JPH0662369A

JPH0662369A - 動画情報の特殊再生制御方式

Info

Publication number: JPH0662369A
Application number: JP4210489A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Ishibashi; 豊石橋; Hideki Sakamoto; 秀樹阪本; Takemoto Suzuki; 偉元鈴木
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1992-08-06
Filing date: 1992-08-06
Publication date: 1994-03-04

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明の目的は、蓄積容量の使用効率の向上
を図り、特殊再生の柔軟性を高める動画情報の特殊再生
制御方式を提供することである。【構成】本発明は、ディジタル動画情報ファイル２毎
に、各動画フレームの先頭情報の位置情報４と、フレー
ムサイズ情報５から成るフレーム管理情報３をディジタ
ル動画情報ファイル２の先頭に付加して蓄積する蓄積手
段１と、ディジタル動画情報ファイル２の再生開始時
に、フレーム管理情報３に基づいて、フレーム単位に蓄
積手段１から情報を読み取り、再生装置７へ情報を転送
する転送手段６とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、動画情報の特殊再生制
御方式に係り、特に、再生装置からの再生要求に応じる
リクエスト型動画情報提供システムのセンタ等におい
て、蓄積装置に蓄積された音声情報を含むディジタル動
画情報の静止、コマ送り、スロー、早送り、逆再生、逆
コマ送り、逆スロー、逆早送り、ジャンプ（ランダムア
クセス）等の動画情報の特殊再生制御方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５は、従来の特殊再生制御方式に用い
るフレーム構成を説明するための図である。

【０００３】従来の第１の特殊再生制御方式は、パディ
ング等を行うことにより各動画フレームの長さを一定に
して、蓄積装置に蓄積する。図５において、１フレーム
長ａは一定であり、そのフレームは、音声長３１、動画
長３２、音声データ３３、動画データ３４の他に、残り
の部分はパディング３５により無効データが埋め込まれ
ることにより構成される。

【０００４】図５に示す一定フレームを単位として、蓄
積装置からディジタル動画情報ファイルを読み取り、再
生装置に転送する。

【０００５】また、従来の第２の特殊再生制御方式は、
フレーム長を一定とせず、各フレームの先頭にフレーム
サイズを付加して、蓄積装置に蓄積しておき、蓄積装置
からのフレームデータの読み取りを一定のサイズで行
い、再生装置へのデータ転送をフレームサイズに基づい
て行う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
特殊再生制御方式では、パディング等により、フレーム
長を一定する場合には、各動画フレームの長さを最大フ
レーム長に合わせて一定の長さとして、蓄積装置に蓄積
するため、有効データ長が短い動画情報の場合には、１
フレーム内にパディングされる部分が多くなる。これ
は、１フレーム内の無効データが多くなり、蓄積容量に
対しての有効な実動画情報の割合が低くなり、全体的に
も使用効率が低くなるという問題がある。

【０００７】また、フレーム長を一定にしない従来の第
２の特殊再生制御方式では、蓄積装置に蓄積しているフ
レームの先頭の部分にフレームサイズの情報を持ったア
イテムが付加されているため、このアイテムを読み取っ
た後でない限り、フレームの開始時点や、サイズが認識
できないため、任意のフレームにジャンプする、また
は、早送り、逆早送りという特殊再生を行うことができ
ず、柔軟性に欠けるという問題がある。

【０００８】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、蓄積容量の使用効率の向上を図り、特殊再生の柔軟
性を高める動画情報の特殊再生制御方式を提供すること
を目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の原理構成
図である。

【００１０】本発明は、ディジタル動画情報ファイル２
を再生制御する特殊再生制御方法において、ディジタル
動画情報ファイル２の先頭に、各動画フレームの位置情
報４とフレームサイズ情報５から成るフレーム管理情報
３を付加して蓄積する蓄積手段１と、ディジタル動画情
報ファイル２の再生開始時に、フレーム管理情報を読み
出し、フレーム管理情報３に基づいて、フレーム単位に
蓄積手段１から情報を読み取り、再生装置７へ情報を転
送する転送手段６とを含む。

【００１１】

【作用】本発明は、先ず、再生開始時において、各動画
フレームの先頭情報である位置情報とフレームサイズ情
報とから構成されるフレーム管理情報を蓄積手段に蓄積
されたディジタル動画情報ファイルより読み取り、フレ
ーム管理情報に基づいてフレーム単位に蓄積手段にアク
セスすることが可能であり、また、任意のフレームへの
アクセスも可能である。これにより、柔軟性のある特殊
再生を行うことができる。

【００１２】また、フレーム管理情報からフレームサイ
ズ、即ちフレーム長を知ることができるため、フレーム
長を一定としてパディングを行う必要がなく、有効デー
タのみでフレームを構成でき、無効データによる蓄積容
量の使用効率の低下を避けることができる。

【００１３】さらに、フレーム管理情報を蓄積手段への
物理的格納位置やサイズ等と共にディレクトリ情報とし
て、格納することはせず、ディジタル動画情報ファイル
の先頭にフレーム管理情報を付加するので、ディレクト
リ情報として未登録のファイルについてもフレーム管理
情報の格納エリアを確保する必要がない。このため、蓄
積容量の使用効率の低下を抑えることができる。

【００１４】

【実施例】図２は本発明の一実施例のディジタル動画情
報ファイルのフォーマットを示す。同図において、ディ
ジタル動画情報ファイル２は、先頭に付加されるフレー
ム管理情報１１と、フレーム内符号化された一連の音声
・動画データのフレーム列１２により構成される。フレ
ーム管理情報１１は、第１のフレームの位置情報１３、
第１のフレームのサイズ１４、…、第ｎのフレームの位
置情報１５、第ｎのフレームのサイズ１６、…により構
成される。

