JPH0662342A - テレビジョン信号処理装置 - Google Patents

テレビジョン信号処理装置

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JPH0662342A
JPH0662342A JP21120892A JP21120892A JPH0662342A JP H0662342 A JPH0662342 A JP H0662342A JP 21120892 A JP21120892 A JP 21120892A JP 21120892 A JP21120892 A JP 21120892A JP H0662342 A JPH0662342 A JP H0662342A
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茂 平畠
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泰平 中間
Kenji Katsumata
賢治 勝又
Haruki Takada
春樹 高田
Takaaki Matono
孝明 的野
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武 坂井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】映像信号中に多重された識別信号が欠落した場
合に、表示モードが突発的に切り換わってしまうといっ
た問題等を解決する。 【構成】標準又は倍速テレビジョン方式の映像信号を作
成する映像信号処理手段102と、同期信号を再生し同
期状態と非同期状態とを示す同期/非同期信号を出力す
る同期検出手段107と、多重された表示形式識別信号
を検出し識別信号の有無を判定して出力し識別信号デー
タを出力する識別信号検出手段105と、その出力信号
と同期/非同期信号とを入力して、非同期時には固定の
識別信号データを出力し、同期時には識別信号の多重の
有無に応じて保持時間が異なった識別信号データを出力
する識別信号制御手段106と、映像信号処理手段の出
力信号を入力し該識別信号制御手段の出力する識別信号
データにしたがってアスペクト比変換処理を行うアスペ
クト比変換処理手段103とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン信号の処
理装置に係り、更に詳しくは、画面の縦横比(アスペク
ト比)が一般のテレビジョン信号とは異なるテレビジョ
ン信号も入力でき、入力信号に多重された識別信号に従
って表示形式を変換するテレビジョン信号処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現行の標準テレビジョン方式であるNT
SCに加え、より高精細で臨場感溢れる音と映像を再現
する高精細テレビジョン方式について、国内はもとよ
り、米国や欧州においても数多くの方式提案が行なわ
れ、実用化されようとしている。この高精細テレビジョ
ン方式には、既に普及している標準テレビジョン方式の
受信機でも視聴できるように現行方式とのコンパチビリ
ティを考慮した方式や、アダプタタイプの変換器を用い
てコンパチビリティを保つ方式等、様々な方式が提案さ
れている。
【0003】我国においては、特にMUSE方式とED
TV−II方式とが有力であり、前者は現行方式とコンパ
チビリティは無いが変換器を用いてコンパチビリティを
保つ方式、後者は現行方式とのコンパチビリティを考慮
した方式となっている。両方式の共通点は、再生画像の
アスペクト比が16:9と、現行方式に比べてワイドに
なっている点にある。
【0004】一方、受信機側としては、入力映像信号の
アスペクト比が変われば、これに応じて信号処理方式を
切り換え、受像機に備えられたディスプレイのアスペク
ト比に合わせて最適な再生画像を表示する必要がある。
例えば、入力信号としてNTSC信号(アスペクト比
4:3のノーマルな映像信号)とEDTV−II信号(レ
タ−Box形式の映像信号)、MUSE/NTSCダウ
ンコンバータ等から出力されるスクイズ形式の映像信号
を想定し、受像機に備えられたディスプレイのアスペク
ト比が16:9であった場合を例にとり図2を用いて説
明する。
【0005】図2は入力信号の形態と出力信号の表示形
態を示す図である。受像機のアスペクト比が16:9で
ある場合、NTSC信号入力時(図2,a−1)にはア
スペクト比の違いから生じる画面左右の空き領域を考慮
し、特開平1−194784号公開公報に示されるよう
に、ラインメモリ等を用い書き込み速度よりも早い速度
で映像信号を読み出すことにより左右圧縮処理を行なっ
て(図2,c−1)に示す形態の画像を再生する。
【0006】また、EDTV−II信号即ちレタ−Box
形式の映像信号入力時(図2,a−2)には、テレビジ
ョン学会技術報告BCS’90−28(May,199
0)や同学会技術報告BCS’92−6(Jan,19
92)に示されるように上下の空き領域に多重された高
精細情報をデコ−ドし、(図2,c−2)に示す形態で
高画質なワイドアスペクト画像を再生する。この際、入
力信号をライン補間処理等により垂直方向に伸長して簡
易的にワイドアスペクト画像を再生する方法も考えられ
る。
【0007】さらに、スクイズ形式の映像信号入力時
(図2,a−3)には、そのまま表示して(図2,c−
3)に示すワイドアスペクト画像を再生する。反対に受
像機のアスペクト比が4:3で、上記の入力信号を処理
する場合、スクイズ形式の映像信号入力時のみレタ−B
ox形式の映像信号に変換して表示する必要がある。
【0008】この様に、多種多様な入力信号の形態に応
じて信号処理を切り換えるには、入力信号の形態を自動
的に判別する為の識別信号が必要となる。この為、例え
