囊制备方法 |
CN114073920B (zh) * | 2020-08-12 | 2024-01-30 | 财团法人食品工业发展研究所 | 油性成分微胶囊制备方法 |
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