JPH066264U - 包装用緩衝装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コスト化および省資源化を図り、梱包時，
廃棄・回収時の作業性がよく、輸送時等の振動による緩
衝材のずれや脱落を防止する。 【構成】 リング状のステイ１と複数の緩衝材２ａ〜２
ｄとを備えている。緩衝材２ａの一面にステイ１の一部
を挿入可能な溝３ａ，３ｂを形成してあり、他の緩衝材
２ｂ，２ｃ，２ｄも同様に溝を形成してあり、各緩衝材
２ａ〜２ｄの溝をステイ１に嵌めることにより、４個の
緩衝材２ａ〜２ｄをステイ１で連結している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、テレビジョン受像機やディスプレイモニタ等の包装に用いる包装 用緩衝装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、テレビジョン受像機やディスプレイモニタ等の輸送時や保管時の梱包に 用いる緩衝材として発泡材を使用している。 従来のディスプレイモニタの梱包仕様図を図４に示す。図４において、４はデ ィスプレイモニタ、５はカバー、６ａは上箱、６ｂは下箱、９ａ，９ｂは上部の 緩衝材、１０ａ，１０ｂは下部の緩衝材である。

【０００３】 従来のディスプレイモニタの梱包は、防塵のためディスプレイモニタ４にカバ ー５を被せ、ディスプレイモニタ４の下部コーナ部に緩衝材１０ａ，１０ｂを当 て、上部コーナ部に緩衝材９ａ，９ｂを当てて、下箱６ｂと上箱６ａに収納して いた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ディスプレイモニタ４の大型化に伴って緩衝材９ａ，９ｂ，１ ０ａ，１０ｂも大型化するため、製品としての輸送，保管が完了した時点で緩衝 材９ａ，９ｂ，１０ａ，１０ｂを廃棄もしくは回収する際に、作業性の悪化やコ スト高につながるという問題があった。

【０００５】 また、緩衝材をディスプレイモニタ４のコーナ部のみにすると省資源化を図れ るが、梱包時の作業性が悪くなり、かつ輸送時等の振動により緩衝材のずれや脱 落が発生するという問題があった。 この考案の目的は、低コスト化および省資源化が図れ、梱包時，廃棄・回収時 の作業性がよく、輸送時等の振動による緩衝材のずれや脱落を防止できる包装用 緩衝装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案の包装用緩衝装置は、リング状のステイと、このステイの一部を挿入 可能な溝を一面に形成した複数の緩衝材とを備え、緩衝材の溝をステイに嵌めて 複数の緩衝材をステイで連結している。

【０００７】

【作用】

この考案の構成によれば、複数の緩衝材をリング状のステイで連結している。 そのため、輸送時等の振動により緩衝材のずれや脱落が発生することがなく、安 定した保持が確保できる。また、各緩衝材を小型化することにより、低コスト化 および省資源化を図ることができ、梱包時，廃棄・回収時等の作業性も良好にな る。

【０００８】

【実施例】

この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図１はこの考案の一実施例の包装用緩衝装置の斜視図、図２は同包装用緩衝装 置の組立図である。図１および図２において、１は段ボールシート材からなるリ ング状のステイ、２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄは発泡材からなる緩衝材、３ａ，３ｂ は緩衝材２ａに形成した溝である。

【０００９】 この包装用緩衝装置は、リング状のステイ１と４個の緩衝材２ａ〜２ｄとを備 えている。緩衝材２ａの一面にステイ１の一部を挿入可能な溝３ａ，３ｂを形成 してあり、他の緩衝材２ｂ，２ｃ，２ｄも同様に溝を形成してあり、各緩衝材２ ａ〜２ｄの溝をステイ１に嵌めることにより、４個の緩衝材２ａ〜２ｄをステイ １で連結している。

【００１０】 図３はこの包装用緩衝装置を用いたディスプレイモニタの梱包仕様図である。 図３において、４はディスプレイモニタ、５は防塵用のカバー、６ａは上箱、６ ｂは下箱、７は図１に示す包装用緩衝装置、８は包装用緩衝装置７と同様にして 形成したこの考案による他の包装用緩衝装置である。 図３に示すように、カバー５を被せたディスプレイモニタ４を、上下から包装 用緩衝装置７，８により挟んで、包装用緩衝装置７の４個の緩衝材が上箱６ａの 四隅に嵌まり込み、包装用緩衝装置８の４個の緩衝材が下箱６ｂの四隅に嵌まり 込むように、上箱６ａと下箱６ｂに収納して梱包する。

【００１１】 以上のようにこの実施例によれば、図１，図２に示すように、４個の緩衝材２ ａ〜２ｄをリング状のステイ１で連結している。そのため、輸送時等の振動によ り緩衝材２ａ〜２ｄのずれや脱落が発生することがなく、安定した保持が確保で きる。また、ステイ１は安価な段ボールシート材を用いており、ディスプレイモ ニタ４等の収納品が大型化しても、各緩衝材２ａ〜２ｄを小型化することにより 材料使用料を大幅に削減でき、低コスト化および省資源化を図ることができると ともに、梱包時，廃棄・回収時等の作業性も良好になる。

【００１２】 なお、この実施例の包装用緩衝装置７では、４個の緩衝材２ａ〜２ｄを用いた が、緩衝材の個数は４個に限られるものではない。 また、図３に示す梱包仕様図では、上下に包装用緩衝装置７，８を配置する構 成としたが、ディスプレイモニタ４等の収納品の前後や両側面等に配置するよう に包装用緩衝装置を構成してもよい。

【００１３】

【考案の効果】

この考案の包装用緩衝装置は、複数の緩衝材をリング状のステイで連結してい る。そのため、輸送時等の振動により緩衝材のずれや脱落が発生することがなく 、安定した保持が確保できる。また、各緩衝材を小型化することにより、低コス ト化および省資源化を図ることができ、梱包時，廃棄・回収時等の作業性も良好 になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の包装用緩衝装置の斜視図
である。

【図２】同実施例の包装用緩衝装置の組立図である。

【図３】同実施例の包装用緩衝装置を用いたディスプレ
イモニタの梱包仕様図である。

【図４】従来のディスプレイモニタの梱包仕様図であ
る。

【符号の説明】

１ リング状のステイ ２ａ〜２ｄ 緩衝材 ３ａ，３ｂ 溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リング状のステイと、このステイの一部
   を挿入可能な溝を一面に形成した複数の緩衝材とを備
   え、前記緩衝材の溝を前記ステイに嵌めて前記複数の緩
   衝材を前記ステイで連結した包装用緩衝装置。