JP2007314188A - 包装部材、及びこれを用いた組立式包装体 - Google Patents

包装部材、及びこれを用いた組立式包装体 Download PDF

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Abstract


【課題】被包装物(2)からの荷重を下方から受け止める緩衝材(11)を具備する、包装部材に於いて、被包装物(2)の底面との接触面積を広くすることが出来ない場合でも、十分な緩衝性を発揮できる包装部材を提供すること。
【解決手段】前記被包装物(2)の底面の外周域に面接触し、且つ前記底面より大きな外周形状を有する枠状板(30)を設け、前記緩衝材(11)は、前記枠状板(30)を下方から略水平状態に支持し得るように配設されていること。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装部材、及びこれを用いた組立式包装体に関するもので、例えば、給湯器やガスコンロ等の包装に利用できる。
テレビ受像機等の被包装物を包装する技術として、図6に示すもの(特許文献1)が知られている。
このものは、発泡スチロール等から成るL型断面の緩衝材(11)(11)を、テレビ等の被包装物(2)の上下の左右コーナ部に外嵌させ、この状態で、付属品パッド(21)に収納される付属品(22)と共に外装ケース(4)内に充填するものである。このものでは、輸送時等の衝撃が包装物に作用しても、該衝撃が緩衝材(11)(11)で吸収されて内部の被包装物(2)に伝達されにくいから、該被包装物(2)が保護されてその損傷防止が図れる。
特開平7−187248号公報
しかしながら、上記従来のものでは、被包装物(2)の底面に当接する緩衝材(11)(11)の荷重受け面(被包装物(2)の底面との接触面)を大きく出来ない場合には、被包装物(2)が十分に保護できないという問題があった。
上記問題点について、更に詳述する。
緩衝材(11)(11)の荷重受け面(被包装物(2)の底面との接触面)の大きさは、被包装物(2)が重い場合は軽い場合より広くして過度な圧縮変形を防ぐ必要がある。
ところが、例えば、ガスや水、更に、湯等の各種配管接続口、並びに、水抜栓や電源コード等が底面から突出している給湯器等を包装するには、前記配管接続口等の外側に緩衝材(11)(11)を当接させ、これにより、前記配管接続口等と緩衝材(11)(11)の干渉を回避する必要がある。従って、給湯器の底面積に対し、前記各配管接続口等の配設域面積が大きい場合は、緩衝材(11)(11)の荷重受け面(給湯器底面との接触面)を十分に大きくすることができない。そして、前記荷重受け面の大きさが不足すると、前記給湯器による応力が緩衝材(11)に集中し、誤って包装物を落下させた場合等には緩衝材(11)(11)が大きく圧縮される。これにより、被包装物(2)たる前記給湯器の底面から突出する前記配管接続口等が床面に衝突して損傷する心配がある。このことから、上記従来のものでは、前記荷重受け面(被包装物(2)の底面との接触面)を大きく出来ない構造の被包装物(2)を包装する場合には、被包装物(2)が十分に保護できないのである。
尚、上記問題を解決する為に緩衝材(11)(11)の硬度を増加させると、その緩衝性が低下することから、耐衝撃性が低い種類の被包装物(2)は、上記と同様に、十分に保護できない。
本発明は、かかる点に鑑みて成されたもので、
『被包装物(2)からの荷重を下方から受け止める緩衝材(11)を具備する、包装部材』に於いて、被包装物(2)の底面との接触面積を広くすることが出来ない場合でも、十分な緩衝性を発揮できる包装部材を提供することを課題とする。
[請求項1に係る発明]
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の解決手段は、
『前記被包装物(2)の底面の外周域に面接触し、且つ前記底面より大きな外周形状を有する枠状板(30)を設け、
前記緩衝材(11)は、前記枠状板(30)を下方から略水平状態に支持し得るように、前記枠状板(30)の下面に固定されている』ことである。
ここで、前記枠状板(30)は、全周に亘って連続していても、又、一部切欠かれて不連続な枠状になっているものも含む概念である。
この解決手段によれば、被包装物(2)からの荷重は、その底面の外周域に面接触する枠状板(30)を介して、該枠状板(30)を支持する緩衝材(11)で受け止められる。