ば特公昭51−1724号や、特開昭60−16588
3号公開公報等に示されるように、送信する映像信号に
表示画像のアスペクト比を判別する為の判別信号を多重
し、受像機側で多重された判別信号を検出して信号処理
を切り換え、視聴者の手を煩わせること無く最も効果的
な変換画像を表示可能とする技術がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、水平
ブランキング期間や垂直ブランキング期間等、表示期間
以外の映像信号中に識別信号を多重する技術であり、受
信装置における入力信号の状態が理想的な場合に、好適
な技術であった。
【0010】しかし、上記識別信号が多重された映像信
号をVTR等で記録再生する場合、ダビング等を繰返す
ことにより識別信号が欠落してしまう問題や、特殊再生
時(早送り・巻戻し・スチル等)に識別信号が欠落して
しまう等の問題に対する配慮に欠けていた。
【0011】同様に、受像機側で特殊表示(フリーズ
(スチル)、ストロボ、マルチチャンネル(以下、マル
チchと記す)等)を行なっている最中に入力(到来)
信号の表示形態が変化した場合、これと同時に識別信号
も変化するため、特殊表示画面の信号処理を誤ってしま
う等の問題に対する配慮に欠けていた。
【0012】この様に、多重された識別信号が欠落した
場合や、特殊表示時に入力(到来)信号の表示形態が変
化した場合等に、上記従来例では図2,c−1,2,3に
示す本来表示されるべき表示形態が図2,d−1,2,3
に示すような表示形態に誤って変換されてしまうといっ
た問題があった。
【0013】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
である。従って、本発明の第1の目的は、上記の様に多
重された識別信号が欠落した場合でも、表示モードが突
発的に切り換わってしまうといった問題等を解決するこ
とが可能なテレビジョン信号処理装置を提供することに
ある。
【0014】また、本発明の第2の目的は、上記特殊表
示時に入力(到来)信号の表示形態が変化した場合にお
いても最適な信号処理が行なえるように、検出した識別
信号データを制御することが可能なテレビジョン信号処
理装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的達成のた
め、本発明では、入力映像信号に対して所定の信号処理
を行ない、少なくとも標準テレビジョン方式の映像信号
あるいは倍速テレビジョン方式の映像信号を作成する映
像信号処理手段と、前記入力信号から同期信号を再生す
ると同時に同期状態と非同期状態とを示す同期/非同期
信号を出力する同期検出手段と、前記入力信号から多重
された表示形式識別信号を検出し識別信号の有無を判定
して出力すると同時に識別信号データを出力する識別信
号検出手段と、前記識別信号検出手段の出力信号及び前
記同期検出手段の出力する同期/非同期信号とを入力し
て、非同期時には固定の識別信号(固定モード)データ
を出力し、反対に同期時には識別信号の多重の有無に応
じて保持時間が異なった識別信号(表示モード)データ
を出力する識別信号制御手段と、前記映像信号処理手段
の出力信号を入力し前記識別信号制御手段の出力する識
別信号データにしたがってアスペクト比変換処理を行う
アスペクト比変換処理手段とを少なくとも備える。
【0016】また、上記第2の目的達成のため、本発明
では、入力映像信号に対して所定の信号処理を行ない、
少なくとも標準テレビジョン方式の映像信号あるいは倍
速テレビジョン方式の映像信号を作成する映像信号処理
手段と、前記入力信号から多重された表示形式識別信号
を検出し識別信号データを出力する識別信号検出手段
と、前記入力信号の状態が特殊モードに移行したことを
検出して出力する特殊モード検出手段と、前記識別信号
検出手段の出力する識別信号データを、前記特殊モード
検出手段から得る検出信号に従って特殊表示処理期間に
は直前の識別信号(表示モード)データを保持し、出力
する特殊モードホールド手段と、前記映像信号処理手段
の出力信号を入力し、前記特殊モードホールド手段の出
力する識別信号データにしたがってアスペクト比変換処
理を行うアスペクト比変換処理手段とを少なくとも備え
る。
【0017】
【作用】前記識別信号制御手段は、前記識別信号検出手
段が出力する識別信号データを入力し、加えて前記識別
信号検出手段の出力する識別信号有無を判定した信号、
及び前記同期検出手段の出力する同期/非同期信号とを
制御信号として用いることにより、非同期時には固定の
識別信号(固定モード)データを出力し、反対に同期時
には識別信号の多重の有無に応じて保持時間が異なった
識別信号(表示モード)データを切換えて出力するよう
に動作する。
【0018】この結果、識別信号が欠落した場合でも表
示モードが突発的に切り換わってしまうといった問題等
を解決することが出来る。
【0019】また、前記特殊モード検出手段は、前記入
力信号の状態が特殊モードに移行したことを検出して出
力し、さらに前記特殊モードホールド手段は、前記検出
出力に従って特殊表示処理期間には直前の識別信号(表
示モード)データを保持するように動作する。
【0020】この結果、特殊表示時に入力(到来)信号
の表示形態が変化した場合においても、表示画像の信号
処理を誤ることが無い。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。なお、本実施例の説明にあたっては、再生画像のア
スペクト比が4:3の標準テレビジョン信号としてNT
SC信号を、再生画像のアスペクト比が16:9の高精
細テレビジョン信号としてはMUSE信号とEDTV−
II信号を例にとって説明する。
【0022】図1は、本発明の実施例を示すブロック図
である。図1において、101は入力端子、102は映
像信号処理回路、103はアスペクト比変換処理回路、
