JPH0662795A - 抗アレルギー食品 - Google Patents

抗アレルギー食品

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JPH0662795A
JPH0662795A JP4245471A JP24547192A JPH0662795A JP H0662795 A JPH0662795 A JP H0662795A JP 4245471 A JP4245471 A JP 4245471A JP 24547192 A JP24547192 A JP 24547192A JP H0662795 A JPH0662795 A JP H0662795A
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JP
Japan
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oil
acid
fatty
perilla
food
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Pending
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JP4245471A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kosuna
憲一 小砂
Hiroshi Kato
博史 加藤
Yasuyuki Kotani
泰之 小谷
Yoshihiro Isoda
好弘 磯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AMINO ATSUPU KAGAKU KK
NOF Corp
Original Assignee
AMINO ATSUPU KAGAKU KK
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】α−リノレン酸、エイコサペンタエン酸及びド
コサヘキサエン酸から選ばれる脂肪酸を構成脂肪酸とし
て含む油脂とシソ葉抽出物とを有効成分として含有する
ことを特徴とする抗アレルギー食品。 【効果】天然物より構成されているため食品として安全
であり、かつ、製造がきわめて簡便である。従来のアレ
ルギー患者の治療は副作用をともなう薬品に頼っていた
が、本発明は通常の食生活に用いるω3系列の脂肪酸
(αリノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサ
エン酸等)とシソ葉抽出物からなるものであり、副作用
の恐れがない利点がある上に、両成分の相乗的効果によ
り高い抗アレルギー効果をしめす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アレルギー予防効果の
ある食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、成人の花粉症及び小児のアトピー
性皮膚炎が増加しているが、アレルギー患者の増加の直
接の原因がアレルゲン(カビ、ダニ、花粉等)の増加の
みに起因するのかあるいは生体反応の上昇によるのかは
解明されてはいない。しかし、近年の研究では必須脂肪
酸のバランスが崩れたことが主な要因であるとされてき
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アレルギー症状は、体
内で起こる抗原抗体反応による免疫グロブリンE(IG
E抗体)の産生から結果的に肥満細胞の細胞膜を刺激し
ヒスタミン、ロイコトリエンを放出することによって起
こることが知られている。すなわち、放出されたこれら
の物質は血管透過性を促進させたり、平滑筋を収縮させ
る等の作用があるため白血球や蛋白質が血管から漏出し
たり炎症により気管支を収縮させ喘息を起こしたりす
る。また、奥山らの報告により、α−リノレン酸を油脂
の形で食品として摂取することによって、アレルギー反
応の原因となるロイコトリエンの産出を抑制する効果の
あることはすでに知られている(奥山らProstaglandin,
36 No3 1988)。さらに、エイコサペンタエン酸及びド
コサヘキサエン酸にも同様の効果が認められている。こ
こで奥山らは、動物実験では飼育中にα−リノレン酸を
3重量%加えたもの(油脂としては5重量%シソ油)を
動物に与えてアレルギー反応の原因物質であるロイコト
リエンの1種であるSRS(slow reacting substanc
e)産出の抑制効果を確認している。SRSはロイコト
リエンC4、D4、E4の混合物であり、気管支の筋肉
を収縮させる能力は強力であり、ヒスタミンやプロスタ