この場合、前記枠状板(30)は、被包装物(2)の底面より大きな外周形状を有しているから、被包装物(2)からの荷重は枠状板(30)で分散して減衰し、この減衰した力が緩衝材(11)の各部に作用する。従って、緩衝材(11)に作用する単位面積当たりの荷重は、被包装物(2)の底面外周を直接的に緩衝材(11)で支持する既述従来のものに比べて小さくなる。
よって、前述したように、底面に各種配管接続口等が突出している給湯器の如く、被包装物(2)の底面との接触面積を大きくすることができない場合であっても、緩衝材(11)による十分な緩衝性を確保することができる。
[請求項2に係る発明]
請求項1に係る発明に於いて、
『前記枠状板(30)の上面には、前記被包装物(2)を水平方向に挟む位置決め用の弾性ブロックが配設されている』ものでは、位置決め用の弾性ブロックによって被包装物(2)が水平方向から挟まれて安定する。
[請求項3に係る発明]
請求項1又は請求項2に係る発明に於いて、
『前記枠状板(30)には、前記被包装物(2)の底面に接触するパッド部材が添設されている』ものでは、前記パッド部材を設けたから、枠状板(30)が硬い材料で形成されている場合であっても、被包装物(2)に傷が付き難い。又、被包装物(2)の底面に多少の段差があっても、これが前記パッド部材で吸収される。これにより、被包装物(2)が包装部材上で傾いて不安定化になったり、又、被包装物(2)からの偏荷重が枠状板(30)に作用する不都合が防止できる。
[請求項4に係る発明]
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜請求項3の包装部材を用いた組立式包装体に関するものである。
請求項4に係る発明の解決手段は、
『被包装物(2)の底面と上面の夫々に重ねられる包装部材と、該包装部材が重ねられた前記被包装物(2)を収納する外装ケース(4)から成る組立式包装体であって、
前記包装部材として、請求項1から請求項3の何れかに記載された包装部材が使用され、
前記外装ケース(4)は、
前記包装部材が重ねられている被包装物(2)の下部に下方から外嵌する上方開放の矩形箱状の下ケース(40)と、
前記包装部材が重ねられている被包装物(2)の上部に上方から外嵌する下方開放の矩形箱状の上ケース(42)と、
前記下ケース(40)又は前記上ケース(42)内に収納し得る大きさに畳み込み可能な側部カバー(41)で構成され、
前記側部カバー(41)は、
前記下ケース(40)の底面板(403)上に沿って配置される底板部(410)の両端から左右一対の側板部(411)(411)が屈曲起立する構成であり、
前記各側板部(411)には、前記折り畳む為の水平方向に延びる折り目(412)と、該折り目(412)の下方に位置する取っ手(43)が設けられており、
前記包装部材が重ねられた前記被包装物(2)の上下部に上ケース(42)及び下ケース(40)を外嵌した状態では、これら上・下ケース(42)(40)の上下間に間隔が形成されると共に、該間隔部に前記取っ手(43)が露出する』ものとすることができる。
このものでは、被包装物(2)の包装時には、上面と底面に包装部材が重ねられた被包装物(2)の側方に、側部カバー(41)の左右一対の側板部(411)(411)を沿わせた状態にすると共に、その上下から上ケース(42)及び下ケース(40)を上下から外嵌する。そして、上・下ケース(42)(40)が外嵌された包装物全体に梱包バンド等を捲回して固定し、この状態で目的場所へ輸送する。
一方、目的場所で開梱された後の包装部材を出荷工場へ返却するときは、上ケース(42)と下ケース(40)を上下に重ねると共に、これら上・下ケース(42)(40)の相互間に、包装部材(枠状板(30)及び緩衝材(11)から構成されている)を収納し、更に、側部カバー(41)を前記折り目(412)で折り曲げて収納する。これにより、開梱後に工場等へ返却する包装部材をコンパクトに纏めた荷姿にすることができる。
尚、背の低い被包装物(2)の包装時には、側部カバー(41)の側板部(411)に形成された折り目(412)の上方域を水平に折り曲げた状態になる。一方、背の高い被包装物(2)の包装時には、前記折り目(412)の上方域を延ばした状態にすることにより、高さの異なる被包装物(2)を包装することができる。この場合、側部カバー(41)の側板部(411)に配設された取っ手(43)は、折り目(412)の下方に設けられているから、折り目(412)の上方域を折り曲げるか否かに係らず、床面からの取っ手(43)の高さが一定になる。即ち、被包装物(2)の高さに係らず、取っ手(43)の高さを、作業に適した位置に設定することができる。
