JPH0662986B2 - 電子機器用グリ−ス - Google Patents

電子機器用グリ−ス

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JPH0662986B2
JPH0662986B2 JP61112582A JP11258286A JPH0662986B2 JP H0662986 B2 JPH0662986 B2 JP H0662986B2 JP 61112582 A JP61112582 A JP 61112582A JP 11258286 A JP11258286 A JP 11258286A JP H0662986 B2 JPH0662986 B2 JP H0662986B2
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JP
Japan
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grease
weight
oil
olefin
low
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JP61112582A
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JPS62270698A (ja
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正憲 土谷
裕造 山野
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Kyodo Yushi Co Ltd
Sony Corp
Original Assignee
Kyodo Yushi Co Ltd
Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子機器、特にラジオ、テープレコーダ等の音
響機器に用いて好適な電子機器用グリース、特に低温性
能および潤滑性の改善された電子機器用グリースに関す
るものである。
(従来の技術) かような音響機器においてはダイヤル機構、録音(録
画)、再生、停止、早送り、巻戻し等の切換操作部、モ
ータ等の各種可動部が存在し、その潤滑を行うために
は、一般にグリースが充填され使用されている。
かかる電子機器用グリースに必要な特性としては、可動
面に付着性が優れシール手段を設けることなく漏洩せず
長期間使用し得ること、使用温度範囲の−20〜+70℃に
おいて安定した所望の潤滑性を有すること、すなわち温
度特性が優れていること、コストができるだれ低廉であ
ることが望まれる。
更に近時キャビネットをはじめとして各部にプラスチッ
ク材が多く用いられているので、これらのプラスチック
材を侵すことのないグリースであることが望まれる。こ
こでかような電子機器に用いるプラスチックとしてはス
チレン系の樹脂であるABS樹脂(アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン)、AS樹脂(アクリロニトリル−ス
チレン)、PS樹脂(ポリスチレン)等が好適なものとさ
れているが、これらの樹脂に対して通常の自動車用、産
業機械用、航空機用のグリースは侵食性が大きく、その
モールド体にクレージング(ひび)を生じたり、ことに
そのモールドのウエルドラインにクラック(割れ)を生
じさせる事故が大きく発生するという欠点があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本出願人は先にかような電子機器用グリースにおいて精
製鉱油50〜80重量部、炭素数4〜20個の合成オレフイン
ポリマー5〜30重量部、第4級アンモニウム塩処理ベン
トナイト5〜15重量%を主体とするグリースによって、
樹脂に対する侵食性が少なくしかも温度特性、付着性、
潤滑性が優れたグリースを開発し、提案した(特開昭55
−16066号公報)。しかしながらその後電子機器の小型
化、高機能化、使用温度範囲の拡大に伴ってより一そう
の低温性能の向上および潤滑性の向上に迫られている現
状であって、これが解決を要する問題点である。
(問題点を解決するための手段) かような問題点を解決するための手段として、先ず基油
について検討を行ない精製鉱油を減量し合成オレフイン
ポリマーを増量し、かつ合成オレフインポリマーの品質
を限定して低温性能の良好なものを選択使用して低温性
能の向上を計った。ついで新たに固体潤滑剤を加え潤滑
性を向上させる事を試みた。かくして実験を反復し研究
