JP4987542B2 - 梱包構造 - Google Patents

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Description

本発明は、梱包構造、特に、器具本体の下方に脚部が連設された構成の被梱包物を梱包する梱包構造に関する。
例えば、液晶テレビ等、器具本体の下面に1つ又は2つの脚部が連設された構成の被梱包物を梱包する構造として、例えば、特開2005−313942号に開示のものがある(特許文献1参照)。
このものでは、脚部を受ける底箱と、前記器具本体の下端両側部を受ける一対の下側緩衝体と、器具本体の後面を受ける後側緩衝体と、器具本体の上端両側に当てられる一対の上側緩衝体と、前記上側緩衝体の上面に載置される天面パッドと、これら全体を被覆する外箱から構成されており、運搬又は保管時における上方からの衝撃は前記天面パッドや上側緩衝体で受け、落下時等の下方から受ける衝撃は、底箱や下側緩衝体で受けることができるので、器具本体が受ける影響を緩和することができる。
しかしながら、この発明のものでは、下側緩衝体は器具本体の下端両側部を支持してはいるものの、脚部と器具本体との間には緩衝材が介在されていないため、落下衝撃時には、脚部に、器具本体の重量が直接影響してしまい、大きな負荷がかかってしまう。
そこで、落下衝撃時に、脚部への負荷を軽くするために、器具本体(2)と脚部(20)との間に、図8に示すような、段ボール紙を三つ折りにしたネックパッド(24)(24)を緩衝体として介在させる梱包構造が採用されている。このものでは、器具本体(2)の両側下端部と脚部(20)との間には、緩衝体としてのネックパッド(24)(24)がそれぞれ介在されているから、落下衝撃時に器具本体から脚部に伝わる衝撃は前記ネックパッド(24)(24)に吸収され、脚部(20)に係る負荷を軽減させることができる。
特開2005−313942号公報
しかしながら、脚部(20)に対して器具本体(2)が回動可能な首振り式のファンヒータのように、脚部(20)に回動機構を具備させた被梱包物の場合、保管・運搬時に器具本体(2)が不用意に回動しないような梱包形態が望ましい。しかしながら、上記ネックパッド(24)(24)を器具本体(2)と脚部(20)間に挿入させただけの従来の梱包構造では、器具本体(2)の不用意な回動を防止することは出来ない。
本発明は、『器具本体の下面に前記器具本体を支持する脚部が連設された構成の被梱包物を梱包する梱包構造』において、落下衝撃時には脚部にかかる衝撃を緩和できるようにすると共に、前記器具本体が脚部に対して回動可能な被梱包物であっても、前記器具本体が不用意に回動しないように梱包することを課題とする。
(1)上記課題を解決するための請求項1に係る発明の梱包構造は、『前記器具本体の下端両側部をそれぞれ支持する一対の下緩衝体が設けられ、
前記下緩衝体は、前記器具本体と前記脚部との間に密に差し込まれる挿入部と、前記挿入部から上方へ連設され且つ前記器具本体の前記下端両側部の前面、後面及び側面を水平方向から回り止め状態に包囲する所定の高さを有する包囲部とからなり、
前記被梱包物全体は外箱によって被嵌されると共に、
前記下緩衝体は前記外箱内に回り止め状態に収納されている』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
下緩衝体は、挿入部と包囲部とから構成されており、挿入部を、器具本体と脚部との間に密に挿入させると同時に、包囲部で、器具本体の前面、後面、及び側面を水平方向から回り止め状態に包囲するように支持させる。すなわち、挿入部は、脚部から器具本体の下面までの高さ以上の高さを有する立体形状に構成されていると共に、包囲部は、前記挿入部を囲むように設けられた所定の高さを有する略コ字状体又は略U字状体であることが望ましく、これを器具本体の下端両側に配設することにより、器具本体の下端両側部の下面は、前記挿入部の上面で支持されると共に、器具本体の前面、後面、及び側面は、前記包囲部で挟み込まれる態様となる。よって、落下衝撃時等には、脚部にかかる器具本体の重量を前記挿入部が吸収することができると共に、外箱を被梱包物全体に被せて、前記下緩衝体を外箱内で回り止め状態に固定すると、前記下緩衝体を介して、前記器具本体も外箱内で回り止め状態に固定されることとなる。これにより、例えば、器具本体が脚部に対して回動自在な器具であっても、器具本体を外箱内で不用意に回動することがない。
