JPH0747893B2 - シール不良箇所の補修方法と補修装置 - Google Patents

シール不良箇所の補修方法と補修装置

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JPH0747893B2
JPH0747893B2 JP19482390A JP19482390A JPH0747893B2 JP H0747893 B2 JPH0747893 B2 JP H0747893B2 JP 19482390 A JP19482390 A JP 19482390A JP 19482390 A JP19482390 A JP 19482390A JP H0747893 B2 JPH0747893 B2 JP H0747893B2
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博行 小寺
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昭和鋼機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、シールの不良箇所を補修する方法と、その
装置に関するものである。
[従来の技術] シール構造は様々な所に施されている。
例えば、第4図は外装材の目地部におけるシール構造の
縦断面図を示すものである。外装材1A,1Bはそれぞれの
端面を互いに対向させて配置されており、その間に目地
2が形成されている。外装材1A、1Bの裏面にはフレーム
3A,3Bが取り付けられており、外装材1Aとフレーム3Aと
の間、外装材1Bとフレーム3Bとの間、フレーム3A,3Bの
間には、それぞれポリサルファイド系あるいはシリコー
ン系のシール材4,5,6が取り付けられている。このシー
ル材4〜6は、長期に使用している間に紫外線を受けた
り温度変化を受けたりして劣化し、あるいは地震等の振
動を受けて、外装材1A,1Bやフレーム3A,3Bから剥がれる
場合がある。シール材5が外装材1Bから剥がれると、水
がその隙間を通り、更に外装材1Bとフレーム3Bとの間を
通って室内側に侵入してくるので、このようにシール不
良となった箇所は補修をする必要がある。
この場合の従来の補修方法としては、不良箇所のシール
材5を剥がして、再び同じ材質のシール材を詰めて補修
していた。しかしながら、この補修方法は難しく、非常
に手間がかかった。又、目地2が非常に狭い場合には、
補修不可能であった。
又、第5図は窓用サッシフレームの取り付け部における
シール構造の縦断面図を示すものである。ガラス板10を
支持する窓用サッシフレーム11はブラケット12を介して
コンクリート壁13に固定されている。サッシフレーム11
とコンクリート壁13の間に形成された隙間の室外側(図
中左側)にはシール材14が取り付けられている。このシ
ール材14も前記シール材4〜6と同様にポリサルファイ
ド系あるいはシリコーン系であり、そのため、シール材
4〜6の場合と同様に、シール材14がサッシフレーム11
あるいはコンクリート壁13から剥がれて、その部分から
水が室内側に侵入してしまう場合がある。そのため、上
記隙間の室内側にもクロロプレンゴム等からなるシール
材15が配置されている。しかしながら、シール材15とサ
ツシフレーム11あるいはコンクリート壁13との接触が不
完全だと、その不完全な箇所から水が室内側に侵入して
しまう。又、シール材14が剥離を起こさなくても、コン
クリート壁13にクラックが入った場合には、第5図の破
線で示すように、そのクラックから水が上記隙間に侵入
してくる。この場合にも、シール材15によるシールが不
完全だと、そこから水が室内側に侵入してくる。
この時の従来の補修方法は、シール材14については、不
良箇所に設けられているシール材14を剥がして、再び同
じ材質のシール材を詰めて補修していたが、この方法は
前記シール材5の補修方法と同様に、難しくて手間がか
かった。一方、シール材15については殆ど補修不可能で
あった。
[発明が解決しようとする課題] このように、従来のシール不良箇所の補修方法では、作
業が非常に面倒であったり、補修が殆ど不可能であった
り、補修するには大掛かりな作業となって莫大な費用が
かかる等の欠点があった。
この発明は上述従来の技術の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、誰にでも簡単に施
工することができ、しかも、充分なシール性能を得るこ
とができるシール不良箇所の補修方法と、その時に使用
する補修装置を提供しようとするところにある。
[課題を解決するための手段] この発明は上記目的を達成するためになされたもので、
その要旨は、以下に記載のシール不良箇所の補修方法と
補修装置にある。
(1)シールが不良な箇所に、吸水性に優れ非吸水状態
で粉状をなし吸水状態でゲル状をなす樹脂の粉体を吹き
