JPH0663283B2 - シール材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、部材間に介装されてこの部材間をシールす
るシール材に関するものである。

［従来の技術］ 従来、この種のシール材としては、例えばポリサルファ
イドあるいはシリコーンシーラントで構成されたものが
ある。

［発明が解決しようとする課題］ 上記のようなシール材は、流動性を有しているが、粘性
が比較的高い。このため、狭い隙間に充填することが困
難であるという問題があった。

［課題を解決するための手段］ この発明は、上記の問題を解決するためになされたもの
で、その要旨は、部材間に介装されてこの部材間をシー
ルするシール材において、吸水性に優れ非吸水状態で粉
状をなし吸水状態でゲル状をなす樹脂からなることを特
徴とするシール材にある。

［作用］ 部材間に介装されたシール材は、水を吸収してゲル状に
なり、膨潤して部材間の隙間を埋める。これによって、
水等の液体が隙間を通るのを防止する。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を添付の第１図を参照して説
明する。

この発明に係るシール材は、吸水性に優れ、非吸水状態
では粉状をなし、吸水状態ではゲル状をなす樹脂からな
るものである。このようなものとしては、例えばアクリ
ル酸ナトリウム等がある。

次に、上記シール材の使用法について説明する。

第１図は上記シール材の使用法の一例を示すものであ
り、一方の部材Ａの所望の部分に接着材５０を塗布し、
その接着材５０の上に上記粉状の樹脂５１を隙間なく均
一に付着させる。次に、他方の部材Ｂを樹脂５１に接触
した状態に配置して固定する。この場合、樹脂５１自体
がシール材である。

この状態で放置すると、粉状をなす樹脂５１が空気中の
水分を吸収し、ゲル化して膨潤する。これによって、部
材Ａ，Ｂ間の隙間を完全に閉塞し、水等の液体が隙間を
通るのを防止する。

上記シール材の他の使用法について説明すると、樹脂５
１が粉状をなしているので、適宜の噴射器によって噴射
することができる。そこで、噴射器の噴射口を充填すべ
き隙間に向けてシール材を噴射する。すると、シール材
が粉状であるので、隙間の幅が非常に狭くともシール材
は隙間に十分に充填される。充填後、シール材は空気中
の水分を吸収してゲル化し、膨張して隙間を塞ぐ。勿
論、シール材に水分を積極的に供給してもよい。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明のシール材によれば、当
初粉状をなし、水分を吸収してゲル化し膨潤するもので
あるから、隙間を確実にシールすることができるのは勿
論のこと、狭い隙間にも容易に充填することができる等
の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

添付の第１図はこの発明の一実施例を示す断面図であ
る。 Ａ，Ｂ…部材、５１…樹脂

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】部材間に介装されてこの部材間をシールす
   るシール材において、吸水性に優れ非吸水状態で粉状を
   なし吸水状態でゲル状をなす樹脂からなることを特徴と
   するシール材。