以上のように、請求項1に係る発明によれば、被包装物(2)の底面との接触面積を大きくすることができない場合であっても、緩衝材(11)による十分な緩衝性を確保することができる。
請求項2に係る発明では、上記効果に加え、位置決め用の弾性ブロックによって被包装物(2)が水平方向から挟まれて安定する効果が得られる。
請求項3に係る発明では、枠状板(30)にパッド部材を設けたから、前述したように、枠状板(30)が硬い材料で形成されている場合であっても、被包装物(2)に傷が付き難い。更に、既述したように、被包装物(2)が包装部材上で傾いて不安定化になったり、又、被包装物(2)からの偏荷重が枠状板(30)に作用する不都合が防止できる。
請求項4に係る発明では、請求項1〜3の包装部材を用いた組立式包装体が提供できる。又、開梱後に工場等へ返却する包装部材をコンパクトに纏めた荷姿にすることができると共に、被包装物(2)の高さに係らず、取っ手(43)の高さを、作業に適した位置に設定することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
[全体構成]
図1に示すように、本実施の形態に係る組立式包装体は、被包装物(2)たる給湯器(20)の上面と底面の外周域に各別に当接する矩形状の包装部材(3)(3)と、被包装物(2)を包装部材(3)(3)と共に収納する上・下ケース(42)(40)及び側部カバー41から成る外装ケース(4)とから構成されている。
以下、各部の詳細を説明する。
[包装部材(3)(3)]
上下一対の包装部材(3)(3)は、本実施の形態では同一の構造を有しており、上下反転させることにより、給湯器(20)の上下部に取り付けられる。
図2に示すように、包装部材(3)は、硬質合成樹脂板や合板等の高剛性材料で形成された矩形の枠状板(30)を具備しており、枠状板(30)の内周形状は、給湯器(20)の底面外周より一回り小さく設定されている一方、枠状板(30)の外周形状は、給湯器(20)の底面外周より大きく設定されている。
枠状板(30)の長辺部(34)の内側両端には切欠(33)(33)が延長しており、切欠(33)(33)には給湯器(20)の本体ケース(200)と前蓋(201)(図1参照)の接合部に張り出す外周フランジ(202)が挿入されるようになっている。又、枠状板(30)の中央孔(32)内には、給湯器(20)の底面から突出するガスや湯・水の配管接続口(23)(23)等が入り込むようになっている。
図1,2に示すように、枠状板(30)の前側の長辺部(34)の中央上面には、給湯器(20)の前蓋(201)の下面に当接する前パッド(35)が接着されており、前パッド(35)は発泡ポリエチレン製の弾性材料で形成されていると共にその外辺部には突出部(350)(350)が所定ピッチで設けられている。尚、パッド(35)は、発泡ポリプロピレン、発泡ウレタン、更に、発泡スチロール等の材質にしてもよい。このことは、後述のサイドパッド(37)、側方ブロック(38)、後方ブロック(39)の材質についても同様である。
突出部(350)(350)は、下ケース(40)を構成する前側板(400)の内面に当接するもので、これにより、給湯器(20)に対する前方向の衝撃を吸収する。
枠状板(30)の一対の短辺部(31)(31)の上面には、後方の長辺部(36)の両端域まで延びるL字状のサイドパッド(37)(37)が接着されており、サイドパッド(37)(37)の内周域(370)(370)に給湯器(20)の底面の両側部から後部に至る範囲が当接するようになっている。
尚、サイドパッド(37)は、本実施の形態では発泡ポリエチレンで形成されている。
各サイドパッド(37)の上面外周には、給湯器(20)を水平方向に挟むことによって位置決めする為の側方ブロック(38)(38)や後方ブロック(39)が接着されている。側方ブロック(38)及び後方ブロック(39)は発泡ポリエチレン製の弾性材で形成されていると共に、側方ブロック(38)の外辺に設けられた突出部(380)(380)や、後方ブロック(39)の後辺の突出部(390)は、平面視に於いて枠状板(30)から外側へ突出している。側方ブロック(38)の突出部(380)は、下ケース(40)の横側板(401)に沿って装填される側部カバー(41)の内面に当接し、後方ブロック(39)の突出部(390)は、下ケース(40)の後側板(402)の内面に当接し、これにより、給湯器(20)に対する水平方向の衝撃を吸収する。
