JPH0663136U - 試験管 - Google Patents
試験管Info
- Publication number
- JPH0663136U JPH0663136U JP1167193U JP1167193U JPH0663136U JP H0663136 U JPH0663136 U JP H0663136U JP 1167193 U JP1167193 U JP 1167193U JP 1167193 U JP1167193 U JP 1167193U JP H0663136 U JPH0663136 U JP H0663136U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 試験管で尿沈渣の一定量を簡単にかつ正確に
採取することができ、周辺機器や従来の操作性を変えな
い構造の試験管を得る。 【構成】 試験管の形状を基本構造とする本試験管は、
先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)下部を
極細い丸底試験管(2)に狭めた筒状からなり、尿を遠
心すると、極細い丸底試験管(2)部分へ必要な沈殿物
と必要な量が集まり、逆さまにしても出ることがない。
不要残渣や上澄みを逆さまにしてこぼした後、さらに残
っている不要残液は、先端の尖り方が緩慢なスピッツ状
中試験管(1)部分の内壁に設けた線状の突起(3)ま
たは線状の溝(4)を伝わり、紙に吸い取られること
で、尿沈渣のための一定量が確実に採取できる。
採取することができ、周辺機器や従来の操作性を変えな
い構造の試験管を得る。 【構成】 試験管の形状を基本構造とする本試験管は、
先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)下部を
極細い丸底試験管(2)に狭めた筒状からなり、尿を遠
心すると、極細い丸底試験管(2)部分へ必要な沈殿物
と必要な量が集まり、逆さまにしても出ることがない。
不要残渣や上澄みを逆さまにしてこぼした後、さらに残
っている不要残液は、先端の尖り方が緩慢なスピッツ状
中試験管(1)部分の内壁に設けた線状の突起(3)ま
たは線状の溝(4)を伝わり、紙に吸い取られること
で、尿沈渣のための一定量が確実に採取できる。
Description
【0001】
本考案は、遠心分離操作により生じた沈殿物を採取するための試験管に係わる ものであり、主に臨床検査の尿沈渣の採取に用いる試験管に関するものである。
【0002】
従来のスピッツ型試験管で尿を遠心すると、含まれる沈殿性物質の多少で生じ た沈殿物の差は、上澄みをこぼす操作においてはそのままの差として残る。同様 に丸底型試験管で実施した場合は、管底にほとんど留まらない。沈殿物を一定量 試験管底に残すためには、遠心分離後、捨てる部分をアスピレーターで吸い取る 方法以外なかった。これは、前者の試験管は下方部分が徐々に細く先端で尖るた めであり、後者の試験管は管底が大きい球面状であるからである。前者の試験管 では残る沈殿物が多ければその分だけ標本を希釈するという問題点を有し、後者 の試験管では沈殿物が固まりとして流れ落ち、試験管壁に付着していた液体が管 底に戻り、沈殿物として取り扱われるという問題点を有していた。
【0003】 また、前者および後者とも上澄みを捨てこぼしたあと、試験管壁に付着してい る上澄みおよび粘質性残渣が、捨てきれないために沈殿物に加わり、標本を希釈 するという問題点も有していた。
【0004】
従来の技術で述べたもののうち前者の試験管においては、沈殿物の量により残 液量が一定しないという問題点を有していた。
【0005】 また、後者の試験管においては管底が大きい球面状であるため、捨てる上澄み で管底が洗われ、沈殿物が流出するという問題点を有していた。
【0006】 さらに両者とも上澄みを捨てこぼしたあと、試験管壁に付着している残液が沈 殿物に加わるという問題点を有していた。
【0007】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、上澄みを逆さまにしてこぼす簡単な操作で、必要な 一定量の沈殿残量が確実に得られかつ管壁に付着した残液も確実に捨てさること ができるとともに、辺周利用機器を含めて、従来の使用感を変えない優れた試験 管を提供しようとするものである。
【0008】
上記目的を達成するために、本考案の試験管は、先端の尖り方が緩慢なスピッ ツ状中試験管(1)の試験管下部を、直径4mm程度以下とし、容量に応じ高さ 5mm〜2cm程度の極細い丸底試験管(2)に狭めた形状とし、これ以外の上 部方向中試験管内壁に、内側を向いた線状の突起(3)または線状の溝(4)を 縦方向に設けてなるものである。
【0009】 先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)下部を狭める直径は、操作性 から4mm程度がよい。
【0010】 下部の極細い丸底試験管(2)部分から、上部の先端の尖り方が緩慢なスピッ ツ状中試験管(1)部分への移行部分はやや急に開口し、その形状は丸底試験管 底に近づけ、突然にサイホンの原理が働かなくなるように広くするとよい。
【0011】 先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)部分の下方を、サイホンの原 理が働かない程度まで、スピッツ型試験管に似せて徐々に細くするとよい。
【0012】 線状の突起(3)を設ける位置は、先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管 (1)開口部から極細い丸底試験管(2)開口部直近に至る試験管内壁で、試験 管内壁に接して長さが最短である位置がよい。