104はアスペクト比16:9のディスプレイ、105
は識別信号検出回路、106は識別信号制御回路、10
7は同期検出回路、108は特殊モード検出回路、10
9は固定モード設定回路、110は識別信号一致検出&
ホールド回路、111はLフィールドホールド(保持)
回路、112は選択回路、113はホールド(保持)回
路、114は特殊コード入力端子である。
【0023】本発明の大きな特徴は、信号処理ブロック
106に示される識別信号制御回路の構成及び動作にあ
る。ここでは、識別信号検出回路105,同期検出回路
107,特殊モード検出回路108から入力する信号を
用い、前記問題点を解決する論理が構成されている。こ
の識別信号処理回路106の動作説明の前に、周辺回路
の動作について説明する。
【0024】入力端子101には、NTSC信号か、M
USE信号あるいはEDTV−II信号が入力され、映像
信号処理回路102,識別信号検出回路105,同期検
出回路107,特殊モード検出回路108に入力する。
【0025】入力端子101から、例えばNTSC信号
が入力された場合、映像信号処理回路102は、日本放
送協会編“NHKカラーテレビ教科書[上],[下]”
や、テレビ技術 '89年2月号pp19〜pp42“特
集 クリアビジョンの基礎と対応技術”等に記載の信号
処理が行なわれ、標準テレビジョン方式の映像信号や倍
速テレビジョン方式の映像信号を作成し、アスペクト比
変換処理回路103に出力する。この場合アスペクト比
変換処理回路103には(図2,a−1)に示す形態の
映像信号が入力されるため、前記特開平1−19478
4号公開公報に示されるようにラインメモリ等を用い書
き込み速度よりも早い速度で映像信号を読み出すことに
より左右圧縮を行なって(図2,c−1)に示す表示形
態の画像を再生する。
【0026】また、入力端子101から、例えばEDT
V−II信号が入力された場合、映像信号処理回路102
は、テレビジョン学会技術報告BCS’90−28(M
ay,1990)や、同学会技術報告BCS’92−6
(Jan,1992)等に記載の信号処理が行なわれ、
(図2,a−2)に示す形態の映像信号から、高精細情
報を復元して(図2,a−3)に示す形態の映像信号に
変換される。この映像信号をアスペクト比変換処理回路
103に入力し、そのまま出力(表示)することにより
(図2,c−2)に示す表示形態の画像が再生される。
この際、映像信号処理回路102にて、上記の様に正規
の信号処理を行なわず、前記NTSC信号入力時と同様
な信号処理を行ない、(図2,a−2)に示す形態の映
像信号をアスペクト比変換処理回路103に入力し、ラ
イン補間処理等により垂直方向に伸長して簡易的にワイ
ドアスペクト画像を再生しても構わない。但し、この場
合高精細情報が再生されないため、再生画像の画質は劣
化してしまう。
【0027】さらに、入力端子101から、例えばMU
SE信号が入力された場合、映像信号処理回路102
は、テレビジョン学会誌Vol.44 No.6 pp57
〜pp64(1990)や、同学会誌Vol.45 No.
12 pp1600〜1602(1991)に記載の信
号処理が行なわれ、標準テレビジョン方式の映像信号や
倍速テレビジョン方式の映像信号を作成し、アスペクト
比変換処理回路103に出力する。この場合アスペクト
比変換処理回路103には(図2,a−3)に示す形態
の映像信号が入力されるため、そのまま出力(表示)す
ることにより(図2,c−3)に示す表示形態の画像が
再生できる。
【0028】また、映像信号処理回路102にて、フリ
ーズ,ストロボ,マルチch等の特殊再生を行なった場
合、特殊再生実行中を示すコードが特殊モード検出回路
108に出力される。
【0029】以上の様にして入力端子101には(図
2,a−1,2,3)に示す形態のNTSC信号やEDT
V−II信号、MUSE信号等が入力し、映像信号処理回
路102にて、それぞれ標準テレビジョン方式の映像信
号や倍速テレビジョン方式の映像信号に変換され、アス
ペクト比変換処理回路103では入力信号に応じて前記
識別信号制御回路106の働きにより、所望の信号処理
が施されて(図2,c−1,2,3)に示す形態の表示画
像が得られる。
【0030】しかし、入力信号の形態を判別する為に多
重された識別信号が、何らかの原因により欠落した場合
や、フリーズ等の特殊再生中に入力信号の形態(表示モ
ード)が変わった場合等、図2,d−1,2,3に示すよ
うに期待した再生画像が得られない場合がある。以下、
上記問題点を解決する信号処理回路の動作について説明
する。
【0031】同期検出回路107は、入力端子101よ
り得る映像信号から同期信号を検出し識別信号検出回路
105に出力すると同時に、入力端子101に映像信号
が入力されている同期状態や、無信号の非同期状態を示
す同期(ロウレベル“L")/非同期(ハイレベル
“H”)信号を作成して、識別信号制御回路106に出
力する。
【0032】識別信号検出回路105は、上記同期検出
回路107から得る同期信号を基に、入力端子101か
ら入力される映像信号中に多重された識別信号を抽出す
る。図4は識別信号検出回路105の一例であり、入力
信号の形態が図2に示す3種類しかない場合の識別信号
出力例を示したものである。この場合、識別信号として
は2bit分のデータで十分であり、図4ではレターボッ
クス表示(図2,a−2)に識別信号1を、スクイズ表
示(図2,a−3)に識別信号2を割り当てた例を示し
ている。また、識別信号の多重方法としては、上記従来
例以外にも例えば、日本電子機械工業会暫定規格(EI
AJ CPX−1202)“アスペクト比の異なる映像
信号の識別信号と伝送方法”に示されるように、輝度・
色差分離形(Y/C分離形)の映像信号に多重する方式
等、様々な方式が考えられ、その多重方式によって識別