尚、下緩衝体を外箱内で回り止め状態とするには、例えば、下緩衝体の長手方向の長さをそれが対応する外箱の構成面の幅に略一致させ、前記した下緩衝体を前記外箱の前記構成面に沿うように密に収納させれば良い。
(2)請求項2の発明のものは、請求項1の梱包構造において、『下緩衝体の高さを構成している起立面のうち、前記外箱内面に対応する各面部は、上辺が下辺よりも内方に位置するように傾斜させた』もので、器具本体の下端両側に下緩衝体を配設させた後に、器具本体の上から外箱を被せるときに、下緩衝体の前記各面部の上辺が外箱の開放端部に干渉しにくくなる。
(3)請求項3の発明のものは、請求項1又は2の梱包構造において、『前記下緩衝体は、一枚の段ボール紙を折り畳むことにより構成された長手方向両端に貫通する中空の矩形筒体からなり、前記矩形筒体の上面から一方の側面にかけて一対の切り込みを所定の間隔をおいて設けると共に、前記切り込みで囲まれた範囲を内方に折り曲げて、段部を形成した』もので、段ボール紙で構成された横長の矩形筒状の上面から一方の側面にかけて設けた一対の切り込み間を、矩形筒体内に押し込むことにより、矩形筒状の一部に設けられるL字状の段部を、前記挿入部として機能させることができる。又、矩形筒部の前記段部以外の部分は、前記包囲部として機能することとなる。
尚、この発明のものでは、請求項2の発明における起立面のうち、長手方向両端に位置する部分は、段ボール紙の端縁からなる枠体のみで構成される態様となる。
(4)請求項4の発明のものは、上記各請求項の梱包構造において、『前記脚部が載置される底箱が設けられ、
前記底箱の天板の中心に形成された開口内に支持パッドが差し込まれると共に、前記支持パッドは、上端が前記開口から上方へ突出する姿勢に維持され、
前記天板の中心に向かって開放する平面略U字状の一対の固定パッドが、前記天板の短辺に沿ってそれぞれ設けられると共に、その肉厚は、前記脚部の両側端部の肉厚に略一致させてあり、
前記固定パッドの内方開放部を構成している構成端縁の形状は、前記脚部の両側端部の平面形状にそれぞれ略一致させていると共に、対向する両構成端縁間の距離は、前記脚部の両側端部間の距離に略一致させてあり、
前記下緩衝体の長辺長さは、前記底箱の短辺長さに略一致していると共に、前記下緩衝体は前記固定パッドの上に配設され、
前記外箱は、前記底箱が密に内嵌可能な大きさ形状の下方開放の箱体である』ものでは、底箱の天板の両短辺側に設けた一対の固定パッド間に、器具本体の脚部を載置する。前記一対の固定パッドの構成端縁の形状及び両者間の距離は、脚部の両側端部の平面形状及び両側端部間の距離に略一致させているから、前記脚部は、前記固定パッド間にちょうど収容される態様で、底箱の天板上に載置される。これと同時に、脚部の中心は、底箱の中央に差し込まれた支持パッドの上端によって支持される。固定パッドの上面と脚部の両側端部の表面とはほぼ同一面を構成するように設定されており、この固定パッドの上面に前記下緩衝体を載置させると、器具本体と脚部との間に下緩衝体の挿入部が挿入され且つ、前記包囲部によって前記器具本体の下端両側部が左右から挟み込まれる態様となる。その上から、外箱を、器具本体、一対の下緩衝体、及び、底箱に被覆させれば、脚部を具備する被梱包体の梱包が完成する。
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
脚部と器具本体との間に、下緩衝体の挿入部を密に挿入させて、脚部にかかる器具本体の重量を前記挿入部で吸収できるようにしたから、落下衝撃時等に、前記器具本体から脚部にかかる多大な衝撃を緩和することができる。よって、運搬時又は保管時における被梱包物の損傷を防止することができる。
又、器具本体は、下緩衝体を介して、箱内で回り止め状態に固定できるようにしたから、脚部回動機構を具備する器具を梱包した場合に、梱包中に器具本体が不要に回動してしまう不都合を防止することができる。これにより、被梱包物が首振り式の器具であっても、運搬時又は保管時における損傷を確実に防止することができる。