グランジンの100〜1000倍の効力を示す。しか
し、α−リノレン酸は、動物実験の結果によればかなり
の量例えば20重量%投与しないと実質的効果が出にく
いという問題がある。また、アレルギー症状を軽減する
ために従来より抗原となる物質を除去したり摂取しない
ことを基本とし、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモンを
経口投与したり、軟膏として用いたりしている。しかし
ながら、上記の薬剤による方法は眠気、胃腸障害、肝臓
障害、糖尿病、高血圧などの副作用をともなううえ、一
時的な治療であり、薬剤使用を停止すると再び症状がで
るなど問題があった。本発明の目的は、上記の薬剤によ
る治療の問題点を解決するために、天然物からなる安全
でしかも摂取し易いアレルギー予防性のある食品を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はα−リノレン
酸、エイコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸から
選ばれる脂肪酸を構成脂肪酸として含有する油脂とシソ
葉抽出物とを有効成分として含有することを特徴とする
抗アレルギー性食品である。本発明ではα−リノレン
酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等を含
む油脂と、これらの作用を強化するシソ葉抽出物を加え
ることにより、α−リノレン酸等やシソ葉抽出物単独の
場合よりも、相乗効果のある抗アレルギー性食品が得ら
れる。本発明に用いる油脂はα−リノレン酸、エイコサ
ペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸から選ばれる1種
以上の脂肪酸を構成脂肪酸として含む油脂である。これ
らの油脂はα−リノレン酸、エイコサペンタエン酸およ
びドコサヘキサエン酸の量に特に制限はないがこれらを
総脂肪酸の10重量%以上、好ましくは、20重量%以
上含むものが望ましい。
【0005】α−リノレン酸を含む油脂としてはシソ
油、エゴマ油、アマニ油等があげられる。シソ油はシソ
科植物の種子からエゴマ油はエゴマの種子からアマニ油
は亜麻の種子から圧搾法あるいは有機溶媒抽出物の公知
の方法により得られる植物油である。従って本発明にお
けるα−リノレン酸を含むこれらの油脂原料としてシソ
油、エゴマ油又はアマニ油が用いられる。また、エイコ
サペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸もα−リノレン
酸と同様のω−3系脂肪酸であり同様の効果があり、こ
れらを含む油脂をα−リノレン酸を含む油脂の一部又は
全部に替えて使用することができる。エイコサペンタエ
ン酸およびドコサヘキサエン酸を含む油脂としては、イ
ワシ油、サンマ油、ニシン油、マグロ油およびカツオ油
などの魚油またはその濃縮物がある。一方、シソ葉抽出
物は、シソ葉より溶剤で抽出したものである。例えば、
シソ葉の粉砕物に溶剤を添加して抽出して溶剤を蒸発乾
固して得られる。溶剤としては、水、アルコール等いず
れも効果があるが、特に水抽出物が好適である。現在市
販されているシソ葉抽出物としては、(株)アミノアップ
化学製シソエキスNA等がある。
【0006】本発明に用いるシソ葉抽出物は、シソの独
特の風味を有し、特に日本料理、和食の風味との調和が
優れている。又、シソ葉は、栄養成分的にも、ミネラ
ル、ビタミン等の有用成分を多く含み古くから健胃、利
尿薬として使用されている。これまで、シソ葉抽出物の
抗アレルギー作用に関する研究は生体防御機構の活性化
に関して行われてきた。既にシソ葉抽出物が食細胞に対
しては、好中球の集積作用とマクロファージのTNF
(tumor necrosis factor)産生抑制作用を有すること
を確認されている。結果的にシソ葉抽出物中の成分が食
細胞を中心とする生体防御機構を調節し、アレルギー症
状の改善に寄与するものと推定される。従ってシソ抽出
物とα−リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘ
キサエン酸等を含む油脂を併用摂取することによって相
乗的に高い抗アレルギー作用を示す。
【0007】α−リノレン酸、エイコサペンタエン酸、
ドコサヘキサエン酸等の高度不飽和酸を多量に含有する
油脂は酸化安定性が悪いためトコフェロール、カテキン
類、甘草抽出物、ビタミンC等の抗酸化剤を添加して酸
化を抑えることが好ましく、これらを添加しても抗アレ
ルギー効果は低下しない。α−リノレン酸、エイコサペ
ンタエン酸、ドコサヘキサエン酸を構成脂肪酸として含
む油脂に加えるシソ葉抽出物の量は0.02〜2重量