信号検出回路105の構成も異なることとなる。しか
し、この回路については同業者に自明の回路であり、多
重方式が如何なる形式をとろうとも本発明の本質は変わ
らない。この為、本実施例では識別信号が垂直ブランキ
ング期間に多重された場合を例にとり説明する。
【0033】識別信号検出回路105では、上記2bit
分の識別信号データと、このデータをラッチ可能な垂直
同期周期のクロック信号(以下、fVと記す)及び、識別
信号有(ロウレベル“L")/無(ハイレベル“H”)信号
を作成し、識別信号制御回路106に出力する。
【0034】特殊モード検出回路108は、入力端子1
01から得る映像信号と、映像信号処理回路102から
出力される特殊再生コード及び、入力端子114から得
る特殊再生コードを入力し、特殊再生時にはロウレベル
“L”の特殊再生識別信号を作成して識別信号制御回路
106に出力する。
【0035】入力端子101から得る映像信号から特殊
再生を識別するには、同期信号の周期(長さ)の変化を
検出(VTR特殊再生時)する方法や、映像信号の動き
検出(フリーズ時)を行なう方法等、様々な方法があ
る。例えば、VTRの早送り・巻き戻しの際には、同期
信号の周期(長さ)が変化する。定常時の同期信号の周
期を内部基準信号として用意しておけば、上記特殊再生
時の同期信号と比較することにより、簡単に特殊再生状
態であることを検出することができる。また、フリーズ
(スチルとも言う。(=静止画状態の画像))の場合に
は、全画面が静止状態にある為、郵政省放送行政局技術
課監修.クリアビジョン普及促進協議会編「クリアビジ
ョンハンドブック」に記載の、動き検出回路を用いるこ
とにより、簡単にフリーズ状態であることを検出するこ
とができる。
【0036】また、入力端子114から得る特殊再生コ
ードとしては、例えば、リモコン等から発信される特殊
再生コードや、VTR一体型受信機である場合には直接
VTR制御用のマイクロコンピュータより特殊再生コー
ドを得る等の方法がある。例えば、TV受信機自体の機
能として特殊表示を行なう場合は、リモコン等より発振
される特殊再生コードや、この特殊再生コードにより制
御信号を発生する内蔵のマイクロコンピュータより、直
接に特殊再生であることを検知することができる。更に
VTR一体型受信機である場合も同様、VTR特殊再生
時にはVTR制御用マイクロコンピュータより、直接に
特殊再生であることを検知することができる。
【0037】識別信号制御回路106では、上記同期
(L)/非同期(H)信号と、クロック信号fV、識別信号
有(L)/無(H)信号、特殊再生識別信号とを用い、識別
信号データ出力を制御する。この動作について、図5,
図6,図7,図8,図9を用いて説明する。
【0038】図5は、識別信号制御回路106の詳細な
ブロック図であり、図1と同じ符号を記した部品は図1
と同様の動作を行なう部品とする。図5において、50
1はフィールド間一致検出回路、502はNフィールド
ホールド回路、503はMフィールドホールド回路、5
04,505,506は選択回路、507はフリップフロ
ップ、508はゲート回路、509は識別信号データ入
力端子、510はクロック信号fV入力端子、511は
識別信号有(L)/無(H)信号入力端子、512は同期
(L)/非同期(H)信号入力端子、513は特殊再生識別
信号(特殊再生時L)入力端子、514は出力端子であ
る。また、図9は、図5の動作説明に用いるタイムチャ
ートの一例である。
【0039】図5において、フィールド間一致検出回路
501は、入力端子509から識別信号データを、入力
端子510からクロック信号fVを入力し、フィールド
間、即ち、1/60秒間隔で識別信号データの一致を検
出する。
【0040】ここで、図6は、図5のフィールド間一致
検出回路501の具体的な回路の一例であり、図5と同
一の符号を記した部品は図5と同様の動作を行なう部品
とする。図6において、601はフリップフロップ、6
02はEORゲート、603はANDゲート、604は
出力端子である。本実施例では識別信号データとして2
bitを想定しているため、フリップフロップ601,EO
Rゲート602はそれぞれ2個必要であり、ANDゲー
ト603は2入力のANDゲートとなる。当然のことな
がら、入力信号が複数bit(Nbit)となる場合フリップ
フロップ601,EORゲート602はN個必要とな
り、ANDゲート603はN入力のANDゲートとな
る。
【0041】フリップフロップ601に入力する識別信
号データは、クロック信号fVでラッチされ、1フィー
ルド遅延された逆極性の識別信号データとしてEORゲ
ート602に入力する。EORゲート602には到来し
た識別信号データと上記1フィールド遅延された逆極性
の識別信号データとが入力する。従って出力信号として
は、フィールド間でデータが一致している場合にはハイ
レベル“H”不一致の場合にはロウレベル“L”が出力
される。ANDゲート603には、上記比較結果が入力
し、全bitが一致している場合にのみハイレベル“H”
が出力される。次に、このフィールド間一致検出出力を
用いて制御されるNフィールドホールド回路502及び
Mフィールドホールド回路503について説明する。
【0042】図5において、Nフィールドホールド回路
502及びMフィールドホールド回路503は、入力端
子509から識別信号データを、入力端子510からク
ロック信号fVを、さらに上記フィールド間一致検出回
路501の検出出力とを入力し、識別信号データを一定
(NまたはMフィールド)期間ホールド(保持)する。
【0043】ここで、図7は、図5のNフィールドホー
ルド回路502及びMフィールドホールド回路503の
具体的な回路の一例であり、図5,図6と同一の符号を
記した部品は図5,図6と同様の動作を行なう部品とす