枠状板(30)の長辺部(34)(36)や短辺部(31)(31)には、発泡スチロールや発泡ポリエチレン等のクッション性を有する材料から成る緩衝材(11)(11)が接着されており、該緩衝材(11)(11)によって、枠状板(30)を略水平に下方から支持できるようになっている。又、図1に示した上方の包装部材(3)から明らかなように、各緩衝材(11)は、長方形ブロックの表面に凸部(110)(110)が所定間隔で突設された形状を有している。
[外装ケース]
外装ケース(4)は、給湯器(20)の下部(後述するように、包装部材(3)が重ねられる。)に外嵌する上方開放の矩形箱状の下ケース(40)と、給湯器(20)の上部(後述するように、包装部材(3)が重ねられる。)に外嵌する下方開放の矩形箱状の上ケース(42)と、給湯器(20)の側面を保護する側部カバー(41)で構成されており、これら下ケース(40)、上ケース(42)、及び側部カバー(41)は、プラスチック製段ボールで形成されている。プラスチック製段ボールを使用するのは、開梱後の外装ケース(4)を包装部材(3)と共に出荷工場へ返却して再利用可能(リターナブル)にする為である。
側部カバー(41)は、図3に示すように、下ケース(40)の底面板(403)に重ねられる底板部(410)とその両端に連続する側板部(411)(411)を備えており、各側板部(411)の長手方向の中程には、扁平リング状の取っ手(43)が嵌め込まれている。又、図1に示すように、側部カバー(41)の側板部(411)には取っ手(43)配設部の下方と上方に、側板部(411)を板厚方向に圧縮扁平化して形成した直線状の折り目(412)(412)が設けられている。
[包装作業]
次に、給湯器(20)の包装作業を説明する。
図1に示すように、側部カバー(41)をU字状に折り曲げ、底板部(410)が下ケース(40)の底面板(403)に重なるように、側部カバー(41)の下部を下ケース(40)内に差し込む。
次に、下方の包装部材(3)を下ケース(40)内に落とし込み、その上から給湯器(20)を載置する。すると、給湯器(20)の本体ケース(200)と前蓋(201)の嵌合部に形成される外周フランジ(202)は、枠状板(30)の長辺部(34)の内側両端に形成された切欠(33)(33)に挿入されると共に、前蓋(201)の下面が包装部材(3)の前パッド(35)に面接触して支持される。又、本体ケース(200)の底面の両側部から後部に至る領域が、これに対応するサイドパッド(37)(37)に面接触して支持される。これにより、給湯器(20)がサイドパッド(37)等で支持されるから、硬い枠状板(30)が被包装物(2)に直接接触しない。よって、給湯器(20)の表面に傷が付き難い。又、給湯器(2)の底面に段差があっても、これが前パッド(35)やサイドパッド(37)の支持部で吸収される。従って、給湯器(20)が包装部材(3)上で傾いて不安定化になったり、更に、被包装物(2)から偏荷重が枠状板(30)に作用する不都合が防止できる。
又、サイドパッド(37)(37)の上面に接着された側方ブロック(38)や後方ブロック(39)の内側に給湯器(20)が嵌入し、これにより、給湯器(20)が包装部材(3)に対して位置決めされる。
又、上記と同様にして、上方の包装部材(3)(下方の包装部材(3)に対して表裏反転した姿勢にある)を給湯器(20)の上部に重ねる。
次に、側部カバー(41)の側板部(411)を取っ手(43)の上方の折り目(412)部分で内側に折り曲げ、これにより、図3に示すように、側板部(411)の上部域(413)(413)を上方の包装部材(3)の上面に沿わせた状態にする。その後、上方の包装部材(3)や側部カバー(41)の上部の外側に上ケース(42)を外嵌し、その上下全周を梱包バンド(51)(51)で締結すると、給湯器(20)の包装が完了する(図3の状態)。