付け、吹き付けた後、この樹脂を吸水状態にしてゲル化
膨潤させ、ゲル化膨潤した樹脂によって上記シール不良
箇所をシールするようにしたことを特徴とするシール不
良箇所の補修方法。
(2)上記シール不良箇所の補修方法に使用される補修
装置であって、吹き出しノズルを有する容器を具備し、
この容器内に、粉状をなす上記樹脂と、この樹脂を上記
ノズルから噴射させるためのガスとが充填されているこ
とを特徴とする補修装置。
[作用] シール不良箇所に吹き付ける時に樹脂は粉状をなしてい
るので、シール不良を生じさせている狭い空間にも、樹
脂は充分に入り込むことができる。そして、その狭い空
間に充填された樹脂は、その後、水を吸収してゲル化膨
潤し、空間を隙間なく埋める。この樹脂は一旦吸収した
水を容易に離すことがない。したがって、シール不良を
生じさせていた空間が樹脂によってシールされる。
又、補修装置においては、粉状の樹脂が吹き出しノズル
から勢いよく噴射されるので、狭い箇所に樹脂を充填す
るのに非常に適している。
[実施例] 以下、この発明の実施例を第1図から第3図の図面にし
たがって説明する。
初めに、シール不良箇所を補修する際に使用する補修装
置について説明する。
第3図は補修装置20の外観図である。補修装置20は缶容
器21を有し、その上部から吹き出しノズル22が突出して
いる。吹き出しノズル22には、吹き出し口を具備するノ
ズルヘッド23が取り付けれており、このノズルヘッド23
の吹き出し口には細長いパイプ24が着脱可能にされてい
る。缶容器21の内部には、シール材としての樹脂の粉体
と、この樹脂を噴射させるためのトリクロロエタンガス
とが充填されている。
上記缶容器21に充填されている樹脂は極めて吸水性に優
れており、非吸水状態では粉状をなしているが、水を吸
収するとゲル化して膨潤するという性質を有し、一旦吸
収した水は多少の圧力をかけても離さないという性質を
有している。この樹脂の具体例としては、株式会社クラ
レの商品名KIゲル201K、KIゲル201K−F2等がある。尚、
この種の樹脂は現在、紙おむつ等に利用されており、紙
おむつの場合には尿を吸収してゼリー状に固めている。
上記補修装置20において、ノズルヘッド23を下方に押す
と、ノズル22が下方に押し込まれて、缶容器21の内部に
設けられたバルブ(図示せず)が開き、ガス圧によって
粉状の樹脂が勢いよく噴射されるようになっている。
尚、ノズルヘッド23にパイプ24を装着しないで樹脂を噴
射すると、樹脂はノズルヘッド23の吹き出し口から広角
度に噴射され、パイプ24を装着して樹脂を噴射すると、
樹脂はパイプ24の先端から狭い角度に高速で噴射される
ようになっている。
次に、この補修装置20を用いてシール不良箇所を補修す
る実施例について説明する。
まず、外装材の目地部におけるシール部分にシール不良
が生じた場合を説明する。第1図は外装材1A,1B間の目
地2におけるシール構造の縦断面図であり、前述従来の
技術の説明における第4図に対応するものである。第1
図において第4図と同一態様部分には同一符号を付して
いる。
今、第1図に示すように、外装材1Bとシール材5との間
に隙間7ができて、この隙間7から雨漏りが生じたもの
とする。この補修の場合には、補修装置20にパイプ24を
装着し、パイプ24の先端を上記隙間7の上端に位置させ
て、ノズルヘッド23を押す。すると、パイプ24の先端か
ら勢いよく噴射された樹脂が、第1図において符号25で
示すように、隙間7の中に侵入していく。この噴射され
ている時点では樹脂25は粉状をなしていて、非常に滑り
易く、したがって、非常に狭い隙間7の中にも奥深くま
で充分に侵入していく。樹脂25を隙間7の中に充分に充
填した後、この部分に水をかける。すると、隙間7内の
樹脂25は水を吸収してゲル化し膨潤する。その結果、隙
間7内がゲル化膨潤した樹脂25によって隙間なく埋めら
れる。前述したように、樹脂25は一旦吸収した水を容易
に離すことはない。したがって、シール不良箇所であっ
た隙間7が樹脂25によってシールされ、雨漏りを止める
ことができる。尚、樹脂25をシール不良箇所に吹き付け
る前に、シール不良箇所に残っている水分をよく拭き取
り、更には乾燥させてから補修を行うようにすると、樹
脂25を吹き付けた時に樹脂25が隙間7の奥深くに侵入し
易くなり、補修の確実性がより大きくなる。
次に、窓用サッシフレームの取り付け部におけるシール
部分にシール不良が生じた場合を説明する。第2図は窓
用サッシフレームの取り付け部におけるシール構造の縦
断面図であり、前述従来の技術の説明における第5図に
対応するものである。第2図において第5図と同一態様
部分には同一符号を付している。
今、従来の技術で説明したように、コンクリート壁13に
クラックが入って、このクラックから雨水がサッシフレ
ーム11とコンクリート壁13との間の隙間に侵入し、更
に、シール材15とサッシフレーム11あるいはコンクリー