を進めた所、意外にも合成オレフインポリマーとして特
定の低粘度の炭素数6ないし12のαオレフイン重合油
と、特性の高粘度の炭素数6ないし12のαオレフイン重
合油の特定比の混合油を用い、更にこれと精製鉱油とを
特定比で混合して基油とすることによって、その他の単
味油および混合油と比較して格段に優れた低温性が得ら
れることを見出した。
次いで上記基油の低温性を維持しつつ潤滑性を向上させ
ようとして適当な添加剤およびその配合比率について研
究を行った。この結果計らずもこの目的には特定の固体
潤滑剤と共に特定の高分子粘着剤を特定量組合せて共存
させることか最も効果があることを知り得たのである。
かくして上記の混合基油を使用し、公知の増ちょう剤の
中でも第4級アンモニウム塩処理ベントナイトによって
増ちょうし、かつ固体潤滑剤として二硫化モリブデン及
び/またはグラファイトを、高分子粘着剤としてポリメ
タクリレート、ポリブテン及び/またはポリイソブチレ
ンを添加したグリース組成物によって低温性が格段に優
れかつ潤滑性が著るしく向上しているグリースが得ら
れ、さらにこのグリースについてプラスチック侵食性を
試験した所、この点についても優れた成績を得られるこ
とを見出し、本発明を完成することができたものであ
る。
すなわち本発明は A−(1) 炭素数6〜12のαオレフインを重合して得
られた40℃における動粘度が17〜60cstのαオレフイン
重合油8〜25重量%、 A−(2) 炭素数6〜12のαオレフインを重合して得
られた40℃における動粘度が150〜450cstのαオレフイ
ン重合油35〜60重量%、 A−(3) 40℃における動粘度が135〜352cstの精製
鉱油12〜40重量% B−(1) 二硫化モリブデン及び/またはグラファイ
ト 0.5〜5重量% B−(2) ポリメタクリレート、ポリブデン及び/ま
たはポリイソブチレン 0.1〜3重量% C 第4級アンモニウム塩処理ベントナイト1〜15重量
% とよりなり、かつA−(1)/A−(2)の混合比が重
量比で20〜40/60〜80であり、〔A−(1)+A−
(2)〕/A−(3)の混合比が重量比で60〜80/20〜
40であることを特徴とする電子機器用グリースである。
(作 用) 本発明において使用するA−(1)成分およびA−
(2)成分のαオレフイン重合油は炭素数6〜12のαオ
レフイン(1−オレイン)を低度重合して得られた公知
の合成炭化水素系潤滑油であって、A−(3)成分の精
製鉱油と比較していずれも流動点が低く低温性が良好で
あり、特にA−(1)成分の低粘度αオレフイン重合油
は低温性が最も優れている。
しかし一面摩擦係数は精製鉱油より小さく潤滑性は劣り
特にA−(1)成分の低粘度αオレフイン重合油は摩擦
係数が最も大きく潤滑性か劣る。
しかしこの3種の基油を組合せて得られる混合油は、そ
れ等の相乗効果により低温性が良好であって、潤滑性も
比較的良好である。そしてこの混合油にB−(1)成分
の固体潤滑剤およびB−(2)成分の高分子粘着剤を添
加共存させたことにより、低温性と同時に潤滑性が著し
く改善される。
よって本発明の電子機器用グリースは、前記の如くA−
(1),A−(2),A−(3)成分の基油を前記の比率に
混合し、これをC成分の増ちょう剤で増ちょうし、更に
これにB−(1),B−(2)成分の添加剤を前記比率に
添加して得られたグリースであって、前記混合比率の範
囲内のみが本発明の効果のある範囲である。
ここにC成分の増ちょう剤は本質的にはすべてり増ちょ
う剤を使用し得るが中でも第4級アンモニウム塩処理ベ
ントナイトが前記組合せの基油および添加剤との親和性
が良く、最も適当なものである。前記基油の含有率、混
合比については該範囲内の組成のみが目的を達する範囲
であり、固体潤滑剤、高分子粘着剤の含有率については
いずれも下限未満では効果がなく、上限を超えると効果
が飽和状態となり、後者の場合は多すぎると低温性が悪
くなり目的を達することはできない。
本発明に使用する固体潤滑剤は二硫化モリブデン及び/
またはグラファイトであり粒径5μm以下の微粉末のも
のが好ましい。高分子粘着剤はポリメタクリレート、ポ
リブテン及び/またはポリイソブチレンであり、これら
はいずれも油溶性高分子である。
その他の添加剤として第4級アンモニウム塩処理ベント
ナイト増ちょう剤の基油への分散剤としてプロピレンカ
ーボンネート、アセトン等、酸化防止剤として、2,6−
ジターチャリーブチル−パラクレゾール、フェニルαナ
フチルアミン等防錆剤としてN−アルキルトリメチレン
ジアミンジオレエート、ソルビタンモノオレエート等を
添加することもできる。