図3に示す包装完了状態では、包装部材(3)を構成する枠状板(30)は、被包装物(2)の底面より大きな外周形状を有しているから、被包装物(2)からの荷重が枠状板(30)全体の広い範囲に分散し、この分散した小さな力が緩衝材(11)の各部に作用する。従って、緩衝材(11)に作用する単位面積当たりの荷重は、被包装物(2)の底面外周を直接的に緩衝材(11)で支持する既述従来のものに比べて低減される。
よって、底面から、ガスや水等の多数の配管接続口(23)(23)等が突出している給湯器(20)の如く、被包装物(2)の底面に対して大きな接触面積を確保することができない場合であっても、緩衝材(11)による十分な緩衝性が得られる。
又、図3に示す包装完了状態では、既述したように、下方の包装部材(3)を構成する枠状板(30)の表面に設けられた側方ブロック(38)から横向きに突出する突出部(380)は、側部カバー(41)の側板部(411)の内面に当接し、後方ブロック(39)の突出部(390)は、下ケース(40)の後側板(402)の内面に当接し、更に、枠状板(30)の長辺部(34)に設けられた前パッド(35)の突出部(350)は、下ケース(40)の前側板(400)に当接する。同様に、上方の包装部材(3)に設けられた側方ブロック(38)の突出部(380)等も側部カバー(41)等の内周面に当接する。これにより、給湯器(20)に作用する水平方向の衝撃が吸収される。
次に、開梱後の包装部材(3)や外装ケース(4)を出荷工場に返却する場合の作業を説明する。
図3の包装完了状態で、梱包バンド(51)(51)を除去した後、上ケース(42)と上方の包装部材(3)を取り外すと、給湯器(20)が取り出せる状態になる。
そこで、給湯器(20)を取り出した後、図4に示すように、下ケース(40)内に収納されている下方の包装部材(3)に上方の包装部材(3)を重ね合わせ、その外周を包囲するように側部カバー(41)を折り目(412)(412)の部分で折り畳む。その後、下ケース(40)に上ケース(42)を外嵌すると、図4に示すように、本実施の形態に係る包装部材全体が箱状にコンパクトに纏められた荷姿になり、この状態で、梱包バンド(51)を捲回締結して出荷工場に返却する。
尚、本実施の形態に係る包装部材は、図3に示すものより背の高い給湯器(20)の包装にも適用できるようになっている。背の高い給湯器(20)を包装するときは、側部カバー(41)の側板部(411)に配設された取っ手(43)の上方に形成された折り目(412)より先端の上部域(413)を起立させ、この状態で、既述と同様に包装作業を行う。すると、図3に現れる、側部カバー(41)の先端の上部域(413)が起立するから、起立した上部域(413)の上下寸法分だけ、背の高い給湯器(20)を包装することができる。そして、この場合でも、下ケース(40)の底面板(403)から取っ手(43)までの距離は、図3に示す背の低い給湯器(20)を包装した場合と同一距離になる。即ち、床面から取っ手(43)までの高さは、被包装物(2)たる給湯器(20)の高さに影響されず、常に、作業に適した、持ち易い位置に設定できる。
[その他]
1.上記実施の形態では、図4に示す出荷工場への返却状態では、上ケース(42)と下ケース(40)の周側板が互いにオーバーラップするようにしたが、前記返却状態に於いて、上ケース(42)と下ケース(40)の周側板の先端相互が突合せ状態(オーバーラップしない状態)になるようにしてもよい。
2.上記実施の形態では、給湯器(20)を包装する場合を例示的に説明したが、本発明の組立式包装体は、給湯器(20)以外にもガスコンロやオーブン等、種々の器具の包装に適用できる。
3.上記実施の形態では、同一構造の包装部材(3)(3)を上下反転させることにより、給湯器(20)の上下部に重ねたが。これら上下の包装部材(3)は必ずしも同一構成でなくてもよい。即ち、下方の包装部材(3)と上方の包装部材(3)は、緩衝材(11)の厚さ等が異なる構成であってもよい。
4.上記実施の形態では、給湯器(20)の上下に包装部材(3)(3)を夫々重ね合わせた集合物を外装ケース(4)に収納したが、外装ケース(4)に代えて、前記集合物全体をシュリンク包装してもよく、又、前記集合物の外周を直接的に梱包バンド等で捲回・固定してもよい。
5.上記実施の形態では、図3に示す包装完了状態で、外装ケース(4)の上下全周を梱包バンド(51)(51)で捲回固定したが、図5に示すようなジョイント(8)で外装ケース(4)を組み立て状態に固定しても良い。