ト壁13との接触状態が不良で、ここから雨水が室内側に
染み込んでいるものとする。この補修の場合には、初め
に、シール不良箇所の室外側に位置するシール材14に貫
通孔を開け、この孔から第2図に示すように補修装置20
のパイプ24を内部に挿入させ、パイプ24の先端をシール
材15の手前に位置させて、ノズルヘッド23を押す。する
と、パイプ24の先端から勢いよく樹脂26が噴射され、噴
射された樹脂が、シール材15とサッシフレーム11あるい
はコンクリート壁13との間に生じていた隙間の中に侵入
するとともに、サッシフレーム11とシール材15との間に
形成される隅部や、コンクリート壁13とシール材15との
間に形成される隅部にも付着する。この噴射されている
時点では樹脂26は粉状をなしていて、非常に滑り易く、
したがって、非常に狭い空間である上記隙間や隅部にも
奥深く充分に侵入していく。この後、補修装置20のパイ
プ24をシール材14の貫通孔から引き抜いて、シール材14
の貫通孔をシール材14と同材質のシール材で補修する。
而して、この後、コンクリート壁13のクラックから雨水
が侵入してきて、この水が上記樹脂26に達すると、樹脂
26は水を吸収してゲル化し膨潤する。そうすると、上記
サッシフレーム11とシール材15との間の隙間及び隅部
や、コンクリート壁13とシール材15との間の隙間及び隅
部が、ゲル化膨潤した樹脂26によって隙間なく埋められ
る。樹脂26は一旦吸収した水を容易に離すことはないの
で、シール不良箇所は樹脂26によってシールされ、雨漏
りを止めることができる。尚、この補修の場合も、補修
する前に補修箇所を充分に乾かすようにすると、補修の
確実性がより大きくなる。
又、シール材14がサッシフレーム11あるいはコンクリー
ト壁13から剥離して漏水している場合の補修は、前述第
1図態様の補修と同様に、その剥離部分に樹脂を吹き付
けて行う。
又、コンクリート壁13に生じたクラックが目視によって
認識可能である場合には、前述第1図態様の補修と同様
に、このクラックに樹脂を吹き付け充填するようにして
もよい。
このように、従来の補修方法では補修が非常に難しかっ
たり、殆ど不可能な場所であっても、この発明の補修方
法で行えば誰にでも簡単にできるようになり、しかも、
補修した箇所のシール性が非常に優れている。
この発明は上述実施例に制約されず種々の態様が採用可
能である。
例えば、この出願の装置発明である補修装置を用いず
に、シール材としての樹脂をシール不良箇所に吹き付け
ることも可能である。
又、補修装置の容器に充填されるガスはトリクロロエタ
ンガスに限るものではない。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明のシール不良箇所の補修
方法によれば、補修作業が誰にでも簡単にしかも確実に
できるようになるという優れた効果が奏される。又、こ
の発明の補修装置は、上記補修作業をより簡単化すると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図までの図面はこの発明の実施例を示す
ものであり、第1図及び第2図はそれぞれ、補修装置を
用いてシール不良箇所を補修しているところを表した縦
断面図、第3図は補修装置の外観図である。又、第4図
及び第5図はそれぞれシール構造を示す縦断面図であ
る。 20……補修装置、21……容器、22……吹き出しノズル、
25,26……樹脂。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールが不良な箇所に、吸水性に優れ非吸
    水状態で粉状をなし吸水状態でゲル状をなす樹脂の粉体
    を吹き付け、吹き付けた後、この樹脂を吸水状態にして
    ゲル化膨潤させ、ゲル化膨潤した樹脂によって上記シー
    ル不良箇所をシールするようにしたことを特徴とするシ
    ール不良箇所の補修方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の補修方法に
    使用される補修装置であって、吹き出しノズルを有する
    容器を具備し、この容器内に、粉状をなす上記樹脂と、
    この樹脂を上記ノズルから噴射させるためのガスとが充
    填されていることを特徴とする補修装置。
JP19482390A 1990-07-25 1990-07-25 シール不良箇所の補修方法と補修装置 Expired - Lifetime JPH0747893B2 (ja)

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GB2594146B (en) * 2021-03-05 2022-04-13 Yellow Product Design Ltd Liquid defence device
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