る。図7において、701はNまたはMbitのシフトレ
ジスタ、702は2入力のANDゲート、703はフリ
ップフロップ、704は出力端子である。上記同様にし
てフリップフロップ703の必要数は識別信号データの
bit数により変化する。また、シフトレジスタ701
は、Nbitシフトする場合には(N−1)bit、Mbitシ
フトする場合には(M−1)bit必要となる。
【0044】シフトレジスタ701にはリセット信号と
してフィールド間一致検出回路501の検出出力が、ま
たクロック信号fVが入力し、識別信号がフィールド間
で不一致となってから一定(NまたはMフィールド)期
間ロウレベル“L”が出力され、ANDゲート702に
入力する。この信号とクロック信号fVとがANDゲー
ト702によりゲートされ、識別信号がフィールド間で
不一致となってから一定(NまたはMフィールド)期間
クロック信号が停止する。フリップフロップ703に
は、上記ANDゲート702の出力信号がクロック信号
として入力される。従ってフリップフロップ703に入
力する識別信号データは、ANDゲート702から出力
されるクロック信号により、識別信号がフィールド間で
不一致となってから一定(NまたはMフィールド)期間
の間、直前のデータ、即ち、フィールド間で不一致とな
る直前の識別信号データがホールドされることとなる。
【0045】また、本実施例の場合、固定モード設定回
路109からは、識別信号データとして図4に示すよう
な2bitのデータ(L,L)が出力されている。
【0046】以上の様に加工された識別信号データは、
選択回路112に入力され、各種制御信号により選択出
力される。
【0047】選択回路112に入力する制御信号のう
ち、Lフィールドホールド回路111が出力する制御信
号は、入力端子511から入力する識別信号有(L)/無
(H)信号により加工される。ここで、図8は、図5のL
フィールドホールド回路111の具体的な回路の一例で
あり、図1,図5と同一の符号を記した部品は図1,図
5と同様の動作を行なう部品とする。図8において、8
01はLbitのシフトレジスタである。
【0048】シフトレジスタ801にはリセット信号と
して識別信号有(L)/無(H)信号が、またクロック信号
Vが入力し、識別信号有(L)となってから一定(Lフ
ィールド)期間ロウレベル“L”が出力され、選択回路
112に入力する。
【0049】以上、各ブロックの動作を踏まえ、選択回
路112の動作について図9を用いて説明する。また、
図面の判り易さのため、L=M=5フィールド、N=2
フィールドとして、以下説明する。
【0050】図9において、は識別信号データの期待
値(図4の識別信号1相当)でありレターBoxモード
からスクイズモードに切り換わるタイミング、は識別
信号データが所々欠落した場合の到来する識別信号デー
タ、はフィールド間一致検出回路501の出力信号、
はNフィールドホールド回路502の出力する識別信
号データ、はMフィールドホールド回路503の出力
する識別信号データ、は識別信号有(L)/無(H)信
号、は選択回路505の出力する識別信号データであ
る。
【0051】図9のような到来信号が入力された場
合、フィールド間一致検出回路501は、フィールド間
で識別信号データの一致を検出し、に示す波形の信号
を出力する。これを受けて、Nフィールドホールド回路
502,Mフィールドホールド回路503はそれぞれ
,に示す様に、フィールド間で不一致となる直前の
識別信号データが一定期間ホールドされ、出力される。
【0052】選択回路504は、識別信号データの突発
的な欠落に対処するための選択回路である。選択回路5
04には、固定モード設定回路109及びMフィールド
ホールド回路503から出力する識別信号データが入力
し、Lフィールドホールド回路111から出力される制
御信号によって選択出力される。選択回路504は、制
御信号が“Low”の時はb側を、“H”の時はa側を
選択出力する。本実施例ではL=M=5としてある為、
識別信号データの欠落が5フィールド以内であれば、制
御信号が“L”となり、選択回路504の出力信号デー
タとして、図9に示すような欠落を補償した識別信号
データを得ることができる。識別信号データの欠落が5
フィールド以上であれば制御信号が“H”となり、識別
信号データは4:3モードに固定される。これは、識別
信号データが多重されていない映像信号に対処する為に
ある。
【0053】ここで、例えば入力信号に含まれるノイズ
レベルが大きく、上記L及びMの値が小さ過ぎると識別
信号データの欠落が頻繁に起こる可能性がある。従っ
て、入力信号のノイズレベルが小さい時等のL及びMに
比べ、ノイズレベルが大きい時のL及びMの設定値を大
きく設定する。例えば標準時のL及びMの設定値をK2
(=10など)とし、ノイズレベルが小さい時等のL及
びMをLs及びMs、ノイズレベルが大きい時のL及び
MをLb及びMbとすると、(Mb,Lb)≧K1≧
(Ms,Ls)の関係となるように設定する。
【0054】また、上記ノイズレベルの大小に係わら
ず、チャンネル切り換え時等に上記L及びMの設定値が
大き過ぎると、チャンネル切り換え後の映像信号が期待
する表示画像になるまでにかかる時間が長くなってしま
う。従って、チャンネル切り換え時等には、優先的に上
記L及びMの設定値を定常時に比べて小さく設定する。
例えば定常時のL及びMの設定値をK2(=5など)と
し、チャンネル切り換え時等のL及びMをLch及び
ch、定常時のL及びMをLt及びMtとすると、(L
t,Mt)≧K1≧(Mch,Lch)の関係となるように
設定する。
【0055】選択回路505は、識別信号データの切り
換わり時に、即座に識別信号データを切り換えるための
選択回路である。選択回路505には、上記選択回路5
04及びNフィールドホールド回路502から出力する