(実施例) 第1表の実施例、比較例に示す組成の試料を次の製造方
法によって作成し、第1表に示す試験項目について次の
試験方法によって試験を行い、本発明の効果を確認し
た。
(1)製造方法 実施例1について説明すると、40℃における動粘度が3
0.5cst、100℃における動粘度が5.8cst、粘度指数が136
の低粘度αオレフイン重合油11.93g、40℃における動粘
度が410.6cst、100℃における動粘度が40.7cst、粘度指
数150の高粘度αオレフイン重合油47.51gおよび40℃に
おける動粘度が217.2cst、100℃における動粘度が16.5c
st、粘度指数75の精製鉱油26.26を混合し、これに第4
級アンモニウム塩処理ベントナイト9.5gおよびプロピレ
ンカーボンネート0.80gを加え撹拌して均一なペースト
とし、ついでホモジナイザーを通過させてグリース状に
し、更にポリメタクリレート1g、二硫化モリブデン3gを
加え均一になるまで混練して試料とした。実施例2〜4
および比較例1〜3については以上と同一操作で配合の
み変えて行いそれぞれ試料とした。比較例4は特開昭55
−16066号のグリースであり、比較例5は市販電子機器
用グリースである。
(2)試験方法 1)低温性試験方法 JIS K 2220 5.14 低温トルク試験方法により−20℃,
−10℃,−5℃,0℃,20℃の各温度の起動トルク(S.T)
および回転トルク(R.T)を測定した。
2)潤滑性試験方法 曽田式4球摩擦試験機によりステップバイステップ法で
荷重を増加し耐荷重能(油圧)を測定した。
3)プラスチック侵食性試験方法 ひずみ対空気比を測定しこの数値の大きいグリースをプ
ラスチック侵食性が小と判定した。
このひずみ対空気比は膨出湾曲基板面に沿って初期の長
さlを有する樹脂板をその両端において基板にクランプ
して湾曲させ、これによって樹脂板の延び分を測定し、
樹脂板にグリースの塗った場合の延び分をΔlg、塗らず
に空気に直接接触している場合のそれをΔlaとしたとき
の比、Δlg/Δla×100(%)で表わしたものである。
なおこのひずみ対空気比は本発明の対象となる電子機器
においては55以上であることが望まれるが、従来一般の
グリースではかようなものはなかったが、本発明の組成
のグリースでは70%にも及ぶものが得られた。
(発明の効果) 第1表に示すように本発明の組成範囲の電子機器用グリ
ースは、本発明の組成範囲外のグリース、特開昭55−16
066号のグリースおよび市販電子機器用グリースと比較
し低温性が格段に優れ、潤滑性も著るしく向上しかつプ
ラスチック侵食性も優れた成績であるという効果が得ら
れることが確認された。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 125:22 113:10 145:14 143:06) C10N 20:02 30:08 40:14 50:10 60:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A−(1)炭素数6〜12のαオレフィンを
    重合して得られた40℃における動粘度が17〜60cstのα
    オレフィン重合油8〜25重量%、 A−(2)炭素数6〜12のαオレフィンを重合して得ら
    れた40℃における動粘度が150〜450cstのαオレフィン
    重合油35〜60重量%、 A−(3)40℃における動粘度が135〜352cstの精製鉱
    油12〜40重量% B−(1)二硫化モリブデン及び/またはグラファイト
    0.5〜5重量% B−(2)ポリメタクリレート、ポリブデン及び/また
    はポリイソブチレン0.1〜15重量% C 第4級アンモニウム塩処理ベントナイト1〜15重量
    % とよりなり、かつA−(1)/A−(2)の混合比が重
    量比で20〜40/60〜80であり、〔A−(1)+A−
    (2)〕/A−(3)の混合比が重量比で60〜80/20〜
    40であることを特徴とする電子機器用グリース。
JP61112582A 1986-05-19 1986-05-19 電子機器用グリ−ス Expired - Lifetime JPH0662986B2 (ja)

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JPS62270698A JPS62270698A (ja) 1987-11-25
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