%、好ましくは0.05〜2重量%程度が最も実用的で
あり、この範囲で抗アレルギー効果が得られる。本発明
の抗アレルギー性食品はα−リノレン酸、エイコサペン
タエン酸及び/又はドコサヘキサエン酸を含む油脂とシ
ソ葉抽出物を混合、分散することにより得られるが、モ
ノグリ、ポリグリ、プロピレングリコール、グリセリン
等を使用して均一な乳化状態にしてもよい。また、本発
明の抗アレルギー性食品をそのまま経口摂取することも
可能だが、カプセル、錠剤、乳剤などにして投与した
り、マーガリン、ドレッシング等に混ぜて一般食品の形
態で摂取してもよい。本発明の抗アレルギー性食品はア
レルギーに対して顕著な抑制効果を有している。その投
与量は特に規定はないが大人1日あたり約2.0〜3.0
gで充分な効果が得られる。
【0008】
【実施例】本発明を実施例および比較例によりさらに詳
細に説明する。 実施例1 第1表に示す処方でカプセルA〜Gを製造した。日本油
脂株式会社製油脂カプセルを用いて、1カプセル中に2
40mgを有するカプセルを製造した。シソ葉抽出物とし
ては、株式会社アミノアップ化学製シソエキスNAを用
い、1カプセルに、シソエキス50mg及び表示の油脂を
190mgを入れて、各カプセルを調整した。各油脂の組
成は表の下欄に示した。試料油脂には、全てトコフェロ
ール製剤0.1%、ビタミンC10ppmを添加した。D群
には油脂の代替としてゼラチンを封入した。
【0009】
【表1】
【0010】注 1)炭素数16の飽和脂肪酸 2)炭素数18の飽和脂肪酸 3)炭素数18の2重結合を1個有する脂肪酸 4)炭素数18の2重結合を2個有する脂肪酸 5)α−リノレン酸 6)エイコサペンタエン酸 7)ドコサヘキサエン酸
【0011】アレルギー性鼻炎(花粉症)患者合計35名
(男14名、女21名、22〜43歳)をA〜Gの7群
にわけて2カ月間にわたって臨床試験を行った。試験方
法については花粉症状が患者に表れた時から被験者に毎
日10錠ずつA〜G群の油脂カプセルを経口投与する。
被験者の食事等の生活活動には特に制限はしなかった。
診断は試験開始日より2週間後、1カ月後、2カ月後の
計3回実施した。なお判定は、被験者の自覚症状をもと
に、著効、有効、無効、悪化の4段階で評価した。その
結果を第2表に示す。
【0012】
【表2】
【0013】 注)改善率=(著効+有効)/総数×100(%) なお()内は、著効の占める割合(%) この結果から、A群のエゴマ油およびB群のマグロ油の
単品使用の場合およびD群のシソ葉抽出物単品使用の場
合でもある程度効果は認められたが、よりエゴマ油ある
いはマグロ油とシソ葉抽出物と組み合わせた系で高い相
乗効果が認められた。
【0014】実施例2 アトピー性皮膚炎患者35名(男18名、女17名 5
〜32歳)を7群にわけて2カ月間にわたって臨床試験
を行った。7群については実施例1と同様である。試験
中の入浴、食事は特に制限はしなかった。診断は実施例
1と同様に被験者、および試験者の意見をもとに4段階
評価した。その結果を第3表に示す。
【0015】
【表3】
【0016】 注)改善率=(著効+有効)/総数×100(%) なお()内は、著効の占める割合(%) この結果から、やはり実施例1とほぼ一致する結果が得
られた。
【0017】
【発明の効果】本発明は、成人の花粉症及び小児のアト
ピー性皮膚炎に対する従来の薬剤にたよる治療法とは異
なり、通常の食生活のなかで不足しているω3系脂肪酸
のα−リノレン酸、エイコサペンタエン酸及びドコサヘ
キサエン酸をエゴマ油、シソ油、魚油等で補いながら、
なおかつ、それらの脂肪酸と抗アレルギー性に関して相
乗効果をもつシソ葉抽出物を併用摂取することにより、
前記花粉症等に有効な抗アレルギー性食品を提供するも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 博史 埼玉県川口市川口5−15−16 サザンコア 川口201 (72)発明者 小谷 泰之 東京都品川区東大井3丁目21−28−302 (72)発明者 磯田 好弘 茨城県牛久市田宮町466−12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−リノレン酸、エイコサペンタエン酸及
    びドコサヘキサエン酸から選ばれる脂肪酸を構成脂肪酸
    として含む油脂とシソ葉抽出物とを有効成分として含有
    することを特徴とする抗アレルギー食品。
JP4245471A 1992-08-21 1992-08-21 抗アレルギー食品 Pending JPH0662795A (ja)

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Effective date: 20011106