識別信号データが入力し、図9に示す識別信号有(L)
/無(H)信号によって選択出力される。選択回路505
は、制御信号が“L”の時はa側を、“H”の時はb側
を選択出力する。本実施例ではN=2としてある為、N
フィールドホールド回路502の出力する識別信号デー
タは、図9に示すように識別信号データが切り換わっ
てから2フィールド以降すぐに切り換わる。この際、識
別信号有“L”であれば、選択回路505の出力信号デ
ータとして、即座に図9に示すよ識別信号データを得
ることができる。
【0056】この際、入力信号のノイズレベルが大き
く、Nの値が大き過ぎると識別信号データの誤検出によ
り表示モードが切り換わらない可能性がある。従って、
入力信号のノイズレベルが小さい時等のNに比べ、ノイ
ズレベルが大きい時のNの設定値を小さく設定する。例
えば標準時のNの設定値をK3(=4など)とし、ノイ
ズレベルが小さい時等のNをNs、ノイズレベルが大き
い時のNをNbとすると、Ns≧K3≧Nbの関係とな
るように設定する。
【0057】さらに、上記ノイズレベルの大小に係わら
ず、チャンネル切り換え時等に上記Nの設定値が大き過
ぎると、チャンネル切り換え後の映像信号が期待する表
示画像になるまでにかかる時間が長くなってしまう。従
って、チャンネル切り換え直後の所定期間等には、優先
的に上記Nの設定値を定常時に比べて小さく設定する。
例えば定常時のNの設定値をK4(=2など)とし、チ
ャンネル切り換え時等のNをNch、定常時のNをNtと
すると、(Nt)≧K4≧(Nch)の関係となるように
設定する。
【0058】さらに、識別信号無“H”であれば、選択
回路505はb側の入力信号データ、即ち上記選択回路
504の出力する固定モード設定回路109の識別信号
データを選択出力する。この様にして選択回路505
は、図9に示す識別信号データを出力することができ
る。
【0059】以上説明した各種ホールド回路502,5
03,111のホールド期間L,M,Nは、M≧L>Nな
る関係を持つように設定すると、識別信号抜けに対して
は強く(L期間内まで対応)、表示モード切り換わり時
には即座(N期間後)に表示モードが切り換わるよう動
作する。
【0060】以上、識別信号データに突発的な欠落があ
った場合及び、識別信号の切り換わり時の動作について
説明したが、入力信号の同期が外れた場合、即ち無信号
時等についても、表示モードを設定しておく必要があ
る。
【0061】選択回路506は、同期(L)/非同期(H)
信号を用い、入力信号の同期が外れた場合、即ち無信号
時等には固定モード設定回路109の出力する識別信号
データを選択出力するための選択回路である。選択回路
506には、上記選択回路505及び固定モード設定回
路109の出力する識別信号データが入力し、同期(L)
/非同期(H)信号によって選択出力される。選択回路5
06は、制御信号が“L”の時はb側を、“H”の時は
a側を選択出力する。
【0062】現在、広く一般に普及しているNTSC信
号は、通常アスペクト比4:3の表示形態を持つ映像信
号となっている。従って、本実施例では、無信号時(非
同期時)には4:3の表示モードにリセットされるよう
考慮した構成とした。しかし、今後の状況が変化し、
4:3の表示形態以外の信号が一般的となった場合は、
該表示形態にリセットされるよう、選択回路506のa
側の入力データ設定を変える必要がある。また、電源投
入時等、選択されるチャンネルの表示モードが予め判っ
ている場合には、該表示形態にリセットされるよう、選
択回路506のa側の入力データを設定する必要があ
る。
【0063】以上の処理を施した識別信号データは、ホ
ールド回路113に入力する。ここでは、通常表示状態
から特殊モードの表示状態に移行した時、不具合が生じ
ない様に識別信号の制御を行なう。
【0064】ホールド回路113には、制御信号とし
て、入力端子510からクロック信号fVが、また入力
端子513からは特殊再生識別信号が入力する。AND
ゲート508には、上記2種類の制御信号が入力する。
ANDゲート508では、特殊再生時、即ち特殊再生識
別信号が“L”の時、クロック信号fVが“L”状態で
停止する。従ってANDゲート508の出力をクロック
信号として入力するフリップフロップ507は、特殊再
生時、特殊再生実行直前の識別信号データをホールドす
ることとなる。この様にして得られた識別信号データ
は、アスペクト比変換回路103に入力される。
【0065】以上の動作により、フリーズ等の特殊再生
中に到来信号の表示モードが変化しても、誤った信号処
理を行なうことがない。但し、特殊再生の内、マルチc
h(例えば、画面を9分割し、分割された画面上に異な
るチャンネル(異なる表示モード)の映像信号を表示す
るモード)等のように、異なる表示モードの映像信号が
同一画面上に表示される場合には、特殊再生識別信号が
“H”にするものとする。これによりマルチch時等に
は、信号処理を誤ることによる映像情報の欠落を防ぐこ
とができる。また、例えば、マルチch時に限り表示モ
ード設定を4:3表示モードに固定すれば、各チャンネ
ルの放送形態を一目で理解できる表示となる。
【0066】以上説明した識別信号制御回路106の信
号処理を、フローチャートで表すと、図3に示す形とな
る。即ち、図5に示す識別信号制御回路106は、図3
に示すフローチャートをハード的に実現する構成となっ
ている。これに対し、上記図3のフローチャートを(ソ
フト的に)プログラミングしたマイクロコンピュータを
用い、識別信号制御回路106の信号処理ブロックと置
き換えた構成をとることにより、上記図5同等の動作を
行なう制御回路ブロックをマイクロコンピュータの制御
として簡単に構築することができる。
【0067】以上のように、同期(L)/非同期(H)信号
と、クロック信号fV、識別信号有(L)/無(H)信号、