請求項2のものでは、外箱を上から被嵌させる際に、器具本体の下端両側に配設されている下緩衝体が、前記外箱の開放端に干渉することがないから、下緩衝体が、外箱の対向する構成面間に密に収納される大きさ形状に構成されている場合であっても、外箱の開放端が下緩衝体に引っ掛かることなく、外箱を、器具本体及び下緩衝体にスムーズに外嵌させることができる。よって、梱包作業の作業性が向上する。
請求項3のものでは、一枚の段ボール紙から下緩衝体を構成できるようにしたから、段ボール紙の使用量が削減でき、下緩衝体にかかる費用が安価となる。又、使用後には、有害物質を発生させることなく、全て焼却処分することができるから、使用後の処分が容易となる。
請求項4のものでは、脚部は固定パッドによって固定され、器具本体は上述したように下緩衝体によって固定され、さらに、下緩衝体及び固定パッドは、外箱内で固定される梱包態様となるから、脚部回動機構を具備する器具の場合でも、梱包中に器具本体が不要に回動してしまう不都合を確実に防止することができ、運搬時又は保管時における被梱包物の損傷を一層確実に防止することができる。
又、脚部の中心は、底箱の中央に差し込まれた支持パッドによって支持されるから、器具本体の荷重は前記支持パッドで受けることとなる。これにより、落下衝撃の際に脚部にかかる負荷は、下緩衝体と底箱の支持パッドによって吸収されることとなり、器具本体及び脚部にかかる衝撃を一層緩和することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
本発明実施の形態は、脚部回動機構を持つファンヒータを梱包する梱包構造に実施したもので、図1は梱包構造の分解斜視図である。
この実施の形態におけるファンヒータは、同図及び図2に示すように、器具本体(2)の下方に、器具本体(2)の横幅とほぼ同じ幅の扁平な脚部(20)が、支持部(21)を介して連設された構成となっており、器具本体(2)は、前記支持部(21)を回動軸として、脚部(20)に対して回動可能な構成となっている。
上記したような回動機構を有するファンヒータを梱包する本発明の梱包構造に採用した各種梱包材料は、すべて段ボール紙製とし、図3に示す展開図に裁断した段ボール紙を折り畳むことによって、脚部(20)を載置させる底箱(3)が形成される。
前記展開図において、全ての実線に沿って裁断又は打ち抜くと共に、全ての点線に沿って谷折りにすることにより、前記展開図の中央部分が底箱(3)の底板(33)となり、その周囲に4枚の側板(31)(32)が起立し、底板(33)の長辺に沿った側板(32)(32)にさらに連設している部分が底箱(3)の天板(34a)(34b)となる。
天板(34a)(34b)は、さらに連設されている支持片(35)(35)で垂直方向に支持され、又、図1及び図4に示すように、天板(34a)(34b)の短辺に沿って、底板(33)の短辺側の側板(31)(31)にさらに連設されている4枚の附属片(36)が重なり合った状態に折り畳まれて載置される。
4枚の附属片(36)(36)のうち、長辺を介して隣接する2枚の境界部分には、それぞれ打抜き孔(30)が打ち抜かれており、これら4枚の附属片(36)を所定の順序で折り畳むと、前記天板(34a)(34b)の短辺側に沿った各位置に、内方に向って、前記打抜き孔(30)の構成端縁(30a)が開放する4枚の段ボール紙製の附属片(36)を積層させてなる略U字状の固定パッド(37)が載置される構成となる。
尚、前記構成端縁(30a)の形状は、脚部(20)の両側端部(22)(22)の平面形状に略一致させていると共に、対向する構成端縁(30a)間の距離は、前記脚部(20)の両側端部(22)(22)間の距離に略一致させてある。
これにより、底箱(3)の天板(34a)(34b)上における打抜き孔(30)(30)の構成端縁(30a)(30a)で囲まれる範囲に、脚部(20)の両側端部(22)(22)がちょうど収容できると共に、この収容状態にて、両側端部(22)(22)の表面と、固定パッド(37)の上面とは、ほぼ同一面を構成するように、両者の寸法関係は設定されているものとする。
又、図3に示すように、支持片(35)から天板(34a)(34b)に至る境界部分の中央には、それぞれ所定形状の打ち抜き孔(38a)(38b)(38c)が形成されている。このため、組み立てた状態の底箱(3)の天板(34a)(34b)の中央には、図1に示すように、これら打ち抜き孔(38a)(38b)(38c)からなる略コ字状の開口(39)が形成されることとなる。