このものでは、ジョイント(8)は、枠主体(80)に対して前後に移動可能な摘み(81)と、枠主体(80)から上下に突出する突出片(82)(83)を備えており、摘み(81)を前後に移動させると、上下の突出片(82)(83)の先端相互の距離(上下距離)が変化するようになっている。従って、側部カバー(41)に開設された結合孔(414)と、上ケース(42)に開設された結合孔(424)を重ね合わせると共に、上下の突出片(82)(83)の先端相互の距離(上下距離)を短くした状態で、ジョイント(8)を前記結合孔の重合部に嵌入し、その後、前記摘み(81)を前方へ引っ張ると、上下の突出片(82)(83)が結合孔(414)の裏側に係合し、これにより、側部カバー(41)と上ケース(42)が固定される。これと同様にして側部カバー(41)と下ケース(40)もジョイント(8)で固定すると、包装完了状態において、上下ケース(42)(40)と側部カバー(41)が結合される。これにより、既述梱包バンド(51)を使用しなくても、ジョイント(8)で外装ケース(4)を組み立て状態に固定できる。
又、図4に示すように、コンパクトに纏めた状態(工場への返却時)においても、上ケース(42)と下ケース(40)の側板相互の嵌合部を前記ジョイント(8)で固定してもよい。
6.上記実施の形態では、側部カバー(41)に取っ手(43)を配設したが、該取っ手(43)は必ずしも設ける必要なない。
本発明の実施の形態に係る包装部材を説明する分解斜視図 本発明の実施の形態に係る包装部材の分解斜視図 給湯器(20)を包装した状態の断面図 コンパクトに纏めた状態(開梱後の返却状態)の包装部材(3)の断面図 側部カバー(41)と上ケース(42)等を連結する他の例の説明図 従来例の説明図
符号の説明
(2)・・・被包装物
(3)・・・包装部材
(4)・・・外装ケース
(11)・・・緩衝材
(40)・・・下ケース
(41)・・・側部カバー
(42)・・・上ケース
(411)・・・側板部

Claims (4)

  1. 被包装物(2)からの荷重を下方から受け止める緩衝材(11)を具備する、包装部材に於いて、
    前記被包装物(2)の底面の外周域に面接触し、且つ前記底面より大きな外周形状を有する枠状板(30)を設け、
    前記緩衝材(11)は、前記枠状板(30)を下方から略水平状態に支持し得るように、前記枠状板(30)の下面に固定されている、包装部材。
  2. 請求項1に記載の包装部材に於いて、
    前記枠状板(30)の上面には、前記被包装物(2)を水平方向に挟む位置決め用の弾性ブロックが配設されている、包装部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の包装部材に於いて、
    前記枠状板(30)には、前記被包装物(2)の底面に接触するパッド部材が添設されている、包装部材。
  4. 被包装物(2)の底面と上面の夫々に重ねられる包装部材と、該包装部材が重ねられた前記被包装物(2)を収納する外装ケース(4)から成る組立式包装体であって、
    前記包装部材として、請求項1から請求項3の何れかに記載された包装部材が使用され、
    前記外装ケース(4)は、
    前記包装部材が重ねられている被包装物(2)の下部に下方から外嵌する上方開放の矩形箱状の下ケース(40)と、
    前記包装部材が重ねられている被包装物(2)の上部に上方から外嵌する下方開放の矩形箱状の上ケース(42)と、
    前記下ケース(40)又は前記上ケース(42)内に収納し得る大きさに畳み込み可能な側部カバー(41)で構成され、
    前記側部カバー(41)は、
    前記下ケース(40)の底面板(403)上に沿って配置される底板部(410)の両端から左右一対の側板部(411)(411)が屈曲起立する構成であり、
    前記各側板部(411)には、前記折り畳む為の水平方向に延びる折り目(412)と、該折り目(412)の下方に位置する取っ手(43)が設けられており、
    前記包装部材が重ねられた前記被包装物(2)の上下部に上ケース(42)及び下ケース(40)を外嵌した状態では、これら上・下ケース(42)(40)の上下間に間隔が形成されると共に、該間隔部に前記取っ手(43)が露出する、組立式包装体。
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