特殊再生識別信号とを用い、識別信号データ出力を制御
することにより、特殊モード時には、特殊モードに入る
直前の表示モードが保持され、特殊表示最中に入力信号
の表示モードが切り換わっても表示画面の信号処理が切
り換わることによる表示形態誤りを防止することができ
る。
【0068】さらに、識別信号が欠落した時には欠落す
る直前の識別信号(表示モード)がL期間保持され、識
別信号が有って表示モードが切り換わる場合にはN期間
後即座に切り換え動作が行なわれることになる。L>N
なる関係の場合、識別信号の欠落に対してはL期間内ま
で対応でき、表示モード切り換わり時にはN期間後即座
に表示モードが切り換わるよう動作する。この結果、上
記従来例の様に識別信号が欠落した場合でも表示モード
が突発的に切り換わってしまうといった問題等を解決し
ながら、表示モードの切り換え動作もスムーズに行なう
ことが出来る。
【0069】ここまでの説明では、図面の簡単化の為、
入力信号の形態を上記3種類として説明したが、本発明
はこれに限らない。例えば、NTSC信号で映画サイズ
の映像信号や、MUSE/NTSCダウンコンバート処
理された映像信号等、入力信号の形態が3種類以上とな
る場合も多々考えられる。しかし本発明は、入力信号の
種類や、識別信号の多重方式に係わらず有効に機能する
ものである。さらに、特殊モード検出回路108や、識
別信号検出回路105についても同様、多重される識別
信号の形式が異なる場合等に応じて検出方法を変えても
本発明の本質は変わらない。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、異なった表示形態を持
つ複数の映像信号を信号処理して表示する装置におい
て、映像信号中に多重された識別信号が、欠落した場合
でも表示モードが突発的に切り換わってしまうといった
問題等を解決しながら、表示モードの切り換え動作もス
ムーズに行なうことができるという効果をもつ。また、
特殊モード時には、特殊モードに入る直前の表示モード
が保持され、特殊表示最中に入力信号の表示モードが切
り換わっても表示画面の信号処理が切り換わることによ
る表示形態誤りを防止することができるという効果をも
つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の表示形態を説明する説明図である。
【図3】本発明の信号処理を説明するフローチャート図
である。
【図4】本発明の識別信号データ及び識別信号検出回路
を示す図である。
【図5】本発明の識別信号制御回路を示す構成図であ
る。
【図6】本発明のフィールド間一致検出回路を示す構成
図である。
【図7】本発明のN及びMフィールドホールド回路を示
す構成図である。
【図8】本発明のLフィールドホールド回路を示す構成
図である。
【図9】本発明の信号処理を説明するタイミングチャー
ト図である。
【符号の説明】
101…入力端子、 102…映像信号処理回路、 103…アスペクト比変換処理回路、 104…ディスプレイ、 105…識別信号検出回路、 106…識別信号制御回路、 107…同期検出回路、 108…特殊モード検出回路、 109…固定モード設定回路、 110…フィールド間一致検出&ホールド回路、 111…Lフィールドホールド回路、 112…選択回路、 113…ホールド回路、 501…フィールド間一致検出回路、 502…Nフィールドホールド回路、 503…Mフィールドホールド回路、 504,505,506…選択回路、 507…フリップフロップ、 508…ANDゲート、 509…識別信号データ入力端子、 510,511,512,513…制御信号入力端子、 514…識別信号データ出力端子、 601…フリップフロップ、 602…EORゲート、 603…ANDゲート、 604…出力端子、 701…シフトレジスタ、 702…ANDゲート、 703…フリップフロップ、 704…出力端子、 801…シフトレジスタ、 802…出力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝又 賢治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 高田 春樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 的野 孝明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所AV事業部商品企画本部内 (72)発明者 坂井 武 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所AV事業部商品企画本部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号に多重された表示形式識別信号を
    検出して入力信号の形態を判別し、信号処理を切換えて
    表示形式変換を行なう装置において、入力映像信号に対
    して所定の信号処理を行ない、少なくとも標準テレビジ
    ョン方式の映像信号あるいは倍速テレビジョン方式の映
    像信号を作成する映像信号処理手段と、前記入力信号か
    ら同期信号を再生すると同時に同期状態と非同期状態と
    を示す同期/非同期信号を出力する同期検出手段と、前
    記入力信号から多重された表示形式識別信号を検出し識
    別信号の有無を判定して出力すると同時に識別信号デー
    タを出力する識別信号検出手段と、前記識別信号検出手
    段の出力信号及び前記同期検出手段の出力する同期/非
    同期信号とを入力して、非同期時には固定の識別信号
    (固定モード)データを出力し、反対に同期時には識別
    信号の多重の有無に応じて保持時間が異なった識別信号
    (表示モード)データを出力する識別信号制御手段と、