そして、この開口(39)の内周縁の三辺に沿って、コ字状に折り畳まれてなる支持パッド(27)が差し込まれる。コ字状の支持パッド(27)は、図1に示すように、後方に開放する態様で開口(39)内に差し込まれており、その下端は、図4に示すように、前記打ち抜き孔(38a)(38b)の下端に当接し、且つ、上端は、天板(34a)(34b)から突出する寸法に設定されている。
これにより、底箱(3)の天板(34a)(34b)上に、脚部(20)を載置すると、図5に示すように、脚部(20)の両側端部(22)(22)は固定パッド(37)(37)の構成端縁(30a)(30a)によって固定され、脚部(20)の中心部分が、支持部(21)をコ字状に囲むように、支持パッド(27)によって支持される態様となる。
尚、底箱(3)の天板(34a)(34b)と器具本体(2)の脚部(20)との間には、保護シート(4)が介在されている。
そして、固定パッド(37)の上面には、器具本体(2)の下端両側部(23)(23)を支持するネックパッド(1)がそれぞれ載置される。
図6に示すものは、図1における向かって右側に配設させるネックパッド(1)の展開図である。尚、左側のネックパッド(1)は、図6に示した展開図と左右対称に表される。
この展開図のものも、前述した底箱(3)と同様に、実線に沿って裁断又は打ち抜くと共に、点線に沿って折り曲げて、箱状に組み立てる。
展開図の中央に位置する部分が、天板(11)となる部分であり、その両側に、それぞれ側板(12)(13)が連設されると共に、組み立て状態にて二重に重ね合わされる底板(14a)(14b)が、さらに連設されている。
一方の底板(14a)の端縁中央には、他方の底板(14b)と側板(13)との境界線中央に設けられた切込み(15b)に差し込まれる舌片(15a)が突設されており、前記他方の底板(14b)からは、附属片(16)がさらに連設されている。この附属片(16)は、中心線から、前記底板(14b)との境界線へ連続する切込み(17)によって二分割されて、直立片(16b)と、屈曲片(16a)からなる一対の略L字状の補強片(160)(160)が構成される。
天板(11)の略中央部から、図面では向かって左側の側板(12)にかけて、一対の細長い打抜き部(10)(10)が所定の間隔をおいて形成されており、これら打抜き部(10)(10)の略中央部相互を繋ぐ二点鎖線は、他の点線と、逆方向に折り曲げられるものとする。
尚、前記打抜き部(10)(10)間の距離は、器具本体(2)の下端両側部(23)(23)の厚みに略一致する長さに設定されていると共に、各打抜き部(10)(10)の形状は器具本体(2)の下端両側部(23)(23)がそれぞれちょうど嵌まり込む形状に設定されている。
又、天板(11)の長辺長さは、底板(14a)(14b)の長辺長さよりも短く設定されており、これらの間に位置する各側板(12)(13)の短辺は、天板(11)の長辺両端と底板(14a)(14b)の長辺両端とを結ぶように斜めに設けられている。
さらに、天板(11)の幅(短辺長さ)は、底板(14a)(14b)のそれよりも短く設定されている。
上記展開図に示すネックパッド(1)を組み立てた状態では、図1、図4及び図7に示すように、天板(11)、一対の側板(12)(13)及び二重の底板(14a)(14b)によって、長手方向両側方に開放し、且つ、打抜き部(10)(10)間に、段部(100)が形成される矩形筒体が形成され、この筒体の形状は、舌片(15a)を切込み(15b)に差し込むことにより保持される。尚、図7に示すものは、図1において、向かって左側に位置するネックパッド(1)を示している。
天板(11)の幅は底板(14a)(14b)の幅よりも短く設定されているから、上記矩形筒体の断面形状は台形となる。よって、段部(100)側の側板(12)を直立させると、他方の側板(13)は、上辺が下辺よりも内方に位置する傾斜面となる。
又、天板(11)の長辺長さは、底板(14a)(14b)の長辺長さよりも短く設定されているから、ネックパッド(1)の両開放端は、上辺(1a)が下辺(1b)よりも内方に位置する傾斜面を構成することとなる。