【００１５】図３は本発明の一実施例の音声・動画デー
タのフレームフォーマットを示す。同図において、図５
で示したフレーム中のパディング３５が無くなる。本発
明のフレームは、図５で示したようにパディングは含ま
ないため、フレーム長は可変長である。

【００１６】図４は本発明の一実施例のフローチャート
を示す。

【００１７】再生装置７よりディジタル動画情報ファイ
ル２のフレームの再生要求が出される（ステップ２
１）。

【００１８】ディレクトリ情報から再生要求されている
ディジタル動画情報ファイル２の格納位置とサイズを調
べ、フレーム管理情報１１が蓄積装置１より読み取られ
る（ステップ２２）。読み取られたフレーム管理情報
は、ＲＡＭに転送して展開しておき、以下の音声・動画
データのフレーム列１２を読み取る際に参照する（ステ
ップ２３）。フレームポインタを０に設定し（ステップ
２４）フレームを単位とした音声・動画データの蓄積装
置１からの読み取り（ステップ２７）を行い、さらに、
再生装置７へ音声・動画データを転送を開始する（ステ
ップ２８）。

【００１９】フレームポインタは、現在処理中のフレー
ム番号を表すものであり、再生装置７へ音声・動画デー
タの転送の後、更新される（ステップ２９）。フレーム
ポインタは、正方向への再生の場合には、加算し、逆方
向への再生の場合には減算する。

【００２０】また、再生モードの変更があった場合には
（ステップ２５）、再生装置７から要求されたモードに
応じてフレームポインタの更新を行ったり、再生方向の
更新を行う（ステップ２６）。例えば、再生装置７が通
常再生モードを逆再生モードに変更要求を出した場合に
は、再生方向を反転し、フレームポインタを減算してい
く。また、再生装置７が、あるフレームへのジャンプ要
求を出した場合には、再生方向は、そのままで、フレー
ムポインタをジャンプ要求されたフレームの番号に更新
する。

【００２１】その後、フレームを単位として音声・動画
データを蓄積装置１から読み取り（ステップ２７）、さ
らに、再生装置７へ読み取ったデータを転送する（ステ
ップ２８）。１フレーム分の音声・動画データの転送が
終了したら、フレームポインタを更新する（ステップ２
９）。

【００２２】ディジタル動画情報ファイル２の内容を全
て転送した場合には（ステップ３０）、すべての処理を
終了する。また、転送完了していなければ、再生モード
の変更チェック、フレーム毎の蓄積装置１からの読み取
りや、再生装置７への転送、フレームポインタの更新を
継続する（ステップ２５〜ステップ２９）。

【００２３】また、ステップ２８において、再生装置７
へフレーム毎に転送を行うときに、早送りや、逆早送り
で再生モードが指定されている場合には、再生速度に応
じたフレームの読み飛ばしを行う。

【００２４】再生装置７において、特殊再生時に音声情
報は利用しないか、音声のピッチを変更して再生するこ
とも考えられる。

【００２５】上記の実施例においては、フレーム内符号
化されたディジタル動画情報ファイルを例として説明し
たが、フレーム間符号化されたディジタル動画情報ファ
イルに対しても、ブロック単位でモード遷移させること
により本発明を適用することができる。

【００２６】

【発明の効果】上述のように本発明によれば、可変速度
符号化されたディジタル動画情報ファイルの特殊再生制
御方式において、ディジタル動画情報ファイル毎に各動
画フレームの先頭情報の位置情報とフレームサイズ情報
からなるフレーム管理情報をディジタル動画情報ファイ
ルの先頭に付加して、蓄積装置に蓄積し、再生開始時
に、フレーム管理情報を蓄積装置から読み取り、上記の
フレーム管理情報に基づいて、フレームを単位として蓄
積装置から読み取りや再生装置へのデータの転送を行う
ことにより、任意にフレームへのアクセスが可能とな
り、結果として柔軟性のある特殊再生を行うことができ
る。

【００２７】また、本発明の音声・動画フレームのフレ
ーム長は可変であるため、従来のようにパディングによ
り無効データをフレーム中に含まないため、蓄積装置の
使用効率が高くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理構成図である。

【図２】本発明の一実施例のファイルフォーマットであ
る。

【図３】本発明の一実施例のフレームフォーマットであ
る。

【図４】本発明の一実施例のフローチャートである。

【図５】従来のフレームフォーマットである。

【符号の説明】

１蓄積手段２ディジタル動画情報ファイル３フレーム管理情報４位置情報５サイズ情報６転送手段７再生装置１１フレーム管理情報１２音声・動画データのフレーム列１３第１のフレームの位置情報１４第１のフレームのサイズ情報１５第ｎのフレームの位置情報１６第ｎのフレームのサイズ情報３１音声長３２動画長３３音声データ３４動画データ３５パディングデータ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ディジタル動画情報ファイルの情報を再
生制御する特殊再生制御方法において、前記ディジタル動画情報ファイルの先頭に、各動画フレ
ームの位置情報とフレームサイズ情報から成るフレーム
管理情報を付加して蓄積する蓄積手段と、前記ディジタル動画情報ファイルの再生開始時に、前記
フレーム管理情報を読み出し、該フレーム管理情報に基
づいて、フレーム単位に該蓄積手段から情報を読み取
り、再生装置へ情報を転送する転送手段とを含むことを
特徴とする動画情報の特殊再生制御方式。