    前記映像信号処理手段の出力信号を入力し前識別信号制
    御手段の出力する識別信号データにしたがってアスペク
    ト比変換処理を行うアスペクト比変換処理手段とを備え
    たことを特徴とするテレビジョン信号処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記識別信号制御手段
    は前記識別信号検出手段から出力される識別信号データ
    を入力し、予め定めた一定時間で識別信号データが一致
    しているか否かを検出する一致検出手段と、前記一致検
    出手段の出力信号を用い、識別信号データを予め定めた
    一定時間のN倍の期間保持するN期間ホールド手段と、
    前記一致検出手段の出力信号を用い、識別信号データを
    M期間保持するM期間ホールド手段と、固定の識別信号
    を出力する固定モード設定手段と、前記識別信号検出手
    段から出力される識別信号有無判定信号を入力し識別信
    号データが“無し”と判定された場合に前記無し判定出
    力をL期間保持するL期間ホールド手段と、前記N期間
    ホールド手段と前記M期間ホールド手段及び前記固定モ
    ード設定手段の出力する識別信号データとを入力し、前
    記L期間ホールド手段の出力信号と、前記識別信号検出
    手段から出力される識別信号有無判定信号と、前記同期
    検出手段から出力される同期/非同期信号とに従って前
    記識別信号データを選択出力する選択手段と(但し、
    N,M,Lは正の整数で示される定数である)を備えるこ
    とを特徴とするテレビジョン信号処理装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記N期間ホールド手
    段と前記M期間ホールド手段及び前記L期間ホールド手
    段における定数N,M,LはM≧L>Nなる関係とする
    ことを特徴とするテレビジョン信号処理装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記N期間ホールド手
    段における定数Nは、入力信号のノイズレベルに応じ、
    ノイズレベル大の時のNよりも、ノイズレベル小の時の
    Nを大きく設定することを特徴とするテレビジョン信号
    処理装置。
  5. 【請求項5】請求項2又は4において、前記N期間ホー
    ルド手段における定数Nの設定値は、定常受信時の設定
    値に比べ、入力信号切換え(チャンネル切換え)直後の
    所定期間の方を小さく設定することを特徴とするテレビ
    ジョン信号処理装置。
  6. 【請求項6】請求項2において、前記M期間ホールド手
    段及び前記L期間ホールド手段における定数M及びL
    は、入力信号のノイズレベルに応じ、ノイズレベル大の
    時のM及びLよりも、ノイズレベル小の時のM及びLを
    小さく設定することを特徴とするテレビジョン信号処理
    装置。
  7. 【請求項7】請求項2又は6において、前記M期間ホー
    ルド手段及び前記L期間ホールド手段における定数M及
    びLの設定値は、定常受信時の設定値に比べ、入力信号
    切換え(チャンネル切換え)直後の所定期間の方を小さ
    く設定することを特徴とするテレビジョン信号処理装
    置。
  8. 【請求項8】映像信号に多重された表示形式識別信号を
    検出して入力信号の形態を判別し、信号処理を切換えて
    表示形式変換を行なう装置において、入力映像信号に対
    して所定の信号処理を行ない、少なくとも標準テレビジ
    ョン方式の映像信号あるいは倍速テレビジョン方式の映
    像信号を作成する映像信号処理手段と、前記入力信号か
    ら多重された表示形式識別信号を検出し識別信号データ
    を出力する識別信号検出手段と、前記入力信号の状態が
    特殊モードに移行したことを検出して出力する特殊モー
    ド検出手段と、前記識別信号検出手段の出力する識別信
    号データを、前記特殊モード検出手段から得る検出信号
    に従って特殊表示処理期間には直前の識別信号(表示モ
    ード)データを保持し、出力する特殊モードホールド手
    段と、前記映像信号処理手段の出力信号を入力し、前記
    特殊モードホールド手段の出力する識別信号データにし
    たがってアスペクト比変換処理を行うアスペクト比変換
    処理手段とを備えたことを特徴とするテレビジョン信号
    処理装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記特殊モード検出手
    段は、リモコンからの制御信号を入力し、入力信号の状
    態が特殊モードに移行したことを検出して出力すること
    を特徴とするテレビジョン信号処理装置。
  10. 【請求項10】請求項8において、前記特殊モード検出
    手段は、前記入力信号から同期信号を再生する同期検出
    手段を備え、前記同期検出手段の出力する同期信号の周
    期の変化を検出して入力信号の状態が特殊モードに移行
    したことを検出出力することを特徴とするテレビジョン
    信号処理装置。
  11. 【請求項11】請求項8において、前記テレビジョン信
    号処理装置がVTR一体型のテレビジョン信号処理装置
    であった場合、前記特殊モード検出手段は、VTRの制
    御用マイクロコンピュータからの制御信号を入力し、入
    力信号の状態が特殊モードに移行したことを検出して出
    力することを特徴とするテレビジョン信号処理装置。
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