すなわち、ネックパッド(1)を構成している各面のうち、段部(100)が形成されていない側板(13)と、両開放端が構成する面部が内方に向かって上昇する傾斜面となる。
尚、ネックパッド(1)の底板(14a)(14b)の長辺長さは、前述した底箱(3)の短辺長さ(附属片(36)の長辺長さ)に略一致しており、ネックパッド(1)を固定パッド(37)の上に載置した状態においては、図7に示すように、底板(14a)(14b)が底箱(3)の短辺に沿った固定パッド(37)の上にちょうど載置されると共に、底箱(3)の各側面に続くネックパッドの各面は、前記底箱(3)の各側面に対して内方へ傾斜する態様となる。
又、段部(100)は、天板(11)の一部である垂直板(11a)と、側板(12)の一部である水平板(12a)とから構成されており、その両側の開放部は、前記附属片(16)を構成している一対の略L字状の補強片(160)の一部である屈曲片(16a)(16a)によって閉塞されている。尚、屈曲片(16a)が連設している直立片(16b)は、側板(12)の裏側に直立状態に位置している。
図6に示すように、屈曲片(16a)の基端辺から自由端までの長さ(L1)は、水平板(12a)の奥行き長さ(L2)よりも長く設定されており、又、直立片(16b)の短辺長さ(L3)は、組み立てた状態における筒体の高さに相当する側板(12)の短辺長さ(L4)に略一致するように設定されている。
これにより、段ボール紙を点線に沿って所定方向に折り畳んだ組み立て状態においては、図7に示すように、天板(11)の裏面は、屈曲片(16a)の上端縁と、直立片(16b)の上端縁とによって支持され、筒体の高さを保持することができる。
この筒体において、段部(100)の下方が、水平板(12a)を頂面とする挿入部(120)として、図4に示すように、器具本体(2)の下端両側部(23)と脚部(20)との間に差し込まれると共に、段部(100)を囲むように構成された包囲部(110)が、器具本体(2)の下端両側部(23)の前面、後面及び左側面、又は前面、後面及び右側面を水平方向から包囲する態様となる。具体的には、段部(100)を構成している垂直板(11a)で器具本体(2)の下端両側部(23)の側面が支持され、一対の直立片(16a)(16a)が位置する段部(100)の前後両端部で、器具本体(2)の下端両側部(23)の前後面がそれぞれ支持されることとなる。
尚、器具本体(2)には、予め、保護袋(40)が被されており、ネックパッド(1)の挿入部(120)は、保護袋(40)を介して、器具本体(2)の下端両側部(23)と脚部(20)との間にそれぞれ差し込まれると共に、包囲部(110)で、器具本体(2)の下端両側部(23)を前後左右から支持するように、2つのネックパッド(1)を底箱(3)の上面両側の固定パッド(37)の上にセットする。
その上から、外箱(41)を被せる。
外箱(41)は、底箱(3)に密に外嵌する大きさの下方開放の段ボール紙製の箱体であり、器具本体(2)及び底箱(3)に被覆させるときには、上方も開放されている。そして、外箱(41)の下端開放部が底箱(3)の下端に一致した時点で、ジョイント(25)で、底箱(3)に結合させる。その後、外箱(41)の開放端から、上緩衝体としてのクッション部材(18)(19)を器具本体(2)の上端両側部にセットして、前記上方開放端を閉塞し、テープで止めれば、梱包作業が完了する。
外箱(41)を被嵌させた状態にて、底箱(3)は、外箱(41)の奥行き方向に密に嵌入される態様となっているため、器具本体(2)の下端両側部(23)に装着された状態が維持され、外箱(41)内で不用意にずれたり回動したりすることはない。これにより、両側端部(22)(22)が固定パッド(37)(37)によって固定された脚部(20)も、下端両側部(23)がネックパッド(1)で固定させた器具本体(2)も、外箱(41)内で不用意にずれたり回動したりすることはない。
又、外箱(41)を被せたときに、外箱(41)の内面に略接触状態に位置するネックパッド(1)の側板(13)及び両開放端は、図4に示すように、下辺よりも上辺が内方に位置するように傾斜させているから、外箱(41)を上から被せる際に、ネックパッド(1)の外側上端が外箱(41)の開放端に引っ掛かったり干渉したりすることがなく、スムーズに外箱(41)を被嵌させることができる。