【0013】 線状の溝(4)を設ける位置は、先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管( 1)開口部から極細い丸底試験管(2)開口部直近に至る試験管内壁で、試験管 内壁に接して長さが最短である位置がよい。
【0014】 方向は、線状の突起(3)および線状の溝(4)とも試験管の縦方向に設ける とよい。
【0015】 数は一本でも効果はあるが、操作方向を特定しないために複数設けるとよい。
【0016】 本考案の試験管を用いて、尿沈渣標本を得るべく公定法どおり操作すると、必 要な沈殿物と量は極細い丸底試験管(2)部分に入り、余分な沈殿物と上澄みは 先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)部分に入る。
【0017】 これを逆さまにして上澄みをこぼすとき、極細い丸底試験管(2)部分はサイ ホンの原理と摩擦力および一方からの大気圧を受け、沈殿物は留まり、これらの 力を受けきれない先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)部分の余分な 沈殿物と上澄みはこぼれおちる。
【0018】 先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)部分内壁に設けた線状の突起 (3)および線状の溝(4)は、上澄みを逆さまにしてこぼし、さらに管口に付 着した残液を紙で吸い取るとき、下向きにサイホンの原理が働き、残液の排出を 助け、貯留する部分とこぼれ落ちる部分を明確に分け扱うことができる。
【0019】
実施例について図面を参照して説明する。 図1〜4において、試験管は透明なプラスチックを用い先端部以外は厚み1. 5mm程度の肉厚を有する筒状に形成されている。
【0020】 図1において内形は、先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)下部内 空を、極細い丸底試験管(2)に狭めた試験管の形状である。
【0021】 極細い丸底試験管(2)部分の直形は、3mmでもよい。
【0022】 図3においては、図1の先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)部分 の内壁に線状の突起(3)を設けて構成されている。
【0023】 設ける位置は、先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)開口部直近か ら極細い丸底試験管(2)入口部分直近に至る試験管内壁で、試験管内壁に接し て長さが最短である位置である。
【0024】 図4においては、図1の先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)部分 の内壁に線状の溝(4)を設けて構成されている。
【0025】 設ける位置は、先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)開口部から、 極細い丸底試験管(2)入口部分直近に至る試験管内壁で、試験管内壁に接して 長さが最短である位置である。
【0026】 線状突起(3)と線状の溝(4)は、それぞれ単独に施しても効果はあるが、 両者を合せ施してもよい。
【0027】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果がある。
【0028】 請求項1の試験管においては、先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1 )下部が極細い丸底試験管(2)であるので、尿の遠心操作において沈殿物を含 めた一定量がこの空間に入る。さらに不要部分を捨てこぼすとき、入った一定量 はこぼれでない。また、先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)に移行 する部分の内形は急に広がるので、先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管( 1)部分の余分な沈殿物や上澄みは容易にこぼれおちる。
【0029】 請求項2の試験管においては、請求項1の試験管内壁に線状の突起(3)を設 けてあるので、管壁に付着している余分な沈殿残渣や余分な上澄みが線状の突起 (3)を伝わり流れ落ち、管口に付着した残液を紙で吸い取るとき、残液がより 一層取り除かれる。
【0030】 請求項3の試験管においては、請求項1の試験管内壁に線状の溝(4)を設け てあるので、管壁に付着している余分な沈殿残渣や余分な上澄みが線状の溝(4 )を伝わり流れ落ち、さらに管口に付着した残液を紙で吸い取るとき、残液がよ り一層取り除かれる。