この実施の形態の梱包構造においては、固定パッド(37)(37)で脚部(20)が固定され、ネックパッド(1)の包囲部(110)で器具本体(2)が固定される構成としたから、脚部回動機構を持つファンヒータである被梱包物の運搬時又は保管時に、器具本体(2)又は脚部(20)が不用意に回動することによる被梱包物の損傷を防止することができる。
又、落下時等による脚部(20)が受ける衝撃は、前記支持パッド(27)とこれを支持している支持片(35)、さらには、ネックパッド(1)(1)で吸収されることとなり、脚部(20)が受ける衝撃を緩和させて、被梱包物を確実に保護することができる。
この実施の形態の梱包構造に採用した全ての梱包材は、段ボール紙を折り畳んで立体的に構成したものであるから、安価で且つ製作費が安価である。さらに、廃棄する際も容易に焼却処分ができる。
本発明実施の形態の梱包構造を示す分解斜視図。 本発明実施の形態の梱包構造の被梱包物として採用したファンヒータの正面図。 本発明実施の形態の梱包構造に採用した底箱の展開図。 本発明実施の形態の梱包構造に採用したネックパッドと底箱との使用状態を示す一部拡大断面図。 本発明実施の形態の梱包構造に採用した底箱と脚部との関係を示す説明図。 本発明実施の形態の梱包構造に採用した一方のネックパッドの展開図。 本発明実施の形態の梱包構造に採用したネックパッドの拡大斜視図。 従来の梱包構造に使用されているネックパッドの説明図。
符号の説明
(1) ・・・・・・・・下緩衝体(ネックパッド)
(110) ・・・・・・・包囲部
(120) ・・・・・・・挿入部
(2) ・・・・・・・・器具本体
(20)・・・・・・・・脚部
(23)・・・・・・・・下端両側部
(41)・・・・・・・・外箱

Claims (4)

  1. 器具本体の下面に前記器具本体を支持する脚部が連設された構成の被梱包物を梱包する梱包構造において、
    前記器具本体の下端両側部をそれぞれ支持する一対の下緩衝体が設けられ、
    前記下緩衝体は、前記器具本体と前記脚部との間に密に差し込まれる挿入部と、前記挿入部から上方へ連設され且つ前記器具本体の前記下端両側部の前面、後面及び側面を水平方向から回り止め状態に包囲する所定の高さを有する包囲部とからなり、
    前記被梱包物全体は外箱によって被嵌されると共に、
    前記下緩衝体は前記外箱内に回り止め状態に収納されていることを特徴とする梱包構造。
  2. 請求項1に記載の梱包構造において、下緩衝体の高さを構成している起立面のうち、前記外箱内面に対応する各面部は、上辺が下辺よりも内方に位置するように傾斜させたことを特徴とする梱包構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の梱包構造において、前記下緩衝体は、一枚の段ボール紙を折り畳むことにより構成された長手方向両端に貫通する中空の矩形筒体からなり、
    前記矩形筒体の上面から一方の側面にかけて一対の切り込みを所定の間隔をおいて設けると共に、前記切り込みで囲まれた範囲を内方に折り曲げて、段部を形成したことを特徴とする梱包構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の梱包構造において、前記脚部が載置される底箱が設けられ、
    前記底箱の天板の中心に形成された開口内に支持パッドが差し込まれると共に、前記支持パッドは、上端が前記開口から上方へ突出する姿勢に維持され、
    前記天板の中心に向かって開放する平面略U字状の一対の固定パッドが、前記天板の短辺に沿ってそれぞれ設けられると共に、その肉厚は、前記脚部の両側端部の肉厚に略一致させてあり、
    前記固定パッドの内方開放部を構成している構成端縁の形状は、前記脚部の両側端部の平面形状にそれぞれ略一致させていると共に、対向する両構成端縁間の距離は、前記脚部の両側端部間の距離に略一致させてあり、
    前記下緩衝体の長辺長さは、前記底箱の短辺長さに略一致していると共に、前記下緩衝体は前記固定パッドの上に配設され、
    前記外箱は、前記底箱が密に内嵌可能な大きさ形状の下方開放の箱体であることを特徴とする梱包構造。
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