【提出日】平成6年5月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【0002】 尿沈渣の顕微鏡学的検査を目的に、従来のスピッツ型試験 管で尿を遠心すると、含まれる沈殿性物質は多少を問わず沈殿し、逆さまにして 上澄みをこぼす操作において、粘液性沈殿物が多ければ多く、少なければ少なく 残留する。 同様に丸底型試験管で実施した場合は、管底にほとんど留まらない。上澄みを捨てこぼすとき、一定量を試験管底に残し、この一定量に沈殿物を均等 に浮遊させ顕微鏡検査を実施することが必要であり、一定量試験管底に残すため には、遠心分離後、捨てる部分をアスピレーターで吸い取る方法以外なかった。 これは、前者の試験管は下方部分が徐々に細く先端で尖るためであり、後者の試 験管は管底が大きい球面状であるからである。逆さまにして上澄みを捨てこぼす とき、前者の試験管では残る量が一定せず標本の希釈度合いに問題を有し、後者 の試験管では沈殿物が流れ去る問題点を有していた。また、アスピレーターで吸 引する方法については吸引操作により残留させるべき部分を巻き込んで吸引して しまう問題点を有していた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【0007】 本考案は、従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたも のであり、その目的とするところは、上澄みを逆さまにしてこぼす簡単な操作で 、必要な一定量の沈殿残量が確実に得られかつ管壁に付着した残液も確実に捨て さることができるとともに、周辺機器を含めて、従来の使用感を変えない優れた 試験管を提供しようとするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【0011】 先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)部分の下 方を、毛細管の原理が働かない程度まで、スピッツ型試験管に似せて徐々に細く するとよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【0017】 これを逆さまにして上澄みを捨てこぼすとき、極細い丸底 試験管(2)部分に沈殿物は留まり、先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管 (1)部分の余分な沈殿物とうわずみはこぼれ落ちる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【0021】 極細い丸底試験管(2)の直径は、3mmでもよい。
【図1】先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管
(1)下部を狭め、極細い丸底試験管(2)とした試験
管の斜視透視図である。
(1)下部を狭め、極細い丸底試験管(2)とした試験
管の斜視透視図である。
【図2】図1の試験管の断面図である。
【図3】図1の試験管内壁に線状の突起(3)を設けた
試験管の断面図である。
試験管の断面図である。
【図4】図1の試験管内壁に線状の溝(4)を設けた試
験管の断面図である。
験管の断面図である。
1 先端の尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管 2 極細い丸底試験管 3 線状の突起 4 線状の溝
Claims (3)
- 【請求項1】 遠心用の試験管であって、先端の尖り方
が緩慢なスピッツ状中試験管(1)下部内空を、極細い
丸底試験管(2)に狭めた試験管。 - 【請求項2】 請求項1の試験管内壁であって、先端の
尖り方が緩慢なスピッツ状中試験管(1)部分の開口部
から管底に至る縦方向最短距離に、線状の突起(3)を
設けた試験管。 - 【請求項3】 請求項1の試験管内壁であって、請求項
2の試験管の線状の突起(3)にかえて、線状の溝
(4)を設けた試験管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1167193U JPH0663136U (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 試験管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1167193U JPH0663136U (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 試験管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663136U true JPH0663136U (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=11784455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1167193U Pending JPH0663136U (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 試験管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0663136U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021536571A (ja) * | 2018-08-28 | 2021-12-27 | ロシュ・ダイアグノスティクス・ヘマトロジー・インコーポレイテッドRoche Diagnostics Hematology, Inc. | 条線を有する試験管およびこれを用いる流体移送方法 |
-
1993
- 1993-02-04 JP JP1167193U patent/JPH0663136U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021536571A (ja) * | 2018-08-28 | 2021-12-27 | ロシュ・ダイアグノスティクス・ヘマトロジー・インコーポレイテッドRoche Diagnostics Hematology, Inc. | 条線を有する試験管およびこれを用いる流体移送方法 |
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